生理検査サーベイ実施の手引 Ⅰ. 概要 生理検査のフォトサーベイを実施します 平成 24 年度は 精度管理調査のシステム変更に合わせ心電図検査 超音波検査 ( 心臓 ) 超音波検査 ( 腹部 ) 神経生理検査に超音波検査( 血管 ) を加え 日頃の業務量に合わせ心電図の設問数を増やしました 今回 呼吸機能検査は問題作成が困難なため実施しません 想定回答率は神経生理が90~95% その他は70~90% です 設問はすべて評価問題ですが 正答が最頻度回答とならなかった場合は評価外とします Ⅱ. サーベイ実施方法及び注意事項 設問には臨床情報が記載されているものもありますので それらを参考にして回答して下さい 超音波検査 ( 心臓 ) の設問 1は動画のみ 設問 4は動画と静止画の組み合わせ出題です ブロードバンド環境下で動画のURLをクリックすれば別枠でプレーヤーが動作すると思われますが 表示されない場合は右クリックで 対象を保存 を選択し 保存の後に再生してみてください静止画はクリックすることで拡大表示となります貴施設で実施している検査の設問のみ回答し 実施していない検査の設問は回答しないで下さい 各設問の回答は 選択肢の中から選択して下さい 参加項目設定で参加にチェックしてください チェックがない項目は回答できません 最後に必ず 未入力チェック を実施してください Ⅲ. 問い合わせ先 生理検査精度管理調査に関する不明な点 疑問点等についての問い合わせは 施設コード 施 設名 担当者を明記のうえ E-mail で下記の担当者へお願いいたします 生理検査統括担当 東海中央病院臨床検査科林博之 E-mail: ebisu@happy.email.ne.jp
心電図検査 設問 1. 66 歳 女性 右胸心の 12 誘導心電図を図 1 に示す 正しいものはどれか a. I 誘導で P 波 QRS 波 T 波は陰性である b. avr 誘導で T 波は陽性である c. 胸部誘導 V1~V6 のすべてで R/S>1 である d. 広範囲な前壁中隔心筋梗塞を疑う e. 内臓逆位を伴う場合の方が伴わない場合よりも 心奇形の合併が少ない 1. a.b 2. b.c 3. c.d 4. d.e 5. a.e 設問 2. 図 2 に示す 12 誘導心電図について誤っているものはどれか a. 心房細動である b. 年齢による有病率の差は無い c. 通常型である d. V1 Ⅱ Ⅲ avf 誘導などに細動波 (f 波 ) を認める e. 肺静脈起源の期外収縮がこの不整脈発生の原因となることがある 1. a.b 2. b.c 3. c.d 4. d.e 5. a.e 設問 3. 83 歳 男性 主訴は意識消失発作 図 3 はこの患者の安静時 12 誘導心電図波形である 最も疑われる疾患はどれか 1. ブルガダ症候群 2. WPW 症候群 3. 肺気腫 4. 心筋梗塞 5. 肥大型心筋症
設問 4. 72 歳 女性 主訴は労作時胸痛 この患者にマスター 2 階段負荷試験を実施した際 運動終了直後から約 10 分間程度 12 誘導心電図に ST 変化を認めた 図 4-1: 負荷直前 図 4-2: 負荷直後 図 4-3: 負荷後 1 分 図 4-4: 負荷後 3 分 図 4-5: 負荷後 5 分 図 4-6: 負荷後 10 分の 各々の 12 誘導心電図を示す 正しいものはどれか a. 冠動脈に有意狭窄の存在が疑われる b. ST 低下を認めた誘導から 心筋虚血領域を判断する c. マスター 2 階段運動負荷試験の実施に際して 血圧に関する中止基準は無い d. 胸痛が無ければ波形の変化は見られない e. ST 低下の程度や出現時間は 冠動脈病変の重症度に関連する 1. a.b 2. b.c 3. c.d 4. d.e 5. a.e 設問 5. 図 5-1 から 5-5 は ホルター心電図記録より得られた拡大波形である このうち促進型 心室固有調律 (AIVR) を示すものはどれか 1. 図 5-1 2. 図 5-2 3. 図 5-3 4. 図 5-4 5. 図 5-5 設問 6. 図 6 は DDD ペースメーカー装着患者から記録された心電図モニター波形である このモ ニター波形で認めないものはどれか 1. ペーシング不全 2. センシング不全 3. 心房ペーシング 4. 心室ペーシング 5. 心室性期外収縮
心臓超音波検査 設問 1. 58 歳 男性 僧帽弁置換術後 ( 装着人工弁は Carbo-Medics 弁 ) に たこつぼ型心筋症 を発症した患者から記録された心臓超音波画像 ( 心尖部断層像 ) を動画 1-1 と 1-2 に示 す 左室内に見られる比較的輝度の高い流動エコーの由来は何か 動画 1-1 http://giringi2.dip.jp/~giringi3/soukatu2012/gazou/sineko/01/1-1.wmv 動画 1-2 http://giringi2.dip.jp/~giringi3/soukatu2012/gazou/sineko/01/1-2.wmv 1. 微小気泡である 2. 血球である 3. 細菌である 4. パンヌスである 5. 装置の内部ノイズである 設問 2. 76 歳 男性 慢性心不全のある患者から得られたカラードプラ画像 ( 心窩部アプロー チ ) を図 2-1 と 2-2 に示す 正しいものはどれか 1. 冠静脈血流である 2. 冠動脈血流である 3. 心室中隔欠損による短絡血流である 4. 卵円孔開存による短絡血流である 5. アーチファクトである
設問 3. 21 歳 女性 大動脈炎症候群の患者から記録された心臓超音波画像を図 3-1 から 3-10 に示す 誤っているものはどれか 1. 上行大動脈に拡大を認める 2. 左房圧の高度な上昇が疑われる 3. 連続波ドプラ法による大動脈弁逆流の重症度評価では 中等度と判定できる 4. vena contracta による大動脈弁逆流の重症度評価はカラードプラ法で行う 5. 15 歳から 35 歳までの女性に発症することが多い 設問 4. 41 歳 女性 初産 出産 ( 妊娠 34 週 ) 時 大量の弛緩出血にてショック状態 ( 血圧 60/40mmHg) となる ヘモグロビン 3.2g/dl にて 赤血球濃厚液 24 単位 新鮮凍結血漿 24 単位 濃厚血小板 20 単位の緊急輸血を行った 生化学データでは 総蛋白 2.7g/dl アルブミン 1.5g/dl と低アルブミン血症を認めた その 2 日後に記録された心臓超音波画像を図 4-1 から 4-5 動画 4-1 から 4-3 に示す なお 妊娠 32 週で妊娠高血圧症候群と診断されている 正しいものはどれか 動画 4-1 http://giringi2.dip.jp/~giringi3/soukatu2012/gazou/sineko/04/4-1.wmv 動画 4-2 http://giringi2.dip.jp/~giringi3/soukatu2012/gazou/sineko/04/4-2.wmv 動画 4-3 http://giringi2.dip.jp/~giringi3/soukatu2012/gazou/sineko/04/4-3.wmv 1. 心室中隔に奇異性運動を認める 2. 血圧の低下は 心タンポナーデが原因であると考えられる 3. 心膜液貯留の原因は 低アルブミン血症の可能性が考えられる 4. 下大静脈の拡張や呼吸性変動の減弱は 心膜液貯留に影響されない 5. 右室流出路血流のパルスドプラ波形は 肺高血圧パターンである 動画の閲覧状況についてのアンケートにもご回答ください
血管超音波検査 設問 1 症例 50 歳男性 主訴 下肢静脈瘤 図 1-1 から 1-3 は左大伏在静脈合流部の超音波画像である 正しい組み合わせはどれ か a 静脈弁機能不全が疑われる b 持続性のある逆流を認める c 異常所見は認められない d 生理的な逆流を認める e 心拍に同期した逆流を認める 設問 2 症例 79 歳男性 図 2-1 から 2-5 は頸動脈超音波画像である 誤っている組み合わせはどれか a 右頸動脈には異常を認めない b 右頸動脈に閉塞を認める c 左頸動脈に狭窄は認めない d 左頸動脈はステント留置後である e 左頸動脈に全周性の石灰化を伴うプラークを認める
腹部超音波検査 設問 1 症例 65 歳男性 主訴 上腹部痛 図 1-1 から 1-2 は初診時の腹部超音波画像である 誤っている組み合わせはどれか a 真菌による微小膿瘍が疑われる b bull's eye pattern を認める c 転移性肝腫瘍が疑われる d 幅の広い辺縁低エコー帯を認める e 肝血管腫の多発が疑われる 設問 2 症例 43 歳男性 主訴 上腹部痛 既往歴 胆嚢結石 図 2-1 から 2-5 は胆嚢結石精査時の超音波画像である 誤っている組み合わせはどれか a 胆道気腫を認める b 胆嚢周囲に膿瘍形成を認める c 胆嚢壁に穿孔を認める d 胆嚢腺筋腫症が疑われる e 緊急性は無く 経過観察が可能と考えられる
設問 3 症例 71 歳男性 主訴 排尿障害 図 3-1 から 3-3 は泌尿器科受診時の超音波画像である 正しい組み合わせはどれか a 腎盂拡張が疑われる b 腎盂腫瘍が疑われる c 腎細胞癌が疑われる d 重複腎盂が疑われる e 通常 治療の対象にはならない 設問 4 症例 38 歳女性 主訴 下腹部痛 図 4-1 は消化器科初診時の下腹部超音波画像である 超音波検査後に CT 検査が予定されていた 正しい組み合わせはどれか a CT 検査が予定されており 主治医への報告が必要である b 圧迫走査は控えたほうが良い c 卵巣腫瘍が疑われる d CT レントゲン等で確認が必要である e 嚢胞性腫瘍が疑われる
神経生理検査 設問 1 図 a~e までの脳波のうち四角で囲まれた部分がアーチファクトと思われる組み合わ せはどれか 設問 2 9 歳女児意識消失で当院受診 脳波の波形からみて下記より適切であると思われる正しい組み合わせはどれか a.becct b. 欠伸発作 c. 点頭てんかん d. 光刺激で誘発されやすい e. 過呼吸賦活で誘発されやすい 設問 3 45 歳 女性 6 週間前より 両手のしびれが出現し 他院を受診したが 2 週間前より徐々に四肢の筋力低下が出現してきたため当院神経内科を紹介受診 髄液検査では蛋白解離を認めた 初診時に行ったNCVの結果である これらの結果より考えられる疾患はどれか 1: 手根管症候群 2: 肘部管症候群 3: 慢性炎症性脱髄性多発神経炎 4: 多発性硬化症 5: 神経症
設問 4 10 歳女児のABRの波形である 4 月から難聴の訴えがあり 6 月に当院受診 7 月に ABR 検査をした 耳鼻科でのオージオグラム検査ではLt60dB Rt55dB ABR 検査時のクリック音ではLt72dB Rt65dBまで聞こえた 下記の文章の ( ) にあてはまるものを a~e の選択肢から選び 正しい組み合わせはどれか ABR 波形より聴覚閾値は ( 1 ) で ABR 検査結果とオージオグラム検査結果から ( 2 ) 難聴と考えられる a.lt 72dB b.lt 20dB c. 伝音性 d. 感音性 e. 機能性 Rt 65dB Rt 20dB