2014年7月30日 東京電力株式会社

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整力を確保する一方 小売部門が GC までの自社需要の想定誤差に対する予備力を確保する対 応をしていることから 一部の旧一般電気事業者については 送配電部門と小売部門が確保し ている予備力の合計値が 調整力公募制度開始以前と比較して増加している ( 卸電力取引所活性化の必要性 ) 旧一般電気事業者の

整力を確保する一方 小売部門が GC までの自社需要の想定誤差に対する予備力を確保する対 応をしていることから 一部の旧一般電気事業者については 送配電部門と小売部門が確保し ている予備力の合計値が 調整力公募制度開始以前と比較して増加している ( 卸電力取引所活性化の必要性 ) 旧一般電気事業者の

Q 切り替えする手続きが面倒じゃないの? A 新しく契約する電力会社へ申し込みをするだけで 今の電力会社へ連絡はせずに切り替えができます また Web でも簡単に申し込み手続きができるようになります Q 停電が増えたり 電気が不安定になったりしないの? A 新電力と契約した場合でも 電気を送る電線や

FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため 非 FIT 認定設備からの逆潮流は禁止されている (FIT 法施行規則第 5

Ⅱ 主な改革内容 上記の 3 つの目的からなる電力システム改革につき 以下の 3 つの柱を中心として 大胆な改革を現実的なスケジュールの下で着実に実行する 1. 広域系統運用の拡大 電力需給のひっ迫や出力変動のある再生可能エネルギーの導入拡大に対応するため 国の監督の下に 報告徴収等により系統利用者

1. 調整力公募について 本年 4 月に施行された第 2 弾の改正電事法により 新しいライセンス制度が導入されたことを受け 一般送配電事業者が電力供給区域の周波数制御 需給バランス調整を行うこととなっている そのために必要な調整力を調達するにあたって 一般送配電事業者は原則として公募の方法で調達する

スライド 1

部分供給については 例えば 以下の3パターンが考えられる ( 別紙 1 参照 ) パターン1: 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ( 又は他の小売電気事業者 ) が一定量のベース供給を行い 他の小売電気事業者 ( 又は区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ) がを行う供給

整力を確保する一方 小売部門が GC までの自社需要の想定誤差に対する予備力を確保する対 応をしていることから 一部の旧一般電気事業者については 送配電部門と小売部門が確保し ている予備力の合計値が 調整力公募制度開始以前と比較して増加している ( 卸電力取引所活性化の必要性 ) 旧一般電気事業者の

検討の進め方 出所 ) 第 4 回調整力の細分化及び広域調達の技術的検討に関する作業会資料 3( 赤枠削除 ) 217/chousei_sagyokai_4_haifu.html 2 第 11

小売電気事業者総覧第 2 章事業者戦略 東京電力エナジーパートナー 業種販売戦略顧客獲得目標ブランド戦略 大手電力より割安な料金メニュー ガスや通信などの各種商材とのセット販売で競合を迎え撃ち Web サービスの充実などで顧客拡大を狙う さらに 顧客の暮らし全般をサポートする新サービスを

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資料 3 第 21 回制度設計専門会合事務局提出資料 ~ 卸電力市場活性化に係る事業者ヒアリング ~ 平成 29 年 8 月 28 日 ( 月 )

問 19. 自由化後に新規参入のガス小売事業者と契約した場合 その後に引っ越しをすると どうなるのですか 海外への転勤などで契約廃止の手続をするにはどうすれば良いですか 問 20. 持ち家 ( 戸建住宅 マンション又は集合住宅 ) に住んでいるのですが 新規参入のガス小売事業者からガスを買うことはで

表 1 小売電気事業者( 新電力とみなし小売電気事業者の総計 ) の平成 29 年 3 月分 販売電力量 ( エリア別 ) 販売電力量合計 ( 単位 :MWh) その他需要 合計 北海道 260,709 1,129,470 1,028, ,749 8,428 2,730,690 東北 1

( 考慮すべき視点 ) 内管について 都市ガスでは需要家の所有資産であるがガス事業者に技術基準適合維持義務を課しており 所有資産と保安責任区分とは一致していない LPガスでは 一般にガスメータの出口より先の消費設備までが需要家の資産であり 資産区分と保安責任区分が一致している 欧米ではガスメータを境

i-1 電気事業制度についてー 1 自由化 2000 年 3 月から大口需要家に対する電力小売が自由化 その後 2004 年 4 月 2005 年 4 月と 自由化範囲が段階的に拡大 さらに 電力システム改革専門委員会での検討を踏まえ 2016 年 4 月から小売全面自由化が開始された (j-3 参

問 3. いつから小売の全面自由化が行われるのですか 答.2016 年 ( 平成 28 年 )4 月 1 日です 問 4. いつから小売電気事業者の変更申込みが可能となるのですか 答.2016 年 ( 平成 28 年 )1 月より小売電気事業者により変更申込みの事前受付が本格化し 来年 3 月以降

余白 1

エネルギー規制 制度改革アクションプラン (11 月 1 日 ) の概要 重点課題と詳細リスト 現時点で政府が取り組むこととしている又は検討中の事項を 実施 検討事項詳細リスト (77 項目 ) として取りまとめ その中から 3つの柱で計 26 項目の重点課題を特定 1 電力システムの改革 (9 項

Ⅰ. 震災により明らかになった電力供給システムの問題点 東日本大震災により我が国の電力供給システムに内在していた問題点が顕在化 その一端として 例えば以下のような事態が生じた 需要家が工夫できる度合いや 電気の必要性の大小にかかわらず 一律の計画停電や電力使用制限によらなければ需要抑制ができず 国民

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資料 2 接続可能量 (2017 年度算定値 ) の算定について 平成 29 年 9 月資源エネルギー庁

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1. はじめに 1 需要曲線の考え方については 第 8 回検討会 (2/1) 第 9 回検討会 (3/5) において 事務局案を提示してご議論いただいている 本日は これまでの議論を踏まえて 需要曲線の設計に必要となる考え方について整理を行う 具体的には 需要曲線の設計にあたり 目標調達量 目標調達

2 I. 電力小売自由化後の課題 II. 都市ガス自由化に向けての課題 III.LP ガスの課題 まとめ

一体的な制度改革による総合エネルギー市場の創出 1 1 光熱費 という言葉があるように 消費者にとってエネルギー市場は一体のもの 他方で 従来 我が国のエネルギー市場は 電力 ガス 熱等の業態ごとに制度的な 市場の垣根 が存在 ( ) 石油や LP ガスは既に参入規制なく 自由な市場 一体的な制度改

はじめに 本調査の目的 電力システム改革の全体像については 平成 25 年 4 月 2 日に 電力システムに関する改革方針 が閣議決定されました これを踏まえて 平成 25 年 11 月に成立した第 1 段階の電気事業法の一部を改正する法律 ( 平成 25 年法律第 74 号 ) において 平成 2

マージンバランス給運用容量4 周波数維持用容量空容量その他需現状と課題 1 現状の北海道本州間連系設備 ( 以下 北本 という ) の運用容量 マージンの考え方 交流連系線における運用容量の考え方と異なり 北本は設備容量を運用容量としている 北本 ( 両方向 : 以下 記載省略 ) では 交流連系線

第 1-4 条用語の定義 本ガイドラインにおいて, 次の各号に掲げる用語の定義は, それぞれ次に定めるところによる (1) 委託先等 とは, 委託先, 再委託先及び発注先をいう (2) 外部記憶媒体 とは, 機器に接続してそのデータを保存するための可搬型の装置をいう (3) 外部ネットワーク とは,

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商品設計の再検討について 2 商品設計のイメージとして議論してきた調整力の要件をより詳細に検討した結果 見直しが必要と考えられえる箇所が顕在化してきたため その箇所について新たに議論をしたい なお 本資料の内容は 資料 6 需給調整市場に関する意見募集について ( 案 ) の 3 項に組み入れる予定

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目次中の赤字は変更があった項目 < 目次 > 1. 新 総合特別事業計画... 3 (1) 今回の改訂の趣旨... 3 (2) 新 総合特別事業計画 (2014 年 1 月 ) 策定の趣旨... 3 (3) 総合特別事業計画 (2012 年 5 月 )... 3 (4) 総合特別事業計画策定後の事業

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検討結果 電力小売事業の全面自由化時 (2016 年 /4 月 ) から使用される 需要家スイッチング支援システム を中心にした スイッチング関連業務に関するルール の建付けについて 検討した結果を報告します 1. スイッチング関係ルールを 広域機関ルール として以下のように策定する ( 対象のルー

まさしく先人から引き継いだ電力社員のスピリッツそのものであります 未だに余震も発生しておりますが 九州電力においては 引き続き 電力供給に最善を尽くすとともに 電事連といたしましても 必要な支援は速やかに実施してまいりたいと考えております 4 月から小売全面自由化が始まり 電力各社はお互いがライバル

はじめに 1 電源 Ⅱ 事前予約の検証について 四国エリアにおいては 太陽光発電の計画差 ( 下振れ ) により十分な予備力が確保できなくなるおそれがある場合に電源 Ⅱ 事前予約を実施しています 今回 2018 年 8 月 9 月における電源 Ⅱ 事前予約の実績について事後検証を実施しました

別添 表 1 供給力確保に向けた緊急設置電源 ( その 1) 設置場所 定格出力 2 発電開始 2 運転開始 公表日 3 姉崎火力発電所 約 0.6 万 kw (0.14 万 kw 4 台 ) 平成 23 年 4 月 24 日平成 23 年 4 月 27 日 平成 23 年 4 月 15 日 袖ケ浦

目次(001目次タイトル)


電気料金新旧単価一覧表 ( 平成 25 年 9 月 1 日実施 ) 平素は 弊社事業に対し格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます また 日頃から節電にご協力いただいておりますことについて 重ねて御礼申し上げます さて 弊社は東日本大震災や新潟 福島豪雨による甚大な設備被害 原子力発電の停止による火

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図 2: 今後の主な市場整備等 2. ベースロード電源市場等 2.1. 契約見直しの必要性新電力がベースロード電源 ( 石炭火力 水力 原子力等 ) にアクセスすることを容易にし 小売競争を更に活性化させることを目的として ベースロード電源市場を創設するとともに ベースロード電源を保有する旧一般電気

注 1: 要件の判断に係る算定に当たっては 複数の発電用の電気工作物が同一の接続地点に接続している場合は 一つの発電用の電気工作物とみなす 注 2: 特定発電用電気工作物に該当しない電気工作物は 発電事業の要件 ( 小売電気事業用等接続最大電力の合計が 1 万 kw 又は 10 万 kw を超えるも

御意見の内容 御意見に対する電力 ガス取引監視等委員会事務局の考え方ることは可能です このような訴求は 小売電気事業者が行うことを想定したものですが 消費者においても そのような訴求を行っている小売電気事業者から電気の小売供給を受け 自らが実質的に再生可能エネルギーに由来する電気を消費していることを

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( 質問 4) 重要性等に関する代替的な取扱い ( 収益認識適用指針案第 91 項から第 102 項 ) に関する質問本公開草案における IFRS 第 15 号における取扱いとは別の重要性等に関する代替的な取扱いの提案に同意しますか 同意しない場合には その理由をご記載ください ( 回答 ) 同意す

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Q4. 出力制御を実施した場合 公平に制御されていることは どのように確認出来るのか A. 再エネの出力制御を実施した場合は 電力広域的運営推進機関による妥当性の検証を受けることになっています ( 月単位で 検証を実施 ) なお 九州エリアの離島 ( 壱岐 種子島 徳之島 ) では 既に出力制御を実

仕様書 1 概要 (1) 供給場所茨城県笠間市鯉淵 6528 茨城県笠間市旭町 654 (2) 業種及び用途医療 ( 病院 ) 茨城県立中央病院 茨城県立こころの医療センター 2 仕様 (1) 電力供給条件ア電気方式交流三相 3 線式イ供給電圧 ( 標準電圧 ) 別紙 基本情報一覧表 参照ウ計量電圧

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大規模災害等に備えたバックアップや通信回線の考慮 庁舎内への保存等の構成について示すこと 1.5. 事業継続 事業者もしくは構成企業 製品製造元等の破綻等により サービスの継続が困難となった場合において それぞれのパターン毎に 具体的な対策を示すこと 事業者の破綻時には第三者へサービスの提供を引き継

本日の議論 共同住宅等に対する電気の一括供給については 電気の供給形態の一つとして 古くから存在してきた また これまでの累次の電気事業制度改革による 小売部分自由化範囲の段階的な拡大に伴い 新規参入者においても 一定規模の共同住宅等に対し 電気の一括供給を行うビジネス形態が出現するようになった こ

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3. 制度見直しの方向性 3-1. 送配電関連設備に係る費用の利用者間の負担 送配電網の利用者として 送配電網に接続している発電者と需要家が挙げられるが 現行制度上 送配電関連設備に係る費用は 発電側による電源接続時の初期費用負担を除き 需要側のみが負担 ( 小売電気事業者が託送料金を負担し それを

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ネットワーク保守サービス 契約約款 2016 年 4 月 関西国際空港情報通信ネットワーク株式会社

(5) 自由討議 ( 含む質疑応答 ) 猪瀬副知事による 資料 3にある東京電力の経営合理化に関する提案に対して 枝野大臣から 1 東京電力は電気料金の値上げを需要家にお願いするに際して 徹底した経営合理化を行うことが不可欠であり これまで 東電 経営財務調査委員会及び原子力損害賠償支援機構において

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前回の御議論 2 1) 第 6 回連系線利用検討会において 下記のような御意見があった 経過措置の転売を禁止することで効率性を低下させているため 転売を可能とすることについても 改めて検討すべき 経過措置が 10 年という長期であるにもかかわらず 経過措置を転売不可とすると 非効率性が増す側面もある

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資料 1 申込代行事業者さまにご確認 ご対応いただく内容 1. 同封資料の内容について ご確認をお願いいたします 1 今回 当社からご確認させていただく対象は ( 資料 2) 今回確認の対象となる発電所一覧 に記載している発電所です 複数の発電所を申込みいただいた申込代行事業者さまについては ダイレ

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報告書の主な内容 2012 年度冬季の電力需給の結果分析 2012 年度冬季電力需給の事前想定と実績とを比較 検証 2013 年度夏季の電力需給の見通し 需要面と供給面の精査を行い 各電力会社の需給バランスについて安定供給が可能であるかを検証 電力需給検証小委員会としての要請 2013 年度夏季の電

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Transcription:

資料 5 第 2 段階において分社化した場合の 制度面に関わる課題について 2014 年 7 月 30 日東京電力株式会社 1

1. ホールディング (HD) カンパニー制の導入 - 新 総合特別事業計画 (2014 年 1 月 15 日 ) より抜粋 新 総合特別事業計画 (p61) より 賠償 廃炉 復興推進等に全力で取り組み福島原子力事故の責任を貫徹するとともに 低廉で安定的な電力供給を持続していくため 東電は 徹底した経営合理化を行い アライアンス等による経営改革を推し進め 事業成長 競争力強化に取り組む これらを実現していく体制として 東京電力は 電力システム改革の第 2 段階として 発電 送配電 小売 の各事業に対するライセンス制が導入される 2016 年 4 月を目途に他の一般電気事業者に先駆けて発送電分離を行い 3 つのカンパニーを分社化した HD カンパニー制を導入する 出所 : 新 総合特別事業計画 (p63) 2

1.HD カンパニー制の導入に伴う対応状況と制度面の課題 HD カンパニー制を導入し 各事業会社の法人格を分けることにより発生する課題については 2016 年 4 月以降の円滑な事業運営が可能となるよう検討しているところ 課題 1 小売と送配電の分離に伴う課題 ( 営配分離 ) 送配電事業の中立性 公平性を担保するため 原則として 小売と託送 ( 送配電 ) の業務はそれぞれ独立して行う 一方で 第 5 回制度設計 WG で示されたとおり 1 お客さまの利便性を損なうこと 2 安定供給に支障が生じること 3 業務効率性を著しく損なうことは避けるべきであり これらとの両立を図る必要 課題 2 送配電と発電の分離に伴う課題 送配電事業会社が原則電源を保有しなくなる中で エリアの需給運用と 自社の需給運用がそれぞれ適切に行われる体制を整備する必要 課題 3 その他経営全般に関わる課題等 原子力 社債権者の保護 会計制度等 3

2. 小売と送配電の分離に伴う課題 1 コールセンター 金収約料 送配電事業者による停電 設備に関する電話受付業務は 平常時と事故時で業務量が大きく異なることから 一定の範囲内で小売部門と送配電部門の業務連携を認めるべきとの方向性が示されたところ ( 第 5 回制度設計 WG) 送配電事業会社が 事故時に電話回線が逼迫し お客さまからの問い合わせに対応できなければご不便をお掛けすることになるが 事故時のために多大な電話受付要員を常時抱えることは著しく非効率 そのため 送配電事業会社が小売事業会社に受付業務を委託する方向で検討中 なお 1 送配電事業会社と小売事業会社の電話番号を明確に区分する 2 受委託契約において情報の取り扱いを明確化するなど 行為規制上必要な対策を実施する 電話受付体制 ( 例 ) 小売事業会社 小売部門コールセンター 送配電部門コールセンター 送配電事業会社 供給備契回線逼迫時は損受停連携して対応壊電情報設電話番号の区分 - - - - 平常時は 供給契約 料金収受の問い合わせ対応等が中心である一方 停電 設備損壊発生時には一時的に入電数が急増するため 回線逼迫時に連携して対応できるよう 送配電事業会社が受付業務を小売事業会社に委託 停電情報 復旧状況等については 他の小売電気事業者及びそのお客さまからの問い合わせにも等しく対応 4

2. 小売と送配電の分離に伴う課題 2 現業業務 営業現業部門 ( 新増設手続 契約項目の入力 管理 料金計算等 ) はこれまで小売 託送業務を一体的に運営してきたが HD カンパニー制導入により小売事業会社と送配電事業会社にそれぞれ分割することとなる 送配電事業会社では 従来型メーターの検針業務等を当面行うために従来システムを使う一方で スマートメータを前提とした新たな自由料金メニュー ( 以下 新メニュー ) については 小売事業会社が新システムを構築する予定 ただし 経過措置メニューや旧選択約款メニューは 新システムへの移行が困難であり 従来システムを使わざるを得ないため 当該業務を小売事業会社から送配電事業会社に委託し 業務効率性を著しく損なわない体制とする方向で検討中 ( 第 3 段階以降における最終保障供給に係る業務への対応も考慮 ) 経過措置メニューは旧一般電気事業者のみが対象で 第 3 段階以降において解消予定 旧選択約款メニューは新規加入を停止し 第 3 段階までに新メニューに移行 債権回収業務等は小売事業会社で実施 当社 小売事業会社 1 経過措置料金メニュー ( 旧一般電気事業者のみ供給 ) 自由料金 2 旧選択約款メニュー ( 新規加入停止 ) メーター 従来型メーター 従来型メーター 業務システム 従来システム 従来システム 3 新メニュースマートメーター新システム 業務委託 ( 過渡的措置 ) 送配電事業会社 従来システムを利用 新電力他電力 4 自由料金スマートメーター独自システム 計画的にスマートメーターに交換していくが 業務システムは料金メニューに合わせて変更 イコールフット 5

2. 小売と送配電の分離に伴う課題 3 停電対応と内線の扱い 需要地内の電気設備 ( 内線 ) は お客さま設備と整理されており 現在においても故障や修理の対応はお客さまが電気工事店に依頼することとなっているが 停電が起きた場合 お客さまでは原因が事業者側の設備 ( 外線 ) か内線か特定できないことに加え 外線に原因がある場合には事業者が故障対応を含めて責任を負うべきであることから 電力会社が出向し 原因調査を行っているのが実態 分社化後は送配電事業会社が現行と同様の業務を行い お客さま利便性を損なわないように努める 停電調査業務と事業区分 送配電事業会社が実施 電気工事店等が実施 お客さま設備 外線停電原因調査 故障対応 送配電事業会社の設備 内線停電原因調査 回路以降原因調査内線 機器故障対応 本線 変圧器 引込線 需給地点 メーター アンヘ アフ レーカー 漏電遮断器 配線用遮断器 電気機器 ( 家電製品 ) コンセント漏電 スマートメーター導入により 電力会社の出向を待たずに お客さま側で原因特定が可能な範囲が拡大する見込み 6

3. 送配電と発電の分離に伴う課題 1 予備力 調整力の確保と需給運用 HD カンパニー制移行に伴い これまで一体で行ってきた発電機の運用が 発電事業会社と小売事業会社 送配電事業会社との契約に基づく運用に移行する 安定供給確保の観点から 系統を運用する送配電事業会社が必要な予備力 調整力を確実に確保 運用できる仕組みと それに要した費用を系統利用者から過不足なく回収できる仕組みの整備をお願いしたい 予備力 調整力の確保 1 2 3 発電機への調整機能具備の要件化 年間計画段階での予備力 調整力確保 需給運用 需給運用で用いる電源の確保 費用回収 発電事業者は周波数維持義務を負わないことから 系統安定化のための調整力具備のインセンティブがない 一定規模以上の発電設備に対し 周波数調整機能を具備することを系統連系にあたっての技術要件とすることで 必要な調整力の確保が担保されるようにすることが必要と考える 一般送配電事業者が発電事業者からピーク時間に必要な予備力 調整力を年間計画段階で調達できるよう 予備力確保 費用負担の責任体制の明確化が必要と考える 系統運用者である一般送配電事業者が 調整機能を具備する全ての電源( 調整電源 ) を対象として 直接指令を行い需給運用を実施できるよう 最終の需給計画提出以降の調整力について 系統運用者がそのような権限を保有できるようにすることが必要と考える また 実需給での調整力確保のため 必要に応じて系統運用者も発電計画の調整ができるようにすることが必要と考える 4 確実な費用回収 系統運用者である一般送配電事業者が 予備力 調整力の調達 運用に要した費用を系統利用者から過不足なく回収できることが必要となる 7

参考 電源の分類と調整電源の利用イメージ 2 系統運用者が確保する予備力 エリア需要 BG 30 分同時同量 3 実需給調整 調整電源 系統運用者が契約 万 kw ほぼ全ての電源が 30 分同時同量運転 ( 実線 ) を行うと 出力を切り替える毎 30 分に周波数変動が発生 ( 欧州で顕在化 ) 現状に近い運用とすることで 電力品質を維持したい スケジュール運転 電源の分類と利用イメージ 非調整電源 BG 30 分同時同量計画 系統運用者からの時々刻々の指令に追従 3 7:30 8:00 8:30 9:00 9:30 調整電源の利用イメージ 時間 BG : バランシンググループ 8

参考 予備力 調整力の確保と需給運用イメージ 発電機系統連系時年間 ~1H 前 ( 最終計画提出まで ) 1H 前 ~ 実需給 エリア全体の需給運用 4 費用回収 系統運用者が予備力 調整力の調達 運用に要した費用を系統利用者から回収 1 発電機調整機能の具備 2 系統連系技術要件において 一定規模以上の発電設備に対し 調整機能を具備することを要件化 系統運用者の予備力 調整力確保 系統運用者がピーク時間帯に必要な予備力の確保 ( 年間段階 ) 必要に応じて発電機停止 起動等の調整 系統運用者の実需給運用 ( 周波数維持義務 ) 3 系統運用者 自社需給の同時同量 バランシンググループの同時同量計画 発電事業者 小売事業者 ( 供給力確保義務 ) BG 需要想定 供給力確保 全ての調整電源 BG を介さずに直接指令 1 調整力を具備した電源 2 1 現行に近いシステムを用いて安定供給や電力品質を確保 2 調整機能 (GF,LFC.DPC) とリアルタイム指令に必要な通信設備等を具備した発電機 30 分同量スケジュール運転 ( 系統運用者指令対象外の電源 ) 9

3. 送配電と発電の分離に伴う課題 2 安定供給のための電源確保 大規模災害などによる電源の脱落が発生した場合 年間需要に対し 電力量 (kwh) 面で供給支障となるおそれがある 現状と同様の安定供給を確保するためには 長期的な電力量 (kwh) 不足時の対応力を確保する必要がある 特に 柔軟性は高いものの競争力の相対的に低い石油火力については 設備のみならず 石油精製能力の維持 確保に配慮した仕組みが必要と考える このような稀頻度かつ大規模なリスクへの備えは 誰が担うべきか議論をお願いしたい 電力量 (kwh) 不足の概念図 電力量 (kwh) 不足への対応 kwh 年間需要カーブ 大規模電源脱落等 自社火力の増 LNG スポット 長期計画分の追加 (2 ヶ月で調達 ) LPG 追加調達 (2 週間で調達 ) 石油追加調達 (1~2 日で調達 ) 他社購入電力の増他社購入契約の枠内での購入増取引所からの購入増 自家発余剰買い上げ 4 月 8 月 10 月 12 月 3 月 大規模災害などによる電源脱落時に生じる電力量 (kwh) 不足を補うための電源 燃料確保手段の維持 確保が必要 ( 特に石油火力の維持 確保が課題 ) 10

4. その他経営全般に関する課題等 新 総合特別事業計画では 下記の通り国に要望しているところである 具体的には 特に以下の課題への対応について 迅速な制度整備をお願いしたい 項目課題 新 総合特別事業計画より抜粋 機構は 国に対し エネルギー関連法制の見直し等において 事業者自ら安全性を高める仕組みの導入 自治体等の関係者による安全性への理解確保のあり方の明確化 電力システム改革が進展する中における原子力事業環境のあり方の検討 ガス事業制度改革の着実な実施など 必要な措置を講じるよう要請する (p15) 法的分離に伴う債務の取り扱いについては 会社分割に対する債権者の権利義務に配慮するとともに 分社化後の各事業子会社がアライアンスや資金調達の自由度を確保できるよう 制度面を含めた手当てがなされることが必要となる (p62) 料金規制撤廃に伴う回収不確実化への対応 長期に亘る回収が必要なコスト ( 原子力解体引当金や再処理等引当金等 ) は 制度的保証がなくなることで費用認識の前倒しを迫られるおそれがあるため 会計措置に加え 回収を確実化するための制度的措置が必要 分社化に伴う社債権者等保護 会計制度等 人事に関わる行為規制 発販の分離に伴う課題 HD カンパニー制への移行に際しての社債権者等の権利保護のため 新総特における社債権者保護の方法 ( 一般担保等を基礎とする方法 ) 等の実現に必要な措置が確保されること 電気事業会計規則をはじめとした会計制度 税制面について 分社化に配慮した措置をお願いしたい 電力システム改革専門委報告書には人事異動の制限等の記載があるが 具体的な内容の早期明確化をお願いしたい 発販および電源種別毎に分離する場合における 常時バックアップの位置づけをどうするか 11