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3-3 現地調査 ( カレイ類稚魚生息状況調査 ) 既存文献とヒアリング調査の結果 漁獲の対象となる成魚期の生息環境 移動 回遊形態 食性などの生活史に関する知見については多くの情報を得ることができた しかしながら 東京湾では卵期 浮遊期 極沿岸生活期ならびに沿岸生活期の知見が不足しており これらの

塩分 大岡分水路 表層 底層 図 1-2 塩分の水平分布 ( 左図 : 表層 右図 : 底層 ) 調査の結果 表層の塩分は 東京湾西岸で低く 東岸に向かうにしたがって高くなる傾向が確認されました 特に 隅田川や荒川 鶴見川, 大岡分水路の河口付近では 塩分が低くなっており これは調査日の3 日前に降

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伊勢湾再生行動計画 ( 第二期 ) 平成 29 年 6 月 伊勢湾再生推進会議

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大阪湾再生水質一斉調査の結果について 1. はじめに 大阪湾再生推進会議 では 平成 16 年 3 月に策定した 大阪湾再生行動計画 の一環として 昨年度に引き続き 国 ( 近畿地方整備局 海上保安庁第五管区海上保安本部 ) 及び地方自治体 ( 大阪府 大阪市 兵庫県 神戸市等 ) の参加を得て 陸


トヨタの森づくり 地域・社会の基盤である森づくりに取り組む

☆5 資料3 大阪湾の状況及び主な施策の実施状況について.docx

淀川水系流域委員会第 71 回委員会 (H20.1 審議参考資料 1-2 河川管理者提供資料

(2) 事業 WG の活動状況及び今後の予定 CIFER コア特別研究員久保忠義 WG 活動について最近はご報告する機会がなかったが 実験等を継続しているもの 今後活動できる目途がついて動きかけようとしているものがある一方で 関係者との調整が必要なことと CIFER コアの力不足もあって残念ながら検


5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

はじめに

平成 20 年度事業計画書 社団法人瀬戸内海環境保全協会 今年度事業推進上の基本方針 社団法人瀬戸内海環境保全協会では 瀬戸内海の環境保全に資するため 次の方針のもと積極的に事業を展開することとしている (1) 瀬戸内海の環境保全 環境創造 再生に関する広報普及活動の中心的な役割をする (2) 瀬戸

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加賀市農業委員会農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 30 年 1 月 26 日制定 加賀市農業委員会 第 1 指針の目的 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) の一部改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地等

中井町緑の基本計画(概要版)

( 様式 1) 1. 対象地区の概要 1 本市の地勢 習志野市は, 千葉県北西部に位置し, 首都東京と県庁所在地の千葉市のほぼ中間付近に位置する 対象区域内の高低差は 12m~30m あり, 比較的高低差の激しい区域である 2 対象地区 習志野市の下水道計画区域は, 津田沼, 高瀬, 印旛の 3 処

利用することをいう (4) 林業事業者森林において森林施業 ( 伐採, 植栽, 保育その他の森林における施業をいう 第 12 条において同じ ) を行う者をいう (5) 木材産業事業者木材の加工又は流通に関する事業を行う者をいう (6) 建築関係事業者建築物の設計又は施工に関する事業を行う者をいう

別紙 Ⅰ 対象事業の概要環境影響評価法 ( 平成 9 年法律第 81 号 以下 法 という ) 第 15 条に基づき 事業者である国土交通省関東地方整備局及び横浜市から 平成 30 年 6 月 22 日に送付のあった環境影響評価準備書 ( 以下 準備書 という ) の概要は次のとおりである 1 事業

参考資料5 瀬戸内海再生方策(瀬戸内海環境保全知事・市長会議)

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市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

資料4 大阪湾の状況について.docx

1 貴重な自然環境を継承するため 保全活動に取り組みます 指標目標の推移 指標目標 米代川やきみまち阪 風の松原などの豊かな自然を他に誇れると思う市民の割合 ( 市民意識調査 ) 松くい虫被害量 計画策定目標値 H20 年度 H21 年度 H22 年度 H23 年度 H24 年度 H19 年度 (H

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河口域の栄養塩動態 国土交通省国土技術政策総合研究所沿岸海洋研究部海洋環境研究室主任研岡田知也 国土交通省国土技術政策総合研究所

全窒素 (T-N) 全リン (T-P) は 海域の富栄養化の指標です これらの値が高いほど富栄養化 ( 植物プランクトンが増殖し 海中の有機物が増加するとともに これらの有機物を分解する際に酸素が消費され底層で貧酸素化する ) が進行していることを示します 今回の一斉調査結果: 表層の T-N T-

121022資料1さっぽろビジョン(素案)

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

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中期目標期間の業務実績報告書

2. 大和川について が 難波津 現在の大阪 から船で大和川をさか 奈良県には奈良盆地のほぼ全域を流域とし 大阪 のぼり 初瀬川から三輪山麓の海石榴市 つばい 平野を西に横切って大阪湾に注ぐ全長68kmの一級 ち に上陸 飛鳥の宮に至ってから1400年となる 河川である大和川が流れている 記念すべき

報告書作成テンプレート 1

1 次期計画の策定の基本的考え方 県民会議は 県民参加による水源環境保全 再生のための新たな仕組みづくり として 設置され 現在まで 3 年にわたり 県民フォーラム等により県民参加を図りながら 各年度の点検を行い 県に報告してきたところである その中において 現行計画の各施策は 水源環境の保全 再生

COD(mg/L) TN(mg/L) TP(mg/L) 瀬戸内海平均大阪湾北部 瀬戸内海平均大阪湾北部

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温暖化が進む大阪湾 漁業と生物の今・未来

別紙 2 平成 28 年度水環境の状況について 県は 水質汚濁防止法に基づいて 国土交通省 同法の政令市である横浜市 川崎市 相模原市 横須賀市 平塚市 藤沢市 小田原市 茅ヶ崎市 厚木市及び大和市と共同して 公共用水域及び地下水の水質の測定を行いました 1 測定結果の概要 (1) 公共用水域測定結

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3. 市街化調整区域における土地利用の調整に関し必要な事項 区域毎の面積 ( 単位 : m2 ) 区域名 市街化区域 市街化調整区域 合計 ( 別紙 ) 用途区分別面積は 市町村の農業振興地域整備計画で定められている用途区分別の面積を記入すること 土地利用調整区域毎に市街化区域と市街化調整区域それぞ

(3) 技術開発項目 長周期波の解明と対策 沿岸 漁場の高度利用 ライフサイクルコストに基づく施設整備と診断技術 自然災害( 流氷 地震 津波など ) に強いみなとづくり 等 30 項目 技術開発項目として 30 項目の中から 今後 特に重点的 積極的に取り組んでいく必要のある技術開発項目として 1

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Microsoft Word - 基本方針案ver.3.33

目 次. 計画策定の意義 2. 基本的方針 3. 計画期間 4. 対象品目 5. 各年度における容器包装廃棄物の排出量見込み ( 第 8 条第 2 項第 号 ) 2 6. 容器包装廃棄物の排出の抑制のための方策に関する事項 ( 第 8 条第 2 項第 2 号 ) 3 7. 分別収集をするものとした容

6) その他 :1 月公表で追加 ( 本官 ) 政府調達協定対象 1-3 工 事 名 : 大阪港北港南地区航路 (-16m) 附帯施設護岸 (1) 基礎等工事 ( 第 2 工区 ) 2) 工事場所 : 大阪市此花区夢洲東地先 3) 工 期 : 約 9 ヶ月 4) 工事概要 : 基礎工 1 式 被覆工

01 【北海道】

市街地再開発事業の今後の展開に関する検討会 の目的 目的 行政における再開発実務担当者の 1 問題意識の共有 2 情報交換と継承 3 専門家との交流 4 地方の声を集約する場として活用 目的 1 問題意識の共有 Step1 Step2 各自治体で抱える再開発ビルの再生に 各担当者の自由な発想による活

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タイトル

CSRコミュニケーションブック

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姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

寄せられた御意見の概要及びそれに対する考え方 ( 案 ) 別紙 琵琶湖の保全及び再生に関する基本方針 ( 案 ) に関する意見 No. 該当箇所 御意見の概要 件数 御意見に対する考え方 ( 案 ) 頁 行 琵琶湖の保全や再生にとって 例示の農業体験 魚を学ぶ体験等の自然を観察する機会

Microsoft Word - ●決定⑤地区計画-2.docx

- 目次 - Ⅰ 計画策定の趣旨等 1 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 2 Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 3 Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 6

p00-00_6-1(修正済み)

地域再生計画 1 地域再生計画の名称清らかな森と水のまちづくり いせの水環境再生計画 2 地域再生計画の作成主体の名称伊勢市 3 地域再生計画の区域伊勢市の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 伊勢市の概要伊勢市は 三重県の東南部に位置し 面積は 平方キロメートルである 市内面積の約

資料2 紙類の判断の基準等の設定に係る検討経緯について

課題名 実施機関 担当者氏名 平成 26 年度 1-(1) 砂質浅海域における環境及び生物多様性調査 Part Ⅱ (*PartⅡは内田執筆) 主担当 : 日本海区水産研究所資源生産部生産環境部 G 従担当 : 瀬戸内海区水産研究所生産環境部藻場 干潟 G : 瀬戸内海区水産研究所生産環境部環境動態

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

水 ) 融雪用水 植樹帯散水用水 道路等の清掃 散水用水 農業用水 工業用水への供給 事業場等への直接供給などがある 下水汚泥については バイオマス ニッポン総合戦略や京都議定書目標達成計画など 地球温暖化対策を推進することが求められている その有効利用量は平成 22 年度に約 78% に達したが

1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

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「標準的な研修プログラム《

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目 次 1 計画策定の意義 1 2 基本的方向 2 3 計画期間 2 4 対象品目 各年度における容器包装廃棄物の排出量の見込み 4 6 容器包装廃棄物の排出の抑制の促進するための方策に 関する事項 5 7 分別収集をするものとした容器包装廃棄物の種類及び当該容器 包装廃棄物の収集に係る

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2. 住民アンケート調査 以下の既往のアンケート調査から 都市計画及びまちづくりに関する住民ニーズや方向性等を以下の とおり把握 解析する (1) 第 2 次長久手町土地利用計画策定にあたってのアンケート調査 1 調査の概要 調査対象は 町内在住住民及び市街化調整区域の土地所有者とし それぞれ 2,

2. 目標達成のための施策の進捗状況と評価及び課題 1(1) 水質総量規制制度等の実施 水質総量削減の取り組み 担当 機関 環境省 COD 窒素及びりんについては 平均排水量 50m 3 / 日の事業場を対象に総量削減基本方針に基づき各府県ごとに知事が策定する総量削減計画にて削減目標量を策定する水質

水質

三沢市行政経営推進プラン

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第3 復興整備計画 参考様式集

工期 : 約 8 ヶ月 約 11 ヶ月 1-3 工事名 : 大阪港北港南地区岸壁 (-16m)(C12 延伸 ) 埋立工事 ( 第 2 工区 ) 2) 工事場所 : 大阪市此花区夢洲東 1 丁目地先 3) 工期 : 約 9ヶ月 4) 工事概要 : 埋立工 1 式 ( 工事発注規模 )2 億 5,00

1. 土地利用マスタープラン策定の趣旨 鶴岡市土地利用マスタープランは 平成 17 年 10 月 1 日の市町村合併による市域の拡大に対応し 市土の総合的かつ計画的な土地利用を進める上での指針として策定した鶴岡市国土利用計画を基本としながら 長期的かつ総合的な観点から 将来の土地利用の方針を図示する

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

閉鎖性湾としての浜名湖における汚濁解消の概念 誌名 東海大学紀要. 海洋学部 ISSN 著者 巻 / 号 松田, 義弘 1 巻 2 号 掲載ページ p 発行年月 2003 年 3 月 農林水産省農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター Tsukuba Busin

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平成 24 年 3 月改訂 茅ヶ崎海岸グランドプラン 西浜駐車場跡地北側に位置する茅ヶ崎警察署職員公舎が取り壊され 平成 23 年 3 月には グランドプランで駐車場機能の確保として位置づけのあった県営茅ヶ崎西浜駐車場が閉鎖された これを受け 海岸利用者のための駐車場を維持し かつ国道 134 号南

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第 4 章計画のめざすところ 4.1. 基本理念 本計画の基本理念は 西東京市環境基本条例第 3 条の基本理念と共有します 基本理念 環境の保全等は 市民が健康で心豊かに生活できる環境を守り より良好な環境を確保し これ を将来の世代に引き継ぐことを目的として行われなければならない 環境の保全等は

(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大


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大阪湾再生行動計画 ( 第二期 ) 概要版 平成 26 年 5 月大阪湾再生推進会議

背景 P1 1 大阪湾の特性 2 箇所の湾口 ( 明石海峡 (4km) 紀淡海峡(7km)) を持つ閉鎖性の高い海域 ( 海域面積 :1,450km 2 平均水深 28m) 大きな人口 産業集積を有する集水域を抱える ( 集水面積 11,200km 2 人口 1,745 万人 ) 陸域から大量の汚濁負荷が流入するとともに 外海との海水交換が起こりにくいため 富栄養化による水質の悪化や 生物生息環境の悪化が生じやすい 2 第一期計画の評価と課題 大阪湾とその集水域 最終評価 ( 総括 ) 湾口部 ~ 湾央部は 水質改善が進んでいるが 栄養塩不足の声もあり 湾奥部は 汚濁の改善がみられず 貧酸素状態もみられる 施策の効果とみられる変化あり ( 汚濁物質濃度の減少 再生された干潟等での生物生息など ) 森 川 里 都市 海等の住民参画による取り組みへの参加者が増加するとともに 環境にふれあう場が拡大 課題 (1) 多様な生物の生息 生育 特に湾奥部において 底層 DO 改善のための取り組みの強力な推進が必要 生物の生息 生育場については 今後とも積極的な整備を進めていくことが望ましい (2) 人と海との関わり 特に湾奥部において 水質改善のための取り組みの推進が必要 親水活動の場については 今後とも積極的な整備の推進が望ましい 浮遊 漂着 海底ごみについても 今後とも積極的な取り組みの推進が望ましい

大阪湾再生行動計画 ( 第二期 ) について (1) 1 理念 大阪湾の環境の改善 ( 多様な生物の生息 生育 人と海との関わりの増大 ) に向けて 多様な主体の連携 参画 ( 空間ネットワーク及び人的ネットワークの充実 強化 ) により 森 川 里 都市 海等の取り組みの輪を広げ 効率的 効果的な取り組みの推進を図り 大阪湾の再生とともに新しい大阪湾の創出を目指す 2 意義 (1) 多様な生物の生息 生育 ( 生物多様性 生産性の確保 ) (2) 人と海との関わりの増大 ( 人材の育成 生活の質の向上 観光資源の創出 ) (3) 空間 ( 森 川 里 都市 海等 ) ネットワーク及び人的 ( 多様な主体 各世代のつながり ) ネットワークの充実 強化 3 目標 森 川 里 都市 海等のネットワークを通じて 美しく親しみやすい豊かな 魚庭 ( なにわ ) の海 を回復し 市民が誇りうる 大阪湾 を創出する 4 計画期間 平成 26 年度から平成 35 年度までの10 年間 5 取り組み体制 大阪湾再生推進会議において策定 推進する 推進会議には幹事会を置き 幹事会にはワーキンググループ ( 陸域 海域 モニタリング 全体 ) を置く P2

大阪湾再生行動計画 ( 第二期 ) について (2) 6 目標達成状況の評価について 目標を 3 つの目標要素に区分し それぞれの目標要素を達成するための施策 施策の達成状況を評価するための評価指標 及び関係者を設定する 目標達成状況は 評価指標の経年的な変化等で評価し 順応的に進捗状況を管理する P3 下線は第一期計画から追加された施策 評価指標

大阪湾再生行動計画 ( 第二期 ) について (3) 7 アピールポイントについて 多くの人が訪れ 見て 遊んで 食べて 学ぶことにより 大阪湾や大阪湾につながる森や川についての理解を深められる場所を アピールポイント として設定し 情報を発信する アピールポイントは たのしい出会いと発見 があり 見て 遊んで 食べて 学び 森 川 里 都市 海等でつながる大阪湾の水環境を感じられる場所を目指し 訪問者数 イベント開催回数 イベント参加者数等による評価を行う アピールポイント及びアピールポイントに含まれるエリアについては 利用状況や整備状況等に応じ 適宜追加等の見直しを行う No. 1 2 アピールポイント 潮風かおる港町神戸 水に親しみ学べる尼崎の海辺 アピールポイントに含まれるエリア 須磨海岸 兵庫運河 ハーバーランド~HAT 神戸 ポートアイランド 神戸空港尼崎運河周辺 4 P4 3 4 5 6 7 まちなかで水に親しめる水都大阪の水辺 海辺 豊かな自然と歴史を感じられる琵琶湖市民が参加した川づくりが進む大和川海に親しめる多様な場がある堺の海辺海の恵みを楽しめる堺 高石の漁港 中之島 舞洲 ~ 夢洲 新島 咲洲 琵琶湖 佐保川 堺浜 堺旧港 堺 ( 出島 ) 漁港 高石漁港 1 9 8 2 6 7 3 5 8 海水浴やマリンレジャーが楽しめる阪南 泉南の海岸 二色の浜 せんなん里海公園 アピールポイントの位置図 9 海の恵みを楽しめる泉南の漁港 泉佐野漁港 田尻漁港 岡田浦漁港 深日漁港 小島漁港

1 生活排水対策 汚濁負荷量の総量削減 下水道事業 ( 中小市町村での普及促進 高度処理の取り組み 合流式下水道改善等 ) 農業集落排水事業 浄化槽事業 中小河川流域等における市民 NPO 企業等の参画による負荷削減対策など 中小市町村での下水道普及促進の例 2 面源負荷対策 3 河川浄化対策 合流式下水道改善の例 ( 雨水沈殿池 ) 大和川水質改善強化月間 のチラシ 雨天時における市街地からの汚濁負荷対策 農業排水対策など 河川浄化施設による浄化 河川や湖沼の浄化浚渫や覆土による有機汚泥対策など 取り組み内容 (1) 美しい 魚庭 ( なにわ ) の海 4 森林整備等 多様な森林整備 ( 適切な間伐の実施 複層林の造成など ) 市民 NPO 企業等の参画 連携による森林整備活動の拡大 公共工事での間伐材の利用促進 5 浮遊ごみ 漂着ごみ 河川ごみ等の削減 流域住民 市民 NPO 企業等の参画 連携によるごみ回収活動の実施 支援 啓発活動など 効率的 効果的な浮遊ごみ回収のためのごみの挙動解析の推進 6 モニタリングの充実 水質 流況の自動観測等の継続及びデータを活用した大阪湾の水質改善の検討 企業 研究機関 市民等が参加したモニタリングの推進 大阪湾の環境情報の発信 共有化 産民官学の連携強化など 7 その他 河川底質のダイオキシン類対策 河川における親水空間の整備 P5

1 砂浜 親水護岸等の整備 湾奥部等での親水護岸等の整備 水辺に近づけたり 水に触れることができる階段護岸 緩傾斜護岸等の採用の推進 取り組み内容 (2) 親しみやすい 魚庭 ( なにわ ) の海 3 イベントの開催 大阪湾の環境に対する理解を深めるための環境学習会 見学会 セミナー等の開催 親水空間を活用した各種イベントの開催 P6 整備した親水護岸の例 親水施設における環境学習会の例 親水空間を活用したイベントの例 2 親水緑地等の整備 湾奥部等での親水緑地等の整備 4 市民や企業の取り組みへの参画促進 取り組みの支援 環境学習会の開催 情報発信 市民 NPO 企業 大学等の参加 連携による陸域 海域での各種環境改善活動 モニタリング等の推進 整備した親水緑地の例 市民参加による臨海部の緑地整備の例 市民 NPO 等の参加 連携による活動の例

取り組み内容 (3) 3 豊かな 魚庭 ( なにわ ) の海 豊かな 魚庭 ( なにわ ) の海 1 藻場 干潟 浅場 緩傾斜護岸等の整備 増殖場 ( 藻場 ) の整備 護岸の整備 改修時の緩傾斜護岸の採用など 4 モニタリングの充実 取り組みによる効果把握のためのモニタリングの実施 貧酸素水塊が問題となっている湾奥部等での DO 分布の把握 市民 NPO 等の多様な主体の参加によるモニタリングの推進 大阪湾の環境情報の発信 共有化 産民官学の連携強化の推進など P7 120 整備した藻場の例 2 窪地の埋め戻し 窪地の埋め戻しの継続 効果的な埋め戻しの検討など 3 漁場整備 緩傾斜護岸の例 増殖場 ( 藻場 ) の整備等による漁獲対象生物の生息 生育場の保全 創出 環境情報の発信 共有化の例 ( 大阪湾環境情報クリアリングハウス ) 5 その他 0 7/10 7/17 7/24 7/31 8/7 里海創生の推進 海底耕耘による海底環境の改善 池干し ( かいぼり ) による浅場への栄養塩供給 下水処理場における栄養塩管理運転の試行 底層 DO 飽和度 (%) 100 80 60 40 20 湾奥部における底層 DO の連続観測例

1 多様な主体との連携 2 取り組み状況のフォローアップ 3 行動計画の見直し 取り組み推進のために必要な事項 第一期計画で実施した 大阪湾 Years 2012-2013 などの取り組み成果に基づき 森 川 里 都市 海等の循環やつながりの中で 教育分野や地域文化の醸成も含め 行政 学識者 市民 企業 漁業者 団体 NPO との連携 活動の場づくりを一層推進する 各構成機関による個別の計画と情報共有や連携を図る 行動計画期間中の毎年度 計画に基づく取り組みの進捗状況並びに目標の達成状況のフォローアップを実施する ワーキンググループ会議等で確認 次年度以降の取り組みへのフィードバックを行う 計画策定 5 年後を基本として 中間評価 を実施し 取り組み状況並びに目標達成状況について把握する 必要に応じて計画の改訂等を実施し 効率的 効果的な取り組みの推進につなげる 行動計画の見直しの必要性が生じた場合に ワーキンググループ等で検討を行い 推進会議の承認を経て 行動計画の改訂版を策定する 評価指標は 最新の研究成果等により 目標の評価に当たって新たな評価指標の適用が期待できる場合に 見直しを検討する P8