卵管の自然免疫による感染防御機能 Toll 様受容体 (TLR) は微生物成分を認識して サイトカインを発現させて自然免疫応答を誘導し また適応免疫応答にも寄与すると考えられています ニワトリでは TLR-1(type1 と 2) -2(type1 と 2) -3~ の 10

Similar documents
報道発表資料 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - ポイント 異物センサー TLR のシグナル伝達機構を解析 インターフェロン産生に必須な分子 IKK アルファ を発見 免疫 アレルギーの有効

RNA Poly IC D-IPS-1 概要 自然免疫による病原体成分の認識は炎症反応の誘導や 獲得免疫の成立に重要な役割を果たす生体防御機構です 今回 私達はウイルス RNA を模倣する合成二本鎖 RNA アナログの Poly I:C を用いて 自然免疫応答メカニズムの解析を行いました その結果

汎発性膿疱性乾癬のうちインターロイキン 36 受容体拮抗因子欠損症の病態の解明と治療法の開発について ポイント 厚生労働省の難治性疾患克服事業における臨床調査研究対象疾患 指定難病の 1 つである汎発性膿疱性乾癬のうち 尋常性乾癬を併発しないものはインターロイキン 36 1 受容体拮抗因子欠損症 (


報道発表資料 2006 年 8 月 7 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人大阪大学 栄養素 亜鉛 は免疫のシグナル - 免疫系の活性化に細胞内亜鉛濃度が関与 - ポイント 亜鉛が免疫応答を制御 亜鉛がシグナル伝達分子として作用する 免疫の新領域を開拓独立行政法人理化学研究所 ( 野依良治理事

報道関係者各位


前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ

く 細胞傷害活性の無い CD4 + ヘルパー T 細胞が必須と判明した 吉田らは 1988 年 C57BL/6 マウスが腹腔内に移植した BALB/c マウス由来の Meth A 腫瘍細胞 (CTL 耐性細胞株 ) を拒絶すること 1991 年 同種異系移植によって誘導されるマクロファージ (AIM

<4D F736F F D208DC58F498F4390B D4C95F189DB8A6D A A838A815B C8EAE814095CA8E86325F616B5F54492E646F63>

図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル

研究目的 1. 電波ばく露による免疫細胞への影響に関する研究 我々の体には 恒常性を保つために 生体内に侵入した異物を生体外に排除する 免疫と呼ばれる防御システムが存在する 免疫力の低下は感染を引き起こしやすくなり 健康を損ないやすくなる そこで 2 10W/kgのSARで電波ばく露を行い 免疫細胞

の感染が阻止されるという いわゆる 二度なし現象 の原理であり 予防接種 ( ワクチン ) を行う根拠でもあります 特定の抗原を認識する記憶 B 細胞は体内を循環していますがその数は非常に少なく その中で抗原に遭遇した僅かな記憶 B 細胞が著しく増殖し 効率良く形質細胞に分化することが 大量の抗体産

平成24年7月x日

学位論文要旨 牛白血病ウイルス感染牛における臨床免疫学的研究 - 細胞性免疫低下が及ぼす他の疾病発生について - C linical immunological studies on cows infected with bovine leukemia virus: Occurrence of ot

PowerPoint プレゼンテーション

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性

るマウスを解析したところ XCR1 陽性樹状細胞欠失マウスと同様に 腸管 T 細胞の減少が認められました さらに XCL1 の発現が 脾臓やリンパ節の T 細胞に比較して 腸管組織の T 細胞において高いこと そして 腸管内で T 細胞と XCR1 陽性樹状細胞が密に相互作用していることも明らかにな

報道発表資料 2006 年 6 月 21 日 独立行政法人理化学研究所 アレルギー反応を制御する新たなメカニズムを発見 - 謎の免疫細胞 記憶型 T 細胞 がアレルギー反応に必須 - ポイント アレルギー発症の細胞を可視化する緑色蛍光マウスの開発により解明 分化 発生等で重要なノッチ分子への情報伝達

2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果

研究成果報告書

< 背景 > HMGB1 は 真核生物に存在する分子量 30 kda の非ヒストン DNA 結合タンパク質であり クロマチン構造変換因子として機能し 転写制御および DNA の修復に関与します 一方 HMGB1 は 組織の損傷や壊死によって細胞外へ分泌された場合 炎症性サイトカイン遺伝子の発現を増強

解禁日時 :2019 年 2 月 4 日 ( 月 ) 午後 7 時 ( 日本時間 ) プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 2019 年 2 月 1 日 国立大学法人東京医科歯科大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 IL13Rα2 が血管新生を介して悪性黒色腫 ( メラノーマ ) を

糖鎖の新しい機能を発見:補体系をコントロールして健康な脳神経を維持する

ランゲルハンス細胞の過去まず LC の過去についてお話しします LC は 1868 年に 当時ドイツのベルリン大学の医学生であった Paul Langerhans により発見されました しかしながら 当初は 細胞の形状から神経のように見えたため 神経細胞と勘違いされていました その後 約 100 年

<4D F736F F D204E6F2E342D F28DDC91CF90AB8BDB82C982C282A282C482CC C668DDA94C5816A F315F372E646F63>

60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 4 月 21 日 独立行政法人理化学研究所 敗血症の本質にせまる 新規治療法開発 大きく前進 - 制御性樹状細胞を用い 敗血症の治療に世界で初めて成功 - 敗血症 は 細菌などの微生物による感染が全身に広がって 発熱や機能障害などの急激な炎症反応が引き起

<4D F736F F D20322E CA48B8690AC89CA5B90B688E38CA E525D>

免疫リンパ球療法とは はじめに あなたは免疫細胞 ( 以下免疫と言います ) の役割を知っていますか 免疫という言葉はよく耳にしますね では 身体で免疫は何をしているのでしょう? 免疫の大きな役割は 外から身体に侵入してくる病原菌や異物からあなたの身体を守る ことです あなたの身体には自分を守る 病

今後の展開現在でも 自己免疫疾患の発症機構については不明な点が多くあります 今回の発見により 今後自己免疫疾患の発症機構の理解が大きく前進すると共に 今まで見過ごされてきたイントロン残存の重要性が 生体反応の様々な局面で明らかにされることが期待されます 図 1 Jmjd6 欠損型の胸腺をヌードマウス

Microsoft PowerPoint - 市民講座 小内 ホームページ用.pptx

2019 年 3 月 28 日放送 第 67 回日本アレルギー学会 6 シンポジウム 17-3 かゆみのメカニズムと最近のかゆみ研究の進歩 九州大学大学院皮膚科 診療講師中原真希子 はじめにかゆみは かきたいとの衝動を起こす不快な感覚と定義されます 皮膚疾患の多くはかゆみを伴い アトピー性皮膚炎にお

免疫再試25模範

図アレルギーぜんそくの初期反応の分子メカニズム

1. 免疫学概論 免疫とは何か 異物 ( 病原体 ) による侵略を防ぐ生体固有の防御機構 免疫系 = 防衛省 炎症 = 部隊の派遣から撤収まで 免疫系の特徴 ⅰ) 自己と非自己とを識別する ⅱ) 侵入因子間の差異を認識する ( 特異的反応 ) ⅲ) 侵入因子を記憶し 再侵入に対してより強い反応を起こ

緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾

免疫本試29本試験模範解答_YM

1. 背景血小板上の受容体 CLEC-2 と ある種のがん細胞の表面に発現するタンパク質 ポドプラニン やマムシ毒 ロドサイチン が結合すると 血小板が活性化され 血液が凝固します ( 図 1) ポドプラニンは O- 結合型糖鎖が結合した糖タンパク質であり CLEC-2 受容体との結合にはその糖鎖が

Fri. アダカラム治療が解明してきた CMV 感染の機序 講演 1 潰瘍性大腸炎における CMV 再活性化と GMA の役割 サイトメガロウイルス ( C M V ) 感染は潰瘍性大腸炎 ( U C) の増悪因子であり ステロイドがウイルスの再活性化を促進することが知られている

大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム

( 図 ) IP3 と IRBIT( アービット ) が IP3 受容体に競合して結合する様子

法医学問題「想定問答」(記者会見後:平成15年  月  日)

Microsoft PowerPoint - 新技術説明会配付資料rev提出版(後藤)修正.pp

2014 年 7 月 16 日放送 細菌性膣症についての最新の話題 富山大学産科婦人科教授齋藤滋細菌性膣症の概念細菌性膣症 (Bacterial vagiosis) は 以前は非特異的膣炎 ガードネレラ膣炎 ヘモフィルス膣炎などとして知られていましたが 現在では乳酸桿菌である Lactobacill

目次 1. 抗体治療とは? 2. 免疫とは? 3. 免疫の働きとは? 4. 抗体が主役の免疫とは? 5. 抗体とは? 6. 抗体の構造とは? 7. 抗体の種類とは? 8. 抗体の働きとは? 9. 抗体医薬品とは? 10. 抗体医薬品の特徴とは? 10. モノクローナル抗体とは? 11. モノクローナ

共同研究チーム 個人情報につき 削除しております 1

<4D F736F F D F D F095AA89F082CC82B582AD82DD202E646F63>

1 2

ごく少量のアレルゲンによるアレルギー性気道炎症の発症機序を解明

ヒト慢性根尖性歯周炎のbasic fibroblast growth factor とそのreceptor

難病 です これまでの研究により この病気の原因には免疫を担当する細胞 腸内細菌などに加えて 腸上皮 が密接に関わり 腸上皮 が本来持つ機能や炎症への応答が大事な役割を担っていることが分かっています また 腸上皮 が適切な再生を全うすることが治療を行う上で極めて重要であることも分かっています しかし

1-4. 免疫抗体染色 抗体とは何かリンパ球 (B 細胞 ) が作る物質 特定の ( タンパク質 ) 分子に結合する 体の中に侵入してきた病原菌や毒素に結合して 破壊したり 無毒化したりする作用を持っている 例 : 抗血清馬などに蛇毒を注射し 蛇毒に対する抗体を作らせたもの マムシなどの毒蛇にかまれ


Transcription:

健康な家畜から安全な生産物を 安全な家畜生産物を生産するためには家畜を衛生的に飼育し健康を保つことが必要です そのためには 病原体が侵入してきても感染 発症しないような強靭な免疫機能を有していることが大事です このような家畜を生産するためには動物の免疫機能の詳細なメカニズムを理解することが重要となります 我々の研究室では ニワトリが生産する卵およびウシ ヤギが生産する乳を安全に生産するために 家禽 家畜の免疫 繁殖機構の解明を目標に研究に取り組んでいます ニワトリの生殖器における自然免疫機能 卵の形成と細菌汚染 鶏卵の卵黄は卵巣で形成され 卵白や卵殻は卵管で形成されます ( 図 1) 卵巣や卵管が病原微生物に感染すると 体の健康を損なうだけでなく, 卵を形成する機能が低下したり 卵に菌が混入したりします 食中毒の原因菌の1つであるサルモネラ菌は卵巣や卵管に潜伏して卵へ移行することがあります ( 図 2) このような感染を防御するために免疫機能が重要な役割を果たします 図 1. ニワトリ卵巣と 卵管 図 2. ニワトリ卵巣と卵管のサル モネラ菌 ( Salmonella enteritidis, 矢印 ) による感染

卵管の自然免疫による感染防御機能 Toll 様受容体 (TLR) は微生物成分を認識して サイトカインを発現させて自然免疫応答を誘導し また適応免疫応答にも寄与すると考えられています ニワトリでは TLR-1(type1 と 2) -2(type1 と 2) -3~-5-7 -15-21 の 10 種の TLR が同定されています トリ β ディフェンシン (avbd) は抗菌ペプチドで細菌の細胞膜を傷害して菌を死滅させると考えられています 私達は 卵管の自然免疫機能を明らかにすることを目的として 卵管粘膜に発現する TLR TLR 刺激による炎症性サイトカインやケモカインの発現と白血球の誘導性 TLR 刺激に伴う avbd 発現の誘導性とその調節機構を追究しています 図 3. ニワトリ卵管の感染防御機構におけ る Toll 様受容体 炎症性サイトカイン 抗 菌ペプチドの役割の推定図 [1] 卵管粘膜に多様な TLR が発現するニワトリの卵管各部の粘膜では サルモネラ菌や大腸菌といったグラム陰性菌のリポ多糖 (LPS) を認識する TLR4 を含めて 現在までに知られているすべての種類の TLR が発現することが明らかになりました ( 図 4) このことは 粘膜で多様な微生物の成分が認識されることを示しています 図 4. ニワトリ卵管の Toll 様受容体の発現ニワトリでは TLR2 はグラム陽性菌のリポ蛋白 TLR3 はウイルス dsrna TLR4 はグラム陰性菌のリポ多糖 TLR5 は細菌の鞭毛 TLR7 は ssrna TLR21 は CpG オリゴ DNA を認識する TLR15 のリガンドは同定されていない

[2] リポ多糖刺激により卵管のサイトカイン発現が高まるニワトリに LPS を投与すると 産卵鶏でも 休産鶏でも 卵管粘膜においてインターロイキン1β(IL1β) や IL6 といった炎症性サイトカイン CXCLI2 ケモカインの発現が高まることが明らかになりました ( 図 5) また これと連動して粘膜で CD4 ヘルパー T 細胞と CD8 キラー T 細胞が増加することも認められました ( 図 6) この LPS の作用は TLR4 による認識を受けることから始まり その下流の応答として卵管粘膜でのサイトカインの発現や T 細胞の遊走が増加したものと思われます サイトカインやケモカインは T 細胞の遊走を導いたり これらを活性化して 免疫応答を誘導したりすることが推定されます サルモネラ菌等のグラム陰性菌を TLR4 が認識しても同様の現象が起こって 感染防御に働くものと推定されます 図 6. リポ多糖投与した産卵鶏膣 部の T 細胞の分布 図 5. 産卵鶏 (L) と休産鶏 (M) の子宮部と膣部における炎症性サイトカインとケモカイン発現に及ぼすリポ多糖 (LPS) 投与の影響 ( 投与 3 時間後 )

[3] 卵管のトリβディフェンシン発現は微生物成分に応答して高まるトリ β ディフェンシン (avbd) には現在までに 14 種が同定されています このうち 卵管粘膜には 10 種が発現すること そしていくつかの avbd は粘膜上皮細胞で発現することが明らかにされました ( 図 7) avbd ごとの抗菌スペクトラムは明らかにされていませんが 多様な avbd が発現することは おそらく多様な細菌を攻撃して生体防御に働くものと推定されます また 子宮部粘膜細胞の avbd の発現がサルモネラ菌の刺激により高まること ( 図 8) LPS 刺激によっても同様に高まることが認められました この avbd 産生へのサルモネラ菌や LPS の影響は上述の TLR4 を介するものと推定しています 産生された avbd はその抗菌作用により感染防御に働くものと推定されます 図 7. 卵管のトリ β ディフェンシン発現 図 8. 培養子宮部粘膜細胞のトリ βディフェンシン発現に及ぼすサルモネラ菌 ( Salmonella enteritidis) 刺激の影響 [4] 卵管の感染防御機能強化への期待上述したように 卵管の感染防御機能は卵の汚染を防止することにつながります 体内の他の臓器とは異なって ストレス等により産卵を停止すると組織は退行しますし この時に感染リスクが高いと言われています 卵管の機能は性ホルモンの依存性が高いので ここでの免疫機能もホルモン依存性が高いかもしれません 私達は 先に女性ホルモンが卵管のマクロファージや T 細胞 B 細胞を増加させることを明らかにしています 卵管の TLR やサイトカイン 抗菌ペプチドの発現調節機構が明らかになれば 自然免疫機能を視野に入れた 新たな感染防御機能の強化法の開発に貢献できると期待しています

ウシの泌乳器官における免疫機能牛乳を生産する器官である乳腺 ( 乳房 ) 内にある乳腺上皮細胞で牛乳が生産 分泌されています 乳腺へ細菌が侵入し増殖 感染すると炎症が起き 乳房炎となります すると 乳腺上皮細胞の機能が衰え牛乳生産能力が低下し低品質の牛乳しか生産できなくなり 牛乳の値段も激減してしまいます したがって 酪農経営において乳房炎を予防することが非常に重要です 乳腺に細菌が侵入するとまず自然免疫が働き多くの抗菌物質が合成 分泌されます その中の一つが -defensin family の一つである Lingual antimicrobial peptide (LAP) です 我々は LAP が乳腺上皮細胞で合成されていることおよび牛乳中に分泌されていることを明らかにしました また グラム陰性菌の構成成分である lipopolysaccharride (LPS) を乳腺に注入すると数時間以内に牛乳中 LAP 濃度が増加することを見出しました これらのことから 細菌が侵入した直後に合成 分泌される LAP が細菌感染防御に重要な役割を担っていることが分かりました また LAP は細菌感染がない状態でも常に分泌されており この濃度が高いほど乳房炎にかかりにくいことを報告してきました 今後は LAP と獲得免疫との関係や生殖機能と免疫機能とのリンクについて検討するつもりです 図 9 乳腺上皮細胞における LAP の免疫 組織学的局在 ( 赤が LAP タンパクを示す ) 図 10 乳腺に LPS を投与すると 2 時間 後から乳汁中 LAP 濃度が激増した ( 黒 : LPS 投与区 白 : 対照区 )

近年発生した口蹄疫や鳥インフルエンザなどにより消費者の家畜生産物に対する安全性の 意識は急激に高まっています これらの意識に答えられるような動物生産技術の開発に貢 献することを目標に研究を進めています <この研究に関するお問い合わせ先 > 大学院生物圏科学研究科家畜生体機構学研究室教授吉村幸則 / 准教授磯部直樹 TEL: 082-424-7958( 吉村 ) 082-424-7993( 磯部 ) E-mail: yyosimu@hiroshima-u.ac.jp( 吉村 ) niso@hiroshima-u.ac.jp( 磯部 ) (@ は半角に変換してください ) 研究室 HP:http://home.hiroshima-u.ac.jp/anat