地域住宅計画 ( 社会資本総合整備計画 ) ( 第 7 回変更 ) ふくいけん福井県 ぜん全 ちいき地域 平成 23 年 3 月
地域住宅計画 社会資本総合整備計画 計画の名称 都道府県名 計画期間 福井県全地域 福井県 平成 18 福井県 福井市 敦賀市 小浜市 大野市 勝山市 鯖江市 あわら市 越前市 坂井市 永平寺町 池田町 南越前町 越前町 美浜町 高浜町 おおい町 若狭町 作成主体名 年度 23 年度 1 地域の住宅政策の経緯及び現況 当該地域は 日本列島の日本海沿岸のほぼ中央に位置する福井県全地域である 平成17年 国勢調査 の人口は約82万人 内 高齢者は約 18万人 世帯数は約27万世帯である 本県では 昭和61年より県民の持家取得を促進する施策を推進しており 現在は 高齢化社会を踏まえた住宅の新築時からのバリアフリー 化 地震や雪に強い住宅の性能の確保等 質の高い持家取得を促進するため支援を実施している 平成15年住宅 土地統計調査によると 持 家率は76.1%(全国第3位)と高く 床面積は143.63 (全国第2位)と良好な居住水準を確保している しかし 住宅の耐震化率は58% 平成17年 推定 と全国平均を下回っている状況にある 近年 地震が頻発している状況の中 生命 財産を守るためには住宅の耐震化が重要な課題で ある そこで 住宅の耐震化を促進するため 平成17年度より 木造住宅の耐震診断に対する支援を実施している また 高齢者対策として 高齢者が安全で安心して居住できる高齢者向け優良賃貸住宅の供給を支援している さらに 環境対策として 快適な住まいを実現するため 環境に配慮した太陽光発電等の住宅設備設置に対する支援を実施している 県営住宅については 近年 耐震性が劣り老朽化が著しい住宅の建替えを計画的に実施してきた 今後は 建替えだけでなく現在のストッ クに応じて適切な手法により 整備および維持保全していくことが必要となってきている 2 課題 住宅が量的に充足し 人口 世帯減少社会の到来を目前に控え 環境 資源 エネルギー問題がますます深刻化する中で これまでの 住 宅を造っては壊す 社会から いいものを造って きちんと手入れをして 長く大切に使う 社会へと移行し ゆとりある豊かな住生活の 実現 を基本理念に 居住性 社会性 持続性 安定性 の観点から 健康長寿ふくい にふさわしい住まいづくり まち づくりを進めていく必要がある ① 居住性 に関する課題 ゆとりある住まいの確保 新耐震基準(S56 以前に建設された住宅の耐震化 高齢者にとって重要な住宅のバリ アフリー化等を推進していく必要がある ② 社会性 に関する課題 安全で安心な住環境 美しい街なみ 住文化の継承 街なか居住等を推進していく必要がある ③ 持続性 に関する課題 空き家の循環 ニーズに応じた住み替え 住まいの維持管理等を推進していく必要がある ④ 安定性 に関する課題 建物の長寿命化など既存の公営住宅の有効活用や福祉部局との連携強化等を推進していく必要がある また 少子高齢化が進む中で 高齢者 障害者 子育て世帯 住宅困窮者など社会的弱者に対し 公的賃貸住宅の有効活用を基本としなが ら 誰にもやさしい住まいのセーフティネット機能の充実を図る必要がある
3. 計画の目標 ゆとりある豊かな住生活の実現 ~ ひとも住まいも健康長寿 ~ 居住性 社会性 持続性 安定性 ふくいらしい愛着が持てる住まいづくり誇りと愛着がもてるまちづくりを推進持続可能な循環型社会の実現誰にもやさしい住まいを充実 4. 目標を定量化する指標等 指標 単位 定義 従前値 基準年度 目標値 目標年度 住宅の耐震化率 % 住宅のバリアフリー化率 % 誘導居住水準達成世帯率 % 耐震性能を満たす住宅の割合 ( 住宅 土地統計調査 ) 手摺 段差解消 廊下幅すべてが対応した住宅の割合 ( 住宅需要実態調査 ) 誘導居住水準達成世帯の割合 ( 住宅 土地統計調査 ) 58% H17 76% H23 5% H17 14% H23 67% H17 71% H23 計画期間の終了後 上記の指標を用いて評価を実施する なお 本計画の目標 目標を達成するために必要な事業等については 計画期間中においての社会情勢や経済状況の変化等により適宜見直しを行うこととする
5. 目標を達成するために必要な事業等の概要 (1) 基幹事業の概要 公営住宅等ストック総合改善事業多様な住宅に対するニーズに対応するため 既存ストックを有効活用し耐震性 居住性 住環境の向上を図ると同時に高齢者に対応した改善を行う 全面的改善 ( 住棟全体の改善工事 ) 個別改善 ( 外壁改修 屋上断熱防水 高齢者改善住棟の部分的改善工事 ) また ライフサイクルコストの削減や事業量の平準化を図るため 公営住宅等長寿命化計画を策定する 公営住宅等整備事業地域における住宅困窮者の居住の安定を確保するため 公営住宅等の整備を行う 住宅 建築物安全ストック形成事業住宅 建築物の最低限の安全性の確保を図るため 住宅 建築物の耐震性の向上およびアスベスト対策に資する事業を行う (2) 提案事業の概要 県営住宅入居者移転事業県営住宅の全面改善事業に伴う移転を実施する 県営住宅改善等事業県営住宅の火災警報器設置 ( 基幹事業に含まれないもの ) 県営住宅によるテレビ電波障害対策地域の地上デジタル放送対応工事等を実施する ゆとりと安心の住まい支援事業県産材を活用した優良な住宅を促進するため 県産材の利用に要する費用と住宅の性能向上に要する費用に対し補助を行う 住まいの履歴書普及促進事業県民に住まいをきちんと手入れをして長く大切に使ってもらうために 住まいの履歴書 を作成 配布し 住まいの維持管理に関する県民意識の向上を図る また 年に 1 度 住まいの点検日 を設け 県民に配布した 住まいの履歴書 を活用し住まいの適正な維持管理を促進する 木造住宅耐震補強計画作成モデル事業県内住宅の補強計画案等を取りまとめ 木造住宅耐震補強事例集 ( 建築関係者向け ) と 分かりやすいパンフレット ( 県民向け ) を作成する 福井の伝統的民家普及促進事業福井の伝統的民家を継承していくため 新築 改修に対する補助等を実施する 福井の歴史的建造物保存促進事業歴史的建造物の外観 構造の保存改修または建物所有者への改修に対する補助等を実施する 住生活総合調査国が行う住生活総合調査に合せ 県域の詳細な住宅に関する基礎データ 需要の動向等を把握するため 標本数等を拡大して調査を実施する 木造住宅耐震改修促進事業木造住宅の耐震化を促進するため 耐震診断 補強プラン作成への補助 耐震化工事への補助等を実施する (3) その他 ( 関連事業など ) 高齢者向け優良賃貸住宅高齢者が安全で快適に生活できる住宅の供給を図る ( 市町に対する補助 ) 木造住宅耐震診断促進事業住宅 建築物耐震改修等事業を活用し 住宅耐震化の促進のため 耐震診断に要する費用 ( 一定額 ) を負担することにより 木造住宅の耐震性向上を図る ( 市町に対する補助 ) 住まいの相談事業専門的な知識 技術 実務経験をもった建築士による公的な相談窓口を設置し 県民の住まいの向上を支援する 太陽光発電等住宅設備設置促進事業地球環境への負荷を軽減し快適な住環境を実現するため 太陽光発電設備等を設置した住宅に補助を行うことにより 環境に配慮した住宅の普及を図る ( 市町に対する補助 )
6. 目標を達成するために必要な事業等に要する経費等 ( 金額の単位は百万円 ) 基幹事業交付期間内事業事業主体規模事業費公営住宅等ストック総合改善事業福井県 1985 戸 591 合計 (A) 591 公営住宅等ストック総合改善事業 福井県 40 戸 271 公営住宅等ストック総合改善事業 高浜町 237 戸 5 公営住宅等整備事業 南越前町 6 戸 2 住宅 建築物安全ストック形成事業合計 (K) 福井県および全市町 44 戸 26 304 提案事業 事業 細項目 事業主体 規模 交付期間内事業費 県営住宅入居者移転事業 福井県 3 県営住宅改善等事業 福井県 25 ゆとりと安心の住まい支援事業 福井県 15 住まいの履歴書普及促進事業 福井県 2 木造住宅耐震補強計画作成モデル事業 福井県 3 福井の伝統的民家普及促進事業 福井県 32 福井の歴史的建造物保存促進事業 福井県 6 住生活総合調査 福井県 5 木造住宅耐震改修促進事業 福井県 74 合計 165 ( 参考 ) 関連事業 交付期間内事業費は概算事業費 事業 高齢者向け優良賃貸住宅 ( 市町補助 ) 木造住宅耐震診断促進事業 ( 市町補助 ) 住まいの相談事業太陽光発電等住宅設備設置促進事業 ( 市町補助 ) 事業主体 越前市他県内全市町福井県福井県 規模 50 戸 1000 戸
7. 法第 6 条第 6 項の規定に基づく公営住宅建替事業に関する事項 なし 法第 6 条第 6 項に規定する公営住宅建替事業に関する事項を地域住宅計画に記載する場合には 法第 12 条に規定する施行要件の特例の対象となります 8. 法第 6 条第 7 項の規定に基づく配慮入居者及び特定優良賃貸住宅の賃貸に関する事項 なし 法第 6 条第 7 項に規定する配慮入居者及び特定優良賃貸住宅の賃貸に関する事項を地域住宅計画に記載する場合には 法第 13 条に規定する特定優良賃貸住宅の入居者の資格に係る認定の基準の特例の対象となります ( ただし 一定の要件を満たすことが必要です ) 9. その他公的賃貸住宅等の管理等に関する事項 なし 法 とは 地域における多様な需要に応じた公的賃貸住宅等の整備等に関する特別措置法 をいう
別紙 2 平成 22 年度地域住宅計画 ( 社会資本総合整備計画 ) チェックシート 計画の名称 : 福井県全地域都道府県名 : 福井県作成主体名 : 福井県 福井市 敦賀市 小浜市 大野市 勝山市 鯖江市 あわら市 越前市 坂井市 永平寺町 池田町 南越前町 越前町 美浜町 高浜町 おおい町 若狭町チェック欄 Ⅰ. 目標の妥当性 1 計画の目標が基本方針と適合している 2 地域の住宅ストックや住環境整備の状況等 現状分析が適切になされている 3 地域の住宅政策上の課題を的確に踏まえた目標となっている 4 関連する各種計画 ( 住生活基本計画等 ) との整合性が確保されている 5 緊急性の高い課題に取り組む内容となっている ( 該当するものに) ア老朽化した住宅ストックの更新イ安全面 衛生面等の居住環境の改善ウ子育て世帯 高齢者 障害者等の居住の安定の確保エ既存住宅ストックの有効活用オまちなか居住の推進カ地方定住の推進キその他 ( 地域の実情に応じた緊急性の高い課題を記入 ) 6 数値目標や指標を用いるなど 客観的かつ具体的な目標となっている Ⅱ. 計画の効果 効率性 1 事業内容は 計画の目標を達成する上で適切なものとなっている 2 十分な事業効果が得られることが確認されている 3 事業効果は 数値 指標等を用いて客観的に示されている 4 事業の実施に当たり 福祉施策等との連携が図られている 5 事業の実施に当たり 民間活力の活用が図られている 6 事業効果をより高めるため ハード事業とソフト事業を効果的に組み合わせる等の工夫がなされている 7 地域の実情に応じた創意工夫に基づく事業が盛り込まれている 8 地域再生計画に地域住宅交付金の活用についての記載をしており 内閣総理大臣の評価を受けている ( 評価結果として該当するものに ) ア 80 点以上イ 60~79 点ウ 60 点未満 Ⅲ. 計画の実現可能性 1 事業熟度が十分である 2 計画に記載された事業に関連する地方公共団体等の理解が得られている 3 地域住宅計画を公表することとしている 4 地域住宅協議会等 関係地方公共団体等の意見調整の場が設けられている 5 計画内容に関し 住民に対する事前説明が行われている 6 計画期間中の計画管理 ( モニタリング ) 体制が適切である ( は必須事項 )