1600 mm 1200 mm 1200 mm 1600 mm 2200 mm 1200 mm 大阪市建築基準法取扱い要領 2-30 特別避難階段の付室の取扱い 令第 123 条第 3 項 (1) 付室の最小幅員下記のような特別避難階段の付室内の最小幅員は 法定の廊下幅及び階段幅以上とする 非常用

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2-21 踊場を共有する階段 令第 23 条令第 121 条府条例第 33 条 図 -1 図 -2 図 -3 UP DN UP DN 3F A 2F 1F DN UP DN UP w w w w 上図のような階段形式のものについては次の通り取り扱う ただし 図 -3 においては 縦方向に A の範囲

東京都建築安全条例(昭和二十五年東京都条例第八十九号)新旧対照表(抄)

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保育所の設備及び運営に関する基準 保育室等 屋外 遊戯場 設備 ( 必置 ) 面積設備 ( 必置 ) 面積 調理室 便所 0 1 歳児 乳児室及びほふく室 医務室 2 歳以上児 保育室又は遊戯室 乳児室 ほふく室 3.3m2 / 人 保育室 遊戯室 1.98m2 / 人屋外遊戯場 近隣の都市公園を代

新千里西町B団地地区地区計画

松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例施行規則平成 26 年 10 月 27 日規則第 65 号 ( 趣旨 ) 第 1 条この規則は, 松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例 ( 平成 26 年条例第 52 号 以下 条例 という ) の施行に関し必要な事

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第4 避難施設

ポリカーボネート板に関する建築物の屋根への適用状況

金沢都市計画地区計画の変更

第 28 条 居室の採光及び換気 屋外廊下に面した開口部の採光について 屋外階段前の開口部の採光について 採光補正係数 (1) 106 変更 81 採光補正係数 (2) 採光補正係数 (3) 線路敷の取扱い 109 削除 - 換気に有効な部分

1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

番号

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

新旧対照表 (1/15)

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(2) 路地街区 ア路地街区の内部で 防火性の向上と居住環境の改善を図るため 地区施設等に沿った建築物の高さの最高限度及び壁面の位置の制限を定めることにより 道路斜線制限を緩和し 3 階建て耐火建築物の連続した街並みを形成する イ行き止まりの路地空間では 安全性の確保のため 2 方向の避難を目的とし

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[ 例 1] 敷地の分割例 1270 m2の敷地を 135 m2ずつに分割する場合 270 m2 135 m2 135 m m2の敷地を 140 m2と 130 m2に分割する場合 270 m2 140 m2 130 m2 2

建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の同意の取扱い基準 平成 18 年 6 月 1 日東広島市建築審査会 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 43 条第 2 項第 2 号の規定により許可を行う場合, 次 に定める基準のいずれかに該当する建築物の敷地については, 建築審査会

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178 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 小規模特定用途複合防火対象物 ( 政令別表第 1⒃ 項イに掲げる防火対象物のうち 特定用途に供される部分の床面積の合計が当該部分が存する防火対象物の延べ面積の10 分の1 以下であり かつ 300m2未満であ

1-14 法第 63 条建築物の屋根に用いる FRP 防水の取扱い FRP 防水材の使用が可能な建築物の屋根又は屋根の部分は次に掲げるものとする (1) 法第 63 条に規定する区域内の建築物の屋根 準防火地域内の準耐火建築物 ( 準耐火建築物ロ -1 の延焼の恐れのある部分以外の部分及び準耐火建築

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大阪市再開発地区計画にかかる

8 避難経路 避難経路とは 廊下 階段 避難上有効なバルコニーその他これに類するものをいう 直接外気に開放されていること 避難上支障のない幅員及び転落防止上有効な高さの手すり等を有し 60 cm以上の幅員を有していること 3 バルコニー等に設ける仕切板等の寸法は 概ね幅 600 mm 高さ 800

地区 の 区分 名称駅南口西街区地区駅南口東街区地区駅北口駅前広場地区 面積約 2.8 ha 約 0.6 ha 約 1.7 ha 用途地域による用途制限の他に 次の各号に掲げる建築物は 建築し てはならない 地区整備計画 建築物等に関する事項 建築物の 用途の制限 1. 指定道路 1 に面する敷地の

動車車庫については 隣地境界線又は同一敷地内の他の建築物との距離は2m 以上とし 各階の外周部に準不燃材料で造られた防火壁 ( 高さ1.5m 以上 ) を設けること (3m 以上の距離を確保した場合を除く ) に改める 号通知 記 2 自動火災報知設備の設置について の一部改正記 2 中

建築基準法第85条第4項の仮設建築物の許可基準

消防法施行規則等の一部を改正する省令等の公布について ( 参考資料 ) 別紙 1 1 改正理由 (1) 背景住宅宿泊事業法 ( 平成 9 年法律第 65 号 ) が平成 30 年 6 月 15 日に施行され 住宅宿泊事業に係る事前の届出が同年 3 月 15 日に開始された ( 住宅宿泊事業法の施行期

目次 ( )

別添 ( 用語の定義 ) 消防法( 昭和 23 年法律第 186 号 ) 法 消防法施行令( 昭和 36 年政令第 37 号 ) 令 消防法施行規則( 昭和 36 年自治省令第 6 号 ) 規則 特定小規模施設における必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等に関する省令 ( 平成 20

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第2章 事務処理に関する審査指針

4. エレベータホール ( 設置する場合 ) 5. エレベーター ( 設置する場合 ) 6. 共用廊下 共用階段 ること 共用玄関等からの見通しが確保されていない場合には 見通しを補完する対策が講じられていること 照明設備 1 共用メールコーナーの照明設備は 床面において50ルクス以上の平均水平面照

線路敷 河川道路敷地道路久留米市建築確認申請の手引き (2016 年版 ) 制限の緩和等 ( 公園 水面 線路敷 道路 等 )(2/4) 関係条文法第 2 条第 1 項第六号 令第 20 条第 2 項 法第 42 条第 2 項 法第 53 条第 3 項第二号 市細則 17 条 令第 134 条 令第

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第2章第2節 第4~6

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エ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計は 現に存する建築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計を超えないこと オ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影部分の形状は 現に存する建築物又は現に建築の工事

工場立地法の概要

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Taro-03_H3009_ただし書同意基準

面する側にあっては2メートル以上 精華台みずき通り線に面する側及び精華大通り線に面する区域にあっては5メートル以上 精華台地区計画により別に定める側にあっては10 メートル以上後退しなければならない 3 前 2 項の規定は 守衛室その他これに類するもので 延べ面積が50 平方メートル以下かつ地階を除

1 届出の趣旨工事中に建築物を使用する場合は, 建築基準法に基づいて当該建築物に設置されている避難施設等の機能に支障を来たすことがよくあります もとより建築基準法は, 建築物の最低限の安全性能を定めたものですから, 避難施設等の機能に支障が生じているときに出火したりすれば, 大災害につながるおそれが

番号 特定共同住宅等の種類と必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等 二方向避難型特定共同住宅等である (1) 初期拡大抑制性能 ( その 2) 図面番 ア地階を除く階数が 5 以下のもの 消火器具屋外消火栓設備動力消防ポンプ設備 又は住戸用及び共同住宅用非常警報設備 イ地階を除く階数

(5) 第 1 号から前号までの規定により住宅用防災警報器が設置される階以外の階のう ち 次に掲げるいずれかの住宅の部分 ア床面積が 7 平方メートル以上である居室が 5 以上存する階の廊下 イアに規定する階に廊下が存しない場合にあっては 当該階から直下階に通ずる 階段の上端 ウアに規定する階に廊下

4-2 法第 6 条第 1 項上空通路の確認申請の取扱い 道路を挟む二つの敷地にまたがって上空通路を建築する場合は 次のとおり確認申請を行うものとする 敷地境界線 敷地 ( ア ) 道路境界線 道路占用面積 ( ウ ) 敷地境界線 敷地 ( イ ) 建築物 A 上空通路 C 建築物 B 道路境界線

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第 6 内装制限 防火材料 地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律 ( 平成 11 年法律第 87 号 ) が平成 12 年 4 月 1 日に施行されたことに伴い これまでの建設省等の通達等の取扱いについては建築主事等 の執務上の取扱いによることとなった 1 防火材料 (1) 不燃材

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設計内容説明書 ( バリアフリー性 : 等級 3 対応 ) 専用部分 ( 第二面 ) 手すり 通路及び出入口の幅員 ( 日常生活空間 ) 寝室 便所及び浴室 ( 日常生活空間 ) 廊下階段 ( 開放されている側 ) 転落防止 手すり子 通路 出入口 ( バルコニー勝手口を除く ) 浴室 便所 特定寝

鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

藤沢市地区計画運用基準 施行平成 30 年 4 月 1 日 る 本運用基準は, 地区計画の届出に際しての審査の画一化及び円滑化を図るため, 必要な事項を定め 項目第 1 建築物等の用途の制限に関する事項第 2 建築物の容積率の最高限度に関する事項第 3 建築物の建蔽率の最高限度に関する事項第 4 建

区域の整備 開発及び保全の方針地区整備計画 久世荒内 寺田塚本地区地区計画 名称久世荒内 寺田塚本地区地区計画 位置城陽市久世荒内 寺田塚本及び平川広田 面積約 22.1ha 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地区計画の目標 土地利用の方針 地区施設の整備方針 建築物等の整備方針 地区の区分

(4) 区域は 境界が明確であること (5) 区域は 道路に 4m 以上接していること ただし 次に掲げる場合は この限りでない ア路地状区域の場合は 道路に 2.7m 以上接すること イ小規模路地状区域の場合は 道路に 2m 以上接すること (6) 区域は 区域内の敷地を細分化する建築行為を含まな

第19 排煙設備

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( 趣旨 ) 第 1 条この条例は, 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 50 条及び第 52 条第 5 項の規定により, 周辺環境との調和のとれた斜面地建築物の敷地の利用を図り, もってその周辺における良好な居住環境の確保に資するため, 斜面地建築物の階数に

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建築物及びその敷地に関する事項 ( 第二面 ) 1. 地名地番 2. 住居表示 3. 防火地域 防火地域 準防火地域 指定なし 4. その他の区域 地域 地区 街区 5. 道路 イ. 幅員 m ロ. 敷地と接している部分の長さ m 6. 敷地面積 イ. 敷地面積 ( m2 )(1)( ) (2)(

名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

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上野原市規則第××号

屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(3). オ ) を準用すること (2) 高架水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(4). ア イ及びウ ) を準用するほか (1). ア イ及びウの例によること (3) 圧力水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第

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基準2 消防用設備等の設置単位の取扱いに関する基準

(2) 届出内容の確認方法について 建築計画内容を確認するために 委員会でチェックしやすい届出の 様式を作成しておくと便利です チェックしやすい様式としてチェックシートがあります 建築協定で定めている建築物に関する基準の項目を一覧表にし 建築主や代理者が建築計画の内容を記入できるものにしましょう 数

平方・中野久木物流施設地区

(2) [ 図 1]~[ 図 4] のような形状のの場合 基準容積率算定に用いる幅員は () とする なお 斜線の検討においても [ 図 1]~[ 図 4] の 2 かつ 35m の範囲については () の幅員があるとみなして良い [ 図 1] [ 図 2] L=2m 以上 L L 120 以上 (

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計画書 阪神間都市計画防災街区整備地区計画の変更 ( 尼崎市決定 ) 都市計画今福 杭瀬寺島地区防災街区整備地区計画を次のように変更する 名称 位置 面積 地区計画の目標 区域の整備 開発及び保全に関する方針土地利用の方針 地区施設及び地区防災施設の整備の方針 建築物等の整備の方針 その他当該区域の

第 3 倉庫に係る防火安全対策 1 目的この基準は 近年 倉庫が大規模化し また 作業所的要素が出てくるなど特殊化する傾向が見られることから 倉庫に係る出火防止 延焼拡大防止 避難の安全確保等に係る具体的基準を定めたものである 2 指導対象この基準に基づき指導する防火対象物の範囲は次に掲げるものとす

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2-29 屋外避難階段から 2m 以内の開口部 令第 123 条第 2 項 (1) 屋外避難階段の周囲より 2m 以内の開口部は 1 m2以内のはめごろしの防火設備以外は設けられない ただし 図 -1 のような場合に限っては L 1 と L 2 の和が 2m 以上であれば開口部を設けることは可能とする 図 -1 屋外避難階段 2m 耐火構造の壁 L1 開口部 L2 開口部 L1+L2=2m 以上必要 (2) 屋外避難階段から 2m 以内の開放型自動車車庫 ( バイク置場含む ) の開放部分は認められない ( 別棟であっても同様 ) ただし 小規模で開放性のある自転車置場はこの限りではない 図 -2 2m 以上必要 開放車庫 屋外避難階段 上部屋根 庇等 小規模で開放性のある自転車置場 参考 建築物の防火避難規定の解説 [2012 版 ] / 日本建築行政会議 P57 建築基準法及び同大阪府条例質疑応答集 [ 改訂 6 版 ] / 大阪府内建築行政連絡協議会 2-46 72

1600 mm 1200 mm 1200 mm 1600 mm 2200 mm 1200 mm 大阪市建築基準法取扱い要領 2-30 特別避難階段の付室の取扱い 令第 123 条第 3 項 (1) 付室の最小幅員下記のような特別避難階段の付室内の最小幅員は 法定の廊下幅及び階段幅以上とする 非常用 E V 図 -1 満足すべき最小幅員を満たしているので付室として有効である 排煙窓 付室 DS 室 居室 1600 mm 廊 下 手すり 非常用 E V 1600 mm 図 -2 満足すべき最小幅員を満たしていないので付室とはならない ( 廊下幅が 1600 mm必要な場合 ) 排煙窓 付室 DS 室 居室 廊 下 手すり 居室 (2) 付室の自然排煙口の位置について次図のような特別避難階段の付室の自然排煙口は次のような構造を付室の自然排煙口として取扱うこととする ⅰ 延焼の恐れのある部分以外の部分に設けることとし かつ同一棟の他の外壁面または 他の棟の外壁面より 1m 以上の離隔距離を設けること ( 図 -1 図 -2 参照 ) ⅱ 自然排煙口の大きさは昭和 44 年告示第 1728 号により 2 m2以上となっているが この自然排煙口は 一ヶ所または一の装置によって開放することの出来る複数 73

の開口面積とする 図 -1 A= 離隔距離 ( 有効寸法 ) 特別避難階段 廊 耐火構造の壁 立体駐車場 出入口 中心線 b 自然排煙口 非常用 EV 乗降 ロビー兼付室 非常用 EV EV 下 住 戸 延焼の恐れのある部分 a 中心線 1 延焼の恐れのある部分以外の部分 ( 耐火構造の壁に面する部分 ) についてはa+b=5m 以上必要 2 自然排煙口外部と耐火構造の壁との離隔距離 A=1m 以上必要 図 -2 A= 離隔距離 ( 有効寸法 ) 特別避難階段 廊 和室 自然排煙口 非常用 EV 乗降ロ ビー兼付室 非常用 EV EV 下 住 戸 洋室 P S 1 延焼の恐れのある部分については 1 棟であるので発生しない 2 自然排煙口外部と耐火構造の壁との離隔距離 A=1m 以上必要 (3) 付室と非常用エレベーターの乗降ロビーの兼用について特別避難階段の付室については 令第 123 条第 3 項各号に規定する構造とするが 同項第 2 号の ( ) 内の記述により付室と非常用エレベーターの乗降ロビーは兼用できる この場合非常用エレベーター扉は防火設備でなくて良いものとする なお 非常用エレベーターの乗降ロビーは 特別避難階段の付室以外の用途の兼用はできないことに注意すること (4) 付室の床面積について有効面積で算定すること 非常用エレベーターの乗降ロビーと兼用する場合も同様とする 建築物の防火避難規定の解説 [2012 版 ] / 日本建築行政会議 P59 参照 74

2-31 屋外への出口 令第 125 条第 1 項 図において 令第 125 条第 1 項の出口は屋外階段下端 ( 地上 ) であるが 次の各号に該当する場合は図の出入口を出口とみなす 1 裏側の空地幅 a が階段幅員以上あること なお 屋内の廊下幅 b は 1 階における廊下幅の規定がない場合にあっても 2 階以上の階で廊下幅の規定がある場合は片側廊下幅以上とすることが望ましい 2 階段から出入口までの歩行距離が令第 120 条に規定する数値以下であること 道路 * 屋外階段 出入口 b * 屋外階段とは屋外避難階段を除く a 空地 75

2-32 物品販売業を営む店舗の最大の階の床面積の取扱い 令第 124 条第 1 項 令第 125 条第 3 項 建築物の防火避難規定の解説 [2012 版 ] / 日本建築行政会議 P46 大規模店舗 ( 床面積の合計 1500 m2を超えるもの ) の取扱い による 参考 建築物の防火避難規定の解説 [2012 版 ] / 日本建築行政会議 P46 76

2-33 高さ 1.1m 以上の手摺り等を要するバルコニー等の適用 範囲 令第 126 条第 1 項 令第 126 条第 1 項の バルコニーその他これらに類するもの とは 屋外階段の踊り場部分の手摺り 廊下手摺り 屋上手摺り 劇場 観覧場 ( 客席と手摺りとの間に通路がある場合等 ) のギャラリ - 手摺り等である ただし 安全上の処置を施せばこの限りでない また 高さに関する詳細は 建築基準法及び同大阪府条例質疑応答集 [ 改訂 6 版 ] 2-51 によるものとする 参考 建築基準法及び同大阪府条例質疑応答集 [ 改訂 6 版 ] 2-51 77

2-34 排煙設備の取扱い 令第 126 条の 2 令第 126 条の 3 (1) 設置について 1 法別表第 1( い ) 欄 (1) 項から (4) 項までに掲げる用途に供する特殊建築物で延べ面積が 500 m2を超えるもの とは 事務所など他の用途部分を含めて 500 m2を超えるものであり この場合の排煙設備の設置範囲は法別表第 1( い ) 欄 (1) 項から (4) 項までに掲げる用途に供する部分のみではなく建築物全体が対象である 2 階数が 3 以上で延べ面積が 500 m2を超える建築物 であって ( ) 書きにおいて 排煙設備を設けなくてもよい部分とは 防煙壁によって区画された 100 m2以内の居室のみをいい 廊下 ホール等の居室以外の部分には排煙設備が必要である 3 延べ面積が 1,000 m2を超える建築物の居室で その面積が 200 m2を超えるもの とは 居室の合計が 200 m2を超えるものではなく 居室単位毎の床面積である ただし 出入口 窓等で連絡している各室は 1 室として扱う 4 避難経路に該当する EV ホール及び廊下の排煙について階の床面積が 100 m2以内のもので EV ホール及び廊下が 10 m2以内であり 下地仕上げとも不燃材料で造られ 各室と耐火構造の壁又は常時閉鎖式の特定防火設備もしくは法第 2 条第 9 号ニ ロに規定する防火設備で区画されたものは 排煙設備を設けたものと同等とみなす (2) 令第 126 条の 2 第 1 項本文 ( ) 書きについて本規定の ( ) 書き ( 高さ 31m 以下の居室で 床面積 100 m2以内ごとに間仕切壁又は天井面からのたれ壁によって区画されたものを除く ) は 躯体の梁が直接天井面に露出している特殊な例を想定して設けられているものであるが 室全体として排煙上無窓の居室であれば 排煙設備を設けなければならない 排煙上 有効な 開口部 防 煙 50 m2 たれ壁 90 m2 90 m2 90 m2 90 m2 50 m2 居 室 排煙上 有効な 開口部 躯体の梁で 100 m2以内ごとに防煙たれ壁で区画されていても 排煙上有効な開口部が居室面積の 1/ 50 未満であれば無窓の居室となる (3) 適用除外について 1 第 1 項第 1 号は 法別表第 1( い ) 欄の (2) 項に掲げる用途に専用する部分に限るものとする なお 廊下 ホールについては排煙設備が必要である 2 第 1 項第 3 号のその他これらに類する建築物の部分とは 局部的な便所 浴室 洗面所 DS PS EPS MB が該当する 3 第 1 項第 4 号の 機械製作工場 には 不燃性機械の組立加工工場及び不燃性機械部品の組立加工工場を含むものとする 78

(4) 別棟扱いについて令第 126 条の 2 第 2 項の主旨は 同一棟の増築の際に既存部分の排煙設備規定の遡及適用を緩和するために設けられたものであり 新築の場合は適用しない (5) 防煙たれ壁による防煙区画について防煙区画の設ける出入口の上部には 令第 126 条の 2 第 1 項に規定する防煙垂れ壁の構造を有していなければならないが 区画を構成している間仕切り壁等に常時閉鎖式又は自閉式の不燃材の戸が設けられた場合は 戸の上部の不燃材の垂れ壁は 天井から下方に 30cm 以上とすることができる 建築設備設計 施工上の運用指針 2013 年度版 4-23 P114 参照 50cm 未満 30cm 以上 木製扉不可 (6) 自然排煙の排煙口について 1 排煙口は 隣地境界線または敷地内建築物の外壁から有効 25cm 以上でかつ 1 階分の排煙の有効開口面積の合計面積以上の空間を確保できる位置に設置すること 25cm 以上で かつ 1 階分の排煙の有効開口面積の合計面積以上 25cm 以上で かつ 1 階分の排煙の有効開口面積の合計面積以上 隣地境界線 または外壁 排煙口 隣地境界線 または外壁 排煙口 排煙口の設置位置 2 排煙口の内側または外側にシャッター ( 電動シャッターを含む ) がある場合は 排煙口とは認められない ただし 軽量バランスシャッター及び管理用シャッター ( 無人時のみ閉鎖 ) については 排煙口は有効である 排煙口 内 シャッター シャッター 排煙口 外 内 外 排煙口と認められない例 79

(7) 排煙上有効な部分について 壁の上部 [ 天井から 80cm( たけの最も短い防煙壁のたけが 80cm に満たないときは その値 ) 以内の距離にある部分をいう ] に設け とは 次図のようになる 排煙上有効な 窓 50cm 防煙垂れ壁 窓 80cm 部分を示す 天井 天井 間仕切壁 (8) 手動開放装置について手動開放装置とは 人力によって開けることができるもので 押しボタン式のモーターダンパーなどで代替することはできない 手動開放装置の操作する部分の位置は 下図のようになる 天 井 排煙口 手動開放装置 ( 天井からつり 下げ設ける場合 ) おおむね 1.8m 80cm H 1.5m 排煙口 手動開放装置 ( 壁に設ける場合 ) 80

2-35 排煙告示 令第 126 条の 2 (1) 平成 12 年告示第 1436 号二について平成 12 年告示第 1436 号二は 排煙区画のみの免除規定であり 令第 126 条の 3 のうち 第 1 号及び第 9 号以外の規定は適用される (2) 平成 12 年告示第 1436 号三について平成 12 年告示第 1436 号三は 排煙口の壁における位置のみの緩和規定であり それ以外は令第 126 条の 3 の規定が適用される (3) 平成 12 年告示第 1436 号四ハについて不燃性ガス消火設備または粉末消火設備を設けた場合 その部分を密閉状態にして酸素量を減少させて鎮火させることが目的であるので 排煙設備を設けることは逆効果となり本来の目的に沿いかねるので 排煙設備を不要としたものである なお 文中 法令の規定に基づき の法令とは 消防法 のことである ただし 上記の消火設備には 移動式消火設備及び泡消火設備は含まれない (4) 平成 12 年告示第 1436 号四ニについて 1 地階に設ける倉庫で 下記のいずれかに該当する建築物は 平成 12 年告示第 1436 号四ニ ( 一 ) ( 二 ) を適用できる 1) 原則として 天井高 3m 以上の大空間であり 階段が令第 112 条第 9 項の規定を準用した竪穴区画がなされていること 2) 倉庫の床面積が 100 m2以下の場合 2 平成 12 年告示第 1436 号四ニの適用については 室及び居室を対象としており 原則として廊下及び避難経路には適用できない 3 1 階に設置する附属自動車車庫の排煙について建築物の主たる用途に附属し 1 階設けられた開放性のある自動車車庫については 平成 12 年告示第 1436 号四ニ ( 一 ) 及び ( 二 ) を適用できるものとする RFL 3FL 延べ面積 500 m2を超える建築物 2FL 1FL 付属自動車車庫 梁 80cm 81

4 平成 12 年告示第 1436 号四ニ ( 四 ) の取扱いについて 建築設備設計 施工上の運用指針 本規定では 出入口の戸については 材質 構造に関して規定していないが 100m 2 以下の居室については火災時に容易に避難が可能であり 室内に面する部分の仕上げ及びその下地を制限することにより 他の部分への煙を伝播させないことをもって排煙設備の設置を免除するものである したがって 出入口の戸の上部に 50cm 以上の防煙壁 ( 戸が常時閉鎖式の場合は 30cm 以上 ) を有することを条件とし 戸は不燃性のものとすることが望ましい また これらの居室が他の室と天井チャンバー方式の換気設備 ( 天井レターン等 ) でつながっている場合 又は出入口の戸の設置されていない居室については 室内の煙が他の室に容易に伝播するおそれがあり この号の規定は適用されない (5) 平成 12 年告示第 1436 号四ホについて適用範囲は 高さ 31m を超える建築物のすべてに適用されるのではなく 高さ 31 m を超える部分のみに適用される また 平成 12 年告示第 1436 号四ホの適用については 原則として廊下及び避難経路には適用できない 31m を超える ホ適用 31m ライン 31m 31m 以下 ニ適用 G.L 82

2-36 非常用の照明装置の設置が免除される通路等 令第 126 条の 4 非常用照明の設置免除の採光上有効に直接外気に開放された通路とは 開放廊下屋外階段等 ( 床面積に算入しない条件を満たすもの ) とする ただし 共同住宅 寄宿舎等に設置する屋外階段で 次の条件を満たすものも 採光上有効に直接外気に開放された屋外階段とみなす 1 隣地境界線と階段との距離が 50cm 以上あり 手摺りの上方において天井高さの 1/2 以上かつ 1.1m 以上開放されている 2 階段室の奥行きが開放部分の幅の 2 倍以内である W 隣地境界線 50cm 以上 W 隣地境界線 50cm 以上 L2 L1 L 2W( 但し L( 奥行 ) L L1 W である こと ) PS L 2W ( 但し L2 W/2 であること ) PS この場合 最上 階は L1 W で もよい 隣地境界線 H H1 PS W L L 2W UP H1 H/2 かつ 1.1m 83

2-37 公衆浴場の非常用の照明装置 令第 126 条の 4 公衆浴場の浴室 脱衣室には 非常用の照明装置の設置が必要である また 風俗営業等の規制及び適正化等に関する法律第 2 条第 6 項第 1 号の個室付浴場業にかかわるものの脱衣室及びホテル 旅館の大浴場 脱衣室にも非常用の照明装置の設置が必要である 建築物の防火避難規定の解説 [2012 版 ] / 日本建築行政会議 P85 参照 参考 建築物の防火避難規定の解説 [2012 版 ] / 日本建築行政会議 P85 84