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バイオ燃料

バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

福井県建設リサイクルガイドライン 第 1. 目的資源の有効な利用の確保および建設副産物の適正な処理を図るためには 建設資材の開発 製造から土木構造物や建築物等の設計 建設資材の選択 分別解体等を含む建設工事の施工 建設廃棄物の廃棄等に至る各段階において 建設副産物の排出の抑制 建設資材の再使用および

スライド 1

第 1 部森林及び林業の動向 森林 林業の再生に向けた新たな取組 東日本大震災 で森林 林業 木材産業に甚大な被害 公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律 の成立 生物多様性に関する新たな世界目標 ルールの採択 国際森林年 林業 木材産業関係者が天皇杯等を受賞 木材の需要拡大の背景 ( )

輸入バイオマス燃料の状況 2019 年 10 月 株式会社 FT カーボン 目 次 1. 概要 PKS PKS の輸入動向 年の PKS の輸入動向 PKS の輸入単価 木質ペレット

申請書の作成 1 1 買受希望数量等 の数量は 公告における物件番号別の出材予定数量と一致さ せてください 2 2 添付書類 の (1) 直近の事業年度に係る貸借対照表及び損益計算書 (2) 納税証明書の写し (3) 社会保険の加入を証する書類及び (4) 保有する資格を証する書類について 共同申請

利用することをいう (4) 林業事業者森林において森林施業 ( 伐採, 植栽, 保育その他の森林における施業をいう 第 12 条において同じ ) を行う者をいう (5) 木材産業事業者木材の加工又は流通に関する事業を行う者をいう (6) 建築関係事業者建築物の設計又は施工に関する事業を行う者をいう

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Microsoft Word - 様式2-8 産廃処理計画

1 システム販売で購入する材の利用計画 ( 模式図 ) ( 例 1 単独申請の場合 ) 一般材 2cm 上 製材 プレカット 木材店 一般材 18cm 下素材ラミナ 集成材加工低質材 原料材 チップ 製紙 ( 例 2 共同申請の場合その 1) [ ] は申請者 [ 木材 ] [ プレカット ] 工務

npg2018JP_1011

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58

9 原木の長さ ( 長級 ) は 企画提案事項とします ただし 多様な長級の採材などの提案 には沿えないことがあります 10 特定の径級を対象とした企画提案は 採用出来ません なお 物件毎に示した原木は すべて受け入れていただくことになります

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4 チップ化試験結果チップ化試験の結果から販売に向けた 次の 2 つのポイントが明らかになりました 1 現場の数量調査と利用方法が違うため端材と末木枝条は分別した方が良い 2 端材と末木枝条の搬出のために 作業路を修理することはできないので 搬出しやすい箇所に まとめておくことが重要である この結果

様式 2 作成年度 平成 28 年度 森林整備加速化 林業再生基金変更事業計画書 区分 : 強い林業 木材産業構築緊急対策 区分 : 林業成長産業化総合対策 福井県

平成 29 年 7 月 地域別木質チップ市場価格 ( 平成 29 年 4 月時点 ) 北東北 -2.7~ ~1.7 南東北 -0.8~ ~ ~1.0 変動なし 北関東 1.0~ ~ ~1.8 変化なし 中関東 6.5~ ~2.8

表紙01

A タイプに関する事項 1 申請書の作成 (1) 1 買受希望物件 の数量は 公告における物件番号別の出材予定数量と一致さ せてください 公告で 一般材 低質材 統合材 原料材別に申請していただくこと も可能とした物件についても A タイプの場合は不可とします (2) 2 安定供給システム販売に係る

( 単位 : 千 BDT) 製紙産業の木材チップ消費量 輸入広葉樹輸入針葉樹 国産広葉樹国産針葉樹

Microsoft Word - ○茨城県バイオマス活用推進計画

第 1. 基本的事項 1. 都道府県の森林整備及び林業 木材産業の現状と課題 1 森林整備の現状と課題本県の人工林面積の主な樹種別の構成割合は スギ 71% アテ 12% マツ 9% である 齢級構成は 10~11 齢級をピークとした偏った構成となっており 保育や間伐を必要とする 9 齢級以下のもの

スマートグリッドと電気自動車

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(3) 2 万 kw の蒸気タービン発電 2012 年の FIT 改定で 発電出力 5,000kW 以上 2 万 kw までの買取価格は 6 セント /kwh に引き下げられたので 新規建設の場合 事業が成立しうるのは建設廃材 (22 ユーロ / トン ) を燃料とする場合のみ 発電のみの場合 総売

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1 プロジェクト実施者の情報 1.1 プロジェクト実施者 ( 複数のプロジェクト実施者がいる場合は代表実施者 ) 実施者名 住所 イッハ ンサ イタ ンホウシ ンフ ナノサトシラカミコウシャ一般財団法人ブナの里白神公社 青森県中津軽郡西目屋村大字田代字神田 プロジェク

(Microsoft Word - 3.4\216\226\227\341\222\262\215\270.doc)

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1. 実施事業ごとにみた検証 検討 再構築にあたっては ごみ処理基本計画 ( 中間見直し ) に記載される実施事業ごとに実効性等を踏まえ (1) スケジュールの修正を要する実施事業 (2) 達成状況により目標値を改める実施事業 (3) 新たに取り組む実施事業 の 3 つに分け検証等を行いました (1

様式 1 号 ( 外構部の木質化対策支援事業助成金交付規程第 6 関係 ) 全国木材協同組合連合会会長松原正和殿 外構実証事業申請書 下記のとおり外構実証事業に申請します (1) 申請者情報会社住所 事業担当者連絡先 建設業を生業とすることの証明 ( 右のいずれかについて )( 注 ) 会社名代表者

見積整理

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4. 事業化プロジェクト 4.1 基本方針 これまで築いてきた木質バイオマスによる地域熱供給システムを一層高度化し 安心 安全で 低炭素化社会にふさわしいモデル都市を実現します 未利用となっている圃場残渣や食品加工残渣 家畜排泄物等を 本町の特産品であるアスパラガスやにらの畑に良質な堆肥として循環利

波及性

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林業のサプライチェーン 2 IoT により 林業サプライチェーン ( 造林から伐採 搬出 運搬 搬入 利用 ) を見える化を図り 林業の省力化 効率化 安全 持続性を目指す 植林 森林管理 伐採 枝払い 玉切り 森林からの搬出 積み込み 製材 合板 コマツの林業機械ビジネス 公道運搬 バイオマス 木

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立木販売のご案内 ~ 多くの森林が主伐期を迎える中で立木販売を進めています ~ 四国森林管理局

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1 プロジェクト実施者の情報 1.1 プロジェクト実施者 ( 複数のプロジェクト実施者がいる場合は代表実施者 ) ( フリガナ ) エンジニアウッドミヤザキジギョウ実施者名キョウドウクミアイエンジニアウッド宮崎事業協同組合住所 宮崎県都城市吉尾町 プロジェクト代

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

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資料2 紙類の判断の基準等の設定に係る検討経緯について

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〔表紙〕

第 3 章林業編 Ⅰ 基本的な考え方 1 目指す姿県産材 40 万 m 3 が, 社会において有効な資源として継続的に利活用されるとともに, 林業の利益率を改善することで, 産業として自立できる林業経営の確立を目指します 2 目指す姿の実現に向けた取組の方向性 県内に存する民有林のスギ ヒノキ人工林

1. 事業の概要 事業の目的郡上市明宝地域では 平成 25 年度に 明宝地域木質バイオマスエネルギー循環システム構築業務 を実施 木質ボイラー導入に伴う 需要側のコストシミュレーション及び木質燃料となるチップや原木 ( 薪 ) の地域内調達の可能性 さらに供給体制の構築などについて調査を行った この

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1. 国産木質バイオマス燃料の不足経済性を考慮に入れた未利用材の供給可能量 412 万トンに対して 2014 年 4 月末の時点で稼働 計画のある木質バイオマス発電所 81 件 ( 出力合計 100 万 kw) の需要は427 万トンで 15 万トンの燃料が不足するという試算もあり 計画どおりに発電

木質バイオマスエネルギー利用のポイント

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( 万戸 ) () 年 (%) 万戸 万戸 () 年 万戸 総数木造木造率 ( 右軸 ) () 年 万戸 ()()()()()()()()()()() 資料 : 国土交通省 住宅着工統計 ( 万 ) () 年 万 輸入製品 輸入丸太 ( その他 ) 輸入丸太 ( 北洋材 ) 輸入丸太 ( 南洋材 )

様式第二号の二(第八条の四の四関係)

平成20年度

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(鉱工業技術研究組合法の一部改正)第五条 鉱工業技術研究組合法(昭和三十六年法律第八十一号)の一部を次のように改正する。

森林法等の一部を改正する法律案の概要 国内の森林資源が本格的な利用期を迎えている中 住宅用など従来需要に加えて CLT( 直交集成板 ) や木質バイオマスなど国産材の需要の創出と拡大が進展 木材自給率は H14 年の19% を底に上昇傾向で推移し H26 年は31% まで回復 一方 木材価格の低迷

FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため 非 FIT 認定設備からの逆潮流は禁止されている (FIT 法施行規則第 5

トヨタの森づくり 地域・社会の基盤である森づくりに取り組む

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様式第二号の十四 ( 第八条の十七の三関係 )( 第 1 面 ) 特別管理産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 7 月 20 日 広島県知事 様 提出者 住所 氏名 広島県安芸高田市甲田町下甲立 1624 湧永製薬株式会社広島事業所 代表取締役 湧永寛仁 電話番号

2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会の関連施設等の整備主体における木材の調達基準等について 資料 1 独立行政法人日本スポーツ振興センター (JSC) 1 対象施設 : 新国立競技場 2 木材調達の考え方 新国立競技場整備事業業務要求水準書 ( 平成 27 年 9 月 )( 抜粋 )

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注 1: 要件の判断に係る算定に当たっては 複数の発電用の電気工作物が同一の接続地点に接続している場合は 一つの発電用の電気工作物とみなす 注 2: 特定発電用電気工作物に該当しない電気工作物は 発電事業の要件 ( 小売電気事業用等接続最大電力の合計が 1 万 kw 又は 10 万 kw を超えるも

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第 3 章木質バイオマス発電 1 木質バイオマスバイオマスの現状 本県のバイオマスの賦存量は, 木質系が全体の約 3/4 を占めており, その中では, 製材残材 が最も多く, 次いで 建設資材廃材, 林地残材 の量が多い また, 製材残材 や 建設資材廃材 は, 原材料の確保やコスト面での優位性が高いことから, 既に活用が進んでいるものと考えられる 一方, 林地残材 については, 賦存量は多いものの, エネルギーとして利用するには, 搬出 など燃料化のプロセスが必要であり, また, エネルギーの価値に対して, 搬出や運送に要するコストが大きいことから, 現状では, ほとんど利用が進んでいないと考えられる また, 県内には, 木質バイオマスを活用した発電施設が 8 施設存在するが, その多くは自社で排出された残材を活用した発電となっており, 山林の木材を燃料目的で活用しているのは, ごく一部である 図表 3-1 県内のバイオマス発電施設 設置者 事業所名 ハ イオマスの種類等 備考 中元クリーニング 本社工場 福山リサイクル発電 RDF 電源開発 竹原火力発電所 (1 号機 ) 下水汚泥 石炭混焼 王子製紙 呉工場 黒液 中国木材 本社工場 中国木材 郷原工場 呉市クリーンセンターくれ シンコー府中工場 安芸地区衛生施設管理組合安芸クリーンセンター 広島市中工場 MCMエネルキ ーサーヒ ス ( マツタ 本社工場 ) 石炭混焼 広島市南工場 広島市安佐北工場 ウッドワン本社工場 ウッドワン合板工場 マルニ木工湯来工場 日本大昭和板紙 大竹工場 黒液 日本大昭和板紙 大竹工場 ( 小島 ) 黒液 2 木質バイオマスバイオマスに係る電力電力買取制度買取制度の特記事項 バイオマス発電については, 燃料種により適用される調達価格が異なる そのため, 使用するバイオマスの種類について, 電力買取制度上, その出所を示す書類 ( ガイドラインに基づいた証明書 ) を添付することとされている - 22 -

(1) 買取区分及び該当木質バイオマス 買取区分に該当する主な木質バイオマスは次のとおりである 固形燃料燃焼 ( 未利用木材 ) 固形燃料燃焼 ( 一般木材 ) 固形燃料燃焼 ( リサイクル木材 ) 図表 3-2 買取区分及び主な該当木質バイオマス買取区分主な該当木質バイオマス 間伐材間伐材等由来の木質バ 主伐材 ( 対象森林 由来のもの ) イオマス < ガイドラインに準拠した公的な証明 分別管理が必要 > 一般木質バイオマス < ガイドラインに準拠した証明 分別管理が必要 > 建設資材廃棄物 支障木 ( 対象森林由来のものであって, 本体工事で伐採 搬出の経費が見込まれているものを除く ) 除伐による木質バイオマス 製材等残材 その他間伐材等由来の木質バイオマス, 建設資材廃棄物に該当しない木質バイオマス 例対象森林以外の森林に由来する主伐材, 被害木 病害虫木, 輸入材, 非森林由来の木質バイオマス 建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律 ( 平成十二年法律第百四号 ) 第 2 条第 2 項に規定する建設資材廃棄物 ガイドラインに準拠して証明 分別管理が行われなかった木質バイオマス 対象森林 とは,1 森林経営計画の対象森林,2 保安林及び保安施設地区,3 国有林野施業実施計画 公有林野等官行造林地施業計画の対象森林のいずれかに該当する森林 (2) 木質バイオマスの証明イメージ 木質バイオマス由来の電力に対する信頼性の確保を図るため, バイオマスの種類別に適切な識別 確認を行うための証明を行うこととされている 発電利用に供する木質バイオマスの証明イメージは, 次のとおりである 図表 3-3 証明のイメージ - 23 -

3 主な課題 燃料としての価格がエネルギーとしての価値を上回っているため, 現状では, 山林へ放置されている間伐材など ( 未利用木材 ) を発電に利用するためには, 燃料化のためのコスト低減 ( 供給側のコスト抑制 ) が必要である 4 取組の方向性 供給側の体制整備等を通じて, 伐木から搬出, 加工, 運搬に至る燃料化のコストを低減し, 未利用木材を燃料として有効活用できる供給システムを構築する必要がある 5 県の具体的具体的な取組 (1) 燃料化コストの低減 建築用材や製紙原料として利用されない間伐材等の木材は, 現状では, コスト的に活用が見込めないことから, 山中へ放置されるなど未利用の状況にある 伐木された木材のうち, 現在利用されている部位は木の中心部であり, それ以外の末木や根元部が未利用木材となっている 図表 3-4 利用木材と未利用木材のイメージ 利用木材 建築用材 パルプ材 末木 根元部 未利用木材 こうした未利用木材の発生量について, 広島県の木材生産量 ( 計画 ) から推計した, 未利用木材の根元部を利用する場合の最大値の見通しは, 次のとおりである なお, 末木については, 嵩張る等効率が悪いため, 算定の対象外としている 平成 23 年度 ( 推計 ):3.7 万生 t 木材生産量から推計 平成 27 年度 ( 見込 ) :6.6 万生 t 平成 32 年度 ( 見込 ) :8.8 万生 t - 24 -

次に, 本県の現状を踏まえ, 未利用木材を発電利用する場合の流通コストを試算した その結果, 伐木から造材までは, 現在行われている建築用材 パルプ材等の生産と同一工程のため, コストを計上しないで試算すると, 発電施設への到着までに, 次のようなコスト負担を生じる結果となった 図表 3-5 流通コストのイメージ 伐木 ~ 造材 運材 積込 運搬 チップ運搬 発電所 コスト コスト コスト コスト 1,932 円 /t 2,357 円 /t 5,500 円 /t 8,000 円 /t 総コスト 17,789 円 /t こうした未利用木材の供給コストの現状に対し, 国が平成 24 年度の買取価格を決定するために事業者からヒアリングを行った際の未利用木材の燃料費としては,12,000 円 / 生 t が想定されている この価格には, 適正な利潤等も考慮されていることから, 発電施設での供給価格を 12,000 円 / 生 t まで低減できれば, 未利用木材の利用拡大が見込まれるものと考えられる こうしたことから,12,000 円 / 生 t を目標価格として燃料化コストの低減策を検討した また, 燃料化コストの低減に当たっては, の能力向上や運搬体制の効率化等がポイントとなることから, これらのコストダウンの可能性について検討を進めた 図表 3-6 現状及び目標価格のイメージ 事例 1 ( 現状 ) 目指す姿 1 2 12,000 円 17,789 円 運材積込 運搬チップ運搬 0 5000 10000 15000 20000-25 -

ア課題への対応案 ( ア ) の能力向上によるコストダウンの可能性 木材の生産現場近くに生産性の高いチッパーを備えた拠点施設を整備し, 周辺地域の未利用木材を集積し, 効率的に大量のチップを生産することによりコストダウンを図る 拠点施設に一定規模の集積機能を整備することにより, 発電施設への切れ目の無い原料 ( チップ ) の供給や, 天然乾燥の効果が期待されるほか, トレーラーなど大型運搬車による搬出が可能となる なお, 拠点施設は, 県内に 3 箇所程度の整備を想定する ( イ ) 運搬体制の効率化等によるコストダウンの可能性 大量に生産されたチップを大型トレーラー等を使って大量に輸送することにより, 効率的な運搬体制が可能となり, 輸送コストの削減が期待される イ燃料化コストの低減策イメージ アの拠点施設の整備イメージは, 次のとおりである 図表 3-7 サテライト土場方式イメージ図 H23 未利用木材 : 6.2 万m3 (3.7 万生 t) H27 未利用木材 :11.0 万m3 (6.6 万生 t) 未利用木材は根元部 未利用間伐材等運搬 未利用間伐材等運搬 サテライト未利用木材収集 サテライト未利用木材収集 未利用間伐材等運搬 未利用間伐材等運搬サテライト未利用木材収集 大型トレーラーによる効率的なバイオマス運搬 利用木材用材 パルプ材 バイオマス発電施設 末木 未利用木材 根元部 - 26 -

ウコスト試算 ( ア ) 供給側のコスト サテライト施設を想定した供給コストについて, 本県の現状と比較し試算した結果は次のとおりである ( 事例 1 が, 本県の現状 ) 図表 3-8 木質バイオマス生産コストの比較 木質バイオマス生産コスト 事例 1( 現状 ) 1,932 2,357 5,500 8,000 17,789 円 運材 積込 運搬 チップ運搬 県内サテライトサテライト土場方式 1,932 2,357 3,900 3,000 11,189 円 目標価格 12,000 円 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 20,000 単位 : 円 / 生 t 事例 1( 現状 ) 運材運搬車, バックホウ使用 168.68m3 101 生 t 積込 運搬 6t 車, バックホウ使用 1,414 円 / m3 0.6t/ m3=2,357 円 / 生 t 移動式木材破砕機, バックホウ, 小割機使用年間処理能力 :1 万 ( 生 )t 程度 3,300 円 / m3 0.6t/ m3=5,500 円 / 生 t チップ運搬 10t 車運搬距離 :80km 県内サテライト方式試算結果運材事例 1と同様積込 運搬事例 1と同様固定式破砕機使用年間処理能力 :1.68 万 ( 生 )t 程度チップ運搬 22t 車運搬距離 :80km( 県内聴き取り ) - 27 -

エ今後の取組 木質バイオマス発電所については, 民間事業体が, 平成 26 年度の稼動に向けて発電所の建設を進めており, 当該発電所の稼動までに燃料用チップの供給体制を構築する必要がある このため, 燃料用木材の集荷, チップの大量生産, 大型車による効率的な運搬体制の構築に資する, 拠点施設 ( サテライト施設 ) の設置等, 燃料供給コストの低減を図る取組に対する支援策を具体化する 未利用木材の活用は, 林業の採算性の向上が期待され, 更なる森林整備の促進により, 持続的な林業の確立, ひいては森林の持つ公益的機能の維持 発揮を目指す必要がある こうした取組によって, 木質バイオマスの産業化を推進し, 林業の担い手等の雇用確保などにより, 地域の活性化につなげていくことが必要である - 28 -