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3 くろまぐろの知事管理量について 海洋生物資源の採捕の種類 別又は期間別の数量に関する事項 ( 1) 採捕の種類別の割当量について 2 に掲げる知事管理量の小型魚における採捕の種類別に定め る割当量は 次の表のとおりとし 大型魚は採捕の種類別に定 めないものとする 採捕の種類 小型魚 本県の漁船漁

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

ドキュメント1

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25 保険金の支払 100% 50% 50% 5% 5% cm / cm 45cm 0.9/ / cm 30cm 0.4/ /100 0

第1部第Ⅱ章64 第 1 節 我が国における水産資源の管理 (1) 我が国周辺の水産資源の状況 *1 平成 25(2013) 年度の我が国周辺水域の資源評価結果をみると 主要な52 魚種 84 系群 のうち 資源水準が高位にあるものが12 系群 (14%) 中位にあるものが36 系群 (43%) 低

(3)TAC 制度 IQ ITQ 方式について 資料 4-3

Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 国保は構造的な問題を抱えており 被保険者の保険料負担軽減のために法定外繰入金を繰入れているといった状況は 全国的な状況であることから 国は全国で約 3,400 億円の公費を拡充し 国保の財政基盤の強化

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地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

別記様式第 1 号別添 1 地域水産業再生委員会組織名小田野沢地域水産業再生委員会代表者名会長川村敏博 浜の活力再生プラン 再生委員会の構成員 小田野沢漁業協同組合 猿ヶ森漁業協同組合 東通村つくり育てる農林水産課 青森県下北地域県民局地域農林水産部むつ水産事務所 オブザーバー - 再生委員会規約及

これは 平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です 建替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電を行っています 施設全体の焼却能力の規模としては 1 日当たり 11,700 トンとなります また 全工場の発電能力規模の合計は約 28 万キ

Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 保険料減免制度について 府の統一基準に一致させることで急激な保険料増加となる世帯が生じることから 段階的に低所得者減免制度を解消していく 保険料の減免制度については 平成 30 年度からは災害 収入減

浜の活力再生プラン 別記様式第 1 号別添 1 地域水産業再生委員会 組織名 猿払地区地域水産業再生委員会 代表者名 会長安田順一 再生委員会の構成員 猿払村漁業協同組合 猿払村 オブザーバー北海道宗谷総合振興局 北海道漁業協同組合連合会稚内支店 再生委員会規約及び推進体制の分かる資料を添付すること

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Microsoft PowerPoint - 03 数量確保タイプ3

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私立幼稚園の新制度への円滑移行について

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平成19年度分から

2012 保険金の支払 10 保険金総支払限度額 ,000 P30 100% 50%50% 5%5% cm

図表 1 各特別会計ごとの平成 17 年度歳入歳出決算状況 ( 単位 : 億円 ) 1. 事業特別会計 収納済歳入額 (1) 支出済歳出額 (2) 繰越額 不用額 歳計剰余金 (1-2) 翌年度歳入に繰入 歳計剰余金の処理状況 他勘定に繰入 翌年度の一般会計に繰入 44 条資金に積立て 積立金 資金

国産粗飼料増産対策事業実施要綱 16 生畜第 4388 号平成 17 年 4 月 1 日農林水産事務次官依命通知 改正 平成 18 年 4 月 5 日 17 生畜第 3156 号 改正 平成 20 年 4 月 1 日 19 生畜第 2447 号 改正 平成 21 年 4 月 1 日 20 生畜第 1

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<4D F736F F F696E74202D20332E8CFA90B6984A93AD8FC E18F8A93BE8D8297EE8ED293998F5A82DC82A B68A888E B8E968BC682CC8D6C82A695FB B8CDD8AB B83685D>

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平成 29 年 11 月 1 日 ( 水 ) 第 3 回立川市国民健康保険運営協議会 資料 1 国民健康保険の保険料

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渚泊推進対策 平成 29 年 3 月に閣議決定された 観光立国推進基本計画 において 農山漁村滞在型旅行をビジネスとして実施できる体制を持った地域を平成 32 年度までに 500 地域創出することにより 農泊 の推進による農山漁村の所得向上を実現する と位置づけられたところ 農泊 を持続的なビジネス

(2) そもそも優先順位を廃止する必要があるのですか 1 優先順位の規定は廃止しますが これまで漁業権に基づき漁業を行っていた人 漁協の免許を取り上げることはありません 2 現行の優先順位は法律で詳細かつ全国一律の要件で免許の順位を定めているため 1 漁業権の存続期間満了時により順位の高い者が申請し

瑞穂町福祉会館条例施行規則の一部を改正する規則を公布する

(2) その他の関連する現状等 当地域は漁業への依存度が高く 漁業の衰退は 直接地域産業に影響を及ぼすため 生産量の減少は 水産加工業の原材料確保先を他地区へ求めることとなり 輸送費などの経費の増加や地産の魚介類を使用した特産品の製造減などで経営の圧迫要因となっている また 雇用の場の提供 就労先の

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

資料2 紙類の判断の基準等の設定に係る検討経緯について

普通損害保険 1 通常部分危険区分 ( 漁業種類 トン数区分 船質及びてん補範囲等 ) 毎に再保険料率 ( 告示 ) を下回らない範囲で基準率が定められ これに再保険と同率の各種割増引きが適用される ( 保険約款 ) 2 異常部分 ( 台風 風浪 低気圧及び突風による危険率で 危険部分 ) 再保険料

はじめに 我が国の養殖業は 漁業 養殖業の生産量の2 割強 生産額の3 割強を供給する大きな位置を占めている また 多様な魚種を身近な食材として供給し 国民の豊かな食生活を支える産業として重要な役割を果たしている 一方 魚価安やコスト増による厳しい経営環境が続いている中で 消費者の安全 安心への関心

Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 平成 28 年度決算時点において 本市に解消すべき法定外繰入金及び赤字はない Ⅱ (3) 赤字解消の年次計画 ( 総括表国定義 ) 以下の法定外繰入にかかる項目は別紙の内訳を自動集計します 法定外繰入

年金制度のポイント

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

労災年金のスライド

(2) 漁獲努力量の削減 維持及びその効果に関する担保措置愛媛県漁業調整規則により 採捕できる水産生物の体長制限や採捕禁止期間を設けている 広域漁業調整委員会指示により サワラ流し網漁業の目合い制限と禁漁期間を設けている 垣生地区の漁業者間の取決めによる休漁日を設定している (3) 具体的な取組内容

財政再計算に向けて.indd

Microsoft Word - fcgw03wd.DOC

大分県農業共済組合 大分県農業共済組合作成 収入保険と既存制度の掛金及び補てん金の比較 ( 大分県 ) 品目 : 米 平均収入 100 万円作付面積 83a 単収 504kg/10a シナリオ 1 販売価格が 地域平均で シナリオ 2 販売価格が 個人のみで シナリオ 3 自然災害により 地域全体が

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おカネはどこから来てどこに行くのか―資金循環統計の読み方― 第4回 表情が変わる保険会社のお金

1 2

国民健康保険税率等の諮問 について 国立市健康福祉部健康増進課国民健康保険係 国立市富士見台 : ( 代表 ) 内線

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

【千葉県事業計画】別記様式第3号別添

行政苦情救済推進会議の意見を踏まえたあっせん

養殖業の現状 2

浜の活力再生プラン 別記様式第 1 号別添 1 地域水産業再生委員会組織名宮城県近海底曵網漁業再生委員会代表者名菅野静春 再生委員会の構成員宮城県近海底曵網漁業協同組合 塩竈市 石巻市 宮城県仙台地方振興事務所 宮城県水産業経営支援協議会オブザーバー宮城県 ( 農林水産部水産業振興課 ) 再生委員会

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

Microsoft Word - 6 八十歳までの保証がついた終身年金

次の内容により各組合の保険約款に規定 普通損害保険 1 通常部分危険区分 ( 漁業種類 トン数区分 船質及び塡補範囲等 ) 毎に再保険料率 ( 告示 ) を下回らない範囲で基準率が定められ これに再保険と同率の各種割増引きが適用 2 異常部分 ( 危険部分であり 台風 風浪 低気圧及び突風による危険

資料 1-1 資料 1-1 平成 29 年度財政融資資金運用報告について 平成 30 年度財政融資資金運用報告について 平成令和元年 30 年 7 月 26 日財務省理財局財務省理財局

既存のまはた養殖業の中に追加 販売のためのいけす移動時の損害を 契約締結時の申出に基づき塡補対象に追加 漁業施設共済に地震等限定低塡補特約を導入 持続的養殖生産確保法に基づく認定漁場改善計画水域に関する割引制を廃止平成 28 年度 漁業施設共済の定置網に係る共済金額の最高限度額を引上げ平成 29 年


柔軟で弾力的な給付設計について

平成20年2月


農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

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社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

規制 制度改革に関する閣議決定事項に係るフォローアップ調査の結果 ( 抜粋 ) 規制 制度改革に係る追加方針 ( 抜粋 ) 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 番号 規制 制度改革に係る追加方針 ( 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 ) における決定内容 規制 制度改革事項 規制 制度

Taro-中期計画(別紙)

有害生物漁業被害防止総合対策事業について

漁船保険制度の概要 1 制度の目的 漁船保険制度は 漁業者等が必要とする保険 ( 漁船保険 漁船積荷保険 漁船船主責任保険 漁船乗組船主保険および任意保険など ) の提供を通じて 漁業経営の安定に資することを目的としています 2 新制度と漁船保険 漁船損害等補償法の改正により 平成 29 年 4 月

資料 3-1 第 4 管理期間の小型魚及び大型魚の配分の考え方について 平成 30 年 9 月 1. 基本的な配分の考え について 基本的な配分の考え ( 第 4 管理期間 ) 海洋 物資源の保存及び管理に関する法律 ( 以下 資源管理法 という ) に基づき 型 型 の別に 管理量と知事管理量に漁

構成員 3 法第 35 条第 3 項において 協議に係る内水面について河川管理者がある場合には当該河川管理者が必須の構成員とされているのはなぜか 河川管理者は 河川法 ( 昭和 39 年法律第 167 号 ) に基づき 治水 利水 環境の観点から総合的に河川管理をする立場であることから 同法に基づき

目次 ごあいさつ 2 農林漁業信用基金の業務 3 農業信用保険業務 7 林業信用保証業務 9 漁業信用保険業務 11 農業保険関係業務 13 漁業災害補償関係業務 14 業務の実績 15 中期計画の概要 17 内部統制 18 組織の概要 19

被用者年金一元化法による追加費用削減について 昨年 8 月に社会保障 税一体改革関連法の一つとして被用者年金一元化法が成立 一元化法では 追加費用財源の恩給期間にかかる給付について 以下の配慮措置を設けた上で 負担に見合った水準まで一律に 27% 減額することとし 本年 8 月まで ( 公布から 1

- 1 - 農林水産省 経済産業省告示第一号国土交通省合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律(平成二十八年法律第四十八号)第三条第一項の規定に基づき 合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する基本方針を定めたので 同条第四項の規定に基づき 公表する 平成二十九年五月二十三日農林水産大臣山本有

新長を必要とする理由今回合理性の要望に設 拡充又は延⑴ 政策目的 資源に乏しい我が国にあって 近年 一層激しさを増す国際社会経済の変化に臨機応変に対応する上で 最も重要な資源は 人材 である 特に 私立学校は 建学の精神に基づき多様な人材育成や特色ある教育研究を展開し 公教育の大きな部分を担っている

23保険金の支払 10 保険金総支払限度額 , P27 100% 50%50% 5%5% cm CSR

Taro-~ jtd

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働き方改革 魅力ある建設業の構築に向けて 特集 域によっても大きな差があり, 北陸地方や北海道 など一部の地方では平成 28 年 10 月調査の加入率が 80% を超えているのに対し, 大都市部のある関東 地方 (55%) や近畿地方 (60%) は低い加入率に 留まっている ( ) 建設マネジメン

半損特例の有無 麦 9 類 全相殺方式 1 割 有 国庫 農家 * <

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CONTENTS Vol.62 No.5 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

中小企業退職金共済制度加入企業の実態に関する調査結果の概要

504 特定事業等に係る外国人の入国 在留諸申請優先処理事業 1. 特例を設ける趣旨外国人研究者等海外からの頭脳流入の拡大により経済活性化を図る地域において 当該地域における特定事業等に係る外国人の受入れにあたり 当該外国人の入国 在留諸申請を優先的に処理する措置を講じることにより 当該地域における

P19 ~ P22 項目 (4) 県内水揚状況 ( 属地 ) 1 年別水揚状況 年次 水揚数量 水揚金額 平成 23 年 項目 2 漁業協同組別水揚状況 年次 相馬双葉 百万円 ,513 4,535 3,461 5,644 6,1 8,514 6,591 1,6

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「中医協・医療経済実態調査(保険者調査)-平成19年6月実施-」について

申告者と配偶者の合計所得金額の入力フォーム 申告者 ( 給与の支払いを受ける人 ) の事業所得 雑所得 配当所得 不動産所得 その他の所得の収入金額と必要経費を入力して合計所得金額を計算します 申告者の合計所得金額が 900 万円を超えると 配偶者控除または配偶者特別控除の控除額が変動します 申告者

平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長)

資料3

浜の活力再生プラン 別記様式第 1 号別添 1 地域水産業再生委員会組織名代表者名 再生委員会の構成員 雑賀崎地区地域水産業再生委員会濱田光男雑賀崎漁業協同組合 和歌山市 オブザーバー 和歌山県 再生委員会規約及び推進体制の分かる資料を添付すること 対象となる地域の範囲及び漁業の種類 策定時点で対象

別記様式第 1 号別添 浜の活力再生プラン 1 地域水産業再生委員会 組織名 中島三和地区地域水産業再生委員会 代表者指名 会長大野覚男 再生委員会の構成員 中島三和漁業協同組合 松山市農林水産課 オブザーバー 愛媛県中予地方局水産課愛媛県漁業協同組合連合会 再生委員会規約及び推進体制の分かる資料を

(3) 具体的な取組内容 ( 毎年ごとに数値目標とともに記載 ) 1 年目 ( 平成 26 年度 ) 以降 以下の取組みについては 毎年 取組の進捗状況や得られた知見等を踏まえ 必要に応じて見直すものとする 1. 漁業者と協会は 従前より県別割当 (TAC) のあるスルメイカ ( 本年度割当 5,6

持続可能性に配慮した調達コード ( 案 ) の概要について 組織委員会は 持続可能性に関する取組の一つとして 持続可能性に配慮した調達コード を策定 運用することとしており 2016 年 1 月に 基本原則 を公表 調達コードにおいては 持続可能性の観点から全ての物品 サービス等に共通して適用する基

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資源管理 漁業所得補償対策 Ⅰ 資源管理 漁業所得補償対策の概要 参考 平成 24 年度予算概算決定 PR 版 2 Ⅱ 資源管理 収入安定対策のポイント 対象者 3 2 資源管理の要件 4 3 メリット 5 漁業用燃油 養殖用配合飼料の価格の変動に備えた経営安定対策 6 平成 2 4 年 3 月

Ⅰ. 資源管理 漁業所得補償対策の概要 価格ポイント 平成 24 年度概算決定額 43,805 百万円 国民への水産物の安定供給を図るため 計画的に資源管理に取り組む漁業者を対象に漁業共済の仕組みを活用した資源管理 収入安定対策を講じ コスト対策を組み合わせて 総合的な所得補償制度を構築 漁業共済の対象となっている漁業種類 ( 沿岸 沖合 遠洋漁業 養殖業 ) を対象 コスト対策は 燃油価格 配合飼料価格の高騰が長期にわたった場合の支援が従来よりも充実するよう 補填基準を変更 資源管理への取組 資源管理 収入安定対策を実施 資源管理 収入安定対策 国 都道府県が作成する 資源管理指針 に基づき 漁業者 ( 団体 ) が休漁 漁獲量制限 漁具制限等の自ら取り組む資源管理措置について記載した資源管理計画を作成し これを確実に実施 養殖の場合 漁場改善の観点から 持続的養殖生産確保法に基づき 漁業協同組合等が作成する漁場改善計画において定める適正養殖可能数量を遵守 基準収入 ( 注 ) から一定以上の減収が生じた場合 漁業共済 ( 原則 8 割まで ) 積立ぷらす ( 原則 9 割まで ) により減収を補填 漁業共済 積立ぷらすの仕組みを活用して 資源管理の取組に対する補助を実施 補助額は 漁業共済掛金の30%( 平均 ) 積立ぷらすの積立金 ( 漁業者 : 国 3) の国庫負担分に相当 24 年度から 漁業共済の対象となる養殖業の種類 ( うに ほや等 ) を拡大 積立ぷらす ( 国と漁業者の積立て方式 ) の発動ライン ( 原則 9 割 ) 漁業共済 ( 掛け捨て方式 ) の発動ライン ( 原則 8 割 ) 収入変動 基準収入 ( 注 ) 00 ( 注 ) 基準収入 : 個々の漁業者の直近 5 年の収入のうち 最大値と最小値を除いた中庸 3 カ年の平均値 コスト対策 資金の積立 漁業者と国が資金を積立 価格高騰の場合に補填 原油価格 配合飼料原料価格等が一定の基準を超えた場合 超えた分を補填 価格高騰が長期にわたる場合にも対応できるよう 24 年度から以下のとおり補填基準を見直し 補填基準の 2 年間平均値 5% を 24 年度第 四半期に 7 中 5 平均値 5% に引き下げ 更に 7 中 5 平均値 5% を 24 年度第 4 四半期に 7 中 5 平均値 00% まで段階的に引き下げ = 補填分 価格高騰の影響を緩和

資源管理 漁業所得補償対策 43,805(5,88) 百万円 対策のポイント適切な資源管理と漁業経営の安定を図り 国民への水産物の安定供給を確保するため 計画的に資源管理に取り組む漁業者に対し 漁業共済 積立ぷらすの仕組みを活用した資源管理 収入安定対策を構築し コスト対策であるセーフティーネット事業と組み合わせ 総合的な漁業所得補償を実現します < 背景 / 課題 > 食と農林漁業の再生推進本部で決定された 我が国の食と農林漁業の再生のための基本方針 行動計画 において 資源管理 漁業所得補償対策により 適切な資源管理と燃油高騰等に対応した漁業経営の安定を確保するとされたところです 漁業者が将来にわたって持続的に漁業経営を維持していくためには 適切な資源管理と漁業経営の安定をともに実現していくことが必要です 近年 燃油 養殖用配合飼料価格の高騰により漁業者の経営に大きな影響が出ており 価格高騰の影響を緩和するためのセーフティーネット対策を整備することが必要です 政策目標資源管理 漁業所得補償対策のもとで資源管理に取り組む漁業者による漁業生産の割合 70%( 平成 24 年度 ) < 主な内容 >. 資源管理に取り組む漁業者に対する補助漁業共済 積立ぷらすの仕組みを活用し 漁業者による資源管理の取組に対する補助として 収入額が減少した場合に減収補填をします 漁業収入安定対策事業 3,496(39,968) 百万円補助率 : 定額事業実施主体 : 全国漁業共済組合連合会 2. 資源管理指針策定 資源管理計画履行確認等に対する支援都道府県が策定した資源管理指針の見直しの検討や 資源管理計画に定められた資源管理措置の履行確認等を行う都道府県資源管理協議会の運営に必要な経費を支援します 資源管理体制推進事業 520(578) 百万円補助率 : 定額事業実施主体 : 都道府県資源管理協議会 3. 資源管理計画等の推進に対する支援資源管理計画等の推進のための漁業者協議会の開催等に必要な経費を助成します 資源管理指針等推進事業 67(86) 百万円 補助率 : 定額 /2 事業実施主体 : 民間団体等 4. 漁業共済の加入漁業者に対する助成漁業災害補償法に基づき 災害等による損害を補填する漁業共済の加入漁業者に対して国庫補助をします 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計へ繰入 ( 漁業共済保険勘定繰入分 ) 9,849(0,370) 百万円 補助率 : 定率 事業実施主体 : 国 ( 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計 ) 5. 燃油 養殖用配合飼料の価格高騰対策漁業者と国の拠出により 燃油価格や配合飼料価格が急騰したときに補填金を交付します 漁業経営セーフティーネット構築事業.872(87) 百万円 補助率 : 定額 事業実施主体 : 民間団体等 お問い合わせ先 : 4の事業 水産庁漁業保険管理官 ( 03-6744-2355 ( 直 )) 2 3の事業 水産庁管理課 (03-3502-8437( 直 ) 5の事業 水産庁企画課 (03-6744-234( 直 ) 2

Ⅱ. 資源管理 収入安定対策のポイント Ⅱ-. 対象者 産量(万トン 養殖業生共済の対象となっている漁業種類 ( 沿岸 沖合 遠洋 養殖 ) を対象とします 資源管理 漁場改善を推進するためには 幅広い漁業者の参加が必要 我が国の漁業生産量は減少傾向にあるとともに 水産資源は依然として低位水準にあり 持続的な漁業 養殖業生産のため 適切な資源管理 漁場改善の推進は重要な課題です あわせて 資源管理 漁場改善が着実な成果を上げるためには 幅広い漁業者の参加が必要です 漁業は 毎年の収入の変動が大きく 資源管理 漁場改善を着実に推進するためには 漁業経営の安定が欠かせません このため 共済の対象となっている漁業種類を広く対象とした資源管理 収入安定対策を実施することにより 安心して資源管理 漁場改善に取り組める環境を整備していきます 我が国の漁業生産量はピーク時に比べて半減 (S59:,282 万 t H22:527 万 t) 我が国の漁業 養殖業生産量の推移,400 生産量ピーク時,200 :,282 万トン (S59) ),000 800 600 400 200 0 昭.35 (960) 昭.40 (965) 昭.45 (970) 昭.50 (975) 昭.55 (980) 遠洋漁業 沖合漁業 沿岸漁業 海面養殖業 昭.60 (985) 平.2 (990) 平.7 (995) 内水面漁業 平.2 (2000) H22 年生産量 :527 万トン 平.7 (2005) 平.22 (200) 資料 : 漁業 養殖業生産統計年報 ( 農林水産省 ) 我が国周辺の水産資源は依然として低位水準 ( 資源評価対象魚種の約 4 割が低位 ) 資源評価対象魚種の資源水準の推移 00% 60% 40% 低中位 低位 中位 20% 中高位 高位 0% 平成 7 8 9 0 2 3 4 5 6 7 8 9 20 2 22 年 資料 : 水産庁調べ 漁業収入は毎年の変動が極めて大きい特徴 底びき網漁業を営む漁業経営体の例 60% 40% 20% 0% -20% -40% -60% - H0 H H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 資料 : 水産庁調べ A B C D E 3

Ⅱ-2. 資源管理 漁場改善の要件 資源管理計画の作成と自主的な資源管理措置の実行 ( 養殖では 漁場改善計画の作成と適正養殖可能数量の遵守 ) が資源管理 収入安定対策への加入要件です 確実な資源管理 漁場改善の実行のため 協議会が履行確認を行います 資源管理計画 漁場改善計画の作成と実行 履行確認用の証拠書類の提出が必要 資源管理 収入安定対策に加入するためには 漁業の種類に応じて国又は都道府県が提示する 資源管理指針 に沿って 資源管理計画 を作成し 国又は都道府県の確認を受ける必要があります 資源管理計画 には 法令に基づき遵守が求められている従来の公的規制とあわせて 自発的な休漁 漁獲量規制 漁具制限等の 自主的資源管理措置 にどう取り組んでいくかなどについて記載します この自主的資源管理措置が確実に実施されたかを確認するため 国 都道府県 漁業団体 共済団体 有識者等で構成する協議会が 操業日誌 写真 仕切伝票などの証拠書類に基づき履行確認を行います 養殖については 漁場改善の観点から 持続的養殖生産確保法に基づき漁業協同組合等が作成する 漁場改善計画 において定める適正養殖可能数量の遵守に取り組み 履行確認を受ける必要があります 資資源源協資管管議共源漁源理理会済管業管証拠書関係者国又は計計の金理類の ( 収入理者間での都道府話し合画県への画の作成 履減少が等要(保存 行あった団のいの提出件の実提出場合 ) 作確確支の体行成資認認払流)いれ漁業共済 積立ぷらすへの加入 ( 掛金等の負担軽減 ) 4 協議会の履行確認には 漁獲量把握 ( トレース ) システムを併用します

Ⅱ-3. メリット 補助分国 基準収入 (*) から一定以上の減収が生じた場合 漁業共済で原則 8 割まで 積立ぷらすで原則 9 割まで (*2) 補填します (*3) 漁業共済 積立ぷらすの仕組みを活用して 資源管理 漁場改善の取組に対する補助を実施します ( 補助額は 漁業共済掛金の 30%( 平均 ) 積立ぷらすの積立金 ( 漁業者 : 国 3) の国庫負担分に相当します ) 平成 22 年度までの積立ぷらすの加入要件 ( 経営改善要件 所得要件 主業 年齢要件 ) は撤廃します * : 個々の漁業者の直近 5 年の収入のうち 最大値と最小値を除いた中庸 3 カ年の平均値 *2 : 長期間の休漁等 相当の減収を伴う強度の資源管理を行う場合はさらに支援 *3 : 養殖共済の場合 養殖水産動植物の死亡 逃亡などによる損害は養殖共済で補填し 出荷金額が基準出荷金額の 9 割を下回った場合に 積立ぷらすで補填 自主的資源管理措置に取り組む漁業者の負担を軽減 メリットのイメージ 国 現行 = 共済 + 積立 ( 例 ) 基準収入,000 万円 ( 漁業者負担額 :72 万円 ) 具体的なメリットの例 資源管理等を行う漁業者について共済 + 積立ぷらす経由の補助 ( 例 ) 基準収入,000 万円 ( 漁業者負担額 :35 万円 ) 漁業共済 ( 掛捨て方式 ) 積立ぷらす ( 積立方式 ) 漁業者の資源管理の取組に対する補助 ( 資源管理に取り組む漁業者の負担軽減 ) 漁業者 積立 (50% 補助 ) 共済 漁業者 国 90% 積立 (75% 補助相当 ) 漁業者 国共済 ( 平均 30% 補助相当 ) 3 庫90% 基準収入の原則 9 割まで減収が生じた場合 補填金を支払い = 収入変動を緩和 漁業者負担軽減額 = 37 万円の負担軽減! 共済掛金分 =2 万円 =800 万円 5%( 掛金 ) 30%( 掛金補助分 ) 積立金分 ( 累積ベース )=25 万円 =00 万円 (/2( 現行自己負担分 )-/4( 新制度自己負担分 )) 5

漁業用燃油 養殖用配合飼料の価格の変動に備えた経営安定対策 漁業経営セーフティーネット構築事業 平成 24 年度概算決定額,872 百万円 漁業者 養殖業者と国の拠出により 燃油価格や配合飼料価格が高騰したときに補塡金を交付し 経営の安定を図ります 24 年度から 価格の高騰が長期にわたった場合についても支援が従来より充実するよう補塡の基準が変更されます いま こうします こうなります 燃油価格 ( 円 /kl) 40,000 20,000 00,000 80,000 60,000 40,000 20,000 20 年 8 月 24,600 円 /kl 6 年 8 月 47,900 円 /kl 漁業用燃油の価格推移 24 年 3 月 94,700 円 /kl 2 年 4 月 60,00 円 /kl 0 平成 6 年 8 月 平成 8 年 8 月 平成 20 年 8 月 平成 22 年 8 月 燃油価格や配合飼料価格の高騰に備えて 漁業者と国又は養殖業者と国が資金を積立てます 燃油については原油価格 配合飼料については輸入原料価格が一定の基準を超えて上昇した場合に 漁業者や養殖業者に対し 補塡金が支払われます 魚粉輸入価格 ( 円 / トン ) 60,000 40,000 20,000 00,000 80,000 60,000 40,000 20,000 配合飼料主原料の魚粉輸入価格の推移 22 年 7 月 6 年 8 月 53,08 円 / トン 80,339 円 / トン 0 平成 6 年 8 月 平成 8 年 8 月 平成 20 年 8 月 平成 22 年 8 月 燃油や配合飼料がまた値上がりしたらどうしよう 不安だな 価格= 補塡分 価格高騰の影響を緩和 9 年 7 月 39,65 円 / トン 24 年 月 95,938 円 / トン 補塡基準 23 年度 2 年間平均値 5% 24 年度第 四半期 7 中 5 平均値 5% ( 四半期ごとに 5% から 5% ずつ引き下げ ) 24 年度第 4 四半期 7 中 5 平均値 00% *7 中 5 平均値 ( 直前 7 年間の価格のうち 高値 年分と低値 年分を除いた5 年分の平均値 ) * 配合飼料については 輸入原料価格と製品価格の上昇幅の比較により 補塡の有無が決まります 従来の補塡基準 直前 2 年間の平均 5% について 7 中 5 平均値 ( 直前 7 年間の価格のうち 高値 年分と低値 年分を除いた5 年分の平均値 ) を基本 とした基準に見直し補塡金の内訳は 漁業者 養殖業者の積立て分と国の積立て分の割合が 対 となります 燃油や配合飼料価格の高騰が長期間続いても安心だね! 6