自主防災組織とは 地域住民が 自分たちの地域は自分たちで守る という意識に基づき自主的に結成し 自発的な防災活動を行っている組織 - 災害対策基本法では 住民の隣保協同の精神に基づく自発的な防災組織 と定義されている 主に町内会 自治会等の規模で設置 運営されており 組織の隊員はその地域に住んでいる

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自主防災組織をつくろう

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第 5-1 表 防火防災訓練実施状況 ( 対象別 防災館を除く )( 平成 28 年度中 ) 町会 自治会防災市民組織女性防火組織その他の団体合 計 防災訓練 実施件数 9,403 件 1,128 件 227 件 9,812 件 17,779 件 参加人員 612,576 人 31,761 人 4,

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可搬ポンプの取扱い 応急救護等 様々な知識 技能を訓練で身につけることができます お問合せは 東久留米消防署防災安全係 ( 内線 320) まで!

ウ. 女性防火クラブ育成助成事業女性防火クラブなど主に家庭における初期消火活動 救出救護活動及び防火思想の高揚等に必要となる資器材等の整備に関する事業 エ. 幼年消防クラブ育成助成事業幼年消防クラブの育成及び防火思想の普及啓発に必要となる資器材等の整備に関する事業 オ. 女性消防隊育成助成事業女性消

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5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

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2014年度_三木地区概要

平成 28 年度 県民 Webアンケート 第 6 回自主防災の取り組みについて 実施期間 2016/9/15~2016/9/21 アンケート会員数 224 人回収数 191 件 ( 回収率 85.3%) 近年 全国各地で自然災害が多発しており 奈良県でもいつ大きな災害に見舞われるかわかりません 災害

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緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

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<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

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38 災害緊急時における聴覚障害者の情報伝達保障支援の状況分析 表2 生の協力のおかげで遂行することができた 避難訓練の年間実施回数 回 回 2回 3回 4回 5回以上 4 6 35 9 図 避難所担当者との連携 図2 避難訓練の年間実施回数 Ⅳ 調査研究の経過および結果 なかでも年2 3回実施して

はじめに

☆配布資料_熊本地震検証

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川越地区消防局 消防署組織図 消防局長 消防局 ( 代 ) 総務課 総務担当 消防団担当 財務担当職員担当 管理担当 予防課 予防担当 査察指導担当 保安担当 警防課 警防担当 装備担当 救急課 0

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(6) 八丈町役場 青ヶ島村役場 八丈町災害対策本部 青ヶ島村災害対策本部の設置 7 訓練の様子 (1) 八丈町避難誘導訓練地震時における総合的な避難訓練と火山噴火時における避難訓練を併せて行い 八丈町及び防災関係機関並びに住民がとるべき防災処置を実践し 地震災害 火山噴火災害に対応した防災対策の習

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

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富山県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 ( 様式 ) 1 市区町村名 富山市 2 人口 ( 1) 322,059 人 ( 平成 25 年 3 月末現在 ) ( 8,253 人 ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上 26.1% ( 30.3% ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれにつ

H25 港南区区民意識調査

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人的応援 研修 訓練の実施 県受援マニュアル及び災害時緊急連絡員活動マニュアルを踏まえた研修 訓練の強化 () マニュアルに基づく研修 訓練県が策定する 応援職員における奈良県への受入及び市町村への短期派遣マニュアル 及び 災害時緊急連絡員活動マニュアル に基づき 災害時に役立つ実働的な訓練や研修を

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(1) ほのぼのネット事業 目的事業内容経過方法と時期 担当係: 地域係 地域でサポートを必要としている人の発見 見守り 交流活動を 地域で暮らす住民自らが主体となって取り組む ほのぼのネット活動 の推進を通じて 住民の手による 福祉のまちづくり を展開します 1 ほのぼのネット班 28 班による見

資料1 第1回会議のポイントについて

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資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

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第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

二戸市地域防災計画 ( 震災編 ) の一部修正の新旧対照表現行改正案 目次 ( 震災編 ) 目次 ( 震災編 ) 第 1 章総則 第 1 章総則 第 1 節 計画の目的 351 第 2 節 計画の性格 352 第 2 節の2 災害時における個人情報の取り扱い 352 第 3 節 防災関係機関の責務及

事務連絡平成 30 年 10 月 26 日 各都道府県消防防災主管課東京消防庁 各指定都市消防本部 } 殿 消防庁予防課 外国人来訪者や障害者等が利用する施設における災害情報の伝達及び避難誘導に関するガイドライン のリーフレットの配布について 2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会が開

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基本事業評価シートA

消防災第 71 号 平成 22 年 2 月 24 日 各都道府県消防防災主管部長殿 総務省消防庁国民保護 防災部防災課長 ( 公印省略 ) 公務員の消防団への入団促進について ( 通知 ) 消防団員は 普段はそれぞれに他の職業をもつ地域住民により構成され 非常災害が発生した際に 自らの地域は自らで守

平成 25 年度福岡県自主防災組織設立促進モデル事業 地域防災ワークショップ ( 体験型学習会 ) 中間市底井野小学校区 ( 砂山 中底井野 垣生 上底井野 下大隈 ) 第 1 回目配布資料 平成 2 5 年 9 月 1 2 日 福岡県消防防災指導課

島原市地域防災計画

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職員の運営能力の強化 避難所担当職員研修の実施 全庁対象の避難所担当職員研修(5 回開催で約 400 名参加 ) 区毎の避難所担当職員研修 男女共同参画の視点に立った避難所づくり 共助による災害時要援護者支援の取り組みについて説明 各区災害対策本部との連絡 避難所内の課題解決の調整など 地域団体等へ


各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある

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問 32-2 うちエコ診断 を受けない理由 ( 問 32 で うちエコ診断は知っている ( 聞いたことがある ) が 受けたことはない と答えた方に ) あなたが うちエコ診断 を受けない理由として 次の中からいくつでも選んで番号を で囲んでください ( 回答者数 =73 人 )( 複数回答 ) (

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

CONTENTS Vol.64 No.9 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~

油漏洩 防油堤内 にて火災発生 9:17 火災発見 計器室に連絡 ( 発見 者 計器室 ) 発見後 速やかに計 器室に連絡してい る 出火箇所 火災の状況及び負傷者の発生状況等を確実に伝え 所内緊急通報の実施 火災発見の連絡を受 けて速やかに所内 緊急通報を実施し 水利の確保 ( 防災セ ンター 動

PowerPoint プレゼンテーション

北栄町耐震改修促進計画の目的等 目的 本計画は 町民生活に重大な影響を及ぼす恐れのある地震被害から 町民の生命 財産を保護するとともに 地震による被害を軽減し 社会秩序の維持と公共の福祉に資するため 建築物の計画的な耐震化を促進することを目的とします 計画の実施期間 本計画の実施期間は 国及び県の実

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手賀の杜自治会自主防災組織規約 第 1 条 ( 名称 ) この組織は 手賀の杜自治会自主防災組織 ( 以下 本組織 という ) と称する 第 2 条 ( 目的 ) 本組織は 手賀の杜自治会自治会規約第 1 条第 2 項に基づき 住民の隣保協同の精神に基づく自主的な防災活動を行うことにより 手賀の杜自

3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

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1 外国人傷病者対応 資料 1


平成 29 年度児童発達支援センターバンビ事業計画 1. 基本方針 児童発達支援センターバンビは相模原市南区の発達障害児の療育を遂行するため 以下の基本理 念 療育基本指針に則りサービスを提供する 1) 基本理念 1 児童一人ひとりに対する丁寧な 根拠 ある療育相模原療育園の医療スタッフとの連携によ

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験をいかし 地域防災力充実強化計画のような形で 地方公共団体や関係団体の事業まで含む関連施策を網羅した総合計画を作成し 関係者がその実施状況を点検しながら 状況に応じて必要な修正を加えつつ 粘り強く全体を着実に実行するという いわば施策実行のシステムを確立して 地域防災力充実強化の実をあげるようにす

第 1 部 施策編 4

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このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

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市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

(6) 行方不明者の捜索 (7) 治安の維持 (8) 被災者等への情報伝達 (9) 前各号に掲げるもののほか 派遣先都道府県警察の長が特に指示する活動一部改正 平成 25 年第 15 号 ( 即応部隊の活動 ) 第 4 条即応部隊は 大規模災害発生時に直ちに被災地等へ赴き それぞれ次に掲げる活動を行

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ボランティア行動等実態調査【速報】

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防災マニュアル 戸室 2 丁目自治会自主防災隊 自主防災隊組織図 任務と各役割 厚木市災害時要援護者支援制度実施要綱 要援護者支援体制について 戸室地区災害時における要援護者支援の活動プラン 要援護者への支援活動内容 災害時の要援護者支援に係る戸別訪問調査表 支援者連絡表 神奈川県立厚木高校避難所運

4 被災生活の環境整備主な修正概要 避難所毎に運営マニュアルを作成し 避難所の良好な生活環境を確保するための運営基準等を明確にしておく 避難所運営マニュアルの作成 訓練等を通じて 住民の避難所の運営管理に必要な知識の普及に努める 県 DMAT( 災害時派遣医療チーム ) の活動終了以降の医療提供体制

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受講生15 受講生 15名募集 名募集 参 加 無 料 申し込みが必要 2018年 下呂市では 9歳の女性防災士が 誕生しました 瑞浪市ジュニア防災リーダー養成講座 この講座では防災士の資格は取得できません じぶん 家族 友達の命を守るために 日時 2019年8月17日 土 講座の詳細 午前9時 午

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発災対応型防災訓練 皆さんが住むまちの中を訓練会場として 地震発生時に地域にある資器材を活用して 災害対応を行う防災訓練です 参加者は 煙 ( 発炎筒 ) などを見て初めて近所の火災を知り 近くの消火器などを利用して消火します 実施要領 1 事前に町会役員等と協議し 地域に数箇所の火災の発生場所を決


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論点 Ⅱ 関連資料 1 自主防災組織 2 婦人防火クラブ 3 少年消防クラブ 4 防災教育 5 警察 自衛隊との連携

自主防災組織とは 地域住民が 自分たちの地域は自分たちで守る という意識に基づき自主的に結成し 自発的な防災活動を行っている組織 - 災害対策基本法では 住民の隣保協同の精神に基づく自発的な防災組織 と定義されている 主に町内会 自治会等の規模で設置 運営されており 組織の隊員はその地域に住んでいる住民 ( 平成 23 年 4 月 1 日現在 組織数 146,369 団体 隊員数は約 3,798 万人 ) 大規模災害時に行政機関による救助が困難な場合 自主防災組織による自助 共助が非常に重要である 自助 自主防災組織 平常時の訓練災害時の活動 地域防災力災害時の被害を抑える 公助 地域防災力の向上 共助 主な活動 平常時 防災知識の普及 地域の災害危険箇所の把握 防災訓練の実施 火気使用設備器具等の点検防災倉庫 防災資機材 防災資機材の備蓄と整理 点検災害発生時 災害情報の収集 住民への迅速な伝達 出火防止と初期消火 避難誘導 被災住民の救出 救護 給食 給水防災訓練 自主防災組織の育成のため 市区町村において防災資機材購入費や組織運営費用に対する補助 防災資機材等の現物支給などが行われている 消防庁では 自主防災組織活動を進めるための指針 ( 手引 ) の作成 配布 出前講座等を通して 自主防災組織活動を推進している 東日本大震災の影響により 岩手県 宮城県及び福島県のデータについては 前年数値 ( 平成 22 年 4 月 1 日現在 ) による集計 1 経緯 安全な地域社会づくりを目指して 総務省 ( 旧自治省 ) 消防庁 都道府県 予防行政の運営方針について ( 昭和 37 年 4 月 6 日 ) 婦人 ( 女性 ) 防火クラブ少年消防クラブ幼年消防クラブ 原点は 家庭防火 2 現況 積極的な結成を図る 3 活動事例 1 防災知識の普及啓発 2 応急救護訓練 3 住宅用火災警報器の設置推進 4 消火訓練 消火器取扱訓練 5 放水訓練 婦人 ( 女性 ) 防火クラブ 地域の実情や特性を活かした防火 防災活動高齢化社会の到来に伴う福祉活動 1 婦人 ( 女性 ) 防火クラブ数 10,381クラブ 2 婦人 ( 女性 ) 防火クラブ員数 1,569,716 人 (H23.4 現在 ) など 住宅用火災警報器設置についての実態調査 東日本大震災の影響により 岩手県 宮城県及び福島県のデータについては 前年数値 ( 平成 22 年 4 月 1 日現在 ) による集計 1

1. 少年消防クラブとは 110 歳以上 15 歳以下の少年少女を中心として編成 ( 当初 ) - 対象年齢を小学校低学年まで引き下げている例も多い - 平成 20 年 11 月 対象年齢を 18 歳まで引き上げる等の対応を要請 2 子どもたちが防火 防災について学び 訓練や講習など様々な体験を通して 消火や応急手当などの知識 技術を身につけることを目的 2. 少年消防クラブの現況 1 少年消防クラブ数 2 少年消防クラブ員数 4,913 クラブ約 43 万人 3 少年消防クラブ活動事例 1 防災訓練等への参加 消防訓練 ( 実技 ) 2 防火 防災知識の普及 ( 講義 ) 3 行事 コンクールへの参加 4 学校内の安全点検 5 防災マップ作り等 少年消防クラブ ( 平成 23 年 5 月現在 ) 防火啓発活動 消防訓練 東日本大震災の影響により 岩手県 宮城県 福島県は平成 22 年 5 月の値を使用 自主防災組織活動事例 忘れない阪神 淡路大震災 ~ 安全 安心のまちづくり ~ 愛宕一之部防災会 ( 東京都港区 ) 東京 新橋駅周辺のビジネス街並びに繁華街が混在する地区を活動範囲としており 平成 12 年 4 月に 17 町会 自治会で結成された 消防署 消防団と連携して毎年発災対応型訓練を実施するとともに 初期消火訓練 自動体外式除細動器 (AED) を活用した心肺蘇生法 震災用救助資器材取扱訓練等を行うことで 防災行動力の向上を図っている また 消防水利の不足地帯であることから 雨水貯留槽を設置するとともに 駅前大型スクリーンにより火災予防 火災による死者防止 消防団員募集 住宅用火災警報器設置促進などの広報を行っている その他 近隣の福祉施設と災害時応援協定を結ぶなど 広域的な協力体制を構築している 大型スクリーン広告 新橋ファロビジョン JR 新橋駅西口駅前広場雨水貯留槽 第 12 回防災まちづくり大賞消防科学総合センター理事長賞 ( 一般部門 ) 受賞 ( 財 ) 消防科学総合センター HP より 2

婦人 ( 女性 ) 防火クラブの取組 婦人 ( 女性 ) 防火クラブの主な活動例としては 火災予防の啓発活動があります 地域住民や児童 生徒などに対する火災予防に関する知識の普及啓発や 消火器取扱訓練などの実演を通した火災予防のための技術向上に貢献しています さらに 地震時の家具転倒防止に関する知識の普及啓発 応急救護訓練の実施 消防団等と連携した地域の防災訓練への参加 災害時における炊き出しなどの後方支援活動などが実施されています このほか 東日本大震災においては 避難所における炊き出し支援や 被災地への義援金 支援物資の提供等 各地のクラブが様々な形で支援活動を行っています 住宅用火災警報器設置推進活動 伊勢崎市女性防火クラブ ( 提供 : 群馬県伊勢崎市 ) 住宅用火災警報器の普及促進のため高齢者宅の訪問 うるま市女性防火クラブ ( 提供 : 沖縄県うるま市消防本部 ) 紙人形劇による防火意識の啓発活動 倉敷市女性防火クラブ協議会 ( 提供 : 岡山県倉敷市 ) 炊き出し 日立市女性防火クラブ連絡協議会 募金活動 伊勢崎市女性防火クラブ ( 提供 : 群馬県伊勢崎市 ) 東日本大震災における婦人防火クラブの活動状況 被災地で県外避難者の受入れ先で全国で 炊き出し - 避難所での炊き出し - 他市町村への炊き出し応援 避難所での支援 - 炊き出し - 食事の準備への協力 義援金の提供 - 募金活動 - チャリティーバザー 町内会等と共同で避難所運営 支援物資の仕分け 分配 支援物資の募集 提供 ボランティア活動 3 ( 写真提供 : 伊勢崎市 )

少年消防クラブの活動 五戸高校少年消防クラブ ( 青森県五戸町 ) 平成 22 年 3 月末 日本消防協会副会長でもあります川﨑七保五戸町消防団長の働きかけにより 青森県内ではもちろん東北地方でも珍しい高校生の消防クラブが結成されました クラブ員は 21 名 うち半分が女性ですが消防に関心のあるメンバーが集まり 初代隊長には将来消防職員を目指す川守田義仁君が就任しました 結成当初から約 1 ヶ月後の五戸地区消防団連合観閲式に参加することが決まっており 初日から早速規律訓練を行い 整列や動作の仕方を地元消防署員や消防団員から指導を受けました その後も訓練に励み即席ではありましたが 迎えた観閲式では整列と分列行進を堂々と披露することができました 今後は初期消火や応急手当など実技体験をしながら消防防災を学んでいく予定です 成城消防少年団 ( 東京都世田谷区 ) 成城消防少年団は 東京都世田谷区の西に位置し 神奈川県と隣接する地域で 佐久間団長以下指導者 16 名 団員 25 名で活動しています 活動は 初期消火訓練や応急救護訓練等 各種訓練をはじめ 防火防災の広報活動や老人ホーム訪問 夏季キャンプなど様々な知識や経験を身に付けられるよう内容を工夫しています 昨年度は 発団 30 周年の年にあたり 記念式典には お世話になった方や地域の人たちをお招きし 日頃の訓練成果を披露しました また 8 月 30 日の東京都世田谷区調布市合同総合防災訓練では 消防隊や消防団 ハイパーレスキュー隊と一緒に訓練を実施し 私たちの行った D 型可搬ポンプによる消火活動や救助活動に対し 猪瀬直樹東京都副知事から激励をいただきました D 型可搬ポンプ操法は 中学生団員が繰り返し訓練しているもので 今年度の新中学生団員も消防職員やサブリーダーから厳しい訓練指導を受けました 成城消防少年団の卒団者の多くは 東京消防庁災害時支援ボランティアに登録するなど 地域防災に貢献しています ( 財 ) 日本防火協会発行 少年消防クラブニュース ( 創刊号 H22.6) より 4

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地域防災スクールの推進 地域防災スクールとは 市町村等において実施される 自主防災組織 児童 生徒等の地域住民に対して 防災活動や消防についての理解促進のための基礎知識や基本的な技術を広く伝え 将来の地域防災を担う人材を育成する取り組み 消防職員 消防団員等が指導者となって実施し 地域住民が初期消火 避難 救出 救助 応急救護などの防災に関する知識や技術を身につけることを目指す 地域防災スクール ( 市町村等において実施 ) 消防職員 消防団員等が指導者となり 地域住民が消防 防災に関する知識や技術を身につけることを目指す 消火訓練 応急手当講習 出前講座 防災まち歩き 災害図上訓練 (DIG) 消防庁 教材の作成 提供 活動の助言 推進支援策 教材の作成 提供 消防庁では平成 21 年度 地域防災スクールにおいて活用できる指導者用防災教材 チャレンジ! 防災 48 を作成し 平成 22 年 3 月に都道府県 都道府県教育委員会 市町村 市町村教育委員会及び消防署等に配布しました また 本教材については 消防庁ホームページの防災 危機管理 e- カレッジ (http://www.e-college.fdma.go.jp/) からダウンロードできます 指導者用防災教材 チャレンジ! 防災 48 消防庁では平成 22 年 3 月 子どもたちが小さいころから防災に興味を持ち 災害時の身の安全の確保 初期消火 応急救護など 発達段階に応じた実践的な防災知識を身につけてもらうことを目的とした防災教材 チャレンジ! 防災 48 を作成した 都道府県 都道府県教育委員会 市町村 市町村教育委員会 消防署 消防団等へ約 1 万 7 千部配布し さらに総務省消防庁の防災 危機管理 e-カレッジ (http://www.e-college.fdma.go.jp/) にて公開 ただ聞くだけの座学ではなく 実技的な要素を多く含む実践的な教材となっている 年代別に区分されたコンテンツメニューが数多く用意されているため 指導者が教育現場に合った項目を選んで指導できる 災害に関する映像 ( 動画 ) 写真をDVD 教材に多数収録しており 実際の災害の怖さや迫力を体感できる 本教材の内容 1 指導者用テキスト 2 実技 演習等を補完する補助教材 3 災害に関する映像 写真 4 参考資料 チャレンジ! 防災 48 をより有効に活用して頂けるよう 活用にあたってのポイントや 実際に活用して防災教育を実施した事例を紹介した 活用事例集を作成 消防庁ホームページに掲載 (http://www.e college.fdma.go.jp/bosai/bousai48.pdf) 12

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平成 24 年 4 月 27 日閣議決定 学校安全の推進に関する計画 ( 抜粋 ) Ⅱ 学校安全を推進するための方策 4. 地域社会, 家庭との連携を図った学校安全の推進 (1) 地域社会との連携推進 < 課題と方向性 > 学校内外にかかわらず児童生徒等の安全を確保するためには, 学校, 家庭及び自治会, 商店街組織, 大学生など多様な層からなる地域のボランティア等が協力して児童生徒等を守るための活動を行う 学校においては, 防犯を含む生活安全, 交通安全, 災害安全などに関して専門的知識を有し, 活動を行っている関係機関や団体, 民間事業者 ( 交通安全教育に関する教習所など ) と連携して, 安全のためのより効果的な取組を進めていくことが必要である 安全教育は, 学校だけが行うのではなく, 保護者や地域住民も参加して行うことが重要である 各学校においては, コミュニティ スクール ( 学校運営協議会 ) や学校支援地域本部等をはじめ, 地域のパトロール隊やスクールガード ( 安全ボランティア ), 消防団や災害時安全ボランティア等と連携することが重要である 学校の防災訓練に地域住民の協力を得るだけでなく, 地域の一員として児童生徒等が防災訓練に参画して, 発達の段階に応じた役割を体験的に学ぶことによって, 大人になった時にその地域を守る意識の向上に資することが期待できる < 具体的な方策 > 学校における児童生徒等に対する防災教育によって地域の防災力が高まるという効果も期待されるため, 国は, 特に学校における防災教育の推進が図られるよう, 学校や学校の設置者と当該地域の防災部局や気象台, 消防機関等との連携を促す 14

警察との連携 捜索活動時 発見した遺体は 警察に連絡した上引渡しを行い 警察が町指定安置所に搬送を実施 ( 岩手県山田町 ) 被災地における不審者対応等のため 警察と連携して自主的な防火 防犯活動を実施 ( 岩手県陸前高田市 ) 行方不明者捜索活動において ( 行方不明者に関する情報を警察と交換しつつ ) 地域の状況を熟知した消防団員ならではの捜索活動により 効率的な救助 捜索活動ができた ( 宮城県内 ) 自衛隊との連携 消防団と自衛隊が合同で検索活動を実施 鳥喰溜池において 3 月 29 日から 7 日間 自衛隊と合同で検索活動を実施 ( 福島県南相馬市 ) 延べ 200 人の消防団員が対応 この活動で 5 名のご遺体を発見 提供 : 東京消防庁 15