< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期

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2 / 4 < 足元の米国リート市場について > 月初来 四半期来 (2018 年 10 月以降 ) 米国リート 11.9% 10.4% 米国株式 14.7% 18.9% 2018 年 12 月 24 時点 ( 出所 ) ブルームバーグ米国株式 :S&P500 種株価指数 ( 米ドルベース トータル

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① 【注目のツピー油田 開発費に2000億ドル】

受益者の皆様へ 平成 28 年 2 月 15 日 弊社投資信託の基準価額の下落について 平素より弊社投資信託をご愛顧賜り 厚くお礼申しあげます さて 先週末 2 月 12 日 ( 金 ) 以下のファンドの基準価額が 前営業日の基準価額に対して 5% 以上下落しており その要因につきましてご報告いたし

米国リート市場と米国株式市場の推移 102 ( 2015 年 12 月末 ~2016 年 2 月 12 日 ) 米国リート 米国株式 /12/ /1/6 2016/1/ /1/ /1/ /1/3

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株式市場 米国株 トランプ氏の政策への期待感後退で調整も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました 11 月 8 日 ( 現地 ) に行われた大統領選挙でトランプ氏が当選し 減税やインフラ投資の拡大などの同氏の政策に注目が集まりました 債券市場では金利が上

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【16】ゼロからわかる「世界経済の動き」_1704.indd

アジア株式が魅力的と考える背景 1 良好なファンダメンタルズ 成長性 高い収益性 財務の健全性 2 金融緩和余地は株価にプラス 3 歴史的に割安なアジア株式 4 海外の投資家心理が影響するアジア株式 ( 欧州債務問題が短期的に影響 ) 5 不安沈静化によりファンダメンタルズ回帰へ アジア企業の良好な

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米国株 投資家心理が落ち着けば 上昇基調に回帰と想定 株式市場 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 長期金利の上昇を契機に急落米国株式市場は下落しました 月初に発表された1 月の雇用統計において 時間当たり賃金が市場予想を上回る伸び率となったことを受けて 長期金利が約 4 年ぶ

日本株市場を泳ぐ 5 頭のクジラ SMBC 日興証券株式会社投資情報部 2016 年 10 月 4 日更新版

株式市場 米国株 国内の政策動向や海外の政治動向などに注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場はほぼ変わらずとなりました 月初には 2 月末のトランプ大統領の議会演説を好感して 株価は大幅上昇となりました しかし その後は 新政権の経済政策に対する期待が徐々に後退


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( 平成 3 年 11 月 2 日 ) ユーロ / 円 ワイタ ーハ ント (25 日線 ) 3.% 7/ / ( 円 / ユーロ ) / / /15 7/13 8/1 9/7 1/5 11/

Invesco Premia Plus Fund

株式市場 米国株 上値が重く神経質な展開 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました FOMC( 米国連邦公開市場委員会 ) における利上げの有無 大統領選挙の動向 ドイツの大手銀行の資本不足懸念などに一喜一憂する展開となりました 月半ばにかけて 利上げ観測や原油

Microsoft Word - NOMURA原油インデックス_ルールブック_確定版_ _3_.docx

株式市場 米国株 国内外の政治動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 好調な企業決算発表を受けて上昇米国株式市場は上昇しました 月前半までは2017 年 1-3 月期の決算発表内容が総じて好調であったことが株価を支えました 月半ばには コミー前 FBI( 連邦捜査局 )

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1. ETF の概要 株価指数などに連動した運用成績を目指す 取引所に上場している投資信託 全世界の資産残高 全世界で約 356 兆円と急拡大 国内の ETF 市場 国内投資信託全体の約 15% を占める 1 米ドル =120 円にて算出 単位 :10 億米ドル 3,000 単位 : 兆円 単位 :

株式市場 米国株 景気 企業業績は依然として堅調 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 貿易摩擦への懸念から下落米国株式市場は下落しました トランプ米大統領が鉄鋼やアルミニウムの輸入を制限する方針を表明したことから 世界的な貿易摩擦への懸念が高まり下落して始まりました その後 貿

マネックス証券トレードステーションセミナー

株式市場 米国株 新政権の政策期待による上昇も一服 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました ISM( 全米供給管理協会 ) 指数など月初に発表された経済統計がおおむね良好であったことを受け 月前半の株式市場は堅調に推移しました 月半ば以降は 高値警戒感な

株式市場 米国株 高値警戒感の高まりなどから上昇一服も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました トランプ政権で閣僚などの人事において一部で混乱が見られましたが トランプ大統領の発言などにより減税 金融規制緩和などへの期待が高まったことや 発表された米国企

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Microsoft PowerPoint - CSIS 【三井住友銀行】 FOMC後のスペシャルレポート(USHY).pptx

各 位 平成 26 年 3 月 28 日 株式会社大和ネクスト銀行 大和証券株式会社 ダイワの NISA 口座開設キャンペーン ( 第 2 弾 ) 大和ネクスト銀行円定期預金 金利優遇キャンペーン ( 第 3 弾 ) および ご家族 ご友人紹介キャンペーン ( 第 3 弾 ) 実施のお知らせ 大和証

株式市場 米国株 先行き不透明感強いがファンダメンタルズは良好 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました 堅調な経済指標の発表を受けて米国の年内利上げ観測が高まったことで 金利動向の影響を受けやすいディフェンシブセクターの一部が軟調に推移しました また 米

株式市場 米国株 年末商戦や金利動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米中首脳会談への期待から上昇米国株式市場は上昇しました 前半は中間選挙の結果が市場の事前想定通りとなったことなどから安心感が広がり株価は上昇しました 中旬では一部のハイテク企業が需要見通しを引き下げたこと

【11】ゼロからわかる『債券・金利』_1704.indd

おり 貯蓄ゼロ 世帯との格差は進んでいるようです さらに 金融資産保有世帯の中の構成をみると 金融資産 3,000 万円以上を保有する富裕層と100 万円未満の低貯蓄層が増加傾向にあります ( 図表 3 右 ) 金融資産保有世帯の中でも格差がじわりと広がっていることがわかります 安全性 を重視しなが

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マーケット フォーカス経済 : 中国 2019/ 5/9 投資情報部シニアエコノミスト呂福明 4 月製造業 PMI は 2 ヵ月連続 50 を超えたが やや低下 4 月 30 日 中国政府が発表した4 月製造業購買担当者指数 (PMI) は前月比 0.4ポイントの 50.1となり 伸び率がやや鈍化し

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各 位 平成 27 年 3 月 31 日 大和証券株式会社 NISA 口座開設キャンペーン 及び NISA 積立サービスキャッシュバックキャンペーン ご家族 ご友人紹介キャンペーン ( 第 7 弾 ) 実施のお知らせ 大和証券株式会社 ( 以下 大和証券 ) は これまで証券会社とお取引のなかったお

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別 前年同期比増減率 単位 : 社 % 繊維製品 パルプ 紙 化学 石油 石炭 黒転

上場有価証券等書面

1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

今回の金融政策報告書では 米国内の投資活動が弱いために輸出が想定ほど伸びていないとしながらも 金融業などサービス関連の好調さを示す分析や 商品価格下落がカナダ企業の投資活動を抑制する動きは底打ちしたとの指摘など カナダ景気に前向きな材料も散見されます 当面は 政策金利の据え置きを続けると見通します

【42】今日から使える「債券・金利」_1704.indd

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Microsoft PowerPoint - 【汎用】 USREITスペシャルレポート IM pptx

岡三レーティング情報

【携帯電話】株価ボード

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ファンドマネージャーのコメント 現時点での投資判断を示したものであり 将来の市況環境の変動等を保証するものではありません < 投資環境 > 第 5 期の米国債券市場では 国債や社債の金利が上昇 ( 債券価格は下落 ) しました 期首より 追加利上げの可能性の高まりや税制改革法の成立などを背景に 金利

NISAではじめる株式投資!新三本の矢を通じた経済成長に期待 | 大和証券

2013年5月収録 オンラインセミナーDL資料

米国の金利上昇を受けて世界的な株安へ世界の株式市場は2 月 2 日 ( 現地 以下同様 ) から価格変動の激しい展開となっており 米国のS&P500 指数は2 日に 2.1% 5 日に4.1% 下落したほか 日本のTOPIX( 東証株価指数 ) も5 日に2.2% 6 日に4.4% 下落しました 今

2015 年 8 月 25 日 投資者の皆さまへ みずほ投信投資顧問株式会社 市況の影響に伴う当社ファンドの基準価額の変動について 8 月 24 日の海外株式市場の下落等を受け 当社下記ファンドの 8 月 25 日の基準価額に重大な影響がありましたので お知らせいたします 1. 当社ファンドの基準価

新株予約権 取得請求権等が付された上場有価証券等については これらの権利を行使できる期間に制限がありますのでご留意ください また 新株予約権証券は あらかじめ定められた期限内に新株予約権を行使しないことにより 投資金額全額を失う場合があります 外国証券については 我が国の金融商品取引所に上場されてい

Invesco Australian Bond Fund (Monthly)

米金融政策を巡ってドル高基調が続く中 インドルピーのドルに対する下げは緩やか 2013 年以降の主な高金利新興国通貨 ( 対ドル ) の推移 110 (13 年初 =100) 通貨高 インドルピーインドネシアルピアトルコリラブラジルレアル 40 13/1 13/

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相続の基礎 ~ 「相続」を学ぼう!! ~ 生前贈与①有価証券

1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

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1 / 7 ダイワ FE グローバル バリュー ( 為替ヘッジあり / 為替ヘッジなし ) 世界的な株価下落と今後の運用方針について ~ 株価の下落が継続し 割安と思われる銘柄が増えてくれば投資のチャンス ~ 現時点での投資判断を示したものであり 将来の市況環境の変動等を保証するものではありません

変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

低インフレ 乏しい利上げ観測労働市場に目を向けると 8 月の失業率は約 年ぶりの低水準となる5.3% に低下した 雇用者数も伸びており 一部では技術者不足の声も聞かれる RBAは今後数年 失業率は自然失業率とされる5.% を目指して低下が続くとの見方を示している ただ 賃金の上昇率は ~ 月期が前年

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2 / 5 ファンドマネージャーのコメント 現時点での投資判断を示したものであり 将来の市況環境の変動等を保証するものではありません < 運用経過 > ダイワ マネーアセット マザーファンドを組み入れることで 安定運用を行いました < 今後の運用方針 > 今後につきましても 安定運用を継続して行って

ピクテ・インカム・コレクション・ファンド(毎月分配型)

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改訂履歴 更新日ページ内容 2013 年 12 月 10 日初版作成 2013 年 12 月 11 日訂正 P3 約常時 約定時 に訂正 2013 年 12 月 11 日 訂正 P11 投信注文時に 現物買注文中またはIPO 購入申込済みの場合のエラーメッセージ訂正 NISA 預りが存在しています

信用取引の委託保証金について

トレードステーション チャート分析使いこなしガイド

1 / 5 ベトナム株ファンド近代化に向けて動くベトナム株式市場 2017 年 4 月 19 日 お伝えしたいポイント 政府関与率低下による経済の効率化はポジティブ材料 今後も 政府保有株の放出 新規公開 新規上場について大型案件が複数予定されており 構造改革に向けたベトナム政府の本気度がうかがえる

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【34】今日から使える「リスクとリターン」_1704.indd

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特別勘定運用レポートをご覧いただくにあたって 当資料をご覧いただく際にご留意いただきたい事項 当資料はご契約者さま等に対し 三井住友海上プライマリー生命のラップギフト 通貨選択一般勘定移行型変額終身保険 の特別勘定および特別勘定が主たる投資対象とする投資信託の運用状況を開示するためのものであり 生命

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Microsoft PowerPoint - CSIS 【三井住友銀行】 USHYファンドの分配金について IM pptx

受益者の皆様へ 先進国 8 資産分散ファンド エイト 愛称 プラチナ 8 追加型投信 / 内外 / 資産複合 2019 年 9 月 30 日 ( 月次改訂 ) 運用実績 2019 年 9 月 30 日現在 運用実績の推移 11,500 11,000 10,500 10,000 9,500 9,000

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円貨建て債券が 15 年変動利付国債である場合には その利子は 10 年国債の金利の上昇 低下に連動して増減しますので このような特性から 15 年変動利付国債の価格は 必ずしも上記のような金利水準の変化に対応して変動するわけではありません 円貨建て債券の発行体または債券の発行体または円貨建て債券の

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ETF( 上場投資信託 ) と ETN( 上場投資証券 ) の比較 取扱い ETF( 上場投資信託 ) ETN( 上場投資証券 ) 契約締結前交付書面の取扱い外国証券取引口座の開設注文処理注文数量委託手数料 受注時に 上場有価証券等書面 の内容が説明済みであることを確認不要 ( 一部外国籍 ETF

ファンダの鬼・柳澤 浩と小杉 篤諭の「ファンダメンタルズの学び方、活かし方セミナー!」

米労働市場は直近の回復基調に変化なし ~FRB出口政策への影響は限定的~

特別勘定運用レポートをご覧いただくにあたって 当資料をご覧いただく際にご留意いただきたい事項 当資料はご契約者さま等に対し 三井住友海上プライマリー生命のえがお ひろがる 積立金自動移転特約付通貨選択一般勘定移行型変額終身保険 の特別勘定および特別勘定が主たる投資対象とする投資信託の運用状況を開示す

2018 年度第 3 四半期運用状況 ( 速報 ) 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業年度ごとの業務概況書のほか 四半期ごとに運用状況の速報として公表を行うも

平成 27 年 5 月 8 日 各位 株式会社大和証券グループ本社 本日 当社グループ大和証券株式会社および株式会社大和ネクスト銀行よりプレスリリース 外債 外貨預金セットプランキャンペーン 実施のお知らせ を発表いたしましたので ご報 告申し上げます 以上

週間マーケット情報 (2016 年 9 月 2 日 ~2016 年 9 月 9 日 ) ご参考資料 2016 年 9 月 12 日 野村アセットマネジメント 市場の動向 日本の株式市場 日本の株式市場の代表的な指数である東証株価指数 (TOPIX) は 2 日比で 0.23% 上昇しました 週初の日

ポイント 年の一般 NISA * 口座 18 年末に非課税期間終了へ 2 一般 NISA 開始以降の主要資産の価格推移 1.5 倍 日 米株式 1.7 倍 外国債券 1.1 倍 3 今後の運用方針 ( 投資先 ) を再検討 主な資産の方向性 ( 見通し ) 5 年間リターン実績 グローバ

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週間マーケット情報 (2017 年 3 月 17 日 ~2017 年 3 月 24 日 ) ご参考資料 2017 年 3 月 27 日 野村アセットマネジメント 市場の動向 日本の株式市場 日本の株式市場の代表的な指数である東証株価指数 (TOPIX) は 17 日比で 1.40% 下落しました 前

第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

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豪州経済の現状と見通し < 豪州経済について > 2016 年 7 月 13 日 1-3 月期の実質 GDP( 国内総生産 ) 成長率は前年同期比 +3.1% と豪州経済は堅調に回復しています 資源投資の冷え込みにより設備投資が弱いものの 底堅い個人消費や好調な輸出が豪州経済の回復を支えています 今後も RBA( 豪州準備銀行 ) の金融緩和などを支援材料に豪州経済は堅調に回復する見込みです 労働市場では 5 月の失業率が 5.7% と足元は横ばいで推移しているものの 景気回復を背景に改善基調となっています 今後も国内経済の成長が雇用の拡大を下支えする見込みです 個人消費は住宅価格上昇による資産効果や雇用の回復 昨年からのガソリン価格の下落などに支えられ底堅さを維持しています 今後も雇用の拡大などを背景に個人消費は底堅く推移する見込みです 住宅市場では良好な需給動向や金融緩和などを背景に住宅価格は上昇基調となっています 住宅市場の過熱が懸念されますが 住宅投資の拡大が供給の増加を通じて住宅市場の過熱を抑制する見通しです 財政収支は引き続き赤字となっていますが 改善傾向が続いており今後も健全な財政状況が維持される見込みです 貿易面では大型 LNG( 液化天然ガス ) プロジェクトの稼働が輸出量拡大に貢献しており 今後も LNG が輸出拡大をけん引する見通しです 物価は原油価格の下落や低調な賃金動向などを背景に低下基調となっています 1-3 月期の消費者物価は RBA が重視する基調インフレ率で前年比 1.5% 程度まで低下しており RBA の目標値である 2~3% の目標範囲を下回りました 世界的な低インフレ環境もあり 物価動向はインフレ加速よりも低下が懸念される状況が続く見込みです RBA は 5 月に政策金利を 0.25% ポイント引き下げ 過去最低の 1.75% としました 景気動向は堅調なものの 低インフレを懸念する RBA の姿勢から金融政策は引き続き緩和的となる見通しです 雇用者数変化と失業率 35 30 25 20 15 10 5 0 ( 万人 ) (2013 年 1 月 ~2016 年 5 月 ) (%) 雇用者数変化 ( 前年同月比 )( 左軸 ) 失業率 ( 右軸 ) 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7 16/1 季節調整済 6.6 6.4 6.2 6.0 5.8 5.6 5.4 5.2 当資料のお取り扱いにおけるご注意 当資料は ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり 勧誘を目的としたものではありません 当資料は 各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが その正確性 完全性が保証されているものではありません 当資料の中で記載されている内容 数値 図表 意見等は当資料作成時点のものであり 将来の成果を示唆 保証するものではなく また今後予告なく変更されることがあります 当資料中における運用実績等は 過去の実績および結果を示したものであり 将来の成果を示唆 保証するものではありません 販売会社等についてのお問い合わせ 大和投資信託フリーダイヤル 0120-106212( 営業日の 9:00~17:00) HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/4

< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期待が高まったことも金利低下要因となりました 3 月から 4 月にかけては 米国の堅調な経済指標などを背景に世界景気の先行きに対する過度の悲観論が後退し 株式市場やコモディティ市場が上昇したことで 豪州債券金利も上昇しました 5 月以降は RBA の金融政策決定会合において 利下げが実施されたこと FOMC( 米国連邦公開市場委員会 ) の結果を受けて米国の利上げ観測が後退したことや 英国の国民投票の結果が EU( 欧州連合 ) 離脱派勝利に終わったことなどを背景にリスク回避姿勢が強まり 豪州債券金利は大きく低下しました 欧州や日本など世界の多くの国で金融緩和への期待が根強く残っていること 英国の国民投票の結果を受けた先行き不透明感の高まり 物価上昇圧力の低下を背景とした追加利下げ観測などを背景に 豪州債券金利は上がりにくい状況が続くとみています 一方で 景気が比較的堅調であることは 金利を下支えする要因になると考えられます また 株式市場やコモディティ市場が落ち着いた推移になれば 市場のリスク選好姿勢が強まり 豪州の金利上昇圧力が高まると想定されます 政策金利と 10 年国債利回り 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 (%) (2014 年 1 月初 ~2016 年 7 月 12 日 ) 豪州政策金利 豪州 10 年国債利回り 1.5 14/1 14/7 15/1 15/7 16/1 16/7 < 豪州株式市況について > 2016 年の豪州株式市場は 年初から 2 月にかけて軟調なコモディティ市場などから下落したものの その後コモディティ市場の持ち直しもあり 上昇に転じ 7 月 6 日時点では年初からおおむね横ばいの水準で推移しています セクター別では 住宅価格下落への懸念や金利引き下げによるマージンの悪化懸念などから銀行株が軟調だった一方で コモディティ市場の上昇を受けて鉱山関連銘柄が また金利引き下げを受けてリートや公益株が上昇しました コモディティ市場の変動や不安定な海外情勢があるものの 豪州経済は底堅い雇用情勢などを中心におおむね堅調に推移しています 一方 インフレ率は低下基調であり 今後も緩和的な金融政策が続く見通しです 金利の低下は 住宅ローン負担の軽減などを通じて家計にプラスの影響を与え 企業の資金調達コストを引き下げ 株価バリュエーションを引き上げる要因になります この底堅い経済と緩和的な金融政策の組み合わせは 今後も株式市場をサポートするものと考えます 特に実物資産を保有し 金利動向の影響を受けやすいリートやインフラ関連銘柄にとってはポジティブに働くものと考えます またアジアから地理的に近い豪州は 観光地として 移住先 留学先として人気があります これに関して ホテルや教育サービスなどの産業の需要増加が期待されます 特に観光は 雇用や消費など経済への波及効果が大きく 今後も豪州の重要な産業のひとつとして成長が期待されます 2/4

MSCI 豪州株価指数 1,300 ( ポイント ) (2015 年初 ~2016 年 7 月 12 日 ) ( 現地通貨ベース ) 1,200 1,100 1,000 < 豪州リート市況について > 900 15/1 15/4 15/7 15/10 16/1 16/4 16/7 MSCI 株価指数は MSCI Inc. が開発した株価指数です ( 出所 )MSCI のデータより大和投資信託作成 2016 年の豪州リートは RBA による金利引き下げなどの追い風もあり 堅調に推移しています オフィス需要は底堅い雇用環境を受けて堅調に推移しています またオフィス物件が住宅へと用途転換されるなどして供給が抑えられていることもオフィス市場にポジティブな材料です ショッピングモールに関しては 堅調な個人消費が示すように好調を維持しています 豪ドルが比較的低水準にあることが 消費者の国内回帰を促しており 豪州国内での消費をサポートしています 住宅については 歴史的に高い水準にある住宅価格に若干のリスクがあるものの 販売はおおむね好調です 雇用環境も比較的良好であり 現在のところ住宅市場に対し過度に悲観的になる必要はないと考えています ただし外国人投資家の動向や銀行のローン貸出態度などの不確定要素に今後も注意が必要です S&P 豪州 REIT 指数 ( 配当込み 現地通貨ベース ) 750 ( ポイント ) (2015 年初 ~2016 年 7 月 12 日 ) ( 配当込み 現地通貨ベース ) 700 650 600 550 500 450 15/1 15/4 15/7 15/10 16/1 16/4 16/7 S&P 豪州 REIT 指数は S&P Dow Jones Indices LLCの登録商標です ( 出所 ) トムソン ロイターデータストリームより大和投資信託作成 3/4

< 豪ドル市況について > 2016 年の豪ドルは これまでのところ対米ドルではコモディティ市場と歩調を合わせ緩やかな戻り基調です 一方で緩和的な金融政策は 基本的にはその通貨にとって下方圧力となります そのため今後も豪ドルは金融政策の方向性やコモディティ市場動向によって上下することが想定されます ただし現在の豪ドルは中長期的にみて すでに低水準にあることもあり コモディティ市場の大幅な調整などがなければ おおむね底堅く推移するものと考えます 豪ドルの推移 ( 円 / 豪ドル ) (2015 年初 ~2016 年 7 月 12 日 ) ( 米ドル / 豪ドル ) 105 0.95 100 0.90 95 円 / 豪ドル ( 左軸 ) 米ドル / 豪ドル ( 右軸 ) 0.85 豪ドル高 90 0.80 85 0.75 80 0.70 豪ドル安 75 0.65 70 15/1 15/7 16/1 16/7 0.60 鉄鉱石価格と豪ドルの推移 ( 月次 ) 125 100 鉄鉱石価格 (2011 年 6 月末 ~2016 年 6 月末 ) 米ドル / 豪ドル 75 50 25 0 11/6 12/6 13/6 14/6 15/6 16/6 鉄鉱石価格および豪ドルの推移は2011 年 6 月 30 日を100として指数化 以 上 4/4

お取引にあたっての手数料等およびリスクについて 手数料等およびリスクについて 株式等の売買等にあたっては ダイワ コンサルティング コースの店舗 ( 支店担当者 ) 経由で国内委託取引を行う場合 約定代金に対して最大 1.24200%( 但し 最低 2,700 円 ) の委託手数料 ( 税込 ) が必要となります また 外国株式等の外国取引にあたっては 現地諸費用等を別途いただくことがあります 株式等の売買等にあたっては 価格等の変動による損失が生じるおそれがあります また 外国株式等の売買等にあたっては価格変動のほかに為替相場の変動等による損失が生じるおそれがあります 信用取引を行うにあたっては 売買代金の 30% 以上で かつ 30 万円以上の委託保証金が事前に必要です 信用取引は 少額の委託保証金で多額の取引を行うことができることから 損失の額が差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります 債券を募集 売出し等により 又は当社との相対取引により売買する場合は その対価 ( 購入対価 売却対価 ) のみを受払いいただきます 円貨建て債券は 金利水準の変動等により価格が上下し 損失を生じるおそれがあります 外貨建て債券は 金利水準の変動に加え 為替相場の変動等により損失が生じるおそれがあります また 債券の発行者または元利金の支払いを保証する者の財務状況等の変化 およびそれらに関する外部評価の変化等により 損失を生じるおそれがあります 投資信託をお取引していただく際に 銘柄ごとに設定された販売手数料および信託報酬等の諸経費 等をご負担いただきます また 各商品等には価格の変動等による損失を生じるおそれがあります ご投資にあたっての留意点 取引コースや商品毎に手数料等およびリスクは異なりますので 上場有価証券等書面 契約締結前交付書面 目論見書 等をよくお読みください 外国株式 外国債券の銘柄には 我が国の金融商品取引法に基づく企業内容の開示が行われていないものもあります 商号等 : 大和証券株式会社金融商品取引業者関東財務局長 ( 金商 ) 第 108 号 加入協会 : 日本証券業協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会