Q1 法人事業税の負担変動の軽減措置とは どのような制度ですか? A. 平成 27 年度税制改正により導入された 外形標準課税の拡大 ( 所得割の税率引き下げ及び付加価値割 資本割の税率引き上げ ) によって生じる税負担の変動の影響を緩和する措置で 付加価値額が一定以下の法人を対象に税負担の増加につ

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「図解 外形標準課税」(仮称)基本構想

平成20年度の税制改正により、地域間の税源偏在を是正するため、消費税を含む税体系の抜本的な改革が行われるまでの間の暫定的措置として、法人事業税の一部を分離し、地方法人特別税及び地方法人特別譲与税が創設されました

Microsoft Word - zeisyou9記載の手引.doc

Q3. 資本金 500 万円で豊中市内の従業員が 60 人の法人です 均等割の金額を教えてください 豊中市の税率 ( 市町村によって違います ) 資本金等の額 * 従業者数 ( 豊中市内 ) 税額 ( 年額 ) * 50 億円超 10 億超 ~50 億円以下 1 億超 ~10 億円以下 1 千万超

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Microsoft Word - zeisyou6記載の手引.doc

第 6 号様式記載の手引 H この申告書の用途等 (1) この申告書は 仮決算に基づく中間申告 ( 連結法人以外の法人が行う中間申告に限ります ) 確定した決算に基づく確定申告及びこれらに係る修正申告をする場合に使用します なお 事業税及び地方法人特別税に係る仮決算に基づく中間

9 試験研究費の額に係る法人税額の特別控除額 2 10 還付法人税額等の控除額 3 11 退職年金等積立金に係る法人税額 4 12 課税標準となる法人税額又は個別帰属法人税額及びその法人税割額 の5の欄 ) リース特別控除取戻税額( 別表 1(2) の5の欄又は別表 1(3)

Microsoft Word - 全部.doc

平成19年度分から

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

欄 記載のしかた 留意事項 9 期末現在の資本金の額又は出資金の額 ( 解散日現在の資本金の額又は出資金の額 ) 期末 ( 中間申告の場合にあっては その計算期間の末日 ) 現在又は解散日現在における資本金の額又は出資金の額を記載します 資本金の額又は出資金の額は 法人税の明細書 ( 別表 5(1)

第 20 号様式の記載について 1 この申告書の用途等 (1) この申告書は 仮決算に基づく中間申告 ( 連結法人以外の法人が行う中間申告に限ります ) 確定した決算に基づく確定申告及びこれらに係る修正申告をする場合に使用します (2) この申告書は 堺市長に 1 通 ( 提出用及び入力用 ) を提

4. 附加価値への試みと挫折 現行事業税へ昭和 24 年 (1949 年 ) 第一次シャウプ勧告事業税の課税標準について 原料等 他の事業から購入したものの価値に その企業が附加したところの額である とし 課税標準を事業の所得によるのではなく 附加価値を採用すべきである旨勧告昭和 25 年 (194

準用する政令第 6 条の 25 第 1 号に定める金額 11 市町村民税の 申告書 空欄は 次のように記載します (1) 法人税の中間申告書に係る申告の場合は 中間 (2) 法人税の確定申告書 ( 退職年金等積立金に係るものを除きます ) 又は連結確定申告書に係る申告の場合は 確定 (3) (1)

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平成19年度税制改正.xls

第20号様式記載要領

1 収入すべき金額の総額各事業年度において収入することが確定した金額で その事業年度の収入として経理されるべきその事業年度に対応する収入をいいます ( 通 ( 県 )3 章 4 の 9 の 1 4 の 9 の 3) 注 1. 貸倒れが生じたとき又は値引きが行われたときは 貸倒れが生じた日又は 値引き

11 市町村民税の申告書 空欄は 次のように記載します (1) 法人税の中間申告書に係る申告の場合は 中問 (2) 法人税の確定申告書 ( 退職年金等積立金に係るものを除きます ) 又は連結確定申告書に係る申告の場合は 確定 (3) (1) 又は (2) に係る修正申告の場合は 修正中間 又は 修正

第 6 号様式記載の手引 1 この申告書の用途等 (1) この申告書は 仮決算に基づく中間申告 ( 連結法人以外の法人が行う中間申告に限ります ) 確定した決算に基づく確定申告及びこれらに係る修正申告をする場合に使用します なお 事業税及び地方法人特別税に係る仮決算に基づく中間申告は その税額が予定

欄記載のしかた留意事項 6 代表者自署押印 及び 経理責任者自署押印 この申告書の作成時における法人の業務を主宰している者及び経理の責任者 ( 外国法人にあっては この法律の施行地にある資産若しくは事業の管理又は経営の責任者及び経理の責任者 ) が自署し 押印します 2 以上の都道府県に事務所等を有

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改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

(100分の9.7)

①第44号様式

旧市町村吊

第20号様式記載の手引

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

法人市民税に関するQ&A

Microsoft PowerPoint 寄附金控除制度概要.ppt

第 20 号様式記載の手引 この申告書の用途等 () この申告書は 仮決算に基づく中間申告 ( 連結法以外の法が行う中間申告に限ります ) 確定した決算に基づく確定申告及びこれらに係る修正申告をする場合に使用します (2) この申告書は 事務所又は事業所 ( 以下 事務所等 といいます ) 所在地の

0 電気供給業に係る事業税について 収入金課税について電気供給業に係る法人事業税は 収入金課税 です 電力会社が行う電気供給業のほか 太陽光 風力 地熱 水力 バイオマスなどを利用した再生可能エネルギー売電事業も該当します 法人事業税は 各事業年度の収入金額を課税標準とした収入割額によって申告してい

Taro-6,7号様式

(100分の9.7)

Taro H26記載の手引(H25

第20号様式記載の手引

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

Q1 市県民税 ( 住民税 ) とはどんな税金ですか? A1 その年の1 月 1 日現在 市内に住所がある個人に対し 前年中の所得 ( 給与 年金 営業 不動産 譲渡などの所得 ) に応じて課税されます また その年の1 月 1 日現在市内に住所がなくても 市内に事務所 事業所又は家屋敷があれば課税

作成する申告書 還付請求書等の様式名と作成の順序 ( 単体申告分 ) 申告及び還付請求を行うに当たり作成することとなる順に その様式を示しています 災害損失の繰戻しによる法人税 額の還付 ( 法人税法 805) 仮決算の中間申告による所得税 額の還付 ( 法人税法 ) 1 災害損失特別勘

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される

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法人税 faq

期末現在の資本金等の額 次に掲げる法人の区分ごとに それぞれ次に定める金額を記載します (1) 連結申告法人以外の法人 ((3) に掲げる法人を除きます ) 法第 292 条第 1 項第 4 号の 5 イに定める額 (2) 連結申告法人 ((3) に掲げる法人を除きます ) 法第 292 条第 1

上場株式等の配当等に対する課税

法人市民税に関するQ&A

Taro-平成26年4月版 申告書の記

1 給与所得控除額を算出する計算式は給与収入金額によって異なります 今回は給与収入金額 3,600,000 円以上 6,599,999 円以下の場合の式を用いています 2 調整控除額は合計課税所得金額 2,000,000 円超と 2,000,000 円以下で算出方法が異なります 今回は 2,000,

1 ガス供給業を行う法人の事業税の課税について ガス供給業を行う法人は 収入金額を課税標準として 収入割の申告となります ( 法 72 条の 2 72 条の 12 第 2 号 ) ガス供給業とその他の事業を併せて行う場合原則 : 区分計算を行い 収入割と所得割 ( 及び付加価値割 資本割 ) を申告

H27記載の手引(溶込版)

(3) (1) 又は (2) に係る修正申告の場合は 修正中間 又は 修正確定 10 法人税法の規定によ 次に掲げる法人税の申告書を提出する法人の区分ごとに それ (1) 連結法人又は連結法 って計算した法人税額 ぞれに定める法人税の申告書の欄の金額を記載します 人であった法人は 記 1 (1) 別

2. 改正の趣旨 背景の等控除は 給与所得控除とは異なり収入が増加しても控除額に上限はなく 年金以外の所得がいくら高くても年金のみで暮らす者と同じ額の控除が受けられるなど 高所得の年金所得者にとって手厚い仕組みとなっている また に係る税制について諸外国は 基本的に 拠出段階 給付段階のいずれかで課

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第 20 号様式記載の手引 1 この申告書の用途等 (1) この申告書は 仮決算に基づく中間申告 ( 連結法人以外の法人が行う中間申告に限ります ) 確定した決算に基づく確定申告及びこれらに係る修正申告をする場合に使用します (2) この申告書は 事務所又は事業所 ( 以下 事務所等 といいます )

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2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

H27記載の手引(石川県 版)

保険業務に係る情報提供料は 請求人の事業に基づいた収入であるとは いえない 第 4 審理員意見書の結論 本件各審査請求は理由がないから 行政不服審査法 4 5 条 2 項によ り 棄却すべきである 第 5 調査審議の経過 審査会は 本件諮問について 以下のように審議した 年月日 審議経過 平成 30

II. 課税標準の確定申告と納付 ( 地 税法第 103 条の23) 1. 申告期限 各事業年度の終了 が属する の末 から4ヶ 以内 ( 連結法 は5ヶ 以内 ) に納税地管轄の地 治 団体の に申告 納付しなければなりません 法 地 所得税の申告納付期限は下記のとおり 部変更されました 区分 従

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住民税 所得税の税率国から地方への税源移譲に伴い 平成 19 年度から住民税所得割の税率が 10% に統一され 所得税の税率が 4 段階から 7 段階の累進税率に改正されています 住民税については平成 19 年度分 ( 平成 19 年 6 月納付分 ) 所得税については平成 19 年分 ( 平成 1

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法人税 faq

記載の手引き(第6号様式 その1)

十号様式(控また この明細書は 課税標準額が零又は欠損の場合でも必ず提出してください 名称及び所在地 分割基準( 単位=) 分割基準( 単位= 人) の各欄は 必ず 課税標準の分割に関する明細書 ( その 1 ) 業税課税標準の総額 法人名 事業年度又は平成年月日から第連結事業年度平成年月日まで 合

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雇用促進税制に関する Q&A 雇用促進税制について Q1 雇用促進税制とはどのような制度か ( 平成 28 年 4 月 1 日現在 ) Q2 雇用促進税制の適用要件を一度でも満たした場合には その後 適用年度中であれば継続して雇用促進税制の適用を受けることができるのか Q3 雇用者の採用を複数回に分

法人県民税法人税割の税率について Ⅰ 通常の場合の税率 平成 33 年 1 月 31 日までに終了する事業年度 ( 平成 22 年 10 月 1 日以後に解散した法人の解 散後の各事業年度を含みます ) における税率は 以下のとおりです 平成 20 年 10平成 26 年 10平成 31 年 10

H27記載の手引(溶込版)

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H30 記載の手引(溶込版)

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

税効果会計シリーズ(3)_法定実効税率

(100分の9.7)

人であった法人は 記載しないでください また 千葉市内に恒久的施設を有する外国法人は 記載しないでください ア別表 1(1) を提出する法人 別表 1(1) の 10 の欄の金額 ( ただし 別表 1(1) の 10 の欄の上段に記載された金額 ( 使途秘匿金の支出の額の 40% 相当額 ) がある

確定 ( 中間 ) 申告書 ( 第 20 号様式 ) 記載の手引 1 この申告書は 仮決算に基づく中間申告 ( 連結法人以外の法人が行う中間申告に限ります ) 確定した決算に基づく確定申告及びこれらに係る修正申告をする場合に使用します 2 この申告書は 市内の主たる事務所又は事業所 ( 以下 事務所

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

第 6 号様式記載の手引 1 この申告書の用途等 (1) この申告書は 仮決算に基づく中間申告 ( 連結法人以外の法人が行う中間申告に限ります ) 確定した決算に基づく確定申告及びこれらに係る修正申告をする場合に使用します なお 事業税及び地方法人特別税に係る仮決算に基づく中 間申告は その税額が予

資料2-1(国保条例)

申告者と配偶者の合計所得金額の入力フォーム 申告者 ( 給与の支払いを受ける人 ) の事業所得 雑所得 配当所得 不動産所得 その他の所得の収入金額と必要経費を入力して合計所得金額を計算します 申告者の合計所得金額が 900 万円を超えると 配偶者控除または配偶者特別控除の控除額が変動します 申告者

欄記載のしかた留意事項 7 この申告の基礎 法人税に係る修正申告 更正 決定又は再更正を基礎にして修正申告をする場合は 法人税に係る修正申告書を提出し 又は更正 決定若しくは再更正を受けた年月日 ( 当該法人が連結子法人である場合又は連結子法人であった場合には 当該法人との間に連結完全支配関係がある


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Taro-第6号様式(確定・中間・修

2. 中小企業のための主な優遇制度 注 : 各項目に付記している番号は 関連する参考資料です 番号に対応する資料名などは 5~6 ページに掲載していますのでご参照ください [1] 中小法人等 に適用される主な優遇制度 紙面の都合により ここでは制度の種類と それに関連する参考資料の番号を紹介していま

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

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申告書の作成手順 申告書の作成は 次の手順で行います 課税標準額及び消費税額の計算 控除対象仕入税額等の計算 付表 5 の作成 納付 ( 還付 ) 税額の計算 納税地 欄等及び 付記事項 欄等の記載 Ⅰ ( 注 ) 経過措置により旧税率 (3% 又は4%) が適用された取引がある場合は 付表 5では

(100分の9.7)

H27記載の手引(溶込版)

H30 記載の手引(溶込版)

08

富士見市都市計画税条例 ( 昭和 46 年条例第 40 号 ) 新旧対照表 ( 第 1 条による改正 )( 専決 ) 新 旧 附則 附則 ( 改修実演芸術公演施設に対する都市計画税の減額の規定の適用を受けようとする者がすべき申告 ) 6 法附則第 15 条の11 第 1 項の改修実演芸術公演施設につ

「公的年金からの特別徴収《Q&A

はしがき 配偶者控除 と 配偶者特別控除 は 昭和 36 年と昭和 62 年の税制改正で導入された歴史ある制度です ここ数年 配偶者控除の改正について様々な議論が行われてきましたが 平成 29 年度税制改正において 就業調整を意識しなくて済む仕組みを構築する観点から配偶者控除と配偶者特別控除の見直し

個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】

1 仮想通貨の売却問保有する仮想通貨を売却 ( 日本円に換金 ) した際の所得の計算方法を教えてください ( 例 )3 月 9 日 2,000,000 円 ( 支払手数料を含む ) で4ビットコインを購入した 5 月 20 日 0.2 ビットコイン ( 支払手数料を含む ) を 110,000 円で

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平成 29 年 10 月東京都主税局 負担変動の軽減措置に関する Q&A ( 平成 27 年改正法附則第 8 条又は平成 28 年改正法附則第 5 条による控除 ) Q1 法人事業税の負担変動の軽減措置とは どのような制度ですか? Q2 法人事業税の負担軽減措置はどのような場合に適用されるのですか? Q3 負担軽減措置の適用を受ける場合の控除額の計算はどのように行うのですか? Q4 二以上の都道府県に事務所等を有して事業を行う法人の場合 控除額の計算は課税標準額の総額 によって行うのですか? Q5 資本割しか税額がありませんが 負担変動の軽減措置を受けられますか? Q6 控除は付加価値割額からしかできないのですか? Q7 新設法人で前事業年度がない場合や 前事業年度は外形標準課税の対象ではなかった場合は 負 担変動の軽減措置を受けられないのですか? Q8 仮決算による中間申告の場合に負担変動の軽減措置を受けることはできますか? Q9 申告書の提出が期限後となった場合に負担変動の軽減措置を受けることはできますか? Q10 負担変動の軽減措置による控除税額を計算するための様式はあるのですか? 1

Q1 法人事業税の負担変動の軽減措置とは どのような制度ですか? A. 平成 27 年度税制改正により導入された 外形標準課税の拡大 ( 所得割の税率引き下げ及び付加価値割 資本割の税率引き上げ ) によって生じる税負担の変動の影響を緩和する措置で 付加価値額が一定以下の法人を対象に税負担の増加について税額控除による軽減を図るものです この軽減措置は 法人の平成 27 年 4 月 1 日から平成 31 年 3 月 31 日までの間に開始する各事業年度に適用されるものです ( 地方税法等の一部を改正する法律 ( 平成 27 年 ) 附則 8 条 地方税法等の一部を改正する法律 ( 平成 28 年 ) 附則 5 条 2 項 ~8 項 ) 当該事業年度の課税標準 旧税率 ( 注 1) 所得割 資本割 付加価値割 負担増の一部 ( 注 2) を控除 付加価値額 資本金等の額 所得 当該事業年度の税率 所得割資本割付加価値割 注 1. 当該事業年度に適用される税率の改正前税率のことをいい 東京都に申告する場合 事業年度により以下の税率となります 区分 申告対象事業年度 適用する旧税率 控年 400 万円以下の所得除適軽額所用減計得法税年 400 万円を超え年 800 万旧算税割人率円以下の所得に率使年 800 万円超の所得用軽減税率不適用法人する付加価値割 資本割 平成 27 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日までに開始する事業年度 平成 27 年 3 月 31 日現在の税率 平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 3 月 31 日までに開始する事業年度 平成 28 年 3 月 31 日現在の税率 2.39% 1.755% 3.475% 2.53% 4.66% 3.4% 0.504% 0.756% 0.21% 0.315% 注 2. 各事業年度の控除額の上限は以下のとおりです ( 控除額の計算は Q3 参照 ) 事業年度 平成 27 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日までに開始する事業年度 平成 28 年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日までに開始する事業年度 平成 29 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日までに開始する事業年度 平成 30 年 4 月 1 日から平成 31 年 3 月 31 日までに開始する事業年度 控除額の上限の 2 分の 1 の 4 分の 3 の 2 分の 1 の 4 分の 1 2

Q2 法人事業税の負担軽減措置はどのような場合に適用されるのですか? A. 外形標準課税の法人のうち 事業規模が一定以下の法人について 平成 27 年 4 月 1 日から平成 31 年 3 月 31 日までの間に開始する事業年度において 当該事業年度に係る付加価値割額 資本割額及び所得割額の合算額 ( 基準法人事業税額 ) が 当該事業年度に適用される税率の改正前税率 ( 旧税率 ) を適用して計算した付加価値割額 資本割額及び所得割額の合算額を超える場合に適用されます この場合の税率は 標準税率以外の税率を適用している都道府県にあっては当該税率によります ( 取扱通知第 3 章 5の4(3)) 1 事業規模が一定以下であること 調整後付加価値額が 40 億円未満である法人 調整後付加価値額 当該事業年度の付加価値額 12 当該事業年度の月数 <40 億円 税負担の増加があったと認められるもの 2 税負担の増加があったと認められるもの 基準法人事業税額基準法人事業税額 当該事業年度の > < 旧税率を適用して計算した改正前の税率を適用して計算した法人事業税額 当該事業年度の課税標準額に改正前税率当該事業年度の課税標準に旧税率 を適用して計算した を適用した 付加価値割額付加価値割額 改正前税率 1 旧税率については 27.4.1~28.3.31 開始事業年度資本割額資本割額資本割額 Q1 注を参照 27.3.31 現在の税率 ++ 2 28.4.1~29.3.31 開始事業年度所得割額所得割額所得割額 28.3.31 現在の税率 注上記 基準法人事業税額 及び 旧税率を適用して計算した法人事業税額 には 収入割額及び地方法人特別税額は含めません 3

Q3 負担軽減措置の適用を受ける場合の控除額の計算はどのように行うのですか? A. 控除額は ( 基準法人事業税額から改正前の税率を適用して計算した法人事業税額を控除した額 ) を基礎に計算を行いますが 当該事業年度の調整後付加価値額によりその計算方法が異なります なお 控除額の計算に用いる税率は 標準税率以外の税率を適用している都道府県にあっては当該税率によります 1 を算出 基準法人事業税額 - 旧税率を適用して計算した法人事業税額 注税率表は Q1 参照 2 控除額を算出 調整後付加価値額 控除額 1 30 億円以下の場合 一定割合 2 30 億円超 40 億円未満の場合 一定割合 2 (40 億円 - 調整後付加価値額 ) 10 億円 1 100 円未満切上げ 2 割合 事業年度 割合 平成 27 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日までに開始する事業年度 1/2 平成 28 年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日までに開始する事業年度 3/4 平成 29 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日までに開始する事業年度 1/2 平成 30 年 4 月 1 日から平成 31 年 3 月 31 日までに開始する事業年度 1/4 Q4 二以上の都道府県に事務所等を有して事業を行う法人の場合 控除額の計算は課税標準額の総額によって行うのですか? A. 二以上の都道府県に事務所等を有して事業を行う法人は 課税標準額の総額を分割基準によって分割して 事務所等が所在する各都道府県に申告納付すべき法人事業税額を算定することとされています 負担変動の軽減措置による税額控除は 各都道府県の申告ごとに控除額を計算し 法人事業税額から控除します 分割後の課税標準となる付加価値額 資本金等の額及び所得を基礎として基準法人事業税額及び旧税率による法人事業税額の計算を行い 控除額を算出します また この場合に用いる税率は 標準税率以外の税率を適用している都道府県にあっては当該税率によります ( 取扱通知第 3 章 5の4(3)) 4

Q5 資本割しか税額がありませんが 負担変動の軽減措置を受けられますか? A. 調整後付加価値額が 40 億円未満であれば 付加価値割や所得割の税額がなくても控除を受けら れます Q6 控除は付加価値割額からしかできないのですか? A. 負担変動の軽減措置の控除は 事業税額全体から行うこととなります なお 当該控除を付加価値割 資本割から行う場合は 付加価値割 資本割の順に行います ( 取扱通知第 3 章 5の4(1)) Q7 新設法人で前事業年度がない場合や 前事業年度は外形標準課税の対象ではなかった 場合は 負担変動の軽減措置を受けられないのですか? A. 当該軽減措置は 税率改正の影響を軽減するために 当該事業年度に適用される税率と旧税率と の差を調整するために設けられた措置です 当該事業年度が外形標準課税の対象であれば ご質 問の場合であっても負担変動の軽減措置を受けることができます Q8 仮決算による中間申告の場合に負担変動の軽減措置を受けることはできますか? A. 負担変動の軽減措置による税額控除は確定申告に係る法人事業税に適用されますので 中間申告 での適用はありません ( 取扱通知 3 章 5 の 4(1)) Q9 確定申告書の提出が期限後となった場合に負担変動の軽減措置を受けることはでき ますか? A. 期限後申告においても負担変動の軽減措置を受けることができます Q10 負担変動の軽減措置による控除税額を計算するための様式はあるのですか? A. 様式 平成 27 年改正法附則第 8 条又は平成 28 年改正法附則第 5 条の控除額に関する計算書 ( 第 6 号様式別表 5の7) が定められています この計算書は 負担変動の軽減措置による税額控除を受けようとする事業年度の確定申告書に添付することとなっています 5