庁 議 資 料                平成16年4月1日

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4 父親も育児参画しよう! 父親となる職員に, 配偶者出産休暇や男性の育児参加休暇を取得するよう働き掛けましたか 対象の職員全てに働き掛けは行われている 回答数 76 0 全人数割合 (%) 対象者なし 293 配偶者出産休暇 (3 日 ) 数値目標 31 年度までに配偶者出

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)  レベル診断チェックシート

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Taro-山口県警察特定事業主行動計画

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報告事項 女性の職業生活における活躍の推進に関する秋田県教育委員会特定事業主行動計画 ( 第 1 期計画 ) の策定について 教育庁総務課 義務教育課 高校教育課 特別支援教育課 1 趣旨女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ( 平成 27 年法律第 64 号 ) 第 15 条第 1 項の規

子ども・子育て会議(第7回) 次世代育成支援対策推進法の延長等の検討について

Microsoft Word - ◆女性活躍推進法に基づく特定事業主行動計画.docx

Ⅰ 職員の勤務環境に関すること ( 次世代育成支援関係 ) 1 妊娠中及び出産後における配慮妊娠中及び出産後の女性職員については 産前産後休暇をはじめ母性保護の観点から各種支援制度が設けられており それらの制度を正しく理解し活用することが求められる (1) 母性保護及び母性健康管理の観点から設けられ

IP サポートプラン 2016 ~ 石川県警察特定事業主行動計画 ~ 第 1 目的この計画は 次世代育成支援対策推進法 ( 平成 15 年法律第 120 号 ) 及び女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ( 平成 27 年法律第 64 号 ) に基づく特定事業主行動計画として 職員が仕事と子

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仕事・子育ていきいき両立プラン(案)

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目 次 1 計画策定の背景 1 2 計画の目的 1 3 計画の期間 2 4 実施体制 2 5 計画内容 (1) 制度を知るために 3 (2) 妊娠中及び出産後における職員の健康を守るために 5 (3) 男性の育児参加を促進するために 6 (4) 育児休業等を活用しやすい環境を整えるために 9 (5)


(2) 継続勤務年数の割合平成 25 年度平成 26 年度 ( 単位 : %) 区分職員数勤務継続年数職員数勤務継続年数離職率 年月 年月 離職率 男 全職員 女

小川町女性職員活躍推進行動計画 平成 28 年 3 月 31 日小川町長小川町議会議長小川町教育委員会小川町選挙管理委員会小川町農業委員会 小川町における女性職員の活躍の推進に関する特定事業主行動計画 ( 以下 本計画 という ) は 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ( 平成 27 年

目 次 Ⅰ 第 3 期行動計画の趣旨 Ⅱ 第 3 期行動計画の期間 Ⅲ 第 3 期行動計画の対象職員 Ⅳ 第 3 期行動計画の推進体制 Ⅴ 後期計画 ( 第 2 期行動計画 ) の検証 Ⅵ 第 3 期行動計画の基本体系図 Ⅶ 第 3 期行動計画の内容 1 子育て支援のためのワーク ライフ バランスの

Microsoft Word - H21 04 前期計画検証.docx

3 計画期間次世代育成支援対策推進法は平成 37 年 3 月 31 日までの時限法ですが 本計画は 延長された10 年間のうち 平成 27 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの5 年間を計画期間とします 4 計画の対象職員本計画は 各部局 ( 労働委員会事務局 人事委員会事務

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

対応していくためには 職員一人ひとりの公務に対する意欲と能力を高め 組織をより活性化し 公務の質を高く保つことが求められている そのためには 各職員の能力と勤務実績を的確に評価し その結果を反映した人事管理を推進していくことが重要である 知事部局等においては 平成 28 年 4 月に施行された地方公

平成23年9月29日WG後修正

23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

男女共同参画に関する意識調査

Ⅰ 総論 1 趣旨少子化の急速な進行は わが国の経済社会に深刻な影響を与えることが懸念されています そのため 国 地方公共団体 企業等が一体となって対策を講じる必要があり 次代の社会を担う子どもが健やかに生まれ 育成される環境の整備を行うことを目的に平成 15 年 7 月に 次世代育成支援対策推進法

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1 子ども 子育て支援新制度がはじまります 子ども 子育て支援法 等の成立により すべての子どもと子育て家庭を総合的に支援していく 子ども 子育て支援新制度 が平成 27 年 4 月から全国的にスタートします 子ども 子育て支援新制度 では 幼稚園や保育所 地域の子育て支援の充実を図るとともに 認定

第2節 茨木市の現況

)各 職場復帰前 受入方針の検討 () 主治医等による 職場復帰可能 との判断 主治医又はにより 職員の職場復帰が可能となる時期が近いとの判断がなされる ( 職員本人に職場復帰医師があることが前提 ) 職員は健康管理に対して 主治医からの診断書を提出する 健康管理は 職員の職場復帰の時期 勤務内容

整整合合 本計画は 第三次宜野湾市総合計画 ( 案 ) に則するものとして位置づけられます また 第 2 次宜野湾市男女共同参画計画 や他の関連する計画との整合性をもったものとして定めています 一方 本計画には母子の健康確保を盛り込むことが定められていることから 宜野湾市母子保健計画 は本計画に包含

岡山市特定事業主行動計画の改定について 1 趣旨女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ( 平成 27 年法律第 64 号 ) 第 15 条の規定に基づき 特定事業主 ( 地方公共団体の機関 その長等 ) が実施する女性の職業生活における活躍の推進に関する計画 ( 特定事業主行動計画 ) を策

Ⅲ コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定し

「次世代育成支援対策推進法」に基づく特定事業主行動計画

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第1章 計画の目指すもの

福利厚生基本計画

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

次世代育成(特定事業主)行動計画ワーキング 第1回議事録

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目 次 第 1 趣旨 目的 1 第 2 計画期間 1 第 3 推進体制等 1 1 愛媛県警察ワークライフバランス等推進委員会等 2 主体となる職員 3 推進状況の公表 第 4 ワークライフバランスと女性活躍の推進 1 働き方改革によるワークライフバランスの実現 2 (1) 業務の合理化 効率化 (2

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希望をかなえるまちづくり 結婚 出産 子育て 結婚 出産 子育ての希望実現 1 結婚や出産に対する支援の充実 一人ひとりが結婚や出産について諦めることなく取 り組める環境をつくることによって まちに家族を持つこ との幸せをもたらします 結婚を希望する人の未婚率の改善 結婚や妊娠 出産に関するライフプ

中小企業のための「育休復帰支援プラン」策定マニュアル

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Let s ゆとり! キャンペーン好事例 実施期間 : 平成 30 年 9 月 1 日 ~11 月 30 日 参加事業所数 :249 事業所 PickUp! 参加してどんな効果があったの? ゆとりキャンペーン参加事業所の事例紹介 宣言内容 県内一斉 ノー残業デー に参加します 毎月第 2 第 4 水

内閣府令本文

参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに

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社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

Microsoft Word 年度評価シート.docx

はじめに 我が国における急速な少子化の進行並びに家庭及び地域を取り巻く環境の変化にかんがみ 京都府では 平成 8 年度に きょうと未来っ子 21プラン を策定し また 個人の価値観の多様化や子育てに対する不安が増す中 平成 16 年 12 月に 未来っ子いきいき応援プラン を策定し 次代を担う子ども

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目 次 第 1 行動計画の趣旨 1 第 2 行動計画の期間 1 第 3 推進体制 1 第 4 対象職員 1 第 5 女性の活躍とワークライフバランス等の実現に向けた取組等 2 1 男女双方の働き方改革 2 (1) 現状 課題分析結果 2 (2) 具体的な取組 3 ア 価値観 意識の改革 3 イ 職場

目 次 1. 策定の趣旨 2 2. 基本理念 2 3. 計画の期間及び推進状況の把握 2 4. 計画の対象 2 5. 第 1 次計画 における成果と課題 2 (1) 成果 2 (2) 課題 3 6. 計画の全体構想図 3 7. 推進事業 4 (1) 家庭における読書活動の推進 4 (2) 地域 図書

【新計画】表紙(事務局編).doc

青警本務第 号 青警本総推第 号 青警本生企第 号 青警本刑企第 号 青警本交企第 号 青警本備一第 号 平成 2 8 年 3 月 1 8 日 各所属長殿 青森県警察本部長 レピーサポート 職場復帰サポート実施要綱の制定について

第 1 部 施策編 4

地域子育て支援拠点事業について

第4章妊娠期から育児期の父親の子育て 45

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

日本医師会男女共同参画についての男性医師の意識調査 クロス集計

仕事と生活の調和 ( ワーク ライフ バランス ) に関する意識調査について Ⅰ. 調査目的 本調査は 仕事と生活の調和 ( ワーク ライフ バランス ) の現状及び仕事と生活の調和の実現を推進するための新たな国民運動である カエル! ジャパンキャンペーン に関して 国民の意識やニーズを把握し 今後

01表紙福島

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

平成18年度標準調査票

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1. 交際や結婚について 4 人に3 人は 恋人がいる または 恋人はいないが 欲しいと思っている と回答している 図表 1 恋人が欲しいと思わない理由は 自分の趣味に力を入れたい 恋愛が面倒 勉強や就職活動に力を入れたい の順に多い 図表 2 結婚について肯定的な考え方 ( 結婚はするべきだ 結婚

出産・育児調査2018~妊娠・出産・育児の各期において、女性の満足度に影響する意識や行動は異なる。多くは子どもの人数によっても違い、各期で周囲がとるべき行動は変わっていく~

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女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

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広島県特定事業主行動計画 ~    ~

第2節 茨木市の現況

八街市教育振興基本計画(平成26年~平成35年)

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

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女性の活躍促進や仕事と子育て等の両立支援に取り組む企業に対するインセンティブ付与等 役員 管理職等への女性の登用促進 М 字カーブ問題の解消には企業の取組が不可欠 このため 企業の自主的な取組について 経済的に支援する 経営上のメリットにつなぐ 外部から見えるようにし当該取組の市場評価を高めるよう政

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1 柔軟な働き方の推進 (1) 在宅勤務職員が 自宅において貸出用モバイルパソコンを活用し インターネット回線経由で庁内 LAN( ファイルサーバー等 ) に接続して通常の業務を遂行できる制度を構築する なお 業務を行う際には 山形県情報セキュリティポリシーを遵守するものとする ( 以下 (2) (

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大泉町手話言語条例逐条解説 前文 手話は 手指の動きや表情を使って視覚的に表現する言語であり ろう者が物事を考え 意思疎通を図り お互いの気持ちを理解しあうための大切な手段として受け継がれてきた しかし これまで手話が言語として認められてこなかったことや 手話を使用することができる環境が整えられてこ

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第 5 章管理職における男女部下育成の違い - 管理職へのアンケート調査及び若手男女社員へのアンケート調査より - 管理職へのインタビュー調査 ( 第 4 章 ) では 管理職は 仕事 目標の与え方について基本は男女同じだとしながらも 仕事に関わる外的環境 ( 深夜残業 業界特性 結婚 出産 ) 若

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安心して子どもを産み 育てたいという希望をかなえるためには 子育てにかかる経済的負担の軽減のほか 晩婚化による出産に対する年齢上の課題への対応 市内で出産できる環境の整備 更なる保育サービスの充実など 複数の絡み合う課題の解決が必要である 図 1 理想とする子どもの人数 ( 平成 27 年度北広島市

3 参加しやすい工夫 ( 効果的な周知や会議運営 ( 開催時間 委員の構成等 ) の工夫 ) 4 名柳田委員 猪瀬委員 庄司委員 小橋委員 2 名関口副会長 高柴委員 1 名櫻井委員 関口副会長 パブリックの後の説明会 意見交換会の開催検討の方向性は 担当課の工夫がある 高柴委員 このバスを望んでい

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第 3 次府中市特定事業主行動計画 府中市職員あんしん子育て応援プラン ( 平成 27 年度 ~ 平成 31 年度 ) 府中市

はじめに 次代の社会を担う子どもが健やかに生まれ 育成される環境の整備を図ることを目的とした 次世代育成支援対策推進法 に基づき 国や地方公共団体等は 特定事業主 として職員の職業生活と家庭生活の両立を図るため 行動計画を策定し これまで取組を進めてきました この取組により 仕事と子育てが両立できる雇用環境の整備等が一定程度進み 合計特殊出生率も平成 25 年に全国平均で1.43を記録し 過去最低を記録した平成 17 年の1.26 からやや持ち直しましたが 依然として 少子化の流れが変わったとまでは言えず 引き続き期限を区切った集中的 計画的な対策 強化を行う必要があることから 平成 26 年 4 月に 次世代育成支援対策推進法 が改正され その有効期限が 10 年間延長されることとなりました 府中市では 5 年間を1 期とする府中市特定事業主行動計画を策定し これまで平成 17 年度から平成 26 年度まで取組を進めてきているところですが 今般の 次世代育成支援対策推進法 の改正を受け これまでの取組による成果や課題を踏まえつつ 新たな取組項目を加え この度平成 27 年度からの計画を策定しました 本行動計画の実施により 職場において仕事と子育ての両立についての理解がより深められ 職員がより一層安心して子どもを産み 育て いきいきと働き続けることができる職場環境を目指します 平成 27 年 2 月 府中市長高野律雄 府中市議会議長 高野政男 府中市選挙管理委員会 府中市代表監査委員 本村龍史 府中市教育委員会

第 1 章総論 1 計画の目的この計画は 常勤 非常勤 男性 女性を問わず職員一人ひとりが仕事と子育ての両立について見つめ直すことにより 職場において子育てについての理解が深まり 職員がより一層安心して子どもを産み 育て いきいきと働き続けることができる職場環境をつくりあげていくことを目的とします 2 計画期間この計画は 平成 27 年度から平成 31 年度までの 5 年間を計画期間とします 次世代育成支援対策推進法 ( 平成 15 年法律第 120 号 ) の有効期限が平成 27 年度から平成 36 年度まで10 年間延長され この計画はその前半部分となっています 3 計画の策定府中市では 任命権者である 府中市長 府中市議会議長 府中市選挙管理委員会 府中市代表監査委員 府中市教育委員会 を特定事業主とし 連名で 府中市特定事業主行動計画 ( 以下 行動計画 という ) を策定しました 策定に当たっては 関係部課長などによる府中市特定事業主行動計画策定等検討委員会及び一般職員による調査研究部会を設置し 検討を行いました また より多くの職員の参画とニーズの把握が必要なことから 職員アンケートを実施しました 4 計画の推進体制行動計画の実施に当たっては 行動計画の策定の検討に当たった府中市特定事業主行動計画策定等検討委員会が中心となり 必要に応じ調査 研究を行いながら 各種取組が次世代育成支援対策として役立ったか 効果的であったか等の観点から点検 評価を実施し その結果をその後の対策や計画に反映させる PDCAサイクルを構築する中で効果的かつ計画的に進めます 5 職員アンケートの結果行動計画の策定に当たり 職場での次世代育成支援をめぐる現状と子育て中の職員の意識や要望を把握するため 平成 26 年 11 月に 対象者を年代別で無作為に抽出し 全職員の約 3 割に当たる 400 人に対し 職員アンケートを実施しました -1-

アンケートの集計結果から 主なものとして 次のような傾向及び状況が分かり ました (1) 全体の73% が行動計画を知らない ほとんど知らない状況であること また 子育てに関する制度については その立場にならないと経験しないものについては認知度が低い傾向にあること (2) 男性職員が育児休業を取得したいと考えている割合は 前回アンケートで 65% だったのに対し 今回も62% となり 男性の育児休業に対する意識の大きな変化は見られないこと 男性の取得者については 取得者が少しずつ出てきているが 依然として取得者が少ない状況であること (3) 女性職員の98% 及び男性職員の62% が 育児休業を取得したいと考えていること ただし 実際に取得するとなると 業務遂行体制や復帰後の仕事に対する不安を感じていること (4) 同僚などの職場の職員が育児休業を取得することについては 男性職員が取得する場合は 全体の42% が 取得して欲しい と考えている一方で 女性職員が取得する場合では 全体の58% が 取得して欲しい となっており 男性職員が取得することに対する周りの理解が 女性職員の場合に比べて低い傾向にあること (5) 育児休業に対する管理職の意見として 仕事の状況によっては少し取得を我慢してほしい 職場や仕事の影響を考えて取得しないようにしてほしい の割合が 女性職員が取得する場合はゼロなのに対し 男性職員が取得する場合は 21% となり 男性職員が取得することにやや抵抗があること (6) 男性職員の育児休業取得促進の取組については 職場の意識改革 が必要と考えていること (7) 子育てに充てる時間をより多くつくるための 休暇の取得や超過勤務のあり方については 業務遂行体制の工夫 見直しや 職場の意識改革が必要と考えていること (8) その他の次世代育成支援対策の効果的な取組として 職場優先の環境や固定的な性別役割分担意識の是正のための取組が必要であると考えていること -2-

6 現在の課題 これまでの行動計画の取組状況や職員アンケートの結果により 現在 職員が安 心して子育てしていくうえで 次のような課題が挙げられます (1) 行動計画の認知度向上これまでの行動計画の取組では リーフレットの作成 配布 職員報への記事の掲載や意識啓発研修などにより 行動計画や制度の周知に努めてきましたが 制度に対する認知度は上がっているものの 行動計画に対する認知度は依然として低いという状況 つまりは 行動計画の趣旨が普及していない状況にあります また この行動計画が子育てに関連した取組と認識しづらいという声もあり 周知方法に工夫が必要とされています (2) 職場の子育てに対する意識の向上育児休業を取得したいと考える男性職員は 6 割となっているものの 実際の取得者は少なく 職場の意識も取得者が男性職員の場合は 女性職員の場合と比べて 取得してほしい と考える割合が低くなっています また 子育てに必要な休暇を取得しづらいなどの意識もみられます これらは 職場の子育てへの理解なしには解決できない問題であり 職場の子育てに対する意識の向上が必要とされています (3) 育児休業などを取得するうえでの職場の体制づくり育児休業に限らず 子育てに係る各種休暇を取得するうえで 職場の体制を調整することは不可欠です 要望としても 業務遂行体制の工夫や見直しを求める意見が多く 特に育児休業に係る代替職員の充実など 安心して気兼ねなく取得できるための職場の体制づくりが必要とされています (4) 超過勤務の縮減及び年次休暇の取得促進アンケート結果から 超過勤務を行う理由として 超過勤務を行わないと業務に支障が生じるから という意見が全体の 78% を占め 年次休暇の取得については 取得する際に ためらいを感じる という意見が全体の 67% を占めていることが分かりました 子育ての時間の確保や 仕事と生活の調和 ( ワーク ライフ バランス ) の観点からも 超過勤務を恒常的なものとせず 必要な時に年次休暇を取得できるよう事務の簡素化 合理化 業務遂行体制の見直しや職場の雰囲気づくりなどと合 -3-

わせて取組を進めていく必要があります 7 行動計画の方向性 本行動計画では 現在の課題に焦点を当てながら これまでの行動計画の取組を 見直し より実効性のある行動計画を目指します -4-

第 2 章具体的な内容 1 行動計画や子育てに関連する制度などの周知職場において仕事と子育ての両立についての理解がより深められ 職員がより一層安心して子どもを産み 育てることができる職場環境をつくりあげていくためには 全ての職員が本行動計画の趣旨を理解するとともに 母性保護 育児休業 休暇 超過勤務の制限などの制度について 正しい知識を持つことが大切です そこで 行動計画の概要と子育て関連の各種制度をまとめたリーフレットを作成 配布するほか 研修を実施するなど 子育ての意識啓発を行います (1) 事業主としての具体的な取組ア行動計画の概要と子育て関連制度をまとめたリーフレットを作成し 全職員に配布します ( 平成 27 年度実施 ) イ男女共同参画推進担当課と協力し ワーク ライフ バランス意識啓発を目的とした研修の実施に努めます ウ少なくとも年に 1 回以上 職場への通知や職員報など様々な媒体を活用し 行動計画や制度の周知を図ります エ行動計画の趣旨について理解を深めるために 自身の心掛けや行動を点検する機会を設けます (2) 各職員の心掛けと行動職員は 日ごろから 母性保護や育児 仕事と子育ての両立について正しい理解と知識を持つよう 自己啓発に努めましょう また 本行動計画の趣旨を十分に理解し 子育て中の職員が 必要とする子育て関連制度を利用しやすい職場の雰囲気づくりに努めましょう 2 子どもの健やかな誕生のために子どもの出生は 子育ての始まりという親子にとって最も大切な時期です 父親と母親 そして生まれてくる子どもとの時間を大切にし 子どもを持つことに対する喜びを実感することは その後の子育てにも大きな意味を持ちます そこで 職員が安心して出産をむかえられるよう妊娠期における休暇制度を充実させることや 子どもが生まれる職員に対して 休暇制度や出産費用の給付など経済的な支援について周知するほか 父親または母親となる職員を職場全体で積極的 -5-

にサポートするという意識改革を進めます (1) 事業主としての具体的な取組ア子どもが生まれた男性職員が 出産支援休暇を必ず取得できるよう意識啓発と制度の周知に努めます イ妊娠 出産関係で手続に来た職員に対し 職員課窓口でリーフレットを配るなど 休暇制度や出産費用の給付について 必要な情報を提供します ウ妊娠期における休暇制度の充実を目指します (2) 各職員の心掛けと行動ア子どもができたことがわかった職員自分が父親または母親になるとわかった職員は 子育てについて職場のサポートが得られるよう 早めに職場へ報告し 業務遂行体制などについて職場の上司と相談しましょう イ父親となる職員母親のおなかに赤ちゃんがいるときから 父親としての自覚と意識を持つことが大切です この時期は 仕事の段取りを早めに決めて パートナーを支援するための態勢を整え 子育ての準備に積極的に取り組みましょう 出産予定日前後においても パートナーを支援する時間を確保するために 効率的に仕事を行い いつでも出産支援休暇を取得できる態勢を整えましょう 特に 出産後 8 週程度は 母体の健康維持や家庭での時間を大切にするために 定時退庁に努めるとともに 必要に応じて休暇を取得するよう心掛けましょう ウ母親となる職員妊娠中の母親が受けるストレスは おなかの赤ちゃんにとって良い影響を与えないことから 仕事の悩みなどは早めに解決し 妊娠中や出産後の業務遂行体制について職場の上司に相談するなど 不安の解消に努め おおらかに過ごせるようにしましょう 妊娠中は 通常より普段の動作がしづらいことや 体調管理に配慮すべき状態であることから 仕事の段取りは早めに決め 定期健診のための時間をつくるなど 余裕ある行動に努めましょう エ職場の職員妊娠中の職員は 普段より精神的に不安定になったり 体調不良や定期健診のため休暇が増えるなどの変化があります このような妊娠による変化に理解 -6-

を深め 職場全体でサポートするという意識を持ち 安心して産み 育てられる環境づくりに努めましょう また 出産時期には 突発的に休暇取得をすることもあるため 該当職員の休暇取得に対応できるよう 管理監督者を中心に こまめに業務の進行状況を確認し 業務に支障が出ないように 業務遂行体制を整えましょう 3 育児休業を取得しやすくするために育児休業については 男女の別なく取得できる制度であるにもかかわらず 府中市では 近年ようやく男性職員の育児休業取得者がでてきた状況となっています アンケート結果から 男性職員の子育てに対する意識として 育児休業を取得したいと考える職員は 6 割となっている中 実際の取得には結びついていないという状況の背景には 男性職員が取得することに職場の理解が得られにくいことや 経済的な面などが原因と考えられます そこで 育児休業が男性でも取得できることや 育児休業手当金などの育児休業中に給付される制度を周知するほか 育児休業に係る代替職員制度を充実させ 取得したい職員が取得しやすい職場環境づくりを進めます そのほか 育児時間や部分休業など育児休業以外の育児に関する制度についても 周知を図り取得を推進していきます また 育児休業中の職員については 孤独感や職場復帰への不安に陥らないために 職場から定期的に情報提供を行うことや 育児休業中の職員からも連絡をとることでつながりを持つようにするほか 職場復帰の際には 仕事のリズムをつかめるよう 業務分担などを配慮します (1) 事業主としての具体的な取組ア職員が育児休業を取得しやすい環境づくりを推進するため 育児休業に係る代替職員制度を充実させます イ取得事例の紹介などにより周知を行い 男性職員の育児休業取得者の増加を目指すとともに その他子育て関連制度の利用促進に努めます ウ電子メールなどを利用し 職場と育児休業中の職員とが相互に連絡を取り合う体制づくりに努めます (2) 各職員の心掛けと行動 ア育児休業中の職員 -7-

育児休業中の職員は 子どもの成長と子育ての喜びを実感しながらも 職場の協力や支援があることを忘れないことが大切です 育児の合間に 定期的に職場に連絡をしてつながりを持つことや 市のホームページを見るなど 市や職場の状況を把握するよう心掛けましょう 職場復帰時には 生活のリズムが変化することにより 親の気持ちに焦りが生じ 子どもは親の精神的な部分を感じて ストレスを受けることがあります 自らの気持ちを整えるためにも 家庭においては パートナーの協力が得られるよう 日ごろから育児に対する理解を求め スムーズな職場復帰に努めましょう イ職場の職員育児休業は 子どもにとっても親にとっても 共に時間を過ごすうえで有用な制度です 子どものいる職員もいない職員も 同じ職場の育児休業を取得する職員を積極的に応援しましょう 特に 管理監督者は 育児休業を必要とする職員が 男性女性に関わらず 取得することが出来るよう 率先して職場の意識改革を進め 業務分担の見直しなど 職場の環境整備に努めるほか 職場の状況を知らせるなど できる限り職場全体で支援する体制を整えましょう 4 仕事と子育ての両立のために男性職員はもとより女性職員が 出産後も仕事と子育てを両立し 個性と能力を十分に発揮しながら いきいきと働き続けるためには 仕事を計画的かつ効率的に進め 定時退庁に努めることや 必要に応じて子育てをするための休暇を取得するなど 子育てに係る時間の確保が必要となります そこで 子育てを行う職員の仕事の進め方や休暇に対する意識改革を進めます また 職員が仕事と子育てを両立するためには 職場の理解や協力体制が必要不可欠です 職場では 職員の子育てをサポートするという観点から 子育てに対する理解を深めるとともに 超過勤務が恒常的とならないよう業務遂行体制の工夫や見直しなど 管理監督者から積極的に業務改善に取り組むほか 休暇を取得しやすい雰囲気づくりに努めます (1) 事業主としての具体的な取組ア子育ての時間を確保する観点から ノー残業デーの定時退庁を徹底します イ職員個人や職場全体で仕事の進め方を見直し 各職場においても声かけの実施や上司や先輩職員が率先して定時退庁に努めるなど超過勤務が縮減できる環境づくりを進めます -8-

ウ子どもの学校行事への参加など 家族のための年次休暇取得を促進します エ女性職員が 出産後も仕事と子育てを両立し 個性と能力を十分に発揮しな がら いきいきと働き続けるための環境づくりに努めます (2) 各職員の心掛けと行動ア子育て中の職員子育て中の職員は 業務の効率化を図り 超過勤務を最小限に抑えるとともに 子の看護休暇や年次休暇などを有効に利用し 子どもと向き合う時間を十分に確保するよう努めましょう イ育児休業から職場復帰した職員職場に復帰した際は 育児休業などで得た子育ての体験についての情報を 同僚など身近な職員に提供することや 今後子育てをすることが見込まれる職員の相談に乗ることで 安心して子どもを産み 育てることができるよう協力しましょう ウ職場の職員仕事と生活の調和 ( ワーク ライフ バランス ) の観点からも 職員一人ひとりが超過勤務を縮減する意識を持ち 特に管理監督者はリーダーシップを発揮し 各職員の状況に応じ業務を配分するなど 職場全体で超過勤務が恒常的とならないように積極的に業務改善を進めましょう また 子どもの病気や学校行事のための休暇取得についての理解を深め 休暇を必要としたときには気軽に取得できる雰囲気づくりに努めるほか 休暇取得により業務に支障が出ないよう 日ごろから情報を共有して協力体制を整えるなど 業務遂行体制の工夫や見直しをしましょう 5 市民 地域のために職員は 地域を支える職務があると同時に地域社会の構成員として その地域における子育て支援の取組に積極的に参加することが期待されています そこで 地域において子育てしやすい環境づくりを進める中で 職員に期待されている役割を踏まえた取組を進めます また 市役所庁舎や公の施設については 市民など来庁者が多いことから 子どもを連れた人が安心して手続や相談ができるよう 施設の整備に努めます (1) 事業主としての具体的な取組 ア授乳室や乳幼児用ベット 乳幼児と一緒に利用できるトイレ またその案内 -9-

表示板などについて 子どもの視点に立った安全の確保に配慮しつつ 整備 点検 見直しに努めます イ地域の子育て活動に参加するための年次休暇取得などの促進に努めます (2) 各職員の心掛けと行動職員は 庁舎の出入り口やエレベーターを使用する際は 妊娠中の方やベビーカーの方を優先するなど 気配りのある応対を心掛けましょう また スポーツや文化活動など 地域の子育て活動に積極的に参加するようにしましょう -10-

おわりに 本行動計画は 職員の子どもが健やかに生まれ そして成長していくために 職場としてどのような支援をしていくべきかという視点から課題を検討し 子育てに関わる職員はもちろん それを支援する管理監督者を含めた職場の職員の心構えなどを示すものとして 策定したものです 女性も 男性も 現在子育て中である人も そうでない人も 職員一人ひとりが本行動計画の趣旨を理解するとともに自分自身に関わることと捉え 身近な職場単位でお互いに助けあい 支えあっていくことを期待しています そして 本行動計画の取組が 子どもの希望あふれる未来のため 府中市のみならず社会全体の次世代育成支援対策に貢献できることを願っています -11-