このたびはクボタ製品をお買いあげいただきましてありがとうございました この取扱説明書は, FT1 8 HN HT 仕様の正しい取扱い方法, 簡単な点検及び手入れのみ説明してあります その他の説明については, 本編の [ 取扱説明書 ] をご覧ください 仕様について この取扱説明書では, 仕様の異なる製品を下記のように表示していますので, お買上げの製品の仕様をお確めの上, お間違いのないようお願いいたします A 高床 前後輪大径 前後輪トレッド可変 ( 後輪はディスクを組換えて可変 ) の湿田作業用管理作業にも適用可 A 高床 前後輪トレッド可変後輪パワーアジャストタイヤ付き管理作業用 自動車としての取扱い [HN 仕様 ] [HT 仕様 ] このトラクタは道路運送車両法の小型特殊自動車に該当しません そのため, 公道を走行すると道路運送車両法に違反します 公道を移動するときはトラックに積んで運搬してください 日常点検のしかた タイヤの空気圧 * タイヤの空気圧は, 取扱説明書に記載している規定圧力を必ず守ってください 空気の入れ過ぎは, タイヤ破裂のおそれがあり死傷事故を引起こす原因になります * タイヤに傷があり, その傷がコード ( 糸 ) に達している場合は, 使用しないでください タイヤ破裂のおそれがあります * タイヤ, チューブ, リムなどの交換, 修理は, 必ず購入先にご相談ください ( 特別教育を受けた人が行なうように, 法で決められています ) 前輪 後輪の空気圧が適正であるかを調べます 外観から判断する目安はつぎの通りです 必ずこの [ 取扱説明書 ] をよく読み理解した上で安全作業をしてください 表示ラベルと貼付け位置本編の [ 取扱説明書 ] の [ 表示ラベルと貼付け位置 ] の項に掲載されている T350-981-0( ラベル (4WD, ケイコク ) は HN HT 仕様には採用されていません 標準空気圧 前輪 後輪 タイヤサイズ 空気圧 kpa(kgf/ ) 6-14 160(1.6) 7-14 160(1.6) 8.3-6 100(1.0) 9.5-100(1.0) 11.-4 100(1.0) 1 AT. D. 3-4. 0. K T468-190-1
* タイヤに表示している空気圧にしないで, 上記の標準空気圧にしてください 後輪の空気圧が高すぎるとタイヤに土の付着が多くなり, 作業効率が低下しますので適正な空気圧にしてください 給油と注油について オイルの交換 1. ドレーンプラグと給油プラグを外してオイルを抜きます. ドレーンプラグを締めます ( 左右とも ) 3. 給油口から新しいオイルを規定量入れてください * オイル量 5L * 給油及び点検整備するときは, 1. 本機を平たんな広い場所に置き. 作業機を降ろし 3. 駐車ブレーキをかけ 4. エンジンを止め 5. キーを抜き, 安全を確認してから行なってください そうしないと傷害事故を引起すおそれがあります 4. ドレーンプラグ ( 左右とも ) と給油プラグを確実に締めてください 使用するエンジンオイル, ミッションオイルは, 必ず [ クボタ純オイル ] を使用してください 前車軸ケースオイルの量 オイルの点検 1. 前輪輪距を最狭にします. 給油プラグを抜いて先端をきれいにふき, 差込んでから再び抜き [ 下限と上限の間 ] にオイルがあるかを調べます 3.[ 下限 ] 以下の場合は補給してください ただし [ 上限 ] 以上には入れないでください
ミッションオイルの量 オイルの交換 1. ドレーンプラグを外してオイルを排出します * 点検をするときは, 必ずエンジンを止めて, じゅうぶん冷えてから行なってください オイルの点検 1. オイルゲージを抜いて先端をきれいにふき, 差込んでから再び抜き [ 下限と上限の間 ] にオイルがあるかを調べます.[ 下限 ] 以下の場合は補給してください ただし [ 上限 ] 以上には入れないでください * 給油プラグを外すとオイルが抜けやすくなります. 給油口からミッションオイルを入れてください ( 前図 1AQAAADAP017A 参照 ) * オイル量 4L * 点検するときは, トラクタを水平な場所に置いてください 傾いていると正確な量が示されません * オイルゲージを差込むとき, 輪の部分の向きに注意してください グリース注入通常のグリースアップは, 別冊の定期点検箇所一覧表に従って行なってください ただし, 代かき作業などで, 泥水の中に入ったときは 1 日の作業が終ったあと必ずグリースアップをしておきましょう グリースは,[ クボタ推奨グリース ] を使用してください 前輪ラックピニオン部シャーシグリースを少量注入します 3
輪距の調整 * 輪距の調整をするときは, 1. トラクタを平たんな広い場所に置き. 作業機を降ろし 3. 駐車ブレーキと歯止めをし 4. エンジンを止め 5. キーを抜き, 安全を確認してから行なってください そうしないと傷害事故を引起すおそれがあります * 輪距の調整は必ず左右同じ長さになるように調整してください * 傾斜地作業をするときは, 転倒防止のため輪距を最大に広げてください 調整を行なう前に必ず水洗いを行ない, 清掃してから調整を行なってください ( 特に土が付着した状態で行なうと, ピニオンギヤの破損やオイルシールの寿命が低下する原因になります ) * 清掃する場所 A ラックシャフト A スリーブ A ロックレバー ナット部 A タイロッド 前輪輪距の調整 運行前点検ロックレバーが調整ナットにはまっていないと, 各部の損傷につながりますので, 確実にはまっているか必ず確認してください 前輪輪距 [HN,HT 仕様 ] 前輪の輪距は,5 段階に調整できます 4
調整のしかた * タイロッドの長さは, 必ずラックシャフトに合せて調整してください そうしないと直進性が悪くなり事故を引起すおそれがあります * ラックシャフトに付着した土や泥を, 必ず取除いてください 1. 前輪を直進状態にします. タイロッド調整ボルト (A) をゆるめ, ロックレバー (B) を上にあげて外します 3. 調整ナット (C) を回し, 希望する輪距にラックシャフトのマークをケース端面に合せ, ロックレバー (B) をはめます 4. タイロッドの長さを設定した輪距に合せ, 調整ボルト (A) で締付けます * タイロッドの円周溝はパイプ端面に合せてください [ 締付けトルク 78. 4~98 N m (8~10 kgf m)] 5. もう一方の前輪も. ~ 4. の順序で輪距を調整してください (A) タイロッド調整ボルト (B) ロックレバー (C) 調整ナット * 接地面の抵抗でタイヤが曲がり, 調整ナットがうまく回らないときは, タイロッドの長さ調整 4. を先に行ない, 次にラックシャフトの長さ調整 3. を行なってください * 調整ボルト 調整ナット用の工具 ( メガネレンチ ) は座席の裏側にあります 後輪輪距の調整 [HN 仕様 ] 後輪の輪距は,5 段階に調整できます 5
後輪輪距の調整 [HT 仕様 ]( パワーアジャストタイヤ ) 後輪の輪距は,5 段階に調整できます * 輪距の調整は, 平たんな広い場所で行なってください またエンジン停止時は, 各変速レバーを [ 中立 ](N) にし駐車ブレーキを掛けてください * 調整は必ず片輪ずつ行なってください * 締付けナットをゆるめる際は, 必ずナットをボルトの先端面に合うまでゆるめてください (4 箇所とも ) それ以上ゆるめると後輪が外れ, 転倒による事故を引起すおそれがあります. クランパ締付けナットを 4 箇所とも図のようにゆるめます クランパ取付け位置 輪距 (mm) クランパ取付け位置 輪距 (mm) (1) 100 (4) 1390 () 165 (5) 1450 (3) 135 * 動きが悪い場合は, レールにグリースを塗布する事により, スムーズになります 3. エンジン始動後アイドリング状態にし,[WD] 位置に切換えます 4. 副変速レバーを [ 低 ] 位置にし, 駐車ブレーキを [ 解除 ] します * 右タイヤを広げる場合,[ 左 ] 片ブレーキを踏んでクラッチペダルを離した後, 主変速レバーをゆっくり [ 後進 ] 側に操作します * 左タイヤを広げる場合,[ 右 ] ブレーキを踏んでクラッチペダルを離した後, 主変速レバーをゆっくり [ 前進 ] 側に操作します 調整のしかた次の手順に従って, 片側ずつ行なってください 1. ストッパを希望する輪距位置まで移動し, ボルトを締付けます ( 最大又は最小輪距に調整するときは, ストッパを外してください ) 5. クランパが1. で移動したストッパに当るところまで移動したことを確認し, エンジンを停止します 6
フロントウエイトの脱着ウエイトの固定はレバーによりワンタッチで行なえます * ウエイト装着時は必ずレバーでウエイトを確実に固定してください そうしないと走行中脱落して事故を引起すおそれがあります 6. もう一つのストッパを, 移動したクランパに当るところまで ( 最大又は最小距離のときは最端まで ) 移動し, ボルトを締付けます ロータリ取付け前の準備 7. クランパの 4 個のナットのうち, 下方に位置する 1~ 個を最初に強く締込み, 次に他のナットもボルトの出代が同じになるように締込みます [ 締付けトルク 176. 4 ~ 196 N m (18 ~ 0 kgf m)] 8. 低速にて前進 後進を 3~4 m 間で 3 回程繰返してください その後, ナットからのボルトの出代が 4 箇所とも同じになるように確実に締付けてください (. の図参照 ) 9. 作業開始約 1 時間後に 4 個のナットを必ず増締めしてください [ 締付けトルク 176. 4 ~ 196 N m (18 ~ 0 kgf m)] ロータリを取付ける前には, リフトロッドとロアーリンクの取付け穴を次表のようにセットし, トップリンクの長さ (L) を 30mm に調整してください リフトロッド取付け穴 ロアーリンク穴 HN 仕様 (B) 前 * トップリンクの長さは, 標準セット時の寸法を表示しておりますので調整を必要とする場合は, 振動や騒音が少なくなるように調整してください 7
主要諸元 トラクタの主要諸元 型式名 FT1HN FT1HN-8 FT8FHN FT8FHT FT8FQHN 駆動方式 4 輪駆動 全長 mm 安全フレーム仕様 30 30 30 30 - 安全キャブ仕様 - - - - 30 全幅 mm 安全フレーム仕様 1475( 出荷状態 ) 1805( 出荷状態 ) 1455( 出荷状態 ) 1450( 出荷状態 ) - 安全キャブ仕様 - - - - 1455( 出荷状態 ) 安全フレーム仕様 100 100 130 075 - 全高 mm 機安全キャブ仕様 - - - - 170 体 軸距 mm 1500 寸法前輪 mm 100 ~ 1450 160 110 ~ 1460 100 ~ 1450 110 ~ 1460 (5 段 ) (5 段 ) (5 段 ) (5 段 ) 輪距 後輪 mm 1090 ~ 1465 (5 段 ) 1600 1090 ~ 1465 (5 段 ) 100 ~ 1450 (5 段 ) 1090 ~ 1465 (5 段 ) 最低地上高 mm 510 510 530 510 530 質量 ( 重量 ) 安全フレーム仕様 1085 1095 110 110 - kg 安全キャブ仕様 - - - - 155 エンジン タイヤ 車体 安全フレーム仕様 クボタ D1503-M-E3-KT10 クボタ D1703-M-E3-KT4 - 機関型式クボタ安全キャブ仕様 - - D1703-M-E3-KT5 型式 水冷 4サイクル3 気筒立形ディーゼル 総排気量 L 1.499 1.647 出力 / 回転速度 kw(ps)/rpm 15.4/500 (1/500) 0.6/600(8/600) 使用燃料 ディーゼル軽油 燃料タンク容量 L 30 始動方式 セルモータ式 ( グロープラグ式 ) バッテリ 75D6R 前輪 6-14 7-14 6-14 7-14 後輪 8.3-6 11.-4 9.5-11.-4 クラッチ方式 乾式単板 制動装置 一系統左右独立 ( 連結装置付 ), 湿式ディスクブレーキ ( 機械式 ) かじ取り方式 ボールスクリュ式 ( インテグラルパワーステアリング ) 差動方式 ピニオンかさ歯車式 ( デフロック付 ) 変速方式 選択かみ合い式 グライドシフト (HST 仕様 ) 変速段数 ( 段 ) 前進 1 後進 1 副変速 3 段主変速前進 16 主変速後進 10 走行速度 km/h 前進 0.43 ~ 14.4 0 ~ 13.53 0 ~ 14.15 0 ~ 13.53 後進 0.39 ~ 11.97 0 ~ 9.67 0 ~ 10.11 0 ~ 9.67 P T O 回転速度 / エンジン回転速度 正転 505,731, 1136/500 この主要諸元, 製品形態は改良のため予告なく変更することがあります 490,709, 1103/600 rpm 逆転 615/500 597/600 軸寸法 mm JIS 35 制御方式 ポジションコントロール 装着方式 三点リンク JIS 1 形 作業機昇降装置 8
走行速度表 マニュアルシフト仕様 副変速レバー超低速低中高 主変速レバー 1 3 1 3 1 3 1 3 (km/h) FT1HN FT1HN-8 前進 後進 0.43 0.39 0.63 0.57 0.85 0.77 1.17 1.05 1.7 1.54.33.09.9.6 4.7 3.83 5.78 5.18 6.74 9.86 14.4 6.05 8.85 11.97 エンジン定格回転数時 グライドシフト (F) 仕様 (km/h) FT8FHN 副変速レバー FT8FQHN FT8FHT 前進 後進 前進 後進 低 0~3.36 0~.59 0~3.06 0~.35 中 0~6.94 0~5.34 0~6.3 0~4.86 高 0 ~ 13.53 0 ~ 9.67 0 ~ 14.15 0 ~ 10.11 エンジン定格回転数時 9
アタッチメント一覧表 品番品名用途 仕様 補助車輪 997-1000 9835-76600 99576-690 99516-790 ウエイト 99801-11000 ストレーク取付台アッシ P0 反転ストレークアッシ P5 反転ストレークアッシ P30 反転ストレークアッシ HT フロントウエイトアッシ 5kg 片側にストレーク 7 枚取付け用 11.-4 用 シュー幅 0cm プレート式構成は R,L 各 1 個 シュー幅 5cm プレート式構成は R,L 各 1 個 シュー幅 30cm プレート式構成は R,L 各 1 個 併用アタッチメント P0,P5,P30 の何れかを 7 組 / 台 上記のストレーク取付台アッシ Q 仕様 ( キャビン付 ) はステーアッシ ( ダンパドア ) T55-99700 が必要 HN FT8 HT ( コ標準 )( コ標準 ) 品番品名用途 仕様 耕うん 7A415-5545-1 7A417-5545-1 耕うん爪セット 34 耕うん爪セット 36 9903-4910-1 なた爪セット 53A 号 R L 各 16 本 53C 号 R L 各 1 本 53A 号 R L 各 17 本 53C 号 R L 各 1 本 581 号 R L 各 18 本 544 号 R L 各 1 本 併用アタッチメント 適応型式 RL15TH RL16TH RL17TH R15CTH 9996-6800-1 00 延長爪軸アッシ左右各 10cm 延長 9996-6900-1 300 延長爪軸アッシ左右各 15cm 延長 70461-5555-1 7C705-5555-1 爪取付部品 1 爪取付部品 1 ボルト ナット バネ座金各 1 個 ボルト ( 草切爪用 ) ナット バネ座金各 1 個 3 3 34 36 10
品番品名用途 仕様 畝立て 9904-1370-1 9904-1470-1 9904-1170-1 990-1370-1 990-1470-1 990-1170-1 960-0010-1 後 輪 9996-9500-1 7C15-9730- 耕うん 99514-5800-0 997-6400-1 4 号畝立機 (03) 5 号畝立機 (03) 7 号畝立機 (03) V カット 4 号畝立機 (03) V カット 5 号畝立機 (03) V カット 7 号畝立機 (03) 溝幅 1cm 底板無羽根長さ 85.4cm 溝幅 15cm 底板無羽根長さ 86.5cm 溝幅 1cm 底板無羽根長さ 9cm 溝幅 1cm 底板無羽根長さ 85.4cm 溝幅 15cm 底板無羽根長さ 86.5cm 溝幅 1cm 底板無羽根長さ 9cm :V カット付に適応 (V カットなしは畝立機使用できません ) 併用アタッチメント ロータリは V カット付のみ使用可 適応型式 RL15TH RL16TH RL17TH R15CTH 畝立て金具畝立機 後 輪アッシ (FT) ホルダアッシ (3) 残耕処理爪アッシ つきま線, アッシ (5) サイドロータリ用ホルダ, アッシ (3) も含む ( 後 輪仕様以外 ) 片培土装着時必要サイドロータリ用 ( 後 輪仕様以外 ) あぜ際の残耕処理 草, わらの巻付き防止 11
ロータリ一覧表 品 名 品 番 FT1HN FT8HN メーカ サイドドライブ RL15TH-C 7A415-05714 RL15TH-B 7A415-00714 RL15TH-VC 7A415-0574 RL15TH-VB 7A415-0074 RL16TH-C 7A416-05714 RL16TH-B 7A416-00714 RL16TH-VC 7A416-0574 クボタ RL16TH-VB 7A416-0074 RL17TH-C 7A417-05714 RL17TH-B 7A417-00714 RL17TH-VC 7A417-0574 RL17TH-VB 7A417-0074 センタドライブ R15CTH-B 7A485-0714 R15CTH-VB 7A485-0074 クボタ 補助ユニット 品名品番 UFT1H-9RF 7A400-07000 1