地域再生計画 1 地域再生計画の名称 戸田市空家等を活用した子育て世帯の住み替え促進計画 2 地域再生計画の作成主体の名称 戸田市 3 地域再生計画の区域 戸田市の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 地方創生の実現における構造的な課題 戸田市は社会増減が激しく( 人口 13 万 5 千人に対し 毎年約 1 万人の転出入がある ) 特に 20 代 30 代の転出入が約 6 割を占めている ( 戸田市人口ビジョン ) 子育て世代の純移動を見ると 25 歳から34 歳では 転入超過が弱まっており 35 歳から49 歳では 転出超過に転じてきている ( 戸田市人口ビジョン ) 子育て世代へのアンケートによると 現在の住宅に不満を持つ人の約 6 割がその理由に 部屋が狭い を挙げている また 住み替えを希望する方は全体の約 5 割いるほか 住み替えを希望する半数の方が 住宅が手狭だから と回答している ( 子育て世帯の住み替え意識調査 ) 子育て世代を対象としたアンケートによると 理想の子ども数(2.30 人 ) と 予定の子ども数(1.89 人 ) には開きがあり その理由として 経済的理由に次いで 家が狭いから と回答した割合が高くなっている ( 戸田市人口ビジョン ) また 転出者に対するアンケート調査では 転出後に住宅の床面積が増加するという結果もある ( 戸田市人口移動実態調査成果報告書 ) 市内には 空家を中心とした戸建て住宅の資源が潜在しており 対策が課題となっている ( 約 260 棟 )( 戸田市空家実態調査アンケート ) 住み替え後の希望する住宅の種類は 5 割以上が持ち家 ( 一戸建て ) を希望しており 希望する間取りは4 割の方が4LDKを希望している ( 子育て世帯の住み替え意識調査 ) 住み替える際に必要なサービスとしては 物件取得や引っ越しに係る費 1
用への助成を除くと 住宅に関する融資や助成制度等の情報提供の充実 との回答割合が高い( 子育て住み替え意識調査 ) 以上のことから 住宅が手狭であることを理由に市外へ転出する若い世代が相当数存在し また その傾向が強まっていることがうかがえる また 住み替え後は4LDKの間取りを中心とした持ち家 ( 一戸建て ) の希望が多い 4-2 地方創生として目指す将来像市内に潜在する空家等の資源を活用し 若い世代 ( 特に子育て世帯 ) である 20 代 30 代のニーズに合った住環境の整備を進めることで 若い世代が希望する出産や子育てを実現し 転出を抑え 戸田市に住み続ける人を増やす 数値目標 事業開始前 ( 現時点 ) 平成 29 年度増加分 (1 年目 ) 平成 30 年度増加分 (2 年目 ) 平成 31 年度増加分 (3 年目 ) 転出数の削減 ( 人 ) 0.00 93.00 93.00 93.00 0.00 1.00 3.00 5.00 0.00 10.00 5.00 5.00 KPI 増加分の累計 転出数の削減 ( 人 ) 279.00 9.00 20.00 2
5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要適正に管理された空家等不動産ストックと子育て世帯をマッチングする仕組みを構築し 子育て世帯の住み替えを促進する 5-2 第 5 章の特別の措置を適用して行う事業地方創生推進交付金 ( 内閣府 ): A3007 1 事業主体戸田市 2 事業の名称 : 空家等を活用した子育て世帯の住み替え促進事業 3 事業の内容平成 28 年度に前倒して実施した空家等の実態調査及び子育て世帯のニーズ調査に基づき 市内不動産事業者や金融機関 シルバー人材センター等 地域の関係団体と連携して 空家等不動産ストックを適切に管理しながら 子育て世帯とのマッチングまでの事業フローを構築する また 子育て世帯と空家等物件のマッチング事業と並行して 住み替えをさらに促進するための仕組みとして ( 仮称 ) 戸田住宅バンクの構築と自立的な運営を目指す 4 事業が先導的であると認められる理由 自立性 ( 仮称 ) 戸田住宅バンクの運営については 公益社団法人埼玉県宅地建物取引業協会南彩支部を運営主体の中心とし 住宅バンクを通した物件の紹介や売買について管理し 売買契約や仲介業を担うとともに バンクの保守運営を行っていく 該当物件については 子育て世帯による住み替えに限定する等の制約のもと リフォーム等に係る初期費用の支援については 既存の補助金等の制度設計を見直しながら検討していく予定であり そうした市の補助制度も一部残るものと考えているが 県や金融機関からの補助や融資などの活用も積極的に図る また 空家の管理運営手数料を所有者から徴収するなどの自主財源の確保も図る 官民協働 行政と不動産会社 シルバー人材センター等が連携することで 子 3
育て世帯にとってニーズの高い物件を効率的に流通させることができる また 管理不全の空家等の対策などにおいても 官民協働の効果が発揮される 政策間連携 広い住まいの供給による子育て環境の充実と空家等対策 管理不全空家の減少による景観の向上などを図る 特に 空家という課題を地域資源と捉え ニーズのある子育て世帯とマッチングすることで 相乗の効果を得ることが最大のポイントである 地域間連携 特になし その他の先導性 住み替えの仕組みが構築された次の一手として 市内の空き家だけでなく 現在は居住中の高齢者のみの世帯が 部屋を持て余した戸建てを子育て世帯の住み替え物件として提供いただき 高齢者はより利便性の高い物件へ住み替えを進める取組を進めていく 今後 全国的にも急速に高齢化が進む本市において 介護予防や孤独死防止等高齢者福祉の充実にもつながると考える 5 重要業績評価指標 (KPI) 及び目標年月 数値目標 平成 29 年度平成 30 年度事業開始前 KPI 増加分の増加分増加分 ( 現時点 ) 累計 (1 年目 ) (2 年目 ) 転出数の削減 ( 人 ) 0.00 93.00 93.00 186.00 0.00 1.00 3.00 4.00 0.00 10.00 5.00 15.00 4
6 評価の方法 時期及び体制 検証方法 毎年度 3 月末時点のKPIの達成状況を総務部経営企画課が取りまとめる 外部組織の参画者 学識経験者や金融機関 メディア関係者等で構成される戸田市まち ひと しごと創生総合戦略効果検証会議や議会の関与を得ながら検証結果報告をまとめる 検証結果の公表の方法 必要に応じて戸田市まち ひと しごと創生総合戦略及び同戦略アクションプランに反映させる 検証結果は毎年度 市ホームページにおいて公表する 7 交付対象事業に要する経費 第 5 条第 4 項第 1 号イに関する事業 A3007 総事業費 18,970 千円 8 事業実施期間 地域再生計画認定の日から平成 31 年 3 月 31 日 (2 ヵ年度 ) 9 その他必要な事項特になし 5-3 その他の事業 5-3-1 地域再生基本方針に基づく支援措置 該当なし 5-3-2 支援措置によらない独自の取組 (1)( 仮称 ) 戸田住宅バンクを中心とした住み替え促進事業事業概要 : 平成 30 年度に開設した ( 仮称 ) 戸田住宅バンクを本格的に運用し 子育て世帯の住み替えを進めるとともに 実施主体を構成する市内不動産事業者や金融機関 5
シルバー人材センター等との連携を継続し ( 仮称 ) 住宅バンクに係る新たな課題の整理や事業の改善 危険空き家等の除却後の土地活用等 子育て世帯の住み替えの更なる促進策等を検討していく 実施主体 :( 仮称 ) 空家等活用に係る関係団体等との協議会事業期間 : 平成 31 年度 6 計画期間 地域再生計画認定の日から平成 32 年 3 月 31 日 7 目標の達成状況に係る評価に関する事項 7-1 目標の達成状況にかかる評価の手法 検証方法 毎年度 3 月末時点のKPIの達成状況を総務部経営企画課が取りまとめる 外部組織の参画者 学識経験者や金融機関 メディア関係者等で構成される戸田市まち ひと しごと創生総合戦略効果検証会議や議会の関与を得ながら検証結果報告をまとめる 7-2 目標の達成状況にかかる評価の時期及び評価を行う内容 数値目標 平成 29 年度平成 30 年度事業開始前増加分増加分 ( 現時点 ) (1 年目 ) (2 年目 ) 平成 31 年度増加分 (3 年目 ) 転出数の削減 ( 人 ) 0.00 93.00 93.00 93.00 0.00 1.00 3.00 5.00 0.00 10.00 5.00 5.00 6
KPI 増加分の累計 転出数の削減 ( 人 ) 279.00 9.00 20.00 7-3 目標の達成状況にかかる評価の公表の手法必要に応じて戸田市まち ひと しごと創生総合戦略及び同戦略アクションプランに反映させる 検証結果は毎年度 市ホームページにおいて公表する 7