J. Brew. Soc. Japan, Vol.75, No.6, p.533 `539 (1980)

山 崎:酢 酸 発 酵 液 の 清 澄 化 に 関 す る研 究(第1報) 水 に け ん濁 して(pH4.10,菌 数 約1.2 109/ml)静 る と約5分 程 度 で凝 集 が 肉眼 で認 め られ,24時 上 層 液 の菌 数 は約4 106/mlに %) 一 方 これ に1/10N-NaOHを 減 少 した(沈 置す 降 部 約10 加 え てpH6.04に A. 通 気 発 酵 期(log 0.8%)の し て 静 置 して も 肉眼 で菌 の凝 集 は み られ な か った これ 等 の 現 象 か ら菌 の 凝 集 はpH4附 た 間後の B. 酸11.5%,エ タ ノ ール Aの 発 酵 液 を等 量 の エ タ ノー ル に加 え て24時 間 静 置 して凝 集 沈 降 した 菌 体 近 で 大 に な るの で は な い か と推 測 され るが,今 回 検 討 した 酢酸 菌 の 凝 集 に はpH, time,酢 菌体 C. 通 気 発 酵 期(log 0.8%)に 添 加 物,菌 濃 度,温 度,菌 の 比 重,菌 表 面 の 帯 電 量 お よび time酢 酸11.5%,エ タノール 気 泡 に な って 流 出 した 菌 体 Aは 細 胞 壁 の 三 層 が は っ き りと認 め られ 形 状 も正 常 を 菌 表 面 の構 成 成 分 等 が いず れ も関 与 してい る よ うに思 わ 保 っ て い る が,Bは れ,そ れ 等 につ い ては さ らに 詳 細 な 検 討 が 必 要 で あ る れ,全 体 の形 状 が変 形 して い る 中 山21)もア ル コー ル高 発 酵 に お け る ビー ル酵 母 の凝 集 につ い て は,菌 種 の遺 伝 濃 度 中 で 酢 酸 菌 が 破 壊 され る と指 摘 してい る Cは 写 真 的 性 質,細 胞 壁 の物 理 化 学 的 な面,菌 表 面 の構 成 成 分 お に み られ る よ うに1.5 2.0μ よび培 地 組 成 等 の面 か ら多 くの研 究 が な され て い て20), 体 が 多 くみ られ,酸 生 成 能 を 失 っ て い る菌 体 と推 察 され 多 くの要 素 が い ずれ も凝 集 に 関 与 して い る 為 に凝 集 機構 る 細 胞 壁 の 破 壊 と思 わ れ る部 所 もみ ら 程 度 で,普 通 よ り大 き な菌 の解 明を 複 雑 に して い る よ うに も思 わ れ る が,酢 酸菌 の 結 凝 集 を検 討 す る うえ で参 考 に して い きた い 3. 酢 酸 菌 の 電 子 顕 微 鏡 に よ る観 察 今 回行 った 実 験 に使 用 した 酢 酸 菌(Acetobacter xydans)の 論 本 報 の 通 気 清 澄 液 は 官 能 テ ス トで津 下 げ 法 の清 澄 液 よ subo- 電 子 顕 微 鏡 に よ る観 察 を した い ず れ も遠 り良 い結 果 が 得 られ た が,両 処 理 法 を収 量 と清 澄度 の面 か ら整 理 して第8図,9図 エ タ ノ ー ル50%中 心 分離 で集 菌 して緩 衝 液 で 洗 滌 後 オ ス ミウ ム酸 で 固 定 し に示 した 菌 濃 縮 液 の処 理 は. で の菌 体 凝 集 を採 用 した 無 機 塩 の A A 写真A B 写真B 第75巻 第6号 C 写真C 537

2) MAYER, H.: U. S. P. No. 2, 997, 424 (1961) 3) HEINRICH, E., ANTON, E.: U. S. P.3, 974, 068 (1976) 6) JEN5 M6TUSZ: Kiserletligyi KOzlemnyek 38, 169 (1935) 7) VEIGUINKA, A. S: Inds. Ar g. et Aliment, 68, 261 (1951) 8) THOM, Bianntweintuirtschaft, 106, 641 (1951) 10) WERNER STEIGER: Brit 465, 692 (1937) 11) LAWRENCE G. SAYWELL: U. S. 2, 043, 713 17) O. IIROMATKA, W. EXNER: Enzymologia 25, 37 (1962) 19) B. D. HuRToNG: Proc. Europ. Brew. Congr. 59 (1951) 20) I. GEILENKOTTEN, E. J. NYNS: The Brewers Digest, 64 (1971)

J. Brew. Soc. Japan, Vol. 75, No. 6, p.533 `p.539 (1980) Studies on Clarification of the Acetic Acid Fermentation Liquid. (Part 1) A Froth Flotation and treatment of the concentrated cell suspension. by Kiyoshi YAMAZAKI (Kisaichi Jyozo Co., Ltd) Clarification of acetic acid fermentation liquid by a froth flotation technique was examined. (1) A submerzed fermentation liquid was separated by the way of aeration into a almost clear liquid containing less than 106/ml bacterial cells and a concentrated cell suspension. (2) When the bacterial cells in suspension were counted more than about 1. 32 x 109/ml, flocculation occurred by mutual adsorption. It was recognized that this procedure was favorable for separation of cells from the cell suspension. (3) Bacterial cells were flocculated by adding ethyl alcohol to the concentrated cell suspension. The flocculation rate was highest when ethyl alcohol was added at about 50%. The flocculation of cells was accelera ted by addition of an alkali or an inorganic salt. Especially, addition of sulfates (MgSO4, Na2SO4, K2SO4, (NH4)2SO4) was the most effective for flocculating precipitation.