7 3. 単元の指導計画 (7 時間扱い ) 時 学習内容 授業のねらい 物質の溶解と水溶液の均一性 コーヒーシュガーが水に溶ける様子を観察し, 色の様子からコーヒーシュガーの拡散と水溶液の均一性を理解する ( 観 実 ) コーヒーシュガーと食塩の溶解 物質の溶解と水溶液の均一性 2 物質が目に見え

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事例 2-2

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第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

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理科科学習指導案

単元の系統 粒子 学年 粒子の存在 粒子の結合 粒子の保存性 粒子のもつエネルギー 小学校ものの重さ 年 形と重さ 体積と重さ 4 年 空気と水の性質 空気の圧縮 水の圧縮 金属 水 空気と温度 温度と体積の変化 温まり方の違い 水の三態変化 5 年 ものの溶け方 物が水に溶ける量の限度 物が水に溶

<4D F736F F D AAE90AC94C5817A E7793B188C481698D5D E7397A791E58A A778D5A814094F68FE3816A2E646F63>

見いださせる 3 章 化学変化と電池 本章では電解質水溶液と2 種類の金属を用いて電池をつくる実験を行い 電流が取り出せることを見いださせる このとき化学エネルギーが電気エネルギーに変換されていることを理解させる また 電極での電子の授受をイオンのモデルで表し 電池のしくみを微視的視点でとらえさせる

群教セ G04-03 平 集 理科 - 中 生徒が解決の見通しを持って実験方法を立案する理科授業 モデル図やグラフを使った予想の共有と タブレット端末の活用を通して 特別研修員奈良達也 Ⅰ 研究テーマ設定の理由 平成 29 年 3 月公示の新学習指導要領では 内容のイとして思考 判断

6年 ゆで卵を取り出そう

Microsoft Word - 05 NO5 習志野四中 安村(物質の溶解)

1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

とである そこで, 紫キャベツを使った料理にレモンをかけると色が変わることを取り上げたり, 湖沼の水質の中和やあくとりなどの例を用いたりして, 興味 関心を高めるようにしたい なお,1 学年の いろいろな気体の性質,2 学年の 化学変化と原子 分子 ( 化学式と化学反応式 ),3 学年の 酸 アルカ

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

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(2) 本単元に関わる生徒の実態及び指導方針 1 既習の学習内容 水溶液には酸性 中性 アルカリ性のものがあること 金属を変化させる水溶液があること( 小 6) 気体の発生と性質 物質への水への溶解について( 第 1 学年 ) 物質が原子や分子でできていること( 第 2 学年 ) 電流が電子の流れで

授業では, 課題を解決するための情報を集める前に, どのような方法だと必要な情報を集めることができるのかを考えています 58.8% 41.2% 授業では, 調べたことなどを, 図, グラフ, 表などにまとめています 73.5% 26.5% 授業では, 情報を比べたり ( 比較 ), 仲間分けしたり

がお互いの性質を打ち消しあう また, その際, その他のイオンから塩が生じる パフォーマンス課題 硫酸に電極をさし, 電源装置で電圧を加えると電流が流れ, 電球が点灯する これに水酸化バリウム水溶液を少しずつ加えていくと水溶液は白く濁り, 電球は次第に暗くなり, やがて消える しかし, さらに加え続

(2) 単元構想図 学習の手立て 数は時数軸 授業の目標 視点 1 果物で電池を作り 電流を取り出す 果物電池から電流を取り出す実験を通して 電池の仕組みについて 疑問や関心を抱くことができる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) 小集団の中で果物電池を作り 疑問を出し合ったり 共有したりする姿 自

2 単元の評価規準関心 意欲 態度 科学的な思考 表現 観察 実験の技能 知識 理解 酸 アルカリ, 中和と塩に関する事物 現象に興味 関心を持ち, それを科学的に探究しようとするとともに, 事象を日常生活との関わりで捉えようとする 酸 アルカリ, 中和と塩に関する事象 現象の中に問題を見いだし,

英語科学習指導案

理科学習指導案

FdData理科3年

指導計画 評価の具体例 単元の目標 単元 1 化学変化とイオン 化学変化についての観察, 実験を通して, 水溶液の電気伝導性や中和反応について理解するとともに, これらの事物 現象をイオンのモデルと関連づけて見る見方や考え方を養い, 物質や化学変化に対する興味 関心を高め, 身のまわりの物質や事象を

いきたいと考えるはずである 水溶液を区別する ためには, 水溶液のどんな性質やはたらきに着目していったらよいか, 子どもたちの考えを大切にしながら学習を進めていきたい 本単元の問題を解決するためには, いくつかの実験結果から, 総合的に判断することが必要である そこで,5つの水溶液を区別するという意

3 単元の目標 (1) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象に進んでかかわり それらを科学的に探究するとともに 事象を日常生活とのかかわりでみようとする 自然事象への関心 意欲 態度 (2) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象の中に問題を見いだし 目的意識をもって観察

123

調査研究「教科等で考える異校種間の連携の工夫」〔理科〕

決するための学習の見通しをもたせ, 単元を貫く課題を意識させ, 目的意識をもたせた授業を展開していきたい 本単元では, 理科での学習内容が日常生活で見られる事象に関連することに気付かせたい 日常生活の事象から酸とアルカリの性質を粒子で考え中和反応をイオンのモデルと関連付けて理解させたい それを通して

Taro-22 No19 大網中(中和と塩

Microsoft PowerPoint - H29小学校理科

他の単元との連関 子どもが獲得する見方や考え方 教師の持つ指導ポイント 評価規準 小学 4 年生 もののあたたまり方 小学 6 年生 電気の利用 ~ エネルギーの工場と変身と銀行 ~ 中学 1 年生 光と音 ( 光のエネルギーを利用しよう ) 中学 2 年生 電流 ( 電気とそのエネルギー ) 電流

第 6 学年理科学習指導案指導者千葉市立小中台小学校本間希世 1 研究主題 (1) 市教研統一テーマ 自ら学び 心豊かに生きる力を身につけた児童生徒の育成 (2) 部会テーマ 個を生かした学習指導の進め方 小中合同主題 教材の本質にもとづき 児童の力で自然を調べる楽しさが体得される場の工夫と指導方法

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Microsoft Word - 小学校第6学年理科指導案「水溶液の性質」

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

ア 単元の指導内容と身に付けさせたい力 この単元では, いろいろな水溶液を使い その性質や金属を変化させる様子を調べ, 水溶液に は 1 酸性 アルカリ性及び中性のものがあること 2 気体が溶けているものがあること 3 金 属を変化させるものがあることなど 水溶液の性質や働きについての考えを児童がも

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

(2) 単元構想図 単元デザイン 時数と手立て軸 数ねらい 引き出したい学習活動の姿 ICT の活用 カリキュラムマネジメント 疑問や知りたいことを共有する 1 電池のしくみについて 疑問や知りたいことを共有することができる ( 自然事象への関 1 果物電池を作り 電子オルゴールを鳴心 意欲 態度

に見えない世界の中でどのような化学的変化が起こったのかという推論が必要になる さらに 洗剤などの日常生活用品に付いている 酸性 中性 アルカリ性などの言葉が 初めて学習に出てくることで 実験で扱う水溶液と 生活の中にある様々な水溶液とを関連付けて考えることができるようにしたい そして 水溶液の学習を

小学校理科の観察,実験の手引き 第5学年A(1) 物の溶け方

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

Microsoft Word - 小学校第5学年理科指導案「物の溶け方」

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

指導案

留意点 指導面 物質量について物質を扱うとき, 体積や質量で表すことが多い しかし, 化学変化は, 物質の構成粒子が切り離されたり, 結合したりすることによっておこるため, 粒子の個数で表した方が都合がよい 一方, 物質の構成粒子は非常に小さく,1 個ずつ数えることはできない また, 私たちが日常取

Microsoft Word - 数学指導案(郡市教科部会)

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○数学科 2年 連立方程式

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小学校理科の観察,実験の手引き 第3学年A(1) 物と重さ

第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

2年D組 理科学習指導案

理科第 5 学年北広島町立八重小学校指導者岡部良 単元名 もののとけ方 本単元で育成する資質 能力 根拠をもとにした思考 判断 表現力 1 単元について 単元観 本単元は, 小学校理科学習指導要領のA 物質 エネルギー (1) 物の溶け方 物を水に溶かし, 水の温度や量による溶け方の違いを調べ, 物

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国語科学習指導案様式(案)

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での生活では, 理科の学習という意識が薄くなっている 理科の学習が自分の生活に役に立っていると 感じている児童は多いが, 便利にしてくれると感じている児童は少ない このことから理科で学習した 内容が, 生活の中で生かされていることを実感できるような指導を行っていきたい ( 学習活動への意識に関するこ

第 1 学年理科学習指導案 指導者佐々木一成 1 日時平成 28 年 11 月 16 日 ( 水 ) 第 6 校時 2 学級一関市立大東中学校 1 年 B 組男子 12 名女子 15 名計 27 名 ( 理科室 ) 3 単元名単元 4 大地の変化第 3 章地層から読み取る大地の変化学びを広げよう (

Microsoft Word - 社会科

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

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課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

5 年理科実践事例 1. 単 元 もののとけ方 ( 啓林館 5 年下 ) 2. 指導時期 1 月 ~2 月上旬 3. 目 標 ものを水に溶かし その変化の様子を 水の温度や量などの条件に目を向けながら調べたり ものを水に溶かしたときの全体の重さを調べ たりする活動を通して ものが水に溶けるときの規則

学年第 3 学年 2 単元名 ( 科目 ) いろいろな関数の導関数 ( 数学 Ⅲ) 3 単元の目標 三角関数 対数関数 指数関数の導関数を求めることができる 第 次導関数の意味を理解し 求めることができる 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分することができる 4 単元の学習計画 三角関数 対

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第1学年 理科学習指導案

H30全国HP

第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

Taro-bussitu_T1

留意点 指導面 ろ紙などに吸着する力や, 展開液への溶解度が異なるため, 物質がろ紙などを移動する速さに違いが生じる この性質の違いを利用して混合物を分離する方法をクロマトグラフィーといい, ろ紙を用いる方法をペーパークロマトグラフィー, 薄層を用いる方法を薄層クロマトグラフィー, シリカゲルやアル

31608 要旨 ルミノール発光 3513 後藤唯花 3612 熊﨑なつみ 3617 新野彩乃 3619 鈴木梨那 私たちは ルミノール反応で起こる化学発光が強い光で長時間続く条件について興味をもち 研究を行った まず触媒の濃度に着目し 1~9% の値で実験を行ったところ触媒濃度が低いほど強い光で長

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

第6学年 理科学習指導案

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

単元における観察 実験の位置付け 学習活動備考 少量の食塩を水に入れ 溶ける様子を観察する活動 小さじとすり切り棒 ガラス棒 メスシリンダーの使い方の学習食塩を水に入れて溶かそう 実験 1 食塩が水に溶ける量を調べる溶ける量には限度があり どんなにかき混ぜても溶け残る 水の量を増やしたら食塩の溶け残

中学校学習指導要領解説理科編

質問 2 1イオンには大きさがあると思いますか あると思う人は どれくらいの大きさだと思いますか ある 35 人 ない 5 人 すごく小さい 12 人 原子サイズ 6 人 目に見えない大きさ 5 人 原子より小さい 2 人 種類によってちがう 2 人 分子サイズ 1 人 分子の 10 分の1 1 人

について関心をもって話し合っている 6 身近な電気器具について興味 関心をもっている 電圧の特徴を 結果から見いだしている 6 実験結果から 電流の大きさが加えた電圧の大きさに比例することを見いだしている 7 直列回路と並列回路での抵抗の値がどのようになるか 実験の結果から見いだしている 8 水温の

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Microsoft Word - 学習指導案(公民的分野 ②).doc

中学 1 年理科まとめ講座 第 1 分野 1. 身のまわりの物質 物質のすがた 水溶液 状態変化 基本の解説と問題 講師 : 仲谷のぼる 1 (C)2013 Prisola International Inc.

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

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調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

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教師の持つ指導ポイント 評価規準 中国地方の送電線網の図を利用し, 発電所からの電力を消費地に届けていることを示す その際, 送電の途中では, 電線の抵抗のために電線が発熱して電気エネルギーが損失することを, 本単元の内容をもとに考察させる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) エネルギーは変換の際

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理科学習指導案(形式)

第4学年理科学習指導案

(3) 指導観本単元の指導に当たっては, はじめに力の合力 分力に関する作図法を習得させるとともに, その力に関する知識を押さえ, 記録タイマー等の基本的な実験操作を習得させながら実験を行い, その結果を根拠に, 力と速さ, 運動の法則を考察させたい また,ICT を活用してイメージをもたせたり,

(1) 児童観本学級の児童は, 理科の学習に興味をもって取り組んでいる 特に, 観察や実験に意欲的である 昨年度は, 変える条件, 変えない条件を考えながら実験に取り組んできたことにより, 条件に目を向けて調べようとする力は育ってきている 本単元にかかわる児童の実態を把握するために, 発電, 蓄電,

第 3 学年 2 組算数科学習指導案 1 単元名たし算とひき算の筆算 指導者永田佳江 2 単元について (1) 単元観 該当する学習指導要領の内容 A 数と計算 A(2) 加法, 減法 (2) 加法及び減法の計算が確実にできるようにし, それらを適切に用いる能力を伸ばす 本単元で扱う たし算とひき算

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系統性の視点第 学年理科学習指導案 日時 : 平成 26 年 月 0 日 ( 月 ) 場所 : 軽米町立軽米中学校理科室学級 : 年 C 組 ( 男子 8 名, 女 5 名 ) 指導者 : 嶋正壽. 単元の目標及び指導について 単元名 単元の目標 水溶液の性質 物質が水に溶ける様子の観察を行い, 結果を分析して解釈し, 水溶液では溶質が均一に分散していることを見いださせ, 粒子のモデルと関連付けて理解させる 2 溶液の温度を下げたり溶媒を蒸発させたりすることによって溶質を取り出すことができることを溶解度と関連付けて理解させる 領域 粒子の保存性 学年小 3 小 4 小 5 小 6 中 中 2 中 3 高校 項目物と重さ物の溶け方 水溶液の性質 水溶液 状態変化 化学変化 酸 アルカリとイオン 化学と人間生活とのかかわり物質の探究物質量と化学反応式化学反応 これまでの学習を受けて 小学校第 3 学年では, 比較を通して物の形や体積, 重さとの関係を理解するとともに, 物の性質についての見方や考え方を学んでいる 小学校第 5 学年では, 条件制御を通して, 物が水に溶ける規則性を理解し, その見方や考え方を学んでいる 小学校第 6 学年では, 推論を通して, 水溶液の性質や働きを理解し, その見方や考え方を学んでいる これからの学習を見通して 中学校第 学年では, 状態変化による体積変化と質量不変を, 粒子モデルと関連付けて理解させる 中学校第 2 学年では, 化学変化を原子や分子のモデルと関連付けてみる微視的な見方や考え方を養う 中学校第 3 学年では, 水溶液の電気的な性質や酸 アルカリの性質についてイオンのモデルと関連付けてみる微視的な見方や考え方を養う 高校の化学基礎では, 熱運動と物質の三態 などの内容を理解させるとともに, 化学的に探究する能力を高める 高校の化学では, 物質やその変化に関する基本的な原理 法則を系統的に理解し, 正しい物質観を身に付けさせ, 科学的な自然観を育てる 2. 単元の評価規準 自然事象への関心 意欲 態度 科学的な思考 表現 観察, 実験の技能 自然事象についての知識 理解 物質の溶解, 溶解度と再結晶に関する事物 現象に進んでかかわり, 科学的に探究しようとするとともに, 日常生活にある水溶液を学習内容とのかかわりでみようとする 物質の溶解, 溶解度と再結晶に関する事象に課題を見いだし, 目的意識をもって観察, 実験などを行い, その結果を基に科学的に考察し, 表現している メスシリンダーの使い方やろ過などの基本操作を習得するとともに, 観察, 実験の結果の記録の仕方を身に付けている 水溶液の均一性について溶質の粒子モデルと関係付けて理解している 再結晶のしくみについて, 物質の溶解度と関係付けて理解している --

7 3. 単元の指導計画 (7 時間扱い ) 時 学習内容 授業のねらい 物質の溶解と水溶液の均一性 コーヒーシュガーが水に溶ける様子を観察し, 色の様子からコーヒーシュガーの拡散と水溶液の均一性を理解する ( 観 実 ) コーヒーシュガーと食塩の溶解 物質の溶解と水溶液の均一性 2 物質が目に見えない小さな粒子でできていることを知り, 水溶液の均一性を粒子モデルで説明できる 記述分析 物質の溶解と水溶液の均一性 3 ( 本水溶液かどうかを判断する方法を考え 記述分析時て検証する活動を通して, 水溶液の理解を深める ) ( 実験 ) 種々の水溶液等の比較 質量パーセント濃度 物質の溶解前後で質量が保存されることを実験で確かめ, 質量パーセント濃度について理解し, 計算できる ( 実験 ) 溶解前後の質量保存 溶解度と溶解度曲線 物質の溶解度と溶解度曲線について知り, それらを利用して効率よく物質を取り出す方法を考えることができる 再結晶 自分たちで考えた実験方法で, 食塩と硝酸カリウムの再結晶をし, それぞれの結晶の特徴を説明できる ( 実験 ) 食塩と硝酸カリウムの再結晶 単元のまとめ 不純物が混入した混合物から必要なものだけを取り出す方法を考え, 実験計画書を作成することができる 単元全体の学習を振り返りまとめることができる 評価規準 ( 塗りつぶしはその時間で重視する観点 ) 関心 意欲 態度 思考 表現 技能 知識 理解 コーヒーシュガー 溶け残りのある食 溶質, 溶媒, 水 が水に溶ける様子 塩水を適切にろ過 溶液について, 理 を意欲的に観察し している 解している ている 水溶液の学習を生かして, 課題を意欲的に解決しようとしている コーヒーシュガー水溶液の溶質や色の濃さを粒子モデルで適切に表現している 課題を解決するた 種々の水溶液等をめの実験方法を考適切にろ過していえ, 実験結果を適る 切に分析している 質量パーセント濃度の式を用いて, 水溶液の濃度を正しく計算している 溶解度曲線から, 効率よく物質を取り出す方法を考えている 課題について既習の内容を生かして考え, 実験計画書を作成している 水溶液のろ過や蒸発乾固等の実験操作を適切に行っている 評価方法 行動観察 水溶液の均一性を, 粒子モデルを使って説明している 水溶液と溶質の 行動観察関係, 水溶液か否かを判断する方法を関連付けて理解している 溶質の溶解前後 記述分析で, 質量が保存されることを説明している 物質の溶解度と溶解度曲線, 飽和について理解している 食塩や硝酸カリウムの結晶の特徴を説明している ( : 指導に生かすとともに記録して総括に用いる評価, : 主に指導に生かす評価, は最終的に単元テストや定期試験で把握 ) 行動観察 記述分析 行動観察 記述分析 行動観察 記述分析 レポート -2-

4. 本時の指導 () 目標水溶液かどうかを確かめる方法を考え, 検証する活動を通して, 水溶液とは, 溶質が目に見えない粒子となって存在している水 であることを理解させる (2) 評価規準 種々の水溶液等が本当に水溶液であるかどうかを確かめる方法を考えて実験を行い, 実験結果を適切に分析している ( 科学的な思考 表現 ) 2 水溶液中には溶質の粒子が分散していることと, ろ過して蒸発乾固することにより水溶液かどうかを確かめられることを関連付けて理解している ( 自然事象についての知識 理解 ) (3) 指導の構想前時までに, 有色物質であるコーヒーシュガーを用いて, 物質の溶解と水溶液の均一性について学んでいる また, 物質は目に見えない粒子が集まってできていることを知り, 溶解現象や水溶液の均一性について粒子モデルを使って表現している 本時は, 溶け残りのある食塩水は水溶液ではない デンプンが水に溶けて水溶液になる と考えている生徒が多いという実態を踏まえ, そのような誤概念を科学概念に変容させることがねらいである 水に可溶, 難溶, 不溶の物質を比べ, 既習の内容を生かしながら水溶液についての理解を深めさせたい 導入 本時の冒頭では, 溶け残りのある食塩水, 溶け残りのある水酸化カルシウム水溶液, デンプン水を提示し, これは水溶液か? 本当に溶けているか? という本時の課題に迫る揺さぶりをかける 食塩水の場合はすぐに食塩の粒が沈殿し上澄みが無色透明となるが, 水酸化カルシウムやデンプンの場合はそうではない 透き通っていなければ水溶液ではないが, デンプンは溶けない と分かっている生徒は 水酸化カルシウムも溶けない と判断するかもしれない 続いて,3 種類の液をろ過して溶け残りを除去してろ液を比べる すべての液が無色透明であり, 見た目だけでは水溶液かどうか判断が難しいことを確認し, 課題意識をもたせる 展開 課題を確認後, 目的意識をもって実験に臨ませるために, 生徒に実験方法を考えさせる どのように調べれば確かめられるか どのような結果が得られれば水溶液と言えるか などと問いながら, 既習内容を生かしながら実験方法を考えさせ, 見通しをもたせる さらに, 水道水も調べる必要性をここで問い, 水道水も含めた4 種類の液を調べることを理解させる また, 実験結果の分析の際には 物質が出てくるかどうか の視点と 水道水との比較 の二つの視点があることを確認する 実験では, 種類の液につき一人がろ過を行いグループ内の全員が操作するようにして, 技能の向上を図る また, ろ液の蒸発乾固は, 黒色に着色した一枚の金属板の上で行い,4 種類の液の比較が容易にできるようにする 考察は, 金属板上の実験結果をもとに, 水道水も考慮して, 物質の析出の有無から判断させる そして, 理由とともに課題に対する結論を導き出させる 終結 最後に, 授業の振り返りを行う 見た目では水溶液かどうか判断できない3 種類の液を, 自分たちで実験方法を考え, 解決してきた なぜ, 今回の方法が有効なのかをこれまでの水溶液の学びと関連させてまとめさせたい -3-

入(0 分)展開(35 分)終結(5 分)(4) 本時の展開 段階学習の流れ学習活動 指導上の留意点 評価導. 前時の復習 水溶液は透明であり, 溶質が均一になっていることを確認する 2.3 種類の液の提示 3.3 種類の液のろ過 演示実験 4. 課題設定 溶け残りのある食塩水, 溶け残りのある水酸化カルシウム水溶液, デンプン水を観察し, 水溶液かどうか判断しようとする 3 種類のろ液の様子を観察し, 見た目では水溶液かどうかの判断が難しいことを理解する いずれの液も, 水道水に物質を入れたものであることが分かるように明示しておく この段階では, 水酸化カルシウム水溶液や石灰水という名称は用いない 食塩水, 水酸化カルシウム水, デンプン水のうち, 水溶液 といえるのはどれだろうか 5. 実験方法の検討 6. 実験方法の確認 7. 実験 どのように調べれば確かめられるかを考える ろ過して蒸発させる どのような結果が得られれば水溶液と言えるか確認する 蒸発して物質が残れば水溶液 対照実験として水道水も調べなければならないことに気付く 実験方法や注意点を確認する 実験結果 水溶液等 結果 食塩水 水酸化カルシウム水 デンプン水 水道水 8. 考察 実験結果をもとに考察を行う 水溶液は, 食塩水と水酸化カルシウム水である なぜならば, ろ過した液を蒸発させた時, 物質が残ったから 実験方法を考えている 思考 表現 全体指導で進める ろ過や蒸発乾固の方法や注意点を確認する 種類の液のろ過を一人が担当し,4 人全員がろ過操作をする デンプン水や水道水は, 物質が残らないか, うっすらと跡が見える程度である 実験結果を適切に分析し, 表現している 思考 表現 9. まとめ 授業の振り返りを行う 自分たちの力で課題解決 水溶液かどうかの判断は見た目では難しい場合があるが, ろ過をして水分を蒸発させることにより判断することができる なぜならば, 水溶液とは溶質が見えない粒子となって水の中に分散しているものだからである ただし, この方法は溶質が の場合に限定される したことを評価する これまでの水溶液の学習が本時の課題解決に生かされていることを価値付けする 本時の学習を振り返りまとめている 知識 理解 -4-

(5) 板書計画 /0 水溶液 物質が水にとけたもの 結果 透明 均一 班の結果 3 班の結果 5 班の結果 食塩水 水酸化カルシウム水 デンプン水の うち, 水溶液といえるものはどれだろうか? 2 班の結果 4 班の結果 6 班の結果 実験方法 ろ過 0 ml 程度ずつ集める 2 蒸発 2 3 4 食塩水 2 水酸化カルシウム水 3 デンプン水 4 水道水 考察 金属の板一滴ずつ -5-