研究内容 2016 年 9 月時点 自治体の協力を得つつ 国立教育政策研究所や外部の研究者 有識者により実証研究を実施 関連施策の費用と効果について把握 分析 研究テーマ実施主体研究内容 ( 学力 非認知能力等 ) 国立教育政策研究所 埼玉県 大阪府箕面市等 国立教育政策研究所等 都道府県 :6 程

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情に応じて養護教諭を複数配置できるよう 配置基準を見直すこと (6) 教員の事務負担を軽減するため 事務職員の配置改善を行うとともに 十分な財政措置を講じること (7) 学校図書館の充実や読書活動の推進を図るため 専任の司書教諭を適切に配置するとともに 財政措置の拡充を図ること (8) 食育の推進や

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①H28公表資料p.1~2

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

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(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

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(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

調査実施概況 小学校 ( 都道府県 ( 指定都市除く )) 教育委員会数 ( 1) 学校数児童数 ( 2) 全体 実施数 調査対象者在籍学校数 実施数国語 A 国語 B 主体的 対話的で深い学びに関する状況 ( 3) 算数 A 算数 B 質問紙 平均正答率 13~15 問 国語

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2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

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(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

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領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

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教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

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06-4 平成26年度概算要求説明資料4

Transcription:

教育政策に関する実証研究 の取組状況 基本方針 教育の目的の多面性と教育の手段の多様性を踏まえて (1) 政策効果や (2) 現場における政策ニーズを総合的に把握するための (ⅰ) 量的研究及び (ⅱ) 質的研究を組み合わせて実施 自治体の協力を得つつ 国立教育政策研究所や外部の研究者 有識者により実証研究を実施 関連施策の費用と効果について把握 分析 学校や児童生徒の状況全体を通じた政策の効果を評価するためには 政策と目指す教育目的との間をブラックボックス化せず 学校で教育活動が実際にどのように展開されているのかなど 教育の過程に着目した研究が必要 個々の成果が特定のサンプルに関する特定の条件下でのものであることを踏まえ 政策が実施される背景にある環境要因も総合的に考慮しつつ 多様な研究成果を踏まえて 全体としての傾向を把握することが必要 これらの研究成果を踏まえ 教育政策について質の向上を図りつつ PDCA サイクルを確立 実施枠組 有識者委員会 教育政策に関する実証研究の方針 枠組みの検証 各実証研究の助言 フィードバック 各実証研究から得られる知見のとりまとめ ( 学力 非認知能力等 ) の調査 実施主体 国立教育政策研究所( 東京大学等から所外研究分担者が参加 ) < 協力 > 埼玉県 大阪府箕面市 実施主体 国立教育政策研究所 < 協力 > 関係自治体 (21 程度 ) 構成員 石田 浩 東京大学社会科学研究所教授 大橋 弘 東京大学大学院経済学研究科教授 貞広斎子 千葉大学教育学部教授 耳塚寛明 お茶の水女子大学基幹研究院人間科学系教授 実施主体 大阪大学 < 協力 > 大阪府 北海道 実施主体 ( 勤務実態調査 ) 民間調査会社 東北大学 筑波大学 (ICT の活用 ) 鳴門教育大学 < 協力 > 北海道 北海道江別市 12

研究内容 2016 年 9 月時点 自治体の協力を得つつ 国立教育政策研究所や外部の研究者 有識者により実証研究を実施 関連施策の費用と効果について把握 分析 研究テーマ実施主体研究内容 ( 学力 非認知能力等 ) 国立教育政策研究所 埼玉県 大阪府箕面市等 国立教育政策研究所等 都道府県 :6 程度市町村 :15 程度 大阪大学 北海道 大阪府 ( 及び道内 府内の市町村 ) 学級規模等が児童生徒の資質 能力に与える影響調査 自治体独自の学力や学習状況の調査 ( パネル ) 等の結果を活用し 学級規模や指導方法等が学力や学習態度の向上等に与える複数年度にわたる影響を検証 29 年度調査から 質問紙調査に項目を追加し 学級規模や指導方法等が非認知能力 ( コミュニケーション能力 社会性等 ) の伸び等に与える影響も検証 学級規模が授業中のフィードバックに及ぼす影響の計測による実験調査 学力に影響を与える教師 - 児童間の相互交渉の一形態である 授業中の教師から児童生徒へのフィードバックについて 学級規模による実施状況の違いを明らかにする 加配定数や専門スタッフの配置の教育的効果の分析 加配定数や専門スタッフの配置が不登校児童生徒に対する取組に及ぼす効果を分析する 障害のある児童生徒や外国人児童生徒に関する必要な取組についての調査 学習指導の実践事例についての調査 学力調査データと自治体の教員加配の状況等に関する追加調査を組み合わせ 配置校 と 非配置校 との比較等により 加配教員の配置等による少人数学級編制 習熟度別少人数指導の採用等の措置がどのような教育効果に結びついているのかを統計的に検証する さらに 調査対象校において 教員間 あるいは教員と専門スタッフ 地域人材等との間の協働や組織的工夫が行われ いかなる成果に結びつくかについて訪問調査により事例分析を行う < 教員実態調査 労働負荷 > 株式会社リベルタス コンサルティング / 東北大学 筑波大学 <ICT> 鳴門教育大学 北海道 北海道江別市 研究内容については 各研究の結果や政策課題の状況等に応じて 修正や追加を検討 教員実態調査 教員の総勤務時間数 ( 平成 18 年調査との経年比較等 ) に加えて 教員の事務業務が効率化され 児童生徒に対する指導の時間を確保できているかなど 勤務の質 内容も把握 分析する そのため 教員や専門スタッフの配置や ICT の整備状況 学校が抱える課題等との関係について分析を行う 教職の労働負荷について他職種と比較 単なる労働時間だけでなく 教職の特性から来るストレスの強度など労働負荷について他職種との比較や教員の担当業務ごとの違いなどを分析 ICT を活用した業務改善についての調査 校務支援システムの導入等の ICT の活用により 業務の改善や教育活動の質の向上に及ぼす効果について実証的な調査研究を行う 13

教育政策に関する実証研究について 経済 財政再生計画 研究テーマ 改革工程表 を踏まえ 教育政策に関する実証研究を推進 進捗状況 ( 学力 非認知能力等 ) H28: 国立教育政策研究所が東京大学 大阪大学等の所外研究者 ( 教育経済学 教育心理学等 ) の参画を得て研究に着手 協力自治体における調査内容を分析し 今回の実証研究に係る追加調査の必要性を検討 H29: 協力自治体が実施する学力調査における非認知能力等の追加質問項目に関して検討 試行調査を実施 年度内に追加調査を実施予定 H28: 協力自治体の学校に 児童生徒支援加配の教員を配置 分析対象を 不登校児童生徒 ( ) のうち 新規数の抑制効果 とし 教育委員会と学校長 加配教員を含む組織的連携の状況との関係性を調査 H29:H28 年度における不登校児童生徒のうち新規数の比較分析 ( 全国及び当該都道府県等 ) と 組織的取り組みの関係性について分析 不登校児童生徒 : 当該年度内に連続又は断続して 30 日以上欠席した者のうち 何らかの心理的 情緒的 身体的 あるいは社会的要因 背景により 登校しない あるいはしたくともできない状況にある者 ( ただし 病気や経済的な理由によるものを除く ) H28: 公募により大阪大学 ( 教育社会学 ) に委託 全国学力 学習状況調査や協力自治体から提供を受けるデータに関する統計的分析を踏まえ 北海道内において高い成果を上げている小学校について フィールド調査 (3 校 ) を実施 H29:H28 年度とは異なる小学校について フィールド調査 (3 校 ) を実施 年度内に取組 教育環境の分析 ( 教員実態調査 労働負荷 ) H28: 公募により民間調査会社 ( 研究チームは 東北大学 ( 教育行政学 ) 及び筑波大学 ( 精神医学 ) 等から構成 ) に委託 小学校 中学校各 400 校に対して 学校質問紙調査及び 当該校の教員 ( 約 2 万人 ) の 1 週間の勤務実態及び労働負荷等に関する調査を実施 H29: 本年 4 月に勤務実態の速報値を公表 年度内に 勤務実態及び労働負荷等に関する調査結果の分析 (ICT を活用した業務改善 ) H28: 公募により鳴門教育大学 ( 教育情報システム学 ) に委託 統合型校務支援システム未配置校において 導入前の勤務状況等について 質問紙調査を実施 その後 システム導入 H29: 本格利用の開始 導入初期の一時的負担増及び 1 年後の効果の測定 分析 14

工程表 2016 年 8 月時点 2016 2017 2018 2019 2020 学力調査の実施 ( 埼玉県 大阪府箕面市 ) 学力の影響 効果の把握 分析 学力調査の実施 学力及び非認知能力の影響 効果 ( 経時的変化 ) の把握 分析 学力調査の実施 学力及び非認知能力の影響 効果 ( 経時的変化 ) の把握 分析 学力調査の実施 学力及び非認知能力の影響 効果 ( 経時的変化 ) の把握 分析 学力調査の実施 学力及び非認知能力の影響 効果 ( 経時的変化 ) の把握 分析 教員加配 専門スタッフの追加配置 学校での取組 勤務実態調査の実施 効果の検証 背景にある環境要因の分析 学校の抽出 定量データの測定 質的調査の実施 分析 調査結果の分析 分析結果を踏まえた追加調査 分析結果を踏まえた追加調査 本 W G へ中間報告 調査結果を活用した更なる研究の促進 総括 本 W G へ報告 必要に応じて研究テーマ等の追加を検討 全国学力 学習状況調査データの活用推進 専門家会議において論点整理 貸与ルールの整備 大学等の研究者に対するデータ貸与の開始 データを活用した多様な実証的研究の促進 研究成果を踏まえ 教育政策について質の向上を図りつつ PDCA サイクルを確立 15

経済 財政再生計画改革工程表 の進捗状況について 1 少子化の進展を踏まえた予算の効率化 エビデンスに基づいた PDCA サイクル iii 教職員定数の見通し 1 改革工程表 の進捗状況 経済 財政再生計画改革工程表 を踏まえ 予算の裏付けのある教職員定数の中期見通し に関する基盤となる改正義務標準法や 社人研による直近の将来推計人口 教育政策に関する実証研究の進捗 ( 教員勤務実態調査の速報値等 ) に基づき 新学習指導要領の円滑な実施と学校における働き方改革のための指導 運営体制の構築 を概算要求において提示 2017~26 年度までの 10 年間で約 9,300 人の減 ( 国 地方合わせて約 600 億円の減額 ) 2 今後の進展について 義務標準法の改正や実証研究の進捗を踏まえ 平成 30 年度末までに 予算の裏付けのある教職員定数の中期見通し を策定 教育政策に関する実証研究委員会 において 引き続きフォローアップを行うとともに 分析結果を踏まえた追加調査について検討 16