資料 11 くらしの中に 基礎自治体を取り巻く現状と課題について 平成 30 年 4 月 25 日 総務省自治行政局市町村課
1 新たな広域連携促進事業 地方圏の中枢となる指定都市又は中核市が近隣市町村と行政サービスの共有と役割分担を図り 人口減少下においても一定の圏域人口を有し活力ある社会経済を維持するための拠点である連携中枢都市圏の形成等を支援 < 新たな広域連携促進事業の対象としている取組 > (1) 連携中枢都市圏の形成等に向けた取組 (2) 都道府県と市区町村との連携に向けた取組 (3) 三大都市圏における水平的 相互補完的 双務的な役割分担の取組 H30 予算 :1.3 億円 具体的な事例
各都道府県総務部長殿 ( 市町村担当課扱い ) 総行市第 16 号 平成 30 年 4 月 24 日 総務省自治行政局市町村課長 ( 公印省略 ) 2 避難住民に関する特定の事務の告示の一部改正について ( 通知 ) 東日本大震災における原子力発電所の事故による災害に対処するための避難住民に係る事務処理の特例及び住所移転者に係る措置に関する法律 ( 平成 23 年法律第 9 8 号 以下 法 という ) 第 5 条第 1 項の規定に基づき 指定県及び指定市町村から避難住民に関する特定の事務の届出がありましたので 平成 23 年総務省告示第 4 88 号 ( 東日本大震災における原子力発電所の事故による災害に対処するための避難住民に係る事務処理の特例及び住所移転者に係る措置に関する法律第 5 条第 1 項の規定による届出があった件 ) の一部を改正し 同条第 3 項の規定に基づき 告示しました 法第 6 条第 1 項の規定に基づき 指定県及び指定市町村から避難先団体に通知した避難住民に係る告示に規定された事務は 法第 6 条第 2 項の規定に基づき避難先団体が処理することとなります 貴職におかれては 法の適切な運用について格別のご配慮をいただくとともに 貴都道府県の関係部局及び貴都道府県内の市町村に対してもこの旨周知願います なお 本通知は 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 245 条の4 第 1 項に基づく技術的な助言であることを申し添えます ( 連絡先 ) 総務省自治行政局市町村課井口 剱物電話 :03-5253-5516 F A X:03-5253-5592 E-mail:k2.iguchi@soumu.go.jp
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原発避難者特例法の概要 ( 東日本大震災における原子力発電所の事故による災害に対処するための避難住民に係る事務処理の特例及び住所移転者に係る措置に関する法律 ) 東日本大震災における原子力発電所の事故による災害の影響により多数の住民がその属する市町村の区域外に避難し 又は住所を移転することを余儀なくされた事態に対処するため 以下の課題に対応する措置を定める 1 市町村の区域外に避難している住民 ( 避難住民 ) に対する適切な行政サービスの提供 2 住所を移転した住民と元の地方自治体との関係の維持 1 避難住民に係る事務処理の特例 2 住所移転者に係る措置 指定市町村 指定都道府県は 法律又は政令により処理することとされている事務のうち避難住民に関するものであって 自ら処理することが困難である事務について 以下の手続を経て 避難先団体が処理することとすることができることとする 市町村の指定 ( 総務大臣の告示 ) 警戒区域等を含む市町村を総務大臣が指定 指定市町村 双葉郡 8 町村 いわき市 田村市 南相馬市 飯舘村 川俣町 指定市町村 指定都道府県は 住所移転者 ( 指定市町村以外の市町村に転出した者 ) のうち 申出をしたものに対し 指定市町村 指定都道府県に関する情報を 提供する < 平成 23 年 8 月 12 日公布 施行 > 総務大臣による避難先団体が処理する事務の告示 特例事務 医療 福祉及び教育関係の 11 法律 261 事務 ( 平成 30 年 4 月時点 ) 指定市町村への避難住民の情報の届出及び避難先団体への通知 避難住民が氏名 生年月日 性別 住所 避難場所を指定市町村に届出 避難住民に関する情報を 指定市町村 指定都道府県から避難先団体に通知 避難先団体が事務処理を実施 事務処理に要する経費は 原則として 避難先団体が負担 国は必要な財政上の措置を講ずる 指定市町村の区域への訪問の事業その他指定市町村の住民との交流を促進するための事業の推進に努める 国は 必要な財政上の措置を講ずるよう努めることとする等 5
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8 旧合併特例法 (H17.3.31 失効 ) に基づき平成 18 年 3 月 31 日までに合併した市町村について 合併が行われた年度及びこれに続く 10 年度に限り 市町村建設計画に盛り込まれた事業に充当 東日本大震災等に伴う合併市町村に係る地方債の特例に関する法律 ( 平成 23 年法律第 102 号 ) により 平成 23 年度において合併特例債を起こすことができる合併市町村であって 特定被災地方公共団体又は特定被災区域をその区域とする市町村 ( 以下 被災地 という ) については合併後 25 年度まで それ以外の市町村については合併後 20 年度まで 市町村建設計画事業に充当可能となった ( ) これまで 2 度にわたり発行可能期間の延長が行われていたが この度 東日本大震災に伴う合併市町村に係る地方債の特例に関する法律の一部を改正する法律 ( 平成 30 年法律第 19 号 ) により 一律 5 年の延長が行われ 被災地は合計 15 年 被災地以外は合計 10 年の延長となった 市町村建設計画の事業内容 合併特例債について 充当率 95% 交付税算入率 70% 合併後の市町村の一体性の速やかな確立を図るための公共的施設 旧市町村の交流や連携が円滑に進むような施設の整備 ( 例 : 旧市町村相互間の道路 橋りょう トンネル等の整備 ) 合併後の市町村の住民相互が一体感を持つために行われる施設の整備 ( 例 : 住民が集う運動公園等の整備 ) 合併後の市町村の公共的施設の統合整備 類似の目的を有する公共的施設を統合する事業 ( 例 : 新市の処理能力に対応したごみ処理施設の整備 ) 合併後の市町村の均衡ある発展に資するための公共的施設 合併後の市町村内の行政サービスの水準の均衡を図るための施設の整備 ( 例 : 福祉施設が整備されていない地区への施設の整備 ) 同一内容の施設の重複を避けて行う施設の整備 ( 例 : 合併後の市町村全体としてのバランスのとれた発展を図るために行う公共的施設の整備 ) 合併後の市町村の振興のための基金造成 新市町村の一体感の醸成に資するもの ( 例 : イベント開催 新市町村の CI 新しい文化の創造に関する事業の実施 民間団体への助成等 ) 旧市町村単位の地域の振興 ( 例 : 地域行事の実施 伝統文化の伝承等に関する保存事業の実施 民間団体への助成 コミュニティ活動への助成等 ) 旧市町村の合併の特例に関する法律 ( 昭和 40 年法律第 6 号 旧合併特例法 ) 抄 ( 地方債の特例等 ) 第 11 条の2 合併市町村が市町村建設計画に基づいて行う次に掲げる事業又は基金の積立てのうち 当該市町村の合併に伴い特に必要と認められるものに要する経費 ( 次項において 特定経費 という ) については 当該市町村の合併が行われた日の属する年度及びこれに続く10 年度に限り 地方財政法 ( 昭和 23 年法律第 109 号 ) 第 5 条各号に規定する経費に該当しないものについても 地方債をもつてその財源とすることができる 一合併市町村の一体性の速やかな確立を図るため又は均衡ある発展に資するために行う公共的施設の整備事業二合併市町村の建設を総合的かつ効果的に推進するために行う公共的施設の統合整備事業三合併市町村における地域住民の連帯の強化又は合併関係市町村の区域であつた区域における地域振興等のために地方自治法第 241 条の規定により設けられる基金の積み立て 2 3 ( 略 )
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市町村行政機能の確保状況の把握スキーム 国 官邸 総務省 3 チェックリストを取りまとめ 官邸 ( 非常災害対策本部 ) に随時報告 被災市町村への応援職員派遣に活用 地方 2 チェックリストを取りまとめ 報告 都道府県 1 チェックリストを報告 被災市町村 行政機能低下 庁舎倒壊 首長不在等 市町村からの報告がない場合には 都道府県さらに総務省から 電話やリエゾン派遣を行い直接把握 報告基準 : 震度 6 弱以上 ( 東京 23 区は震度 5 強以上 ) 具体的な報告手順等については 平成 29 年 4 月 11 日付け 大規模災害時における市町村の行政機能の確保状況の把握について ( 通知 ) を参照のこと 10