中野区の自転車対策

中野区の自転車対策 概要版 中野区都市基盤部交通対策担当平成 27 年 11 月 20 日 1

目次 自転車利用の現状と課題 P3~ 放置自転車対策自転車駐車場整備 運営自転車安全利用の推進 放置自転車対策 P5~ 自転車放置規制区域 自転車乗り入れ台数等 規制区域別撤去台数 放置防止指導 啓発活動 自転車駐車場の整備 運営 P9~ 自転車駐車場の整備 運営 JR 沿線の自転車駐車場中野駅周辺再開発に伴う変化自転車駐車場の設置義務 自転車安全利用の推進 P14~ 自転車利用者へのルール マナーの啓発自転車事故関与率自転車走行環境の整備 自転車走行環境の改善例自転車走行環境の整備 自転車走行環境の改善例自転車利用 環境整備に関する東京都の動き 健康 環境にやさしい自転車の活用 P25 2

放置自転車規制区域の指定 平成 22 年に 新中野駅周辺を指定し 区内の全 13 駅周辺が規制区域に 平日通勤時間帯の放置自転車は減ってきている 土 日 祝日 平日午後以降や特定の店舗周辺等 放置自転車の集積する箇所がまだ残っている 区内 13 駅全てに区営自転車駐車場を設置 平成 21 年に 鍋横自転車駐車場を ( 新中野駅周辺 ) 設置 区内の全 13 駅への設置が完了 中野駅地区整備や西武新宿線立体交差事業に伴い 自転車駐車場の再配置が必要な駅もある 店舗周辺の放置もあるため 自転車駐車場設置義務の重要性も高まっている 3

交通手段としての自転車利用の重要性が高まっている 一方で交通ルールを守らない危険な利用が多い 交通ルールの遵守 マナーの向上 走行レーンなど利用環境の整備 4

5

駅名 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 中野駅 7,368 7,484 7,750 7,844 8,141 8,272 8,279 8,375 東中野駅 925 940 974 954 1,143 1,165 1,124 1,164 鷺ノ宮駅 1,096 1,430 1,332 1,278 1,450 1,415 1,371 1,269 都立家政駅 484 474 470 441 414 401 371 397 野方駅 727 544 551 784 819 804 646 689 沼袋駅 513 450 481 516 551 517 492 586 新井薬師前駅 224 246 309 269 313 249 266 278 富士見台駅 19 18 27 35 41 41 76 31 中野坂上駅 579 669 675 693 742 702 586 693 新中野駅 697 577 324 343 277 295 274 278 中野新橋駅 258 256 310 259 231 233 252 225 中野富士見町駅 81 67 72 75 81 87 76 88 落合駅 219 131 162 188 186 183 195 201 新江古田駅 190 158 161 165 170 188 177 173 小計 13,380 13,444 13,598 13,844 14,559 14,552 14,185 14,447 放置台数全駅合計 1,466 1,237 1,152 1,100 1,182 1,066 904 836 放置率全駅合計 11.0% 9.2% 8.5% 7.9% 8.1% 7.3% 6.4% 5.8% 6

7

規制区域内の道路への放置自転車の減少と 安全に通行できる道路環境の実現のため 自転車放置防止指導員による道路を巡回しながら自転車利用者への放置をしない呼びかけや自転車駐車場の利用案内 放置自転車の撤去のための警告などの指導 啓発活動 ( 放置防止指導 ) を行っている 放置自転車駅前クリーンキャンペーン 地元団体や警察署との協力の下 中野区内の駅前において 街の美観を損ねる放置自転車問題を広く区民に訴える 年 実施駅 参加人員 平成 22 年 新中野 45 人 平成 23 年 都立家政 47 人 平成 24 年 中野 64 人 平成 25 年 鷺ノ宮 38 人 平成 26 年 中野 雨天中止 平成 27 年 東中野 63 人 2015.11.17 東中野クリーンキャンペーン 8

平成 27 年 4 月 1 日現在 29 か所 ( 自転車 15,276 台 バイク 146 台 ) の区営自転車場が稼働している 最近開設した自転車駐車場 中野けやき通り自転車駐車場開設 ( 平成 23 年 ) 同年バイク置場も併設 中野駅地区第 2 期先行整備による自転車駐車場の移転により増設 ( 平成 27 年 11 月 ) 東中野駅前広場地下自転車駐車場開設 ( 平成 27 年 ) 東中野南自転車駐車場を閉鎖し 東中野駅西口周辺整備に伴い 広場地下に開設 東中野駅西口 9

駅名 設置数 名称所在地収容台数利用形態条例種別使用料 中野 5 中野駅北口中央自転車駐車場 中野駅北口西自転車駐車場 中野四丁目 9 番先 3,466 定期利用 2,046 1F2,200 円 / 月 :6,000 円 /3 カ月 有料制 1 日利用 1,420 2F 屋外 1,900 円 / 月 :5,100 円 /3カ月 100 円 / 日 中野四丁目 9 番 1,211 定期利用のみ 1,211 有料制 1,900 円 / 月 :5,100 円 /3 カ月 中野西自転車駐車場中野四丁目 13 番 665 定期利用 615 900 円 / 月 2,400 円 :3カ月有料制 1 日利用 50 100 円 / 日 定期利用 850 1,100 円 / 月 :3,000 円 /3 カ月 中野南自転車駐車場中野二丁目 26 番 1,300 1 日利用 400 有料制 100 円 / 日 : バイク300 円 / 日 中野けやき通り自転車駐車場 中野四丁目 11 番 833 バイク1 日利用 50 定期利用 650 1,100 円 / 月 :3,000 円 /3カ月 1 日利用 150 有料制 100 円 / 日 : バイク300 円 / 日 バイク1 日利用 33 東中野駅自転車駐車場東中野三丁目 9 番先 930 定期利用 700 1,600 円 / 月 :4,200 円 /3カ月有料制 1 日利用 230 100 円 / 日 東中野 3 東中野駅前広場地下自転車駐車場 東中野東自転車等駐車整理区画 東中野一丁目 58 番 9 号先 220 定期利用 170 2,500 円 / 月 :6,900 円 /3カ月有料制 1 日利用 50 150 円 / 日 東中野五丁目 3 番先 34 年間登録のみ 34 整理区画 4,800 円 / 半年 :9,600 円 / 年 10

平成 27 年 8 月 1 日中野 中野五丁目自転車保管場所の移転鷺宮南自転車駐車場内に自転車保管場所を併設旧東中野南自転車駐車場を東中野自転車保管場所に改修平成 27 年 10 月 31 日中野北口中央自転車駐車場の屋外定期が増設工事のため休止一日利用の廃止平成 27 年 11 月 1 日中野西自転車駐車場 ( 屋内 ) の開設旧中野自転車保管場所を屋内自転車駐車場に改修中野けやき通り自転車駐車場の増設収容台数が約 2 倍に平成 28 年 1 月 31 日中野北口中央の建物部分 北口西を廃止平成 28 年 2 月 1 日中野駅北口中央屋外使用開始 11

12

一定規模以上の新築又は増築する場合 施設の種類によって 自転車駐車場を設置する義務が生じます 2009( 平成 21) 年.1 月 1 日改正で 対象施設及び規模と条例施行以前既存施設の協力義務 ( 放置が多い施設への設置勧告 ) を拡大した 施設の用途 1. 百貨店 スーパーマーケット その他の小売店及び飲食店 2. 銀行 信用金庫その他の金融機関 3. パチンコ店 ゲームセンターその他の遊技場 4. スポーツ 体育 健康の増進を目的とする施設 5. 学習 教養 趣味等の教授を目的とする施設 改正前 改正後 自転車駐車場の規模 施設の規模 店舗面積が400m2 店舗面積が200m2 店舗面積 20m2ごとに1 台 以上のもの 以上のもの 店舗面積が500m2 店舗面積が250m2 店舗面積 25m2ごとに1 台 以上のもの 以上のもの 店舗面積が300m2 店舗面積が150m2 店舗面積 15m2ごとに1 台 以上のもの 以上のもの 運動場面積が500 運動場面積が250 運動場面積 25m2ごとに1 台 m2以上のもの m2以上のもの 教室面積が300m2 教室面積が150m2 教室面積 15m2ごとに1 台 以上のもの 以上のもの 附置義務完了件数等 年度 H18 年度 H19 年度 H20 年度 H21 年度 H22 年度 H23 年度 H24 年度 H25 年度 H26 年度 完了届 1 箇所 3 箇所 1 箇所 3 箇所 5 箇所 4 箇所 6 箇所 3 箇所 5 箇所 設置台数 73 台 363 台 34 台 424 台 560 台 174 台 898 台 274 台 424 台 平成 21 年度以降設置台数が増えています 今後は 施設の用途変更の際等の設置義務を検討する必要があります 13

現状平成 14 年の 611 件をピークに減少傾向にはあるが 平成 26 年には 247 件発生 事故の原因信号無視や安全不確認歩道通行時における歩行者の通行妨害夜間の無灯火走行など 交通違反やマナーの低下自転車の交通違反やマナーに関する苦情が 区民から多く寄せられている 14

15

警察や交通安全協会 関係団体 地域の方等と連携を図り 街頭でのルール マナー啓発活動や自転車安全利用教室を開催する等して重点的に取り組んでいる 交通安全のつどい警察署 交通安全協会 中野区で共催する交通安全啓発の大規模イベント中野ゼロホール 野方区民ホールで通常年 3 回行われる キャンペーン中野区内の各駅周辺において警察署 交通安全協会 道路管理者 鉄道事業者 地域の方々等と協力し 自転車利用のマナーアップや放置防止の呼びかけを行っている 新中野駅マナーキャンペーン ( 鍋屋横丁周辺 ) 月 1 回程度 ( 中野署主催 ) 新井薬師前駅 ( 年 2 回 ) 野方駅 ( 年 1 回 ) キャンペーン ( 地域主催 野方署協力 ) 等 自転車安全教室警察署 PTA 自転車商等と各小学校で自転車点検 安全教育などを行っている 16

自転車安全利用講習会警察署の交通安全講話 自転車シミュレータ体験等で 正しい交通ルールとマナーを自転車利用者に啓発する 中野区本庁舎 地域の催し等で年 12 回程度実施 スケアード ストレイト教育技法 を用いた交通安全教育区内中学校 高校等で スタントマンによる自転車の危険運転実演等を通じて 交通安全教育を推進する これまでは 各所管警察や地域団体が 中野区内で合わせて年に 4 回程度経費負担し実施していた 平成 27 年度より 交通安全協会への補助金で 2 回分の経費を区が負担する形が加わった 17

自転車安全利用五則 自転車は車道が原則 歩道は例外 車道は左側を通行 歩道は歩行者優先で車道よりを徐行 安全ルールを守る 子どもはヘルメットを着用 18

自転車運転者講習制度 平成 27 年 6 月 1 日より改正道路交通法の一部が施行 14 項目の悪質運転危険行為で 3 年以内に 2 回取り締まりの対象になると 自転車運転者講習 ( 講習時間 3 時間 手数料 5,700 円 ) の受講の義務付け この講習を受けないと 5 万円以下の罰金刑が科せられる 19

14 項目の悪質運転危険行為 1. 信号無視 2. 通行禁止違反 3. 歩道での徐行違反など 4. 通行区分違反 5. 路側帯での歩行者妨害 6. 遮断機が降りた踏切への立ち入り 7. 交差点での優先通行車の妨害など 8. 交差点での右折車優先妨害など 9. 環状交差点での安全進行義務違反 10. 一時不停止違反 11. 歩道での歩行者妨害 12. ブレーキのない自転車運転 13. 酒酔い運転 14. 携帯電話を使用しながら運転するなどの安全運転義務違反 20

自転車走行レーン等の整備中野駅四季の森公園脇 普通自転車の歩道通行箇所 整備済環 6 都道上 ( 中野区内 ) に自転車通行帯整備済 21

自転車ナビマークの設置自転車が通行すべき部分 進行すべき方向を明示自転車を走行車両から保護する効果も 警視庁ホームページより参照 22

自転車ナビマークの設置個所 ( 赤線部分 ) 23

東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例 ( 平成 25 年 7 月 1 日施行 ) 自転車は便利な乗り物だが 自転車事故の多発等が問題 交通ルールの習得や点検整備の実施行政 事業者 家庭といった関係者の役割を明らかにし 自転車の安全で適正な利用を社会全体で促進 自転車推奨ルートの取組について ( 平成 27 年 4 月 17 日 ) 2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会会場や主要な観光地の周辺を自転車がより安全に回遊できるように 国道 都道 区市道等の自転車が走行しやすい空間を連続させ ネットワーク化を図る自転車推奨ルートを設定 約 400 キロメートルの自転車が走行しやすい空間を確保歩行者 自転車 自動車がともに安全で安心して通行できる道路空間を創出 24

健康にやさしい 心肺機能を高める健康効果がある 環境にやさしい 騒音や振動もなく 排気ガスを排出しない スマートウェルネスシティ 健幸 でいられるまち 2009 年に首長研究会が発足し 15 年 10 月現在で 31 都道府県 61 市区町村が加盟新潟県見附市などの 10 市が内閣府から総合特区に指定されている移動手段として 歩行を基本としているが 併せて自転車も推奨実現には 緑道 歩道 自転車道などのハード面の整備が重要になる 健幸 健康 + 幸福 の造語身体面の状態だけでなく 生きがいを感じ 安全安心で豊かな生活を送る 中野区環境基本計画 ( 平成 20~29 年度 ) 平成 20 年 5 月改定 取り組みの方向 安全で楽しく歩け 公共交通の利用しやすいまちをつくる 取組み 自転車利用の環境整備と利用の適正化の推進 25