玉川大学教職大学院 教授 小松 郁夫氏

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基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

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3 4

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

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Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

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3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

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基本施策情報活用能力の育成を図ります 幼児教育の推進 にあたっては 幼児期が生涯の人格形成の基礎を培う大切な時期であるとの認識のもと 子どもたちの心身の発達に資する質の高い幼児教育を推進します 2 人との絆や自然との関わりの中で伸びゆく豊かな心の育成 子どもたちが生命を大切にする心や思いやりの心 感

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第 1 章総則第 1 教育課程編成の一般方針 1( 前略 ) 学校の教育活動を進めるに当たっては 各学校において 児童に生きる力をはぐくむことを目指し 創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で 基礎的 基本的な知識及び技能を確実に習得させ これらを活用して課題を解決するために必要な思考力 判

参考資料 障害者の生涯を通じた多様な学習活動の充実について(1/2)

1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

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二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

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市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

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(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

第 1 部 施策編 4

宮城の将来ビジョン 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 認知度集計表 ( 回答者属性別 ) 内容について知っている 言葉は聞いたことがある 効知らない ( はじめて聞く言葉である ) 県全体 度数 ,172

平成18年度標準調査票

第1表 概算要求額総表

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

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学力向上のための取り組み

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

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第 4 章基本的な考え方 1. 計画推進の基本的な視点 本計画は 以下に示す基本的な視点をふまえて 各施策 事業の展開を図っていきます 協働とパートナーシップにもとづく活動の充実地域福祉の主役は その地域に暮らす市民です 地域福祉の取り組みを進めていくためには 市民 事業者 行政がお互いに理解し 尊

計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

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必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

1 国の動向 平成 17 年 1 月に中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について が出されました この答申では 幼稚園 保育所 ( 園 ) の別なく 子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方がまとめられています この答申を踏まえ


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事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

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岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする

第2節 茨木市の現況

【資料2】緊急提言(委員意見反映)

Transcription:

平成 2 4 年度地域とともにある学校づくり 地域と一体となった学校づくりの推進 新しい公共型 学校の創造 平成 24 年 11 月 15 日 ( 木 )13:00 ~ 14:35 パネルディスカッション いわき芸術文化交流館アリオス 小松郁夫 玉川大学教職大学院教授文部科学省初等中等教育局視学委員 前 国立教育政策研究所 教育政策 評価研究部長 改正教育基本法の趣旨 教育基本法第 13 条 ( 学校 家庭及び地域住民等の相互の連携協力 ) 学校 家庭及び地域住民その他の関係者は 教育におけるそれぞれの役割と責任を自覚するとともに 相互の連携及び協力に努めるものとする 第 10 条 ( 家庭教育 ) 父母その他の保護者は 子の教育について第一義的責任を有するものであって 生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに 自立心を育成し 心身の調和のとれた発達を図るよう努めるものとする 2 国及び地方公共団体は 家庭教育の自主性を尊重しつつ 保護者に対する学習の機会及び情報の提供その他の家庭教育を支援するために必要な施策を講ずるよう努めなければならない

コミュニティ スクールの歴史的経緯 地域社会の変貌と教育改革 (1) 米百俵 竈金 と教育 子育て 現世代と次世代の関 (2) 地域づくり 地域の再興 社会開発 (3) 伝承と発展 新しい教育機能の創造 諸外国の事例 * アメリカ 世界恐慌後の地域復興と人づくり (1930 年代 ) * 戦後日本 地域と結ぶ 地域社会学校 (1950 年代 ) 現代日本 多様化する教育要求への対応と連携 協力の強化 * 英国 学校理事会制度 保護者 地域住民が関わる公立学校の管理運営 21 世紀型のコミュニティ スクール 日本の教育改革と地域運営学校 1 保護者 地域住民の参画による新しい学校の創造 2 連携 協働 支援による新しい 公共 の創造 新しいシステムの構築と活性化 1 学校評議員制度 学校運営協議会の設置と活動 2 確かな公教育水準の維持 確保 ( 義務教育の根幹を維持 ) 3 学習指導要領改訂等による教育内容 水準の保証

コミュニティ スクールで何が変わるか 学校以外の役割の発見 安全教育 地域的行事 キャリア教育など 協働による新しい教育 学力向上の活動 学習支援と家庭学習の充実 専門性の充実 さまざまな専門的知見の活用 特別支援教育の充実 保護者や地域住民との協働による支援 学校評価等による新しい管理運営システムの開発 秘密の花園 から 開かれた学校 へ 学校関係者評価の充実 学校の説明能力の向上と科学的 合理的な学校づくり みんなで考えよう 私達の学校 の未来 * この街をもっと魅力的にしよう * 子どもたちも街の主役 * 良い地域が良い学校を創る * 子育ては自分育ち * 学びを通じて 人がつながる

具体的な連携活動 - 学校支援ボランティア活動 - 学習支援 環境整備 安全 教科学習における支援 担任の補助 特別支援を要する児童の支援 教材の準備 校外学習の引率 図書の読み聞かせ 図書室の整備 資料室 特別室の整備 学校園 樹木の整備 学校の HP の作成 児童の登下校の安全管理 校内の不審者対応 具体的な連携活動 - 学校支援ボランティア活動 - 専門的教育支援 文化 スポーツ行事 総合的な学習の時間等での講師的役割 理科 家庭科 体育等での専門的技術の教授 校内研修における講師的役割 ( 専門知識の教授 ) クラブ活動の支援 学校行事における支援 保護者 地域住民参加型行事の運営 土曜教室 サマースクールの講師的役割 学校と社会教育施設のコーディネーター

コミュニティ スクールの意義と課題 意義 教員の主体性や創造性の伸長 地域協働による相乗効果 児童の多面的理解 (360 度の子ども理解 ) 学校の活性化 課題 連携のための時間の創出 ( ますます多忙になる?) 保護者や地域住民との考えの相違 ( 違って当然 ) 広域に発展する地域連携の在り方 (9 年教育 ) 家庭と地域の役割分担 ( 協働分担領域の確認 ) 地域運営学校をどう運営するか 校長のリーダーシップと保護者 地域住民との連携 * 校長との相互理解 連携 協力 参画 PTA 活動等との棲み分け PTA は現役の保護者 *PTA は学校運営協議会の実働部隊ではない 地域ニーズの何を取り上げ 活用するか * 地域教育力の見極め 継続性や持続性が重要

新しい学校運営の創造 ~ パートナーシップの理念に立って ~ 豊かな 学び の創造 三者の教育における役割の明確化 地域協働 を基盤とした教育 パートナーシップの確立 課程の編成 実施 教員の意識改革 各種ボランティア 支援員と教職員の協働体制の確立 学校評価システムの構築 学校のスリム化( 分業 ) コミュニティを生かし 人的 物的環境の整備たOJTの推進 近隣の幼稚園 保育園 学校運営協議会 民間企業や各種団体と 中学校との連携学校の教育目標の実現 の連携 教育課題の解決 教育コミュニティの形成 家庭 学校 学校教育 学校運営への参画 学校支援ボランティアの充実 教育的環境の整備 ( 豊かな感性を育む ) 家庭の教育力の向上 生活習慣の確立 家族構成員としての自覚の育成 地域協働 共創 共学 地域 学校教育 学校運営への参画 学校支援地域本部の設立 コーディネーターの育成 地域教育力の確立と学校教育への投入 生涯学習の発展 コミュニティの形成 11 都道府県 市区町村教育委員会 生涯学習課など行政部局との連携 3 11 被災者支援研究会 震災時学校対応研究プロジェクト から学ぶ 平成 23 年 3 月 20,21 日と 4 月 8,9 日に新潟における被災者の状況調査 その後 継続的に共同調査と報道への活用 日本教育経営学会のプロジェクトで 震災時における学校対応の調査研究 ( 文科省委託研究 )

子どもの視点での被災者支援学校の自律的判断 行動 被災者の避難は家族中心 地域中心 子どもの生活は家族との関係だけでなく 子ども社会独自の機能もある 学習権 をどのように保障すべきか 災害時の学校対応は * 現場力 * 実践知 * リーダーシップ 震災時の学校対応と危機管理 1. 震災発生時の対応 2. 学校の教育機能が回復するまで 3. 平常化までのプロセス 4. 現場力とリーダーシップ 5. 地域の中の学校と教育の場としての学校

重層的な備えと自助の判断 行動 1. 現場力 自助と自律的判断がカギ 2. 実践知 多面的に企画された訓練が重要 3. リーダーシップ 判断力と責任感が求められる 現場力を養う 1. 日頃の訓練の重要性とその成果 2. 想定外の事態への準備と 危機に対する勘 を養う 3. 状況に対応した判断と組織的な行動

実践知を学ぶ 1. 自然と共に生きる 力を身に付ける 自然は常に教育よりも一層大きな力を持っていた ( ヴォルテール ) 2. 知識や経験 を生活に活かし 生活や経験 からさらに知識を身に付ける 3. 危機感は強く持ち 安心感は油断なく慎重に持つ 危機管理とリーダーシップ 1. 危機発生時における陣頭指揮の重要性 2. 瞬時の対応と持続的な対応 組織構築の意義と重要性 3. 目標設定 優先順位 具体的手順の確定が重要

公の施設 と 教育施設 の機能 1. 避難所としての学校の役割 地域の貴重な公共スペース ( 安全で安心できる場所 ) 精神的なつながりの場所としての学校 多目的なコミュニティ スペース 2. 地域社会の核となる場所としての学校 元気に通学する子どもの姿が保護者や地域を救う 学校は未来を創造する復興の牽引者 3. 教育機関としての学校の専門的 社会的役割 危機を学び 危機に対応する知識と知恵の貯蔵庫 今後想定される災害への対応 1. 行政の役割と限界を自覚する 2. 児童 生徒を意識した対策や予防と減災に向けて 3. 教育活動の早期の機能回復が重要 4. 持続的 協働的なケアが重要 5. 学校の ウチとソト の連携構築が救済力を高める

新しい公教育論 - 自助 共助 公助 - 新しい公共 観の下での公教育経営 * 21 世紀社会の新しい公共性 みんなで 子育て の意味と意義 税金で教育するとは? 大きな政府 か 小さな政府 か NGO や NPO 等の非営利組織論と学校のガバナンス 新しい市民主義と公共概念 共生的価値観での公教育論 特別支援教育のあり方 法律主義と経営主義の併用 玉川大学教職大学院 ( 小松郁夫研究室 ) 電話 : 042-739-8229 メール :ikuo202@gmail.com 以下のサイトもご覧ください http://benesse.jp/berd/berd2010/feature/feature02/ komatsu_01.html http://benesse.jp/berd/berd2010/video/index.html * 今 震災と危機管理 を研究中 * 新しい公共 型学校づくり ( ぎょうせい 編著 ) を 23 年 10 月に出版