平成24年度 在宅医療連携拠点事業活動の進捗報告

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利用者満足の向上センターのチラシの配布など センターのPRのために具体的な取り組みを行っている 苦情対応体制を整備している 特記事項 名刺 サービス情報誌 広報での PR イベントでのパネル設置など実施 相談の際のプライバシーの確保を図っている 公平性 中立性の確保 業務改善への取り組み 相談室の整

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介護支援専門員 ( 回答数 件 ) 介護支援専門員の基礎資格 介護支援専門員の基礎資格 n= 複数回答 0 基礎資格について 介護福祉士 が 件 ( 0.%) と最も多かった 介護支援専門員が担当する利用者 (H 年 月 ). 要介護別利用者の割合 要介護 0% 要介護

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厚生労働省による 平成 30 年度介護報酬改定に関する Q&A(Vol.1) に対する 八王子介護支援専門員連絡協議会からの質問内容と八王子市からの回答 Q1 訪問看護ステーションによるリハビリのみの提供の場合の考え方について厚労省 Q&A(Vol.1) での該当項目問 21 問 22 問 23 A

坂井地区における在宅ケア体制のイメージ図 介護保険事業計画において 包括ケア体制の整備方針を明記 在宅医療の連携調整拠点 病院から在宅への移行 在宅機関相互の連携を総合的にサポート 顔の見える多職種連携カンファレンスなどにより 医療介護従事者相互の顔の見える関係づくりを強化 坂井市 あわら市 広域連

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

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加茂地域在宅医療連携推進事業 平成 26 年度 および 27 年度に渡り 加茂地域において多職種間で連携を取りながら 在宅医療をよりスムースに行なえるようにするシステムづくりに取り組んでいく 1 地域の医療 福祉資源の把握及び活用 2 会議の開催 3 研修会の開催 4 地域包括支援センター ケアマネ


Ⅰ バイタルリンク 利用申込書 ( 様式 1-1)( 様式 ) の手続 バイタルリンク を利用する者 ( 以下 システム利用者 という ) は 小松島市医師会長宛に あらかじ め次の手順による手続きが必要になります 新規登録手続の手順 1 <システム利用者 ( 医療 介護事業者 )>

平成 28 年度第 2 回射水在宅医療 介護連携推進協議会次第 日時平成 29 年 2 月 24 日 ( 金 ) 午後 1 時 30 分 ~ 会場射水役所 2 階 202 会議室 1 開会 2 あいさつ 3 議題 (1) 平成 28 年度射水在宅医療 介護連携推進事業実施状況及び課題の整理 ( 資料

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奈良緩和ケアオールインワンシステムの構築対象エリアの概要 0~14 歳 (A) 15~64 歳 (B) 65 歳以上 (C) 年少人口 老年人口 従属人口老年化 ( 年少人口 ) ( 生産年齢人口 ) ( 老年人口 ) 指 数指数指数指 数 (A) (B (C) (B (A+C) (C) (A 総

藤沢型地域包括ケアシステムの推進について 平成 30 年 2 月藤沢市議会定例会厚生環境常任委員会資料 1 ⅠⅠ 中長期を見据えた検討体制の見直し 1 これまでの経過等について現在, 国では 地域共生社会 の実現に向け, 様々な改革が進められており, 平成 30 年 4 月に施行される社会福祉法の一

1. 地域ケア会議の定義, 法的な位置づけ狛江市 ( 以下 市 ) では, 多様な生活課題を抱えている高齢者が, 地域で安心して自分らしく生活できる環境づくりを進めるため, 介護支援専門員 ( ケアマネジャー ) 等への個別支援や関係機関 団体等の連携体制の構築を通じて, 介護支援専門員等が包括的か

富山県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 ( 様式 ) 1 市区町村名 富山市 2 人口 ( 1) 322,059 人 ( 平成 25 年 3 月末現在 ) ( 8,253 人 ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上 26.1% ( 30.3% ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれにつ

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

第3章 指導・監査等の実施

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周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

私たちの人生 病気やケガのリスクと 経済的影響は? 50 ( 千人 ) 1, 通院入院 ( 歳 )

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訪問リハビリテーションに関する調査の概要

在宅医療 介護連携のための市町村ハンドブック (H 国立長寿医療研究センター ) 1. 市町村は 主体的に取組む部署を整備する ( 介護保険担当部局が適切であり 担当者の複数配置 当面の異動を避けることが望ましい ) 2. 地区医師会と市町村が協力して行うこと 5 厚生労働省資料より

高齢者個人に対する支援の充実+社会基盤の整備1. 地域ケア会議の設置 構築について 地域ケア会議の設置主体 : 地域包括 援センター または市町村 ( 保険者 ) 地域の実情に応じた地域包括ケアシステムを想定した上で その実現のために有効と考えられる地域ケア会議を設置 構築していくことが必要 地域ケ

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第1回在宅ケア多職種連携活動発表会

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サービス名 利用頻度 ICT を用いた医療介護の連携システム ~Net4U Note4U~ 鶴岡地区医師会では 平成 12 年度からインターネット上での患者情報共有ツールとして Net4U を運用してきていた 従来は 病院 診療所 検査センターが参加者の中心であったが 平成 23 年度から介護支援専

01 【北海道】

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( 災害医療調整本部の所管事務 ) 第 4 条災害医療調整本部は 次の事務をつかさどる (1) 全県域を対象とした医療資源の配置調整及び患者搬送調整に関すること (2) 国や他都道府県等に対する医療支援の要請及び受入れと その派遣調整に関すること (3) 地域災害医療対策会議の支援に関すること (4

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2コアメンバー会議の開催時期コアメンバー会議は 事実確認調査で得られた情報や相談 通報内容に基づき 緊急性を判断し 緊急性が高いと判断される事例については 早急に開催します 3 協議内容 虐待の事実認定情報の内容により虐待の事実の有無の判断を行います 情報の内容虐待の事実の有無の判断 高齢者の権利を

地域医療構想の概要 1 地域医療構想の位置づけ 平成 25 年 3 月に 医療法に基づき 本県の疾病対策及び医療提供体制の基本方針である第 6 期岐阜県保健医療計画を策定した 平成 27 年 4 月に施行された改正医療法に基づき 保健医療計画の一部として 将来 (2025 年 ) あるべき医療提供体

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 8/19( 水 )18:45-20:45 がん性疼痛治療のオピオイドの使い方と看護のコツ /GD( 小グループディスカッション 事例検討 ) 9/9( 水 )18:45-20:45 スピリチュアルケアと精神的ケア /GD( 小グル

Ⅰ. 第 3 期がん対策推進基本計画 について 第 11 回都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会では 第 3 期がん対策推進基本計画 に記載されたがん診療連携拠点病院に新たに求められる機能について 都道府県レベルでの取り組み状況を共有し 今後のがん診療連携拠点病院の活動について議論していくことを予

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2つのICTシステムを併用した地域包括ケアシステム構築

3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

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< 訪問看護技術 ( 看取り 緩和ケア ) 向上のための研修 > 研修内容 :ELNEC-J 認定講師による講義 ( 座学 ):2 日間訪問看護事業所の訪問サービスに同行 見学 ( 同行研修 ):3 日講義日 :12 月 15 日 ( 土 ) 16 日 ( 日 )9:0016:30 講義場所 : 広

当地域の特徴 〇この地域の強みとそれを活かした活動 医師会が中心となって行うことで 医師会長が自ら出向いて医療 ( 医師 歯科医 薬剤師 ) 行政 看護関係者等に事業説明を行ったことにより 多種多様な機関の参加が迅速に得ることができた 2 市 1 医師会であるため 医師会が中心となり 2 市をまとめ

資料1-1 HTLV-1母子感染対策事業における妊婦健康診査とフォローアップ等の状況について


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7 時間以上 8 時間未満 922 単位 / 回 介護予防通所リハビリテーション 変更前 変更後 要支援 Ⅰ 1812 単位 / 月 1712 単位 / 月 要支援 Ⅱ 3715 単位 / 月 3615 単位 / 月 リハビリテーションマネジメント加算 (Ⅰ) の見直し リハビリテーションマネジメン

( 別紙 1-1) 介護給付費算定に係る体制等状況一覧表 ( 居宅サービス 施設サービス 居宅介護支援 ) 特別地域加算 14 訪問リハビリテーション 31 居宅療養管理指導 1 病院又は診療所 2 介護老人保健施設 3 介護医療院 短期集中リハヒ リテーション実施加算 リハヒ リテーションマネジメ

事務連絡平成 24 年 4 月 20 日 都道府県各指定都市介護保険担当主管部 ( 局 ) 御中中核市 厚生労働省老健局総務課高齢者支援課振興課老人保健課 大規模災害時における被災施設から他施設への避難 職員派遣 在宅介護者に対する安全確保対策等について 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東

点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

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指定特定相談支援事業 指定障害児相談支援事業の指定に係る Q&A 注意事項事業の実施にあたっては, 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定計画相談支援の事業の人員及び運営に関する基準 や 児童福祉法に基づく指定障害児相談支援の事業の人員及び運営に関する基準 等を必ず確認

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体制強化加算の施設基準にて 社会福祉士については 退院調整に関する 3 年以上の経験を有する者 であること とあるが この経験は 一般病棟等での退院調整の経験でもよいのか ( 疑義解釈その 1 問 49: 平成 26 年 3 月 31 日 ) ( 答 ) よい 体制強化加算の施設基準にて 当該病棟に

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目 次

板橋区版 AIP の構築に向けた取組に関する検討報告書 < 概要版 > 平成 28 年 2 月 板橋区


Ⅰ 通所リハビリテーション業務基準 通所リハビリテーションのリハビリ部門に関わる介護報酬 1. 基本報酬 ( 通所リハビリテーション費 ) 別紙コード表参照 個別リハビリテーションに関して平成 27 年度の介護報酬改定において 個別リハビリテーション実施加算が本体報酬に包括化された趣旨を踏まえ 利用

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Transcription:

平成 24 年度在宅医療連携拠点事業 活動の進捗報告 医療法人博愛会頴田病院 1

1. 具体的な活動 1) 事業の推進体制構築 (1) 運営準備ワーキンググループの設置 市町村飯塚市役所地域包括支援センター 在宅医療連携拠点事業所頴田病院 事業推進のコアメンバーの招集運営準備 WG を 7 月に設置 (2 ヶ月に 1 回 ) 市町村嘉穂 鞍手保健福祉環境事務所 郡市医師会飯塚医師会 2

(2) 在宅医療連携拠点事業の説明 ( 会 ) 実施 When What/ How Who 5 月 29 日福岡県医療介護部医療指導課との顔合わせ及び事業説明頴田病院 6 月 8 日嘉穂 鞍手保健福祉環境事務所健康増進課への事業説明頴田病院 6 月 13 日飯塚医師会へ事業説明及び事業活動協力のお願い ( 訪問 ) 頴田病院 7 月 6 日飯塚医師会担当理事へ事業説明及び事業活動協力のお願い ( 訪問 ) 頴田病院 7 月 11 日 厚生労働省主催の事業説明会に参加 飯塚医師会 飯塚市役所 頴田病院 7 月 19 日 飯塚市役所保健福祉部高齢者支援課への事業説明 頴田病院 7 月 20 日地域包括支援センターとの実務担当者レベルによる会合飯塚市役所 頴田病院 7 月 25 日 嘉穂 鞍手保健福祉環境事務所健康増進課の平成 24 年度在宅医療推 嘉穂 鞍手保健福祉環境事務所 進事業との事業計画のすり合わせ 頴田病院 8 月 6 日 飯塚歯科医師会への事業説明及び事業活動協力のお願い 頴田病院 8 月 7 日飯塚薬剤師会への事業説明及び事業活動協力のお願い頴田病院 8 月 8 日 飯塚市居宅介護支援事業所連絡協議会への事業説明及び事業活動協 頴田病院 力のお願い 8 月 22 日 嘉穂 鞍手地域在宅医療推進事業協議会への出席及び事業説明 嘉穂 鞍手保健福祉環境事務所頴田病院 9 月 7 日 嘉麻市役所高齢介護課へ事業説明及び事業活動協力のお願い 頴田病院 9 月 7 日桂川町役場健康福祉課へ事業説明及び事業活動協力のお願い頴田病院 10 月 5 日飯塚医師会理事会にて事業説明頴田病院 10 月 17 日嘉飯地区訪問看護ステーション連絡協議会にて事業説明及び事業活動協力のお願い 頴田病院 3

(3) 在宅医療連携協議会の設置 目的 : 拠点事業の活動推進 多職種連携の推進 地域の問題解決 緩和 委員 : 社団法人飯塚医師会 社団法人飯塚歯科医師会 社団法人飯塚薬剤師会 飯塚居宅介護事業所連絡協議会 嘉飯訪問看護ステーション連協議会 社団法人福岡県作業療法協会 福岡県医療ソーシャルワーカー協会 飯塚市役所高齢者支援課 嘉麻市役所高齢介護課 桂川町役場健康福祉課オブザーバー : 福岡県庁保健医療介護部医療指導課 薬務課 飯塚市立病院 開催頻度 :2 ヶ月に 1 回 4

2) 多職種の顔の見えるネットワークづくり (1) 在宅医療 介護連携研修会 (3 回 ) 日付内容参加職種 平成 24 年 10 月 19 日 在宅医療連携拠点事業所とは 頴田病院院長本田宜久 他職種連携の在り方のついて 永芳医院院長内野利昭形式 : 講演会 共催 : 飯塚市 嘉穂 鞍手保健福祉環境事務所 医師 :3 名歯科医師 :1 名看護師 :16 名薬剤師 :11 名介護支援専門員 :42 名 MSW:4 名等参加者合計 95 名 平成 24 年 11 月 15 日 症例検討末期がん患者の退院支援事例 頴田病院医師大杉泰弘形式 : パネルディスカッション 共催 : 飯塚市 嘉穂 鞍手保健福祉環境事務所 医師 :6 名歯科医師 :3 名看護師 :24 名薬剤師 :14 名介護支援専門員 :55 名 MSW:11 名等参加者合計 139 名 平成 25 年 2 月 16 日 他職種に対する質問タイム ~ 他の職種が普段どんな仕事をしているのか在宅医療 介護の現場での役割などを遠慮なく質問しましょう ~ 永芳医院院長内野利昭 他職種による在宅療養支援 頴田病院医師大杉泰弘形式 : 講演会 グループワーク 医師 :17 名歯科医師 :2 名看護師 :24 名薬剤師 :21 名介護支援専門員 :35 名 MSW:8 名等参加者合計 141 名 共催 : 飯塚医師会 歯科医師会 薬剤師会飯塚市 嘉麻市 桂川町 嘉穂 鞍手保健福祉環境事務所 5

(2) 在宅医療 介護連携支援室の設置 ( 平成 25 年 2 月 ) 医師 看護師 ( 介護支援専門員 ) MSWを配置 行政との相談窓口の情報を共有化 リーフレットを地域住民へ配布 (3) 地域包括支援センターとの連携 定期的に市町村 地域包括支援センターを訪問し 今後の連携のあり方について協議 医師や社会福祉士を派遣し センター職員との交流及び講義を実施 年月日テーマ主催 平成 24 年 5 月 31 日 症例検討 ケアマネジャー 看護師による事例提供飯塚市役所高齢者支援課 地域包括支援センター 平成 24 年 9 月 19 日 最新の在宅医療事情と在宅医療連携拠点事業 飯塚市役所高齢者支援課 地域包括支援センター 市内居宅介護支援事業所 平成 25 年 2 月 18 日 在宅医療連携拠点事業所と地域包括支援センターとの連携の在り方について 桂川町役場健康福祉課 地域包括支援センター 町内居宅介護支援事業所 平成 25 年 3 月 21 日 医師が求めるケアマネ ( 仮 ) 嘉麻市役所高齢介護課 地域包括支援センター 市内居宅介護支援事業所 6

(4) 薬局との連携 - 居宅療養管理指導の標準化 - 薬剤師会と2ヶ月に1 回会合を実施 ( 連携薬局数 :18) 居宅療養管理指導依頼シートの作成 緊急時の連絡網の作成 麻薬応儒体制の整備 3) 在宅医療バックアップシステムの構築 実地研修の提供体制の準備 24 時間在宅医療バックアップ体制の構築 強化型支援病院として在宅支援診療所と連携 7

4) IT を活用した医療 介護従事者間の情報共有システム整備 カナミック社と契約し 11 月より一部の薬局 訪問看護ステーション 居宅介護支援事業所と試行的に運用を開始した 利点として 患者情報の一元化を図り場所を選ばずに情報共有ができる 懸念される個人情報の守秘については 同システム自体が厚労省の個人情報のガイドラインにのっとり作成されているため 信頼性が高い 5) 地域住民への普及啓発 市民向けに 1 在宅医療とは何か? 2 地域での活動の紹介 3 在宅医療 介護に関する相談窓口を掲載したリーフレットを作成し 各市町村や福祉センター等へ配布を行った 8

6) 災害時における在宅療養患者の支援体制の整備 今年度の取り組みは主に 2 点 (1) 災害時に必要な AED や衛星電話等の備品購入と貸し出しの周知 各代表者で構成された在宅医療連携協議会において 備品の必要時の貸し出しについて周知した 当面 メンテナンスを含めた保管は拠点事業所で行うことにした (2) 災害時における在宅酸素が必要な患者の支援体制の構築 運営準備ワーキンググループの中で 飯塚市役所総務部総務係防災安全係 市内をカバーしている業者 8ヶ所 ( 全 9ヶ所 ) と協議した 現状は 市内の在宅酸素利用者は140 人程度 人工呼吸器利用者は 90 人程度が見込まれることを共有した 具体的な取り組みとして 市のワンストップ防災伝達システムによるメ- ル配信への登録を参加事業者全てに登録してもらうこと 地区の民生委員の連絡先を在宅酸素業者へ配布 避難先公民館の電圧の確認を実施するとし 今後も継続して会合を設ける予定となっている 9

7) その他の取り組み (1) 専門職のレスパイトケアサービスニーズに関する調査 ( 集計中 ) 対象 : 市内の訪問看護ステーション 居宅介護支援事業所職員 93 ヶ所へ発送 (2) 医療 介護資源マップ作成 (3) 地域リーダー養成研修への協力 (4) 北九州ブロック拠点事業所発表大会開催 10

2. 具体的な取り組みと地域の在宅医療連携に与えた効事業の推進体制構築 研修会への参加者が増加した TV ニュースやメディアに取り上げられるようになり 地域での関心が高まった 従来 在宅医療 介護の地域課題を共有し 解決 緩和に向けての議論する場がなかった それぞれの機関や職種が本事業を機会に一つになれた ( 情報共有 顔見知りの関係構築 ) 近隣の市町村からも研修会開催の要望が届いている 11

3. 困難であった点 その克服法など 本事業の対象エリアの問題 職能団体や県域の保健所の対象エリアが広域であることから 飯塚市とその周辺地区を合わせ二市一町を対象とする活動が望ましかった 様々な関係機関との連携については 今年度は各事業ごとに判断 柔軟に対応した 近隣の各市町村の連携のためには 各自治体等による拠点事業所が増える必要がある 在宅医療への移行患者数の把握 今年度は 推進体制の構築に時間を要したため 地域で在宅医療を希望する患者数の把握には直接は結びついてはいないが 多職種の従事者に対しては効果が可視化できた 今後は関係機関の協力も得て 地域単位で在宅医療患者の数を把握するしかけをつくり 数字を追っていく必要がある IT 情報共有システムの共有範囲と運用の資金 今年度は一部の事業所と試行運用することで システムの問題を明らか にした 今後は 地域の事業所と共有する範囲や 今後の継続運用の資 金をどう工面するかが課題である 12

4. 今後の課題 事業の継続 事業の性格上 単年度でできないことは明白である 顔のみえる関係をさらに深め スムーズな連携を維持向上するために IT システムの運用 在宅医療連携協議会の継続的開催が必要である 来年度以降も事業の 継続が是非とも必要である 県 市町村 郡市医師会との連携 民間病院がこの事業を推進体制を展開するには 更なる県 市町村と郡市医師会との連携が不可欠である 13