( 万戸 ) () 年 (%) 万戸 万戸 () 年 万戸 総数木造木造率 ( 右軸 ) () 年 万戸 ()()()()()()()()()()() 資料 : 国土交通省 住宅着工統計 ( 万 ) () 年 万 輸入製品 輸入丸太 ( その他 ) 輸入丸太 ( 北洋材 ) 輸入丸太 ( 南洋材 )

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第 1 部森林及び林業の動向 森林 林業の再生に向けた新たな取組 東日本大震災 で森林 林業 木材産業に甚大な被害 公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律 の成立 生物多様性に関する新たな世界目標 ルールの採択 国際森林年 林業 木材産業関係者が天皇杯等を受賞 木材の需要拡大の背景 ( )

製造業者による 木材製造高度化計画 の認定制度を定めている 認定された計画に従って木材製造の高 * 度化を行う場合には 林業 木材産業改善資金の償還期間を延長することができるとされている 公共建築物 の範囲は 政令により 国や地方公共団体が整備する公共 公用に供する建築物に加えて 国等以外の者が整備

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この文書は 森林 林業基本法 ( 昭和 39 年法律第 161 号 ) 第 10 条第 1 項の規定に基づく平成 22 年度の森林及び林業の動向並びに講じた施策並びに同条第 2 項の規定に基づく平成 23 年度において講じようとする森林及び林業施策について報告を行うものである

第 1. 基本的事項 1. 都道府県の森林整備及び林業 木材産業の現状と課題 1 森林整備の現状と課題本県の人工林面積の主な樹種別の構成割合は スギ 71% アテ 12% マツ 9% である 齢級構成は 10~11 齢級をピークとした偏った構成となっており 保育や間伐を必要とする 9 齢級以下のもの

輸入バイオマス燃料の状況 2019 年 10 月 株式会社 FT カーボン 目 次 1. 概要 PKS PKS の輸入動向 年の PKS の輸入動向 PKS の輸入単価 木質ペレット

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図 2 製材品の流通経路 供給者 ( 製材工場 ) 製材品出荷量 (1+2+3) 製材品計 943 万 4 千m3 (100.0%) 国産材計 644 万 6 千m3 ( 68.3% 56.9%) 外材計 298 万 8 千m3 ( 31.7% 43.1%) 1 建築業者等 ( 需要者 ) への出荷

様式 2 作成年度 平成 28 年度 森林整備加速化 林業再生基金変更事業計画書 区分 : 強い林業 木材産業構築緊急対策 区分 : 林業成長産業化総合対策 福井県

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1 システム販売で購入する材の利用計画 ( 模式図 ) ( 例 1 単独申請の場合 ) 一般材 2cm 上 製材 プレカット 木材店 一般材 18cm 下素材ラミナ 集成材加工低質材 原料材 チップ 製紙 ( 例 2 共同申請の場合その 1) [ ] は申請者 [ 木材 ] [ プレカット ] 工務

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バイオ燃料

このシリーズの中で 木材利用による地球環境保全への貢献について多面的に紹介されてきましたが 森林から生産される木材を我々の生活に役立てるためには 木材を様々な方法で加工しなければなりません その役割を果たしているのが木材産業です 従って 木材産業は 直接には目に見えない形で地球環

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1. 地域活性化に資する固定価格買取制度 再生可能エネルギー特措法では 再生可能エネルギーによる地域の活性化を目的としている 我が国の国土の大宗を占める農山漁村は バイオマス 水 土地などの資源が豊富に存在 特に 国土の約 7 割を森林が占める森林大国である我が国では 森林から発生するバイオマス等を

申請書の作成 1 1 買受希望数量等 の数量は 公告における物件番号別の出材予定数量と一致さ せてください 2 2 添付書類 の (1) 直近の事業年度に係る貸借対照表及び損益計算書 (2) 納税証明書の写し (3) 社会保険の加入を証する書類及び (4) 保有する資格を証する書類について 共同申請

違法伐採対策の推進について

CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 3)~ 防耐火性能の評価 ~ 平成 26 年度建築研究所講演会 CLTによる木造建築物の設計法の開発 ( その 3) ~ 防耐火性能の評価 ~ 建築防火研究グループ上席研究員成瀬友宏 1 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 3)~ 防耐

別添 1 木材利用ポイント事業の実施結果 木材利用ポイントの申請 件数 ポイントの申請 1, % 木造住宅 ( 棟別申請 )/ 内装 外装木質化 184,48.4% 木材製品 / ストーブ 12, 6.% 累計 ポイント数 木材利用ポイントの発行 累計 件数 ポイント数 ポイントの発

立木販売のご案内 ~ 多くの森林が主伐期を迎える中で立木販売を進めています ~ 四国森林管理局

主な木材製品の出荷額の内訳を図6 に示しました 二〇一六年の出荷額約二 七兆円の内訳を割合で示していますが 一般製材 合板 集成材 木材チップ等は総務省による統計)1 (を パーティクルボード 繊維板等は経済産業省の統計)7 (を利用して 総合的に作成したものです 図3 (二月号

調査結果の概要 合板統計 ( 平成 28 年 6 月分 ) 普通合板生産量は 前年同月に比べ 16.6% 増加 特殊合板生産量は 前年同月に比べ 6.6% 減少 平成 28 年 7 月 25 公表 1 普通合板生産量は 26 万 5,683 m3となり 前年同月に比べ 16.6% 増加した 2 普通

- 1 - 農林水産省 経済産業省告示第一号国土交通省合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律(平成二十八年法律第四十八号)第三条第一項の規定に基づき 合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する基本方針を定めたので 同条第四項の規定に基づき 公表する 平成二十九年五月二十三日農林水産大臣山本有

( スギ ) 丸太中心の輸出から 付加価値の高い製品輸出への転換を推進 ~ 我が国の加工技術を活かした木材製品のブランド化の推進 ~ 現状 課題 輸出量が最も多い樹種であるが その大部分は中国向けの低価格 低質な丸太輸出 付加価値の高い製品中心の輸出に転換していくためには 実需者向け PR の強化に

平成 29 年 7 月 地域別木質チップ市場価格 ( 平成 29 年 4 月時点 ) 北東北 -2.7~ ~1.7 南東北 -0.8~ ~ ~1.0 変動なし 北関東 1.0~ ~ ~1.8 変化なし 中関東 6.5~ ~2.8

Chapter 3 3 章森林経営信託制度と木造化 木質化 ~ 岐阜県御嵩町の取り組み ~ P 岐阜県御嵩町における森林経営信託方式の紹介 P 森林経営信託方式と木造化 木質化 030

材工分離発注 実施設計が終わった段階 ( 施工者を決定する前 ) で木材を地方自治体が調達し施工者に支給する メリット 木材調達に十分な期間が持てる 製材所の作業を一時期に集中させないなど加工スケジュールの工夫がしやすい デメリット 地方自治体や設計者の労的負担が大きい 品質管理 調達が材工で別々と

3 木材産業の現状と課題 (1) 木材需給の動向 木材供給量は 住宅着工戸数の減少等を背景とした木材需要の減少により 長期的に減少傾向 このうち木材輸入量は 1996 年をピークに減少傾向で推移する一方 国産材の供給量は 2002 年を底に増加傾向 木材自給率も 2002 年の 18.8% を底に上

( 単位 : 千 BDT) 製紙産業の木材チップ消費量 輸入広葉樹輸入針葉樹 国産広葉樹国産針葉樹


日田材需要拡大緊急対策事業実施要領

第 章木材産業と木材利用 増の約 2 兆 億円であった * ( 資料 -) このうち 製材業の製造品出荷額等は 億円 集成材製造業は 億円 合板製造業は 億 円 木材チップ製造業は 億円となっている * また 木材 木製品製造業の付加価値額 * は 億円 従業者数は 人となっている 我が国の木材産業

バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

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9 原木の長さ ( 長級 ) は 企画提案事項とします ただし 多様な長級の採材などの提案 には沿えないことがあります 10 特定の径級を対象とした企画提案は 採用出来ません なお 物件毎に示した原木は すべて受け入れていただくことになります

渡良瀬遊水地のヨシ等利活用再生可能エネルギー導入計画 概要版 本業務は 渡良瀬遊水地のヨシをはじめ市内で排出される各種バイオマスを活用することにより い かなるエネルギー利用が可能になるのか その方向性と具体的な燃焼設備導入のモデルケースを想定す るとともに これによる地域活性化の可能性を検討した

Microsoft Word - アンケート中間報告-02.docx

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2

A タイプに関する事項 1 申請書の作成 (1) 1 買受希望物件 の数量は 公告における物件番号別の出材予定数量と一致さ せてください 公告で 一般材 低質材 統合材 原料材別に申請していただくこと も可能とした物件についても A タイプの場合は不可とします (2) 2 安定供給システム販売に係る

表 3-2 企画書の項目例 項目 特筆事項 1. 事業のコンセプト目的等 2. 設計内容について 3. 木材の調達について 4. 発注方式について 計画条件 ( 面積や階数などの諸元について ) 架構方式設計に関連する木材の品質について 伐採スケジュールと量の把握方法 ( 情報入手先の提示 ) 地域

我が国中小企業の課題と対応策

ツールへのデータ入力前にすべきこと 一般廃棄物処理に係るフロー図を作成 < 収集 : 直営 > < 直接搬入 > 粗大ごみ **t <A 破砕施設 : 直営 > <D 最終処分場 > 粗大ごみ **t 粗大ごみ **t 粗大ごみ **t 燃やすごみ **t アルミ缶 **t スチール缶 **t びん

1 木質バイオマスエネルギー利用事業所に関する項目 (2) 別平均初期投資額 更新額 生活関連サービス 娯楽業 教育 製造業 農業電気 ガス 熱供給 水道業宿泊業 飲食サー宿泊業ビス業 医療 福祉 協同組合その他 総数製材業 木製品製造業合板製造業集成材製造業建築用木製組立材料製造業 ( プレカット

第 3 章隠岐の島町のエネルギー需要構造 1 エネルギーの消費量の状況 ここでは 隠岐の島町におけるエネルギー消費量を調査します なお 算出方法は資料編第 5 章に詳しく述べます (1) 調査対象 町内のエネルギー消費量は 電気 ガス 燃料油 ( ガソリン 軽油 灯油 重油 ) 新エ ネルギー (

資料 5-1 防耐火に係る基準 資料の素案 第 1 章総則 ( 設計基準 ) 1.2 用語の定義 主要構造部 : 建築基準法第 2 条第 5 号による 耐火構造 : 建築基準法第 2 条第 7 号による 準耐火構造 : 建築基準法第 2 条第 7 の 2 号による 防火構造 不燃材料 : 建築基準法

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

スライド 1

令和元年 7 月 25 日公表 調査結果の概要 製材統計 ( 令和元年 6 月分 ) 製材用素材の入荷量は 前年同月に比べ 1.2% 増加製材品の出荷量は 前年同月に比べ 1.8% 減少 1 製材用素材の入荷量は 149 万 6 千 m 3 となり 前年同月に比べ 1.2% 増加した うち国産材は

中期経営計画の前提となる環境認識 1 日本経済の予測 年初からの円高や株安の進行により 消費マインドは伸び悩み 景気動向は停滞している 今後は 消費税増税による駆け込み需要の発生とその反動減による景気縮小が予想される 中長期的には成熟社会として 多様な価値観とともに これまでとは異なる市場が生まれる

名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

別添 4 レファレンスアプローチと部門別アプローチの比較とエネルギー収支 A4.2. CO 2 排出量の差異について 1990~2012 年度における CO 2 排出量の差異の変動幅は -1.92%(2002 年度 )~1.96%(2008 年度 ) となっている なお エネルギーとして利用された廃

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4 チップ化試験結果チップ化試験の結果から販売に向けた 次の 2 つのポイントが明らかになりました 1 現場の数量調査と利用方法が違うため端材と末木枝条は分別した方が良い 2 端材と末木枝条の搬出のために 作業路を修理することはできないので 搬出しやすい箇所に まとめておくことが重要である この結果

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資料 3 ー 1 環境貢献型商品開発 販売促進支援事業 環境省市場メカニズム室

様式 1 号 ( 外構部の木質化対策支援事業助成金交付規程第 6 関係 ) 全国木材協同組合連合会会長松原正和殿 外構実証事業申請書 下記のとおり外構実証事業に申請します (1) 申請者情報会社住所 事業担当者連絡先 建設業を生業とすることの証明 ( 右のいずれかについて )( 注 ) 会社名代表者

林業活性化の課題 ~ 路網整備と木の徹底的な利用の促進 ~ 農林水産委員会調査室 いなぐま稲熊 としかず利和 1. はじめに我が国の森林における樹木の蓄積量は 高度成長期の大規模な植林活動等もあって 量的には充実しつつある しかし 現在の林業は 木材価格の低下により 立木を伐採して販売しても 伐出コ

年 4 月期関西圏 中京圏賃貸住宅指標 大阪府京都府兵庫県愛知県静岡県 空室率 TVI( ポイント ) 募集期間 ( ヶ月 ) 更新確率 (%)

木造住宅の価格(理論値)と建築数

平成 30 年 4 月 10 日公表平成 28 年 農業 食料関連産業の経済計算 ( 概算 ) - 農業 食料関連産業の国内生産額は 兆円で全経済活動の約 1 割 - 統計結果 1 農業 食料関連産業の国内生産額平成 28 年における農業 食料関連産業の国内生産額は 115 兆 9,63

番号文書項目現行改定案 ( 仮 ) 1 モニタリン 別表 : 各種係 グ 算定規程 ( 排出削 数 ( 単位発熱量 排出係数 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 -

第 7 部 木材流通 販売 木材は 森林において素材 ( 丸太 ) を生産する川上 素材を製材品に加工する川中を経て 川下の木材消費者に届けられます 森林の管理経営に欠かせない間伐 主伐により生産された素材が どのような流通経路を辿りどのように利用されているのかを知り 木材流通の効率的なシステムを選

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令和元年 8 月 23 日公表 調査結果の概要 製材統計 ( 令和元年 7 月分 ) 製材用素材の入荷量は 前年同月に比べ 12.4% 増加製材品の出荷量は 前年同月に比べ 5.3% 増加 1 製材用素材の入荷量は140 万 2 千 m 3 となり 前年同月に比べ12.4% 増加した うち国産材は1

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全建事発第 号 平成 30 年 12 月 27 日 各都道府県建設業協会会長殿 一般社団法人全国建設業協会会長近藤晴貞 公印省略 高力ボルトの需給安定化に向けた対応について ( 協力要請 ) 平素は本会の活動に対しまして 格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます さて 標記につきまして 国

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ご注意安全上の230 商品の選定施工基準かかる前に標準施工法施工方法納まり納まり位の納まり工法施工方法施工方法維持管理参考資料設計基準 施工に施工部材の木造下地の鉄骨下地のその他各部外張断熱装飾部材の軒天材の工事管理 9. 外張断熱工法 1 設計施工上のポイント 外張断熱工法については 住宅会社 設

-Ⅰ. 木材情報の確認と企画 1) 木造 内装木質化における企画書の作成木造建築物の計画を実際の事業に起こす いわゆる 企画する 場合 企画書 を作成するわけであるが 表 3-1 に示すような名称があり フェーズが変わる ( 進む ) ごとに 漠然とした内容から詳細な内容に詰めていく作業を行う 企画

資料2 紙類の判断の基準等の設定に係る検討経緯について

スライド 1

平成 28 年度エネルギー消費統計における製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) のエネルギー消費量を部門別にみると 製造部門で消費されるエネルギーは 1,234PJ ( 構成比 90.7%) で 残りの 127PJ( 構成比 9.3%) は管理部門で消費されています 平成 28 年度エ

利用することをいう (4) 林業事業者森林において森林施業 ( 伐採, 植栽, 保育その他の森林における施業をいう 第 12 条において同じ ) を行う者をいう (5) 木材産業事業者木材の加工又は流通に関する事業を行う者をいう (6) 建築関係事業者建築物の設計又は施工に関する事業を行う者をいう

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(2) 高齢者の福祉 ア 要支援 要介護認定者数の推移 介護保険制度が始まった平成 12 年度と平成 24 年度と比較すると 65 歳以上の第 1 号被保険者のうち 要介護者又は要支援者と認定された人は 平成 12 年度末では約 247 万 1 千人であったのが 平成 24 年度末には約 545 万

1 ( ) 4.1% 4.4% 4.% 1 ( ) 1.2%( ) 1.6% 3.8% 1( ) 5.6% 4, % 8 6.5% % 2 4.3% 47.8% 18.8% % 13 2, % 2.2% 13.% 218 ( ).

二重床下地 という 参考図参照) として施工する方法がある 二重床下地は 支持脚の高さを一定程度容易に調整することができること また コンクリートスラブと床パネルとの間には給排水管等を配置できる空間があることから 施工が比較的容易なものとなっている 2 本院の検査結果 ( 検査の観点 着眼点 対象及

平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1-

目次 1. 奈良市域の温室効果ガス排出量 温室効果ガス排出量の推移 年度 2010 年度の温室効果ガス排出状況 部門別温室効果ガス排出状況 温室効果ガス排出量の増減要因 産業部門 民生家庭部門

(2) 太陽熱 太陽光発電同様に 設置効果について検討を行いました 太陽熱集熱器設備規模 120m 2 50m 2 3m 2 *1 設備 工事費 2,870 万円 1,196 万円 30 万円 補助率 1/2(NEDO) *2 3 1/2(NEDO) - *1: 新エネルギーガイドブック及び市資料よ

第1章

EPA に関する各種試算 試算 1 EPA のマクロ経済効果分析 (3 ページ ) 内閣官房を中心に関係省庁と調整したシナリオに基づき 川崎研一氏 ( 内閣府経済社会総合研究所客員主任研究官 ) が分析 WTO はじめ広く関係機関が活用している一般均衡モデル (GTAP モデル ) を使用 EPA

基本方針

事例2_自動車用材料

説明書 ( 耐震性 ) 在来木造一戸建て用 ( 第二面 ) 基礎根入れ深さ深さ ( mm ) 住宅工事仕様書 適 基礎の 立上り部分 高さ ( mm ) 厚さ ( mm ) 基礎伏図 不適 各部寸法底盤の寸法厚さ ( mm ) 幅 ( mm ) 基礎詳細図 基礎の配筋主筋 ( 径 mm ) 矩計図

( 目 次 ) 頁 我が国の森林資源の状況 1 木材需要 木材価格の状況 2 森林資源の成長量と国産材利用量の状況 3 我が国の林業を巡る経営環境 4 木材需要に占める建築用材の位置づけ 5 木材利用の教育環境形成効果 6~7 公共建築物における木材利用の波及効果 8 公共建築物の木造化の現状 9

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プロジェクト登録一覧 別添 1 プロジェクト登録申請日 プロジェクト概要 適用方法論 方法論番号名称 / 新設 プロジェクト実施場所 認証予定期間開始日 認証予定期間終了日 排出削減量 吸収量 ( 総量 ( 見込 )) 審査機関 1 69 平成 27 年 3 月 6 日 社会福祉法人加茂つくし会 千

資料1 :住宅(家庭部門)の中期の対策・施策検討

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第 Ⅰ 章木材の需要拡大 新たな 木の文化 を目指して 1 木材の需要拡大の背景 (1) 木材の供給 ( 万 ) (%) () 年 万 万 () 年 万 () 年 ( 万 ) 製品 ( その他 ) (%) () 年 製品 ( 合板等 ) 万 製品 ( パルプ チップ ) 万 製品 ( 製材品 ) 丸太 製品シェア ( 右軸 ) () 年 国産材供給量 ( 用材 ) 木材自給率 ( 右軸 ) (2) 木材の需要 () ()()()()()()()() () () 資料 : 林野庁 木材需給表 注 : 数量は丸太換算値 ()()()()()()()()()()() 資料 : 林野庁 木材需給表 注 : 数量は丸太換算値 ( 万 ) () 年 ( 人 ) 万 () 年 万 万 その他用材需要量合板用材需要量パルプ チップ用材需要量製材用材需要量一人当たり木材需要量 ( 右軸 ) 万 () () () () () () () () () () () 資料 : 林野庁 木材需給表 注 : 数量は丸太換算値 3 森林 林業白書 ( 平成 年版 ) 概要

( 万戸 ) () 年 (%) 万戸 万戸 () 年 万戸 総数木造木造率 ( 右軸 ) () 年 万戸 ()()()()()()()()()()() 資料 : 国土交通省 住宅着工統計 ( 万 ) () 年 万 輸入製品 輸入丸太 ( その他 ) 輸入丸太 ( 北洋材 ) 輸入丸太 ( 南洋材 ) 国産材 ( 広葉樹 ) 国産材 ( 針葉樹 ) () 年 万 () 年 万 ()()()()()()()()()() 資料 : 林野庁 木材需給表 注 : 数量は丸太換算値 ( 万人 ) () 年 万人 () 年 万人 () 年 万人 人口推移推計 ( 出生中 中 ) 推計 ( 出生低 高 ) 推計 ( 出生高 低 ) ()()()()()()()()()()() 資料 : 総務省 国勢調査 人口推計 国立社会保障 人口問題研究所 日本の将来推計人口 ( 平成 年 月推計 ) (3) 木材の需要拡大の必要性 森林 林業白書 ( 平成 年版 ) 概要 4

2 木材需要拡大に向けたこれまでの取組 (1) 住宅分野 (%) 管柱 横 材 土台 床下地用合板 輸入材 ( 集成材等 ) 輸入材 ( 製材 ( は合板 )) 国産材 ( 集成材等 ) 国産材 ( 製材 ( は合板 )) 資料 : 社団法人日本木造住宅産業協会 ( ) 木造軸組住宅における国産材利用の実態調査報告書. 注 : 住宅供給会社 社に対するアンケート調査の結果 ( 回答社数 : 社 ) 使用割合 は 回答者による在来工法住宅の総供給戸数 ( 約 万戸 ) に対する各部材を使用した戸数の割合を示す : 計の不一致は四捨五入による 事例 住宅メーカーによる国産材利用の取組状況 社名 ( 主要工法 ) 社 ( 在来 ) 社 ( 鉄骨 ) 各社の取組状況 平成 ( ) 年 月から 土台にヒノキ 柱にスギ集成材 合板にスギ合板を使用した国産材多用モデルを標準仕様として全国展開 平成 ( ) 年の国産材使用量は約 万 東北地方で 秋田スギの集成材を柱材に使用 平成 ( ) 年 月から 柱 梁等への銘柄スギ ヒノキ集成材の使用を標準設定 ( 選択仕様 ) としたモデルを全国展開 軒裏 耐力壁等にも国産材を採用 社 ( ツーバイフォー ) 資料 : 林野庁業務資料 合板や土台周りを国産材化 平成 ( ) 年度には ヒノキ集成材によるまぐさ ( 開口部上部の横材 ) カラマツ による 階根太を採用した国産材率 % モデルで 長期優良住宅先導的モデル事業に採択 国産材率 % を目指す 5 森林 林業白書 ( 平成 年版 ) 概要

(2) 住宅分野以外 項目区分目標 庁舎の営繕 公共土木工事 柵工 ( 安全柵 手すり等 ) 残存型枠 ( 残置式のコンクリート型枠 ) 標識工 ( 場所等の案内板 ) 視線誘導標 土留工 伏工 防風柵等 ( 木製割合を % にできないもの ) 木造率 内装等の木質化率 % 基準年 ( 平成 - 年度の実績平均 ) における木材使用量の 倍程度かつ 木製割合 % 基準年 ( 平成 - 年度の実績平均 ) における木材使用量の 倍程度 補助事業対象施設 木製品の購入 紙製飲料缶 事務机 コピー用紙 書棚 名刺用紙 フラットファイル チューブファイル 木造率 内装等の木質化率 % 間伐材等を使用したもの % 事例 木杭を使った地盤補強工法の開発東京都千代田区の 社では 平成 ( ) 年に 国産材 ( カラマツ スギ等 ) の木杭を利用した小規模建築物向けの地盤補強工法を開発 同工法は 地盤補強工事で主流となっているコンクリート杭や鋼管杭に代わって 防腐 防蟻処理を行った木材 ( 円柱状に加工した地盤補強材 ) を専用重機で地盤中に圧入することにより 地盤の支持力を強化するもの 同工法は 戸当たり 程度の木材を使用することから 国産材の利用拡大に貢献するとともに 製造時に多くの二酸化炭素を発生するコンクリートや鉄の代わりに木材を使用することから 地球温暖化防止にも貢献 森林 林業白書 ( 平成 年版 ) 概要 6

3 木材需要拡大に向けた最近の動向 (1) 公共建築物の木造化 (%) 都市建築物の不燃化の促進に関する決議 ( 衆議院 : 昭和 () 年 月 ) 我が国は 年々火災のためにばく大な富を喪失しているが これは 我が国の建築物がほとんど木造であって 火災に対して全く耐抗力を有していないことに起因する ( 中略 ) 記三新たに建設する官公衛等は 原則として不 建築物全体 公共建築物 燃構造とすること 資料 : 国土交通省 建築着工統計 ( 平成 年度 ) 注 : 公共建築物については 国 地方公共団体等が整備する建築物及び学校 老人ホーム 病院等の建築物の床面積のうち 木造のものの割合 ( 農林水産省試算による ) 事例 学校施設における木材利用の手引きを作成 文部科学省と林野庁が作成した冊子 こうやって作る 木の学校 ~ 木材利用の進め方のポイント 工夫事例 ~ では 学校施設における木材利用の意義と効果を説明した上で 木材利用を進めやすくするための方策を紹介 事業を進める上での留意点としては 木材の使用に関する関係者の合意形成 早めの木材調達の準備 伐採 製材 乾燥期間を考慮したスケジュールの設定等を紹介 また コスト抑制の工夫事例としては 一般流通材 定尺材の活用 接合部の形状の統一化 適材適所の木材使用 維持管理に配慮した設計等を紹介 文部科学省農林水産省 こうやって作る ~ 木材利用の進め方のポイント 工夫事例 ~ 冊子の表紙 7 森林 林業白書 ( 平成 年版 ) 概要

タイプ 事務所タイプ 校舎タイプ 規模 建築コスト ( 億円 ) 木造 造 平屋 ( ) 階建 ( ) 平屋 ( ) 階建 ( ) 資料 : 社団法人愛媛県建築士事務所協会 () 木材利用効果 推進事業委託業務 注 : 建築コストは 同一条件の下で作成した木造 造のモデルプランによる積算金額 建築基準法では 柱及び梁については 表面部分が燃えても構造耐力上支障のないように断面積を大きくすることによって 木材の表面を見せたまま木造の準耐火構造とすることが可能 ( ただし 対象はに適合する集成材 単板積層材 製材 ( 含水率 % 等 ) ほか ) 資料 : 建築基準法等に基づき林野庁作成 燃えしろ 部分 事例 効率的な木材調達の事例 もてぎまち栃木県茂木町は 平成 () 年度から平成 () 年度にかけて 町有財産である町有林の木材を活用して 町立茂木中学校の校舎の改築整備を実施 改築に当たっては 地元森林組合への委託により 町有林から 本の立木を伐採 加工して 露天で 年以上自然乾燥させた後 合計 の丸太 柱材 板材等を調達 ( 木材調達費用 : 約 千万円 ) 町有林からの現物調達により 木材の調達にかかる経費を 全て購入したと仮定した場合の約 分のに抑制 茂木中学校の教室 森林 林業白書 ( 平成 年版 ) 概要 8

(2) 木質バイオマスのエネルギー利用 事例 石炭火力発電所における木質バイオマスの混合利用 に愛媛県新 いはま 居浜市の発電事業者 社等は 同社の石炭火力発電所に未 利用間伐材等のチップ化施設と混合利用施設を導入 運転開始 未利 用間伐材等を発電所内でチップ化した後 石炭と混合して燃焼 年間 万 トン ( 混合率 :%) の未利用間伐材等を使用する計画 未利用間伐材等の確保に当たっては 同社の協力会社が県内の素材生 産業者等と協定を結ぶことにより 安定的な供給を確保 石炭火力発電所の未利用間伐材等受入れ施設 ( 円 ) 未利用間伐材等 約 万トン発生 ( 約 万 相当 ) ほとんど未利用 約 万トン発生 工場残材 % % 建 発生木材 約 万トン発生 % % 利用未利用 ( 万トン ) 資料 : 農林水産省 バイオマス活用推進基本計画 ( 平成 ( ) 年 月 ):. 発電用一般炭 チップ ( パルプ用 ) 重油 木質ペレット 灯油 注 : 価格の算出方法 発電用一般炭: 貿易統計による平均輸入価格 + 石油石炭税 チップ( パルプ用 ): 木材価格統計による針葉樹チップ価格 運賃 重油 : 石油情報センターによる小型ローリー納入価格調査結果 木質ペレット: 日本木質ペレット協会調べによるボイラー向けペレット販売価格の平均 + 運賃 灯油: 石油情報センターによる民生用灯油配達価格調査結果 : 単位発熱量は 木材乾燥ミニハンドブック ( 日本木材乾燥施設協会 ) 等による で換算 9 森林 林業白書 ( 平成 年版 ) 概要

燃料チップ価格 チップボイラー 熱 中規模ガス化電熱併給システム 電気 及び 熱 大規模蒸気発電 電気 ( 箇所 ) 円 生 〇〇〇 円 生 〇〇〇 円 生 〇〇 円 生 〇 資料 : 久保山裕史 ( ) 生物資源 :. 注 : : 減価償却期間内に投資回収可能 : 単年度収支は赤字にならないが投資回収は不可能 : 単年度収支も赤字 : 設備補助は % 熱価格は重油 円 l 相当 売電価格は大 規模は 円 中規模は 円 事例 チップボイラーの導入により製麺工場の燃料費を削減 岩手県盛岡市で製麺工場を経営する 社では チップボイラー の導入により 燃料費を大幅に削減 製麺工場では 麺を茹でる ために ボイラーにより大量の蒸気を発生 同社では 平成 ( ) 年に 原油価格の高騰を受けて チップボイラーを導入し 燃料の大部分を 重油からチップ等に 切り替え ボイラーの燃料としては 建設発生木材チップのほか 隣接する製材工場の残材を受け入れ 同社では チップボイラーの導入により 年間の燃料費を導入 前と比較して 千万円程度削減 ) ~ ~( トン 年 ) ~ ~ ~ ~ 生産規模 資料 : 財団法人日本住宅 木材技術センター () 木質ペレットの すすめ. 注 : 平成 ( ) 年 月末時点 森林 林業白書 ( 平成 年版 ) 概要 10

(3) 木材輸出 ( 円 ) その他 米国 フィリピン 韓国 中国 () ()()()()()()()() 資料 : 財務省 貿易統計 注 : 類の合計 () その他 各種木製品 建築木工品類 ボード類 製材 丸太 輸出額合計 中国 韓国 資料 : 財務省 貿易統計 注 : 平成 () 年における 類の輸出総額に占める各品目 輸出額の割合 計の不一致は四捨五入による 事例 付加価値の高い製品の輸出 大分県大分市の 社は 平成 () 年頃から 中国 韓国向けにスギ ヒノキの内装材の輸出を開始 最初の ~ 年は実績が伸びない状態が続いたが 貿易実務に精通した人材を採用したこと 高品質製品の提案を堅持して 安易にグレードを下げなかったこと 量的なまとまりを確保するためにコンテナ単位での注文以外は受け付けなかったこと等から ここ数年で安定した受注を確保 事例 カナダの木材輸出戦略 年 月に 中国 カナダ 同ブリティッシュ コロンビア州の三者は 以下を内容とする 気候変動対策のための木質工法適用に関する覚書 を締結 ( 目的 ) 中国において エネルギー効率が高く 気候変動に悪影響を与えない住宅への需要増加に応えるため カナダの木質工法 () を普及 ( 期間 ) 年までの 年間 ( 取組内容 ) カナダが北京市内に木質工法による 階建ての建築物を建築 断熱性やエネルギー効率 炭素排出削減に関する技術的特性を研究 中国の条件に適した木質工法を検討 11 森林 林業白書 ( 平成 年版 ) 概要

事例 中国での住宅博覧会への出展 日本木材輸出振興協議会では 林野庁の委託を受けて 平成 ( ) 年 月に上海で開催された 上海国際木造エコ住宅博覧会 に 日本パビリオン ( ) を出展 パビリオンでは 国内の 社が フローリングを始めとするスギ ヒノキの内装材 防腐 難燃処理材 家具 ユニット和室等を出展 あわせて 意見交換会 商談会 セミナーを開催して 期間中 約 千人が来場 日本パビリオンの様子 4 新たな 木の文化 を目指して (1) 木材需要拡大に向けた条件整備 (2) 新たな 木の文化 を目指して 森林 林業白書 ( 平成 年版 ) 概要 12