(2) 研究主題との関連本校の研究主題 心身ともに健康で, 安全な生活を送ることができる力を身に付けた生徒の育成 を受けて, 社会の一員として安全で責任ある行動がとれる力を身に付けさせたいと考える そこで, 話合い活動を取り入れながら, 個人情報の取り扱い方を学ぶ学級活動を行い, 主題に迫りたい 本

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活実態と関連を図りながら重点的に指導していきたい また, 栄養教諭による給食献立の栄養バランスや食事によるエネルギー量を基盤として, グループごとに話合い活動を取り入れるなどの指導の工夫を行いたい また, 授業の導入にアイスブレイクや, カード式発想法を取り入れることにより, 生徒が本気で語ることが

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

佐賀県教育センター 平成 24 年 2 月 1 日 新学習指導要領で評価が変わる! 新学習指導要領における学習評価の進め方 ( 中学校特別活動 ) 平成 24 年度から, 中学校では新学習指導要領が全面実施となります 新学習指導要領の趣旨を反映した学習評価の考え方については, 平成 23 年 7 月

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3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

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座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

(3) 本題材の系統と他教科等との関連は 次のとおりである 学級活動 5 月シンボルマークを決めよう 6 月みんなで雨の日を楽しく過ごそう 6 月本題材 9 月 2 学期がんばろう会をしよう 他教科等との関連 道徳 わけっこしよう ( 友情 ) 道徳 どうしたらいいのかな ( 親切 ) (4) 指導

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

保健体育科学習指導案

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

自己紹介をしよう

学級会においては 学級での問題点や課題に一人一人が気付き 話し合いながらよりよい学級生活を目指していく 本議題において 相手の障害のことも配慮し どの児童にとっても満足いく集会にするために話合いや実践を通して研究主題の児童の育成をはかっていきたい 4 評価の観点と評価規準集団活動や生活への関心 意欲

Microsoft Word - 社会科

(Microsoft Word - HP\227p\201i\217\274\211i\222\206\201j.doc)

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

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(3) 資料について本資料は混雑したお店で孫が積んである段ボールを崩してしまい困っているおばあさんの代わりに わたし とその友達の友子が 整理していると 事情の知らない店員に叱られてしまう その後 おばあさんにお礼を言われたが わたし と友子はすっきりしないで帰る 数日後 店員からお詫びの手紙が来た

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た 様々な意見を出しながら, より広い視野で課題について考えられるようにしたい 最終的には過去の友達との関わりを振り返り, 友達との関わりに大切なことは何か考えさせたい 4 研究主題との関連 (1) 保健安全との関連 保健安全 心身の発育, 発達, 病気や異常など自の健康状態を把握し, 健康を保持増

からだのかかわりがたくさんあるということが理解できるのではないかと考えた また, 心とからだがどのような仕組みで繋がって影響があるのか理解しつつ,T2 の養護教諭には専門的な部分をより分かりやすく, 実例とともに説明していく また, このことを学ぶことで, 自分の心とからだをコントロールするというこ

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

小学校 第○学年 学級活動(給食)指導案

う来なかった 翌々日の月曜日 あきらは じゅんに いいよ と返事をもらったのに どうしてこなかったのか と詰め寄った それに対して じゅんからは いいよ って 断ったじゃないか という返事が返ってきた という内容である ここでは 文字だけで思いを伝える難しさと 相手の立場をよく考えて情報を発信する大

第 3 4 学年 ( 複式学級 ) 学級活動指導案 平成 26 年 6 月 11 日 ( 水 ) 第 5 校時指導者教諭 ( 学級担任 ) 養護教諭 1 題材 バランスよく食べよう ( 第 3 学年及び第 4 学年 (2) 日常の生活や学習への適応及び健康安全キ食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

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第4章 道徳

解答類型

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

いて考え, 判断し, 実践している 解している 6 食育の視点 自の食生活を見つめ直し, よりよい食習慣を形成しようと努力すること ( 心身の健康 ) 食品の品質の良否を見け, 食品に含まれる栄養素やその働きを考え, 適切な選択をすること ( 食品を選択する能力 ) 7 学習計画 時 おやつの取り方

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

高等学校第 2 学年保健体育科学習指導案 1 単元名生涯を通じる健康 ( 現代保健体育 大修館書店 ) 期日平成 23 年 10 月 19 日 ( 水 ) 第 5 校時場所県立宇土高等学校 2 年 2 組教室指導者教諭横田大典 2 単元について (1) 単元観本単元は 生涯の各段階において健康にかか

<小学校 生活科>

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

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国語科学習指導案様式(案)

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0630指導案A1

Taro-学級活動学習指導案.jtd

6 指導計画 (7 時間扱い ) (1) 単元の 1: 字手紙 のねらいの確認と受取人決定指導計画 2: 手紙の基本知識の確認と書くことの内容の整理 3: 時候の挨拶作成 ひと文字練習と下書き 4: ひと文字練習と下書き 5: 相互評価 推敲 ( 本時 ) 6: 推敲および清書 7: 清書と宛名書き

Microsoft Word ~33第3学年1組  社会科学習指導案1

質問項目とてもそう思うまあまあそう思うあまり思わないそう思わない 欲しいもの と 必要なもの の区別ができる インターネットによる販売を利用している レシートは必ずもらって持ち帰る 家族に購入した商品について報告する (4)

いきたいと考える 第二に ビデオに撮ったインタビューの様子を繰り返し見て振り返ることで パターンに沿った質問だけでなく 自分なりの質問を考える活動に発展させていきたい そのために ビデオ視聴による振り返りを3 回行う また 自己評価だけでなく 他者評価により互いの良さを確認することで 話すことへの自

Microsoft Word - 【確認】アンケート結果HP.docx

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

高等学校第 2 学年保健体育科学習指導案 指導日時 : 平成 25 年 11 月 6 日第 3 校時 指導学級 : 第 2 学年 組 名 指導者 : 宮城県古川黎明高等学校教諭千田健二 1 単元名保健 : 社会生活と健康ウ労働と健康 ( 大修館書店 現代保健体育改訂版 ) 2 単元の目標社会生活にお

北野中学校 30 周年第 1 学年共通道徳学習指導案 人はなぜ働くのか. 日 時 平成 18 年 11 月 24 日 生 徒 札幌市立北野中学校第 1 学年 指導者 教諭 筒井 久保村 石塚 川村 1. 主題名 人はなぜ働くのか 4-(5) 勤労と奉仕の精神 2. 主題設定の理由 人のためにならない

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

中学校における授業実践事例 1 第 3 学年社会科 消費生活と経済 1 学校名 職氏名萩市立田万川中学校教諭室谷雄二 2 生徒 3 学年 15 人 3 学習指導案 (1) 題材名消費生活と経済 (2) 題材の目標経済活動の意義について消費生活を中心に理解させるとともに 価格の働きに着目させて市場経済

保健体育第 1 学年庄原市立高野中学校 ん 単元名 心身の発達と心の健康 ~ 思春期の心の変化への対応 ~ 本単元で育成する資質 能力 知と学びに向かう思考力 表現力 日時 平成 29 年 11 月 20 日 ( 月 )5 校時 (13:30~14:20) 場所 1 年生教室 学年 第 1 学年 (

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指


Taro-6学習指導案(事例①小学校

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

Taro-指導案 青木.jtd

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

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授業のまとめを行い、医療制度や医療保険のしくみ、医療制度を支えていくことの必要性について確認する。感想をワークシートに記

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(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

4. 評価規準集団活動や生活への関心 意欲 態度学級や学校の生活の充実と向上にかかわる問題に関心をもち 他の児童と協力して自主的に集団活動に取り組もうとしている 集団の一員としての思考 判断 実践楽しく豊かな学級や学校の生活をつくるために話し合い 自己の役割や責任 集団としてのよりよい方法などについ

2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

保健体育科学習指導案

ICTを軸にした小中連携

○ ○ 科 学 習 指 導 案

評価方法 ディスカッション等の事例を用いた活動実習ブレインストーミング 定期テストディスカッション等の事例を用いた活動実習ブレインストーミングその他成果物 定期テストディスカッション等の事例を用いた活動実習ブレインストーミングその他成果物 上に示す観点に基づいて 学習のまとまりごとに評価し 学年末に

Taro-12事例08.jtd

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

5 題材の目標 生涯発達の視点から各ライフステージの特徴 課題について理解す 青年期の自立について考え, 男女の協力などについて考え 結婚 家族 家庭の意義や機能などについて理解し, 自の問題として考え 6 題材の評価規準関心 意欲 態度 思考 判断 表現 技能 知識 理解 自自身のことや, 自らし

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

表 2 家庭にミシンがあり, 家族 ( 自分を含む ) が使用している 37% 家庭にミシンはあるが, ほとんど使用していない 26% 家庭にミシンがない 37% 指導観 1 年生にとって, 中学校に入学して初めての被服製作題材である 小学校の家庭科でも布を用いた製作を行ってきているが, 授業後,

授業の構成要素 学び合う授業で育つ 3 つの力 資料 2 基礎 基本の力知識 理解 技能 問題解決力思考力 判断力 表現力 想像力 学ぼうとする力学習意欲 自己有用感 身に付けた知識 技能を活用したり その成果を踏まえた探究活動を行う中で学び合う授業を展開する 教師の役割 < 問題提示の工夫 > 多

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

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5. 単元について本単元は,2 年生 1 学期に学習した ともこさんはどこかな から引き続いての 話す 聞く の学習である ともこさんはどこかな では, 大事なことを落とさずに話したり聞いたりできるようにすることをねらいとして学習してきた 本単元では, これに加えて互いの話をしっかり聞いてやり取りを

第 3 学年メディア コミュニケーション科学習指導案 授業者池田恭浩 1. 日時平成 28 年 11 月 25 日 ( 金 ) 5 校時 (13:40~14:25) 2. 学年組第 3 学年 1 組 34 名 3. 場所 3 年 1 組教室 4. 単元名 短くまとめて伝えよう ~ 紙しばいを使って

41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

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農山漁村での宿泊体験活動の教育効果について


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詳細に伝えるためにインタビューやアンケートを実施して情報を収集したりする活動を設定することにする 整理する 場面では,CM のテーマをもとに集めた情報の中から伝えたいことが受け手にしっかりと伝えることができる情報を選択する また, 選択肢した情報を加工しながら, 伝えたいことが伝わりやすい CM の

★数学学習指導案最終(知的障害)

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

Transcription:

第 2 学年組学級活動学習指導案 1 題材名個人情報の保護について考えよう 指導者 T1 T2 2 題材設定の理由と生徒の実態最近コミュニケーション ツールが大変人気がある ブログやプロフ,SNS など不特定多数の人々といつでもどこでも交流することができるコミュニケーション ツールは, その利便性ゆえに々利用者数が増加している インターネットが世界中に普及した結果, 新しいコミュニケーションの形が続々と登場している そこで本題材は中学校学習指導要領第 5 章第 2 学級活動 2の内容 (2) ウ 社会の一員としての自覚と責任 の内容を取り扱う このようなコミュニケーション ツールの特徴としては 不特定多数の人々の目に触れること と 一度流出してしまった情報は二度と回収できないこと であり, 大変なリスクを伴う そのため, 個人情報をどこまで公開するべきか どんなトラブルが予想されるか などの危機管理意識を常に持っておく必要がある 本学級では2 学期最初に 携帯電話の使い方 や LINEの使い方 について学習してきたことで, 個人情報の取り扱いについて意識が高くなってきている 情報社会においては情報の受け手であるばかりではなく, 情報の送り手になることも考えられる 特に, 中学生以降は生徒自身が携帯電話 ( スマートフォン ) を持つことが多くなるため, その傾向が強くなると思われる これを受けて, 本題材では 個人情報の取り扱いに注意しながら情報発信する ことを取り上げる 今後ますます進展するであろう情報社会において, 危機管理意識を持って参画しようという意欲と態度を育成するため, 個人情報の保護について学習することは大変重要であると考え, 本題材を設定した 生徒の実態 ( 在籍 36 人実施 33 人 ) 平成 27 年 9 2 実施 1 携帯電話やPC,iPodなどインターネットにアクセスできる端末を持っていますか はい 31 人いいえ 2 人 2 FacebookやmixiなどのSNSを使っていますか はい 20 人いいえ 13 人 3 以下の個人情報でインターネット上に公開してもいいものは何ですか ( 複数回答 ) ニックネーム 15 人好きな食べ物 30 人好きな芸能人 29 人血液型 23 人 5 教科の合計点数 6 人家の住所 2 人 4 インターネット上に個人情報を載せるときに気をつけていることはありますか 個人情報は載せない写真を載せるときには個人が特定できないようにする電話番号は載せない LINEのIDは載せないアンケート結果から本学級はインターネットにアクセスできる端末を多く持っていることがかった また多くの生徒はSNSを使用していることもかった しかし, インターネット上での個人情報の取り扱いについての意識は高くはないことがかる 今後生活していく上で必ず使用するであろうインターネットでの個人情報の取り扱いについての意識を高めたい 3 研究主題との関連 (1) 保健安全との関連 保健安全 心身の発育, 発達, 病気や異常など自の健康状態を把握し, 健康を保持増進できるようにする 保 (1) 保健体育 ( 知 ) 心身の機能と心の健康について理解できるようにする (1) 道徳 ( 心 ) 公徳心及び社会連帯の自覚を高め, よりよい社会の実現に努める 4(2) 思いやり 特別活動 ( 実 ) 社会の一員としての自覚と責任級 (2) ウ 話合い活動個人情報の保護

(2) 研究主題との関連本校の研究主題 心身ともに健康で, 安全な生活を送ることができる力を身に付けた生徒の育成 を受けて, 社会の一員として安全で責任ある行動がとれる力を身に付けさせたいと考える そこで, 話合い活動を取り入れながら, 個人情報の取り扱い方を学ぶ学級活動を行い, 主題に迫りたい 本校の保健安全計画の 心身の発育, 発達, 病気や異常など自の健康状態を把握し, 健康を保持増進できるようにする を受けて, 保健体育では 心身の機能と心の健康について理解できるようにする という目標で, ストレスと心の発達についての授業を行っている 道徳の授業では 公徳心及び社会連帯の自覚を高め, よりよい社会の実現に努める を受けて, 相手のことを考えた言動について自の思いを書くことができた 特別活動では 社会の一員としての自覚と責任 の実践への意欲を高めるために, 個人情報の取り扱い方について考え, 自他ともに気持ちよく生活できるような力を育めるよう, 本題材を設定した 4 学級活動の評価規準と本題材が目指す生徒の姿 点観 評価規準 生徒の姿 目指す 集団活動や生活への関心 意欲 態度学級や学校の集団や自己の生活に関心を持ち, 望ましい人間関係を築きながら, 積 極的に集団活動や自己の生活の充実と向上に取り組もうとする 1 自自身のインターネットの利用について振り返える 2 自が使用している SNSやインターネットの掲示板について振り返る 3 自己紹介カードに正しく書こうとしている 集団の一員としての思考 判断 実践集団の一員として役割を自 覚し, 望ましい人間関係を築きながら, 集団活動や自己の生活の充実と向上について考え, 判断し, 自己を生かして実践している 集団活動や生活への知識 理解集団活動の意義, よりよい生活を築くために集団として意見をまとめる話合い活動の仕方, 自己の健全な生活の在り方などについて理解している 1 望ましく, 正しい情報端末 1 LINEの正しい使い方の利用をしようとしている や, トラブルに巻き込まれないための方法を理解することができる 2 インターネット上での個人情報の取り扱いについて理解することができる 5 活動と指導の見通し段活動内容階携帯電話やPCなどインターネットに接続できる端末についてのアンケー事トの実施 前 いつ 9 16 LINE の利用の仕方について知る 9 16 指導上の留意点 ( 資料 ) 目指す生徒の姿 ( 評価方法 ) 自が使用することができて, 身の回りにある情報端末を思い浮かべながら記入させる ( アンケート ) 身近な事例を示しながら使い方について指導する ( アンケートの結果, ワークシート, パワーポイント資料 ) 1 自自身のインターネットの利用について振り返ろうとしている ( アンケート ) 知識 理解 1 LINEの正しい使い方や, トラブルに巻き込まれないための方法を理解することができる ( ワークシート ) 時間 1

SNS やインターネットの掲示板の利用についてのアンケートの実施 自己紹介カードの記入 18 30 利用している SNS を正直に記入するよう, 指導する ( アンケート ) 通常通り自己紹介カードを記入するように指導する ( ワークシート ) 2 自が使用しているSNS やインターネットの掲示板について振り返る ( ワークシート ) 1 3 自己紹介カードに自について正しく書こうとしている ( カード ) 本 時 インターネット上における個人情報の取り扱いに関して知る 11 6 利用したことのある生徒にはこれまでの利用の仕方を振り返らせる まだ使用したことのない生徒には, これから使用する可能性があることを意識させて, 授業に望ませる ( アンケートの結果, ワークシート, 掲示物 ) 知識 理解 2 インターネット上での個人情報の取り扱いについて理解することができる ( ワークシート ) 1 事 後 個人情報の取り扱いに関するアンケートの実施を実施する 11 9 情報モラルに関して知識を深めることができたか, また今後どのように活用していくかを振り返る ( アンケート ) 思考 判断 実践 1 望ましく, 正しい情報端末の利用をしようとしている ( アンケート ) 1 6 本時の学習 (1) 本時のねらいインターネット上での個人情報の取り扱いについて知り, トラブルに巻き込まれないような知識の定着を図る (2) 本時における研究主題との関連個人情報の保護について考えさせる際には実際のSNSを使用し, その問題点についてグループで検討する時間を多く確保した 話合い活動を行い, 他者の考えを知ることで自らの課題に気づかせたい また, 話し合った内容を全体の前で発表することにより, 主体的な学びが期待できる それらを通して情報化社会において, 個人情報を正しく取り扱うことができる実践への意欲を高めたい (3) 展開 研究主題との関連 段階 導 入 学習活動 1 自己紹介カードを受け取り, その情報をそれぞれ, 公開してもいいもの と 公開してはいけないもの にけ, それでトラブルが起きないか考える 個人 グループで話合い < 公開していいもの > ニックネーム, 好きな 指導上の留意点 T1 T2 アンケートには色ペンなどを用いて, 色けしながらそれぞれの項目にける インターネットについて詳しくない生徒には, インターネット上に情報を載せ 公開してもいいもの の中に 公開してはいけないもの が含まれている場合, トラブルになりそうな事案を上げ, 再度考えさせる グループで話し合いをさせるときに, 食い違っ 目指す生徒の姿と評価方法 資料 自己紹介カ ド 時間

食べ物, 好きなスポーツなど < 公開できないもの > 本名, 住所, 顔写真, 電話番号, メールアドレスなど < なぜ公開してはいけないのか > 個人が特定されてしまう, いたずら電話やメールが来るなど 2 本時の課題を確認する 個人情報の保護について考えよう ると瞬時にして情報が発信されることを伝えながら, 考えさせる 最後に班の意見を聞くことを伝え, 意見をまとめるように伝える 課題を提示し, 授業のねらいを確認させる た意見が出ているときには, 理由を説明しながらお互いの意見を聞くよう支援する 机間指導をしながら, 課題に注目し, 話を聞くよう支援する 自己紹介カ ド 展 開 3 実際にインターネット上にあるプロフィールサイトなどを見て, 個人情報の公開の仕方の問題点について話し合い, 改善策がないか検討し, その内容をホワイトボードに記入する < プロフィールサイトの例 > 1 本名を載せている ニックネームや, ハンドルネームなど, 個人が特定されないものを使用する 2 顔写真を公開している 公開しない もしくはインターネット上のイラスト作成サイトなどを活用する 3 電話番号や LINE の ID などを公開している 公開しない 4 ホワイトボードを黒板に掲示し, 話し合った内容を発表する 電子黒板と,PC を用いて提示する ポイントになるところには電子黒板に赤をいれ, 生徒が見やすくなるように工夫し, 考えを深められるようにする 実際に公開してしまっている生徒のことを授業中に言ってしまったりすることがないよう, この時間で正しい使い方を理解できればいいことを伝え, 個人の批判につながらないよう声かけをする 話合い活動を行い, 他者の考えを知ることで自らの課題に気づく ホワイトボードに書いたことを自信をもって発表できるよう, 称賛する 現実性をもたせるために, 身近な人のものを提示する 机間指導をし, 話合いが進んでいないグループには気を付けるポイントを伝え, 話合いが円滑に進むように指導する 個人情報の取り扱い方について話し合い, 自の意見を発表したり, 友人の意見を聞いたりすることで, 情報化社会でトラブルなく生活できる方法を考える 発表のポイントを助言し, 自信をもって発表できるようにする ワ クシ ト プロフィ ルサイトの例 電子黒板 PC 25

終 末 5 個人情報を公開するときに注意しなければいけないことを考え, 今後インターネットの掲示板や,SNS などの利用方法について自自身の考え方をまとめる 6 新聞記事や, インターネット上の記事から個人情報が流出したことによるトラブルを紹介し, 自にも関わりがある内容であることを確認する 自の身は自で守る という, 情報モラルの基本姿勢を確認し, 自の責任で上手に情報端末を利用できるように, 実践への意欲を高める これから生活していくうえで, 情報端末は必要不可欠なものであることも再認識させ, 使用していく上でトラブルに巻き込まれないよう指導する 自の考えをまとめられない生徒には授業内容を振り返らせ, 何が大切かを考えながらまとめるよう, 個別に支援する 書く内容に戸惑う生徒には, 本時で学習した内容を振り返らせることで自己決定ができるよう声かけを行う インターネット上での個人情報の取り扱いについて理解することができる ( 観察 ワークシート ) ワ クシ ト 15 (4) 事後指導 個人情報の取り扱い方のアンケートをとり, 私生活でどのように情報端末を用いているのか知る