1 まずは相続の基本的なお話しから 相続とは? 相続とは人が亡くなられた際に その人の財産を一定の身分関係にある誰かが承継することです 相続において 亡くなられた方を被相続人といい 被相続人の財産を承継する方を相続人といいます 誰が相続できますか? 相続人は民法で定められており法定相続人と呼ばれます

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相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

である 12 遺留分とは 遺言の内容にかかわらず一定の相続人が確実に受け取ることができる一定の 割合のことである 直系尊属のみが相続人である場合は 被相続人の財産の 1/3 その 他の場合には 被相続人の財産の 1/2 である ただし 兄弟姉妹には遺留分はない 13 相続の放棄は 被相続人の生前に行

相続税 贈与税の基本がよくわかる! 誰が相続人になるの? 税額はどのようにして求めるの? 土地 建物の評価はどうするの? 住宅取得資金の贈与は最大 3,000 万円が非課税に? 教育資金や結婚 子育て資金の贈与は非課税に? 新しくできる配偶者居住権ってどんなもの? etc.

東京太郎様 Inheritance Report 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 30 年 8 月 20 日作成

2011年税制改正のポイント

税法入門コース 相続税 学習スケジュール 回数学習テーマ内容 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 4 回 第 1 章 第 2 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 4 章 第 5 章 テーマ 1 相続税 贈与税とは? テーマ 2 用語の説明 テーマ 1 相続人となれる人は? テ

スライド 1

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(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

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おき 太郎様 Inheritance Report 相続診断書 税理士法人おき会計 平成 28 年 7 月 20 日作成

第 5 章 N

暦年課税の贈与を毎年する人のデータ 暦年課税の贈与は 現金を贈与するのか不動産を贈与するのかで違ってきます 土地は路線価方式または倍率方式で評価し建物は固定資産税評価額で評価しますので 現金での贈与の場合よりも税率は低くなります ただし不動産の贈与では 土地や建物の贈与または共有持分の贈与になります

(2) みなし相続財産ものか13 第1 章12 2 課税される 相続財産 の範囲 海外にある財産も課税対象となる 贈与税の暦年課税適用財産も 3 年以内は課税対象となる 葬式費用 墓地や墓碑 仏壇 仏具等は非課税 相続税の課税対象となる相続財産は (1) 被相続人が亡くなったときに所有していた財産

配偶者がいる人の一次相続と二次相続のデータ 被相続人に配偶者がいる一次相続と 配偶者がいない二次相続の相続税シミュレーションを行います 配偶者の税額軽減は その節税効果が大きいために一次相続で相続税を大幅に減額することができますが 次の二次相続では想定外の相続税が発生することがあります 配偶者がいる

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

Microsoft Word - 第67号 来年からの贈与税改正と相続時精算課税を選択する際の注意点

配偶者の税額軽減特例の有利な受け方 配偶者がいる場合の 相続税の具体的な計算例は以下の通りです 1. 設例 自宅 預貯金等の相続財産の遺産額 =2 億円 法定相続人 = 配偶者 + 子 2 人の合計 3 人 実際の遺産分割は 法定相続分の通りとする 未成年者控除 外国税額控除 生命保険金の非課税枠金

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

Microsoft Word 常発041号 改正相続税法等の周知について(・

A は 全ての遺産を社会福祉施設に寄付すると遺言に書き残し死亡した A には 配偶者 B と B との間の子 C と D がある C と D 以外にも A と B との子 E もいたが E は A が死亡する前にすでに死亡しており E の子 F が残されている また A には 内妻 G との子 (

Microsoft Word - 第53号 相続税、贈与税に関する税制改正大綱の内容

2 税額控除等の計算 ( 単位 : 円 ) 項目対象者計算過程金額 答案用紙 Chapter2 問題 3 課税価格の計算 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 分割財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 2 みなし取得財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額

[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組

FP継続教育セミナー

一戸建ての自宅を所有している人のデータ 東京都内やその近郊など路線価の高い宅地に一戸建ての自宅を所有し その他に預貯金や有価証券を保有している人の相続税シミュレーションになります 路線価が高いと自宅の敷地の面積が広くなくても その宅地の評価額は高額になりますので この宅地に対して小規模宅地等の特例が

相続税に関するチェックリスト

相続人の居住用または事業用の宅地については2 割または5 割評価にするという小規模宅地等の評価減の特例があるが 平成 22 年度税制改正により 原則として申告期限まで居住または事業を継続していなければ適用が認められなくなっている 今回 基礎控除額が引き下げられることと合わせ 都市部の独居老人が亡くな

平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには?

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相続診断士試験

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テキスト編 第 1 章相続税 贈与税とはなにか 目次 1 相続税が課税される理由 1 2 どれくらいの遺産がある場合 相続税は課税されるか 2 3 贈与税が課税される理由 3 4 相続税と贈与税の関係 4 第 2 章相続人と相続分 1 相続人と相続順位 5 2 相続の承認と放棄 14 3 相続人の相

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(3) 年金所得者公的年金等の収入金額が400 万円以下であり かつ その公的年金等の全部が源泉徴収の対象となる場合において公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が20 万円以下である場合には 確定申告の必要はありません また 上記 (2) 又は (3) に該当する方であっても 医療費控除や住宅借入金

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

相続税の総額の計算法定相続分であん分課税遺産総額実際の相続割合であん分超過累進税率の適用税価格の合計額の総額税額 基礎控除額遺産に係る相続税の基礎知識 (1) 相続税の計算過程 相続人が配偶者と子 2 人の場合課法定相続分 法定相続分 税額 算出税額 法定相続分 税額 相続税算出税額 税額控除相続人

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2. 二世帯住宅と特定居住用宅地等 [1] 区分所有なし : 外階段 / 親族が取得する場合 Q. 被相続人 A が所有する宅地の上に A の所有する建物があり 1 階に A が居住し 2 階に子 B とその家族が居住しています ( 建物内部では行き来ができない構造 ) A と B は別生計です こ

税金の時効 税務では 時効のことを更正 決定処分の期間制限 = 除斥期間 といいます その概要は 以下の通りです 1. 国税側の除斥期間 ( 通則法 70) 1 期限内申告書を提出している場合の所得税 相続税 消費税 税額の増額更正 決定処分の可能期間 : 法定申告期限から 3 年 2 無申告の場合

() 葬儀費用を準備する 相続が発生すると預貯金は凍結され 引き出すことができなくなる 預貯金を引き出す時には 遺言書 遺産分割協議書等に記載されている預貯金の相 続人を証明する原因証書に加えて 戸籍謄本 住民票等が必要になる 相続が発生すると すぐに葬儀の費用等が必要になるので 相続発生前に 葬儀

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

経 ViewPoint 営相談 相続時における小規模宅地等の特例の改正 谷口敬三相談部東京相談室 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 ( 以下 小規模宅地等の特例 ) は 一定の要件を満たす宅地等 ( 特定事業用等宅地等 特定居住用宅地等 貸付事業用宅地等 ) につ

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人のデータ 自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人の 法定相続人の数と相続財産および債務のデータから相続税を試算します 賃貸マンションについては全室が賃貸用かどうか 駐車場については舗装がしてあるかどうかで評価額が違ってくることがあります また

1. なぜ空き家が多くなってきたのか その原因? 1 賃貸経営 ( 貸家 ) に関する認識不足 2 賃貸契約に関する問題 ( 借地借家法 ) 3 相続に関する問題 2. 賃貸経営に関る問題点と対策 1 不動産の賃貸経営を事業として認識しておられない 2 借入金に対する認識が甘い ( 相続税対策が主で

コピー又は web からダウンロードしてご使用ください 答案用紙 Chapter1 問題 1 個人とみなされる納税義務者 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 遺贈財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額 2 生前贈与加算される贈与財産の額の計算 ( 単位 :

相続税

住宅取得等資金贈与の非課税特例 教育資金一括贈与の非課税特例 結婚 子育て資金贈与の非課税特例 相続時精算課税制度 贈与者 贈与年の 1 月 1 日現在で 60 歳以上の父母または祖父母 受贈者 贈与者の直系卑属 ( 子 孫 ひ孫等 ) で贈与の年の 1 月 1 日現在 20 歳以上 受贈年の合計所

cf 遺贈 : 遺言によって財産が移転 遺贈者 贈与税の対象となる贈与 死亡時 遺言 一方的な意思表示 受遺者 相続税 財産を取得した受贈者 ( 個人 ) にかかる税金 贈与者 財産 受贈者 個人 個人 贈与税 法人 個人 所得税 ( 一時所得か給与所得 ) 個人 法人 法人税 2

特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

相続診断士試験

養子縁組制度の利用 1. 制度の概要養子には 民法上 普通養子と特別養子の 2 種類があります 養子の相続税法上の取り扱いは 以下の通りです 1 累進課税される相続税率の緩和 (3 億円超は 50%) 2 相続人の数が増えるため基礎控除枠が増加 (1,000 万円 法定相続人 ) 3 死亡保険金 死

平成16年版 真島のわかる社労士

1.一般の贈与の場合(暦年課税)編

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13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

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II. 葬儀費用等補助制度制度 内容 手続き コメント 1 国民健康保険の葬祭費 国民健康保険の被保険者が亡くなった場合 葬祭を 請求先は住所地の市区町村役場の保険年金課 行った人には 葬祭費が支給される 提出書類 ( 市区町村の保険年金課で確認 ) 1 国民健康保険証 2 葬儀の領収書 3 葬祭執

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

第 1 問次の関連業法とコンプライアンスに関する各文章 ( 問 1~ 問 10) を読んで 正しいもの または適切なものには〇を 誤っているものまたは不適切なものには を 解答用紙に 記入しなさい ( 各 1 点 ) ( 問 1) 弁護士資格を有しない相続診断士が 事件性のある法律相談を無償で行うこ

海外財産の相続 : 事例研究 ~ 米国の財産の相続手続き ( 第 4 回 ) 三輪壮一氏三菱 UFJ 信託銀行株式会社リテール受託業務部海外相続相談グループ米国税理士 これまで 海外に財産を保有する場合の 海外相続リスク の存在 特にプロベイト手続き等の相続手続きの煩雑さについて 米国の例を基に説明

叔父から財産の贈与(1~3) を受けた場合 1/1 12/31 2/1 3/15 相選養続択与子贈時届贈精出縁与算書与 1組課提2 税出3 暦年課税相続時精算課税 養子縁組前の贈与 1については 暦年課税により贈与税額を計算し 養子縁組以後の贈与 2 及び 3は 相続時精算課税により贈与税額を計算し

1. はじめに人が亡くなった場合 葬儀などの他に各種の手続があります 届出 請求 遺産の引継ぎ 遺産の名義変更 相続税など税金に関することなどがあります このガイドブックでは 遺産の引継 不動産の名義変更と税に関することを中心に説明します 遺言がない場合を想定しております 争いとなる場合は弁護士 遺

服部法律事務所ニュース 遺言書について その4(相続税)

目 次 ページ テーマ 1 データで見る相続税申告 1~4 テーマ 2 相続税申告までのスケジュール 5 テーマ 3 相続税計算の仕組み 6~7 テーマ 4 相続税申告における実務上の問題点 8~12

Q1 市県民税 ( 住民税 ) とはどんな税金ですか? A1 その年の1 月 1 日現在 市内に住所がある個人に対し 前年中の所得 ( 給与 年金 営業 不動産 譲渡などの所得 ) に応じて課税されます また その年の1 月 1 日現在市内に住所がなくても 市内に事務所 事業所又は家屋敷があれば課税

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

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2. 受取人について 死亡保険金は 保険契約者があらかじめ指定した死亡保険金受取人からご請求ください ( 家族定期保険特約の被保険者が亡くなられた場合の死亡保険金請求の際は 主契約の被保険者からご請求ください ) ただし 死亡保険金受取人が (1)~(3) に該当するときは 次のとおりです (1)

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2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

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平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税務上の措置 ( 手続 )FAQ 平成 30 年 7 月広島国税局 平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税制上の措置 ( 手続 ) 等につきまして 照会の 多い事例を取りまとめましたので 参考としてください 目次 Ⅰ 災害にあった場

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このうち 申告納税額がある方 ( 納税人員 ) は640 万 8 千人で は41 兆 4,298 億円 申告納税額は3 兆 2,037 億円となっており 平成 28 年分と比較すると 人数 (+0.6%) (+ 3.4%) 及び申告納税額 (+4.6%) はいずれも増加しました 所得者区分別の状況イ

2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮

/kenkyu * 概 要 taxation method estate tax inheritance tax eclectic system statutory Inheritance taxation system estate division 目次

(2) 父母 ( 祖父母 ) から子 ( 孫 ) への住宅取得等資金の贈不 父母 ( 祖父母 ) など直系尊属から その子 ( 孫 ) へ居住用の家屋の新築 取得または増改築のための金銭 ( 住宅取得等資金 ) を贈不した場合 表の通りの金額について贈不税が非課税となります また 贈不税の基礎控除

金融商品と資金運用

目次 第一章贈与税は誰に いつかかるのか? 第二章贈与の法律を知っておこう第三章不動産を贈与した方が得? 第四章相続対策には優先順位がある最後に贈与は家族への最高のプレゼント 2

野村資本市場研究所|顕著に現れた相続税制改正の影響-課税対象者は8割増、課税割合は過去最高の8%へ-(PDF)

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遺留分 遺留分とは 一定の親族 ( 配偶者 子 親等直系尊属 ) に残しておかなければならない遺産の割合です 特に遺言を作成する場合は 遺留分に注意する必要があります なお 遺留分を侵害された相続人には 遺留分に相当する部分の取り戻しを請求 ( 遺留分減殺請求 ) することが認められています [2]

未成年者控除 障害者控除の見直し 未成年者控除 障害者控除 6 万円 20 歳に達するまでの年数 6 万円 ( 特別障害者 :12 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 10 万円 20 歳に達するまでの年数 10 万円 ( 特別障害者 :20 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 小規模宅地等につ

Japan Tax Newsletter

上級相続診断士練習問題 < 注意事項 > 1 試験問題用紙は 問題用紙と解答用紙からなっています 解答はすべて解答用紙に記入してください 2 試験問題用紙は 問題用紙と解答からなっています 解答はすべて解答用紙に記入してください 3 問題数 (= 解答数 ) は合計 45 問です 本試験は試験時間

問題 1 1 問題 1 1 納税義務者 相続税の納税義務者及び課税財産の範囲 課税価格 1 納税義務者 ⑴ 次に掲げる者は 相続税を納める義務がある 1 居住無制限納税義務者 ( 法 1 の 3 1 一 ) 相続又は遺贈により財産を取得した個人でその財産を取得した時において法施行地に住所を有するもの

Microsoft Word - 東日本大震災により被害を受けた場合の相続税・贈与税の取扱い

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12. 小規模宅地等の特例の見直し 1. 改正のポイント (3) 適用時期平成 30 年 4 月 1 日以後に相続又は遺贈により取得する宅地等に係る相続税について適用される ただし (2)1 の改正について 平成 30 年 3 月 31 日においての別居親族の要件を満たしていた宅地等を平成 32 年

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相続税ハンドブック 読んでトクする相続の基本と相続税の話 ご相談は下記電話番号までご連絡ください初回の相談は無料とさせて頂きます TEL 03-5217-2288 FAX 03-5217-2289 千代田税理士法人

1 まずは相続の基本的なお話しから 相続とは? 相続とは人が亡くなられた際に その人の財産を一定の身分関係にある誰かが承継することです 相続において 亡くなられた方を被相続人といい 被相続人の財産を承継する方を相続人といいます 誰が相続できますか? 相続人は民法で定められており法定相続人と呼ばれますが 一般に 相続人 と 法定相続人 は同じ意味で使用されております なお 相続により相続人以外の人が相続財産を承継できるケースは 遺言書により相続人以外の人が相続財産を承継する場合です

誰が相続人になりますか? 相続人となれるのは 被相続人の配偶者 子供 父母 兄弟姉妹などですが 相続人になれる順位は決まっ ていますので全員が相続人となれるわけではありません 配偶者子供 ( 孫 ) 父母 祖父母兄弟姉妹 必ず相続人第 1 順位の相続人第 2 順位の相続人第 3 順位の相続人 1 配偶者がいる場合には その配偶者は必ず相続人となります 配偶者の他に子供 父母 兄弟姉妹がいる場合には 上記の優先順位の高い方のみが配偶者とともに相続人となります 具体的に配偶者と子供 父母がいる場合には 配偶者と優先順位の高い子供が相続人となり父母は相続人となれません 2 配偶者がいない場合には優先順位の高い方が単独で相続人となります 配偶者がいない場合で 子供と父母がいる場合には 優先順位の高い子供のみが相続人となります 2

養子も相続人となれますか? 3 養子縁組すると養親との間に実子と同じ身分を取得することとなります したがって養子は相続人となることが可能です 養子縁組には普通養子縁組と特別養子縁組の二種類あり 普通養子縁組は実の親と養親との親子関係が成立し二重の親子関係となります 特別養子縁組は実の親との親子関係が断たれるため 養親との親子関係のみが成立し養親の実子として取り扱われます 民法上は養子の数に制限はないため何人でも養子縁組することができますが 相続税の基礎控除額等を計算する際の法定相続人に含められる普通養子の数は 実子がいる場合には 1 人 実子がいない場合には 2 人までとなります 相続人に未成年者がいる場合は? 相続人に未成年者がいる場合には 親権者が法定代理人として同意をすることとなりますが 親権者と子 ( 未成年者 ) が共に相続人となる場合 親権者が子の法定代理人として遺産分割協議の同意をすることはできません この場合 家庭裁判所に特別代理人の申立を行い 親権者の代わりに代理人となる特別代理人の選任が必要となります 選任された特別代理人が遺産分割協議を行うこととなります

相続財産はどのように分けますか? 被相続人が生前に遺言書を作成している場合には 基本的に誰がどの財産を相続するかが明確ですが 遺言書が存在せず相続人が複数人いる場合には 相続財産をどのように分けるかが問題となります この場合 相続人全員が話し合いの上で相続財産を協議しなければなりません ( 分割協議 ) 話し合いですので全部を 1 人で相続することも可能ですが 分割協議が成立するためには相続人全員の合意が必要となります 遺言書が存在する場合でも分割協議が成立すれば分割協議の通り相続することが可能です 遺産分割協議が成立した際には遺産分割協議書を作成しますが 相続人全員の実印での押印が必要となります 遺産分割の際に気をつけることはありますか? 様々なケースが想定されますが下記の様な例があります 1 相続財産に不動産がある場合 相続人同士が共有で所有する共有持分として登記するケースがあるのですが 不動産を共有持分で所有した場合 売却や建替え等の際に共有者全員の同意を得なければならず トラブルの原因となります 4

2 3 共有持分での相続を避けたい場合には 不動産を単独で相続する代償として他の相続人に金銭などを与える代償分割といった方法があります 一時的な相続税を考えると 配偶者には税額軽減 ( 後述 ) がありますので配偶者が多くの財産を相続すれば相続税額が軽減されることとなります ただし 配偶者が多くの財産を相続すると 次の相続時に多くの相続財産を残すこととなり 結果として多額の相続税を支払う場合があります この場合には次の相続を見込んだ分割協議が効果的となります 土地を所有している場合 土地の価額は相続財産の多くを占めることとなります 一定の要件を満たした土地は相続税額を減額できる特例があり ( 後述 ) 要件を満たした場合と満たさない場合とでは相続税額に多くの影響を与えます そのため土地の減額特例を受けたい場合には適用要件を意識した分割協議が必要となります 5 法定相続分とは? 法定相続分とは民法で定められた相続財産の取り分で 遺言書が存在しない場合等に各相続人が相続できる割合となります 法定相続分は相続人の間で遺産分割の合意ができなかったときの取り分であり 必ずこの相続分で遺産分割しなければならないわけではありません

遺留分とは? 相続人には 最低でもこれだけの財産はもらえるという権利があり その権利を遺留分といいます 遺言書で遺産相続の内容があまりに不公平な場合 不満のある相続人から訴えられる可能性があります そのため遺言書作成の際には遺留分を侵害しないような対策が必要となります 相続人法定相続分遺留分 配偶者のみ配偶者 100% 配偶者 1/2 子供のみ子供 100% 子供 1/2 兄弟姉妹のみ兄弟姉妹 100% なし 直系尊属のみ直系尊属 100% 直系尊属 1/3 配偶者と子供配偶者 1/2 子供 ( 全員で )1/2 配偶者 1/4 子供 ( 全員で )1/4 配偶者と直系尊属配偶者 2/3 直系尊属 ( 全員で )1/3 配偶者 1/3 直系尊属 ( 全員で )1/6 配偶者と兄弟姉妹配偶者 3/4 兄弟姉妹 ( 全員で )1/4 配偶者 1/2 兄弟姉妹なし 直系尊属 直系 とは いわゆるタテの血縁関係をいい 尊属 とは目上の者を指すため父母 祖父母などが該当します 6

相続税の基本的なお話しです 7 相続税はどのような場合に課税されますか? 相続税は被相続人が残した相続財産の合計額が基礎控除額を上回った場合に課税されます 基礎控除額はいくらですか? 基礎控除額が 相続税法の改正により 平成 27 年 1 月 1 日以降大幅に減少します 改正前 改正後 5,000 万円 + 1,000 万円 法定相続人の数 4 割減!! 3,000 万円 + 600 万円 法定相続人の数 基礎控除額の計算例 : 相続人が妻と子供 2 人の場合 ( 法定相続人 3 人 ) 改正前 5,000 万円 + 1,000 万円 3 人 = 8,000 万円改正後 3,000 万円 + 600 万円 3 人 = 4,800 万円

前頁の例の場合 改正前は相続財産が 8,000 万円を超えた場合に 改正後は相続財産が 4,800 万円を超えた 場合に相続税の課税対象となります この改正により相続税の課税対象となる方が大幅に増加することとなり 首都圏に地価の高い自宅を所有す る場合等は 新たに相続税の課税対象となる可能性があります 相続税法改正の影響 改正前 ( 死亡者数に占める割合 ) 増加 改正後 ( 死亡者数に占める割合 ) 課税対象となる死亡者数 4.6 万人 (4.1%) 約 3 万人 7 万人 (6%) 全国 相続税を納める相続人の数 11.5 万人 6 万人 17.5 万人 相続税額 1.25 兆円 3,000 億円 1.55 兆円 首都圏 課税対象となる死亡者数 1.5 万人 (7%) 1.6 万人 3.1 万人 (14.3%) 申告対象者 ( 納税なしを含む ) 3.9 万人 (18%) 4.6 万人 8.5 万人 (39%) 相続税がかかる財産にはどのようなものがありますか? 相続税がかかる財産は大きく分けると次のようになります 1 本来の財産これは 被相続人から直接相続した財産のことです 土地 建物 現預金 株式などがあげられます なお 8

お墓や位牌などは非課税となります 2みなし相続財産これは 被相続人の死亡がきっかけで得た財産のことです 生命保険金 死亡退職金などがあげられます ただし これらには一定額の非課税枠があります 3 3 年以内の贈与財産これは 相続開始前 3 年以内に被相続人から贈与を受けた財産のことです 相続税の計算上は相続財産に加えて計算されます 4 相続時精算課税制度を選択した贈与財産相続時精算課税制度を選択した財産については 相続財産に加えて計算されます 9 相続時精算課税とはどのような制度ですか? 親が子等に贈与する場合には 年間 110 万円までが非課税となり 110 万円を超える場合には贈与税が課税されます 相続時精算課税は親等が所有している財産を子供等若い世代に生前に非課税で贈与することが可能となる制度で 65 歳以上の親が 20 歳以上の子等へ生前贈与した場合には 2,500 万円までが非課税となり 2,500 万円を超えた分には 20% が課税されます さらに 贈与が住宅取得等資金の場合には 65 歳以上という親の年齢制限がなくなります ただし 贈与した親が亡くなったときには 相続財産にこの贈与した分を加えて相続

税を計算することとなるため 将来相続税が課税されない場合には節税となりますが 将来相続税が課税される場合には 贈与分が相続時に課税されることとなるため適用には注意が必要です また 相続時精算課税制度を一度適用した場合には 取り消すことはできず贈与税の年間 110 万円の非課税も使えなくなります 相続税の申告はいつ どこにするものでしょうか? 相続税の申告の期限は 被相続人の死亡した日の翌日から 10 か月以内となります この期限までに 相続税も原則金銭で全額納付しなければなりません ただし 全額を納付できない場合には 相続税を分割により納付する延納が認められております さらに延納でも納付できない場合には 有価証券や不動産を現物で納付する物納が認められておりますが 延納 物納での納付の場合一定の要件を満たす必要がありますので注意が必要です 相続税の申告は 相続人全員で 一つの申告書により 被相続人の住所地を管轄する税務署に提出します 相続財産より借入金が多い場合はどうなるのでしょうか? 相続は亡くなった人のプラスの財産だけでなく マイナスの財産である債務も引継ぐことになります 相続税の計算では 借入金等の債務はプラスの相続財産から差し引くことができます したがって借入金が相続財 10

11 産より多い場合には相続税はかかりませんが 相続の方法には注意が必要です 相続の方法には単純承認 限定承認 相続放棄の 3 通りがあります 1 単純承認単純承認とは被相続人の権利 義務のすべてを承継する方法です そのため 相続財産より債務が大きいときは 相続人が自分の財産で債務を弁済することになります 相続が起きたことを知ってから 3 ヶ月以内に限定承認も相続放棄もしなかった場合は 自動的に単純承認したものとされます 2 限定承認限定承認とは相続により取得した財産の範囲内で被相続人の債務を負担すればよく 相続人自身の財産でその債務を弁済する責任はありません 相続人が限定承認をしようとするときは 相続が起きたことを知った日から 3 ヶ月以内に家庭裁判所に申し立てをしなければなりません 3 相続放棄相続人が相続放棄をしたときは 初めから相続人でなかったものとみなされます 相続人が相続放棄をしようとするときは 相続が起きたことを知った日から 3 ヶ月以内に家庭裁判所に申し立てをしなければなりません

相続税額を減額できる制度はありますか? 例えば下記のような減額があります 1 小規模宅地の特例 この特例は 被相続人から取得した相続人の生活基盤となる宅地について重い相続税がかからないよう 一定の条件を満たした場合 土地の評価額を大幅に減額できる特例です 改正前 改正後 事業用地 特定事業用宅地等特定同族会社事業用宅地等 400m2まで 80% 減額 400m2まで 80% 減額 住宅用地 特定居住用宅地等 240m2まで 80% 減額 330m2まで 80% 減額 不動産貸付用宅地等 200m2まで 50% 減額 200m2まで 50% 減額 12

13 2 配偶者の税額軽減配偶者が相続する財産については 財産を共に形成してきたことや 今後の生活を考慮し 1 億 6,000 万円と相続財産に法定相続分を乗じて算出した金額のどちらか高い金額までの相続税が免除されます したがって相続が発生した際に 配偶者が多くの財産を相続した場合には 相続税額は低く抑えられますが 配偶者は被相続人と同世代のため 次の相続が比較的早く 最初の相続で多くの財産を配偶者が相続してしまったため 配偶者が亡くなった際の相続税が結果として多額となるケースが想定されますので 配偶者の税額軽減を適用する際にはその点を考慮した対策が必要です 相続税はどのように計算しますか? 相続税は各々が相続した財産に税率を乗じるといった計算方法ではなく 相続財産の合計額から基礎控除額を差し引いた残額を求め その残額を法定相続分によって各人に按分し 按分した金額を下記の速算表を基に税額を計算し 各々の税額を合計したものが相続税額の基礎となります この基礎となった相続税額に財産の取得割合を乗じた金額が各人の相続税額となります

計算例 : 課税価格 4 億円 法定相続人は配偶者と長男 二男の 3 人の場合 財産の取得割合配偶者 50% 長男 30% 二男 20% 4 億円 - 基礎控除額 8,000 万円 = 3 億 2,000 万円 相続税の合計額の計算 配偶者 3 億 2,000 万円 1/2 40%- 1,700 万円 = 4,700 万円 子供 3 億 2,000 万円 1/4 30%- 700 万円 = 1,700 万円 4,700 万円 +1,700 万円 +1,700 万円 = 8,100 万円 改正前 ( 平成 26 年 12 月 31 日まで ) 各人の相続税額 課税価格 税率 控除額 配偶者 8,100 万円 50%= 4,050 万円 配偶者軽減に 1,000 万円以下 10% - 長男 8,100 万円 30%= 2,430 万円 より免除 3,000 万円以下 15% 50 万円 次男 8,100 万円 20%= 1,620 万円 5,000 万円以下 20% 200 万円 1 億円以下 30% 700 万円 3 億円以下 40% 1,700 万円 3 億円超 50% 4,700 万円 14

相続税額の計算は複雑ですが 下記の早見表ではおおまかな相続税額が把握できます 相続税早見表 ( 平成 26 年 12 月 31 日まで ) 法定相続人 単位 : 万円 課税価格 配偶者あり (1/2 相続した場合 ) 配偶者なし 子供 1 人 子供 2 人 子供 3 人 子供 4 人 子供 1 人 子供 2 人 子供 3 人 子供 4 人 1 億円 175 100 50 0 600 350 199 100 2 億円 1,250 950 813 675 3,900 2,500 1,800 1,450 3 億円 2,900 2,300 2,000 1,800 7,900 5,800 4,499 3,500 4 億円 4,900 4,050 3,525 3,250 12,300 9,800 7,699 6,500 5 億円 6,900 5,850 5,275 4,750 17,300 13,800 11,700 9,600 6 億円 8,900 7,850 7,025 6,500 22,300 17,800 15,699 13,600 7 億円 11,050 9,900 8,825 8,250 27,300 22,100 19,699 17,600 8 億円 13,550 12,150 11,075 10,250 32,300 27,100 23,700 21,600 9 億円 16,050 14,400 13,325 12,250 37,300 32,100 27,699 25,600 10 億円 18,550 16,650 15,575 14,500 42,300 37,100 31,899 29,600 15 億円 31,050 28,450 26,825 25,750 67,300 62,100 56,899 51,700 20 億円 43,550 40,950 38,350 37,000 92,300 87,100 81,900 76,700 15

( 平成 27 年 1 月 1 日以降 ) 法定相続人 単位 : 万円 課税価格 配偶者あり (1/2 相続した場合 ) 配偶者なし 子供 1 人 子供 2 人 子供 3 人 子供 4 人 子供 1 人 子供 2 人 子供 3 人 子供 4 人 1 億円 385 315 263 225 1,220 770 630 490 2 億円 1,670 1,350 1,218 1,125 4,860 3,340 2,460 2,120 3 億円 3,460 2,860 2,540 2,350 9,180 6,920 5,460 4,580 4 億円 5,460 4,610 4,155 3,850 14,000 10,920 8,980 7,580 5 億円 7,605 6,555 5,963 5,500 19,000 15,210 12,980 11,040 6 億円 9,855 8,680 7,838 7,375 24,000 19,710 16,980 15,040 7 億円 12,250 10,870 9,885 9,300 29,320 24,500 21,240 19,040 8 億円 14,750 13,120 12,135 11,300 34,820 29,500 25,740 23,040 9 億円 17,250 15,435 14,385 13,400 40,320 34,500 30,240 27,270 10 億円 19,750 17,810 16,635 15,650 45,820 39,500 35,000 31,770 15 億円 32,895 30,315 28,500 27,200 73,320 65,790 60,000 55,500 20 億円 46,645 43,440 41,183 39,500 100,820 93,290 85,760 80,500 16

相続手続きの流れ 17 相続の開始 ( 被相続人の死亡 ) 相続放棄 限定承認は 3 ヶ月以内に 遺言書の有無を確認 相続人調査 確認 相続財産の把握 相続税の放棄 限定継承 所得税の準確定申告は 4 ヶ月以内に 所得税の準確定申告

相続税申告は 10 ヶ月以内に 遺言書がある 遺言書がない 遺言書の種類 遺産分割協議が 公正証書遺言 自筆証書遺言 可能 不可能 検認 協議が成立 調停 遺産分割協議書の作成 調停調書審判書の作成 法定相続 名義変更 相続税計算 申告 納税 18

各専門家の役割 相続は一生に一度か二度あるかないかの出来事ですので 不慣れな状況で多くの問題を各専門家に相談することとなります 一般的には相続人同士の争いがなく 相続税の申告が必要な場合には 税理士が中心となって手続作業を進めます 当事務所では各専門家とのネットワークにより お客様の相談窓口となり相続の手続きがスムーズに行えるようお手伝いさせて頂きますので お気軽にお問い合わせください 税理士 弁護士 司法書士 行政書士 FP 土地家屋調査士 不動産鑑定士 贈与計画 遺言書の作成 遺言書の検認 遺産分割協議 生命保険の変更 相続に関する税務相談 相続税の申告 不動産名義変更登記 その他の名義変更 土地の分筆登記 土地と境界線の確認 土地の測量 財産の評価 不動産の鑑定評価 後見制度 FP フィナンシャルプランナー 19

手続きチェックシート 手続き チェック 提出 / 問い合わせ先 葬祭費 埋葬費 高額医療費 市区町村役場又は年金事務所 支給を受ける 公的年金 生命保険 生命保険会社 死亡退職金 勤務先 公共料金 電気 ガス 水道会社 電話 NTT 解約等の手続き クレジットカードカード会社運転免許証警察署 パスポート パスポートセンター 国民健康保険証 市区町村役場 相続人の確認 調査 本籍地の市区町村役場 遺言書の確認 ( 実筆遺言 ) 家庭裁判所 相続の承認又は放棄 家庭裁判所 準確定申告 準確定申告青色申告承認申請書税務署 相続税の申告 不動産 法務局 預貯金 銀行 郵便局 遺産の名義変更 有価証券 証券会社 銀行 自動車 陸運局 住宅ローン ローン会社 20

会社概要 21 千代田税理士法人 ( 東京事務所 ) 101-0054 千代田区神田錦町 3 丁目 17 番地廣瀬ビル9 階 TEL 03-5217-2288 浦和事務所 ( 公認会計士事務所 ) 336-0015 さいたま市南区太田窪 5-20-25 代表者紹介 公認会計士 税理士 小島昇 経歴 役職等 1948 年 12 月 19 日生 株式会社ダイエー社外監査役 1966 年 埼玉県立浦和高等学校卒業 株式会社エヌ ピー シー社外監査役 1981 年 税理士登録 ( 第 46620 号 ) 一般社団法人 日本経営管理協会副理事長 1982 年 公認会計士登録 ( 第 7560 号 ) 元日本公認会計士協会千代田会会長 2009 年 11 月 黄綬褒章受章 元日本公認会計士協会常務理事 ( 財務担当 ) 前政府税制調査会法人課税小委員会専門委員 元千代田公認会計士監査団理事長

1. 豊富な実績で誠実にお手伝いさせて頂きます 当事務所は 創業以来 50 年を超える豊富な経験と実績を持って 誠実にお客様のご相談にお応えいたします おかげさまで代表は公認会計士として黄綬褒章を受章させて頂きました 相続税の申告実績も 100 件以上ございますので安心してご相談ください 2. 初回の相談料を無料とし 料金は明確に提示いたします 初回の面談後 料金が発生する場合には作業内容ごとの見積書を作成し 料金を明確に提示いたします 資産税のみならず会計 税務の相談も初回は無料とさせて頂きます 3. 税務調査を意識した申告をいたします ある程度の資産のある場合 相続の申告をしたのち 税務署による調査が入る場合がございます 調査に備えて わかりやすい書類作成をし 申告に関する根拠法令を明らかにいたします 4. 納め過ぎた相続税を国から取り戻します いったん税務署に申告した相続税の申告書をお見せいただき 土地等の評価方法または 特例の適用の有無について詳細に検討し 納め過ぎた相続税があれば 国に対して還付請求をいたします 平成 23 年 12 月 2 日以後に確定申告書の提出期限が到来する相続の申告についての還付請求できる期間は 法定納期限後から5 年となっております 22

ご相談は下記電話番号までご連絡ください 初回の相談は無料とさせて頂きます TEL 03-5217-2288 FAX 03-5217-2289 2014 年 1 月