牛の繁殖支援サービス FUJITSU Intelligent Society Solution 食 農クラウド Akisai 牛歩 SaaS 牛歩 SaaS ご紹介 ~ICT 技術を活用した計画繁殖のご提案 ~
目次 1. 畜産農家を取り巻く環境 P.2 2. 繁殖牛の 1 年 1 産 実現への課題 P.3 3. 牛歩 SaaSの概要 P.4 4. 牛歩 SaaSの特長 P.5 5. 牛歩システムの導入実績 P.8 6. 標準価格 ( 歩数計装着が20 頭の場合 ) P.9 7. 経済効果事例 P.10 ( ご参考 ) 競合製品比較 P.11 1
1. 畜産農家を取り巻く環境 < 環境の変化 > 飼料の高騰 農産物価格の低迷 安価な輸入肉の台頭 食の安全(BSE, 口蹄疫 ) ( 円 / トン ) 配合飼料価格の推移 ( 乳牛飼育用 ) 80,000 70,000 60,000 70,150 円 (1.5 倍 ) 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 45,650 円 62,700 円 (1.4 倍 ) 0 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 畜産農家の経営収支 ( 一戸当たり ) 区分 酪農繁殖牛肥育牛金額 ( 万円 ) 比率 (%) 金額 ( 万円 ) 比率 (%) 金額 ( 万円 ) 比率 (%) 収入 1 3,095-403 - 3,919 - 経営費 2 2,744 100.0 276 100.0 3,437 100.0 肥育素牛 416 15.2 45 16.3 1,828 53.2 飼料 1,188 43.3 88 31.9 1,110 32.3 光熱動力 122 4.4 13 4.7 49 1.4 その他 1,018 37.1 130 47.1 450 13.1 所得 (1-2) 351-127 - 482 - 飼養頭数 38 10 90 出典 : 農林水産省 農業経営統計調査 より抜粋 < 農家の課題 > 生産コストの低減 < 農家の対策 > 的確な発情発見による受胎率向上 個体改善による乳量増加 / 肉質向上 疾病予防による牛の供用年数の延長 適正な給餌と自給飼料増産 ICT 技術を活用した計画的繁殖による経営効率化 2
2.. 繁殖牛の 1 年 1 産 実現への課題畜産農家を取り巻く環境 全国平均 (420 日 ) 1 年 1 産 (365 日 ) 短縮 ( 分娩 ) ( 授精 ) ( 受胎 ) 受胎期間 (285 日 ) 子宮回復 (20 日 ) 受胎可能期間 (60 日 ) +55 日 ~ 発情発見の条件 ~ 発情のサイクルは 21 日 発情は午後 10 時 ~ 午前 8 時に多く発生する傾向 発情発生期間 ( 受胎可能期間 (60 日 ) に授精 ~ 受胎することが必要 ) < 発情を見極めること自体は難しくない > 1 落ち着きがなく行動量が増加する 2 乗駕動作 ( マウンティンク ) 3 乗駕許容動作 ( スタンテ ィンク ) 4 食欲減退 < 畜産農家の課題 > (2 回発情を見逃すと 1 年 1 産は実現不可能 ) 124 時間での発情監視体制をとるのが難しい 多忙な酪農 家畜家 ( 搾乳, 給餌, 給水, 牛舎掃除等 ) 何十, 何百頭と飼っている雌牛の発情を見逃す 発情時間は 12~18 時間 ( 午後 10 時 ~ 午前 8 時に多く発情 ) <ICT の活用領域 > 1 発情兆候の早期発見 牛の行動量から発情兆候を早期に発見する 2 雄牛と雌牛の産み分け ( 約 70% の確率 ) 酪農では乳牛となる雌牛を求め 畜産では肉質の良好な雄牛を求める ( 授精時間による産み分け ) 3 疾病の早期発見 発情発見のための監視体制がとれないのが 課題である 3
3. 牛歩 SaaS の概要 牛歩は牛の行動特性を利用して 歩数計を活用した歩数データの推移で発情時期を検知し 高い受胎率で繁殖させることを可能にするシステムです 種付けタイミングの見逃しによる酪農 畜産家の損失を激減させ かつ 雄雌の産み分けにも活用でき 経営効率化の支援を行います 富士通では この牛歩をクラウドサービスとして提供致します これにより データを確実に保全し 常に最新の環境下でご利用頂けます 4
4. 牛歩 SaaS の特長 1 1 牛に歩数計を装着して 行動量 ( 歩数 ) で発情等を発見します 21 時間単位での行動量をリアルタイムにグラフで表示します 3 発情兆候の連絡メールを携帯電話 スマートフォン及びパソコンに送信します 4 放牧, つなぎ等の飼養形態を選びません 発情開始判断 授精適期 (8 時間 ) (8 時間 ) 排卵時期 16 時間後約 14 時間後 雌牛 雄牛 < 授精適期 > 発情開始判断から 16 時間後が適期 ( 変更可 ) < 雌雄産み分け > 授精適期を境に前半 8 時間が雌牛 後半 8 時間が雄牛の出産確率が高くなる 過去の実績より 約 70% の確率で実現 5
4. 牛歩 SaaS の特長 2 < 受胎の確認方法 > 1 回目の発情 21 日後に再発情 ( 受胎せず ) 2 回目の発情 1 回目の発情から 27 時間後に授精を行い 21 日後に再発情が発生 ( 授精が遅く受胎せず ) 21 日後に再発情がなければ 受胎している可能性あり < 発病の兆候 1( 行動量の減退 )> 搾乳中 搾乳中 搾乳後に給餌場に移動していない < 発病の兆候 2( 歩数増加が数日続く )> 6
4. 牛歩 SaaS の特長 3 ~ お知らせ 画面 ~ 7
5. 牛歩システム導入実績 牛歩システムは日本の酪農 畜産農家様に約 1,100 システムの導入実績あり 今帰仁村和牛改良組合 久米島 ( 沖縄県 ) 目的 沖縄県中部の今帰仁村和牛改良組合及び 久米島において 経営の安定 合理化に取り組み 繁殖牛の生産拡大を目指す 11 年 1 産を目標に分娩間隔の短縮化を図る 2 繁殖障害の早期発見を可能とする 概要 効果 牛歩システムにより 的確な発情時期の把握が可能となった 今帰仁村和牛改良組合の他組合員も導入を検討中であり また 沖縄県南部においても 導入検討の農家が増え 拠点産地化が進められている JA 宮崎経済連 ( 宮崎県 ) 目的 JA 宮崎経済連殿の 肉用牛生産実証農場 ( 木城 ) 妊娠牛供給センター綾農場において スタンドアロンタイプの牛歩システムを導入し 発情発見の見逃し防止及び管理労力の軽減を図っていた しかし 当システムは農場内のみ利用可能な仕組みであリ 畜産部として現場の繁殖状況を把握する事が出来なかった この為 牛歩 SaaS を導入する事で 畜産部で現場の繁殖状況をリアルタイムで把握できる様にした 概要 効果 畜産部で現場の繁殖状況をリアルタイムで把握することで 精度の高い繁殖管理を行う事が可能となった 8
6. 標準価格 ( 歩数計装着が20 頭の場合 ) 標準機器構成 (1) (2) (3) データセンター 基地局 ( 注意 ) 機器設置を行う前には 現地での既存の通信設備及び電波状況の調査が必要です 牛舎内のアンテナは牛舎の広さ及び電波状況に設置が必要となる場合があります インターネット 自宅 / 事務所 (4) 牛舎 既存設備 ルーター ダイポールアンテナ 2 20 個 FOMA Card ルータ 受信機 1 歩数計 345 機器概算費用 NO 品名型番単価個数金額備考 1 受信機 TFR400EF-TR 660,000 1 660,000 ルータ含む 2 ダイポールアンテナ DP-303L 25,000 1 25,000 3 歩数計 TMT411E 35,000 20 700,000 牧場側で装着実施 4 足首バンド AKB-01 200 20 4,000 5 足首バンド用金具 AKBK-01 600 20 12,000 6 取付工事費用 - 200,000 1 200,000 1サイトあたりの工事費用 合 計 1,601,000 サービス利用料 ( 月額 ) NO 品 名 型 番 月額単価 個数 金 額 備考 (1) サービス利用料 1,000 20 20,000 1 歩数計あたりのサービス費用 (2) 運用支援費用 個別見積 運用に際してのサポート費用 (3) 導入支援費用 個別見積 導入セットアップ 操作教育費用 (4) 回線利用料 - - - - お客様手配 9
7. 経済効果事例 11 農家 牛歩使用前と使用後経済効果 牧場名 飼養 頭数 牛歩導入前 2008/5~2008/12 8 ヶ月間 牛歩導入後 2009/1~2009/8 8 ヶ月間 短縮 日数 年間増産 頭数 増産による増収 350,000 円 /1 頭 ( 平均 ) 空胎日数分娩間隔空胎日数分娩間隔 1 A 畜産 180 78 363 63 348 15 8 2,800,000 2 B 畜産 262 74 359 59 344 15 12 4,200,000 3 C 畜産 110 96 377 66 351 26 8 2,800,000 4 D 畜産 202 54 339 40 330 9 6 2,100,000 5 E 畜産 498 78 363 51 336 27 40 14,000,000 6 F 畜産 201 154 439 74 359 80 37 12,950,000 7 G 畜産 537 115 400 62 347 53 75 26,250,000 8 H 畜産 273 217 502 66 351 151 85 29,750,000 9 I 畜産 173 137 422 67 352 70 29 10,150,000 10 J 畜産 248 83 368 50 335 33 24 8,400,000 11 K 畜産 151 102 387 69 354 33 13 4,550,000 平均 258 108 393 61 346 47 31 10,722,727 10
( ご参考 ) 競合製品比較 競合各社の仕様と導入実績 ( 国内 ) メーカー名国名測定装置国内電波法通信方法電波飛距離データ取得 導入実績国内 ( 想定数 ) シェア N 社 オランダ 脚 不要 微弱 数 m 歩数合計 10 1% W 社 ドイツ 脚 不要 微弱 数 m 歩数合計 20~30 2% A 社 イスラエル 脚 不要 微弱 数 m 歩数合計 10 1% D 社 スウェーデン 首 不要 微弱 30m 1 時間単位 20~30 2% コムテック社 ( 牛歩 ) 日本 ( 宮崎 ) 脚 首 取得 特定 150m 前後 1 時間単位 1,050 92% I 社 日本 首 取得 微弱 30m 1 時間単位 30 2% N 社 日本 首 単体 1 時間単位 0 0% センサータイプによる発情発見比較 学術研究機関にて一定条件のもと 同一個体の牛に首タイプのセンサーと 脚タイプのセンサーを同時に装着し そのデータを基に発情の発見率と誤報率について比較した 発見率 (%)=( 真の発情検出数 )/( 歩数計検出総数 ) 100 誤報率 (%)=( 偽の発情検出数 )/( 歩数計検出総数 ) 100 発見率 誤報率はコムテック社比較 < 比較結果 > 首での発情発見 :3~5 日の平均で発見率 85% 誤報率 65% 程度 放牧時も同様の結果 実用性低い 脚での発情発見 :6~7 日以上の平均で発見率 90% 誤報率 20% 程度 放牧時は発見率上昇 誤報率低下 実用性高い ( 考察 ) 首に装着した場合の誤報率が高くなる要因として 給餌の度に運動量が増加する傾向にあり 発情時との判別が困難であると推測される 牛歩はパーラー連動が可能な乳牛のみでなく 放牧の肉牛にも活用可能 競合製品は 微弱無線のため 通信距離が短く パーラー連動でのみ使用可能 ( 乳牛のみ ) ツナギ飼育牛 育成牛 放牧牛及び和牛での発情発見は困難 ) 11