思ったこと や 考えたこと が混同した学習になります 調べる時間には 提示資料を中心に記述させましょう 考えさせる時間には 調べて分かったことから なぜなのか どうして ~するのか まとめさせましょう 最後に 話し合う時間には 教科書から読み取った情報と考えを分けて交流させましょう そして 教師によ

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平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

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課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

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資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

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平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

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平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5


41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

自己決定の場を設定する 自己存在感を持たせる 共感的な人間関係を育成する準備活動のどの場面で どの子どもを生かすのか 見通しを持って授業に臨む 導入の場面する 深める場面り返りの場面2 確かな学力の育成 複雑で変化の激しい現代社会に子どもたちが主体的に関わり よりよい社会を創造していくためには 一人

(2) 指導の実際 1 話すこと 聞くこと の実践ア協働による教材研究の柱 モデルの提示について対話のためのスキルの定着や対話の深まりを目指し, 教師や代表グループによる対話のモデルを提示し, 気付いたことや発見したことを基に自分たちの対話や話合いの様子を振り返らせ, 学びの充実を図るようにする 共

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイ

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

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学習指導要領の趣旨を実現する授業づくりのポイント

平成29年度 中学校英語科教育 理論研究

M28_回答結果集計(生徒質問紙<グラフ>)(全国(地域規模別)-生徒(公立)).xlsx

第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

1 高等学校学習指導要領との整合性 高等学校学習指導要領との整合性 ( 試験名 : 実用英語技能検定 ( 英検 )2 級 ) ⅰ) 試験の目的 出題方針について < 目的 > 英検 2 級は 4 技能における英語運用能力 (CEFR の B1 レベル ) を測定するテストである テスト課題においては

4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

指導方法等の改善計画について

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

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(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

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2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

国語科学習指導案様式(案)

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ている それらを取り入れたルーブリックを生徒に提示することにより 前回の反省点を改善し より具体的な目標を持って今回のパフォーマンスに取り組むことができると考える 同に そのような流れを繰り返すことにより 次回のパフォーマンス評価へとつながっていくものと考えている () 本単元で重点的に育成をめざす

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4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

平成15年度 家庭科 年間指導・評価計画

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

国語 求められている学力が見える 主として 知識 に関する問題では ほかの学習や実生活において活用できる知識 技能の習得が求められている 描写 要約 紹介 説明 記録 報告 対話 討論などの言語活動に必要な 基礎的な知識 技能を身につけていること 表現したり理解したりするための言語事項に関する 基礎

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

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国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

平成 26 年度 高知県学力定着状況調査結果の概要 速報版 平成 27 年 2 月 高知県教育委員会

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算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

010国語の観点

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ


平成27年度公立小・中学校における教育課程の編成実施状況調査結果について

資料8-2 各教科等における障害に応じた配慮事項について

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)

Transcription:

6 初任者のための & 国語科では 各時間で主体的 対話的で深い学びを目指すのですか? 主体的 対話的で深い学びは 必ずしも1 単位時間の授業の中で全てが実現されるものではありません 単元など内容や時間のまとまりの中で 例えば 主体的に学習に取り組めるよう学習の見通しを立てたり学習したことを振り返ったりして 自身の学びや変容を自覚できる場面をどこに設定するか 対話によって自分の考えなどを広げたり深めたりする場面をどこに設定するか 学びの深まりをつくりだすために 児童が考える場面と教師が教える場面をどのように組み立てるか といった視点で授業改善を進めることが必要です また 児童や学校の実態に応じ 多様な学習活動を組み合わせて授業を組み立てていくことが重要であり 単元のまとまりを見通した学習を行うに当たり基礎となる知識及び技能の習得に課題が見られる場合には それを身に付けるために 児童の主体性を引き出すなどの工夫を重ね 確実な習得を図ることができるようにします 国語科において 複数の教材を組み合わせる単元にはどのようなものがありますか? 何らかの共通項を持つ作品を集め ある視点を設定して読み 様々な表現活動を展開します 例えば ある話題 ( あるいは主題 ) を中心として複数教材を読む ある文種 ジャンルを中心として複数教材を読む ある作家や作家群を中心として複数教材を読む 朗読会や読書会などの活動目標を中心として複数教材を読む 表現の仕方の特徴などの課題 ( 研究課題 ) を中心として複数教材を読む ある時代 思潮 地域 国 民族などでまとめて複数教材を読む などが考えられます 社会科の授業の時 教科書の読み取りになってしまい交流が深まりません 教科書を どのように活用すればいいですか? 教科書は資料として有効に活用することが大切です 特に 中学年の社会科学習は所属する地域の教材化と学習活動の計画立案が欠かせません そこで 交流活動を活性化するために 以下の2 点を大切にして教科書を活用した学習を仕組みましょう まず 教師が教科書をよく読み 提示資料から捉えられる内容を理解しましょう 教科書には 学習で捉えさせるべき内容が記述されています また 事実だけでなく児童生徒が考えてほしいことを吹き出しや で書かれています 教師自身が資料から 何が分かるのか 事実を授業前に捉え 何のために ~しているのか には ~な良さがある など考えさせることを明確にして授業に臨みましょう 次に 教科書をもとに学習の計画を立てましょう 教科書は単元を通した学習活動が捉えられるように構成されています 単元を貫く学習問題や1 単位時間のめあてから 分かったこと ( 事実 ) を抽出させ 考えたこと ( 意味など ) を話し合わせる学習活動を構成してみましょう 教科書から分かったことを発表しましょう と発問したのでは 分かったこと - 207 -

思ったこと や 考えたこと が混同した学習になります 調べる時間には 提示資料を中心に記述させましょう 考えさせる時間には 調べて分かったことから なぜなのか どうして ~するのか まとめさせましょう 最後に 話し合う時間には 教科書から読み取った情報と考えを分けて交流させましょう そして 教師により 児童の発言を関係づける授業を継続していくと深めていくことができます 小学校 算数科で 考えを表現し伝え合うなどの学習活動をどう工夫すればよいです か? 算数科の授業中 児童はなぜそうなるのか理由を問われて それを説明することが苦手であるという実態があります また 自分の考えを表現したり 他者の考えを解釈したりすることが苦手な児童が多いという課題もあります そこで 算数科の学習において 答えだけでなく 自分の考えの根拠を 相手に分かりやすく 具体物 図 言葉 数 式 表 グラフなどを関連づけて説明します また 全体交流では 友達の式表現から考えを読み取り 具体物 図 言葉 表 グラフなどと関連づけて説明する活動を積極的に取り入れることによって 式の意味を確かにし 思考力 判断力 表現力を育成していきます 数学的な見方 考え方とはどういったものなのですか? 数学的な見方 考え方は 数学の学習において どのような視点で物事を捉え どのような考え方で思考をしていくのかという 物事の特徴や本質を捉える視点や 思考の進め方や方向性を意味しています 数学的な見方 考え方のうち 数学的な見方 は 事象を数量や図形及びそれらの関係についての概念等に着目してその特徴や本質を捉えること であり また 数学的な考え方 は 目的に応じて数 式 図 表 グラフ等を活用しつつ 論理的に考え 問題解決の過程を振り返るなどして既習の知識及び技能を関連づけながら 統合的 発展的に考えること です 小学校 理科において 科学的な知識や概念を定着させるためにはどう工夫すればよ いですか? 小学校理科の目標に 実感を伴った 理解という言葉があります この 実感を伴った 理解は 小学校理科学習指導要領解説には 具体的な体験を通した理解 主体的な問題解決を通した理解 実際の自然や生活との関係との認識を通した理解の三つが挙げられています この三つの理解を生かし 児童が知識や概念を習得していく際に 観察 実験などの具体的な体験をしたり 結果を比較検討したり 学んだ性質や働きが実際の生活で成り立っていることを認識したりする場面を 意図的に計画的に授業に仕組むことで科学的な知識や概念定着を図ることができると考えます - 208 -

中学校 理科において 実験の考察や まとめ につながるための めあて はどの ように設定したらよいですか? めあて の設定には 活動目標と内容目標が必要です 例えば ~を調べよう と活動目標だけを中心に立てると 調べた結果が考察となり教師の意図とずれることになります そこで内容目標を加えて ~と~の関係について調べよう とすると 調べた結果からどのような関係性があるか どのようなことがいえるのかを生徒は考えることになります さらに このように めあて の内容目標を明確にすることで 仮説や予想を立てることができやすくなります 音楽科において 共通事項 を歌唱 器楽 創作 鑑賞の各内容と関連させて適切 に指導するとは 授業においてどのように指導したらよいのですか? 楽曲の中には 共通事項 で挙げられているものがたくさん含まれています 表現領域における強弱記号の フォルテ を取り上げるならば なぜここにフォルテが書かれているのか フォルテで演奏することでどんな効果があるのか フォルテで演奏することで何を訴えたいのかなど 演奏する上での思いや意図を考え さらに フォルテをどのような音色で演奏するのがよいのか どのくらいの強さのフォルテで演奏すればよいのか そのためのブレスをどこでどのようにとればよいのかなど楽曲の曲想と 共通事項 を関連させて表現の工夫のしかたを考え 実際の音楽で試してできあがった音楽を 思いや意図をもって表現できるよう指導することです 記号が付いているからその通りに演奏した 大きく演奏していると感じた ではなく その記号が付いている意味や効果を考え 音楽で何度も確かめて演奏したり 音楽を何度も聴き直して感じ取ったりすることが大切です 小学校 図画工作科や中学校 美術科において 題材選びのポイントは何ですか? 子どもの発達段階に応じて題材を選定することが肝要です 例えば 取り扱う材料や用具が対象となる学年で適しているか 子どもが学習課題の中で自分の表したいことや 自分の見方や感じ方を大切にして 新しい意味や価値を自分で見つけられるか そして 子どもが実際にその活動を実現することができるかといったことを視点に考えましょう - 209 -

オリンピック パラリンピック教育 ( オリ パラ教育 ) とは何ですか? スポーツやオリンピック パラリンピックを題材にして 国際理解を深め 国際平和の重要性を理解し 他者に貢献し得る力を養うための教育 と示されています これらの教育を通して 例えば フェアプレイの精神 努力することの大切さ 他者に対する尊敬の念や友情 互いに理解し合うことの大切さなどを理解する学習などが挙げられます 体育科 保健体育科のみならず 他教科との関連や総合的な学習の時間などで扱うことができます 中学校 技術家庭科 ( 技術分野 ) において ものづくりの実習を計画通りに終了させ ることができません どのように進めたらよいですか? 題材が適切でないことが考えられます まず 生徒の実態を詳細に分析しましょう 何を製作させるかを第一に考えるのではなく 製作を通して生徒にどんな力を身に付けさせたいかを明らかにして 題材を検討しましょう 製作工程表を作成させ 見通しを持って製作に取り組むような手立ても必要です 個別に製作させず 小集団で協働して一つの製作物を作り上げる活動も考えられます また 指導計画を作成する際は 適切な評価規準となっているか 充分に検討しましょう 教科等における食に関する指導とは どのようなことをするのですか? 食に関する指導は 学校の教育活動全体を通して行われるため 具体的な指導場面は 各教科等に位置付けられることになります 例えば 家庭科では 日常の食事と調理の基礎 のように 食に関する指導と直接つながる学習内容が扱われている単元があります また 特別活動では学級活動において 食に関する内容を取り上げて 児童生徒一人一人が自分の課題を解決し 実践していけるよう取り扱うことが考えられます 教科等における食に関する指導では 各教科等の目標や指導内容を踏まえながら 食について学ぶ機会をあらゆる場面でとらえていくことが大切です 調理実習で肉や魚を扱うことはできますか? 小学校の調理実習において 肉や魚を扱う内容はありません 小学校の調理実習では 炊飯とみそ汁の調理が主で 他に野菜のゆで方や切り方を取り扱います また 中学校では肉や魚を扱いますが 加熱調理を行ってタンパク質の凝固性を学習します したがって 生魚や生肉は扱いません - 210 -

英語が苦手です 英語で授業をする自信がありません 必ずしも先生が流暢な英語で授業を進める必要はありません 先生は 英語のモデル になる必要はないのです 英語の発音などは LT にお願いしたり CD などを活用したりすることも考えられます それよりも先生が相手を理解し 丁寧にコミュニケーションを持とうとしている姿を見せることが大切です 子ども達にとって 英語でのコミュニケーションのモデル となることを意識して授業に臨みましょう 中学校 外国語科において 英語で授業を行うと 生徒の反応がよくありません ど うすればよいでしょうか? まずは 生徒に伝わる英語を話しているか 以下の視点で振り返ってみましょう 表現は シンプルで クリアか ( 伝わる英語を!) ジェスチャー 絵 写真等を活用したり 言い換えたりしているか ( 理解の支援は多方向から!) 先生から英語で質問したり 生徒に日本語で説明させたりして 伝わっているかどうかを確認しているか ( 時には理解をシェアする場を設定!) 100% の理解を生徒に求めていないか ( おおまかな理解でOK!) 複雑な内容を英語で表現していないか ( 文法説明などは 日本語で行っても OK!) 英語と日本語を頻繁に切り替えていないか ( スイッチの切り替えは最小限に!) 上記に留意して英語で授業を進めてみましょう 生徒の英語スイッチをオン! のイメージで 先生自身が あきらめない でアウトプットを続けることが大切です 道徳の時間から道徳科 ( 特別の教科道徳 ) に変わっていくと 評価はどのようにな るのですか? これまでも 児童生徒の道徳性や教師の授業について評価されてきました しかし これからは 道徳教育だけでなく 道徳科においてもしっかりと評価することが求められるようになります 具体的には 指導要録において 児童生徒の学習状況や道徳性に係る成長の様子について 発言や会話 作文 感想文などを通じて 評価するようになります そのために 道徳科の授業において書きためた感想文をファイルするなど 授業を通じて見取ることができるような工夫が必要になります 総合的な学習において 思考ツールはどのように使うのですか? 思考ツールとは 児童生徒の思考や表現を助けるもので 今回の改訂で示された 考えるための技法 である 比較する 分類する 関連付ける等の思考を視覚化することができます 具体的には 情報を整理したり 自分の考えを分かりやすく伝えたりする活動において カードや付箋紙に事柄を書き出し操作したり 事柄同士の関係を線や矢印でつないで表したりすることなどが考えられます - 211 -

総合的な学習の時間の時間を使って特別活動の学校行事を実施してもいいのですか? 学習指導要領の第 1 章総則の第 2の3に 総合的な学習の時間における学習活動により 特別活動の学校行事に掲げる各行事の実施と同様の成果が期待できる場合においては 総合的な学習の時間における学習活動をもって相当する特別活動の学校行事に掲げる各行事の実施に替えることができる と記述されています しかし 安易に流用して実施することを許容しているものではありません 総合的な学習の時間と特別活動の両方の趣旨を踏まえた体験活動を実施した場合に 特別活動の代替を認めるものであって 特別活動において体験活動を実施したことをもって 総合的な学習の時間の代替を認めるものではありません つまり 総合的な学習の時間は特別活動の学校行事と同様に集団活動の形態で学習活動を実施することが多くあります 例えば 望ましい人間関係の形成や公共の精神の育成など 学校行事の趣旨を踏まえた総合的な学習を実施する場合は 代替できるということです 教科書等がない特別活動の指導は どのようにすればうまくいきますか? 特別活動リーフレットやリーフレットを詳しく解説した指導資料を活用しましょう 具体的な指導方法や実践例が多数掲載されています Web 上からダウンロードしデータで持っておくのもいいですが 印刷 製本し手元に置いておくと安心です ( 書店等でも取り扱っています ) 生徒指導や教育相談は いつ どこで行うとよいのですか? 学習指導の場を含む 学校生活のあらゆる場や機会で行います 授業 休み時間 放課後 部活動 地域における体験活動の場など すべてが含まれるのです 目的も問題行動など 課題解決的な対応が中心に思われがちですが 成長を促す指導や予防的な指導など 計画的な生徒指導が求められています - 212 -

特別な教育的支援を必要とする児童生徒に対して 通常の学級における授業は どの ように行っていけばよいですか ユニバーサルデザインの視点を取り入れて 全ての児童生徒が学習活動によりよく参加し 学習内容をよりよく理解することができる授業づくりを目指しましょう この授業づくりは ユニバーサルデザインの視点である シンプル クリア ビジュアル シェアという4つの視点を 授業構想 授業基盤 授業運営 に生かすものです この授業構想は 以下のようなものです 1 指導内容を分析し 本時のねらいを絞る ( シンプル ) 2 本時のめあて ( 学習課題 ) を焦点化する ( シンプル ) 3 児童生徒の思考過程を踏まえた指導過程を構築する ( クリア ) 4 必要に応じて 学習活動に話合いの場を位置付ける ( シェア ) 5 必要に応じて 言語情報を絵や動作などに置き換える ( ビジュアル ) 全ての児童生徒が できる 分かる 授業づくりを心がけて実践していきましょう インクルーシブ教育システムとは何ですか? 障がいのある者が精神的及び身体的な機能等を最大限度まで発達させ 自由な社会に効果的に参加することを可能とするとの目的の下 障がいのある者と障がいのない者とが共に学ぶ仕組みのことです 障がいのある児童生徒が一般的な教育制度から排除されないこと 自己の生活する地域において初等中等教育の機会が与えられること 個人に必要な 合理的配慮 が提供されること等が必要とされています 基礎的環境整備 とは 合理的配慮 の基礎となるものであって 障がいのある児童生徒に対する支援について 法令に基づき又は財政措置等により 国や都道府県 市町村 学校等で行う教育環境整備のことです - 213 -