入院時生活療養費の見直し内容について(厚生労働省保険局保険課:H29.4.7)

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( 別記 ) 公益社団法人日本医師会会長公益社団法人日本歯科医師会会長公益社団法人日本薬剤師会会長一般社団法人日本病院会会長公益社団法人全日本病院協会会長公益社団法人日本精神科病院協会会長一般社団法人日本医療法人協会会長一般社団法人日本社会医療法人協議会会長公益社団法人全国自治体病院協議会会長一般社

日医発第 621 号 ( 保 110) 平成 29 年 9 月 22 日 都道府県医師会長殿 日本医師会長 横倉義武 入院時生活療養費等の見直しについて 現在 65 歳以上の者が保険医療機関の療養病床に入院したときに必要となる食費と居住費の一部について 入院時生活療養費が支給されており 食費 光熱水

別紙 ( 国内における臓器等移植について ) Q1 一般の移送費の支給と同様に 国内での臓器移植を受ける患者が 療養の給付を受けるため 病院又は診療所に移送されたときは 移送費の支給を行うこととなるのか 平成 6 年 9 月 9 日付け通知の 健康保険の移送費の支給の取扱いについて ( 保険発第 1

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「診療報酬請求書等の記載要領等について」等の一部改正について(厚生労働省保険局医療課:H )

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機関と調整する ) 次の 1 から 3 により算出し それを合計して支払いを行うことと なりますので 各保険医療機関においては 別紙様式により 当該保険医療機関等の 平成 23 年 5 月の入院 外来別の診療実日数を併せて届け出るものとなります 1 入院分平成 22 年 11 月 ~ 平成 23 年

Microsoft Word - (医療団体)280204【通知】健康保険法施行規則等の一部を改正する省令等の公布について (2)

あっせん文(国民健康保険における限度額適用・標準負担額減額認定証 の申請に係る被保険者の負担軽減)

別添 保発 0204 第 2 号 平成 28 年 2 月 4 日 都道府県知事殿 厚生労働省保険局長 公印省略 健康保険法施行規則等の一部を改正する省令等の公布について ( 通知 ) 持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律 ( 平成 27 年法律第 31 号 以下

事務連絡(平成30年大阪府北部を震源とする地震)

⑵ 外来年間合算の支給額計算の基礎となる合算対象額は 基準日において 同一保険者の同一世帯に属しているか否かにより判断されます ( 例 ) 下記の事例の場合 基準日において 甲と乙が同一世帯であれば 3 と 4 は合算できるが 甲と乙が別世帯であれば 3 と 4 は合算できない 基準日保険者である

( 保 99) 平成 29 年 9 月 4 日 都道府県医師会 社会保険担当理事殿 日本医師会常任理事 松本純一 被保険者証の氏名表記について 被保険者証の氏名表記につきましては 性同一性障害を有する被保険者又は被扶養者から 被保険者証において通称名の記載を希望する旨の申出があったことから 保険者が

01 鑑文

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健保連業務支援 G 補足資料 高額療養費の制度改正事項 平成 29 年 8 月施行 1 の引き上げ ( 対象 :70 歳以上の者 ) 1 70 歳以上の外来におけるの引き上げ 70 歳以上の外来におけるが これまでの一般ので 12,000 円 現役並みので 44,400 円だったものが 一般ので 1

( 地 Ⅲ25)( 保 19) 平成 27 年 5 月 7 日 都道府県医師会 担当理事殿 日本医師会常任理事 道永麻里 松本純一 難病の患者に対する医療等に関する法律における食事 ( 生活 ) 療養に係る 患者負担額の取扱いについて 難病の患者に対する医療等に関する法律 ( 平成 26 年法律第

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議案第49号-医療福祉費支給に関する条例の一部改正【確定】

事務連絡 平成 26 年 9 月 5 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) 御中 厚生労働省保険局医療課 疑義解釈資料の送付について ( その 9) 診療報酬の算定

○国民健康保険税について

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【事務連絡】160421平成28年熊本地震による被災者に係る一部負担金等の取扱いについて

の両方を提出する必要がある 問 3 還付額は 領収証に記載されている金額を還付するのか それともレセプト情報から自己負担分を計算するのか 領収証により保険診療に係る一部負担金の額を確認して還付する 問 4 領収証の紛失 または医療機関等の全壊等により 対象の被保険者が負担した一部負担金の額の確認が取

3 電子情報処理組織の使用による請求又は光ディスク等を用いた請求により療養の給付費等の請求を行うこと ( 以下 レセプト電子請求 という ) が義務付けられた保険医療機関 ( 正当な理由を有する400 床未満の病院及び診療所を除く なお 400 床未満の病院にあっては 平成 27 年度末までに限る

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目 次 はじめに 抗がん剤治療は 患者さんの身体的 精神的な負担に加えて 医療費も大きな負担の一つとなっているのではないでしょうか 1. 制度とは 2. 制度を利用するには 1 限度額適用認定証を提示すると 窓口での支払いが自己負担限度額までとなります 2 の払い戻し 参考自己負担限度額を計算してみ

(頭紙)公布通知

国保 70 歳未満 公費負担公費負担医療番号 受給者番号 公費負担者公費負担医療番号 受給者番号 した住所職業上の理由 男 女 明 大 3 昭 4 平 生 区ア 職務上 下船後 3 月以内 3 通勤災害 公費負担公費負担医療番号 受給者番号 公費負担者公費負担医療番号 受給者番号 男 女 明 大 3

老発第    第 号

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に 正当な理由がない限り無償で交付しなければならないものであるとともに 交付が義務付けられている領収証は 指定訪問看護の費用額算定表における訪問看護基本療養費 訪問看護管理療養費 訪問看護情報提供療養費及び訪問看護ターミナルケア療養費の別に金額の内訳の分かるものとし 別紙様式 4を標準とするものであ

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2018年8月改定対応(高額療養費制度の見直し)(第二版)

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知っておきましょう!窓口負担の豆知識

2015年1月改定対応(高額療養費算定基準額対応)

起案

01 表紙

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年管管発第 1026 第 2 号平成 24 年 10 月 26 日 地方厚生 ( 支 ) 局年金調整 ( 年金管理 ) 課長殿 厚生労働省年金局事業管理課長 ( 公印省略 ) 生活に困窮する外国人に対する生活保護の措置について ( 通知 ) に基づく保護を受けている外国人の国民年金保険料免除の申請の

⑵ 蒲郡市が世帯主に対して支給する出産育児一時金の額を限度として 医療機関等が世帯主に代わって出産育児一時金を受領する旨及び出産育児一時金の額を超えた出産費用については 別途被保険者が医療機関等の窓口で支払う必要がある旨 ⑶ 医療機関等が世帯主に代わって出産育児一時金を受領した額の範囲で 蒲郡市から

診療報酬明細書の請求事例 ( 浜松市重度心身障害者 母子家庭等医療費助成制度と公費負担医療との併用請求 ) 平成 30 年 10 月診療分より 平成 30 年 10 月 静岡県国民健康保険団体連合会

○ 01_通知(案)

2018年8月改定対応(高額療養費制度の見直し)

別紙 常勤医師等の取扱いについて 1. 一日平均患者数の計算における診療日数 (1) 入院患者数ア通常の年は 365 日である イ病院に休止した期間がある場合は その期間を除く (2) 外来患者数ア実外来診療日数 ( 各科別の年間の外来診療日数で除すのではなく 病院の実外来診療日数で除すこと ) イ

2015年1月改定対応(難病・小児慢性対応)

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1. 高額療養費制度について 高額療養費制度とは 患者さんの高額な医療費負担を軽減するための制度です 医療機関や薬局で 診察や治療を受けたときや薬局でお薬を受け取ったときなどに 支払った医療費の自己負担額が一定の金額 ( 自己負担限度額 ) を超えた場合 加入している健康保険 に申請することで 超え

の病床数及び新たに併設する介護保険施設の入所定員 ( 病院から転換した病床 ( 以下 転換病床 という ) を活用するものに限る ) の合計が転換前の病院の病床数以下である場合には 実態として 転換後の施設 ( 病院と介護保険施設を併せた全体をいう 以下同じ ) 全体の医療提供の内容は 転換前の病院

事務連絡 平成 30 年 11 月 19 日 関係団体 御中 厚生労働省保険局医療課 疑義解釈資料の送付について ( その 9) 標記につきまして 別紙のとおり 地方厚生 ( 支 ) 局医療課 都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 及び都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局

別添 外来年間合算に関する運用事例について 平成 30 年 7 月 5 日 厚生労働省保険局 保険課 国民健康保険課 高齢者医療課

○ 01_通知(案)

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健疾発 1225 第 2 号 平成 26 年 12 月 26 日 [ 改正経過 ] 第 1 次改正平成 27 年 9 月 30 日健疾発 0930 第 1 号第 2 次改正平成 27 年 12 月 28 日健難発 1228 第 1 号第 3 次改正平成 29 年 9 月 29 日健難発 0929 第

目 次 1 様式及び記載方法等について 1 2 算定事例 (1) 協会けんぽ等の被保険者の場合 6 (2) 国保組合の被保険者の場合 7 (3) 国保保険者と福祉医療費を請求する市町村が異なる場合 8 (4) 次の公費負担医療等を併用する場合 ( 国保 協会けんぽ等 国保組合 )9 ア公費 10(

(案)

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スライド 1

平成 26 年 4 月 1 日以降の 70 歳から 74 歳までの被保険者等に係る一部負担金の割合は 以下のとおりとする ⑴ 平成 26 年 4 月 1 日以降 70 歳に達する被保険者等 1 について 70 歳に達する日の属する月の翌月以後の診療分から 療養 ( 医療保険各法に規定する食事療養及び

平成 27 年 1 月から難病医療費助成制度が変わりました! (H26 年 12 月末までに旧制度の医療費助成を受けている人は 3 年間の経過措置 を受けられます ) 分かり難い場合は協会又は自治体の窓口へお問い合わせください H27 年 1 月からの新制度 1. 難病医療費助成の対象は ALS 重

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参考資料

はじめに 日本の医療保険制度は 一人ひとりが何らかの公的医療保険に 加入し 互いの医療費を支えあう 国民皆保険 という考え方に基 づいています 患者さんが医療機関で支払う医療費の自己負担額はかかった医療費の一部で 残りは保険から支払われています しかし病気によっては 保険からの支払いがあったとしても

粕屋町重度障害者医療費の支給に関する条例

区分に応じ 当該各号に掲げる書類に必要な事項を記載して交付しなければならない (1) 条例第 2 条第 2 項第 1 号に掲げる重度心身障害者等である受給者重度心身障害者等医療費受給資格証 ( 様式第 3 号 ) 及び福祉医療費請求書 ( 様式第 6 号 ) 又は重度心身障害者等医療費 ( 療養費払

「診療報酬請求書等の記載要領等について」等の一部改正について(厚生労働省保険局医療課長、歯科医療管理官:H )

別添 2 租税特別措置法施行令第 39 条の25 第 1 項第 1 号に規定する厚生労働大臣が財務大臣と協議して定める基準を満たすものである旨の証明願平成年月日厚生労働大臣殿 租税特別措置法施行令第 39 条の25 第 1 項第 1 号に規定する厚生労働大臣が財務大臣と協議して定める下記の基準を満た

事務連絡 平成 30 年 7 月 31 日 各県民局健康福祉部健康福祉課御中 保健福祉部長寿社会課 高額介護合算療養費及び高額医療合算介護 ( 介護予防 ) サービス費の支給決定手続に 係る情報連携の本格運用の開始に当たっての事務の取扱いの方針について このことについて 平成 30 年 7 月 30

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はじめに この冊子では タルグレチンによる皮膚 T 細胞性リンパ腫の治療を受ける方に対して 高額療養費制度を活用した時の医療費 ( 自己負担限度額 ) がどのくらいかかるかを紹介しています 高額療養費制度では 年齢や所得によって自己負担限度額が異なります 自己負担限度額の計算例も示していますので ご

4-2砺波市重度心身障害者等医療費の助成に関する条例施行規則

高額療養費制度を利用される皆さまへ

参考資料1・小慢の位置づけ・医療費の増加状況等


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鑑-H リンゼス錠他 留意事項通知の一部改正等について

医科診療報酬点数表関係 別添 1 在宅患者支援療養病床初期加算 在宅患者支援病床初期加算 問 1 療養病棟入院基本料の注 6の在宅患者支援療養病床初期加算及び地域包括ケア病棟入院料の注 5の在宅患者支援病床初期加算の算定要件に 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 等の

はじめに 私たちの暮らしの中で 病気やケガなどによって不意な出費が必要になるときがあります 特に がんに罹ると治療のために 長期にわたって高額な医療費を支払うケースが少なくありません そのため 患者さんやご家族の方は 身体的 精神的負担だけでなく 経済的にも悩んでしまうことがあると思います このよう

後期高齢者支援金等賦課額 ( 後期高齢者支援金等分 ) 所得割一般被保険者に係る後期高齢者支援金等賦課総額の 100 分の50に相当する額を基礎控除後の総所得金額等の総額で除して得た数 ( 小数点以下第 4 位未満の端数は 切り上げ ) 被保険者均等割 世帯別平等割 賦課限度額 一般被保険者に係る後

平成 7 年 月高額療養費の自己負担限度額の見直しに係る計算事例目次 事例 No 区分 備考 本人入院 6 区ア 本人入院 6 区ア 3 本人入院 7 区イ 4 本人入院 8 区ウ 5 本人入院 9 区エ 6 本人入院 30 区オ 7 本人入院 6 区ア 多数回該当 8 本人入院 7 区イ 多数回該

都道府県医師会担当理事殿 年税第 47 号平成 29 年 0 月 0 日 公益社団法人日本医師会常任理事今村定臣 国税庁の確定申告における医療費控除の提出資料変更に係るチラシの設置について 今般 国税庁より 確定申告における医療費控除の提出資料変更について 別添の通り チラシの設置についての協力依頼

(様式2)特別徴収中止市町村リスト.xls

( 助成対象者 ) 第 3 条助成の対象となる者 ( 以下 助成対象者 という ) は 医療保険各法の規定による被保険者又は被扶養者であり かつ 柏崎市内に住所を有する妊産婦 ( 以下 対象妊産婦 という ) 又は子ども ( 以下 対象児童 という ) の保護者とする ただし 次の各号のいずれかに該

Transcription:

事務連絡 平成 29 年 4 月 7 日 関係団体御中 厚生労働省保険局保険課 入院時生活療養費の見直し内容について ( その 2) 健康保険制度の円滑な実施について 平素より格段の御協力 御尽力を賜り厚く御礼申し上げます 入院時生活療養費の見直しにつきましては 入院時生活療養費の見直し内容について ( 平成 28 年 12 月 22 日付け厚生労働省保険局保険課事務連絡 ) においてその概要をお知らせしたところですが 今般 その詳細について下記のとおりお知らせしますので 特段のご配慮をお願いいたします なお 下記の第 2のうち ⑴については平成 28 年 12 月 22 日の事務連絡と同様の内容ですが ⑵⑶については今回の事務連絡により新たに示す内容です 今後 下記の内容に基づき 必要な省令 告示改正等を行うとともに 必要な事務取扱についてお知らせする予定です 記 第 1 見直しの趣旨医療と介護及び入院と在宅療養の負担の公平化を図る観点から 入院時生活療養費の生活療養標準負担額のうちにかかる部分について見直すこととする 併せてその他所要の見直しを行うこととする 第 2 見直しの内容 ( 別紙参照 ) ⑴ 生活療養標準負担額のうちにかかる部分の見直し 65 歳以上の医療療養病床に入院する患者のうち 1 医療の必要性の低い者 ( 表中の A) については 平成 29 年 10 月からの標準負担額を1 日 32から 37に 2 医療の必要性の高い者 ( 指定難病患者を除く 表中のB) については 平成 29 年 10 月からの標準負担額を1 日 から 20に 平成 30 年 4 月から 37に引き上げることとしたこと ただし 指定難病患者 ( 表中のC) のの標準負担額については 引き続き1 日 とすること なお 後期高齢者医療制度の被保険者のみが対象であるが 老齢福祉年金受給者のの標準負担額についても 引き続き1 日 とすること

< 現行 > 対象者 A 医療の必要性の低い者 (B C 以外の者 ) B 医療の必要性の高い者 1 ( 指定難病患者を除く ) C 指定難病患者 2 生活療養標準負担額のうちにかかる部分 1 日につき 32 1 日につき 1 日につき < 見直し後 > 対象者 A 医療の必要性の低い者 (B C 以外の者 ) B 医療の必要性の高い者 1 ( 指定難病患者を除く ) C 指定難病患者 2 生活療養標準負担額のうちにかかる部分 ( 平成 29 年 10 月 1 日から )1 日につき 37 ( 平成 29 年 10 月 1 日から )1 日につき 20 ( 平成 30 年 4 月 1 日から )1 日につき 37 1 日につき 1 健康保険法施行規則第六十二条の三第四号の規定に基づき厚生労働大臣が定める者 ( 平成 18 年厚生労働省告示第 488 号 ) 2 難病の患者に対する医療等に関する法律 ( 平成 26 年法律第 50 号 ) 第 5 条第 1 項に規定する指定難病の患者 ⑵ 生活療養標準負担額における境界層該当者の取扱いの見直し入院時生活療養費の標準負担額については 本来の所得区分に基づく負担であれば 生活保護を必要とするが より負担の低い基準を適用して負担を軽減すれば生活保護を必要としない状態になる者に対して 被保険者等から保険者に福祉事務所長が交付する証明書を提出することにより 低い基準を適用することとしている ( 境界層措置 ) ⑴の見直し後は 現行の境界層措置を利用しても の標準負担額は指定難病患者及び老齢福祉年金受給者を除いて1 日 37が維持される そのため 現行の境界層措置を拡大し 平成 29 年 10 月から 65 歳以上の医療療養病床に入院する患者のうち 及びについて一食 10 1 日 に減額されたとすれば 生活保護を必要としない状態となる者 ( 以下及び別紙表中 境界層該当者 という ) の及びについては 一食 10 1 日 とすること 併せて 保険医療機関等が境界層該当者であることを判断できるよう 限度額適

用 標準負担額減額認定証の適用区分欄の記載を見直し 境界層該当 と記載する等の対応を行うこと なお この場合における診療報酬明細書の請求に当たっては 審査支払機関及び保険者において医療機関から請求のあった者が境界層措置の該当者であることが確認できるよう 診療報酬明細書の 摘要 欄において 境界層該当 との記載をすること ⑶ 生活療養標準負担額のうちにかかる部分の見直し 65 歳以上の医療療養病床に入院する患者のうち 医療の必要性の高い者 ( 指定難病患者を除く ) の一般所得者のの標準負担額は 平成 30 年 4 月から一食 46となっているが 医療の必要性の低い者の一般所得者と同様に 生活療養 (Ⅰ) の場合は一食 46 生活療養 (Ⅱ) の場合は一食 42とすること 管理栄養士又は栄養士による適切な栄養量及び適時 適温の食事の提供が行われている等の基準を満たす場合 第 3 施行期日 平成 29 年 10 月 1 日 ただし 同日前に行われた生活療養に係る生活療養標準負担額 については なお従前の例によることとすること 第 4 その他 今後予定されている省令 告示の改正の内容や 見直しの施行に必要な事務取扱につ いては 別途連絡すること

別紙 ( 参考 )65 歳以上の医療療養病床に入院する患者の ( 生活療養標準負担額 ) の変化 赤字 下線は今回の改正 医療の必要性の低い者 (A) 医療の必要性の高い者 (B) 指定難病患者 (C) ( 一食 ) ( 一日 ) ( 一食 ) ( 一日 ) ( 一食 ) ( 一日 ) 29 年 10 月 ~ 36 一般所得 生活療養 (Ⅰ)46生活療養 (Ⅱ)42 32 29 年 10 月 ~37 30 年 4 月 ~ 46 生活療養 (Ⅰ)46生活療養 (Ⅱ)42 29 年 10 月 ~20 30 年 4 月 ~37 26 70 歳未満 70 歳以上 低所得低所得 Ⅱ 21 32 29 年 10 月 ~37 21 90 日超で 16 29 年 10 月 ~20 30 年 4 月 ~37 21 90 日超で 16 低所得 Ⅰ 13 32 29 年 10 月 ~37 10 29 年 10 月 ~20 30 年 4 月 ~37 10 老齢福祉年金受給者 ( 後期高齢者医療制度のみ ) 10 10 10 境界層該当者

公益社団法人日本医師会御中公益社団法人日本歯科医師会御中公益社団法人日本薬剤師会御中一般社団法人日本病院会御中公益社団法人全日本病院協会御中公益社団法人日本精神科病院協会御中一般社団法人日本医療法人協会御中一般社団法人日本社会医療法人協議会御中公益社団法人全国自治体病院協議会御中一般社団法人日本慢性期医療協会御中一般社団法人日本私立医科大学協会御中一般社団法人日本私立歯科大学協会御中一般社団法人日本病院薬剤師会御中公益社団法人日本看護協会御中一般社団法人全国訪問看護事業協会御中公益財団法人日本訪問看護財団御中独立行政法人国立病院機構本部御中国立研究開発法人国立がん研究センター御中国立研究開発法人国立循環器病研究センター御中国立研究開発法人国立精神 神経医療研究センター御中国立研究開発法人国立国際医療研究センター御中国立研究開発法人国立成育医療研究センター御中国立研究開発法人国立長寿医療研究センター御中独立行政法人地域医療機能推進機構本部御中独立行政法人労働者健康福祉機構本部御中 ( 関係団体一覧 )

65 歳以上の医療療養病床の ( 光熱水費 ) の見直しに伴う対応について 全日本病院協会医療行政情報 今回の見直しでは 65 歳以上の医療療養病床に入院する者について として 1 日 37 ( 月 1.1 万円 ) の負担を求めることとしている ( 難病患者 老齢福祉年金受給者は 1 日 に据え置き ) 現行の境界層措置では の負担によって生活保護の対象となる者に対し 最も低い所得区分である低所得 Ⅰ の負担を適用しても は 1 日 37であり 減免されない 介護保険の場合 利用者負担第 1 段階まで減免されるため の負担額は 1 日 まで 今回の見直しに併せて 負担 (1 日 37 ) により生活保護の対象となる者で 老齢福祉年金受給者と同じ負担額 (1 日 ) を適用することで生活保護の対象外となる者には の負担を 1 日 に減免することとしたい ( 省令 告示改正 ) ( 参考 ) 境界層措置本来の所得区分に基づく負担であれば 生活保護の対象となるが 利用者負担等について本来よりも低い基準を適用して負担を軽減すれば 生活保護を必要としない状態になる者に対して 低い方の基準区分を適用し 負担を軽減する仕組み 65 歳以上の医療療養病床における 赤字は今回の見直し後 ( 参考 ) 介護保険施設 ( 老健 療養 多床室 ) における 減免不可 一般 46 / 食 1 低所得 Ⅱ ( 住民税非課税世帯 ) 低所得 Ⅰ ( 住民税非課税世帯かつ一定所得以下 ) 境界層該当者老齢福祉年金受給者 21 / 食 13 / 食 3 医療の必要性の低い者 32 / 日 32 / 日 32 / 日 医療の必要性の高い者 2 / 日 / 日 / 日 10 / 食 / 日 / 日 1 平成 30 年 4 月からの額 難病患者は 26 / 食 2 難病患者は / 日 3 医療の必要性の高い者は 10 / 日 利用者負担第 4 段階 ( 一般 ) 利用者負担第 3 段階 ( 住民税非課税世帯 ) 利用者負担第 2 段階 ( 住民税非課税世帯かつ一定所得以下 ) 利用者負担第 1 段階 ( 生活保護 老齢福祉年金受給者 ) 4 4 施設との契約額 ( 基準費用額 46 / 食 ) 施設との契約額 ( 基準費用額 37 / 日 ) 21 / 食 37 / 日 13 / 食 37 / 日 10 / 食 / 日 4 の利用者負担第 1~3 段階には資産要件がある 1