< E97708AC28BAB82C982C282A282C42E786C73>

Similar documents
< C8E DA8E9F2E786C73>

目 次 1. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) における運用環境について 2. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) のポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 被保険者ポート

平成30年度第1四半期における運用状況等

目次 1. 平成 29 年度第 1 四半期 ( 平成 29 年 4 月 ~6 月 ) における運用環境について 2. 平成 29 年度第 1 四半期 ( 平成 29 年 4 月 ~6 月 ) におけるポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 用語の説明 頁 1

平成29年度における運用状況等

1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

スライド 1

1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

Microsoft PowerPoint - ï¼fiã••PAL镕年+第ï¼fiQ;ver5.pptx

2018 年度第 3 四半期運用状況 ( 速報 ) 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業年度ごとの業務概況書のほか 四半期ごとに運用状況の速報として公表を行うも

第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

年金積立金管理運用独立行政法人 平成21年度第3四半期運用状況

平成 28 年度第 3 四半期退職等年金給付組合積立金運用状況 警察共済組合

目次 平成 29 年度 第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) P 2 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 1 P 3 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 2 P 4 平成 29 年度 退職等年金給付組合積立金の資産構成割合 P 5 平成 29 年度 退職等年金給付組合

第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +0.09% 実現収益率 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用収益額 億円 実現収益額 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用資産残高 ( 第 2 四半期末 ) 357 億円 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に

1. 平成 28 年度第 1 四半期運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 : 日銀の緩和的な金融政策を背景に 10 年国債利回りは マイナス 0.1% 前後での推移が続きました 6 月に入ると 世界的な景気低迷や不安定な金融市場の動きを受け 日銀の追加金融緩和観測が台頭し 1

PowerPoint プレゼンテーション

1. 平成 28 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :7 月の日銀金融政策決定会合でマイナス金利の拡大が見送られたことから 10 年国債利回りは -0.01% 程度に上昇 ( 債券価格は下落 ) して推移しました また 期末に近い 9 月の金融政策決定会合で日銀が

1. 平成 29 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 : 日銀の金融緩和が継続される中 期初から 9 月上旬にかけては 北朝鮮のミサイル発射や核実験に伴う地政学的リスクの高まりなどから 10 年国債利回りは一時的にマイナスまで低下しました その後 株価指数の上昇 円

平成21年度第1四半期運用状況

1. 平成 28 第 3 運用環境 各市場の動き ( 10 月 ~ 12 月 ) 国内債券 :9 月に導入された日銀の 長短金利操作付き量的 質的金融緩和 を受け 期初から 10 年国債利回りはゼロ % をやや下回る水準で推移しましたが 11 月の米大統領選挙後は米国の財政拡大期待による米国金利上昇


平成24年度 業務概況書

国家公務員共済組合連合会 厚生年金保険給付積立金の令和元年度第 1 四半期運用状況 第 1 四半期末の運用資産額は 6 兆 7,376 億円となりました 第 1 四半期の収益額は 実現収益額が 512 億円 総合収益額が 128 億円となりました 第 1 四半期の収益率は 実現収益率 ( 期間率 )

平成 29 年度第 3 四半期運用状況 年金積立金管理運用独立行政法人年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業年度ごとの業務概況書のほか 四半期ごとに運用状況の公表

資産運用関係補足説明資料

Microsoft Word - 20年度資産運用状況.doc

平成 9 第 3 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +3.98% 収益率 ( ) ( 第 3 四半期 ) (+1.11% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +4,418 億円 総合収益額 ( ) ( 第 3 四半期 ) (+1,05 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 3 四半

目次 1 運用実績の概要 ( 平成 28 年度第 3 四半期 ) 2 2 市場環境 ( 平成 28 年度第 3 四半期 ) 3 3 資産構成割合 ( 平成 28 年度第 3 四半期末 ) 5 4 運用利回り ( 平成 28 年度第 3 四半期 ) 6 ( 参考 ) 運用利回り ( 前年度 ) 7 5

22101_PremierTouch_A011_H10B11_201906_2

(2) 資産構成割合の推移 ( 給付確保事業 ) 1 資産配分実績の基本ポートフォリオからの乖離の推移 2 実践ポートフォリオと資産配分実績の推移 3. 運用受託機関 平成 29 年 3 月末現在 2

【16】ゼロからわかる「世界経済の動き」_1704.indd

ピクテ・インカム・コレクション・ファンド(毎月分配型)


1

1

受益者の皆様へ 平成 28 年 2 月 15 日 弊社投資信託の基準価額の下落について 平素より弊社投資信託をご愛顧賜り 厚くお礼申しあげます さて 先週末 2 月 12 日 ( 金 ) 以下のファンドの基準価額が 前営業日の基準価額に対して 5% 以上下落しており その要因につきましてご報告いたし

PowerPoint プレゼンテーション

平成23年11月1日

当ページは 各種の信頼できると考えられる情報源から取得した情報に基づき アクサ生命保険株式会社が作成し提供するものです 情報の内容に関しては万全を期しておりますが その正確性 完全性については これを保証するものではありません 日本株式市場 運用環境 [ 2015 年 4 月 ~2016 年 3 月

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF322D F8A C52D8BC696B18A548BB58F91288CFA90B6944E8BE A C5817A2092C08BE08FE38FB897A68F4390B38CE32E >

Invesco Australian Bond Fund (Monthly)

【11】ゼロからわかる『債券・金利』_1704.indd

< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期


Microsoft Word - 21年度資産運用概況.doc

目 次 野村資産設計ファンド (2015/2020/2025/2030/2035/2040/2045/2050) の運用状況のご報告 各ファンドの運用経過 1ページ 7ページ 13ページ 19ページ 25ページ 31ペー

(4) 資産運用の実績 ( 一般勘定 ) ア. 資産の構成 ( 単位 : 百万円 %) 金額占率金額占率 現預金 コールローン 394, , 買 現 先 勘 定 223, , 商 品 有 価 証 券 金 銭 の 信 託 有 価 証


PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft PowerPoint - 平成22年度決算の概要(Ver2)

People s Bank 決算概要 The Bank of Okinawa,Ltd 11

1

PowerPoint プレゼンテーション

各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数

平成 30 年度 厚生年金保険給付組合積立金 運用報告書

CONTENTS Nomura Fund August / September vol

退職等年金給付積立金 平成30年度第2四半期運用状況

2018年度年金資産運用状況(速報).pdf

ファンドマネージャーのコメント 現時点での投資判断を示したものであり 将来の市況環境の変動等を保証するものではありません < 投資環境 > 第 5 期の米国債券市場では 国債や社債の金利が上昇 ( 債券価格は下落 ) しました 期首より 追加利上げの可能性の高まりや税制改革法の成立などを背景に 金利

1

Microsoft PowerPoint - 月次レポート(PL)(18.11).pptx

引受保険会社 東京都港区白金 お問合せ先 : カスタマーサービスセンター Tel アクサ生命ホームページ 特別勘定 ( 世界分散型 30AF) 月次運用実績レポート 2016 年 11 月 利用する

ご留意いただく事項

平成 21 年 12 月 18 日東海財務局 管内証券会社の平成 21 年 9 月期決算の概要 速報集計値 1. 損益の状況 東海管内証券会社 (19 社 ) の 21 年 9 月期決算については 営業収益は収益の柱である株券委託手数料収入の改善等により 前年同期に比べ 1.2% の増加 販売費 一

運用経過の説明 1 基準価額等の推移 24, , , , , 第 15 期首 2015/2 純資産総額 ( 億円 )( 右軸 ) 基準価額 ( 円 )( 左軸 ) 分配金再投資基準価額 (

ジャパン ゴールドファンド Ⅱ( ブル 2 倍型 ) 運用経過 基準価額等の推移について 期首 :11,205 円 償還時 :10,439 円 01 銭 騰落率 : 6.8%( 分配金再投資ベース ) 基準価額の主な変動要因わが国の金先物取引を積極的に活用し 日々の基準価額の値動きがわが国の金先物取

<4D F736F F F696E74202D E835A838B94C5817A837D815B B834A E738FEA816A2E >

PowerPoint プレゼンテーション

2 / 5 ファンドマネージャーのコメント 現時点での投資判断を示したものであり 将来の市況環境の変動等を保証するものではありません < 運用経過 > ダイワ マネーアセット マザーファンドを組み入れることで 安定運用を行いました < 今後の運用方針 > 今後につきましても 安定運用を継続して行って

変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

【34】今日から使える「リスクとリターン」_1704.indd

経済学でわかる金融・証券市場の話③

当期の 1 口当たり純資産価格等の推移について 運用経過 円建円ヘッジクラス受益証券 円建円ヘッジなしクラス受益証券 第 4 期末の 1 口当たり純資産価格 : 第 5 期末の 1 口当たり純資産価格 : 第 5 期中の 1 口当たり分配金合計額 : 騰落率 : 円建円ヘッジクラス 13,212 円

Microsoft PowerPoint - CSIS 【三井住友銀行】 FOMC後のスペシャルレポート(USHY).pptx

週間マーケット情報 (2016 年 9 月 2 日 ~2016 年 9 月 9 日 ) ご参考資料 2016 年 9 月 12 日 野村アセットマネジメント 市場の動向 日本の株式市場 日本の株式市場の代表的な指数である東証株価指数 (TOPIX) は 2 日比で 0.23% 上昇しました 週初の日

WTI 原油先物ファンド ( ロング ポジション ) 運用経過 基準価額等の推移について 第 8 期首 :3,116 円 第 8 期末 :2,385 円 ( 既払分配金 0 円 ) 騰落率 : 23.5%( 分配金再投資ベース ) 基準価額の主な変動要因米国の原油先物取引を積極的に活用し 日々の基準

life_cycle_fund-DC_month.xlsm

WTI 原油先物ファンド ( ロング ポジション ) 運用経過 基準価額等の推移について 第 9 期首 :2,385 円 第 9 期末 :3,585 円 ( 既払分配金 0 円 ) 騰落率 : 50.3%( 分配金再投資ベース ) 基準価額の主な変動要因米国の原油先物取引を積極的に活用し 日々の基準

日本の債券市場 日本の債券市場の代表的な指数であるNOMURA-BPI 総合は 2 日比で0.09% 上昇しました 前週末発表の1 月の米雇用統計において 賃金上昇圧力が確認されたことを受け 金融引き締めに対する警戒感から各国株式市場が下落したことから 安全資産としての債券需要が高まり日本債券市場は

untitled

当ファンドの仕組みは次の通りです 商品分類追加型投信 / 国内 / 債券 / インデックス型信託期間無期限 (2012 年 10 月 29 日設定 ) 三菱 UFJ 国内債券マザーファンド受益証券への投資を通じて わが国の公社債に実質的な運用方針投資を行い NOMURA-BPI 総合に

 

運用経過の説明 1 基準価額等の推移 16,000 14,000 12,000 10,000 8, ,000 第 7 期首 / /2 第 7 期末 純資産総額 ( 億円 )( 右軸 ) 基

 

平成 21 年 9 月 5 日 角山智 投資環境レポート (2009 年 9 月 ) 1. 主な株価指数 8 月は 中国株が大幅に値下がりしました 反面 出遅れていた英国株が好調です 市場 日本株 日本新興市場 J-REIT 米国株 英国株 中国株 ( 指数 ) (TOPIX) (JASDAQ) (

運用経過 基準価額等の推移について ( 円 ) 3, 460 ( 百万円 ) 50 3, , , , , 435 期首 ( ) 0 期末 ( ) 基準価額 ( 左軸 ) 純資産総額 ( 右軸

運営管理機関 : ろうきん DIAM バランス ファンド <DC 年金 >1 安定型 2 安定 成長型 3 成長型 一般社団法人投資信託協会分類 DIAM バランス ファンド <DC 年金 >1 安定型 : 追加型投信 / 内外 / 資産複合 / インデックス型 DIAM バランス ファンド <DC


nichigingaiyo

別 前年同期比増減率 単位 : 社 % 繊維製品 パルプ 紙 化学 石油 石炭 黒転

特別勘定の内容 目標値 110% または 120% の場合の特別勘定 種類 特別勘定の名称 投資対象となる投資信託 TMA 日本株式インデックスVA * 運用会社 資産運用関係費用 ( ( 年率 ) 注 ) 総合型 世界バランス 40TMA TMA 外国株式インデックスVA * TMA 日本債券イン

週間マーケット情報 (2017 年 3 月 17 日 ~2017 年 3 月 24 日 ) ご参考資料 2017 年 3 月 27 日 野村アセットマネジメント 市場の動向 日本の株式市場 日本の株式市場の代表的な指数である東証株価指数 (TOPIX) は 17 日比で 1.40% 下落しました 前

( )

weeklyReport(Template).xls

○ 資産運用状況(平成15年度)

公的年金 運用益 15 兆円株上昇で過去最高昨年度 朝日新聞 2015 年 7 月 11 日 厚生年金と国民年金の積立金の運用益が2014 年度は15 兆 2922 億円に上った 積立金の自主運用を始めた01 年度以降の最高益を記録 昨年 10 月末に株式で運用する比率を高めたことが背景にある 年金


目 次 運用全般について 1. 基本ポートフォリオと運用資産構成 2. の推移 3. 運用資産額 責任準備金 利益剰余金 繰越欠損金の推移 各運用資産について 4. 国内債券 ( 簿価 ) 資産 ( 満期保有目的 ) 5. 融資経理貸付金 6. 生命保険資産 7. 委託運用資産 ( 国内株式 国内債

当ページは 各種の信頼できると考えられる情報源から取得した情報に基づき アクサ生命保険株式会社が作成し提供するものです 情報の内容に関しては万全を期しておりますが その正確性 完全性については これを保証するものではありません 運用環境 日本株式市場 TOPIX( 東証株価指数 ) は上昇し 前月末

Transcription:

平成 19 年度における運用環境について 1. 国内の景気動向について 日本経済につきましては 平成 19 年度第 1 四半期 ( 平成 19 年 4 月 ~6 月 ) は 企業収益が伸び悩みつつも高水準を維持する中で設備投資が増加基調を維持し 個人消費も底堅く推移したことなどを背景に 緩やかながらも景気拡大を続けました しかし 第 2 四半期以降 ( 平成 19 年 7 月以降 ) 原材料価格の高騰や改正建築基準法の施行による住宅建設の減少 米国のサブプライムローン ( 信用度の低い個人向け住宅ローン ) 問題の影響などから 景気は減速しました 2. 海外の景気動向について 米国経済につきましては サブプライムローン問題の影響から住宅投資が大幅に減少しているほか 米国経済を牽引してきた個人消費が大幅に鈍化したことから 平成 19 年度第 2 四半期以降 ( 平成 19 年 7 月以降 ) 景気の減速感が強まりました これに対して 米国政府は減税を中心とする景気対策をまとめ 米連邦準備制度理事会 (FRB) は政策金利の引き下げを行いました しかし 大手金融機関がサブプライムローン関連で巨額損失を相次いで上したほか 大手金融機関の一部が破綻するなど金融システムへの不安感が根強く 住宅価格の下落と雇用情勢の悪化も歯止めがかからないなど実体経済の悪化も著しいことから 足もとでは景気後退懸念が増しました 欧州経済につきましては 平成 19 年度第 1 四半期 ( 平成 19 年 4~6 月 ) は 輸出や個人消費の伸びは鈍化しつつも設備投資が底堅く推移したことから 景気は拡大基調を維持しました しかし 第 2 四半期以降 ( 平成 19 年 7 月以降 ) 米国の景気後退懸念 史上最高値圏にあるユーロ 原材料価格の高騰によるインフレ懸念など 景気の下振れリスク要因が増しました 3. 運用の動向について 上記のとおり 平成 19 年度 ( 平成 19 年 4 月 ~ 平成 20 年 3 月 ) につきましては サブプライムローン問題の深刻化等によって世界的に景気が減速したほか 米国では景気後退が現実味を増す運用環境となりました この結果 特に国内外の株価が大きく下落する一方 質への逃避から安全として債券を選好する動きが世界的に広がり 債券の利回りは大幅に低下 ( 債券価格は上昇 ) する展開となりました また 外国為替市場では 米国ならびに欧州における景気の先行き不透明感が強まったことや 大手金融機関の破綻など信用収縮をうけて 特に米ドルに対して円が上昇する展開となりました ( 注 ) 毎の ベンチマーク インデックスの推移 を 4 ページ目に掲載しておりますので ご参照下さい 1

平成 19 年度 ( 平成 19 年 4 月 1 日 ~ 平成 20 年 3 月 31 日 ) のポートフォリオ別の運用状況 ( 決算整理前 ) 1 被保険者ポートフォリオ平成 19 年度における被保険者及び待期者に係るの運用状況は 次表のとおり 平成 19 年度末の時価総額は1,089 億 37 百万円となり 平成 19 年度の総合収益は-50 億 47 百万円となりました また は-4.73% となりました ( 単位 : 百万円 %) 平成 19 年度保険料 国庫補助投下額 2 時価総額構成割合 国内債券 72,170 6,201 78,371 80,207 73.6 1,836 2.42 国内株式 15,014 5,132 20,146 15,108 13.9-5,037-29.59 外国債券 3,694 ( 注 )3 参照 -495 3,199 3,229 3.0 30 0.80 外国株式 9,310 1,705 11,014 9,200 8.4-1,815-18.59 短期 ( 注 )1 参照 -229 1,482 1,253 1,192 1.1-61 -22.99 合 99,958 14,025 113,983 108,937 100.0-5,047-4.73 ( 注 ) 1. の短期のマイナス表示は 平成 18 年度決算に基づき 被保険者危険準備金ポートフォリオへの繰入を行ったためです 2. 平成 19 年度保険料 国庫補助投下額 2 では 受給権者ポートフォリオ等への繰入額が除かれています 3. 平成 19 年度保険料 国庫補助投下額 2 の外国債券のマイナス表示は 購入額より売却額が多かったこと等によるものです 4. 信託報酬 有価証券の保管手数料及び外貨流動性預金に係る為替評価損益等は 短期で整理しています 5. 単位未満を四捨五入しているため 合欄で合わない場合があります ( 以下同じ ) 2

2 被保険者危険準備金ポートフォリオ平成 19 年度における被保険者及び待期者に係る付利準備金及び調整準備金の運用状況は 次表のとおりとなっています 区分 平成 19 年度繰入額 2 ( 単位 : 千円 %) 付利準備金短期 937,788 692 938,480 944,600 6,120 0.67 調整準備金短期 466,384-5,036 461,348 464,371 3,024 0.67 合 1,404,172-4,344 1,399,828 1,408,972 9,143 0.67 ( 注 ) 平成 19 年度繰入額 2 欄では 被保険者ポートフォリオからの受入額が含まれ 受給権者危険準備金ポートフォリオへの繰入額が除かれています 3 受給権者ポートフォリオ平成 19 年度における受給権者に係るの運用状況は 次表のとおりとなっています 平成 19 年度繰入額 2 ( 単位 : 千円 %) 国内債券 167,255 763,316 930,572 954,826 24,255 6.08 短期 4,338 2,013 6,351 6,396 45 0.36 合 171,593 765,330 936,923 961,222 24,299 5.91 ( 注 ) 平成 19 年度繰入額 2 欄では 被保険者ポートフォリオからの受入額が含まれています 4 受給権者危険準備金ポートフォリオ平成 19 年度における受給権者に係る調整準備金の運用状況は 次表のとおりとなっています 区分 平成 19 年度繰入額 2 ( 単位 : 千円 %) 調整準備金短期 86,327 62,356 148,683 149,299 617 0.56 ( 注 ) 平成 19 年度繰入額 2 欄では 被保険者ポートフォリオ等からの受入額が含まれています 3

120 115 国内債券 (NOMURA-BPI) 国内株式 (TOPIX 配当込み ) 外国債券 (Citigroup-WGBI) 外国株式 (MSCI-KOKUSAI) ベンチマーク インデックスの推移 (H19.3 末 =100) 110 105 100 95 国内債券 3.36% 外国債券 0.52% 90 85 80 外国株式 -16.80% 75 国内株式 70-28.05% H19.3 末 H19.4 末 H19.5 末 H19.6 末 H19.7 末 H19.8 末 H19.9 末 H19.10 末 H19.11 末 H19.12 末 H20.1 末 H20.2 末 H20.3 末 運用環境 平成 19 年 3 月末 平成 19 年 6 月末 平成 19 年 9 月末 平成 19 年 12 月末 平成 20 年 3 月末 国内債券 ( 新発 10 年国債利回り ) 1.649 % 1.870 % 1.675 % 1.500 % 1.274 % (NOMURA-BPI 総合 ) 301.889 ホ イント 299.346 ホ イント 303.887 ホ イント 308.013 ホ イント 312.047 ホ イント 国内株式 ( 日経 225) 17,287.65 円 18,138.36 円 16,785.69 円 15,307.78 円 12,525.54 円 (TOPIX 配当込 ) 2,015.42 ホ イント 2,088.42 ホ イント 1,912.45 ホ イント 1,747.17 ホ イント 1,450.00 ホ イント 外国債券 ( 米国 10 年国債利回り ) 4.645 % 5.030 % 4.579 % 4.020 % 3.425 % (Citigroup-WGBI) 336.32 ホ イント 351.20 ホ イント 348.46 ホ イント 351.15 ホ イント 338.08 ホ イント 外国株式 (NYダウ) 12,354.35 ト ル 13,408.62 ト ル 13,895.63 ト ル 13,264.82 ト ル 12,262.89 ト ル (MSCI-KOKUSAI) 1,706.059 ホ イント 1,920.203 ホ イント 1,839.030 ホ イント 1,752.166 ホ イント 1,419.472 ホ イント 為替レート ( 対ドル ) 118.08 円 123.50 円 115.01 円 111.72 円 99.53 円 ( 対ユーロ ) 157.17 円 166.79 円 163.57 円 163.33 円 157.72 円 4

被保険者ポートフォリオ運用実績等の推移 (1) 総合収益の推移 (2) 運用利回りの推移 参考 1 平成 19 年度各四半期毎の総合収益 等の推移 修正総合 5 年移動年度単年度累年度利回り平均利回り修正総合総合収益平成 14 年度 -563-563 平成 14 年度 -4.65% - 利回り 15 1,852 1,288 15 5.99% - 第 1 四半期 1,719 1.70% 16 1,690 2,978 16 3.40% - 第 2 四半期 -1,054-1.00% 17 6,603 9,580 17 9.80% - 第 3 四半期 -1,295-1.20% 18 2,923 12,503 18 3.27% 3.45% 第 4 四半期 -4,376-3.92% 19-5,047 7,456 19-4.73% 3.43% 通期 -5,047-4.73% ( 注 ) 平成 14 年度 の数は 平成 14 年 1 月 1 日から平成 15 年 3 月 31 日までのものです ( 以下同じ ) (3) 運用利回りの推移 ( 運用別 ) ( 注 ) 5 年移動平均利回り は 当該年度を含む 5 年間のを幾何平均したものです 参考 2 運用手法別運用額 ( 平成 19 年度末 ) 年度国内債券国内株式外国債券外国株式短期合 自家運用 委託運用 平成 14 年度 2.58% -28.75% 16.31% -31.72% -0.36% -4.65% 国内債券 41,373 38,835 80,207 15-0.08% 48.62% -1.70% 21.12% -7.85% 5.99% 国内株式 - 15,108 15,108 16 1.76% 3.07% 11.42% 14.90% -18.46% 3.40% 外国債券 - 3,229 3,229 17-0.14% 49.88% 7.83% 27.68% -21.62% 9.80% 外国株式 - 9,200 9,200 18 1.75% 0.94% 10.62% 17.36% -21.84% 3.27% 短期 85 1,107 1,192 19 2.42% -29.59% 0.80% -18.59% -22.99% -4.73% ( 38.1%) ( 61.9%) ( 100.0%) 合 41,457 67,479 108,937 5

(4) 年度末時価総額の推移 年度 国内債券国内株式外国債券外国株式短期時価総額構成割合時価総額構成割合時価総額構成割合時価総額構成割合時価総額構成割合 合 平成 14 年度 15,485 67.5% 3,169 13.8% 1,225 5.3% 1,639 7.1% 1,434 6.3% 22,948 15 33,240 78.5% 4,166 9.8% 1,935 4.6% 1,555 3.7% 1,438 3.4% 42,335 16 43,270 71.6% 9,081 15.0% 2,192 3.6% 5,765 9.5% 121 0.2% 60,430 17 57,192 69.2% 14,581 17.6% 2,510 3.0% 8,219 9.9% 117 0.1% 82,619 18 72,170 71.9% 15,014 15.0% 3,694 3.7% 9,310 9.3% 157 0.2% 100,345 19 80,207 73.6% 15,108 13.9% 3,229 3.0% 9,200 8.4% 1,192 1.1% 108,937 6

用語の説明 ポートフォリオ 性質が同じ資金をまとめて運用するための運用単位のこと ( 同義語ファンド ) 総合収益 利息 配当金や売買損益といった実現損益だけではなく 評価損益や未収収益を加味した収益のこと 総合収益を運用元本に時価の概念を加味した残高で割って算出した収益率のこと 運用成績の開示に広く用いられている =( 総合収益 ) ( 運用元本平均残高 + 前期末評価損益 + 前期末未収収益 ) ベンチマーク インデックス 各を代表する銘柄から構成される指標のこと それぞれのを運用する基準として 基金が採用しているものである *NOMURA-BPI 総合野村證券金融経済研究所が作成している国内債券市場の指標 国内で発行された残存 1 年以上の固定利付債から構成される 国内債券市場の代表的な指標である *TOPIX( 配当込 ) 東京証券取引所が作成している国内株式市場の指標 東証一部全上場銘柄から構成される 国内株式市場の代表的な指標である *Citigroup-WGBI( 日本を除く ) シティグループが作成している外国債券市場の指標 主要先進国 ( 除く日本 ) が発行する国債から構成される 外国債券市場の代表的な指標である *MSCI-KOKUSAI( 配当込 ) モルガン スタンレー キャピタル インターナショナル社が作成している外国株式市場の指標 主要各国 ( 除く日本 ) の証券取引所上場銘柄から構成される 外国株式市場の代表的な指標である 7