Microsoft PowerPoint - ひとり親家庭の支援について

Similar documents
Microsoft PowerPoint - 【1200公表用】平成28年度 母子家庭等対策の実施状況

PowerPoint プレゼンテーション

厚生労働省提出資料

平成 年 2 月 日総務省統計局 労働力調査 ( 詳細集計 ) 平成 24 年 10~12 月期平均 ( 速報 ) 結果の概要 1 Ⅰ 雇用者 ( 役員を除く ) 1 1 雇用形態 2 非正規の職員 従業員の内訳 Ⅱ 完全失業者 3 1 仕事につけない理由 2 失業期間 3 主な求職方法 4 前職の

第二次箕面市ひとり親家庭等自立促進計画

●生活保護法等の一部を改正する法律案

Microsoft Word - 児扶法改正(Q&A)

Microsoft PowerPoint

Microsoft Word - 【第2章】主な調査結果260624

資料1 世帯特性データのさらなる充実可能性の検討について

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

Ⅰ 改正について 児童扶養手当法の改正 Q&A ( 公的年金等と合わせて受給する場合 ) Q1 今回の改正の内容を教えてください A: 今回の改正により 公的年金等 * を受給していても その額が児童扶養手当の額 より低い場合には 差額分の手当が受給できるようになります 児童扶養手当 は 離婚などに

Ⅱ ひとり親家庭の現状と課題 1 社会的な背景 (1) 子どもの貧困の社会問題化 平成 28 年国民生活基礎調査の結果では 子どもの貧困率は 13.9% と 3 年前の前回調査の 16.3% から低下し 数値的にはやや改善に向かっていますが ひとり親家庭の貧困率は 5 割を超え 依然 とひとり親のお

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

寝屋川市母子家庭等自立支援教育訓練給付金事業実施要綱 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 雇用の安定及び就職の促進を図るために必要な教育訓練に係る講座 ( 以下 講座 という ) を受講する母子家庭の母 又は父子家庭の父に対し 母子及び父子並びに寡婦福祉法 ( 昭和 39 年法律第 129 号 以下

Taro-参考資料2基本方針案新旧対

(3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童 (4) 父又は母の生死が明らかでない児童 (5) その他前各号に準ずる状態にある児童で規則で定めるもの 3 この条例において 養育者 とは 次に掲げる児童と同居して これを監護し かつ その生計を維持する者であって その児童の父母及び児童福祉

( 支給対象者等 ) 第 3 条医療費の支給の対象となる者 ( 以下 支給対象者 という ) は 次の各号に該当する母子家庭の母 父子家庭の父及びこれらの者に扶養されている児童並びに養育者に扶養されている父母のない児童とする (1) 本市に住所 ( 配偶者からの暴力を受けること等により本市への住所の

母子1

Microsoft Word 結果の概要(1世帯)

資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

Ⅰ 調査の概要 1. 調査の目的 本調査は 今後の公的年金制度について議論を行うにあたって 自営業者 被用者 非就業者を通じた横断的な所得に関する実態を総合的に把握し その議論に資する基礎資料を得ることを目的とする なお 本調査は 平成 22 年公的年金加入状況等調査 の特別調査として 当該調査の調

(1) 庁内外の関係機関と密に連携を図りつつ必要に応じてひとり親家庭を訪問 1 背景ひとり親家庭からの相談窓口に寄せられる相談件数は増加傾向にある また養育に問題を抱える父母からの相談 父母や子どもが精神的に不安定であるケースに関する相談等 相談内容やその背景も複雑化してきていることから 碧南市では

(2) 世帯全体の収入額 50 50~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 800

アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

c46812 ぼしれん5月号/5月号タイトル差し替え済

京都市ひとり親家庭等医療費支給条例 ( 目的 ) 第 1 条この条例は, 母子家庭の児童及び母, 父子家庭の児童及び父等に対し, 医療費の一部を支給することにより, これらの者の保健の向上を図り, もってひとり親家庭 ( 母子家庭及び父子家庭をいう ) 等の福祉の増進に寄与することを目的とする (


と事実上婚姻関係と同様の事情にあった者を 配偶者 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を 婚姻 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある場合を含むものとする 5 この条例において 医療保険各法 とは 国民健康保険法 ( 昭和 33 年法律第 192

に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者とする 3 病院等に入院等したことにより 本市の区域内に住所を変更したと認められる第 1 項各号に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者としない 4 第 1 項及び第 2 項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する者は

Microsoft Word - 28概況(所得・貯蓄)(170929)(全体版・正)

[ 特別控除の一覧 ] 控除の内容 特定扶養親族控除 ( 税法上の扶養親族で満 16 才以上 23 才未満の扶養親族 ) 老人扶養親族 配偶者控除 ( 税法上の扶養親族で満 70 才以上の扶養親族 ) 控除額 1 人につき 250,000 1 人につき 100,000 障がい者控除寡婦 ( 夫 )

平成25年 国民生活基礎調査【所得票】 結果表一覧(案)

平成30年版高齢社会白書(概要版)(PDF版)


【資料3】「児童福祉法等の一部を改正する法律」の概要(7.22現在)

Ⅲ 結果の概要 1. シングル マザー は 108 万人我が国の 2010 年における シングル マザー の総数は 108 万 2 千人となっており 100 万人を大きく超えている これを世帯の区分別にみると 母子世帯 の母が 75 万 6 千人 ( 率にして 69.9%) 及び 他の世帯員がいる世

市県民税所得課税証明書から年間所得金額を見る場合 平成 年度 ( 平成 年分 ) 市県民税所得課税証明書 住所 羽生市 134 番地 1 氏名 羽生田羽生子 所得の区分 所得金額 所得の区分 所得金額 総所得金額 330,000 所得控除金額 1,500,000 合計所得金額 330,000 課税標

質問 あなたとあなたのご家族について Q1 あなたの世帯は 次のどれですか 1 母子世帯 ( 現在 20 歳未満の子どもを扶養している母子家庭 2 父子世帯 ( 現在 20 歳未満の子どもを扶養している父子家庭 3 寡婦世帯 ( かつて母子家庭として20 歳未満の子どもを扶養していた方 回答欄 Q2

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

被用者年金一元化法による追加費用削減について 昨年 8 月に社会保障 税一体改革関連法の一つとして被用者年金一元化法が成立 一元化法では 追加費用財源の恩給期間にかかる給付について 以下の配慮措置を設けた上で 負担に見合った水準まで一律に 27% 減額することとし 本年 8 月まで ( 公布から 1

02世帯

100

米国の給付建て制度の終了と受給権保護の現状

スライド 1

個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例 ( 案 ) ( 趣旨 ) 第 1 条この条例は, 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 平成 25 年法律第 27 号 以下 法 という ) 第 9 条第 2 項の規定に基づく個人番号の利用及び法第 19 条第 9

<4D F736F F F696E74202D DB92B789EF8B638E9197BF C CA8F8A8E7B90DD81458DDD91EE B ED2816A817989DB92B789EF8B638CE38A6D92E894C5817A2E707074>

労働力調査(詳細集計)平成29年(2017年)平均(速報)結果の概要

●アレルギー疾患対策基本法案

Microsoft PowerPoint - 9月末公表(栃木県正社員転換・待遇改善実現プラン)

東日本大震災への対応 政府一体となって ハローワークを中心に被災者の就労を強力に支援 特別相談窓口での相談 ハローワークに特別相談窓口を設置 出張相談の様子 ( 福島労働局 ) 仮設住宅等への出張相談 仮設住宅等の入所者を対象として ハローワークからの出張相談を実施 雇用保険受給者実人員の推移 就職

Taro-ã†«æ¶‹ã†Šï¼‹éŁ·å®Ÿæ¬¡éŁ·å¾„ver2ï¼›ã•’è¦†ç¶±ï¼‹è«®åŁ‘çfl¨ï¼›ã•‚å¥³æ´»æ³Ł .jtd

母子1

(2) 父又は母が死亡した児童 (3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童 (4) 父又は母の生死が明らかでない児童 (5) その他前各号に準ずる状態にある児童で規則で定めるもの 3 この条例において 養育者 とは 次の各号のいずれかに該当する児童と同居して これを監護し かつ その生

児童扶養手当の支給対象者

児童扶養手当の受給資格 次のいずれかの要件に該当する児童を養育する ひとり親家庭 ( 母子家庭 父子家庭 ) の親 又は 父母に代わって児童を養育する方 ( 児童と同居し 監護し 生計を維持している祖父母など ) が受給できます なお この制度でいう 児童 とは 18 歳に達する日以後の最初の3 月

には 婚姻の届出をしていないが 事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含み 婚姻 には 婚姻の届出をしていないが 事実上婚姻関係と同様の事情にある場合を含むものとする 5 この条例において 医療保険各法 とは 国民健康保険法 ( 昭和三十三年法律第百九十二号 ) 高齢者の医療の確保に関する法律 ( 昭

児童扶養手当制度について 児童扶養手当制度は 父母の離婚などにより 父又は母と生計を同じくしていない児童 を育成されている家庭 ( ひとり親家庭 ) 等の生活の安定と自立を助け 児童の福祉の増進 を図るための国の制度です 受給できる方 手当を受けることができる人は 次の条件に当てはまる 18 歳に達

平成 22 年国勢調査産業等基本集計結果 ( 神奈川県の概要 ) 平成 22 年 10 月 1 日現在で実施された 平成 22 年国勢調査 ( 以下 22 年調査 という ) の産業等基本集計結果が平成 24 年 4 月 24 日に総務省統計局から公表されました 産業等基本集計は 人口の労働力状態

平成24年度 団塊の世代の意識に関する調査 経済状況に関する事項

厚生労働省告示第六十四号中小企業等経営強化法平成十一年法律第十八号第十二条第一項の規定に基づき職業紹介事業 ( ) 労働者派遣事業分野に係る事業分野別指針を次のように定めたので同条第五項の規定に基づき公 表する平成三十一年三月十四日厚生労働大臣根本匠職業紹介事業 労働者派遣事業分野に係る事業分野別指

<4D F736F F D DE97C78CA78F418BC B28DB895F18D908F DC58F49817A2E646F63>

第 3 条海陽町は 海陽町の区域内に居住地を有する重度心身障害者等の疾病又は負傷について医療保険各法又は高齢者の医療の確保に関する法律の規定による医療に関する給付 ( 前条第 1 項第 3 号に該当する者 ( 以下 ひとり親家庭の父母等 という ) のうち母子家庭の母又は父子家庭の父にに係るものにあ

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

11

からだの不自由な人たちのために

資料9

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

児童扶養手当(大阪府)

労働力調査(詳細集計)平成24年平均(速報)結果の要約

第 1 子出産前後の女性の継続就業率 及び出産 育児と女性の就業状況について 平成 30 年 11 月 内閣府男女共同参画局

01 公的年金の受給状況

番号法別表第二の 28 の項 地方税法その他の地方税に関する法律及びこれらの法律に基づく条例による地方税の賦課徴収に関する事務であって主務省令で定めるもの 又は共済組合等 番号法別表第二の 29 の項 地方税法その他の地方税に関する法律及びこれらの法律に基づく条例による地方税の賦課徴収に関する事務で

( 裏 ) 5 結婚した又は未届だが共同生活 ( 事実婚 ) を始めた 結婚又は事実婚の相手の方が転入者などにより久留米市で市民税情報を確認できない場合は所得課税証明書が必要になります 婚姻した 婚姻届の提出をしていないが 共同生活 ( 事実婚 ) を始めた 婚姻日 ( 又は共同生活を始めた日 )

図 3 世界の GDP 成長率の実績と見通し ( 出所 ) Capital in the 21st century by Thomas Piketty ホームページ 図 4 世界の資本所得比率の実績と見通し ( 出所 ) Capital in the 21st century by Thomas P

Microsoft Word - 概要.doc

社会福祉協議会 公営住宅法第二条第十六号に規定する事業主体である又は 番号法別表第二の 27 の項 番号法別表第二の 30 の項 番号法別表第二の 31 の項 地方税法その他の地方税に関する法律及びこれらの法律に基づく条例による地方税の賦課徴収に関する事務であって主務省令で定めるもの 社会福祉法によ

内閣府令本文

質問 あなたとあなたのご家族について 回答欄 Q1 あなたのお住まいの区は 次のどれですか 1 葵区 2 駿河区 3 清水区 Q2 あなたの世帯は 次のどれですか 1 母子世帯 ( 現在 20 歳未満の子どもを扶養している母子家庭 ) 2 父子世帯 ( 現在 20 歳未満の子どもを扶養している父子家

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

このジニ係数は 所得等の格差を示すときに用いられる指標であり 所得等が完全に平等に分配されている場合に比べて どれだけ分配が偏っているかを数値で示す ジニ係数は 0~1の値をとり 0 に近づくほど格差が小さく 1に近づくほど格差が大きいことを表す したがって 年間収入のジニ係数が上昇しているというこ

参考 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに 家

Microsoft PowerPoint - 資料10_平成26年度予算・税制改正について(税制)

(3) 母子家庭の母又は父子家庭の父の前年 (1 月から9 月までに医療の給付を受けた場合にあっては 前々年をいう 以下同じ ) の所得 ( 規則で定める所得の範囲及び所得の額の計算方法により算出した額をいう 以下同じ ) が その者の所得税法 ( 昭和 40 年法律第 33 号 ) に規定する控除

参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに

●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案

(頭紙)公布通知

をしていないもの と読み替えた場合に同号イに該当する所得割の納税義務者又は同項第 12 号中 妻と死別し 若しくは妻と離婚した後婚姻をしていない者又は妻の生死の明らかでない者で政令で定めるもの とあるのを 婚姻によらないで父となった男子であって 現に婚姻をしていないもの と読み替えた場合に同号に該当

3 調査項目一覧 分類問調査項目 属性 1 男女平等意識 F 基本属性 ( 性別 年齢 雇用形態 未既婚 配偶者の雇用形態 家族構成 居住地 ) 12 年調査 比較分析 17 年調査 22 年調査 (1) 男女の平等感 (2) 男女平等になるために重要なこと (3) 男女の役割分担意

1 どこに相談すればよいのでしょう?

乳児家庭全戸訪問事業(一部改正)

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

Microsoft PowerPoint - 【セット版】140804保育キャンペーン資料

障害者福祉ハンドブック

スライド 1

<4D F736F F D2091E BC6945C97CD8A4A94AD82CC CC90A7>

アレルギー疾患対策基本法の施行について

<4D F736F F F696E74202D F8E9197BF E97EE8A4B8B8995CA95BD8BCF8EFB93FC8A7A DCE DCE8AB38ED C

る 連合会は 管理運用の方針の策定及び変更等退職等年金給付調整積立金の管理及び運用に係る専門的事項を検討する場合には 資金運用委員会の専門的知見を活用する 3 退職等年金給付調整積立金の管理及び運用におけるリスク管理連合会は 連合会を除く管理運用機関 ( 組合 市町村連合会及び連合会をいう 以下同じ

<4D F736F F D208D82944E97EE8ED CC8CD CC88C092E C98AD682B782E A B A2E646F63>

Transcription:

ひとり親家庭の支援について 厚生労働省雇用均等 児童家庭局家庭福祉課 平成 26 年 3 月

ひとり親家庭の主要統計データ等 ひとり親家庭等の自立支援策の体系 母子家庭の母及び父子家庭の父の就業の支援に関する特別措置法 Ⅰ 子育て 生活支援 1 母子自立支援員による相談 支援 2 母子家庭等日常生活支援事業 3 ひとり親家庭生活支援事業 4 母子生活支援施設の概要 5 子育て短期支援事業の概要 Ⅱ 就業支援 母子家庭に対する主な就業支援について 1 マザーズハローワーク事業 2 母子家庭等就業 自立支援事業 3 母子自立支援プログラム策定等事業 4 自立支援教育訓練給付金 5 高等職業訓練促進給付金 母子家庭の母の就業支援を図る優良企業等の表彰 Ⅲ 養育費の確保 母子家庭等の養育費確保に関する取り組み Ⅳ 経済的支援 1 児童扶養手当制度の概要 2 母子寡婦福祉貸付金の概要 Ⅴ ひとり親家庭施策の在り方の見直し ( 参考資料 ) 3 10 11 13 14 15 16 18 20 21 22 27 28 29 30 31 33 34 35 47 48 53 56 64 2

ひとり親家庭の主要統計データ ( 平成 23 年全国母子世帯等調査の概要 ) 平成 23 年度全国母子世帯等調査 によると 母子世帯は 123.8 万世帯 父子世帯は 22.3 万世帯 ( 推計値 ) 主要なデータは次のとおり 母子世帯 父子世帯 1 世帯数 ( 推計値 ) 123.8 万世帯 22.3 万世帯 2 ひとり親世帯になった理由 離婚 80.8% 死別 7.5% 離婚 74.3% 死別 16.8% 3 就業状況 80.6% 91.3% うち正規の職員 従業員 39.4% 67.2% うち自営業 2.6% 15.6% うちパート アルバイト等 47.4% 8.0% 4 平均年間収入 ( 母又は父自身の収入 ) 223 万円 380 万円 5 平均年間就労収入 ( 母又は父自身の就労収入 ) 181 万円 360 万円 6 平均年間収入 ( 同居親族を含む世帯全員の収入 ) 291 万円 455 万円 ( 出典 ) 平成 23 年度全国母子世帯等調査 上記は 母子又は父子以外の同居者がいる世帯を含めた全体の母子世帯 父子世帯の数 母子のみにより構成される母子世帯数は約 76 万世帯 父子のみにより構成される父子世帯数は約 9 万世帯 ( 平成 22 年国勢調査 ) 平均年間収入 及び 平均年間就労収入 は 平成 22 年の 1 年間の収入 3

母子家庭と父子家庭の現状 母子のみにより構成される母子世帯数は約 76 万世帯 父子のみにより構成される父子世帯数は約 9 万世帯 ( 平成 22 年国勢調査 ) 母子以外の同居者がいる世帯を含めた全体の母子世帯数は約 124 万世帯 父子世帯数は約 22 万世帯 ( 平成 23 年度全国母子世帯等調査による推計 ) 児童扶養手当受給者数は約 108.3 万人 ( 平成 25 年 3 月末現在 福祉行政報告例 ) 母子世帯になった理由は 離婚が約 8 割 死別は約 1 割 父子世帯になった理由は 離婚が 7 割死別が約 2 割 昭和 58 年では母子世帯で離婚約 5 割 死別約 4 割 父子世帯で離婚約 5 割 死別約 4 割 離婚件数は約 23 万 5 千件 ( 平成 24 年人口動態統計 ( 確定数 )) 従来 増加傾向にあったが 平成 15 年から概ね減少傾向 離婚率 ( 人口千対 ) は 1.87 アメリカ (3.6) イギリス (2.05) 韓国 (2.3) フランス (2.04) ドイツ (2.48) より低く イタリア (0.90) よりは高い水準 離婚件数 400,000 300,000 200,000 100,000 0 離婚件数離婚率 離婚件数及び離婚率の年次推移 2.30(H14) 289,836 件 (H14) S22 S27 S32 S37 S42 S47 S52 S57 S62 H4 H9 H14 H19 H24 離婚率 ( 人口千人対 ) 3 2 1 0 平成 24 年は概数値 4

( 就労の状況 ) 平成 23 年度全国母子世帯等調査 母子家庭の約 81% 父子家庭の約 91% が就労 ( 海外のひとり親家庭の就業率 ) アメリカ (73.8%) イギリス (56.2%) フランス (70.1%) イタリア (78.0%) オランダ (56.9%) ドイツ (62.0%)OECD 平均 (70.6%) OECD Babie and Bosses より (2005 年 ) 就労母子家庭のうち 正規の職員 従業員 は 39% パート アルバイト等 は 47% 就労父子家庭のうち 正規の職員 従業員 は 67% パート アルバイト等 は 8% ( 収入の状況 ) 母子家庭の母自身の平均年収は 223 万円 ( うち就労収入は 181 万円 ) 父自身の平均年収は 38 0 万円 ( うち就労収入は 360 万円 )( 平成 23 年度全国母子世帯等調査 ) 生活保護を受給している母子世帯及び父子世帯はともに約 1 割 ( 養育費と面会交流の状況 ) 平成 23 年度全国母子世帯等調査 ( 離婚母子家庭 )( 離婚父子家庭 ) 養育費の取り決めをしている : 約 38% 約 18% 養育費を現在も受給している : 約 20% 約 4% 面会交流の取り決めをしている : 約 23% 約 16% 面会交流を現在も行っている : 約 28% 約 37% 5

母子家庭の就業状況 母子家庭の 80.6% が就業 正規の職員 従業員 が 39.4% パート アルバイト等 が 47.4% ( 派遣社員 を含むと 52.1%) と 一般の女性労働者と同様に非正規の割合が高い より収入の高い就業を可能にするための支援が必要 就業状況 就業 (80.6%) 不就業 (15.0%) 不詳 (4.4%) ( 参考 ) 非正規の職員 従業員の割合男女計 35.2% 男 19.7% 女 54.5% 非正規は パート アルバイト 派遣社員 契約社員 嘱託など ( 出典 ) 労働力調査 ( 詳細集計 ) 平成 24 年平均 ( 速報 ) 就業している者の雇用形態 自営業 (2.6%) 正規の職員 従業員 (39.4%) 平均年間就労収入 270 万円 パート アルバイト等 (47.4%) 平均年間就労収入 125 万円 会社などの役員 (0.6%) 派遣社員 (4.7%) 家族従事者 (1.6%) その他 (3.7%) ( 出典 ) 平成 23 年度全国母子世帯等調査 参考 海外のひとり親家庭の就業率 アメリカ 73.8% イギリス 56.2% フランス 70.1% イタリア 78.0% オランダ 56.9% ドイツ 62.0% OECD 平均 70.6% OECD Babie and Bosses より(2005 年 ) 6

父子家庭の就業状況 父子家庭の 91.3% が就業 正規の職員 従業員 が 67.2% 自営業 が 15.6% パート アルバイト等 が 8.0% 父子家庭の父の中にも就業が不安定な者がおり そのような者への就業の支援が必要 就業状況 就業 (91.3%) 不就業 (5.3%) 不詳 (3.4%) ( 参考 ) 非正規の職員 従業員の割合男女計 35.2% 男 19.7% 女 54.5% 非正規は パート アルバイト 派遣社員 契約社員 嘱託など ( 出典 ) 労働力調査 ( 詳細集計 ) 平成 24 年平均 ( 速報 ) 就業している者の雇用形態 自営業 (15.6%) 正規の職員 従業員 (67.2%) 平均年間就労収入 426 万円 派遣社員 (2.0%) パート アルバイト等 (8.0%) 平均年間就労収入 175 万円 会社などの役員 (1.6%) その他 (4.3%) 家族従業者 (1.4%) ( 出典 ) 平成 23 年度全国母子世帯等調査 7

母子家庭になる前後の就業状況 雇用形態 母子家庭になる前の不就業は 25.4% 現在では 15.0% であり 10.4 ポイント減 母子家庭になる前の正規は 29.5% 現在では 39.4% であり 9.9 ポイント増 母子家庭になる前の非正規は 57.4% 現在では 52.1% であり 5.3 ポイント減 子家庭になる前態母就業状況 就の業雇し用て形いる者 就業 ( 73.7%) 不就業 ( 25.4%) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 自営業 (4.4%) 正規の職員 従業員 (29.5%) パート アルバイト等 (52.9%) 派遣社員 (4.5%) 家族従業者 (3.6%) 不詳 (0.9%) その他 (4.5%) 現就業状況 就業 (80.6%) 不就業 (15.0%) 不詳 (4.4%) 在就派遣社員業し (4.7%) 用て正規の職員 従業員パート アルバイト等その他形い態る (39.4%) (47.4%) (3.7%) 者の家族従事者雇自営業会社などの役員 (1.6%) (2.6%) (0.6%) 8 ( 出典 ) 平成 23 年度全国母子世帯等調査

母子家庭の現状 ( 所得状況 ) 母子世帯の総所得は年間 250.1 万円 全世帯 の 46% 児童のいる世帯 の 36% に留まる ( 平成 24 年国民生活基礎調査 ) その大きな要因は 稼働所得 が少ないこと 稼働所得は 児童のいる世帯 の 29% に留まる ひとり親家庭の相対的貧困率は 50.8% と 高い水準となっている 所得の種類別 1 世帯当たり平均所得金額及び構成割合 総所得 稼働所得 公的年金 恩給 財産所得 1 世帯当たり平均所得金額 ( 単位 : 万円 ) 年金以外の社会保障給付金 仕送り 企業年金 個人年金 その他の所得 全世帯 548.2 409.5 100.7 16.3 8.6 13.2 児童のいる世帯 697.0 626.2 27.1 11.2 25.8 6.8 36% 29% 母子世帯 250.1 183.0 11.8 2.0 49.3 4.0 1 世帯当たり平均所得金額の構成割合 ( 単位 :%) 全世帯 100.0 74.7 18.4 3.0 1.6 2.4 児童のいる世帯 100.0 89.8 3.9 1.6 3.7 1.0 母子世帯 100.0 73.2 4.7 0.8 19.7 1.6 ( 出典 ) 平成 24 年国民生活基礎調査 上記の表における母子世帯は 死別 離別 その他の理由で 現に配偶者のいない 65 歳未満の女と 20 歳未満のその子のみで構成している世帯をいう 9

ひとり親家庭等の自立支援策の体系 平成 14 年に母子及び寡婦福祉法 児童扶養手当法等を改正し 就業 自立に向けた総合的な支援 へと施策を強化 具体的には 子育て 生活支援策 就業支援策 養育費の確保策 経済的支援策 の 4 本柱により施策を推進中 母子家庭及び寡婦自立促進計画 ( 地方公共団体が国の基本方針を踏まえて策定 ) 子育て 生活支援 就業支援 養育費確保支援 経済的支援 母子自立支援員による相談支援 ヘルパー派遣等による子育て 生活支援 保育所の優先入所 学習ボランティア派遣等による子どもへの支援 母子生活支援施設の機能拡充など 母子自立支援プログラムの策定等 ハローワーク等との連携によるきめ細かな就職支援の推進 母子家庭等就業 自立支援センター事業の推進 母子家庭の能力開発等のための給付金の支給など 養育費相談支援センター事業の推進 母子家庭等就業 自立支援センター等における養育費相談の推進 養育費の手引き やリーフレットの配布など 児童扶養手当の支給 母子寡婦福祉資金の貸付など 10

1. 目的 母子家庭の母及び父子家庭の父の就業の支援に関する特別措置法について成立日平成 24 年 9 月 7 日公布日平成 24 年 9 月 14 日 母子家庭の母が置かれている特別の事情 子育てと就業との両立が困難であること 就業に必要な知識及び技能を習得する機会を必ずしも十分に有してこなかったこと等 父子家庭の父が置かれている特別の事情 子育てと就業との両立が困難であること等 母子家庭の母及び父子家庭の父の就業の支援に関する特別の措置 2. 母子家庭の母及び父子家庭の父の就業の支援に関する施策の充実 母子家庭父子家庭の福祉 < 国 > < 都道府県等 > 母子及び寡婦福祉法の基本方針母子及び寡婦福祉法の自立促進計画 基本方針に父子家庭の父の就業の 基本方針に即し 職業能力の開発及び支援に関する事項を併せて定める向上の支援その他母子家庭の母及び父 母子家庭の母及び父子家庭の父の子家庭の父の安定した就業を確保する安定した就業を確保するための支ための支援に特別の配慮援に特別の配慮 < 国及び地方公共団体 > 母子家庭の母及び父子家庭の父の就業の促進を図るための措置を講ずるに当たっての留意事項 1 情報通信技術等に関する職業能力の開発及び向上 2 情報通信ネットワークを利用した在宅就業等多様な就業の機会の確保 3 12に関する業務に従事する人材の養成及び資質の向上 4. 母子福祉団体等の受注機会の増大への努力 < 国及び独立行政法人等 > 母子福祉団体等の受注の機会の増大を図るため 予算の適正な使用に留意しつつ 優先的に母子福祉団体等から物品及び役務を調達するように努めなければならない < 地方公共団体 > 国の施策に準じて必要な施策を講ずるように努める < 地方独立行政法人 > 設立団体の措置に準じて必要な措置を講ずるように努める 5. 財政上の措置等国は 母子家庭の母及び父子家庭の父の就業の促進を図るため必要な財政上の措置等を講ずるように努めなければならない 6. その他 施行日平成 25 年 3 月 1 日 この法律は 公布の日から起算して六月を超えない範囲内において政令で定める日から施行する その他所要の規定の整備を行う 3. 民間事業者に対する協力の要請 < 国 > 母子家庭の母及び父子家庭の父が置かれている特別の事情に鑑み 民間事業者に対し 母子家庭の母及び父子家庭の父の優先雇用その他の母子家庭の母及び父子家庭の父の就業の促進を図るために必要な協力を求めるように努める < 地方公共団体 > 国の施策に準じて必要な施策を講ずるように努める 11

母子家庭の母及び父子家庭の父の就業の支援に関する特別措置法の施行について 母子家庭の母及び父子家庭の父の就業の支援に関する特別措置法 ( 平成 24 年法律第 92 号 ) を着実に実施するため 母子及び寡婦福祉法等に基づくひとり親家庭への就業支援とあわせて 以下の取組を実施 項目国で実施する事項地方公共団体へ実施を要請する事項 母子家庭の母及び父子家庭の父の就業の支援に関する施策の充実 ( 第 2 条 第 3 条関係 ) 母子及び寡婦福祉法の基本方針を特別措置法の施行日 ( 平成 25 年 3 月 1 日 ) に改正 適用すること 都道府県等で策定している母子及び寡婦福祉法の自立促進計画について 今後 適時 改正後の基本方針を踏まえて改正すること 母子家庭の母及び父子家庭の父の就業の支援に関する施策の実施の状況の公表 ( 第 4 条関係 ) 施策の実施状況について 毎年フォローアップを実施するとともに 年に一度厚生労働省ホームページにおいて公表すること 施策の実施状況に関するフォローアップのために必要な実績の把握等に協力すること 民間事業者に対する協力の要請 ( 第 5 条関係 ) 団体 事業者に対して母子家庭の母等の就業促進に向けた協力を要請すること 国が非常勤職員等を公募する場合に 求人情報を都道府県等の母子家庭等就業 自立支援センターへ提供すること 国に準じて左記の取組を行うこと ( 第 7 条関係 ) 母子福祉団体等の受注機会の増大への努力 ( 第 6 条関係 ) 予算の適正な使用に留意しつつ 優先的に母子福祉団体等から物品 役務を調達するよう努めること 国に準じて左記の取組を行うこと ( 第 7 条関係 ) 地方独立行政法人においても同様の措置を講ずる ( 第 7 条第 2 項 ) 財政上の措置 ( 第 8 条関係 ) 必要な財政上の措置を講じるよう努めること - 12