二類感染症届出基準

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別紙 1 新型インフルエンザ (1) 定義新型インフルエンザウイルスの感染による感染症である (2) 臨床的特徴咳 鼻汁又は咽頭痛等の気道の炎症に伴う症状に加えて 高熱 (38 以上 ) 熱感 全身倦怠感などがみられる また 消化器症状 ( 下痢 嘔吐 ) を伴うこともある なお 国際的連携のもとに

Microsoft Word - 届出基準

結核発生時の初期対応等の流れ

耐性菌届出基準

Microsoft Word - 【要旨】_かぜ症候群の原因ウイルス

2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります

事務引継(結核感染症課 神ノ田 → 前田)

新旧対照表

インフルエンザ(成人)

糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性

【差替がっちゃんこ】告示・届出基準改正通知

蚊を介した感染経路以外にも 性交渉によって男性から女性 男性から男性に感染したと思われる症例も報告されていますが 症例の大半は蚊の刺咬による感染例であり 性交渉による感染例は全体のうちの一部であると考えられています しかし 回復から 2 ヵ月経過した患者の精液からもジカウイルスが検出されたという報告

て 弥生時代に起こったとされています 結核は通常の肺炎とは異なり 細胞内寄生に基づく免疫反応による慢性肉芽腫性炎症であり 重篤な病変では中が腐って空洞を形成します 結核は はしかや水疱瘡と同様の空気感染をします 肺内に吸いこまれた結核菌は 肺胞マクロファージに貪食され 細胞内で増殖します 貪食された

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2017 年 2 月 1 日放送 ウイルス性肺炎の現状と治療戦略 国立病院機構沖縄病院統括診療部長比嘉太はじめに肺炎は実地臨床でよく遭遇するコモンディジーズの一つであると同時に 死亡率も高い重要な疾患です 肺炎の原因となる病原体は数多くあり 極めて多様な病態を呈します ウイルス感染症の診断法の進歩に

は減少しています 膠原病による肺病変のなかで 関節リウマチに合併する気道病変としての細気管支炎も DPB と類似した病像を呈するため 鑑別疾患として加えておく必要があります また稀ではありますが 造血幹細胞移植後などに併発する移植後閉塞性細気管支炎も重要な疾患として知っておくといいかと思います 慢性

顎下腺 舌下腺 ) の腫脹と疼痛で発症し そのほか倦怠感や食欲低下などを訴えます 潜伏期間は一般的に 16~18 日で 唾液腺腫脹の 7 日前から腫脹後 8 日後まで唾液にウイルスが排泄され 分離できます これらの症状を認めない不顕性感染も約 30% に認めます 合併症は 表 1 に示すように 無菌

事務引継(結核感染症課 神ノ田 → 前田)

第51回日本小児感染症学会総会・学術集会 採択結果演題一覧

1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

小児を対象とした結核対策小児を対象とした結核対策は その目的により以下の 3 つに分類することが可能です まず 小児への結核感染予防を目的として その感染源となりうる成人結核症例を早期に診断し 早期に有効な治療を適用すること 即ち成人結核対策の充実が挙げられます 次いで 万が一 感染を受けた場合の発

14-124a(全)   感染症法一部改正

<B 型肝炎 (HBV)> ~ 平成 28 年 10 月 1 日から定期の予防接種になりました ~ このワクチンは B 型肝炎ウイルス (HBV) の感染を予防するためのワクチンです 乳幼児感染すると一過性感染あるいは持続性感染 ( キャリア ) を起こします そのうち約 10~15 パーセントは

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名称未設定

第 4 章感染患者への対策マニュアル ウイルス性肝炎の定義と届け出基準 1) 定義ウイルス感染が原因と考えられる急性肝炎 (B 型肝炎,C 型肝炎, その他のウイルス性肝炎 ) である. 慢性肝疾患, 無症候性キャリア及びこれらの急性増悪例は含まない. したがって, 透析室では HBs

医療機関における診断のための検査ガイドライン

緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾

インフルエンザ定点以外の医療機関用 ( 別記様式 1) インフルエンザに伴う異常な行動に関する調査のお願い インフルエンザ定点以外の医療機関用 インフルエンザ様疾患罹患時及び抗インフルエンザ薬使用時に見られた異常な行動が 医学的にも社会的にも問題になっており 2007 年より調査をお願いしております

検査項目情報 インフルエンザウイルスB 型抗体 [HI] influenza virus type B, viral antibodies 連絡先 : 3764 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 5F410 分析物 インフルエン

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 I 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 茶色 )

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Microsoft PowerPoint - 指導者全国会議Nagai( ).ppt

保健のしおり38号_本文.indd

イルスが存在しており このウイルスの存在を確認することが診断につながります ウ イルス性発疹症 についての詳細は他稿を参照していただき 今回は 局所感染疾患 と 腫瘍性疾患 のウイルス感染検査と読み方について解説します 皮膚病変におけるウイルス感染検査 ( 図 2, 表 ) 表 皮膚病変におけるウイ

Microsoft Word - ①【修正】B型肝炎 ワクチンにおける副反応の報告基準について

70 例程度 デング熱は最近増加傾向ではあるものの 例程度で推移しています それでは実際に日本人渡航者が帰国後に診断される疾患はどのようなものが多いのでしょうか 私がこれまでに報告したデータによれば日本人渡航者 345 名のうち頻度が高かった疾患は感染性腸炎を中心とした消化器疾患が

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インフルエンザ施設内感染予防の手引き

入した場合には 経気道的な散布巣として臓側胸膜から 2-3mm 離れた内側に小葉中心性粒状影や tree-in-bud といわれる小葉中心性病変を呈しますが この所見をみた場合には呼吸器感染症を強く疑います 汎小葉性病変は 小葉間隔壁に囲まれた ほぼ 1, 2cm 四方の小葉内が細胞浸潤や滲出物ある

2)HBV の予防 (1)HBV ワクチンプログラム HBV のワクチンの接種歴がなく抗体価が低い職員は アレルギー等の接種するうえでの問題がない場合は HB ワクチンを接種することが推奨される HB ワクチンは 1 クールで 3 回 ( 初回 1 か月後 6 か月後 ) 接種する必要があり 病院の

免疫学的検査 >> 5E. 感染症 ( 非ウイルス ) 関連検査 >> 5E301. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 イ ヘパリンナトリウム ( 緑 ) 血液 5 ml 全血 検体ラベル ( 単項目オー

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

別記様式 7-2 感染症発生動向調査 ( インフルエンザ定点 ) 調査期間平成年月日 月日医療機関名 : 性別 歳 歳以上 合計 ( 注 ) *

48小児感染_一般演題リスト160909

神戸市感染症発生動向調査週報 1 年 月 11 日作成 全数把握対象感染症発生状況 ( 三類感染症細菌性赤痢 ) 女 5 代 - 1 年 月 5 日 1 年 月 日 sonnei(d 群 ) 分離 同定による病原体の検出 ( 便 ) なし 接触感染 第 13 週報告患者の家族 全数把握対象感染症発生

されており これらの保菌者がリザーバーとして感染サイクルに関与している可能性も 考えられています 臨床像ニューモシスチス肺炎の 3 主徴は 発熱 乾性咳嗽 呼吸困難です その他のまれな症状として 胸痛や血痰なども知られています 身体理学所見には乏しく 呼吸音は通常正常です HIV 感染者に合併したニ

( 別添 ) インフルエンザに伴う異常な行動に関する報告基準 ( 報告基準 ) ( 重度調査 ) インフルエンザ様疾患と診断され かつ 重度の異常な行動を示した患者につき ご報告ください ( 軽度調査 ) インフルエンザ様疾患と診断され かつ 軽度の異常な行動を示した患者につき ご報告ください イン

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

検査項目情報 水痘. 帯状ヘルペスウイルス抗体 IgG [EIA] [ 髄液 ] varicella-zoster virus, viral antibody IgG 連絡先 : 3764 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 5F

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水痘(プラクティス)

別記様式 7-2 感染症発生動向調査 ( インフルエンザ定点 ) 調査期間平成年月日 月日医療機関名 : 性別 0-5 ヶ月 6-11 ヶ月 1 歳 歳以上 合計 (

日産婦誌58巻9号研修コーナー

とが知られています 神経合併症としては水痘脳炎 (1/50,000) 急性小脳失調症 (1/4,000) などがあり さらにインフルエンザ同様 ライ症候群への関与も指摘されています さらに 母体が妊娠 20 週までの初期に水痘に罹患しますと 生まれた子供の約 2% が 皮膚瘢痕 骨と筋肉の低形成 白

横浜市感染症発生状況 ( 平成 30 年 ) ( : 第 50 週に診断された感染症 ) 二類感染症 ( 結核を除く ) 月別届出状況 該当なし 三類感染症月別届出状況 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月計 細菌性赤痢

平成 28 年度診療報酬改定情報リハビリテーション ここでは全病理に直接関連する項目を記載します Ⅰ. 疾患別リハビリ料の点数改定及び 維持期リハビリテーション (13 単位 ) の見直し 脳血管疾患等リハビリテーション料 1. 脳血管疾患等リハビリテーション料 (Ⅰ)(1 単位 ) 245 点 2

す ウイルスの中で検出頻度の高いものはライノウイルス コロナウイルスが多く これに続くのが RS ウイルス インフルエンザウイルス パラインフルエンザウイルス アデノウイルスです また これらのウイルスには季節的流行の特徴があり ライノウイルスは春と秋 RS ウイルス コロナウイルス インフルエンザ

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2017 年 3 月臨時増刊号 [No.165] 平成 28 年のトピックス 1 新たに報告された HIV 感染者 AIDS 患者を合わせた数は 464 件で 前年から 29 件増加した HIV 感染者は前年から 3 件 AIDS 患者は前年から 26 件増加した ( 図 -1) 2 HIV 感染者

報告風しん

2019 年 7 月 4 日 ( 木 ) 愛知県保健医療局健康医務部健康対策課感染症グループ担当内田 久野内線 ダイヤルイン 手足口病警報を発令します!! 愛知県では 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 に基づき 県内の小児科を標榜する

2014 年 10 月 30 日放送 第 30 回日本臨床皮膚科医会② My favorite signs 9 ざらざらの皮膚 全身性溶血連鎖球菌感染症の皮膚症状 たじり皮膚科医院 院長 田尻 明彦 はじめに 全身性溶血連鎖球菌感染症は A 群β溶連菌が口蓋扁桃や皮膚に感染することにより 全 身にい

に 真菌の菌体成分を検出する血清診断法が利用されます 血清 βグルカン検査は 真菌の細胞壁の構成成分である 1,3-β-D-グルカンを検出する検査です ( 図 1) カンジダ属やアスペルギルス属 ニューモシスチスの細胞壁にはβグルカンが豊富に含まれており 血液検査でそれらの真菌症をスクリーニングする

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なお本研究は 東京大学 米国ウィスコンシン大学 国立感染症研究所 米国スクリプス研 究所 米国農務省 ニュージーランドオークランド大学 日本中央競馬会が共同で行ったもの です 本研究成果は 日本医療研究開発機構 (AMED) 新興 再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業 文部科学省新学術領

ロタウイルスワクチンは初回接種を1 価で始めた場合は 1 価の2 回接種 5 価で始めた場合は 5 価の3 回接種 となります 母子感染予防の場合のスケジュール案を示す 母子感染予防以外の目的で受ける場合は 4 週間の間隔をあけて2 回接種し 1 回目 の接種から20~24 週あけて3 回目を接種生

【v4】○新旧(届出基準のみ)

事務連絡 令和元年 6 月 21 日 ( 公社 ) 岡山県医師会 ( 一社 ) 岡山県病院協会 御中 岡山県保健福祉部健康推進課 手足口病に関する注意喚起について このことについて 厚生労働省健康局結核感染症課から別添のとおり事務連絡が ありましたので 御了知いただくとともに 貴会員への周知をお願い

情報提供の例

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今週前週今週前週 2/18~2/24 インフルエンザ ヘルパンギーナ 4 4 RS ウイルス感染症 流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ) 7 4 咽頭結膜熱 急性出血性結膜炎 0 0 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎 流行性角結膜炎 ( はやり目


10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32


汎発性膿疱性乾癬のうちインターロイキン 36 受容体拮抗因子欠損症の病態の解明と治療法の開発について ポイント 厚生労働省の難治性疾患克服事業における臨床調査研究対象疾患 指定難病の 1 つである汎発性膿疱性乾癬のうち 尋常性乾癬を併発しないものはインターロイキン 36 1 受容体拮抗因子欠損症 (

院内感染対策マニュアル

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

インフルエンザ院内感染対策

針刺し切創発生時の対応

重症急性呼吸器症候群 (SARS) 削除. 新興感染症対策を Xに新設. 5. ウエストナイル熱 空気感染する可能性があり, かつパンデミッ これらは改定版 2 刷発行当時 (2004 年 ), クになった際の透析施設の対応を Xに移行. 新興 再興感染症として問題とされてい 4. ウ

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1

平成 28 年度感染症危機管理研修会資料 2016/10/13 平成 28 年度危機管理研修会 疫学調査の基本ステップ 国立感染症研究所 実地疫学専門家養成コース (FETP) 1 実地疫学調査の目的 1. 集団発生の原因究明 2. 集団発生のコントロール 3. 将来の集団発生の予防 2 1

症候性サーベイランス実施 手順書 インフルエンザ様症候性サーベイランス 編 平成 28 年 5 月 26 日 群馬県感染症対策連絡協議会 ICN 分科会サーベイランスチーム作成

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日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール

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届出基準(定点把握疾患)

インフルエンザ、鳥インフルエンザと新型インフルエンザの違い

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「             」  説明および同意書

1-11. 三種混合ワクチンに含まれないのはどれか 1 破傷風 2 百日咳 3 腸チフス 4 ジフテリア 疾患と症状との組合せで誤っているのはどれか 1 猩紅熱 コプリック斑 2 破傷風 牙関緊急 3 細菌性赤痢 膿粘血便 4 ジフテリア 咽頭 喉頭偽膜 予防接種が有効なはど

5. 死亡 (1) 死因順位の推移 ( 人口 10 万対 ) 順位年次 佐世保市長崎県全国 死因率死因率死因率 24 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 位 26 悪性新生物 350

Transcription:

第 3 二類感染症 1 急性灰白髄炎 (1) 定義ポリオウイルス 1~3 型 ( ワクチン株を含む ) の感染による急性弛緩性麻痺を主症状とする急性運動中枢神経感染症である また ポリオウイルス 1~3 型には 地域集団において継続的に伝播している野生株ポリオウイルス 親株である OPV 株からの VP1 全領域の変異率が 1-15% のワクチン由来ポリオウイルス (VDPV) 及び OPV 株からの VP1 全領域の変異率が 1% 未満のワクチン株ウイルスがある (2) 臨床的特徴潜伏期は 3~12 日で 発熱 (3 日間程度 ) 全身倦怠感 頭痛 吐き気 項部 背部硬直などの髄膜刺激症状を呈するが 軽症例 ( 不全型 ) では軽い感冒様症状又は胃腸症状で終わることもある 髄膜炎症状だけで麻痺を来さないもの ( 非麻痺型 ) もあるが 重症例 ( 麻痺型 ) では発熱に引き続きあるいは一旦解熱し再び発熱した後に 突然四肢の随意筋 ( 多くは下肢 ) の弛緩性麻痺が現れる 罹患部位の腱反射は減弱ないし消失し 知覚感覚異常を伴わない 医師は (2) の臨床的特徴を有する者を診察した結果 症状や所見から急性灰白髄炎が疑われ かつ 次の表の左欄に掲げる検査方法により 急性灰白髄炎患者と診断した場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない この場合において 検査材料は 同欄に掲げる検査方法の区分ごとに それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること イ無症状病原体保有者医師は 診察した者が (2) の臨床的特徴を呈していないが 次の表の左欄に掲げる検査方法により 急性灰白髄炎の無症状病原体保有者と診断した場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない ただしワクチン株による無症状病原体保有者は届出の対象ではない この場合において 検査材料は 同欄に掲げる検査方法の区分ごとに それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること ウ感染症死亡者の死体医師は (2) の臨床的特徴を有する死体を検案した結果 症状や所見から 急性灰白髄炎が疑われ かつ 次の表の左欄に掲げる検査方法により 急性灰白髄炎により死亡したと判断した場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない この場合において 検査材料は 同欄に掲げる検査方法の区分ごとに それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること エ感染症死亡疑い者の死体医師は (2) の臨床的特徴を有する死体を検案した結果 症状や所見から 急性灰白髄炎により死亡したと疑われる場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない 検査方法検査材料分離 同定による病原体の検出便 (24 時間以上の間隔をあけて少なくとも 2 回以上 )

2 結核 (1) 定義結核菌群 (Mycobacterium tuberculosis complex ただし Mycobacterium bovis BCG を除く ) による感染症である (2) 臨床的特徴感染は主に気道を介した飛沫核感染による 感染源の大半は喀痰塗抹陽性の肺結核患者であるが ときに培養のみ陽性の患者 まれに菌陰性の患者や肺外結核患者が感染源になることもある 感染後数週間から一生涯にわたり臨床的に発病の可能性があるが 発病するのは通常 30% 程度である 若い患者の場合 発病に先立つ数ヶ月 ~ 数年以内に結核患者と接触歴を有することがある 感染後の発病のリスクは感染後間もない時期 ( とくに 1 年以内 ) に高く 年齢的には乳幼児期 思春期に高い また 特定の疾患 ( 糖尿病 慢性腎不全 エイズ じん肺等 ) を合併している者 胃切除の既往歴を持つ者 免疫抑制剤 ( 副腎皮質ホルモン剤 TNFα 阻害薬等 ) 治療中の者等においても高くなる 多くの場合 最も一般的な侵入門戸である肺の病変として発症する ( 肺結核 ) が 肺外臓器にも起こりうる 肺外罹患臓器として多いのは胸膜 リンパ節 脊椎 その他の骨 関節 腎 尿路生殖器 中枢神経系 喉頭等であり 全身に播種した場合には粟粒結核となる 肺結核の症状は咳 喀痰 微熱が典型的とされており 胸痛 呼吸困難 血痰 全身倦怠感 食欲不振等を伴うこともあるが 初期には無症状のことも多い 医師は (2) の臨床的特徴を有する者を診察した結果 症状や所見から結核が疑われ かつ 次の表の左欄に掲げる検査方法により 結核患者と診断した場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない ただし 病原体及び病原体遺伝子の検出検査方法以外による検査方法については 当該検査所見に加え 問診等により医師が結核患者であると診断するに足る判断がなされる場合に限り届出を行うものである この場合において 検査材料は 同欄に掲げる検査方法の区分ごとに それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること 鑑別を必要とする疾患は 他の原因による肺炎 非結核性抗酸菌症 肺癌 気管支拡張症 良性腫瘍等である イ無症状病原体保有者医師は 診察した者が (2) の臨床的特徴を呈していないが 次の表の画像検査方法以外の左欄に掲げる検査方法により 結核の無症状病原体保有者と診断し かつ 結核医療を必要とすると認められる場合 ( 潜在性結核感染症 ) に限り 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない この場合において 検査材料は 同欄に掲げる検査方法の区分ごとに それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること 5 歳未満の者においては この検査方法で病原体保有の確認ができない場合であっても 患者の飛沫のかかる範囲での反復 継続した接触等の疫学的状況から感染に高度の蓋然性が認められる者に限り 届出を行うこと ウ疑似症患者医師は (2) の臨床的特徴を有する者を診察した結果 症状や所見から 結核の疑似症患者と診断するに足る高度の蓋然性が認められる場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない 疑似症患者の診断に当たっては 集団発生の状況 疫学的関連性なども考慮し判断する

エ感染症死亡者の死体医師は (2) の臨床的特徴を有する死体を検案した結果 症状や所見から 結核が疑われ かつ 次の表の左欄に掲げる検査方法により 結核により死亡したと判断した場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない この場合において 検査材料は 同欄に掲げる検査方法の区分ごとに それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること オ感染症死亡疑い者の死体医師は (2) の臨床的特徴を有する死体を検案した結果 症状や所見から 結核により死亡したと疑われる場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない 検査方法塗抹検査による病原体の検出分離 同定による病原体の検出核酸増幅法による病原体遺伝子の検出病理検査における特異的所見の確認ツベルクリン反応検査 ( 発赤 硬結 水疱 壊死の有無 ) リンパ球の菌特異蛋白刺激による放出インターフェロンγ 試験 (Q FT 等 ) 画像検査における所見の確認 検査材料喀痰 胃液 咽頭 喉頭ぬぐい液 気管支肺胞洗浄液 胸水 膿汁 分泌液 尿 便 脳脊髄液 組織材料 病理組織 皮膚所見 血液 胸部エックス線画像 CT 等検査画像

3 ジフテリア (1) 定義ジフテリア毒素を産生するコリネバクテリウム属の Corynebacterium diphtheriae の感染による急性感染症である (2) 臨床的特徴ジフテリア菌が咽頭などの粘膜に感染し 感染部位の粘膜や周辺の軟部組織の障害を引き起こし 扁桃から咽頭粘膜表面の偽膜性炎症 下顎部から前頚部の著しい浮腫とリンパ節腫脹 (bullneck) などの症状が出現する 重症例では心筋の障害などにより死亡する 医師は (2) の臨床的特徴を有する者を診察した結果 症状や所見からジフテリアが疑われ かつ 次の表の左欄に掲げる検査方法により ジフテリア患者と診断した場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない この場合において 検査材料は 同欄に掲げる検査方法の区分ごとに それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること イ無症状病原体保有者医師は 診察した者が (2) の臨床的特徴を呈していないが 次の表の左欄に掲げる検査方法により ジフテリアの無症状病原体保有者と診断した場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない この場合において 検査材料は 同欄に掲げる検査方法の区分ごとに それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること ウ感染症死亡者の死体医師は (2) の臨床的特徴を有する死体を検案した結果 症状や所見から ジフテリアが疑われ かつ 次の表の左欄に掲げる検査方法により ジフテリアにより死亡したと判断した場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない この場合において 検査材料は 同欄に掲げる検査方法の区分ごとに それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること エ感染症死亡疑い者の死体医師は (2) の臨床的特徴を有する死体を検案した結果 症状や所見から ジフテリアにより死亡したと疑われる場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない 検査方法分離 同定による病原体の検出 かつ 分離菌におけるジフテリア毒素の確認 PCR 法による病原体の遺伝子の検出 検査材料病変 ( 感染 ) 部位からの採取材料

4 重症急性呼吸器症候群 ( 病原体がコロナウイルス属 SARS コロナウイルスであるものに限る ) (1) 定義 SARS コロナウイルスの感染による重症急性呼吸器症候群である (2) 臨床的特徴多くは 2~7 日 最大 10 日間の潜伏期間の後に 急激な発熱 咳 全身倦怠感 筋肉痛などのインフルエンザ様の前駆症状が現れる 2~ 数日間で呼吸困難 乾性咳嗽 低酸素血症などの下気道症状が現れ 胸部 CT X 線写真などで肺炎像が出現する 肺炎になった者の 80~90% が 1 週間程度で回復傾向になるが 10~20% が ARDS(Acute Respiratory Distress Syndrome) を起こし 人工呼吸器などを必要とするほど重症となる 致死率は 10% 前後で 高齢者及び基礎疾患のある者での致死率はより高い 医師は (2) の臨床的特徴を有する者を診察した結果 症状や所見から重症急性呼吸器症候群が疑われ かつ 次の表の左欄に掲げる検査方法により 重症急性呼吸器症候群の患者と診断した場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない この場合において 検査材料は 同欄に掲げる検査方法の区分ごとに それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること イ無症状病原体保有者医師は 診察した者が (2) の臨床的特徴を呈していないが 次の表の左欄に掲げる検査方法により 重症急性呼吸器症候群の無症状病原体保有者と診断した場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない この場合において 検査材料は 同欄に掲げる検査方法の区分ごとに それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること ウ疑似症患者医師は (2) の臨床的特徴を有する者を診察した結果 症状や所見から 重症急性呼吸器症候群の疑似症患者と診断した場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない エ感染症死亡者の死体医師は (2) の臨床的特徴を有する死体を検案した結果 症状や所見から 重症急性呼吸器症候群が疑われ かつ 次の表の左欄に掲げる検査方法により 重症急性呼吸器症候群により死亡したと判断した場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない この場合において 検査材料は 同欄に掲げる検査方法の区分ごとに それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること オ感染症死亡疑い者の死体医師は (2) の臨床的特徴を有する死体を検案した結果 症状や所見から 重症急性呼吸器症候群により死亡したと疑われる場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない 検査方法分離 同定による病原体の検出 PCR 法又はLAMP 法による病原体の遺伝子の検出 ELISA 法又は蛍光抗体法によるIgM 抗体若しくはIgG 抗体の検出 又は中和試験による抗体の検出 検査材料鼻咽頭拭い液 喀痰 尿 便 血清

(4) 疑似症患者の判断に必要な事項ア病原体診断又は抗体検査で陰性になった場合でも 患者と臨床的特徴が合致する場合は SARS を否定できないため 医師の総合判断により 疑似症患者として取り扱う イ臨床所見 渡航歴などにより 以下の ( ア ) 又は ( イ ) に該当し かつ ( ウ ) の条件を満たす場合は 疑似症患者として取り扱う ( ア ) 平成 14 年 11 月 1 日以降に 38 以上の急な発熱及び咳 呼吸困難などの呼吸器症状を示して受診した者のうち 次のいずれか 1 つ以上の条件を満たす者 1 発症前 10 日以内に SARS が疑われる患者を看護若しくは介護していた者 同居していた者又は気道分泌物若しくは体液に直接触れた者 2 発症前 10 日以内に SARS の発生が報告されている地域 (WHO が公表した SA RS の伝播確認地域 ) へ旅行した者 3 発症前 10 日以内に SARS の発生が報告されている地域 (WHO が公表した SA RS の伝播確認地域 ) に居住していた者 4 SARS コロナウイルス又は SARS 患者の臨床検体を取り扱う研究を行っている研究者 あるいは SARS コロナウイルス 又は患者検体を保有する機関の研究者で ウイルスへの曝露の可能性がある者 5 5 日以上継続する重症の呼吸器症状及び肺炎で 治療に反応せず 他にこれら症状を説明できる診断がつかない場合 ( イ ) 平成 14 年 11 月 1 日以降に死亡し 病理解剖が行われていない者のうち 次のいずれか 1 つ以上の条件を満たす者 1 発症前 10 日以内に SARS が疑われる患者を看護若しくは介護していた者 同居していた者又は気道分泌物若しくは体液に直接触れた者 2 発症前 10 日以内に SARS の発生が報告されている地域 (WHO が公表した S ARS の伝播確認地域 ) へ旅行した者 3 発症前 10 日以内に SARS の発生が報告されている地域 (WHO が公表した S ARS の伝播確認地域 ) に居住していた者 4 SARS コロナウイルス又は SARS 患者の臨床検体を取り扱う研究を行っていた研究者 あるいは SARS コロナウイルス 又は患者検体を保有する機関の研究者で ウイルスへの曝露の可能性があった者 5 5 日以上継続する重症の呼吸器症状及び肺炎で 治療に反応せず 死亡までに 他にこれら症状を説明できる診断がついていなかった場合 ( ウ ) 次のいずれかの条件を満たす者 1 胸部レントゲン写真で肺炎 又は急性呼吸窮迫症候群の所見を示す者 2 病理解剖所見が肺炎 呼吸窮迫症候群の病理所見として矛盾せず はっきりとした原因がない者注 ) 他の診断によって症状の説明ができる場合は除外すること

5 鳥インフルエンザ (H5N1) (1) 定義 A 型インフルエンザウイルス (H5N1) の鳥からヒトへの感染による急性気道感染症である (2) 臨床的特徴潜伏期間は概ね2~8 日である 症例の初期症状の多くが 高熱と急性呼吸器症状を主とするインフルエンザ様疾患の症状を呈する 下気道症状は早期に発現し 呼吸窮迫 頻呼吸 呼吸時の異常音がよく認められ 臨床的に明らかな肺炎が多く見られる 呼吸不全が進行した例ではびまん性のスリガラス様陰影が両肺に認められ 急性窮迫性呼吸症候群 (ARDS) の臨床症状を呈する 死亡例は発症から平均 9~10 日 ( 範囲 6~30 日 ) 目に発生し 進行性の呼吸不全による死亡が多く見られる 医師は (2) の臨床的特徴を有する者のうち 38 以上の発熱及び急性呼吸器症状のある者を診察した結果 症状や所見から鳥インフルエンザ (H5N1) が疑われ かつ 次の表の左欄に掲げる検査方法により 鳥インフルエンザ (H5N1) と診断した場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない この場合において 検査材料は 同欄に掲げる検査方法の区分ごとに それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること 検査方法検査材料検体から直接のPCR 法による病原体の遺伝子の検出咽頭拭い液 肺胞洗浄分離 同定による病原体の検出液 剖検材料 鼻腔吸引液 鼻腔拭い液イ疑似症患者医師は (2) の臨床的特徴を有する者のうち 38 以上の発熱及び急性呼吸器症状のある者を診察した結果 症状や所見から鳥インフルエンザ (H5N1) が疑われ かつ 次の表の左欄に掲げる検査方法により H5 亜型が検出された場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない この場合において 検査材料は 同欄に掲げる検査方法の区分ごとに それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること 検査方法検査材料検体から直接のPCR 法による病原体の遺伝子の検出咽頭拭い液 肺胞洗浄液 剖検材料 鼻腔吸引液 鼻腔拭い液ウ感染症死亡者の死体医師は (2) の臨床的特徴を有する死体を検案した結果 症状や所見から 鳥インフルエンザ (H5N1) を疑われ かつ 次の表の左欄に掲げる検査方法により 鳥インフルエンザ (H5N1) により死亡したと判断した場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない この場合において 検査材料は 同欄に掲げる検査方法の区分ごとに それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること 検査方法検体から直接のPCR 法による病原体の遺伝子の検出分離 同定による病原体の検出 検査材料咽頭拭い液 肺胞洗浄液 剖検材料 鼻腔吸引液 鼻腔拭い液

エ感染症死亡疑い者の死体医師は (2) の臨床的特徴を有する死体を検案した結果 症状や所見から 鳥インフルエンザ (H5N1) により死亡したと疑われる場合には 法第 12 条第 1 項の規定による届出を直ちに行わなければならない