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在宅医療の現状と課題

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により算定する ただし 処方せんの受付回 数が 1 月に 600 回以下の保険薬局を除く により算定する 注の削除 注 4 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合 ( 削除 ) しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において調剤した場合には 基準調剤加算として所定点数に32 点を加算する

301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

サービス担当者会議で検討し 介護支援専門員が判断 決定するものとする 通所系サービス 栄養改善加算について問 31 対象となる 栄養ケア ステーション の範囲はどのようなものか 公益社団法人日本栄養士会又は都道府県栄養士会が設置 運営する 栄養士会栄養ケア ステーション に限るものとする 通所介護

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2. 経口移行 ( 経口維持 ) 加算 経口移行 ( 経口維持 ) 計画に相当する内容を各サービスにおけるサービス計画の中に記載する場合は その記載をもって経口移行 ( 経口維持 ) 計画の作成に代えることができる 従来どおり経口移行 ( 経口維持 ) 計画を別に作成してよい 口腔機能向上加算 口腔

保険薬局の薬剤師による 在宅医療とは 急激に進む高齢化社会と相次ぐ医療 介護制度の改正により ご自宅や施設で医療を受ける患者様がますます増えてきています このような背景のもと 処方箋を受け付けた薬局の薬剤師が 調剤したお薬を持ってご自宅や施設に直接お伺いし お薬の服用方法を説明するものです この際に

Microsoft PowerPoint - 【厚労省】説明資料_ pptx


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Microsoft Word - Q&A(訪問リハ).doc

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Microsoft Word - 平成28年度診療報酬改定における主要改定項目.docx

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

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リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

Microsoft PowerPoint - 05短時間の身体介護 調査結果概要((5)短時間の身体介護)0320

保険QA_ _第1章.indd

同一建物に居住する利用者の減算 特別地域加算 前年度の 1 月あたりの平均実利用者数の分かる書類 ( 地域に関する状況 ) 1 訪問看護ステーション ( 規模に関する状況 ) 前年度の 1 月あたりの平均延訪問回数の分かる書類 13 訪問看護 2 病院又は診療所 3 定期巡回 随時対応サービス連携

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介護支援専門員 ( 回答数 件 ) 介護支援専門員の基礎資格 介護支援専門員の基礎資格 n= 複数回答 0 基礎資格について 介護福祉士 が 件 ( 0.%) と最も多かった 介護支援専門員が担当する利用者 (H 年 月 ). 要介護別利用者の割合 要介護 0% 要介護

点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

改定事項 基本報酬 1 入居者の医療ニーズへの対応 2 生活機能向上連携加算の創設 3 機能訓練指導員の確保の促進 4 若年性認知症入居者受入加算の創設 5 口腔衛生管理の充実 6 栄養改善の取組の推進 7 短期利用特定施設入居者生活介護の利用者数の上限の見直し 8 身体的拘束等の適正化 9 運営推

介護老人保健施設 契約書

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7 時間以上 8 時間未満 922 単位 / 回 介護予防通所リハビリテーション 変更前 変更後 要支援 Ⅰ 1812 単位 / 月 1712 単位 / 月 要支援 Ⅱ 3715 単位 / 月 3615 単位 / 月 リハビリテーションマネジメント加算 (Ⅰ) の見直し リハビリテーションマネジメン

厚生労働省による 平成 30 年度介護報酬改定に関する Q&A(Vol.1) に対する 八王子介護支援専門員連絡協議会からの質問内容と八王子市からの回答 Q1 訪問看護ステーションによるリハビリのみの提供の場合の考え方について厚労省 Q&A(Vol.1) での該当項目問 21 問 22 問 23 A

認知症医療従事者等向け研修事業要領

Ⅰ 通所リハビリテーション業務基準 通所リハビリテーションのリハビリ部門に関わる介護報酬 1. 基本報酬 ( 通所リハビリテーション費 ) 別紙コード表参照 個別リハビリテーションに関して平成 27 年度の介護報酬改定において 個別リハビリテーション実施加算が本体報酬に包括化された趣旨を踏まえ 利用

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加算 栄養改善加算 ( 月 2 回を限度 ) 栄養スクリーニング加算 口腔機能向上加算 ( 月 2 回を限度 ) 5 円 重度療養管理加算 要介護 であって 別に厚生労働大が定める状態である者に対して 医学的管理のもと 通所リハビリテーションを行った場合 100 円 中重度者ケア体制加算

平成 30 年度調剤報酬改定に係る 都薬によくある問い合わせ ( 平成 28 年 ) 調剤基本料 1 ( 平成 30 年 ) 調剤基本料 1 の場合は提出不要 様式 87 の 3 地域支援体制加算の施設基準に係る届出書添付書類 2 麻薬小売業者免許証の番号 ( 届出する全薬局 ) 該当番号を記載 3

平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

複数名訪問看護加算 (1 人以上の看護職員等と同 2 人以上による訪問看護を行う場合 行 ) 看護師等と訪問 看護師等と訪問 4,500 円 30 分未満 254 単位 准看護師と訪問 3,800 円 30 分以上 402 単位 看護補助者と訪問 ( 別に厚生労働省が定める場合 看護補助者と訪問 を


2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

2 成分が同一の剤形変更 例 タケプロンOD 錠 15mg タケプロンカプセル 15mg ユリーフOD 錠 4mg ユリーフ錠 4mg コカールドライシロップ 40% カロナール細粒 20% ( 粉砕 ) レボフロキサシン錠 500mg レボフロキサシン細粒 10% 患者に説明 ( 価格 服用方法等

居宅介護支援事業者向け説明会

医科診療報酬点数表関係 別添 1 在宅患者支援療養病床初期加算 在宅患者支援病床初期加算 問 1 療養病棟入院基本料の注 6の在宅患者支援療養病床初期加算及び地域包括ケア病棟入院料の注 5の在宅患者支援病床初期加算の算定要件に 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 等の

事務連絡 平成 26 年 9 月 5 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) 御中 厚生労働省保険局医療課 疑義解釈資料の送付について ( その 9) 診療報酬の算定

Microsoft Word - 体裁修正 【登録後修正版】説明資料(案)

Microsoft Word 栄マネ加算.doc

2 成分が同一の剤形変更 例 タケプロンOD 錠 15mg タケプロンカプセル 15mg ユリーフOD 錠 4mg ユリーフ錠 4mg コカールドライシロップ 40% カロナール細粒 20% ( 粉砕 ) レボフロキサシン錠 500mg レボフロキサシン細粒 10% 患者に説明 ( 価格 服用方法等

Microsoft Word - 資料表紙3.doc

第3章 指導・監査等の実施

骨粗しょう症調査

保険薬局におけるハイリスク薬取り扱い時の注意点

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基本料金明細 金額 基本利用料 ( 利用者負担金 ) 訪問看護基本療養費 (Ⅰ) 週 3 日まで (1 日 1 回につき ) 週 4 日目以降緩和 褥瘡ケアの専門看護師 ( 同一日に共同の訪問看護 ) 1 割負担 2 割負担 3 割負担 5, ,110 1,665 6,

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佐久総合病院 H24年度在宅医療連携拠点事業 活動報告

17★ 訪問看護計画書及び訪問看護報告書等の取扱いについて(平成十二年三月三十日 老企 厚生労働省老人保健福祉局企画課長通知)

各論第 3 章介護保険 保健福祉サービスの充実

体制強化加算の施設基準にて 社会福祉士については 退院調整に関する 3 年以上の経験を有する者 であること とあるが この経験は 一般病棟等での退院調整の経験でもよいのか ( 疑義解釈その 1 問 49: 平成 26 年 3 月 31 日 ) ( 答 ) よい 体制強化加算の施設基準にて 当該病棟に

06 参考資料1 平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

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後発医薬品への変更調剤について

問題です 訪問看護って? 指示があるまで開けないでね!

1. 医薬品の採用 購入 1) 国 ( 厚生労働省 ) が医薬品として承認しているもの ( 保険収載されていない医薬品を含む ) はその作用 効果及び副作用をよく理解した上で さらに複数の製品がある場合はそれらの品質や薬価を考慮し 採用を決定する 2) 一成分一品目 ( 一規格 ) を原則とし 採用

福祉用具貸与 介護予防福祉用具貸与 心身機能が低下した高齢者に 日常生活の自立を助ける用具をレンタルします 自 宅 に 住 ん で 自 宅 で 受 け る サ ー ビ ス ( 生活環境を整える ) 貸与品目 福祉用具購入費の支給 住宅改修費の支給 手すり スロープ 歩行器 歩行補助杖 車いす ( 付

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3 薬局サービス等 (1) 健康サポート薬局である旨の表示 健康サポート薬局 である旨を表示している場合 健康サポート薬局 とは かかりつけ薬剤師 薬局としての基本的な機能に加えて積極的な健康サポート機能 ( 地域住民による主体的な健康の維持 増進を支援する機能 ) をする薬局をいいます (2) 相

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④資料2ー2

確認用答弁書(一般質問)

Microsoft Word - M 平成30年度診療報酬改定の基本方針

= 掲載済 12 短期入所生活介護 (P107~P121) 13 短期入所療養介護 (P122~P131) 16 福祉用具貸与 (P153~P158) 17 (P159~P170) 18 入居者生活介護 地域密着型入居者生活介護 (P171~P183) 20 介護老人福祉施設 地域密着型介護老人福祉

( 通所リハビリテーション ) 名称 ( 運営主体 ) 医療法人井上病院 (( 医 ) 井上病院 ) 文書による指摘事項はありません 平成 27 年度指導結果 文書指摘の内容 実施日 平成 27 年 12 月 16 日 五十音順 北高崎通所リハビリセンター ( 医 ) 三六会北高崎クリニック ) 介

Microsoft PowerPoint - 総-1-2  薬剤師の病棟業務.pptx

揖斐川町デイサービスセンター運営規程

【最終版】医療経営学会議配付資料 pptx

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【目的】

体制届の主な項目と添付書類 居宅サービス 別途 資料の提出をお願いすることがあります サービスの種類 体制届の主な項目 別紙 添付書類 その他の添付書類 備考 施設等の区分 ( 通院等乗降介助 ) - 道路運送法の許可証 - 日中の身体介護 20 分未満体制 別紙 15 定期巡回 随時対応サービスに

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

要支援 介護保険負担額 (1 割月額 ) 介護保険負担額 (2 割月額 ) 要支援 1 1,843 円 要支援 1 3,686 円 要支援 2 3,779 円 要支援 2 7,557 円 サービス加算について (2 割負担の方は約 2 倍の料金となります ) 項目金額単位適用 内容 運動機能向上加算

別表 有料老人ホームの類型及び表示事項 類型介護付有料老人ホーム ( 一般型特定施設入居者生活介護 ) 介護付有料老人ホーム ( 外部サービス利用型特定施設入居者生活介護 ) 住宅型有料老人ホーム ( 注 ) 健康型有料老人ホーム ( 注 ) 類型の説明介護等のサービスが付いた高齢者向けの居住施設で

特別養護老人ホーム ( 入所施設 ) 事業継続計画概要 ( 優先業務 ) 優先業務の考え方 : 介護保険法及び 指定介護老人福祉施設の人員 設備及び運営に関する基準 の定め (= 最低基準 ) を遵守することを最低限守るべき業務レベルとする その上で 利用者の生命維持に重大 緊急の影響がないと考えら

平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

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点検項目 605 認知症対応型共同生活介護費 点検事項 点検結果 夜勤減算介護従業者の数が共同生活住居ごとに1 以上 満たさない身体的拘束等を行う場合 態様 時間 心身の状況 緊急や身体拘束廃止未実施減算 未実施むを得ない理由を記録 夜間支援体制加算 (Ⅰ) 夜間支援体制加算 (Ⅱ) 身体的拘束等の

地域における終末期ケアの意向と実態に関する調査研究(Ⅱ)報告書

正誤表 正誤箇所 誤 正 医科 - 基本診療料 -35/47 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注の見直し 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学管理等の 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学

平成20年度春の家居宅介護支援事業所事業計画

「平成30 年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.2)(平成30 年3月28 日)」の送付について【介護保険最新情報Vol.633】(厚生労働省老健局老人保健課:H )

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多剤投薬の患者に対する病院薬剤師の業務実態調査 以下につきまして 2016 年 4 月 1 日もしくは 1 ヶ月 (2016 年 4 月 ) の状況でご記入ください お答えいただく欄は最初 ピンク で網掛けされています 入力後 ピンク が消えるように設定されていますので すべて入力後 ピンク のない

リハビリテーションを受けること 以下 リハビリ 理想 病院でも自宅でも 自分が納得できる 期間や時間のリハビリを受けたい 現実: 現実: リ ビリが受けられる期間や時間は制度で リハビリが受けられる期間や時間は制度で 決 決められています いつ どこで どのように いつ どこで どのように リハビリ

私たちの人生 病気やケガのリスクと 経済的影響は? 50 ( 千人 ) 1, 通院入院 ( 歳 )

Ⅱ 調剤録等の取扱いについて

在宅生活への円滑な移行に向けて

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Transcription:

平成26年8月19日 手稲区在宅ケア連絡会 薬剤師から見た在宅医療の実際 社 札幌薬剤師会 北日本調剤株式会社 明日風薬局 市川 真知子

在宅医療における薬剤に関する問題点 高齢者が多い在宅医療における特性 問題点 加齢による合併症とそれに伴う多剤併用傾向 重複投薬相互作用の リスク増大 視覚 嚥下能力等の身体機能の低下に起因する服薬管理の服薬方法 の適切な支援 腎 肝機能の低下や体成分組成の変化に伴う体内薬物動態の変動や 個々人の生理機能に応じた処方 調剤 服薬の管理が必要 薬剤の保管状況 57.3 薬剤の重複 9.1 併用禁忌の薬剤 1.7 薬剤の飲み忘れ 35.7 薬剤が飲みにくいため残されていた 7.9 薬剤の飲みすぎ 10.5 処方内容と食習慣が合っていなかった 5.7 副作用の発症 23.3 服用薬剤の理解不足 46.4 その他 13.2 0 10 20 30 40 50 60 70 後期高齢者の服薬における問題と薬剤師の在宅患者訪問薬剤管理指導ならびに 居宅療養管理指導の効果に関する調査研究 日本薬剤師会 平成 20 年 3 月 より

平成26年度診療報酬改定 基準調剤加算の評価の見直し 在宅業務の評価 地域薬局との連携 24時間調剤及 び在宅業務を提供できる体制を考慮 在宅患者訪問薬剤管理指導料の見直し 質の高い在宅医療を提供していく観点から 在宅患 者訪問薬剤管理指導の評価の適正化 無菌製剤処理の推進 在宅緩和ケア推進 医療用麻薬についても評価拡 大 注射薬 特定保険医療材料の供給体制 在宅で使用する衛生材料の供給体制

薬剤師の在宅医療とは

訪問指示の依頼 ① 本人 家族の希望があること 世話する時間がないので どんな状態だと 受診させたほうが良いのか 何飲んでいるか知らないし 何に注意したら良いか ② 他職種からの求めがあること いろんな薬局の塗り薬がたくさんあるんだけど 受診させるべきか判断つかない 私たちに薬のことを聞かれても困る こんど薬剤師さんが来るときに聞いてみたら? どうも 薬がきちんと飲めていないようだ

訪問薬剤 居宅療養 管理指導に至るパターン 医師の指示型 薬局提案型 ケアマネ提案型 多職種提案型 医師 歯科医師 の訪問指示 薬局窓口で薬剤 師が疑問視 ケアマネから薬 局への相談 多くの医 療 療 介 介 護職 家族から の相談 薬剤師が訪問して状況把握 本人 家族 他職種 からの希望を再確認 医師 歯科医師に情報提供 訪問指示 患者の同意を得て 訪問薬 剤 居宅療養 管理指導開始 居宅療養 管理指導開始 8

在宅医療を行う薬局 札幌薬剤師会 http://www.satsuyaku.or.jp/ 薬局と患家までの距離制限 16kmまで 札幌駅 手稲駅10km

在宅医療受入可能薬局

薬剤師が提供する在宅医療 医療保険 在宅患者訪問薬剤管理指導 介護保険 居宅療養管理指導 要介護 1 以上 介護予防居宅療養管理指導 要支援 1 2 11

在宅医療における患者負担について 医療保険 介護保険 在宅患者訪問薬剤管理指導 居宅療養管理指導 介護予防居宅療養管理指導 同一建物居住者以外 同一建物居住者 650 点 300 点 同一建物居住者以外 同一建物居住者 503 単位 352 単位 月 4 回まで 間隔は 6 日以上 癌末期 中心静脈栄養療法の患者の 場合 週 2 回かつ月 8 回まで 月 4 回まで 間隔は 6 日以上 癌末期 中心静脈栄養療法の患者の 場合 週 2 回かつ月 8 回まで 麻薬管理指導加算 麻薬管理指導加算 利用者負担 100 点 法定割合 利用者負担 100 単位 1割

高齢者向け住宅 施設における 薬剤管理指導 1 施設の種類 医師 ④ 軽費老人 ③ 養護老人 ホーム ホーム ケアハウス ① 介護老人 保健施設 ② 特別養護 老人ホーム 配置基準 薬剤師 在宅患者訪問 管理指導料 医療保険 末期癌 のみ 要介護者等 介護保険 居宅療養管理 指導費 介護保険 その他 医療保険 ④ 軽費老人ホーム A 型 50 人以上 は医師の配置基準が必要となるため 在宅患者訪問薬剤管理指導料を算定できない

高齢者向け住宅 施設における 薬剤管理指導 2 施設の種類 配置基準 ⑤ 有料老人 ⑥ 適合高齢 ⑦ 認知症対応型共同 ⑧ 患者 生活介護 ホーム 者賃貸施設 グループホーム 個人宅 医師 薬剤師 在宅患者訪問 管理指導料 医療保険 要介護者が 対象の為 介護保険適用 要介護者等 介護保険 居宅療養 管理指導費 介護保険 その他 医療保険

訪問の流れ ① 往診後 FAX で処方箋が届く 往診に同行する場合も ② 薬局にて調剤を行う ③ 患者宅訪問 服薬指導 残薬確認 お薬のセット 効果 副作用確認 医薬品などの廃棄物処理 ⑤ 報告書作成 ⑥ 医師 担当ケアマネージャーへ提出

グループホームでの在宅業務 入居する患者の近況報告 往診同行 調剤 服薬指導

薬剤師の具体的な活動内容 残薬状況 保管状況 併用薬の確認 服薬状況が悪ければその改善策の検討 使用している薬への理解度の向上 体調 食事 排泄 睡眠 運動 認知等 を把握し 薬 の影響をアセスメント 服薬について本人や家族に薬剤師が直接確認 説明 胃ろう 嚥下困難など服薬に問題のある方の問題を解決 服薬方法について多職種と連携し検討 複数の薬をひとつにまとめる 服薬カレンダー 医薬品使用補助具等の利用 販売 衛生材料の供給

在宅医療における薬剤師の役割 薬剤師が関与し 患者にきちんと服薬していただくことにより 患者の病状 ADL QOLを改善または維持する 1 服薬状況が悪い場合 その理由を探り 改善の ための対策を行う 服薬支援 2 薬が患者さんの病状 ADL QOLに悪い影 響を与えていないかアセスメントする 在宅服薬 よ 支援マニュアル 日本薬 剤 り 師会 より

1 服薬状況が悪い場合 その理由を探り 改善のための対策を行う 服薬支援 飲まない 飲めない 理由 対応策 ①薬の整理がつかなくなったため 残薬や併用薬を 重複や相互作用 飲めない 併用禁忌等に留意し整理する ②何の薬か理解していないため 薬効を理解できるまで繰り返し説明 飲まない し その理解を助けるための服薬支 援をする ③薬の副作用が怖いため 飲まない 副作用について 恐怖心をとりつつ 対応策を話し合い 納得して服薬で きるようにする ④特に体調が悪くないため 飲まな 基本的な病識や薬識を再度説明し 服薬意 義を理解してもらう い 自己調整 ⑤錠剤 カプセル または散剤が 患者ごとの適切な服用形態の選択 飲めない と医師への提案 嚥下ゼリー オ ブラート 簡易懸濁法などの導入 提案

在宅医療における薬剤師の役割 薬剤師が関与し 患者にきちんと服薬していただくことにより 患者の病状 ADL QOLを改善または維持する 1 服薬状況が悪い場合 その理由を探り 改善の ための対策を行う 服薬支援 2 薬が患者さんの病状 ADL QOLに悪い影 響を与えていないかアセスメントする 在宅服薬 よ 支援マニュアル 日本薬 剤 り 師会 より

多職種連携によりアセスメント可能 食事 食欲 味覚 嚥下状態 口腔内清掃 口渇 吐き気 胃痛 など 排泄 尿の回数 状態 便の回数 状態 など 睡眠 睡眠の質 時間 日中の傾眠 不眠の種類 など 運動 ふらつき 転倒 歩行状態 めまい ふるえ すくみ足 手指の状態 麻痺 など これらのキーワードから患者の体調を定期的にチェック し 薬剤の効果 副作用をアセスメントする このほか認知領域や環境 独居 同居 施設 等も把握 薬剤師による食事 排泄 睡眠 運動を通した体調チェック フローチャート 日本薬剤師会 高齢者 介護保険等検討会 より一部改編

無菌調製について 無菌調剤室の共同利用が可能となった 無菌製剤処理加算について 無菌調剤室を共同利用す る場合でも算定可能 医療用麻薬も無菌製剤処理加算の対象に含めた 電解質製剤及び注射用抗菌薬について 保険医療機関の 医師が処方できる処方箋に基づき保険薬局で交付すること ができる注射薬として対象を拡大

薬局を介した 在宅医療に必要な衛生材料の提供 ステーシ ションからの ョンからの 報告内 容について判 容について判断し し 必要量を患者に提供する 訪問看護計画 書 書 必要な衛生材料と量を記載 必要な衛生材料と量を記載 訪問看護報告書 使用実 績 績を記載 を記載 訪問看護計画 書 書 訪問看護報告書 訪問看護 ステーション 医療機関 訪問看護指示書 費用 訪問看護 指示 在宅療養管理指導等 費用請求 薬局 患者 在宅患者訪問薬 剤 管 管理指導 理指導 衛生材料等

地域包括診療加算 / 地域包括診療 料 24 時間開局薬局 保険薬剤師が当直を行う等 保険薬剤師を 24 時間配置し 来局 した患者の処方せんを直ちに調剤できる体制を有していること 当該保険薬局が客観的に見て 24 時間開局していることがわかる 表示又はこれに準ずる措置を講じること なお 防犯上の観点から 必要であれば 夜間休日においては 夜間休日専用出入口又は窓口 で対応することで差し支えない 24 時間対応薬局 保険薬剤師が患者の求めに応じて 24 時間調剤等が速やかに実施 できる体制を整備していること 当該保険薬局は 当該担当者及び当該担当者と直接連絡がとれる 連絡先電話番号等 緊急時の注意事項等について 原則として初回 の処方せん受付時 ( 変更があった場合はその都度 ) 患者又はその 家族等に対して説明の上 文書 ( これらの事項が薬袋に記載されて いる場合を含む ) により交付していること