特集 2 災害復興と弁護士の役割
1 第章 日弁連 弁護士会の災害復興支援の歩み ❶ 日弁連による災害復興支援活動の経過 (1) 雲仙普賢岳噴火災害 (2) 阪神 淡路大震災 (3) 新潟県中越大震災 中越沖地震 32 弁護士白書 2014 年版
特集 2 災害復興と弁護士の役割特 2-2 東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故への取組特 2-1 日弁連 弁護士会の災害復興支援の歩み (4) 東日本大震災 特集2 ADR Alternative Dispute Resolution 資料特 2-1 日弁連 弁護士会の活動と生活再建制度の歩み 1991 1995 1998 2004 2007 2011 弁護士白書 2014 年版 33
2 第章 東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故への取組 ❶ 活動報告 (1) 被災者支援に関する主な取組状況 1 法律相談 2 立法提言活動 3 原発事故被害者救済の取組 4 生活再建に関して 34 弁護士白書 2014 年版
特集 2 災害復興と弁護士の役割 特 2-2 東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故への取組 資料特 2-2-1 東日本大震災において実現した立法 制度 2011.4.22 2011.5.19 2011.8.22 2011.11.14 2011.5.26 2011.6.21 2011.5.26 2011.5.27 62 2011.6.23 2011.7.29 2011.6 ADR 2012.2.16 2013.7.18 2014.3.19 2011.9.30 2012.3.23 2011.7.25 2011.8.23 2011.9.1 2012.6.21 2013.12.4 2014.4.23 HOME > > 特集2 資料特 2-2-2 東日本大震災 福島原発事故に関する日弁連 政府等 社会の動き (2013 年 4 月 ~ 2014 年 3 月 ) 4 5 2013 25 1 6 13 18 26 1 15 20 22 23 弁護士白書 2014 年版 35
5 6 7 8 9 24 29 30 6 8 13 17 19 26 27 2 8 18 19 21 22 27 19 22 26 30 5 7 11 18 24 27 36 弁護士白書 2014 年版
特集 2 災害復興と弁護士の役割 特 2-2 東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故への取組 10 11 12 1 2 3 21 25 29 31 18 20 22 27 4 12 17 18 19 20 26 2014 26 17 18 24 31 1 20 25 7 11 12 14 18 19 特集2 弁護士白書 2014 年版 37
2 各震災時における無料法律相談 まず最初に行われる被災者支援活動は法律相談である 法律相談は 紛争を予防し 被災者を精神的 に支援し パニックを防止し 情報を提供する役割を果たすが 立法事実を集約し立法提言活動につな げる重要な役割も併せ持つ 阪神 淡路大震災以降 弁護士会及び日弁連は この貴重な情報を記録 し 分析した結果を公表している 資料 特 2-2-3 震災別に見た震災無料法律相談の分野別割合比較 阪神 淡路大震災 1995 年 1 月 26 日 2 月 28 日 法律相談合計数 新潟県中越地震 2004 年 11 月 2005 年 6 月 法律相談合計数 5,826 件 681 件 マンション 区分所有権 1.4% 債務整理 2.0% その他 21.6% その他 24.7% 保険関係 0.7% 借家関係 41.9% 瑕疵担保責任 0.7% 売買契約関係 2.1% 建物倒壊 8.7% 248 件 公的支援 行政認定 10.4% 東日本大震災 全国 2011 年 3 月中旬 2012 年 5 月下旬 法律相談合計数 37,937 件 保険 税金 3.6% 罹災証明 公的支援 その他行政 7.3% 瑕疵担保 責任 6.5% 妨害予防 排除請求 16.5% 借地 借家関係 8.5% 墓石の倒壊 1.6% 38 その他 11.5% 工作物責任 31.5% 請負契約 売買契約 7.3% 注 不動産所有権 滅失問題含む 4.5% その他 7.3% 債務整理 2.8% 相隣関係 7.3% 内の期間は 集計対象の法律相談実施期間である 弁護士白書 2014 年版 近隣問題 境界 3.5% 墓石の損壊 4.7% 借家関係 15.6% 労働問題 1.0% 借入の可否 1.5% 債務整理 借地関係 6.6% 3.2% 工事の欠損 建築 宅造等 6.2% 借地関係 20.8% 新潟県中越沖地震 2007 年 8 月 4 日 11 月 24 日 法律相談合計数 近隣問題 建物 塀 擁壁 工作物の 損壊 土砂崩れ 物の落下 22.6% 危険負担 商事 会社関係 原子力発電所 事故等 1.9% 16.3% 労働問題 3.4% 消費者被害 0.8% 遺言 相続 9.8% 離婚 親族 3.0% 借地関係 1.5% 借家関係 13.7% 工作物責任 相隣関係 8.6% 震災 関連法令 11.7% 保険 3.3% 住宅 車 船 等のローン リース 7.2% その他の 借入金返済 3.0%
特集 2 災害復興と弁護士の役割 特 2-2 東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故への取組 資料特 2-2-4 東日本大震災被災 3 県別震災無料法律相談の分野別割合比較 2011 3 2012 5 4,631 0.2% 4.7% 2.3% 4.9% 2.5% 12.0% 1.8% 2.6% 0.3% 11.0% 22.3% 4.7% 21.6% 4.3% 4.9% 2011 3 2012 5 16,551 2.2% 3.6% 0.9% 3.3% 0.5% 10.9% 12.6% 13.0% 5.5% 4.3% 0.9% 21.6% 9.2% 8.0% 3.5% 特集2 2011 3 2012 5 11,784 1.9% 8.5% 47.4% 1.0% 1.7% 7.2% 6.3% 5.9% 2.2% 1.3% 7.0% 2.6% 3.4% 0.4% 3.4% 弁護士白書 2014 年版 39
震災には顔がある と言われている 都市部で発生した阪神 淡路大震災では借地借家関係の相談 が過半数を占めた 東日本大震災と比較して被害が少なく 地方都市で発生した中越大震災及び中越沖 地震では 隣家や塀の倒壊による損害賠償請求 工作物責任 や妨害予防 排除請求が大きな問題と なった 東日本大震災では 従前の震災と比べ ①多数の犠牲者が出たことを反映して遺言 相続の相 談が多く ②自治体の被害も大きかったことから震災関連法令に関する相談が増加し ③当然のことで あるが これまでになかった原子力発電所事故等の相談が一定割合を占めている ④また 住宅 車等 のローンの相談が 7.2% を占めているが これは 津波等による建物等の被害の多さを現すとともに 弁護士がいわゆる二重ローン問題及びその先の立法提言活動を意識して法律相談に取り組んだことの影 響もあると思われる 地域によっても傾向が異なり 比較的人口密度が高い宮城県では借家関係が多いが 沿岸部の避難所に限ったデータでは震災関連法令に次いで住宅ローン等の相談が多い 岩手県では人的 被害の深刻さを反映して遺言 相続に関する相談が多 く 福島県では原子力発電所事故等の相談が約半数を占 めているが いずれの県でも 自治体機能が低下したた め 震災関連法令に関する相談が一定割合を占めている また 法律相談の集計 分析についても 着実に行わ れるようになっている 阪神 淡路大震災においては多 くの法律相談が行われたにも関わらず 震災直後の混乱 もあり わずか 5826 件しか記録に残されていないが 東日本大震災においては 被災 3 県を中心に弁護士会が 主催した約 4 万件の法律相談の事例及び回答を日弁連が とりまとめ 集計及び分析が行われている 宮城県女川町での無料法律相談の様子 写真右 前田拓馬弁護士 東日本大震災において立法提言活動に関与した弁護士 災害弔慰金支給法改正 私は 2011 年 5 月に 同居の弟が震災で亡くなっ 害弔慰金支給法は改正され 同居又は同一生計の兄弟 たのに災害弔慰金がもらえないのはおかしい という 姉妹も弔慰金の受給対象となりました 3 か月弱で法 相談を岩手県釜石市で受けました 当時の災害弔慰金 改正まで辿りつけたのは 震災後間もない頃という時 支給法では 災害弔慰金の受給者は 配偶者 子 父 期の良さとともに 被災地の弁護士が声を上げたのが 母 孫 祖父母までで 兄弟姉妹は対象外でした 相 良かったのだと思います 談者は 両親を早くに亡くして弟と二人暮らしであり 全国の弁護士に要請書への賛同を呼びかけるのは 弟は唯一の家族であるのに その弟が亡くなったのに 賛同者が集まるのか不安でしたし 出しゃばらない方 弔慰金をもらえないのはおかしいと憤っていました がいいのではと尻込みする気持ちもありました た 私はもっともだと思い 翌日 全国の弁護士有志が だ 被災地は弁護士過疎地域でありこの地域の問題は 登録する震災対策メーリングリストに法改正の必要性 自分が動かなければという思いや 相談を聞いたのは を投稿し その後 国に法改正を求める要請書を弁護 自分だからという気持ちで 活動しました 皆さんが 士有志の連名で提出したいと提案して 要請書への賛 応援してくれましたし 自分が聞いた法律相談から法 同者を募りました これには 全国から 410 名超の 改正につながったので 思い切って活動して良かった 弁護士が賛同してくれました 厚労省への要請書提出 と感じています は全国に報道してもらい その結果 同年 7 月に災 40 亀山 元 大阪弁護士会 元岩手弁護士会所属 弁護士白書 2014 年版
特集 2 災害復興と弁護士の役割 特 2-2 東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故への取組 2013 724 1 4 18 4 5 29 25 7 7 18 10 12 4 10 特集2 2014 4 23 2013 7 1 1000 8 9 11 弁護士白書 2014 年版 41
❷ 原発事故損害賠償請求問題への対応 (1) やさしい原発事故損害賠償申出書 4 42 弁護士白書 2014 年版
特集 2 災害復興と弁護士の役割 特 2-2 東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故への取組 (2) 弁護団の結成と全国情報交換会 特集2 弁護士白書 2014 年版 43
(3) 原子力損害賠償紛争解決センターへの ADR 申立ての現状 1 原子力損害賠償紛争解決センターの活動 資料特 2-2-5 取扱状況 ( 原子力損害賠償紛争解決センター ) 2011 9 ~12 2012 2013 521 4,542 4,091 5,063 9,154 419 80.4% 3,506 77.2% 3,189 78.0% 102 19.6% 1,036 22.8% 902 22.0% 1,206 12,055 25,914 13,261 39,175 129 24.8% 1,501 33.0% 1,351 33.0% 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 1,856 1 381 272 1,202 2012 4,667 0 312 429 3,926 2013 1 ~ 25 ~ 2 3 1 4 2012 : 246 :80 2013 : 987 :27 44 弁護士白書 2014 年版
特集 2 災害復興と弁護士の役割 特 2-2 東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故への取組 2 今後の課題 特集2 資料特 2-2-6 弁護団取扱事件の原子力損害賠償紛争解決センター申立てによる解決事例 1 1 50 2 2011 3 11 9 30 10 2011 10 1 8 3 2012 9 4 1 60 2 90 3 100 10 5 1 7 6 2011 4 22 5 2011 3 15 2 1 50 100 弁護士白書 2014 年版 45
(4) 全国の弁護団による活動状況 資料特 2-2-7 福島第一原子力発電所事故被害者に関する主たる集団訴訟の訴訟提起状況 81 225 2013 9 17 14 29 54 161 13 35 29 83 2013 9 17 4 11 23 69 2 3 53 144 2013 9 17 2 2 43 124 5 9 3 9 131 453 2013 7 23 34 108 97 345 34 96 2014 3 10 2 5 28 78 4 13 6 12 2014 3 10 1 4 5 8 1 2014 3 31 2 3 2 1 36 114 2013 6 24 22 81 14 33 46 弁護士白書 2014 年版
特集 2 災害復興と弁護士の役割 特 2-2 東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故への取組 120 434 2013 7 23 12 42 107 388 1 4 66 223 2013 6 21 61 5 1 1 2014 3 31 22 58 2014 3 3 特集2 1 151 473 2012 12 3 2 1393 2013 3 11 42 125 2013 7 23 22 65 20 60 1 2579 2013 3 11 9 7 3 2 12 26 2013 5 30 18 47 2013 3 11 15 38 2 5 1 4 1 90 282 2013 3 11 36 90 42 152 5 20 7 20 6 16 2014 3 10 35 93 2013 9 11 28 7 2 21 44 2014 3 10 弁護士白書 2014 年版 47
(5) 子ども 被災者支援法 ❸ 二重ローン問題への対応 (1) 個人版私的整理ガイドライン ( 被災ローン減免制度 ) 適用開始と現状 48 弁護士白書 2014 年版
特集 2 災害復興と弁護士の役割 特 2-2 東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故への取組 資料特 2-2-8 個人版私的整理ガイドライン債務整理の成立件数 ( 被災 3 県 2011 年 8 月 22 日 ~ 2014 年 8 月 29 日 ) 1,200 1,000 800 600 400 200 478 52 292 536 53 576 55 336 364 3 655 57 416 711 57 457 752 60 784 60 490 515 61 556 62 588 63 618 63 63 648 668 134 147 157 182 197 202 209 227 242 255 262 268 283 0 2011/8/22 9/27 10/25 11/29 12/30 2014 2/28 3/28 4/25 5/30 6/27 7/25 8/29 2013/8/30 /1/31 844 892 936 973 999 1,038 65 690 特集2 1 2 (2) ガイドラインの利用が低迷した原因 弁護士白書 2014 年版 49
25 325 225 124 1224 1124 1023 7 資料特 2-2-9 ガイドラインの運用及び住宅ローンのリスケジュールの状況 (2011 年 5 月 ~ 2013 年 9 月 ) 10,000 9,000 2011 8 8,612 8,000 2011 10 7,000 6,000 5,000 6,664 4,572 4,532 6,134 4,000 3,000 2,000 1,000 0 984 23 23 5 6 2,549 23 23 8 923 23 10 11 2012 1 1,564 23 24 24 24 24 24 24 24 12 1 2 3 4 5 6 7 619 24 824 925 4 2012 7 25 825 725 625 5 180 25 91 2 : : (3) ガイドライン立法化の必要性 50 弁護士白書 2014 年版
特集 2 災害復興と弁護士の役割 特 2-2 東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故への取組 ❹ 震災関連死 (1) 震災関連死の認定状況 特集2 資料特 2-2-10 東日本大震災における震災関連死の死者数 ( 都道府県 時期別 ) H23.3.19 4.11 1 H23.4.12 6.11 3 H23.6.12 ~9.11 6 H23.9.12~ H24.3.10 1 : H24.3.11~ 9.10 1 H24.9.11 ~H25.3.10 2 H25.3.11 ~9.10 2 2014 3 31 H25.9.11 ~H26.3.10 3 H26.3.11 ~ 3 3,089 1,177 661 451 407 199 123 60 11 0 441 211 116 58 36 14 5 1 0 0 889 560 210 77 26 8 4 3 1 0 2 1 0 0 0 1 0 0 0 0 1,704 364 329 311 344 176 114 56 10 0 41 31 5 4 1 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 4 3 0 1 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 3 2 1 0 0 0 0 0 0 0 3,089 1,177 1,838 2,289 2,696 2,895 3,018 3,078 3,089 3,089 1 2014 3 31 2 2011 3 12 3 弁護士白書 2014 年版 51
資料特 2-2-11 東日本大震災における災害弔慰金の支給に係る審査会による支払状況 2013 9 30 6 6 6 6 553 305 277 28 246 82 164 2 118 73 55 18 38 13 25 7 77 35 35 0 42 41 1 0 1,048 807 771 36 239 142 97 2 1,890 1,536 945 591 293 61 1 2013 9 30 2 3 4 (2) 災害弔慰金等立替事業の利用状況 資料特 2-2-12 災害弔慰金等立替事業の利用状況 2014 8 31 1 2013 1 2011 12 2012 5 2 2013 2 2011 3 3 2013 5 2011 3 4 2013 7 2011 6 5 2013 9 2011 9 6 2013 9 2012 4 2012 6 2010 7 2013 12 2012 12 52 弁護士白書 2014 年版
特集 2 災害復興と弁護士の役割 特 2-2 東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故への取組 ❺ 復興まちづくり 特集2 弁護士白書 2014 年版 53
1 30 2 2 2 1 Q&A 54 弁護士白書 2014 年版
特集 2 災害復興と弁護士の役割 特 2-2 東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故への取組 ❻ 被災地で活動する弁護士 (1) 被災地での弁護士の活動 特集2 資料特 2-2-13 被災 3 県におけるひまわり基金 法テラス法律事務所の設置状況と任期付公務員の状況 105 213 5 306 409 5 12 6 13 2014.6.1 4 7 2 8 9 3 1 4 10 6 1 4 6 3 5 2 1 3 2 5 4 6 101 204 305 406 509 6 12 706 809 912 1013 2014.6.1 2 108 208 306 4 11 511 6 12 2014.6.1 5 弁護士白書 2014 年版 55
(2) 補助金支給制度 (3) 被災自治体職員としての活動 56 弁護士白書 2014 年版
特集 2 災害復興と弁護士の役割 3 第章 今後発生する災害に備えて 特 2-3 今後発生する災害に備えて 注 特集2 (1) 東日本大震災での様々な取組の総括と残された課題の抽出 (2) 日弁連の災害復興支援活動の社会への浸透 (3) 災害復興支援基金の充実 弁護士白書 2014 年版 57
4 日弁連の立法提言 政策提言の実現のための迅速な意思決定 2012 年の日弁連司法シンポジウムにおいて 日弁連は 被災地の法的ニーズについての的確な把握 と共に 迅速な立法提言 政策提言を行うべきと指摘された 日弁連の提言が社会的に意義のあるもの であっても 時機を逸したものであれば意味はない 特に災害時における政府等の政策決定は迅速にな されるものである 日弁連における意思決定も これらに対応しうるものであることが必要であり そ のための改善がなされるべきである 5 弁護士の活動の多様化への支援 平常時における継続した取組 東日本大震災における弁護士の取組における 1 つのキーワードは アウトリーチ であった 弁護士 は相談室にて被災者を待つのではなく 積極的に被災者に声をかけ 被災者のニーズを把握し 立法 政策提言に結びつけたのである 今後も 多くの弁護士が被災者支援活動に取り組むことにより 弁護 士 弁護士会の創意工夫により取り組むべき活動は多様化するものである 日弁連は 今後もこれら弁護士が取り組む多様化する活動に積極的な支援ができるよう 災害復興支 援委員会等を通じて平常時における継続した取組が求められる 注 福田徳三 復興経済の原理及若干問題 同文館 1924 58 弁護士白書 2014 年版