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健康牛の BSE 検査の廃止について

健康牛の BSE 検査の廃止に係る経緯 (2015 年 ) 12 月 18 日 (2016 年 ) 8 月 30 日 11 月 15 日 12 月 12 日 ~ 16 日 20,22 日 (2017 年 ) 2 月 13 日 4 月 1 日 食品安全委員会に諮問 食品安全委員会から答申薬事 食品衛生審議会食品衛生分科会伝達性海綿状脳症対策部会パブリックコメント (~2017 年 1 月 10 日 ) 薬事 食品衛生審議会食品衛生分科会報告リスクコミュニケーション 関係省令の改正 補助金実施要綱の改正関係省令の施行 補助金実施要綱の施行 2

関係省令の改正 厚生労働省関係牛海綿状脳症対策特別措置法施行規則の一部を改正する省令 ( 平成 29 年厚生労働省令第 7 号 ) の公布 ( 平成 29 年 2 月 13 日 ) 改正現行 ( と畜場における牛海綿状脳症に係る検査の対象となる牛の月齢 ) 第 1 条削除 健康牛の BSE 検査の廃止 ( と畜場における牛海綿状脳症に係る検査の対象となる牛の月齢 ) 第 1 条牛海綿状脳症対策特別措置法 ( 平成十四年法律第七十号 以下 法 という ) 第七条第一項の厚生労働省令で定める月齢は 四十八月 ( ただし 出生の年月日から起算して四十八月を経過した日を除く ) とする 施行日 : 平成 29 年 4 月 1 日

関係通知の改正 伝達性海綿状脳症検査実施要領の改正について ( 平成 29 年 2 月 13 日付け生食発 0213 第 6 号 ) BSE 検査については 生後 24 か月齢以上の牛のうち 生体検査において 原因不明の運動障害 知覚障害 反射異常 意識障害等の何らかの神経症状又は全身症状 ( 事故による骨折 関節炎 熱射病等による起立不能等症状の原因が明らかな牛は除く ) を示す牛について と畜検査員が疾病鑑別の観点から検査が必要であると判断する場合は 原則としてとさつ解体を行った当日に検査を実施 牛海綿状脳症 (BSE) 検査キット整備の実施について ( 平成 29 年 2 月 13 日付け生食発 0213 第 7 号 ) 引き続き 必要な BSE 検査に対する検査キット整備費の補助を実施 特定危険部位の管理及び牛海綿状脳症検査に係る分別管理等のガイドラインの改正について ( 平成 29 年 2 月 13 日付け生食基発 0213 第 1 号生食監発 0213 第 2 号 ) 48 か月齢での分別が不要となることから 特定危険部位 (SRM) の月齢基準 に従って 1 月齢が 30 月以下の牛と 2 月齢が 30 月超の牛に分別管理を実施 特定危険部位 :30 か月齢超の頭部 ( 舌 頬肉 皮以外 ) せき髄 / 全月齢の扁桃 回腸遠位部施行日 : 平成 29 年 4 月 1 日

世界の BSE 発生件数の推移 ( 参考 1) 頭数ブラジル 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 (-) 2 40000 35000 30000 25000 20000 15000 10000 5000 0 全体 37,316 頭 注 )1992 年は最大の BSE 症例報告年次 出典 :OIE World Health Situation (2016 年 9 月 2 日ウェブサイト等確認 ) 1992 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 20152016 累計 37,31 2,21 6 5 2,179 1,38 878 561 329 179 125 70 45 29 21 7 12 7 2 190,671 9 欧州全体 ( 英国除く ) 36 1,010 1,032 772 529 327 199 106 83 56 33 21 16 4 10 4 2 5,981 ( フランス ) (0) (274) (239) (137) (54) (31) (8) (9) (8) (10) (5) (3) (1) (2) (3) (0) (1) (1,027) ( オランダ ) (0) (20) (24) (19) (6) (3) (2) (2) (1) (0) (2) (1) (0) (0) (0) (0) (-) (88) ( アイルラント ) (18) (246) (333) (183) (126) (69) (41) (25) (23) (9) (2) (3) (3) (1) (0) (1) (-) (1,656) ( ホ ーラント ) (0) (0) (4) (5) (11) (19) (10) (9) (5) (4) (2) (1) (3) (1) (0) (0) (-) (74) ( スウェーテ ン ) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (1) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (-) (1) ( ノルウェー ) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (1) (-) (1) ( デンマーク ) 注 3 (1) (6) (3) (2) (1) (1) (0) (0) (0) (1) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (-) (16) ( イタリア ) (0) (48) (38) 注 4 (29) (7) (8) (7) (2) (1) (2) (0) (0) (0) (0) (0) (0) (-) (144) 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 ( オーストリア ) (0) (1) (0) (0) (0) (2) (2) (1) (0) (0) (2) (0) (0) (0) (0) (0) (-) (8) 英国 37,280 1,202 1,144 611 343 225 114 67 37 12 11 7 3 3 1 2 (-) 184,627 アメリカ 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 1 0 0 - (-) 3 カナダ 0 0 0 注 1 2 1 1 5 3 4 1 1 1 0 0 0 1 (-) 注 2 21 日本 0 3 2 4 5 7 10 3 1 1 0 0 0 0 0 - (-) 36 単位 : 頭 ( 注 1) うち1 頭はアメリカで確認されたもの ( 注 3) 輸入牛において確認されたもの ( 注 4) うち2 頭は輸入牛による発生 ( 注 2) カナダの累計数は 輸入牛による発生 1 頭 米国での最初の確認事例 (2003 年 12 月 )1 頭を含む

BSE 対策の経緯 ( 参考 2) 国内輸入 検査対象 SRM 除去 その他の動き 米国 カナダ ヨーロッパ等 H 8. 3 英国産 : 禁止 H12.12 EU 産 : 禁止 H13. 9 H13.10 全頭検査 国内で1 頭目のBSE 感染牛確認 肉骨粉飼料完全禁止 H14. 6 - 扁桃 牛海綿状脳症対策 H15. 5 H15.12 頭部の皮を除外 脊柱の取扱の変更 特別措置法の公布カナダ産 : 禁止米国産 : 禁止 H16. 2 せき柱も使用禁止 H17. 8 21か月齢以上 H17.12 20か月齢以下 H21. 4 H21. 5 H25. 2 30 か月齢超のせき柱使用禁止 H25. 4 H25. 7 H27. 3 30 か月齢超 48 か月齢超 除去 焼却義務づけ - 頭部 ( 舌 頬肉以外 ) - せき髄 - 回腸遠位部 除去 焼却義務づけ 30 か月齢超の頭部 ( 舌 頬肉以外 ) せき髄 全月齢の扁桃 回腸遠位部 ピッシング禁止 OIE 総会で 管理さ れたリスクの国 と認定 OIE 総会で の国 と認定 輸入再開 H18.1~7 混載事例発生のため米国産 の輸入手続停止 30 か月齢以下フランス オランダ輸入再開 以降の再開国 アイルランド ポーランド ブラジル ノルウェー スウェーデン デンマーク イタリア スイス リヒテンシュタイン

BSE 発生国への対応 ( 参考 3) 国名 OIE ステータス H17 年度 ~ H24 年度 H25 年度 H26 年度 H27 年度 H28 年度 米国 カナダ フランス オランダ アイルランド ポーランド ブラジル ノルウェー デンマーク スウェーデン イタリア スイス リヒテンシュタイン オーストリア 管理されたリスク 管理されたリスク 管理されたリスク 管理されたリスク (H17 年 12 月 12 日 ~) (H17 年 12 月 12 日 ~) (H25 年 2 月 1 日 ~) (H25 年 2 月 1 日 ~) (H25 年 12 月 1 日 ~) (H26 年 8 月 1 日 ~) (H27 年 12 月 21 日 ~) (H28 年 2 月 2 日 ~) (H28 年 2 月 2 日 ~) (H28 年 2 月 26 日 ~) (H28 年 5 月 2 日 ~) (H28 年 7 月 5 日 ~) (H28 年 7 月 5 日 ~) 輸入条件協議中 (H29 年 1/10 答申 ) 一定条件 :SRM 除去及び30か月齢以下であること ( ) 等 ( アメリカ及びカナダはH25 年 1 月まで20か月齢以下 ( ) オランダはH27 年 6 月まで12か月齢以下 ( ) ブラジルは48か月齢以下( ))

OIE の BSE リスクステータスの状況 ステータスサーベイランスリスク低減措置認定を受けた国 地域 (46 か国 地域 ) B 型サーベイランス を実施中 5 万頭に 1 頭の BSE 感染牛の検出が可能なサーベイランス ( 例 : 日本の飼養規模の場合 15 万ポイントが必要 ) 1 過去 11 年以内に自国内で生まれた牛で発生がないこと 2 有効な飼料規制 が 8 年以上実施されていること ( 反すう動物由来肉骨粉の反すう動物への給与禁止 ) (2016 年 5 月現在 ) ( 参考 4) 2007 アルゼンチン ウルグアイ オーストラリア シンガポール ニュージーランド 2008 フィンランド アイスランド ノルウェー スウェーデン パラグアイ 2009 チリ 2010 インド ペルー 2011 デンマーク パナマ 2012 オーストリア ベルギー ブラジル コロンビア 2013 イスラエル イタリア 日本 オランダ スロベニア 米国 ブルガリア クロアチア エストニア ハンガ 2014 リー 韓国 ラトビア ルクセンブルク マルタ ポルトガル スロバキア 中国 ( 香港及びマカ オを除く ) 2015 アイルランド キプロス スイス チェコ フラン ス リヒテンシュタイン ルーマニア 管理されたリスク (8 か国 地域 ) 不明のリスク ( その他の国 地域 ) A 型サーベイランス を実施中 10 万頭に 1 頭の BSE 感染牛の検出が可能なサーベイランス ( 例 : 日本の飼養規模の場合 30 万ポイントが必要 ) 有効な飼料規制 が実施されていること ( 反すう動物由来肉骨粉の反すう動物への給与禁止 ) 2016 管理されたリスクのいずれにも該当しない場合 コスタリカ ドイツ リトアニア メキシコ ナミビア スペイン イギリス カナダ ギリシャ 台湾 ニカラグア ポーランド アイルランド フランス

各国輸入実績 ( 参考 5) 国名 品目 平成 25 年度平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度総計届出件数重量 ( トン ) 届出件数重量 ( トン ) 届出件数重量 ( トン ) 届出件数重量 ( トン ) 届出件数重量 ( トン ) 米国 肉 17,656 204,823 17,010 191,860 14,829 161,073 19,612 212,477 69,107 770,232 内臓 12,001 38,448 12,122 40,616 11,960 42,761 14,101 49,897 50,184 171,722 米国集計 29,657 243,271 29,132 232,476 26,789 203,834 33,713 262,373 119,291 941,955 カナダ 肉 904 12,904 1,006 15,805 871 8,687 1,254 14,505 4,035 51,901 内臓 680 2,873 671 3,256 1,033 4,539 1,374 6,060 3,758 16,728 カナダ集計 1,584 15,777 1,677 19,061 1,904 13,225 2,628 20,565 7,793 68,628 フランス 肉 322 127 351 217 384 311 397 152 1,454 806 内臓 424 9 402 18 385 6 490 79 1,701 113 フランス集計 746 136 753 235 769 317 887 231 3,155 919 オランダ 肉 10 9 18 26 26 117 63 113 117 265 内臓 12 16 10 14 10 11 59 177 91 217 オランダ集計 22 25 28 40 36 128 122 290 208 482 アイルランド 肉 35 190 54 244 55 234 144 668 内臓 29 18 80 252 295 1,154 404 1,424 アイルランド集計 64 208 134 497 350 1,388 548 2,093 ポーランド 肉 10 45 34 648 29 229 73 922 内臓 3 0 3 0 71 514 77 514 ポーランド集計 13 45 37 648 100 743 150 1,436 ノルウェー 肉 3 4 1 1 4 5 内臓 35 98 33 99 4 12 72 209 ノルウェー集計 38 102 34 100 4 12 76 214 デンマーク 肉 14 8 14 8 内臓 36 126 36 126 デンマーク集計 50 135 50 135 イタリア 肉 34 13 34 13 内臓 56 45 56 45 イタリア集計 90 58 90 58 集計期間 : 平成 25 年 4 月 1 日 ~ 平成 28 年 3 月 31 日 ( 確定値 ) 平成 28 年 4 月 1 日 ~ 平成 29 年 3 月 31 日 ( 速報値 ) ただしアイルランドは平成 25 年 12 月 2 日 ポーランドは平成 26 年 8 月 1 日 デンマークは平成 28 年 2 月 2 日 イタリアは平成 28 年 5 月 2 日以降 ノルウェーは 平成 25 年 4 月 1 日 ~ 平成 27 年 1 月 29 日 平成 28 年 2 月 2 日以降

BSE 対策に関する調査結果 ( 平成 28 年 9 月末日分 ) 別添 1 調査の趣旨 平成 2 9 年 3 月厚生労働省医薬 生活衛生局生活衛生 食品安全部監視安全課 食品安全委員会が平成 24 年 10 月及び平成 25 年 5 月に取りまとめた 牛海綿状脳症 (BSE) 対策の見直しに係る食品健康影響評価を踏まえ 関係省令を改正し 全月齢の頭部 ( 舌及び頬肉を除く ) 脊髄及び回腸遠位部から 30 か月齢以下の頭部 ( 扁桃を除く ) 及び脊髄を除外し BSE 検査対象月齢を 21 か月齢以上から 30 か月齢超 ( 平成 25 年 4 月 ) さらに 48 か月齢超 ( 平成 25 年 7 月 ) とした このため 特定部位の除去対象月齢 (30 か月齢超 ) や検査対象月齢 (48 か月齢超 ) による分別管理について ガイドラインで具体的な方法を示した ( 平成 25 年 2 月 同年 6 月 平成 27 年 3 月 ) なお 平成 29 年 4 月 1 日から健康牛の BSE 検査が廃止となり 分別管理については特定部位の除去対象月齢 (30 か月齢超 ) 及び BSE スクリーニング検査を実施した病畜が対象となる と畜場においては 常駐していると畜検査員の監督下で 日々 と畜場側の衛生管理責任者及び作業衛生責任者の管理による特定部位の除去 廃棄及び焼却等が行われており 関係法令及び関係通知の遵守状況を確認するため と畜場における BSE 対策に関する実態調査を定期的に実施している 2 調査結果 1 調査対象 141 143 牛のみのと畜場数 79 81 牛及びめん山羊のと畜場数 58 56 めん山羊のみのと畜場数 4 6 2 通常の牛のスタンニング方法 (1) スタンガン ( とさつ銃 ) のみを使用していると畜場数 123 119 (2) スタンガン及びと畜ハンマーを併用していると畜場数 8 13 (3) と畜ハンマーのみを使用していると畜場数 6 5 (4) 圧縮した空気又はガスを頭蓋腔内に注入する方法を用いていると畜場数 0 0 3 月齢による分別管理について (1) 分別管理を行っている月齢 1 30 か月齢以下 30 か月齢超 ~48 か月齢以下 48 か月齢超の 3 区分に分別管理している 2 48 か月齢以下 48 か月齢超の 2 区分に分別し 全ての牛の頭部 脊髄を特定部位として取り扱っている (2) 分別管理の方法 1 曜日等 日によって分別管理している 6 6 2 時間によって分別管理している 21 20 3 と室等 場所によって分別管理している 0 0 4 1 から 3 で分別せず タグ等により識別して分別管理している 81 82 5 その他 29 29 4 30か月齢以下の牛の頭部 ( 舌 頬肉及び皮を除く ) の使用について 1 作業場所により 30 か月齢超の牛の頭部と分別している 2 時間により 30 か月齢超の牛の頭部と分別している 3 その他の方法により 30 か月齢超の牛の頭部と分別している 4 30 か月齢以下の牛の頭部を食品として使用していない (2) 1 30 か月齢超の牛の頭部から 舌及び頬肉以外の部位を除去していないことについて 処理後に と畜検査員の確認を受けている 平成 28 年 9 月末 66 71 66 71 10 12 22 21 14 9 91 95 2 30 ヶ月齢超の牛を受け入れていない 1 1 136 平成 27 年 9 月末 136

5 舌扁桃の除去について (1) 左右の最後位有郭乳頭を結ぶラインを垂直に切断している 13 10 (2) 最後位有郭乳頭から舌根側にかけて舌表面 ( 上皮 ~ 粘膜固有層 ) を除去して 98 101 いる (3) その他 26 26 6 牛の特定部位の焼却について ( 重複を含む ) (1) と畜場内ので焼却している 32 36 (2) 産業廃棄物処理業者に委託し焼却している 34 31 (3) 市町村等の産業廃棄物処理で焼却している 15 13 (4) 専用の化製場で肉骨粉にしてから焼却している 50 47 (5) 専用の化製場以外の化製場で肉骨粉にしてから焼却している 12 18 7 文書の作成等に関すること (1) 特定部位の処理に係る点検及び確認並びに記録について 1SSOPに定められた頻度で点検を実施し 記録を保管している 141 143 2SSOPに定められた頻度で点検を実施しているが 記録を保管していない 0 0 3SSOPを定めていない 0 0 (2) SSOP に関して不備等があり見直しを指導した (9 に再掲 ) 2 8 HACCP に関すること (1) HACCP による衛生管理を行っている数 ( 注 :BSE 以外の衛生管理項目も含む ) 44 (2) 月齢による分別管理 特定部位の取扱いを HACCP プランの CCP として管理している 1 9 指導に関すること (1) 平成 27 年 10 月 1 日 ~ 平成 28 年 9 月 30 日までの間で特定部位の取扱いに関して指導票等の文書により改善を指導した (2) (1) で指導した内容について と畜検査員の確認まで特定部位の焼却を行わないことに関する明確な記載が SSOP になかった 特定部位の管理に関しては すべての牛を 30 ヶ月齢超として取り扱うこととしているが 枝肉の冷却工程で特定部位と可食部位への交差汚染を想定した危害要因分析が行われておらず, 当該工程の SSOP にも関連する記載がなかった 特定部位の保管容器に 特定部位専用 とする表示がなかった 3