01給水装置工事設計施工指針

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第3章直結給水の設計

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表 2 同時使用率を考慮した給水用具数 給水用具数 ( 個 ) 同時使用用具数 ( 個 ) 1 1 2~5 2 6~ 3 11~ ~ ~ 個以上は 個毎に 1 個増 業種 戸数 2~4 戸 5~7 戸 8~14 戸 15 戸以上 一般用 80% 70% 60%

Microsoft Word - 【公開用】中高層建物直結給水施行基準

略記 法 = 水道法 ( 昭和 32 年法律第 177 号 ) 施行令 = 水道法施行令 ( 昭和 32 年政令第 336 号 ) 基準省令 = 給水装置の構造及び材質の基準に関する省令 ( 平成 9 年厚生省令第 14 号 ) 給水条例 = 筑前町水道事業給水条例 ( 平成 17 年条例第 142

サドル付分水栓 No. A

条例解説6~11条

第 8 章 受水槽以下の装置 受水槽式給水方式による受水槽以下の装置については 法では給水装置に含まれない しかし 水質汚濁防止 十分な水量の確保 将来の維持管理を適正かつ容易にするために必要な事項を定める 受水槽以下の装置の設計及び施工は 建築基準法施行令 ( 昭和 25 年政令第 338 号 )

給水装置工事設計施工基準

2. 給水装置の計画 7

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第 9 章 水道メーター メーターは, 使用者の使用水量を的確に計量するために設置するものであるが, 一方においては, 水の浪費の防止及び給水装置の故障の早期発見に大きく寄与している また, 計量水量は料金算定及び有収率などの水量管理の基礎となるものである その使用に際しては, 各種メーターの特性を

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1-3-7 止水設備 ⑵ 道路部における止水栓の設置ア止水栓の材料について φ25 はボ-ル止水栓を使用し φ30~φ 50 は青銅製バルブを使用する イ HIVP 管を使用する場合の継手は φ25 止水栓にあってはH IVPユニオンナットを φ30~φ50 にあっては止水栓ユニオン 止

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

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第 3 章 給水装置工事施工手順 1 給水装置工事手続き (1) 工事種別毎の必要添付書類一覧表 ( 表 18) 様式 工事種別 新設工事改造工事引込工事臨時工事撤去工事 備考 給水装置開栓申込書 様式第 2 号 ( ア ) 申請時 ( ア ) 申請時 申請時検査後 給水装置工事申込書 様式第 5

第 8 章受水槽の設置基準 8-1 受水槽以降の専用装置受水槽給水方式における給水装置とは 配水管から受水槽への注入口までであり 受水槽以下の設備 ( 以下 専用装置 という ) は 水道法第 3 条第 9 項に規定する給水装置に該当するものではない 専用装置の設置 構造等に関しては 建築基準法施行

計画汚水量等の算定について

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許可及び認定申請等

建築コスト研究 第13号 平成26年度

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メーター設置場所

( 承諾書様式 1 ) 分岐承諾書 泉佐野市水道事業管理者 様 給水装置所有者住所 私所有の給水管より下のとおり分岐することについて承諾します 但し このため水圧低下等の支障をきたすことがありましても異議ありません 1. 給水管分岐場所泉佐野市 2. 既設給水管口径 φ 粍 分岐管口径 φ 粍 2.

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技術と信頼のトレードマーク JWWA B 水道用サドル付分水栓 ボール式 水道用ポリエチレン管サドル付分水栓 ボール式 素 敵な 創造 人へ 未 来へ 株式 会社

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MAEZAWA 逆止弁 逆止弁は 大きく分けてばね式 (K 型 K3 型等 ) と自重式 (CA 型 ) のタイプで ばね式はさらに ( 公社 ) 日本水道協会規格品 準拠品と前澤オリジナル品に分類されます 種類を豊富に取り揃えていますので 設置場所に合った製品を選ぶことが出来ます 逆止弁は 長期的

記載する (2) 維持管理についての権原を持つ者の地位を分割又は 重複して いる場合は 全ての維持管理権原者を記入欄に記載する なお 2 以上ある場合は 別添に記載する 7 管理担当連絡先 : 東京都からの講習会開催通知 検査等の調整のための連絡先を記 載する (1) 部署名 : 当該特定建築物の管

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第1号様式(第9条第1項関係)

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新千里西町B団地地区地区計画

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することが適当であることから 本通達では 特定施設の敷地の用に供される土地等には 土地又は土地の上に存する権利を取得した時において 現に特定施設の敷地の用に供されているもの及び特定施設の敷地の用に供されることが確実であると認められるものが該当することを明らかにしている なお 取得の時において特定施設

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大津市 道路位置指定基準

Transcription:

3. 設計の基本条件 3.1 設計の基本条件 1. 給水装置は 水道事業者の施設である配水管に直接接続し 需要者に安全な水道水を供給する設備であることから 給水装置の構造及び材質は政令の定める基準に適合するよう設計しなければならない 2. 給水装置は 需要者に安全な水道水を供給するために 汚水等が配水管に逆流しない構造となっていること 給水管及び給水用具の材質が水道水の水質に影響を及ぼさないこと 内圧 外圧に対して十分な強度を有していること 漏水等が生じない構造となっていること 凍結防止のための必要な処置が施されていること 維持管理が容易であること等が必要である 3. 本市では 配水管への取付口からメーターまでの間の給水装置に用いようとする給水管及び給水用具について その構造 材質を指定している ただし メーターが建物内に設置される場合は 建物までとする < 解説 > 1. 給水装置の構造及び材質の基準は 法第 16 条をうけて政令で定められている この法第 16 条では 施行令第 5 条 ( 給水装置の構造及び材質の基準 ) の 1 号 ~7 号まで さらに4,5,7 号の技術細目として 給水装置の構造及び材質の基準に関する省令 に適合していないときには 給水拒否や給水の停止を行うことができるとされている 2. 給水装置の構造及び材質の基準は 給水装置に用いようとする個々の給水管及び給水用具の性能基準と 給水装置工事の施工の適正を確保するために必要な具体的な判断基準が定められている 性能基準は 項目ごとにその性能確保が不可欠な給水管及び給水用具に限定して適用されているが 性能基準を満足しているだけでは給水装置の構造及び材質の適正を確保するためには不十分であることから 給水装置システム全体として満たすべき技術的な基準を定めている 3. 配水管への取付口からメーターまでの使用材料は 災害時による給水用具の構造及び材質を指定している ( 給水条例第 8) 32

4. 基本調査 4.1 基本調査 1. 給水装置工事の依頼を受けた場合は 現場の状況を確実に把握するための必要な調査を行うこと 2. 調査は 設計の基礎となる重要な作業であり 調査の良否は設計施工さらには 給水装置自体に影響するため慎重に行うこと < 解説 > 1. 調査は事前調査と現場調査に区分され その内容は 申請者に確認するもの 上下水道部等で調査するもの 及び 現地で調査するもの があり 次表に示すとおりである 調査 ( 確認 ) 場所 調査項目 調査内容 申請 上下水 現 その他 者 道部 地 1 工事場所 町名 丁目 番地 住居表示番号 2 使用水量 使用目的 ( 事業 住居 ) 使用人数 延床面積 取付栓数 3 既設給水装置 所有者 布設年月 形態 ( 単独 連用 ) 口径 管種 所有者 の有無 布設位置 使用水量 栓番 4 屋外配管 水道メーター 止水栓の位置 布設ルート 5 屋内配管 給水栓の位置 ( 種類と個数 ) 給水用具 6 配水管の布設状況 口径 管種 水圧 布設位置 仕切弁 消火栓の位置 7 配水方式等給水区域 市街化区域 3 階建直結直圧給水対象外地 域 8 道路の状況種別 ( 国道 道道 市道 私道 ) 幅員 道路工作物 道路管理者等 舗装種別 ( アスファルト コンクリート 砂利 ) 舗 装年次 ( オーバーレイ ) その他 ( 河川敷地等 ) 9 各種埋設物の有無 10 現地の施工環境 11 既設供用管 ( 連用管 ) を利用する場合 12 受水槽方式の場合 13 工事に関する同意承諾の取得確認 種類 ( 下水道 ガス管 電気 電話ケーブル ) 位置 埋設物管理者 口径 地質 地下水位 施工時間 ( 昼 夜 ) 関連工事 所有者 給水戸数 布設年月 口径 布設位置 止水 所有者 栓の位置 既設建物との関連 受水槽の構造 位置 点検口の位置と配管ルート 支分の同意 私有地給水管埋設の同意 その他利害関 利害関係者 係人の承諾 14 建築確認 建築確認通知 ( 番号 ) 都市建設部 15 既設引込管開発行為 ( 宅地造成 ) 及び既設引込管を使用する場合 出水量を確認すること ( 既設引込管が 平成 9 年度以降のポリ管 (1 種 2 層管 ) 及び鋳鉄管以外は使用不可 ただし 平成 4 年度以降に配水管整備と一緒に施工した部分の給水管は使用可能 ) 33

2. 前表 7における配水方式で 3 階建直結直圧給水対象外の地域は次のとおりとする 1. 美沢地区 2. 高丘地区 ( 国道 276 号沿いの一部を除く ) 3. ザ スプリングス高丘 4. 有珠の沢町 4,5,6,7 丁目の一部 5. 桜坂町 6. 宮の森団地 7. はまなす団地 8. オーシャンヒルズ 9. 樽前地区 ( 別図 P35~P36 参照 ) 4.2 閲覧 1. 個人のプライバシー保護の観点から 給水装置工事等関係図書の閲覧及び関係図書のコピー請求にあたっては 閲覧目的を明確にすると共に 個人のプライバシー ( 特定の個人が識別できる住所及び氏名などのほか家屋の間取り 利害関係事項など ) 保護の理念を尊重し 市民の基本的人権を侵害することのないようにすること 2. 閲覧に関しては 市の留意点事項を遵守し 担当係の指示に従うこと < 解説 > 1. 給水装置工事等関係図書の閲覧に際しての留意事項は 次のとおりである (1) 維持管理上重要なものであることから 慎重に取り扱うこと (2) 所定の場所で閲覧すること (3) この図面は参考資料である 図面と現場の相違に関しては一切の責任を負わない 2. 閲覧の方法 (2) 給水装置工事等関係図書を閲覧 複写利用できるのは 給水装置所有者 指定事業者及び委任状を持参のものに限定される (3) 給水装置工事等関係図書を閲覧 複写する場合は 必ず 給排水台帳閲覧 資料請求申請書 を提出すること 34

配水管水圧 0.196MPa(2.0kgf/ cm2 ) 及び 3 階建直結給水対象外地域図 1 35

配水管水圧 0.196MPa(2.0kgf/ cm2 ) 及び 3 階建直結給水対象外地域図 2 36

5. 給水方式 5.1 給水方式 給水方式には 直結直圧式 直結増圧式 受水槽及び直結 受水槽併用式があり その方式は給水高さ 所要水量 使用用途及び維持管理面を考慮し決定すること (1) 直結式給水は 配水管の水圧で直接給水する方式 ( 直結直圧給水 ) と 給水管の途中に直結給水用加圧 ( 増圧 ) ポンプを設置し直結給水する方式 ( 直結加圧式 ) がある (2) 受水槽式給水は 配水管から一旦受水槽に受け この受水槽から給水する方式であり 配水管の水圧が受水槽以下に作用しない方式である (3) 直結 受水槽併用式給水は 一つの建物内で直結式 受水槽式の両方の給水方式を併用するものである (4) 直結 加圧 ( 増圧 ) 併用式給水は 一つの建物内で直圧式 加圧 ( 増圧 ) 式の両方の給水方式を併用するものである 直結式直圧式給水方式受水槽式加圧 ( 増圧 ) 式直結 受水槽併用式直圧 加圧 ( 増圧 ) 併用式 < 解説 > 給水装置の概要は 次のとおりである 1. 直結式配水管のもつ水量 水圧等の供給能力の範囲で給水する方式 ( 図 5-1) であるが 配水管の水圧 ( 設計水圧 ) により所要水圧が確保できる5 階までの建築物とし 直結増圧水圧は10 階程度までの建物とする ただし 対象外地域は除く ( 別図 P35~P36 参照 ) なお 直結式による給水方式は 災害 事故等による水道の断減水時にも給水の確保が必要な建物などには必ずしも有利でないので 設計する建物の用途も踏まえて十分検討する必要がある 2. 受水槽式給水対象建物の階高が高い場合 又は一時に多量の水を使用する場合等において 受水槽を設置して給水する方式である ( 図 5-2 参照 ) 受水槽式給水は 配水管の水圧が変動しても給水圧 給水量を一定に保持できること 多量の水使用が可能であること 断水時や災害時にも貯留水により給水が確保できること 建物内の水使用の変動を吸収し 配水施設の不可を軽減すること等の効果がある なお 需要者の必要とする水量 水圧が得られない場合のほか 次のような施設では 受水槽式とすることが必要である 37

(1) 災害時 事故等における水道の断減水時にも 給水の確保が必要な場合 (2) 需要者の必要とする水量 水圧が得られない場合 (3) 一時に多量の水を使用するとき 又は使用水量の変動が大きいなど 配水管の水圧低下が起こるおそれのある場合 (4) 配水管の水圧変動にかかわらず 常時 一定の水量 水圧を必要とする場合 (5) 薬品を使用する工場など 逆流によって配水管の水質の汚染が起こるおそれのある場合 (6) 地下 2 階以下に給水する場合 (7) その他 維持管理上必要と認めた場合 具体的には 次のような施設上げられる ア. 学校イ. 病院ウ. ホテル 旅館エ. 公衆浴場オ. 店舗専用ビルカ. 工場キ. その他 これなどに類する用途に供する建築物ク. 建築物における衛生的環境の確保に関する法律 第 2 条第 1 項による3,000 m2以上の建築物 38

図 5-1 直結式給水 ( 例 ) 1. 配水管からの分岐取出しは 上取出しとし 接続は横口とする また 分岐部付近での凍結を防止するため 保温板で覆うこと 2. 道路内を横断もしくは 縦断に給水管を埋設する場合は 埋設明示シートを給水管と 地表の中間に布設配管にそって設置するものとする ( 管上 60 cm ) 3. 分水栓は防食用ポリエチレンスリーブ工法 ( 防食フィルム ) を施すこと 39

図 5-2 受水槽給水 高置水槽式の例 3. 直結 受水槽併用式高層住宅で上層と下層との用途が異なる場合は 上層は受水槽方式とし 下層を直結給水とすることができる この場合 双方の配管系等が交差することもあり また故障 断水等維持管理上混乱を招くため 好ましい方法ではないがこの方式を用いようとする時は 事前に担当係と十分な協議をすること 40

6. 計画使用水量及び給水管の口径 6.1 用語の定義 1. 計画使用水量とは 給水装置工事の対象となる給水装置に給水される水量をいい 給水管の口径決定等の基礎となるものである 2. 同時使用水量とは 給水装置工事の対象となる給水装置内に設置されている給水用具のうちから いくつかを同時に使用することによって流れる水量をいい 一般的に計画使用水量とは同時使用水量から求められる 3. 計画一日使用水量とは 給水装置工事の対象となる給水装置に給水される水量であって 一日当たりのものをいう 計画一日使用水量は 受水槽式給水の場合の受水槽容量の決定等の基礎となるものである < 解説 > 1. 計画使用水量とは 給水装置の計画の基礎となるものである 具体的には 給水管の口径を決定する基礎となるものであるが 一般的に 直結給水式の場合は同時使用水量から求められ 受水槽式の場合は一日当たりの使用水量から求められる なお 計画使用水量を設計使用水量ということもあるが ここでは計画使用水量と統一する 2. 同時使用水量とは 給水栓 給湯器等の給水用具が同時に使用された場合の使用水量であり 瞬時の最大使用水量に相当する 6.2 計画使用水量の決定 1. 計画使用水量は 給水管の口径 受水槽容量といった給水装置系統の主要緒元を計画する際の基礎となるものであり 建物の用途及び水の使用用途 使用人数 給水栓の栓数等を考慮した上で決定すること 2. 同時使用水量の算定にあたっては 各種算定方法の特徴を踏まえ 使用実態に応じた方法を選択すること < 解説 > 給水装置の設計は 現場調査から給水方式の選定 管路や管種の決定 使用水量の算定から給水管管径の計算 図面の作成及び工事費概算額の算出等に至るものであって 給水装置としての必要な構造材質をもって 水量 水質を確保し 維持管理が容易なものであって かつ経済的なものでなければならない 41

計画使用水量給水装置の方法 規模などを定めるもととなる計画使用水量を求めるには 各種の方法があるが 給水栓その他器具の用途別使用水量とその同時使用率を考慮した水量 又は業態別使用水量等を用い 次のいずれかの適当な方法により求める (1) ( 用途別使用水量 ) ( 同時使用率栓数 ) (2) 業態別 1 人 1 日の使用水量 ) ( 使用人員 ) (3) ( 建物床面積 1 m21 日当たりの使用水量 ) ( 床面積 ) (2) (3) は 主に受水槽式給水の場合に使用される方法である (4) 各々の使用水量については次の各表を利用し求める 表 6-1 器具の用途別使用水量とこれに対応する給水栓の口径 用途別 使用量 対応する給水栓の口径 備考 (l/ 分 ) ( mm ) 台所流し 12~40 13~20 洗濯流し 12~40 13~20 洗面器 8~15 13 浴槽 ( 和式 ) 20~40 13~20 浴槽 ( 洋式 ) 30~60 20~25 シャワー 8~15 13 小便器 12~20 13 ( 洗浄水槽 ) 小便器 ( 洗浄弁 ) 15~30 13 1 回 (4~6 秒 ) の吐出量 2 ~3l 大便器 12~20 13 ( 洗浄水槽 ) 大便器 ( 洗浄弁 ) 70~130 25 1 回 (8~12 秒 ) の吐出量 13.5~16.5l 手洗器 5~10 13 消火栓 ( 小型 ) 130~260 40~50 散水栓 15~40 13~20 洗車 35~65 20~25 業務用 表 6-2 給水器具の標準使用水量 給水器具の口径 ( mm ) 13 20 25 標準使用水量 (l/min) 17 40 65 42

表 6-3 同時使用率を考慮した給水器具数 給水栓数 ( 個 ) 同時使用率を考慮した給水栓数 ( 個 ) 1 1 2~4 2 5~10 3 11~15 4 16~20 5 21~30 6 10 栓ごとに同時使用に 1 栓ずつ追加 ただし 学校や駅の手洗いのように同時使用率の極めて高い場合には 手洗器 小便器 大便器等 その用途ごとに同時使用率を考慮した給水栓数を適合し合算する 表 6-4 給水器具と使用水量比 総給水器具数 1 2 3 4 5 6 7 使用水量比 1.0 1.4 1.7 2.0 2.2 2.4 2.6 総給水器具数 8 9 10 15 20 30 使用水量比 2.8 2.9 3.0 3.5 4.0 5.0 上記の表は給水器具の数と同時使用水量比の関係をあらわしたものである 表 6-5 給水戸数と同時使用率 総戸数 1~3 4~10 11~20 21~30 31~40 41~60 61~80 81~100 同時使用率 (%) 100 90 80 70 65 60 55 50 2 戸以上の複数戸に給水する給水主管の場合は 全戸数の使用水量に給水戸数に対する同時使用率を乗じて設計使用水量を求める 表 6-6 建物の規模別人員算出表 種別 人員 ( 人 ) 種別 人員 ( 人 ) 1K 1.0 3LDK 4DK 4.0~4.5 1DK 2.0 4LDK 5DK 4.5~5.0 1LDK 2K 2DK 3.0~3.5 5LDK 5.0~6.0 2LDK 3K 3DK 3.5~4.0 43

表 6-7 建物種別による 1 日当たりの給水量 分類 住宅 住宅 寄宿舎 事務所 学校 建物種類 資料 対象 使用水量 [l/ ( 人 日 )] 使用時間 (h) 使用者算出方法注 1) 備考注 2) 戸建て住宅 A 居住者 200~400 10 0.16 人 / m2 対象当り給水量を本 集合住宅 A 居住者 200~350 15 0.16 人 / m2 市は 250 l/ 人とす る 共同住宅 B 居住者 250 12 3.5 人 / 戸居室が3 を超える場合は1 居室増すごとに 0.5 人加算する 1 戸が 1 居室の場合は2 人とする 独身寮 A 居住者 400~600 10 - 独身寮 ( 男子 ) 独身寮 ( 女子 ) 寄宿舎 ( 学校 ) 寄宿舎 ( 自衛隊 ) 官公庁事務所 B 居住者 150~200 8 同時に収容し得る人数 ( 定員 ) 200~250 8 B 居住者 180 8 同時に収容し得る人数 ( 定員 ) 300 8 A 在勤者 1 人当たり 居室には 台所 リビングルームは含まない 厨房使用水量を含む 厨房使用水量を含む 60~100 9 0.2 人 / m2 男子 50l/ 人 女子 100l/ 人 社員食堂 テナント等は別途加算 庁舎 B 常勤職員 60~100 8 延べ面積 15 m2当たり1 人 外来者 60~100 8 常勤職員数に対す る割合 0.05~0.1 B 在勤者 60~100 8 0.1~0.2 人 / m2 事務室面積当た 事務所 り注 3) 作業員 60~100 8 実数 管理者 小学校中学校普通高等学校保育園幼稚園小学校 中学校高等学校大学各種学校 A 生徒 + 職員 職員用厨房使用水量は別途加算する 20~30l/( 人 食 ) 同上 70~100 9 教師 従業員分を含む プール用水 (40 ~100l/ 人 ) は別途加算 B 生徒 45 6 定員 給食用は別途加算す 教師 職 100~120 8 実数 る 学校内で調理す 員 る場合 10 ~15 l /( 人 食 ) 給食センターから搬入する場合 5~10 l/( 人 食 ) B 生徒 55 6 定員 同上 ただし 中学 教師 職 100~120 8 実数 校 高等学校で給食 員 がある場合 実験用 水は含まない 大学講義棟 A 延べ面積 1 m2当たり 2~4l/( m2 日 ) 9 実験 研究用水は別 途加算 44

分類 病院 工場 研究所ホテル 飲食店 デパート映画館 建物種類 資料 対象 総合病院 A 延べ面積 1 m2当たり 病院療養所伝染病院 B 病床当たり 使用水量 [l/ ( 人 日 )] 1,500 ~ 3,500l/( 床 日 ) 30 ~ 60 l /( m2 日 ) 1,500 ~ 2,200 使用時間 (h) 使用者算出方法注 1) 備考注 3) 16 設備内容により詳細 に検討する 14 病床数 冷却塔 厨房使用水 量を含む 診療所 B 外来患者 10 4 診察室等の床面積 0.3 人 / m2 (5 ~ 10) 医師 看護婦 110 8 実数 工場 A 在勤者 1 人当たり 60~100 操業時間 +1 座作業 0.3 人 / m2立作業 0.1 人 / m2 男子 50l/ 人 女子 100l/ 人 社員食堂 シャワー等は別途加算 研究所 B 職員 100 8 実数 実験用水等は別途加 算 ホテル全体 A ホテル客室部 A 500~6,000l /( 床 日 ) 350 ~450 l /( 床 日 ) 12 設備内容により詳細 に検討する 12 客室部のみ 保養所 A 500~800 10 研修所 B 宿泊者 350 10 定員厨房使用料を含む 職員 100 8 実数 喫茶店 A 20 ~ 25 l /( 客 日 ) 55 ~ 130 l /( 店舗m2 日 ) 飲食店 A 55 ~ 130 l /( 客 日 ) 110 ~530 l /( 店舗m2 日 ) 社員食堂 A 25 ~ 50 l /( 食 日 ) 80 ~ 140 l /( 食堂m2 日 ) 給食センターデパートスーパーマーケット A A 延べ面積 1 m2当たり 劇場映画館 A 延べ面積 1 m2当たり入場者 1 人当たり 25 ~ 30 l /( 食 日 ) 15 ~ 30 l /( m2 日 ) 25 ~ 40 l /( m2 日 ) 0.2 ~ 0.3 l /( 人 日 ) 10 店舗面積に厨房面積を含む 厨房で使用される水量のみ 便所洗浄水等は別途加算 10 同上 同上 定性的には軽 食 そば 和食 洋 食 中華の順に多い 10 食堂面積には厨房面積を含む 同上 10 同上 10 従業員分 空調用水 を含む 14 - 従業員分 空調用水 を含む 45

分類 公会堂 観覧場 建物種類 公会堂集会場 観覧場競技場体育館 資料 対象 B 延べ利用者 寺寺院 教会 A 参会者 1 人当たり 図書館 駅 駐車場 使用水量 [l/ ( 人 日 )] 使用時間 (h) 使用者算出方法注 1) 備考注 3) 30 8 定員 (2~3) 定員 : 椅子の場合 1~2 人 / 職員 100 8 実数又は定員の 2 ~3% m2立席の場合 2~3 人 / m2集会場 ( 談話室 )0.3 ~0.5 人 / m2 B 観客 30 5 定員 定員 : 選手 職員 100 5 実数 観覧場 0.25 人 / m2競技場椅子席 1~2 人 / m2立見席 2~3 人 / m2体育館 ( 小中学校 )0.33 人 / m2 図書館 A 閲覧者 1 人当たり図書館 B 延べ閲覧者 ターミナル駅普通駅 駐車場 10 2 - 常任者 常勤者分は 別途加算 25 6 0.4 人 / m2 常住者分は別途加算 10 5 同時に収容し得る 人員 (3~5) 職員 100 8 実数又は同時に収容し得る人員 (5~10%) A 乗降客 10l/1,000 人 16 1,000 人 当たり 3l/1,000 人 乗降客 16 1,000 人 当たり B 延べ利用者 15 12 (20c+120u)/8 t c: 大便器数 u: 小便器数 t:0.4~2.0( 単位便器当たり1 日平均使用時間 ) 職員 100 8 実数 閲覧室 0.3~0.5 人 / m2事務室 目録室 その他作業室 0.15~ 2.0 人 / m2 列車給水 洗車用水は別途加算 従業員分 多少のテナント分を含む A: 空気調和衛生工学便覧 ( 第 13 版 4 給排水設備編平成 22 年度版 ) B: 建築設備設計基準 ( 平成 27 年度版 ) 注 1) 実数が明らかな場合は それによる ただし 将来の増加を見込むものとする 注 2) 備考欄に特記のない限り 空調用水 冷凍機冷却水 実験 研究用水 プール サウナ用水などは別途加算する 注 3) 事務室面積には 社長室 秘書室 重役室 会議室及び応接室を含む 46

6.3 給水管の口径決定 1. 給水管の口径は 市長が定める配水管の水圧において 計画使用水量を供給できる大きさにすること 2. 水理計算に当たっては 計画条件に基づき 損失水頭 管口径 メーター口径等を算出すること 3. 損失水頭の計算にあたっては 原則として配水管 ( 設計 ) 水圧を 0.245MPa(2.5kgf/ cm2 ) とする ただし 地域によっては 配水管水圧 0.196MPa(2.0kgf/ cm2 ) とすることもある 4. メーターの口径は 計画使用水量に基づき 本市が採用するメーターの使用流量基準の範囲内で決定する < 解説 > 1. 水理計算の構成は次のとおりである 計画条件 2 設計水圧 3 給水用具数 取付位置 ( 用途 ) 4 使用水量 (1 日及び時間最大 ) 5 管路延長 6 その他 メーター器種の選定メーター器種の選定表 ( 表 6-8) メーター口径の選定メーター性能表 ( 表 6-9) 管口径の決定 ( 損失水頭の計算 ) 計算例参照 直結式 受水槽式 受水槽容量の決定 (1 日使用水量の 4/10~6/10 を標準 ) 給水装置の規模の決定 2. メーターの器種 及び口径の選定 メーターは 使用時間 同時開栓数 メーターの性能等を考慮して 器種と口径により それぞれ経済的な使用量の範囲があり 適正なものを取付けなければ破損したり 不感 47

水量が大きくなり 有収率に重大な影響を与えるので 十分考慮して選択すること な お 口径の決定にあたっては 水道利用加入金に直接関連する事項であり 慎重に取扱 うこと (1) 器種の選定 器種の選定は メーター性能表 ( 表 6-9) により各器種の特色を十分考慮し 本 市では次の 3 種類を採用している ア. 接線流羽根車式メーター 接線流羽根車式とは 流水が接線方向から羽根車に回転を与える構造のも のであり 現在使用されているメーターのほとんどがこの形式である 本 市では φ13 mm ~φ25 mmに使用している イ. たて型軸流羽根車式メーター ( ウォルトマン型 ) 軸流羽根車式とは 器内の流れに平行な軸をもつスクリュー状の羽根車を 水流によって回転させ 積算計量する構造でよこ型とたて型の 2 種類があ るが本市では たて型を使用している 一般に料金取引に関わるものは 電子式メーター それ以外は地下式メーターとする ウ. 電磁式 (2) 口径の選定 磁界を水が通過するときに発生する起電力を利用したものであり本市では φ150 mmから使用している 口径の選定は 水理計算で算出した使用水量を基に メーター性能表 ( 表 6-9) の適正使用水量 ( 一時的使用の場合の最大量 連続使用の場合の最大量 ) を十 分考慮して 口径を選定すること なお 集合住宅においては瞬時最大流量の算出方法及び早見表 ( 表 6-10) を 参考にすること (3) 既設給水装置を改造する場合には メーターの口径が使用量に適合するか否か を検討し 適合しない場合には 適正なメーターに取替えること なお この 場合過去の使用実績を十分考慮すること (4) 分水 メーターとメーター以降給水管は同口径を原則とする また 分水と メーターが異口径の場合は 理由書を必要とする ただし メーター口径 φ13 mmに限り メーター以降給水管口径 φ20 mmを使用出 来る 表 6-8 メーターの器種選定表 メーター口径mm器種遠隔指示式 地下式 13 ( ショート ) 接線流羽根車式 ( 電子式 ) 接線流羽根車式 ( 直読式 ) 20 25 40 50 75 100 150 48 たて型軸流羽根車式 ( 電子式 ) 電磁式

表 6-9 メーター性能表 呼び径 ( mm ) 適正使用 一時的使用の許容 1 日当たりの使用量 ( m3 / 日 ) 月間使 流量範囲 流量 ( m3 /h) 2 3 用量 ( m3 ( m3 /h) 10 分 / 日 1 時間 / 1 日使用 1 日使用 1 日 24 / 月 ) 4 1 以内の 日以内 時間の 時間の 時間使 場合 の場合 合計が 5 合計が 用のと 時間の 10 時間 き とき のとき 接線流 13 0.1~1.0 2.5 1.5 4.5 7 12 100 20 0.2~1.6 4 2.5 7 12 20 170 25 0.23~2.5 6.3 4 11 18 30 260 たて型 40 0.4~6.5 16 9 28 44 80 700 50 1.25 ~ 50 30 87 140 250 2,600 17.0 75 2.5~27.5 78 47 138 218 390 4,100 100 4.0~44.0 125 74.5 218 345 620 6,600 150 4,000 7,800 234,000 200 6,300 13,680 410,000 250 1: 適正使用流量範囲とは 水道メーターの性能を長期間安定した状態で使用すること のできる標準的な流量をいう ( 製造者推奨値 ) 2: 短時間使用する場合の許容流量 受水槽や 直結給水で同時に複数の水栓が使用され る場合 特に短時間で大流量の水を使用する場合の許容流量をいう 3: 一般的な使用状況から適正使用流量範囲内での流量変動を考慮して定めたものである 1 日の使用時間が合計 5 時間のとき 一般住宅等の標準的使用時間 1 日の使用時間が合計 10 時間のとき 会社 ( 工場 ) 等の標準的な使用時間 1 日 24 時間使用のとき 病院等昼夜稼働の事業所の使用時間 4: 計量法 (JIS 規格引用 ) に基づく耐久試験 ( 加速試験 ) とメーターの耐久性が使用 流量の二乗にほぼ反比例することから定めた 1 ヶ月当たりの使用量をいう φ13 mm~φ100 mmまでは ( 社 ) 日本水道協会 水道メーターの選び方 2014 より引用 φ150 mm以上については各水道メーター製造メーカー資料を参考時暫定的に決定した なお 空白部分については調査中であり 今後追加資料として掲載する 49

瞬時最大流量の算出方法 実測値に基づいた方法 優良住宅部品認定基準 (BL 認定基準 ) 1 住宅当たり平均人数 4 人 1 人 1 日当りの平均使用水量を250lと仮定した場合の瞬時最大流量を下表に示す 空気調和衛生工学便覧 給排水設備編による 10 戸未満の場合 Q=42N 0.33 10 戸以上 600 戸未満の場合 Q=19N 0.67 600 戸以上の場合 Q=2.8N 0.97 Q= 瞬時最大負荷流量 (l/min) N= 戸数 この瞬時最大負荷流量を早見表 ( 表 6-10-1) に示す また 住居人数から同時使用水量を予測することもできる 公益財団法人給水工事技術振興財団給水装置工事技術指針による 1~30 ( 人 ) Q=26P 0.36 30~200( 人 ) Q=13P 0.56 201~2000( 人 ) Q=6.9P 0.67 Q= 同時使用水量 (l/min) P= 人数 この同時使用水量を早見表 ( 表 6-10-2) に示す 表 6-10-1 実測値に基づいた方法 による瞬時最大流量及び給水口径早見表住居数 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 流量 l/sec 0.9 1.0 1.1 1.2 1.3 1.3 1.4 1.4 1.5 1.6 管内流速が適正な範囲 φ25 mm以上 φ30 mm以上 PPφ40 mm以上 住居数 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 流量 l/sec 1.7 1.8 1.9 1.9 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.4 2.5 2.6 管内流速が適正な範囲 PPφ40 mm以上 PPφ50 mm以上 住居数 24 25 26 27 28 29 30 32 34 36 38 40 流量 l/sec 2.7 2.7 2.8 2.9 3.0 3.0 3.1 3.2 3.4 3.5 3.6 3.7 管内流速が適正な範囲 PPφ50 mm以上 DIPφ75 mm以上 50

住居数 60 80 90 100 200 300 流量 l/sec 4.9 6.0 6.5 6.9 11.0 14.5 管内流速が適正な範囲 DIPφ75 mm以上 134 戸 ~DIPφ100 mm以上注 ) 表中の管内流速 (2.0m/sec) による適正な管径とは 流量から単純に算出した最少口径であり給水管を決定する場合には 現場条件の損失水頭等を配慮すること 表 6-10-2 住居人数による同時使用水量早見表人数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 流量 l/sec 0.43 0.56 0.64 0.71 0.77 0.83 0.87 0.92 0.96 0.99 人数 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 流量 l/sec 1.03 1.06 1.09 1.12 1.15 1.18 1.20 1.23 1.25 1.27 人数 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 流量 l/sec 1.30 1.32 1.34 1.36 1.38 1.40 1.42 1.44 1.46 1.47 人数 32 34 36 38 40 42 44 46 48 50 流量 l/sec 1.51 1.56 1.61 1.66 1.71 1.76 1.80 1.85 1.89 1.94 人数 60 70 80 90 100 120 140 160 180 200 流量 l/sec 2.15 2.34 2.52 2.69 2.86 3.16 3.45 3.72 3.97 4.21 3. 管径の決定 給水管の管径は 配水管の計画最小動水圧においても 設計使用水量を十分に供給できるもので かつ経済性を考慮した合理的な大きさとすること また 給水管内の流速は過大にならないよう配慮することが必要であり 空気調和 衛生工学便覧 では2.0m/s 以下としている 管径は給水管と器具類のすべての損失水頭 ( 総損失水頭 ) に 配水管の中心線から給水栓の立ち上がり高さを加えた水頭が取り出し配水管の計画最小動水圧以下になるよう計算して決定する 給水装置の損失水頭には (1) 管の摩擦によるもの (2) 水道メーター 給水栓類 管継手によるもの (3) 管の湾曲 分岐 断面変化によるもの 51

(4) 管の流入及び流出口におけるものなどがあり これらを合計したものが総損失水頭である 上記の損失水流の主なものは (1) 及び (2) によるものであり そのほかの損失は数値的にかなり小さいものである 図のように 損失水頭を計算し (h +Σh)<H になるように管径を定めるものである 図 6-1 給水装置 ( 例 ) の動水圧水頭変化曲線図 52

表 6-11 給水管の管径均等表均等径 (N)= { 主管 (D)/ 岐管 (d) } 5/2 岐管又は水せん ( mm ) 13 20 25 30 40 50 65 75 100 150 主管 13 1.00 20 2.93 1.00 25 5.12 1.74 1.00 30 8.08 2.75 1.57 1.00 40 16.60 5.65 3.23 2.05 1.00 50 29.01 9.88 5.65 3.58 1.74 1.00 65 55.90 19.04 10.90 6.90 3.36 1.92 1.00 75 79.94 27.23 15.58 9.88 4.81 2.75 1.43 1.00 100 164.11 55.90 32.00 20.28 9.88 5.65 2.93 2.05 1.00 150 452.24 154.04 88.18 55.90 27.23 15.58 8.08 5.65 2.75 1.00 注 ) 上記管径平均表は 管長 水圧及び摩擦係数が同一のときに算出したものである 1 階及び 2 階建の集合住宅の主管決定において 単身者住宅は 10 戸まで φ25 mm 14 戸 まで φ30 mm 単身者住宅以外は 3 戸まで φ20 mm 6 戸まで φ25 mm 8 戸まで φ30 mmを参 考とする 4. 損失水頭の求め方 (1) 給水管の摩擦損失水頭管の摩擦損失水頭は 管径 φ50 mm以下の給水管では ウェストン公式 管径 φ 75 mm以上の給水管ではヘーゼン ウィリアムズ公式によって求める (2) 各種器具類 管接合による直管換算表の損失水頭サドル付分水栓 止水栓 水道メーター 給水栓その他器具類及び管接合などの損失水頭については それぞれ資料もあって求めることはできるが これらを同口径の直管何メートルに相当するか 直管の長さ に換算し 直管として損失水頭を計算するものである これにより給水装置の損失水頭は すべて距離 ( 直管の長さ ) に換算して求めることができる なお 器具類 管接合等の直管換算表は表 6-12 のとおりである 53

表 6-12 器具類損失水頭の直管換算表 ( 単位 :m) 器具名 分水栓 サドル付 甲止水栓 メーター 逆止弁 仕切弁 ボールタ ( 甲 乙 ) 分水栓分岐箇所割 T 字異形接合 給水栓 Dバルブ水抜栓分岐水栓 接線流羽根車式 ( 翼車形 ) たて型軸 流式 電磁式 ( スイン グ式 ) ( スルー ス弁 ) ップ定水 位弁 口径 13 1.5 0.5~1.0 3.0 3.0~4.0 0.12 4.0 20 2.0 0.5~1.0 8.0 8.0~ 11.0 1.6 0.15 8.0 25 3.0 0.5~1.0 8.0~ 10.0 30 15.0~ 20.0 12.0~ 15.0 2.0 0.18 11.0 2.5 0.24 13.0 40 17.0~ 25.0 50 20.0~ 26.0 15.0~ 20.0 20.0~ 30.0 3.1 0.30 20.0 4.0 0.39 26.0 75 15.0~ 20.0 100 30.0~ 40.0 5.7 0.63 45.0 7.6 0.81 65.0 150 1.0 12.0 106.0 上記にないものや数値が変わるものを使用する場合は 資料を添付すること 54

図表 6-1 ウェストン公式図表 h 0.0126+ 0.01739-0.1087D / v ℓ / D v2 / 2g Q πd2 / 4 v h 管の摩擦損失水頭 m v 管内平均流速 m/sec ℓ 管長 m D 管の実内径 m g 重力加速度 9.8m/sec2 55

表 6-13 動水勾配早見表 ( ウェストン公式 ) 流量 動水勾配 ( ) 内が V=2.0m/sec 以下となる範囲 ( ) 数字は 内径を示す (l/sec) φ13 φ16 φ20 φ25 φ30 PPφ φ40 PPφ φ50 40 (38.6) 50 (50.0) (35.0) (44.0) 0.1 69 28 10 3.8 1.7 0.9 0.6 0.3 0.2 0.2 228 89 33 12 5.3 2.7 1.7 1.0 0.5 0.26 362 141 51 19 8.3 4.1 2.7 1.5 0.8 0.3 466 180 66 24 11 5.2 3.4 1.9 1.0 0.4 777 299 108 39 17 8.5 5.4 3.0 1.7 0.5 1,160 444 159 57 25 12 7.9 4.3 2.4 0.6 1,613 615 220 79 34 17 11 5.9 3.3 0.62 652 233 84 36 18 11 6.2 3.5 0.7 811 289 103 45 22 14 7.7 4.2 0.8 366 131 56 28 18 9.6 5.3 0.9 452 161 69 34 22 12 6.5 0.98 187 80 39 25 14 7.5 1.0 194 83 41 26 14 7.8 1.1 230 99 48 31 17 9.2 1.2 268 115 56 36 19 11 1.3 309 132 65 41 22 12 1.4 353 151 74 47 25 14 1.41 153 75 47 26 14 1.5 171 83 53 29 16 1.6 192 93 59 32 18 1.7 214 104 66 36 19 1.8 237 115 73 39 22 1.9 261 127 80 43 24 1.92 266 129 81 44 24 2.0 286 139 88 47 26 2.1 312 151 96 52 28 2.2 165 104 56 31 2.3 178 112 61 33 2.34 184 116 63 34 2.4 192 121 65 36 56

流量 (l/sec) 動水勾配 ( ) ( ) 数字は 内径を示す φ13 φ16 φ20 φ25 φ30 PPφ 40 (35.0) φ40 (38.6) PPφ 50 (44.0) φ50 (50.0) 2.5 207 130 70 38 2.6 222 140 75 41 2.7 238 150 81 44 2.8 254 160 86 47 2.9 271 170 92 50 3.0 181 97 53 3.04 185 100 54 3.1 192 103 56 3.2 203 109 60 3.3 215 116 63 3.4 227 122 66 3.5 239 128 70 3.6 135 74 3.7 142 77 3.8 149 81 3.9 156 85 3.92 158 86 4.0 163 89 4.1 171 93 4.2 179 97 4.3 186 101 4.4 194 105 4.5 202 110 4.6 114 4.7 119 4.8 123 4.9 128 5.0 133 5.5 158 呼び径を有効口径として算出した ただし φ40 mm φ50 mmについては 実内径を用いた 57

図表 6-2 ヘーゼン ウィリアムス公式図表 h=10.666 C -1.85 D -4.87 Q1.85 l Q=0.27853CD 2.63 I 0.54 Q: 流量 ( m3 /sec) C: 流速係数 D: 管内径 (m) I: 動水勾配 =h / l h: 摩擦損失水頭 (m) l: 延長 (m) 表 6-14 動水勾配早見表 ( ヘーゼン ウィリアムス公式 ) 流量 (l/sec) 動水勾配 ( ) ( ) 数字は 内径を示す φ65 (64.9) φ75 (73.0) φ80 (76.7) 流量 (l/sec) 内が V=2.0m/sec 以下となる範囲 動水勾配 ( ) ( ) 数字は 内径を示す φ65 (64.9) φ75 (73.0) φ80 (76.7) 1.5 6.5 3.7 2.9 2.5 17 9.4 7.4 1.6 7.3 4.1 3. 2.6 18 10 8.0 1.7 8.2 4.6 3.6 2.7 19 11 8.5 1.8 9.1 5.1 4.0 2.8 21 12 9.1 1.9 10 5.7 4.5 2.9 22 12 9.7 2.0 11 6.2 4.9 3.0 23 13 10 2.1. 12 6.8 5.4 3.1 25 14 11 2.2 13 7.4 5.8 3.2 26 15 12 2.3 14 8.1 6.3 3.3 28 16 12 2.4 15 8.7 6.9 3.4 30 17 13 58

流量 (l/sec) 動水勾配 ( ) ( ) 数字は 内径を示す 流量 (l/sec) 動水勾配 ( ) ( ) 数字は 内径を示す φ65 (64.9) φ75 (73.0) φ80 (76.7) φ65 (64.9) φ75 (73.0) φ80 (76.7) 3.5 31 18 14 6.8 106 60 47 3.6 33 18 15 6.9 109 62 48 3.7 34 19 15 7.0 112 63 50 3.8 36 20 16 7.1 115 65 51 3.9 38 21 17 7.2 118 67 52 4.0 40 22 18 7.3 121 68 54 4.1 42 23 18 7.4 124 70 55 4.2 44 25 19 7.5 127 72 56 4.3 45 26 20 7.6 130 74 58 4.4 47 27 21 7.7 134 75 59 4.5 49 28 22 7.8 137 77 61 4.6 52 29 23 7.9 140 79 62 4.7 54 30 24 8.0 143 81 64 4.8 56 31 25 8.1 147 83 65 4.9 58 33 26 8.2 150 85 67 5.0 60 34 27 8.3 153 87 68 5.1 62 35 28 8.4 157 89 70 5.2 65 36 29 8.5 160 90 71 5.3 67 38 30 8.6 164 92 73 5.4 69 39 31 8.7 167 94 74 5.5 72 40 32 8.8 171 96 76 5.6 74 42 33 8.9 175 99 77 5.7 77 43 34 9.0 178 101 79 5.8 79 45 35 9.1 182 103 81 5.9 82 46 36 9.2 186 105 82 6.0 84 47 37 9.3 189 107 84 6.1 87 49 38 9.4 193 109 86 6.2 89 50 40 9.5 197 111 87 6.3 92 52 41 9.6 201 113 89 6.4 95 54 42 9.7 205 116 91 6.5 98 55 43 9.8 209 1118 93 6.6 100 57 45 9.9 213 120 94 6.7 103 58 46 10.0 217 122 96 実内径を用いて算出した 59

表 6-15 継手類損失水頭の直管換算表 器具 名 樹脂コーティング継手 その他 の継手類 エルボ エルボ チーズ チーズ 口径 90 45 分流 直流 継手類管端防食継手 ( 防食コア内臓 ) エルボ エルボ チーズ チーズ 90 45 分流 直流 ソケット 測定 流量 (l/min) 13 0.6 0.36 0.9 0.18 1.6 1.1 1.8 0.5 0.2 (3.0) (2.2) (3.8) (0.9) (0.4) 20 0.75 0.45 1.2 0.24 1.8 1.2 2.3 0.4 0.3 (3.0) (1.9) (3.8) (0.5) (0.4) 25 0.9 0.54 1.5 0.27 1.9 1.3 2.3 0.4 0.3 (2.7) (1.8) (3.2) (0.5) (0.4) 30 1.2 0.72 1.8 0.36 2.6 1.6 2.7 0.4 0.3 (3.6) (2.1) (3.6) (0.4) (0.3) 40 1.5 0.9 2.1 0.45 2.6 1.7 2.7 0.3 0.2 (3.3) (1.9) (3.5) (0.4) (0.3) 50 2.1 1.2 3.0 0.6 2.7 1.5 2.7 0.3 0.3 (3.3) (1.8) (3.4) (0.4) (0.5) 75 3.0 1.8 4.5 0.9 3.3 1.7 3.5 0.4 0.4 (4.6) (2.4) (4.9) (0.5) (0.5) 100 4.2 2.4 6.3 1.2 3.2 1.9 3.5 0.4 0.4 (4.7) (2.6) (4.9) (0.5) (0.5) 150 6.0 3.5 9.0 1.8 摘要 ( ) 外数値は 塩ビライニング鋼管用 ( ) 内数値は ポリ粉体ライニング鋼管用いずれも測定流量時の数値である 10.5 19.6 19.6 55.7 75.7 124.4 293.4 501.9 5. 損失水頭の計算と管径の決定 (1) 直結給水方式による給水直結給水における設計使用水量 ( 瞬時最大流量 ) の算出については 各種の方法があるが ここでは 同時使用率を考慮した計算方法 について説明する この方法では 区間流量の下流側の取付水栓数に対する同時開栓数から計算し求める 60

( 例題 1) 下図のような給水装置 ( 例 ) において 損失水頭を計算し管径を決定する 配水管水圧 0.245MPa (2.5kgf/ cm2 ) ア. 設計にあたっての条件 ( ア ) 管径は仮定したものである ( イ ) 給水栓は全てφ13 mmとし 1 栓あたり使用水量は0.2l/sec とする ( ウ ) 使用栓数は同時使用率を考慮した給水栓数から求める ( 表 6-3) による ( エ ) 継手類の損失水頭は省略する ( オ ) 器具類等の直管換算長はすべて最小値を用いる ( 表 6-12) による ( カ ) 瞬間湯沸器の作動圧は0.049MPa(0.5kgf/ cm2 ) とする ( キ ) 動水勾配はウエストン公式図表より求める ( 図表 6-1) による ( ク ) 配水管計画最小動水圧 ( 設計水圧 ) は 0.245MPa(2.5kgf/ cm2 ) とする イ. 計算の方法 ( ア ) 区間 器具の名称 ( イ ) 管種及び仮定した管径 ( ウ ) 各区間以降の給水栓 器具数 ( エ ) 同時使用率を考慮した給水栓数 ( オ ) 各区間の流量を計算 ( カ ) ウエストン公式図表より動水勾配を求める ( キ ) 管長及び器具類の直管換算長を集計する ( 表 6-12) による ( ク ) 各区間の損失水頭を計算する ( ケ ) 給水栓 器具の立ち上がり高さを求める ( コ ) 総損失水頭を計算する計算の結果 総損失水頭に配水管の中心線から給水栓までの立ち上がり高さを加えた水頭 ( 所要水頭 ) が 配水管計画最小動水圧 ( 設計水圧 ) 以内であればその管径に決定する もしそれ以上であれば 管径を仮定し直し 適合するまで計算を繰り返し決定する 61

損失水頭計算書 ( 器具類の損失水頭を換算長にして設計したもの ) 区間及び器具 口径mm 給水栓数 同時開栓数 1 ケの使用水量 流量 (l 動水勾配 実延長 m 換算長 m ( 個 ) ( 個 ) (l/sec) /sec) ( ) 合計 損失水 頭 A-B 20 3 2 0.2 0.4 108 8.0 サドル付 分水栓 0.5 止水栓 8.0 小計 16.5 1.78 B-C 13 3 2 0.2 0.4 777 5.0 メータ 3.0 小計 8.0 6.21 C-D 13 2 2 0.2 0.4 777 3.0 小計 3.0 2.33 D-E 13 1 1 0.2 0.2 228 7.5 水抜栓 3.0 分岐水栓 3.0 小計 13.5 3.07 立上り 0.5 瞬間給湯器の作動圧 合計 18.89 5.0 C-F 13 1 1 0.2 0.2 228 1.5 水抜栓 3.0 給水栓 3.0 小計 7.5 1.71 立上り 1.2 A-C 7.99 合計 10.90 D-G 13 1 1 0.2 0.2 228 1.0 水抜栓 3.0 ボール 4.0 タップ 小計 8.0 1.82 立上り 1.0 A-D 10.32 合計 13.14 A-E 18.89<25.0m A-F 10.90<25.0m A-G 13.14<25.0m それぞれ給水可能であり この管径に決定する 62

(2) 受水槽方式による給水受水槽への給水量は 受水槽の容量と使用水量の時間的変化を考慮し決める 設計 1 日使用水量は 建物種類別単位給水量 使用時間 使用人員表を参考にし 施設の規模と内容 給水区域内における他の使用実態などを考慮し決定する ( 表 6-7) によるア. 計画 1 日使用水量の算定方法 ( ア ) 1 人 1 日使用水量 使用人員 ( 単位床面積当り人員 床面積 ) ( イ ) 建築物の単位床面積当り使用水量 床面積イ. 受水槽への単位時間当り給水量設計 1 日使用水量 使用時間で求められる ウ. 受水槽容量の算定低置水槽は設計 1 日使用水量の4/10~6/10 程度 高置水槽は設計 1 日使用水量の1/10 程度をそれぞれ標準とする ( 例題 2) 有効床面積 800 m2の事務所ビルの受水槽装置の管径及び受水槽容量を求める 配水管水圧 0.245MPa (2.5kgf/ cm2 ) エ. 設計にあたっての条件 ( ア ) 管径は 仮定したものである ( イ ) 居住人員及び使用水量等は 表 6-7 で求める ( ウ ) 器具類等の直管換算長はすべて最小値を用いる ( 表 6-12) による ( エ ) 配水管計画最小動水圧 ( 設計水圧 ) は 0.245MPa(2.5kgf/ cm2 ) とする オ. 計算の方法 ( ア ) 設計 1 日使用水量を算出し設計水量を求める ( イ ) 表 6-7 より有効面積当りの人員 0.15 人 / m2 1 人 1 日当り給水量 100l/( 人 日 ) 1 日の使用時間 8h/d 63

設計 1 日の使用水量 (Q)= 単位床面積当り人員 床面積より =0.15 人 / m2 100l/( 人 日 ) 800 m2 =12,000l/d =12.0 m3 /d となる 単位時間当り給水量 = 設計 1 日使用水量 1 日の使用時間より =1,500l/h =0.42l/s となりこの単位時間当り給水量が設計水量となるカ. 受水槽の決定受水槽の有効容量は次のとおり決定する有効容量 V=(1 日の使用水量 )12.0 m3 4/10~6/10 =4.8~7.2 m3キ. メーターの決定 ( 表 6-9 より ) 設計水量は1.5 m3 /h min 使用水量 max φ13 0.1 m3 /h < 1.5 m3 /h > 1.0 m3 /h φ20 0.2 m3 /h < 1.5 m3 /h < 1.6 m3 /h よってメーターはφ20 である ク. 吐水量 φ20 延長 L= 実延長 + 直管換算長 =16.8+0.5( サドル付分水栓 )+8.0( 止水栓 )+8.0( メーター ) +8.0( 水抜栓 )+0.15( ゲートバルブ )+8.0( ボールタップ ) =49.45 動水勾配は I=(H-h )/L=(25-1.8)/49.45=469/1,000 ウエストン公式図表より約 Q=0.88l/s =3.17 m3 /h 3.17 m3 /h>1.5 m3 /h ゆえに設計水量を得ることができる ケ. 口径別動水勾配比給水装置の水理計算において 分岐以降の給水管口径が異なる場合計算をしやすくするため同一口径に換算することができる その場合は次の表を参考にすること ( 注 ) この表は流量 水圧及び摩擦損失水頭を同一にした時の管延長比率である 64

口径mm ウエストン公式 (Q=1l/s) ( 有効数字上位 2 桁とする ) 13 20 25 30 40 50 換算口径mm 13 1.0 20 7.6 1.0 25 22.0 2.9 1.0 30 50.0 6.5 2.4 1.0 40 199.0 25.0 8.9 3.8 1.0 50 530.0 71.0 25.0 11.0 2.9 1.0 ヘーゼン ウイリアムス ( 有効数字上位 2 桁とする ) 口径mm 75 100 150 200 換算口径mm 75 1.00 100 4.06 1.00 150 29.25 7.21 1.00 200 118.71 29.25 4.87 1.00 ( 例題 3) 4DK 30 戸の共同住宅の受水槽装置の管径及び受水槽容量を求める 配水管水圧 0.245MPa (2.5kgf/ cm2 ) エ. 設計にあたっての条件 65

( ア ) 管径は 仮定したものである ( イ ) 住居人員及び使用水量等は 表 6-7 で求める ( ウ ) 器具類等の直管換算長はすべて最小値を用いる ( 表 6-11) による ( エ ) 配水管計画最小動水圧 ( 設計水圧 ) は 0.245MPa(2.5kgf/ cm2 ) とする オ. 計算の方法 ( ア ) 設計 1 日使用水量を算出し設計水量を求める ( イ ) 表 6-7 より 1 戸当りの人員 4.0 人 / 戸 1 人 1 日当り給水量 250l/( 人 日 ) 1 日の使用時間 12h/d 設計 1 日の使用水量 (Q)= 戸数 1 戸当りの人員 1 人 1 日当り給水量 =30 戸 4.0 人 / 戸 250l/( 人 日 ) =30,000l/d =30.0 m3 /d となる 単位時間当り給水量 = 設計 1 日使用水量 1 日の使用時間より =30,000l/d 12 h/d =2,500l/h =0.61l/s となり この単位時間当り給水量が設計水量となる カ. 受水槽の決定 受水槽の有効容量は次のとおり決定する 有効容量 V=(1 日の使用水量 )30.0 m3 4/10~6/10 =12.0~18.0 m3 キ. メーターの決定 ( 表 6-9 より ) 設計水量は2.5 m3 /h min 使用水量 max φ25 0.23 m3 /h < 2.5 m3 /h > 2.5 m3 /h φ40 0.4 m3 /h < 2.5 m3 /h < 6.5 m3 /h よってメーターはφ40 である ク. 吐水量 φ40 延長 L= 実延長 (φ40)+ 直管換算長 (φ40) =26.5+0.3 3( 仕切弁 )+15.0( メーター )+17.0( 水抜栓 )+ 0.3( ゲートバルブ )+20.0( ボールタップ定水位弁 ) =79.7 動水勾配は I=(H-h )/L=(25-2.0)/79.7=23/79.7=289/1,000 66

ウエストン公式図表より約 Q=2.9l/s =10.44 m3 /h 10.44 m3 /h>2.5 m3 /h ゆえに設計水量を得ることができる 67