平成 30 年 8 月版 関市自主防災会 防災訓練メニュー 関市危機管理課
はじめに 近年は 日本各地で地震が起こり 台風 土砂災害で毎年のように被害がでています いざという時に被害に合わないためには 日ごろから備えておくことが大切です 個人 家庭でできる備え 隣近所や自主防災会でできる備えを 関市自主防災会防災訓練メニュー としてまとめました 定期的に個人 家庭の備えを確認したり 地域での防災訓練に取り入れたりするなど 防災 について意識してみましょう プラスワン訓練が あなたと家族のいのちを守ることにつながります また 地域の特性や構成員によって効果的な訓練は変わってくるでしょう 計画や反省を通じて 地域に合った訓練を繰り返し行いましょう 防災って?? 自然現象での被害 ( 災害 ) を起きる前に防止すること災害が発生した場合に被害が広がるのを防ぐこと災害からの復旧をはかること ( 災害対策基本法第一章第二条第二項 )
目次 訓練 No. 1 非常持出袋 & 備蓄品の点検をしよう 2 家族防災会議 3 シェイクアウト訓練 4 災害用伝言ダイヤル (171) 体験利用 5 家庭内 DIG 訓練 6 備蓄食料を食べよう ( ローリングストックのススメ ) 7 避難訓練 8 耐震診断と家具の固定をしましょう! 9 避難行動要支援者への支援訓練 10 災害図上訓練 (DIG 訓練 ) 11 地域の危険個所チェック 12 防災資機材点検訓練 13 初期消火訓練 14 救急法講習 15 炊出し訓練 16 情報収集 伝達訓練 17 避難所運営訓練 18 自主防災会活動訓練 自宅や家族でできる防災訓練 自主防災会で行える防災訓練
訓練 No. 1 非常持出袋 & 備蓄品の点検をしよう 訓練内容 非常持出品は 災害から避難するときに始めに持ち出すものです 非常備蓄品は 災害 から復旧するまでの数日間を支えるものです 事前に用意しておきましょう 薬やメガネなど 自分だけが使うもの は準備してありますか? いざという時に使えますか? 非常持出袋 非常食 飲料水 懐中電灯 携帯ラジオ 貴重品 救急セットなど 非常備蓄品 食料品 飲料水 ( ひとり 1 日 3l) できれば一週間分 燃料 簡易トイレ 毛布 ラップ 食器など 訓練 No. 2 家族防災会議 訓練内容 台風がきたとき 地震が発生したときのことを想定して 家族で話し合います 緊急連絡先や 連絡の取り方 最寄りの病院 避難場所 避難所について確認しましょう いのちを守る方法も話し合ってみましょう 平日 休みの日 家族みんなはどこにいる? 家族の集合場所 連絡先は? 台風のとき 家の周りに飛びそうなものはない? 地震のとき ごはんはどうする? トイレはどうする?
訓練 No. 3 シェイクアウト訓練 訓練内容 地震が発生すると 家具の転倒や落下 ガラスの飛散などの危険があります いのちを守るためには まず低く 頭を守り 動かない という行動が効果的です 時報や 定時音楽を合図にいのちを守る行動をとりましょう ( 例 ) 丈夫な机があれば 訓練 No. 4 災害用伝言ダイヤル (171) 体験利用 訓練内容 災害用伝言ダイヤルとは 地震などの災害の発生により 被災地への通話が増加し つ ながりにくい状況になった場合に提供が開始される声の伝言板のこと 体験利用提供日毎月 1 日 15 日 (0:00~24:00) 正月三が日 (1 月 1 日 0:00~1 月 3 日 24:00) 防災週間 (8 月 30 日 9:00~9 月 5 日 17:00) 防災とボランティア週間 (1 月 15 日 9:00~1 月 21 日 17:00) 体験方法 電話機で 171 をダイヤルし ガイダンスに沿ってメッセージを録音 又は再生を行う 詳細参考 : 東日本電信電話株式会社
訓練 No. 5 家庭内 DIG 訓練 訓練内容 DIG とは 地図を囲みながら参加者全員で災害時の対応策などを考える訓練のことで す わが家の危険度をチェックしてみましょう ステップ1 自宅の平面図を描く ステップ2 危険な場所を探す ブロック塀はある? 家具は固定してある? 地震の揺れで飛んでくるような小さな家電はある? 家具が倒れて塞がる扉はある? 普段居る場所は安全? ステップ3 ブレーカー 元栓等の位置を確認停電回復後の通電火災に注意! ステップ4 避難経路の確認ステップ5 震災後の生活を考えるどの部屋で生活する? 食料 飲料水はどうする? トイレは? 寒さはしのげる? 訓練 No. 6 備蓄食料を食べよう ( ローリングストックのススメ ) 訓練内容 備蓄食料の賞味期限をチェックして 食べながら買いながら備蓄していきましょう 保存期間が長いもののなかには 食べ慣れない味があるかもしれません 災害時を想像して こういった味のごはんを食べるのか これは美味しく食べられる と試食するのも良いでしょう 備蓄しっぱなしではなく 賞味期限が来る前に食べる 食べたら新しく追加する という循環備蓄を推奨します
訓練 No. 7 避難訓練 訓練内容 避難するときは 混乱防止のためにお互いに協力し合うことが大切です 自分自身が行く避難場所や避難所を知っておきましょう 避難場所は自主防災会で決めた公民館や公園など 市が指定する避難所は小中学校です ( ただし災害によっては避難できません ) 災害時を想定して 非常持出袋を持って徒歩で避難行動をとりましょう 避難訓練後は 関市災害対策本部地区支部へ避難者数の報告をしてください 避難する前に 火の元の確認ヘルメットで頭を保護外出中の家族にはメモを残すなどして家族で連絡をとりあう避難は徒歩でお年寄りや子どもの避難は時間がかかります近所の人たちと声をかけあって避難しよう 訓練 No. 8 耐震診断と家具の固定をしましょう! 訓練内容 昭和 56 年以前に建てられた木造住宅は 古い耐震基準で建てられているため 耐力壁の少なさや配置等バランスの悪さ等から地震による被害を受け易いと言われています 地震による被害を減らすため 関市では無料で耐震診断を実施しています ( 都市計画課へ要申請 ) また 耐震診断だけでなく 家具の固定など地震災害で被害を受けないための備えが大切です
訓練 No. 9 避難行動要支援者への支援訓練 訓練内容 地区内に住んでいる 災害時に自力での避難が困難な高齢者や障がい者の避難支援を行います 実際に 高齢者や障がい者の方が訓練に参加することが困難な場合には 訪問して声をかけるなど災害時の支援活動がスムーズに行えるようコミュニケーションを図りましょう 日ごろから高齢者や障がい者との交流を密にしておきましょう挨拶や声掛けなど高齢者や障がい者自身の防災能力を高めましょう防災訓練への参加など高齢者や障がい者の身になり 避難経路を確認地域での支援 協力体制を具体化する 訓練 No.10 災害図上訓練 (DIG 訓練 ) 訓練内容 大きな地図を用いて 地域で大きな災害が発生する事態を想定し 危険が予測される地帯や防災上必要な情報 ( 避難経路 避難場所など ) を書き込み 参加者の間で情報を共有する訓練です 地図には災害用備蓄倉庫や消防団や医療機関など地域の資源を書き込むとよいでしょう 完成した地図は地域の防災マップとして活用します 災害図上訓練に必要なもの地域の地図 (A3サイズ~) マジックペン 付箋 シールハザードマップ DIG: 地図を囲みながら参加者全員で災害時の対応策などを考えること Disaster Imagination Game
訓練 No.11 地域の危険個所チェック 訓練内容 ハザードマップや災害図上訓練で作成した防災マップをもとに 実際に地域の危険個所に出向いて確認します 現地で 高齢者の方など過去の水害や土砂災害に詳しい人から話を聞くなどして 災害の歴史について学ぶことも効果的です また 災害備蓄倉庫や消火栓 防災行政無線のスピーカーなどの防災関連設備の場所を確認しましょう 地域にとっての危険個所だけではなく 子どもにとっての危険個所もチェックしてみましょう 通学路など 普段から使用する道路上に危険はありませんか? 訓練 No.12 防災資機材点検訓練 訓練内容 市で整備している防災備蓄倉庫や 自主防災会で備蓄している防災資材を点検しみんなで使ってみましょう 発電機など定期的にエンジンを始動しないと動かなくなってしまいます 日ごろから定期的に点検し いざという時に使えるようにしましょう 習うより慣れる が大切です また 本当に必要な備蓄品はなにかを話し合いましょう なお 市が整備した防災備蓄倉庫は 市の委嘱を受けた防災指導員が管理者ですので使用の際はご連絡ください
訓練 No.13 初期消火訓練 訓練内容 初期消火を確実に行うことができれば 火災の被害を最小限に抑えることができます しかし 消火活動には常に危険が存在することを忘れないでください 出火場所 燃えている物 炎 煙の状況は様々で 初期消火方法も様々です 地域の実情に合わせた初期消火訓練を行ってください 初期消火方法消火器による初期消火消火栓を利用した初期消火軽可搬ポンプによる初期消火バケツリレー 消防職員からの指導 消火トレーナーの使用を希望する場合は 最寄りの消防署へ届 け出をしてください 訓練 No.14 救急法講習 訓練内容 あなたの近くで人が倒れ 呼吸も心臓も止まってしまったらどうしますか 救急車が到着するまでにできることがあります 大切な命を助けるためには スムーズな連携プレーが欠かせません 心肺蘇生法 (CPR) やAEDの取扱いを知りいざという時に備えましょう 消防職員からの指導 AED トレーナー等の使用を希望する場合は 最寄りの消防署 へ届け出をしてください
訓練 No.15 炊出し訓練 訓練内容 大規模な災害が発生すると ライフラインがストップし 流通も混乱するなど食料などの入手が困難になります 物資供給まで自力で対処し 協力して給食 給水活動が行えるよう訓練します ハソリ ( 大型炊飯装置 ) の使い方を覚えましょう アルファ米 ハイゼックス袋を使用した炊出しをしてみましょう 訓練 No.16 情報収集 伝達訓練 訓練内容 災害が発生した場合は 通信手段の途絶や混乱が生じるため 思うように必要な情報を得ることが難しくなります 不確かな情報で混乱することのないよう いち早く周囲の状況を把握し 正確な情報を伝えることが大切です 自主防災会内で起きていることは何か? 模造紙やホワイトボードにまとめて情報を共有しましょう いつ 何が どこで 何を どうして どのように を知りましょう 市やラジオ テレビからの情報を自主防災会内にどのように伝達しますか
訓練 No.17 避難所運営訓練 訓練内容 地震などで住居が使えない場合など 当面の生活を避難所で過ごすことがあるかもしれません 避難生活が長期にわたる場合には 適切なルールをつくり できるだけストレスを溜めない生活が大切です そのために 避難所の運営は自主防災会など避難者自身で行うことが望ましいとされています そこで 事前に訓練を通して運営方法について検討しておくと良いでしょう 避難スペースの使い方 避難生活のルールはどうするか? テレビを視聴する時間帯や 消灯時間はいつがよい? 飲酒や 喫煙スペース ペットの管理や トイレなどの管理 掃除 はどうする? 避難所運営ゲーム (HUG) 避難者をカードに見立て 体育館図に配置していくカードゲーム 訓練 No.18 自主防災会活動訓練 訓練内容 自主防災会は近所の人たちと協力し合い 災害時に避難 救助などの防災活動を迅速に団結して行う組織です 訓練を通じて 自主防災会活動への理解と連携を深めましょう 訓練では 避難訓練等を通じて各々の役割を確認していくと効果的です 自主防災会活動には様々な担当があります 下記以外にも自主防災会によっては設けてあります ( 例 ) 会長 副会長 : 統括を行う 災害対策本部 地区 地域支部へ情報伝達する 情報担当 : 地域の被害状況や避難者数などを収集する 消火担当 : 初期消火活動などを行う 救出救護担当 : 負傷者の救出救護を行う 避難誘導担当 : 避難場所 避難所に住民を誘導する 給食給水担当 : 炊出しや配給を行う 水防担当 : 浸水区域等を把握し 河川の増水等に備える