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ており 土地の個別的要因に係る補正が全て考慮されたものとなっていることから 土地の形状 道路との位置関係等に基づく個別的要因に係る補正 すなわち評価通達 15(( 奥行価格補正 )) から 20(( 不整形地の評価 )) まで及び 20-3(( 無道路地の評価 )) から 20-6(( 容積率の異な

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

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し, これを評点 1 点当たりの価額に乗じて, 各筆の宅地の価額を求めるものとしている 市街地宅地評価法は,1 状況が相当に相違する地域ごとに, その主要な街路に沿接する宅地のうちから標準宅地を選定し,2 標準宅地について, 売買実例価額から評定する適正な時価を求め, これに基づいて上記主要な街路の

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73,800 円 / m2 幹線道路背後の住宅地域 については 77,600 円 / m2 という結論を得たものであり 幹線道路背後の住宅地域 の土地価格が 幹線道路沿線の商業地域 の土地価格よりも高いという内容であった 既述のとおり 土地価格の算定は 近傍類似の一般の取引事例をもとに算定しているこ

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b c.( 略 ) 2 不動産取得税の軽減に係るの発行信託会社等の地方税法附則第 11 条第 12 項に基づく不動産取得税の軽減のための同法施行令附則第 7 条第 12 項に規定するの発行等については 以下のとおり取り扱うものとする イ ロ.( 略 ) 載があること c d.( 略 ) 2 不動産取

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目次 ( )

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02_(案の2①)概要資料(不均一)

総務省が所管する地方税法ではなく 財務省が所管する国有財産法の適用を受けるとのことであり 実施機関の本件決定は失当である (2) 本件は 国税庁からの教示による公文書公開請求であり これを実施機関が非公開決定するとは言語道断である (3) 尖閣諸島の国有化は 日本と中国の外交問題に発展していることも

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◆JREI固定インフォ No18◆◆〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

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9 試験研究費の額に係る法人税額の特別控除額 2 10 還付法人税額等の控除額 3 11 退職年金等積立金に係る法人税額 4 12 課税標準となる法人税額又は個別帰属法人税額及びその法人税割額 の5の欄 ) リース特別控除取戻税額( 別表 1(2) の5の欄又は別表 1(3)

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Transcription:

参考資料 1 天神 5 丁目本件土地及び状況類似地域 1 2 本件土地評価 ( 平成 18 年度分 ) の手順等について (1) 本件土地の評価の手順及び内容 2 (2) 基準容積率及び行政条件の格差率 3 (3) 緩和措置適用による影響 ( 試算 ) 6 3 参考条文 ( 地方税法 地方自治法抜粋 ) 7

1 天神 5 丁目本件土地及び状況類似地域 天神 5 丁目 本件土地 1 状況類似地域 標準宅地

2 本件土地評価 ( 平成 18 年度分 ) の手順等について (1) 本件土地の評価の手順及び内容 ( 修正前の価格及び修正後の価格の比較 ) 項目修正前修正後 1 用途地区の区分 普通商業地区 2 状況類似地域の 天神 5 丁目の中低層の店舗, 事務所等が連たん 区分 する地域 3 標準宅地の選定 4 本件標準宅地の価格 ( 時価 ) 5 本件標準宅地が面する街路の路線価 6 本件土地が面する街路の路線価 7 本件土地の1m2あたりの評点数 8 本件土地の価格 ( 下落修正前 ) 中央区天神 5 丁目 54 番 ( 鑑定評価価格 ) 262,000 円 / m2 0.7 = 183,400 円 / m2 H17.1.1 現在, 画地計算の適用がないとした価格 183,400 点 / m2 ( 標準宅地が面する街路と本件土地が面する街路の比較 ) ア街路条件 ±0 イ接近条件 -1( 地区中心 < 天神 > への距離 -1) ウ環境条件 -3( 商業密度 -3) エ行政条件 ±0 183,400 点 / m2 ( ア 1.00 イ 0.99 ウ 0.97 エ 1.00 0.96) 176.000 点 / m2 ( 正面路線価 ) (1) 画地計算法を適用する画地本件土地 1 筆を1 画地と認定 (2) 適用した補正率ア間口狭小補正率 0.97 イ奥行長大補正率 0.99 176,000 点 / m2 ア 0.97 イ 0.99 169,012 点 / m2 (1m2当たり評点数) 169,012 点 / m2 (1m2当たり評点数) 91.96 m2 ( 地積 ) 1 円 / 点 ( 評点 1 点当たり価額 ) 15,542,343 円 ( 価格 ( 下落修正前 )) 修正なし ( 標準宅地が面する街路と本件土地が面する街路の比較 ) ア街路条件 ±0 イ接近条件 -1( 地区中心 < 天神 > への距離 -1) ウ環境条件 -3( 商業密度 -3) エ行政条件 -4( 基準容積率 -4) 183,400 点 / m2 ( ア 1.00 イ 0.99 ウ 0.97 エ 0.96 0.92) 168.700 点 / m2 ( 正面路線価 ) (1) 画地計算法を適用する画地本件土地 1 筆を1 画地と認定 (2) 適用した補正率ア間口狭小補正率 0.97 イ奥行長大補正率 0.99 168,700 点 / m2 ア 0.97 イ 0.99 162,002 点 / m2 (1m2当たり評点数) 162,002 点 / m2 (1m2当たり評点数) 91.96 m2 ( 地積 ) 1 円 / 点 ( 評点 1 点当たり価額 ) 14,897,703 円 ( 価格 ( 下落修正前 )) 9 本件土地の価格 ( 固定資産課税台帳登録価格 ) 15,542,343 円 ( 価格 ( 下落修正前 )) 0.980( 地価下落に伴う修正率 ) 14,897,703 円 ( 価格 ( 下落修正前 )) 0.980( 地価下落に伴う修正率 ) 15,231,496 円 ( 価格 ) 14,599,748 円 ( 価格 ) 上記の表は平成 25 年 3 月 21 日付け審査委員会決定書の別紙 2 及び別紙 4によるものである 2

(2) 基準容積率及び行政条件の格差率 1 建築基準法第 52 条第 2 項, 第 7 項及び第 9 項に基づく容積率の制限及び緩和措置について ア容積率には, 指定容積率と基準容積率があり, 前者は都市計画法により地域的に指定された容積率で, 後者は建築基準法により個別の土地によって決まる容積率である 基準容積率は, 建築基準法第 52 条第 1 項により指定容積率以下でなければならないとされている 建築基準法第 52 条には, 第 1 項から第 14 項において, 容積率の制限及び緩和措置が設けられているが, そのうち第 2 項, 第 7 項及び第 9 項は土地の状態に起因する容積率に係る規定である イ建築基準法第 52 条第 2 項敷地の前面道路の幅員が 12m 未満の場合は, 当該土地の基準容積率が下記のとおり制限を受ける 前面道路の幅員( 本件標準宅地や本件土地の場合は6m) に各都市計画区域ごとに定められた数値 ( 本件標準宅地や本件土地が属する商業地域では 6/10) を乗じて得られる数値 と 指定容積率 ( 本件標準宅地の場合は,400% と 500% の地域にまたがっており, 本件土地の場合は 400 % となっている ) を比較して, 原則として低い方が適用され, その数値が基準容積率となる ウ建築基準法第 52 条第 7 項敷地が複数の容積率の地域等にまたがる場合は, 面積比により各部分の基準容積率を加重平均し, 当該土地の基準容積率を求める エ建築基準法第 52 条第 9 項敷地が特定道路 ( 幅員 15m 以上 ) から延長が 70m 以内であって, その前面道路の幅員が6m 以上 12m 未満の場合は, 下記によって計算した数値 (Wa) 分, 上記イの建築基準法第 52 条第 2 項の前面道路の幅員が広いものとみなされ, その分, 前面道路の幅員に各都市計画区域ごとに定められた数値を乗じて得られる数値 が大きくなることで, 結果として容積率が緩和される 特定道路 15m 以上 70m 敷地 L 道路 70-L Wr (12-Wr) (70-L) Wa= 70 Wa: 緩和される道路幅員 Wr: 実際の道路幅員 (6m~12m) L: 特定道路から敷地までの最短延長距離 12-Wr Wa 緩和される道路幅員 3

2 本件標準宅地と本件土地の基準容積率及び行政条件の格差率の算定方法 (1) 本件標準宅地の基準容積率 本件標準宅地は, 正面街路の幅員が6m, かつ, 敷地が幅員 15m 以上の特定道路から 70mの範囲内 (51m) にあり, 指定容積率が 400% と 500% の地域にまたがっている (400% 部分が 14.3%,500% 部分 が 85.7%) ことから, 下記のとおり, 各部分の面積の敷地面積に対する割合を乗じて, 本件標準宅地の 基準容積率を求める 項目 説明 ア指定容積率 400% の部分の基準容積率 (1) 道路幅員による容積率の制限 6m 6/10 = 360% (2) 特定道路からの距離による (1) の道路幅員の緩和 1 (12m-6m) (70m-51m) = 緩和幅員 1.62m 70m ( 小数点 3 位以下切り捨て ) 2 緩和後の幅員による容積率の計算 ( 現況幅員 6m+ 緩和幅員 1.62m) 6/10 457%( 小数点以下切り捨て ) 3 基準容積率 指定容積率 400 2の容積率の比較から当該部分の基準容積率 400% イ指定容積率 500% の部分の基準容積率 (1) の道路幅員による制限,(2) 特定道路による緩和も上記 1と同じ ( 現況幅員 6m+ 緩和幅員 1.62m) 6/10 457%( 小数点以下切り捨て ) 指定容積率 500 (2)2の容積率の関係から当該部分の基準容積率 457% ウ各部分の基準容積率 ( 上記アの部分 ) ( 上記イの部分 ) 基準容積率 の加重平均による本 面積比 容積率 面積比 容積率 件標準宅地の基準容積率 14.3% 400% + 85.7% 457% 449% (2) 本件土地の基準容積率本件土地は, 正面街路の幅員が6m, かつ, 敷地が幅員 15m 以上の特定道路から 70mの範囲内 (48m) にあり, 指定容積率が 400% であることから, 下記のとおり, 本件土地の基準容積率を求める 項目説明ア指定容積率 400% の (1) 道路幅員による容積率の制限部分の基準容積率 6m 6/10 = 360% (2) 特定道路からの距離による (1) の道路幅員の緩和 1 (12m-6m) (70m-48m) = 緩和幅員 1.88m 70m ( 小数点 3 位以下切り捨て ) 2 緩和後の幅員による容積率の計算 ( 現況幅員 6m+ 緩和幅員 1.88m) 6/10 472%( 小数点以下切り捨て ) 3 基準容積率指定容積率 400 2の容積率の比較から当該部分の基準容積率 400% 4

(3) 本件標準宅地が面する街路 ( 主要な街路 ) と本件土地が面する街路 ( その他の街路 ) の行政条件 の格差率の算定方法 指数型の格差率算出法 基準容積率 容積率 0 100 200 300 400 500 600 700 800 999 指数 0 0 3 13 23 33 43 53 63 63 本件標準宅地が面する街路と本件土地が面する街路の行政条件の格差率 本件標準宅地が面する街路の基準容積率 449% 本件土地が面する街路の基準容積率 400% 1 本件標準宅地が面する街路における指数, 本件土地が面する街路における指数を求める 本件標準宅地が面する街路の指数 容積率 400% 500%, 指数 23 33 の間に存在することから, 求める指数 = 23 + (33-23) (449-400) = 27.9 (500-400) 本件土地が面する街路の指数 容積率 400% のとき, 指数 23 であることから, 求める指数 = 23 2 それぞれの指数により, 本件標準宅地が面する街路に対する本件土地が面する街路の格差率を求める 100+23 求める指数 = -1 100-3.8-4 100+27.9 ( 小数点以下第 1 位四捨五入 ) 上記の表は平成 25 年 3 月 21 日付け審査委員会決定書の別紙 3によるものである 5

(3) 緩和措置適用による影響 ( 試算 ) 1 本件標準宅地指定容積率 審査委員会決定前 ( 緩和措置適用前 ) の基準容積率 審査委員会決定後 ( 緩和措置適用後 ) の基準容積率 400%~500% 360% 449% 2 天神 5 丁目状況類似地域の宅地 ( 個別の画地 ) 区 域 緩和措置適用前の基準容積率緩和措置適用後の基準容積率及び行政条件の格差率及び行政条件の格差率 ア指定容積率 400% の区域 基準容積率 360%,400% 格差率 0%,+3% ( ア ) 正面道路 (6m) に面する画地 基準容積率 360% 格差率 0% ( イ ) 正面道路 (10m) に面する画地 基準容積率 400% 格差率 +3% 基準容積率 400% 格差率 -4% ( ア ) 正面道路 (6m) に面する画地 基準容積率 400% 格差率 -4% ( イ ) 正面道路 (10m) に面する画地 基準容積率 400% 格差率 -4% イ指定容積率 400% と 500% にまたがる区域 基準容積率 360%,400% 格差率 0%,+3% ( ア ) 正面道路 (6m) に面する画地 基準容積率 360% 格差率 0% ( イ ) 正面道路 (10m) に面する画地 基準容積率 400% 格差率 +3% 基準容積率 403%~491% 格差率 -4%~+3% ( ア ) 正面道路 (6m) に面する画地 基準容積率 403%~491% 格差率 -4%~+3% ( イ ) 正面道路 (10m) に面する画地 基準容積率 484% 格差率 +3% ウ指定容積率 500% の区域 基準容積率 360%,400%,500% 格差率 0%,+3%,+12% ( ア ) 正面道路 (6m) に面する画地 基準容積率 360% 格差率 0% ( イ ) 正面道路 (8m) に面する画地 基準容積率 480% 格差率 +10% ( ウ ) 正面道路 (15m) に面する画地 基準容積率 500% 格差率 +12% 基準容積率 480~500% 格差率 +2%~+4% ( ア ) 正面道路 (6m) に面する画地 基準容積率 500% 格差率 +4% ( イ ) 正面道路 (8m) に面する画地 基準容積率 480% 格差率 +2% ( ウ ) 正面道路 (15m) に面する画地 基準容積率 500% 格差率 +4% ( 注 ) 上記の数値は, 指定容積率の各区域ごと 正面道路の幅員ごとに, 緩和措置適用後の基準容積 率が, 最大又は最小となる画地 ( 画地が1 箇所である場合は当該画地 ) を抽出の上算出した 3 緩和措置適用による天神 5 丁目状況類似地域の価格への影響 -8% から +4% の範囲内 ( 上記 2 の緩和措置適用前後の 格差率 の変動幅 ) 6

3 参考条文 地方税法 ( 昭和二十五年七月三十一日 ) ( 法律第二百二十六号 ) ( 土地又は家屋に対して課する固定資産税の課税標準 ) 第三百四十九条基準年度に係る賦課期日に所在する土地又は家屋 ( 以下 基準年度の土地又は家屋 という ) に対して課する基準年度の固定資産税の課税標準は 当該土地又は家屋の基準年度に係る賦課期日における価格 ( 以下 基準年度の価格 という ) で土地課税台帳若しくは土地補充課税台帳 ( 以下 土地課税台帳等 という ) 又は家屋課税台帳若しくは家屋補充課税台帳 ( 以下 家屋課税台帳等 という ) に登録されたものとする 地方自治法 ( 昭和二十二年四月十七日 ) ( 法律第六十七号 ) ( 住民監査請求 ) 第二百四十二条普通地方公共団体の住民は 当該普通地方公共団体の長若しくは委員会若しくは委員又は当該普通地方公共団体の職員について 違法若しくは不当な公金の支出 財産の取得 管理若しくは処分 契約の締結若しくは履行若しくは債務その他の義務の負担がある ( 当該行為がなされることが相当の確実さをもつて予測される場合を含む ) と認めるとき 又は違法若しくは不当に公金の賦課若しくは徴収若しくは財産の管理を怠る事実 ( 以下 怠る事実 という ) があると認めるときは これらを証する書面を添え 監査委員に対し 監査を求め 当該行為を防止し 若しくは是正し 若しくは当該怠る事実を改め 又は当該行為若しくは怠る事実によつて当該普通地方公共団体のこうむつた損害を補填するために必要な措置を講ずべきことを請求することができる 7