資料2 紙類の判断の基準等の設定に係る検討経緯について

Similar documents
本日の説明内容 1. グリーン購入法の概要 2. プレミアム基準策定ガイドライン

参考資料3(第1回検討会資料3)

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

- 1 - 農林水産省 経済産業省告示第一号国土交通省合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律(平成二十八年法律第四十八号)第三条第一項の規定に基づき 合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する基本方針を定めたので 同条第四項の規定に基づき 公表する 平成二十九年五月二十三日農林水産大臣山本有

参考資料3 紙類の判断の基準等に係る検討経緯について

グリーン購入品の表示の信頼性確保に関する調査手法の検証

図 ごみの減量化方策及び資源化方策の検討の進め方 2 市民 事業者 行政の役割資料 2-2 に示したとおり 今後のごみ処理においては ごみの減量化 資源化の推進が重要となり これらを実現するためには 各主体がそれぞれの役割を認識し 相互に協力しながら取り組む体制を整備する必要があります

2. 各検討課題に関する論点 (1) 費用対効果評価の活用方法 費用対効果評価の活用方法について これまでの保険給付の考え方等の観点も含め どう考 えるか (2) 対象品目の選定基準 1 費用対効果評価の対象とする品目の範囲 選択基準 医療保険財政への影響度等の観点から 対象となる品目の要件をどう設

npg2018JP_1011

02

<4D F736F F D208E9197BF D D88DDE C9F8FD892B28DB882CC8EC08E7B8FF38BB52B2B2E646F63>

資料 4 平成 26 年報告書に提言された取組のうち 回収率目標達成アクションプラン以外の取組状況について 平成 29 年 12 月 4 日 経 済 産 業 省 環 境 省

2013年3月○○日

Taro-~ jtd

スライド 1

2017 年 1 月 18 日 植物由来プラスチック 合成繊維を対象に含む商品類型における 認定基準の部分的な改定について 公益財団法人日本環境協会 エコマーク事務局 1. 改定の概要エコマークでは 植物由来プラスチック 合成繊維に関して 2014 年から調査を行い 2015 年 4 月に エコマー

事項を札幌市と契約候補者で協議し 仕様の調整を行う また 本業務の受託者は 業務に伴う費用の支払い等を含め 下記項目に係る業務全般を行うこととする (1) 運営団体へのアンケート調査及びヒアリング調査市内で子ども食堂等を運営している団体に対してアンケート調査を実施し 本市における子ども食堂等の開設状

( 単位 : 千 BDT) 製紙産業の木材チップ消費量 輸入広葉樹輸入針葉樹 国産広葉樹国産針葉樹

〔表紙〕

目 次 1 計画策定の意義 1 2 基本的方向 2 3 計画期間 2 4 対象品目 各年度における容器包装廃棄物の排出量の見込み 4 6 容器包装廃棄物の排出の抑制の促進するための方策に 関する事項 5 7 分別収集をするものとした容器包装廃棄物の種類及び当該容器 包装廃棄物の収集に係る

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

目 次. 計画策定の意義 2. 基本的方針 3. 計画期間 4. 対象品目 5. 各年度における容器包装廃棄物の排出量見込み ( 第 8 条第 2 項第 号 ) 2 6. 容器包装廃棄物の排出の抑制のための方策に関する事項 ( 第 8 条第 2 項第 2 号 ) 3 7. 分別収集をするものとした容

資料3-1 温室効果ガス「見える化」の役割について

資料3 船舶ワーキンググループにおける検討方針等について

第5回 国際的動向を踏まえたオープンサイエンスの推進に関する検討会 資料1-1

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

H28秋_24地方税財源

目 次 1. タムラグループの環境活動 1 2. グリーン調達基準 1 第 1 章総則 1 第 2 章取引先様への要求事項 3 第 3 章材料 部品等の選定基準 3 第 4 章取引先様への調査内容 4 附則 5


24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

資料3    既存品目の再商品化等について

<4D F736F F D AEE967B95FB906A81698C8892E894C5816A2E646F63>

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

目標を達成するための指標 第 4 章計画における環境施策 一般廃棄物焼却量 ( 家庭 事業所 ) ごみ 資源物の総排出量 平成 27 年度 (2015 年度 ) までに平成 15 年度 (2003 年度 ) に比べ 30% 削減平成 27 年度 (2015 年度 ) までに平成 15 年度 (200

第 3 章認定品の利用推進に関する基本方針 ( 認定品の周知 ) 第 6 認定品の製品情報については, 環境生活部環境政策課ホームページ等を参考とするものとする ( 認定品の使用 ) 第 7 工事等において, 認定品を積極的に使用するものとし, 資材の名称, 規格 寸法等の必要項目を設計図書 ( 条

目 次 1. トップランナー制度について 1トップランナー制度の概要について 3 2トップランナー基準に関する基本的な考え方について 5 3トップランナー基準に関する主な規定について 8 4トップランナー基準策定及び運用の流れについて 9 2. ラベリング制度について 1ラベリング制度の概要について

1

PowerPoint プレゼンテーション

岸和田市分別収集計画

日本機械学会 生産システム部門研究発表講演会 2015 資料

Microsoft Word - 【外務省】インフラ長寿命化(行動計画)

1. はじめに 1 需要曲線の考え方については 第 8 回検討会 (2/1) 第 9 回検討会 (3/5) において 事務局案を提示してご議論いただいている 本日は これまでの議論を踏まえて 需要曲線の設計に必要となる考え方について整理を行う 具体的には 需要曲線の設計にあたり 目標調達量 目標調達

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

取扱ガイド

被用者年金一元化法による追加費用削減について 昨年 8 月に社会保障 税一体改革関連法の一つとして被用者年金一元化法が成立 一元化法では 追加費用財源の恩給期間にかかる給付について 以下の配慮措置を設けた上で 負担に見合った水準まで一律に 27% 減額することとし 本年 8 月まで ( 公布から 1


12年~16年

はじめに.indd

<4D F736F F D B A815B836782CC8A C98C5782E9834B C4>

<4D F736F F D20945C91E38E735F AC48DB895F18D908F912E76332E E8196BC82A082E8816A2E646F63>

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

紙類に係る古紙パルプ配合率の見直しについて(案)

JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1

地球温暖化対策実行計画

日本企業による国外での環境への取り組みに係る

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

Q1 1

石巻市がグリーン購入に取り組む背景 2 平成 17 年に 石巻市グリーン購入推進に関する要綱 ( 平成 20 年改訂 ) を策定し グリーン購入を実施 東日本 震災以降 グリーン購入活動が停 全国の地方公共団体の他 宮城県内の市町村でもグリーン購入を実施 平成 28 年度から グリーン購入活動を再開


Taro jtd

Sustainability Report 2007

エコリーフマーク利用ガイド

1

< F18D908F DC58F4994C5817A>

エコアクション 21 環境活動レポート ( 対象期間平成 21 年 10 月 ~ 平成 21 年 12 月 ) 目次 1. 環境方針 1ページ 2. 事業概要 2ページ 3. 環境目標とその実績 3ページ 4. 主要な環境活動計画 4ページ 5. 環境活動の取組結果の評価 ( 全社 ) 5ページ 5

4 奨励品種決定調査 (1) 奨励品種決定調査の種類ア基本調査供試される品種につき 県内での普及に適するか否かについて 栽培試験その他の方法によりその特性の概略を明らかにする イ現地調査県内の自然的経済的条件を勘案して区分した地域 ( 以下 奨励品種適応地域 という ) ごとに 栽培試験を行うことに

1. 実現を目指すサービスのイメージ 高齢者や障害者 ベビーカー利用者など 誰もがストレス無く自由に活動できるユニバーサル社会の構築のため あらゆる人々が自由にかつ自立的に移動できる環境の整備が必要 ICT を活用した歩行者移動支援サービスでは 個人の身体状況やニーズに応じて移動を支援する様々な情報

資料3

( 別紙 1) 事業計画書 1. 申請者の概要 1 伝統的工芸品の品目名例 : 織 焼 ( 複数の場合は全て記載 ) 2 都 道 府 県 上記品目の指定地域 3 申 請 者 名例 : 組合 株式会社 4 代表者の役職 氏名 5 担当者の役職 氏名 6 住 所 7 電 話 番 号 8 ファックス番号

01_公募要領


バイオ燃料

<93648E71945B B8CFC82AF816A2E786C73>

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

<4D F736F F D208B4B8A6988C490528B63834B FC90B394C5816A2E646F6378>

1 平成 22 年度の取組み結果 平成 22 年度の取り組み結果は 下記のとおりです 温室効果ガスの総排出量 平成 22 年度 温室効果ガス総排出量 (t-co2) 26,876 27, % 具体的取り組み 平成 22 年度 電気使用量 (kwh) 37,334,706 38,665,4


地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

大規模災害等に備えたバックアップや通信回線の考慮 庁舎内への保存等の構成について示すこと 1.5. 事業継続 事業者もしくは構成企業 製品製造元等の破綻等により サービスの継続が困難となった場合において それぞれのパターン毎に 具体的な対策を示すこと 事業者の破綻時には第三者へサービスの提供を引き継

untitled

Microsoft Word 年度評価シート.docx

1 計画策定の背景と趣旨 昭和 56(1981) 年の 完全参加 をテーマとする 国際障害者年 を契機に, 障害者福祉は大きく変化しました 国では, 平成 5(1993) 年 3 月に 障害者対策に関する新長期計画 が策定され, 同年 12 月には 障害者基本法 * が施行されました 以後も, 平成

< F2D916688C481698A A E6A>

私立幼稚園の新制度への円滑移行について

EDUHOT16-07_36828.pdf

事業者アンケート集計結果 2012 年 12 月 20 日 ~2013 年 1 月 11 日まで これまでに CFP 認定製品を取得した全企業 (122 社 ) に向けて CFP プログラム取組結果についてのアンケート を実施したところ 58% にあたる 71 社 ( 認定製品数 :88 製品 )

<4D F736F F D F8E9197BF F935F90AE979D82BB82CC E9F90A291E38ED4816A E312E646F6378>

参考資料 ( 美祢都市計画区域 ) 目次 1. 区域区分の二次検討 25 23

食肉製品の高度化基準 一般社団法人日本食肉加工協会 平成 10 年 10 月 7 日作成 平成 26 年 6 月 19 日最終変更 1 製造過程の管理の高度化の目標事業者は 食肉製品の製造過程にコーデックスガイドラインに示された7 原則 12 手順に沿ったHACCPを適用して製造過程の管理の高度化を

11

バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

1. はじめに 中小企業経営者の高齢化が進展する中 事業承継の円滑化は喫緊の課題です 平成 30 年度税制改正において 事業承継の際に生ずる相続税 贈与税の負担を軽減する 非上場株式等についての相続税及び贈与税の納税猶予及び免除の特例 ( 以下 事業承継税制 ) が抜本的に改正されました 本改正では

1 計画策定の意義 私たちが暮らす現代社会は これまで快適で潤いのある生活環境を築くため 大量生産 大量消費 大量廃棄という使い捨てのライフスタイルを恒常化させてきた それに伴い排出される廃棄物は 多様化 増大化を続けたため 処理場や処分場の確保は次第に困難になり 廃棄物処理を取り巻く環境は厳しくな

付属書Ⅰ 取引先様取組み評価書

Microsoft PowerPoint - 04-検討プロセス及び検討体制

<4D F736F F D D F8C668DDA F090E BA90BF92868FAC8AE98BC690558BBB F4390B32E646F63>

<8EE597768E7B8DF481458F64935F D834F EA DC A2E786C7378>

P00041

<4D F736F F D A835E838A F8B7982D18AC48DB85F20534F A68CEB8E9A E9A8F4390B38DCF2

目 次 はじめに牛乳パック再利用マーク ( パックマーク ) について 3 1. 牛乳パック再利用マーク事業 ( パックマーク事業 ) の目的 4 2. 牛乳パック再利用マーク事業 ( パックマーク事業 ) の概要 4 3. 牛乳パック再利用マーク事業 ( パックマーク事業 ) 実施概要 7 4.

Transcription:

資料 2 紙類の判断の基準等の設定に係る検討経緯について 1. 率先実行計画における推奨リストの策定 (1) 率先実行計画第一次環境基本計画 ( 平成 6 年 12 月閣議決定 ) における 4 つの長期的な目標の 参加 の施策の一つの柱として 国の事業者 消費者としての環境保全に向けた取組の率先実行 が掲げられ これに基づき 国の各行政機関共通の実行計画として 平成 7 年 6 月に 国の事業者 消費者としての環境保全に向けた取組の率先実行のための行動計画 ( 以下 率先実行計画 という ) が閣議決定され 国自らが事業者 消費者として行う通常の経済活動に伴う環境への負荷の低減に向け 自主的積極的に取り組む姿勢を明確化するとともに グリーン購入の推進のために 物品等の環境負荷の少ない仕様 材質等に関する推奨リスト ( 以下 推奨リスト という ) の策定を検討することが定められた 1 (2) 推奨リストの検討推奨リストの検討に当たっては 学識経験者等からなる 物品調達推奨リスト策定委員会 を設置した さらに 各分野における詳細な検討を実施するため 委員会の下にワーキンググループを設け 紙類の基準については 事業者団体として日本製紙連合会が参画し 具体的な検討を行った (3) 分野別ガイドライン 物品等の環境負荷の少ない仕様 材質等に関する推奨リスト制度実施要領 ( 平成 10 年 3 月 23 日付環境庁告示第 7 号 ) において 紙類 ( 情報用紙及び印刷用紙 ) に係る以下の分野別ガイドラインが定められた 1 紙類 文具 機器 家電製品 OA 機器及び公用車等の 6 分野について定めることとされていた また 推奨リストは 基本原則 分野別ガイドライン及び個別製品リストの 3 つから構成され それぞれ以下のように定義されている 基本原則 率先実行計画に基づき 推奨リストの意義 性格及び分野別ガイドライン作成の基本的考え方等を示したもの 分野別ガイドライン 紙類 文具 機器 家電製品 OA 機器 公用車等の製品分野別に環境への配慮の方針を示したものであり 個別製品リストにおいて示すべき環境配慮情報の内容を規定するもの 個別製品リスト 分野別ガイドラインに基づき 製品の環境配慮情報を示したもの -1-

なお 情報用紙 印刷用紙ともに平成 12 年度末を目途に 古紙配合率の引き上げ が明記されている (2 年間程度の経過措置の設定 ) 情報用紙に係る分野別ガイドライン ( 抜粋 ) 物品等の環境負荷の少ない仕様 材質等に関する推奨リスト 分野別ガイドライン - 紙類 ( 情報用紙 )- 3 個別製品リストに記載すべき環境配慮情報 (1) 個別製品リストへの掲載条件となる環境配慮情報の内容 1 コピー用紙については 古紙配合率 70% 以上かつ白色度 70% 程度以下であること なお 古紙配合率については 平成 12 年度末を目途に 100% とする 2 フォーム用紙については 古紙配合率 70% 以上かつ白色度 70% 程度以下であること (2) その他の環境配慮情報 1 市中回収古紙配合率 2 表面塗工の有無及び表面塗工量 ( 以下略 ) 印刷用紙に係る分野別ガイドライン ( 抜粋 ) 物品等の環境負荷の少ない仕様 材質等に関する推奨リスト 分野別ガイドライン- 紙類 ( 印刷用紙 )- 3 個別製品リストに記載すべき環境配慮情報 (1) 個別製品リストへの掲載条件となる環境配慮情報の内容 1 微塗工印刷用紙及び塗工印刷用紙については 古紙配合率 50% 以上であること なお 古紙配合率については 平成 12 年度末を目途に 70% 以上とする 2 非塗工印刷用紙については 古紙配合率 50% 以上かつ白色度 70% 程度以下であること なお 古紙配合率については 平成 12 年度末を目途に 70% 以上とする (2) その他の環境配慮情報 1 市中回収古紙配合率 2 表面塗工の有無及び表面塗工量 3 リサイクルしにくい加工の有無 ( 以下略 ) (4) 個別製品リスト掲載製品 物品等の環境負荷の少ない仕様 材質等に関する推奨リスト制度実施要領 に -2-

基づく最初の個別製品リストは 平成 10 年 6 月に第 1 版が作成された 個別製品リストに登録されているコピー用紙 42 製品 2 のうち 古紙配合率 100% かつ白色度 70% 程度以下の製品は既に 17 製品となっていた また 微塗工印刷用紙及び塗工印刷用紙 86 製品のうち 古紙配合率 70% 以上の製品は 34 製品となっていた 個別製品リストは 毎年改定され平成 12 年 9 月に第 3 版が作成され 古紙配合率 100% かつ白色度 70% 程度以下のコピー用紙は 58 製品中 30 製品と過半数 微塗工印刷用紙及び塗工印刷用紙 133 製品のうち 古紙配合率 70% 以上の製品は 51 製品となっていた 2. グリーン購入法の判断の基準等 (1) 判断の基準等の検討平成 12 年 5 月に成立したグリーン購入法の基本方針 ( 特定調達品目及び当該品目に係る判断の基準等を含む ) を策定するため 物品調達推奨リスト策定委員会 を引き継ぎ グリーン購入法に係る特定調達品目検討委員会 ( 後に 特定調達品目検討会 に改称 ) を設置し 検討を進めることとなった また 具体的な特定調達品目及びその判断の基準等の検討のため 7 つの作業部会を設け 紙類に係る検討は第 1 作業部会 3 において実施された なお 具体的な検討に当たっては以下の考え方を基本とした 1 物品調達推奨リスト策定委員会において分野別ガイドラインを検討中 ( または予定 ) であった分野 品目 (6 分野 ) については 可能な限り 当該基準案を活用する 2 可能な範囲で既存の環境ラベル等の基準を参考とする (2) 紙類に係る判断の基準等の検討紙類に係る特定調達品目としては 第 1 回の特定調達品目検討委員会で提示した情報用紙 ( コピー用紙 フォーム用紙 ) 印刷用紙( 塗工印刷用紙 微塗工印刷用紙 非塗工印刷用紙 ) 衛生用紙( トイレットペーパー ) とし 当該品目に係る判断の基準等の検討を行い 現在の判断の基準等 4 となった 2 申請者の申請内容に基づき個別製品リストに掲載された製品 3 第 1 作業部会は紙類 文具 機器 ( 現オフィス家具等 ) を検討することとされ 効率的な検討のために前記の 3 つの分野別にそれぞれ具体的な検討を行った なお 紙類に係る検討への参画団体は日本製紙連合会 機械すき和紙連合会 グリーン購入ネットワークである 4 平成 12 年 10 月 12 日に開催された第 2 回作業部会 ( 紙類 ) において 判断の基準等の案について検討し 作業部会案を決定 第 2 回検討委員会 ( 平成 12 年 10 月 18 日開催 ) に報告 了承された -3-

1 コピー用紙に係る判断の基準コピー用紙に係る判断の基準の古紙配合率を 100% に設定した主たる理由は 以下のとおり なお 検討に当たって 日本製紙連合会から古紙配合率 100% の製品をネガティブに考えるものではないが 当該時点における判断の基準としては古紙配合率 70% 以上がふさわしい基準ではないかとの意見 5 が出されたところであるが 作業部会として判断の基準等の案を決定し 検討委員会へ報告することとされた 廃棄物の削減 資源の有効利用 森林資源への需要圧力の緩和による公益機能の維持等の観点から古紙リサイクルを推進することが極めて重要であること 製紙工場におけるエネルギー使用量を削減する観点からは 古紙利用の推進が望ましいこと コピー用紙については 推奨リストの分野別ガイドラインにおいて平成 12 年度末を目途に古紙配合率 100% とするとされていること 既に国等においては古紙配合率 100% のコピー用紙を調達している省庁が多くなっていたこと 都道府県及び政令市においても古紙配合率 100% のコピー用紙を調達が行われていたこと 平成 12 年 9 月に作成した個別製品リスト ( 第 3 版 ) における古紙配合率 100% かつ白色度 70% 程度以下の製品の登録数は 30 製品 (58 製品中 再掲 ) であり 市場に十分な製品が供給されていたこと 平成 8 年後半から平成 10 年度にかけて大規模な古紙余剰問題が発生したこと 2 印刷用紙に係る判断の基準印刷用紙に係る判断の基準の古紙配合率を 70% 以上に設定した主たる理由は 以下のとおり 印刷用紙については 推奨リストの分野別ガイドラインにおいて平成 12 年度末を目途に古紙配合率 70% 以上とするとされていること 印刷用紙の国内出荷量は コピー用紙の 10 倍程度あり 紙の生産に必要な一定量のバージンパルプの投入は 印刷用紙において担保されること 5 1 古紙配合率 70% を制度の出発点として LCA 評価方法の進展を踏まえ見直したらどうか 2 環境負荷の増大 ( 歩留低下による化石燃料使用量の増加 スラッジの増加 排水負荷の増大 ) とコスト上昇が懸念されること 3バージンパルプを含有している古紙配合率 70% の用紙の方が 100% 用紙より原料価値が高く リサイクル適正が高い 4 古紙配合率 100% 以外の製品が 環境物品 としての社会的評価が得られない懸念 5コピー用紙は低古紙配合の製品が多いことから古紙配合率 70% 製品の普及拡大で十分古紙利用拡大に寄与できること 6 古紙配合率 100% の用紙は生産が限定的で購入の自由度が低いこと ( 当時の日本製紙連合会の調査によると古紙配合率 100% の用紙の市場シェアは 11.6%) -4-

平成 12 年 9 月に作成した個別製品リスト ( 第 3 版 ) における古紙配合率 70% かつ白色度 70% 程度以下の製品の登録数は 51 製品 (133 製品中 再掲 ) であ り 市場に十分な製品が供給されていたこと -5-