地域再生計画 1 地域再生計画の名称 観光地ひろしま推進事業 2 地域再生計画の作成主体 広島県 3 地域再生計画の区画 広島県の全域 4 地域再生計画の目標地方創生の実現における構造的な課題として, 次のとおり考えられる 全国から注目を集めるため, インパクトを重視した観光プロモーションを展開し, 一定の効果が現れているものの, 首都圏等においては未だ認知度が十分ではなく, また広島の豊富な観光資源の魅力を深くじっくりと伝えるという点では弱い部分がある 全国で世界遺産の登録が続き, 観光としての都市間競争が激化している中, 観光客視点での拠点づくりや, 市町等と協働した取組が不十分であり,2つの世界遺産に続く集客力の高い観光資源が少ない 総観光客数は増加しているものの, 本県を訪問している観光客の多くが日帰り旅行となっており, 県内への滞在時間が短い クルーズ客船の誘致をめぐる港間競争が広がっており, 今後のクル-ズ市場の成長も見据え, 多くの外国人観光客の来訪が期待でき, 経済効果の高い大型クル-ズ客船の更なる誘致活動や, 広島らしいおもてなしを行うなどの他港との差別化を図る必要がある こうした課題に対して, 次のとおり目指す将来像を掲げて, 効果的な施策を展開していく 観光客の興味を刺激する 広島県の魅力 をアピールし, 国内外での知名度やブランド力を高め, 観光地として選ばれる広島県を実現する 観光客のニーズに応える受入態勢の整備を進めるとともに, 周遊の促進につながる魅力ある観光地となる クルーズ客船が広島港に頻繁に寄港し, 数多くの外国人観光客が県内の観光地を訪れることにより, 観光消費が増加する 地域経済の活性化に向けて観光消費額を増大させるために, 観光客数の増加 と 観光消費額単価の上昇 の両輪を実現していく 数値目標 平成 29 年 3 月末平成 30 年 3 月末平成 31 年 3 月末観光消費額 3,620 億円 3,765 億円 3,910 億円総観光客数 6,200 万人 6,275 万人 6,350 万人クルーズ客船 (1 万トン以上 ) の入港回数 33 回 35 回 38 回 1
5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要地域の核となる観光資源のブラッシュアップ等の取組と, その観光資源の魅力を伝える戦略的なプロモーション, 観光客のニーズに応える受入態勢の整備を連動させることにより, 観光客の誘致と周遊促進が一層図るとともに, 観光客の興味を刺激する 広島県の魅力 をアピールし, 観光地として選ばれる広島県を実現する 北東アジア海域がカリブ海のような世界的なクル-ズ市場となるよう,2020 年に訪日クル-ズ旅客 500 万人を目指し, 更なるクルーズ客船受入を行う ( 明日の日本を支える観光ビジョン構想会議における 明日の日本を支える観光ビジョン ) 5-2 第 5 章の特別の措置を適応して行う事業地方創生推進交付金 : A3007 1 事業主体広島県 2 事業の名称及び内容 : 観光地ひろしま推進事業 民間プロデューサーによる監修の下, ガイドブックを中心としたプロモーションや宿泊予約サイトを活用した観光客誘致の実施 市町が取り組む観光事業の効果最大化に向けた助言の実施 JR 等民間事業者と連携し, ノウハウを活用した周遊促進策の実施 原爆ドーム及び厳島神社の世界遺産 20 周年にあわせ, 広島市及び廿日市市と連携したキャンペーンの実施 施策が観光客のニーズに応えられているか, 打ち手が効果的に機能しているかを把握するためのモニタリング調査の実施 広島港客船誘致 おもてなし委員会 を中心として官民一体となって広島らしいおもてなしを実施 クルーズ客船の更なる誘致に向けて, クルーズ運航会社等の訪問による個別セールスを実施 3 事業が先導的であると認められる理由 官民協働 外部専門家のアドバイスを活用して, 観光客目線, 民間感覚を重視した手法で取組を推進する プロモーションの方向性や時期をあわせることで, 官民それぞれ単体での対応より大きい経済効果を見込まれる 官民で構成する 広島港客船誘致 おもてなし委員会 を中心に, 客船寄港に伴う警備等は本来行うべきである港湾管理者が行い, 観光地へ円滑に誘導するためのシャトルバス運行や地元経済活性化のための観光地 商店街への誘客, 継続寄港につなげるための歓迎セレミニー等については民間業者と連携を図りながらオール広島で取り組む 地域間連携 2
近隣県と連携した施策の実施により, 観光客の広域周遊の向上を図る 世界遺産を有する広島市及び廿日市市と連携しながら, 多くの外国人観光客の誘致に取り組むとともに, 他港とは異なる広島らしいおもてなしを実施することにより, 継続的な寄港につなげる 政策間連携 本県が進める政策のうち, 国際的な知名度やブランド力の向上を目的とするものと情報発信面を中心に連携することで, 本県の観光地としての評価も高める また空港港湾などインフラ面の整備を進めることで, 外国人旅行客の増加につなげる 自立性 観光関連事業の発展により, 本県経済にも幅広い好影響が見込まれる また, 観光関連産業の従事者増加に伴う各地域での定住者増も見込まれ, 県としての 稼ぐ力 は増強される その他の先導性 次に掲げるとおり, これまでの取組の成果 本県特有の強み オバマ大統領訪問による知名度の高まり を活かした効果的な施策展開 連携を図っている せとうち観光推進機構 に金融機関で構成される事業化支援組織を設定しており, 民間事業者が自らのビジネスとして観光関連サービスや地域商品などのプロダクトを開発 提供できるよう, 資金面等で支援するという新たな地域連携の枠組みを構築している 本県には, 宮島, 原爆ドームの2つの世界遺産を有している強みがあり, これらは世界最大級の旅行口コミサイトで外国人旅行者からも非常に高い評価を得ている さらには, 風光明媚な瀬戸内海や, なだらかで美しい中国山地など多くの景勝地を有している また, 平成 28 年 5 月に, 現職のアメリカ大統領としては初の広島訪問が実現しており, 国際平和拠点 ひろしま としての知名度が高まっている 4 重要業績評価指標 (KPI) 及び目標年月 平成 29 年 3 月末 平成 30 年 3 月末 平成 31 年 3 月末 観光消費額 3,620 億円 3,765 億円 3,910 億円 総観光客数 6,200 万人 6,275 万人 6,350 万人 クルーズ客船 (1 万トン以上 ) の入港回数 33 回 35 回 38 回 5 評価の方法, 時期及び体制個別事業については,PDCAサイクルによる施策マネジメントを4 半期ごとに実施することで, 事業進捗や指標の変調を早期に察知し, 目指すべき成果の獲得に向けて, 事業実行段階においても, 不断の見直しを行う さらに, 有識者による外部評価の仕組みを導入し, 県内部で整理した施策全体の点検評価結果の妥当性 客観性を担保するとともに, そこでの意見を基に改善を図る 3
検証結果については, 検証後, 速やかに県ホームページで公表する 6 交付対象事業に要する費用 1 法第 5 条第 4 項第 1 号イに関する事業 A3007 総事業費 300,000 千円 7 事業実施期間 地域再生計画認定の日から, 平成 31 年 3 月 31 日 (3 ヵ年度 ) 5-3 その他の事業 5-3-1 地域再生基本方針に基づく支援措置該当なし 5-3-2 支援措置によらない独自の取組該当なし 6 計画期間 地域再生計画認定の日から平成 31 年 3 月 31 日 7 目標の達成状況に係る評価に関する事項 7-1 目標の達成状況に係る評価の手法個別事業については,PDCAサイクルによる施策マネジメントを4 半期ごとに実施することで, 事業進捗や指標の変調を早期に察知し, 目指すべき成果の獲得に向けて, 事業実行段階においても, 不断の見直しを行う さらに, 有識者による外部評価の仕組みを導入し, 県内部で整理した施策全体の点検評価結果の妥当性 客観性を担保するとともに, そこでの意見を基に改善を図る 7-2 目標の達成状況に係る評価の時期及び評価を行う内容翌年度 9 月頃に外部評価会議を行うこととし 評価内容については下記に掲げるKPIを用いることとする 関連事業 28 年度 29 年度 30 年度目標 1 観光消費額観光地ひろしま推進事業 3,620 億円 3,765 億円 3,910 億 円 目標 2 総観光客数観光地ひろしま推進事業 6,200 万人 6,275 万人 6,350 万人 目標 3 4
クルーズ客船 (1 万トン以上 ) の入港回数 瀬戸内海クルージング促進事業 33 回 35 回 38 回 7-3 目標の達成状況に係る評価の公表の手法 毎年度検証後, 速やかに県ホームページで公表する 5