3R対策技術への取り組み

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2.E.1 半導体製造

参考資料 1 約束草案関連資料 中央環境審議会地球環境部会 2020 年以降の地球温暖化対策検討小委員会 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会約束草案検討ワーキンググループ合同会合事務局 平成 27 年 4 月 30 日

別紙 フロン排出抑制法に基づく平成 28 年度のフロン類の再生量等及び破壊量等の集計結果について 環境省 1. 再生量等の集計結果 (1) 再生量フロン排出抑制法に基づき第一種フロン類再生業者から報告のあった平成 28 年度におけるフロン類の再生量の合計は約 1,248 トンであり 平成 27 年度

資料2-3 代替フロン等3ガスの排出抑制の課題と対策の方向性(参考資料)

参考資料 5 ( 平成 26 年 10 月 24 日合同専門家会合第 1 回資料 4-1 より抜粋 データを最新のものに更新 ) 温室効果ガス排出量の現状等について 平成 27 年 1 月 23 日

2002年度(平成14年度)の温室効果ガス排出量について

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4.1 はじめに 二酸化炭素 (CO 2 ) メタン (CH 4 ) 一酸化二窒素 (N 2 O) ハイドロフルオロカーボン (HFCs) パーフルオロカーボン (PFCs) 六ふっ化硫黄 (SF 6 ) 三ふっ化窒素 (NF 3 ) について 温室効果ガス別 部門別に 以下のとおり 2020 年度

温室効果ガス排出量

1 平成 22 年度の取組み結果 平成 22 年度の取り組み結果は 下記のとおりです 温室効果ガスの総排出量 平成 22 年度 温室効果ガス総排出量 (t-co2) 26,876 27, % 具体的取り組み 平成 22 年度 電気使用量 (kwh) 37,334,706 38,665,4

資料2 フロン類等対策の現状と課題及び今後の方向性について(案)

参考資料1-1 フロン類等対策の現状と課題及び今後の方向性について(中間整理)

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特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律(オゾン層保護法)の一部改正法律案の概要

【set】基本計画(環境部_次世代冷凍空調技術)

改正前のオゾン層保護法の概要 オゾン層破壊効果のあるフロンの生産量 消費量の削減義務を課した オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書 の国内担保措置として オゾン層保護法 に基づき 特定フロン の製造 輸入を規制し オゾン層破壊効果のない 代替フロン への転換を図ってきた モントリオール

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

モントリオール議定書キガリ改正の内容 2009 年以降 地球温暖化対策の観点から モントリオール議定書に代替フロンを追加するという議論が行われてきたが 2016 年 10 月にルワンダ キガリで開催された MOP28( 第 28 回締約国会合 ) で 代替フロン (HFC) を新たに議定書の規制対象

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地球温暖化対策のための税の効果について 1. 平成 20 年 11 月中央環境審議会グリーン税制専門委員会 環境税等のグリーン税制に係るこれまでの議論の整理 より 税収を温暖化対策の費用に充てる 又は温暖化対策に係る減税に活用する場合 CO 2 削減に関し大きな効果が見込める ( 前略 ) 環境利用

Microsoft Word - 7.第3章3節.doc

フロン類製造業者等の フロン類の使用合理化の状況

資料1 最終版

もくじ 1. 我が国のフロン類対策 排出の現状 と国際的な動き 2. 改正フロン法の概要 ( フロン類製造業者 冷凍空調機器等 製造業者関係 ) 1

もくじ Ⅰ. フロン対策の必要性 Ⅱ. フロン排出抑制法について Ⅲ. 注意喚起 1

1 いるいかんそうき私たちの家にあるエアコン 衣類乾燥機 自動車 スプレーなどにはフロンが使われています どのような種類のフロンが使われているか見てみましょう 以前は冷蔵庫にもフロンが使われていましたが ほとんどがノンフロンになりました 他の製品もノンフロン化を進めましょう エアコン カーエアコン

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問題意識 民生部門 ( 業務部門と家庭部門 ) の温室効果ガス排出量削減が喫緊の課題 民生部門対策が進まなければ 他部門の対策強化や 海外からの排出クレジット取得に頼らざるを得ない 民生部門対策において IT の重要性が増大 ( 利用拡大に伴う排出量増加と省エネポテンシャル ) IT を有効に活用し

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番号文書項目現行改定案 ( 仮 ) 1 モニタリン 別表 : 各種係 グ 算定規程 ( 排出削 数 ( 単位発熱量 排出係数 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 -

目次 1. 奈良市域の温室効果ガス排出量 温室効果ガス排出量の推移 年度 2010 年度の温室効果ガス排出状況 部門別温室効果ガス排出状況 温室効果ガス排出量の増減要因 産業部門 民生家庭部門

地球温暖化対策計画について 地球温暖化対策の総合的かつ計画的な推進を図るため 政府が地球温暖化対策推進法に基づいて策定する 我が国唯一の地球温暖化に関する総合計画 温室効果ガスの排出抑制及び吸収の目標 事業者 国民等が講ずべき措置に関する基本的事項 目標達成のために国 地方公共団体が講ずべき施策等に

2016 年度 ( 平成 28 年度 ) の温室効果ガス排出量 ( 確報値 ) について 確報値 とは 我が国の温室効果ガスの排出 吸収目録として気候変動に関する国際連合枠組条約 ( 以下 条約 という ) 事務局に正式に提出する値という意味である 今後 各種統計データの年報値の修正 算定方法の見直

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資料2-3 代替フロン等3ガスの排出抑制の課題と対策の方向性(参考資料)

ハーフェクトハリア_H1-H4_ _cs2.ai

平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1-

4 推進体制別途添付いたします 5 公表の方法等 ホームページアドレス 閲覧場所 窓口で閲覧 所在地 冊 子 閲覧可能時間 冊子名 入手方法 その他

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PowerPoint プレゼンテーション

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セーレングループ環境データ集 2018

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Microsoft Word - (基本計画)民間主導による低炭素技術普及促進事業(set)

平成○○年○○月○○日

環境政策の立案プロセス ~PRTR法とフロン回収・破壊法を例に~

Microsoft PowerPoint - 1基調講演_:冷媒フロンの現状と課題について配布資料1.pptx

温暖化の影響の中には 農水産物の産地の変化 ( 生産限界地域の北上等 ) 集中豪雨や異常気象による農業被害などもあり これらの農水産物を原料としている食品産業にとって 温暖化によって及ぼされる影響は少なくありません 温暖化は 温室効果ガス濃度の増加が原因ですが 温暖化によって引き起こされた影響の中に

知っておこう

クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック扇町

第一種特定製品の管理者が取り組むべき措置について フロン類の漏えい防止対策が必要です 第一種特定製品とは 1 業務用のエアコンディショナー 1 及び 2 業務用の冷蔵機器及び冷凍機器であ って 冷媒としてフロン類が使用されているもの 管理者とは原則として 当該製品の所有権を有する者 ( 所有者 )

資料3-1 温室効果ガス「見える化」の役割について

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資料1 美しい星へのいざない「Invitation to 『Cool Earth 50』」~3つの提案、3つの原則~」

建物から排出される CO2 を大幅に削減するためには 企画や基本設計段階から取り組む必要があります 当社では 10 年前より 基本設計段階で用いる LCCO2 と LCC 算出ツール ( 表計算ソフト ) を開発 使用してきました ダイエット D i e t建築ナビ はこのソフトを元に 省 CO2

⑧差替え2_新技術説明会_神戸大_川南

PowerPoint プレゼンテーション

お知らせ

地球上に存在しているバイオマス資源量(森林や植物等の資源量)については 一九七五年の調査に基づいてバイオマスハンドブックが作成されていますが その内容を新エネルギー開発機構が 以下のように取りまとめています)1 ( バイオマス資源の総量は乾燥重量で約二兆t その内約九〇%が森林資

Monitoring National Greenhouse Gases

Microsoft PowerPoint - 河内_PPT.ppt

事業活動温暖化対策計画書提出書

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Fr. CO 2 [kg-co 2e ] CO 2 [kg] [L] [kg] CO 2 [kg-co 2e] E E E

目次 Ⅰ. はじめに フロン類対策の重要性とキガリ改正 キガリ改正の内容 本報告書の対象事項... 3 Ⅱ. キガリ改正の国内担保の枠組みに係る基本的事項 国内担保の基本的方針 規制対象物質 基準限度の取

岐阜県 ( 県主催説明会等での質問 ) フロン排出抑制法 Q&A No. 大分類小分類質問回答 1 全般法対象機器 第一種特定製品とは具体的にどのような製品か ( 真空脱脂洗浄機は第一種特定製品となるのか 工場で使用するドライヤーは第一種特定製品になるのか等 ) 国 Q&A No.1 業務用のエアコ

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目 次 Ⅰ. 現状認識と対策の考え方 1. 現状認識 2. 対策の考え方 Ⅱ. 具体的な対策の方向性 1. フロン類使用製品のノンフロン 低 GWP 化促進 ( 機器 製品メーカーによる転換 ) 2. フロン類の実質的フェーズダウン ( ガスメーカーによる取組 ) 3. 業務用冷凍空調機器使用時にお


京都メカニズムの仕組み

目 次 1. トップランナー制度について 1トップランナー制度の概要について 3 2トップランナー基準に関する基本的な考え方について 5 3トップランナー基準に関する主な規定について 8 4トップランナー基準策定及び運用の流れについて 9 2. ラベリング制度について 1ラベリング制度の概要について

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世界の CO2 排出量と東京都 2013 年度は 東京 63.8 百万トン シンガポールフィンランドポルトガルスウェーデンデンマーク < 東京 < マレーシアベルギーオーストリア 2

資料2:地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ(議論のたたき台)(案)

2018年度 武蔵事業所の地球温暖化対策計画書

東洋インキグループの環境データ(2011〜2017年)

様式第1(第4条関係)

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スライド タイトルなし

参考資料4 日冷工の温暖化防止と次世代冷媒への取り組み((社)日本冷凍空調工業会作成資料)


講義予定等

フロン回収・破壊法の改正内容等について

地球温暖化対策実行計画

今日お話しすること 1. 家庭部門の温室効果ガス排出 エネルギー消費の動向 2. 環境省うちエコ診断の概要と成果から見た家庭の対策 3. 家庭部門の対策の推進のための自治体に期待すること 2

低炭素都市づくりガイドライン(案)について

資料3    既存品目の再商品化等について

Sustainability Report 2018 WEB サステナビリティレポート 387

様式 1 号 ( 総括票 ) 事業活動温暖化対策計画書兼実施状況等報告書 1 事業者等の概要 氏名又は名称 横浜ゴム株式会社 長野工場 代表者名 氏名 皆川 浩 役職名 工場長 主たる事務所の所在地 長野県下伊那郡高森町吉田 548 主たる事業の分類 大分類 中分類 E 製造業 2499 他に分類さ

バイオ燃料

Microsoft PowerPoint - NIES

地球温暖化対策計画書

1. 背景 フロン類を巡る規制と対策の流れ オゾン層保護 地球温暖化防止 CFC 洗浄剤 冷媒などに使用オゾン層破壊効果大地球温暖化係数 (GWP) 3,800~14,000 オゾン層破壊メカニズムの発見 1985 年ウィーン条約採択 HCFC 冷媒 断熱材などに使用オゾン層破壊効果小地球温暖化係数

スライド 1

Transcription:

温室効果が低く環境に優しい代替フロン (CF3I) を用いた世界トップレベルの半導体加工技術の実現 平成 19 年 9 月 28 日 NEDO 環境技術開発部 ( 株 ) 半導体先端テクノロジーズ 1

我が国の代替フロン等 3 ガス 排出削減への取り組み 2

我が国の京都議定書による温室効果ガス削減目標 (1990 年比 6% 削減 ) 我が国の京都議定書目標 ( 6%) の内訳 エネルギー起源 CO2 非エネルギー起源 CO2 CH4 N2O 代替フロン等 3 ガス HFC PFC SF6 森林吸収 CDM 等 温室効果ガス排出量合計 基準年百万 t-co2 2010 年百万 t-co2 課題 1048 1056 +0.6% 以内 139 124 1.2% 以上 50 51 +0.1% 以内 --- --- : 代替フロン等 3 ガス分野は 1995 年を基準年とした CO2 換算排出量比 68 吸収源 : 3.9% CDM 等 : 1.6% 1237 1163 6% 3

京都議定書対象温室効果ガ議定書温室効果ガス排出削減の取り組みの流れ 基準年 ( 単位 : 百万 ton-co2) エネルギー起源 CO2 (+0.6%) 1056 CO 2 1122 N 2 O 40 CH 4 25 (1990 年 ) 1187 経済成長による増加 代替フロン等 3 ガス 非エネ起源 CO2 メタン排出 一酸化二窒素排出 ( 1.2%) 124 森林吸収源 3.9% CDM 等 1.6% 計 ( 5.5%) 68 1112 6% 削減 1237 HFC 20.2 PFC 12.6 50 3 ガス (+0.1%) 51 1163 スSF 6 16.9 (1995 年 ) 基準排出量 1237 特定フロン類 160 モントリオール(1995 年 : 参考値 ) 特定フロンからの移行阻止 回収 除害技術 代替物質の開発 ノンフロン化技術 CFC 65.0 HCFC 95.0 最終的に使用禁止 (2030 年 ) 数値は H17 年 3 月 30 日地球温暖化対策推進本部 京都議定書達成目標計画 ならびにモントリオール議定書関係資料より抜粋 4

特定フロン類 (CFC HCFC) および代替フロン類等 3 ガス (HFC PFC SF6) 排出量推移 排出量 (1 排出量 (100 万 t-co2) 0 0 万 t - C O 250 200 150 100 65.0 95.0 CFC HCFC の代替として 3 ガス排出量が増加 46.0 118.4 CFC HCFC 3 ガス 2 50 )49.7 67 51 39.1 0 1995 実績 2000 実績 2010 自然体 2010 第 1 次目標 2010 第 2010 2 次目標 削減目標値達成のため重点対策が必要 67.5 107 2010 見通し (1998 年の時点における自然体の推定値 - 当初見通し ) 地球温暖化対策推進大綱 (1998 年 ) 目標値 :+2% ( 73 百万 t-co 2 ) 京都議定書目標達成計画 (2004 年 ) 目標値 :+0.1% ( 51 百万 t-co 2 ) 67.5 2010 見通し (2004 年度時点での推定値 ) 67.5 ( 現行対策での推定値 ) 出典 : 産業構造審議会化学 バイオ部会第 12 回地球温暖化防止対策小委員会 H17/6 月 CFC HCFC の値は NEDO による推定値 5

代替フロン削減目標 (5600 万 ton-co2 削減 ) 達成のための重点的取り組み 1995 年 ( 基準年 ) 49.7 2010 年推定値 107 (+5%) 2010 年 ( 第 1 次削減目標値 ) 73.7 (+2%) HFCs 20.2 PFCs 12.6 HFCs 51.1 SF6 16.9 2010 年自然体での予測値 107 PFCs 10.8 SF6 11.8 第 1 次削減量目標 (1998) 107-73=34 2010 年削減量加速 ( 再精査による削減量加速 ) 66.6 (+2%) 単位 ( 百万 t-co2) (2004 再精査 ) 73-66=7 追加対策 2010 年 ( 第 2 次削減目標値 ) 51.7 (+0.1%) 発泡 断熱材 HFCs 34.9 冷凍空調機器 半導体 液晶製造 金属製造 PFCs 8.7 SF6 8.0 第 2 次削減目標追加措置 (2005) 73-51=22 最終削減目標 107-51=56 重点対策分野 発泡断熱 冷凍空調機器 半導体 液晶製造 金属製造等の分野での代替フロン 脱フロン技術の開発と普及 6

代替フロン等 3 ガス排出量の分野別実績 ( 年 ) 1995 基準年 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 総排出量 51.2 51.8 50.1 45.3 38.7 34.0 28.8 25.1 23.5 19.3 (100 万 t-co2) 17.2 16.6 HFC 等製造に係る事項 22.9 21.2 19.1 17.6 17.1 14.9 11.6 8.4 7.3 3.2 2.6 3.2 発泡 断熱材に係る事項エアゾール等に係る事項冷凍空調機器に係る事項洗浄剤 溶剤に係る事項半導体等製造に係る事項 絶縁ガス機器に係る事項金属製品に係る事項 0.5 1.4 0.8 10.4 4.1 11.0 0.2 0.4 2.1 1.2 9.9 5.0 11.8 0.2 0.4 2.6 1.5 9.6 6.2 10.3 0.3 0.4 2.9 1.8 6.7 6.4 9.1 0.5 0.4 2.8 2.1 3.7 6.8 5.0 0.7 0.4 2.8 2.5 2.2 7.4 2.8 1.0 0.4 2.7 2.9 2.2 5.7 2.0 1.2 0.4 2.7 3.4 1.7 5.7 1.5 1.1 0.7 2.6 3.7 1.5 5.5 1.2 1.0 0.6 2.2 4.0 1.5 5.8 1.0 1.0 0.3 1.6 4.4 1.7 4.9 0.7 1.0 0.3 1.1 4.2 1.6 4.6 0.7 0.9 出典 : 産業構造審議会化学 バイオ部会第 17 回地球温暖化防止対策小委員会 H19/6 月 : 目標計画策定時の基準年 (1995 年 ) 総排出量は 49.7( 50) 百万 t-co2 とされていたが その後 推計方法の変更や更なる使用実態の把握等により変更されている 発泡 断熱材 冷凍空調機器 半導体等製造 及び 金属製品 が増加傾向にある 7

HFC 等 3 ガス分野別排出量推移 ( 京都議定書対象外の HFC PFC を除く ) HFC 等 3 ガスガス別排出量推移 ( 京都議定書対象外の HFC PFC を除く ) ( 百万 GWPt) 60.0 50.0 40.0 金属製品に係る事項電気絶縁ガス使用機器に係る事項半導体等製造に係る事項洗浄剤 溶剤に係る事項冷凍空調機器に係る事項エアゾール等に係る事項発泡 断熱材に係る事項 HFC 等製造に係る事項 ( 百万 GWPt) 60.0 50.0 40.0 SF6 PFC HFC 30.0 30.0 20.0 20.0 10.0 10.0 0.0 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 0.0 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 出典 : 産業構造審議会化学 バイオ部会第 17 回地球温暖化防止対策小委員会 H19/6 月 8

代替フロン等 3 ガス排出抑制状況の国際比較について 国際比較が可能な 2004 年時点で 我が国の排出量は 基準年比約 48% 減少しているが 一方で 米国は約 51% の大幅増 また EU は横ばいに留まっている なお 中国については 詳細なデータは不足しているが WRI-CAIT の 2000 年ベースと我が国 (2004 年 ) を比較すると 約 2.3 倍の排出量になる 現在は より増加しているものと推測される 先進各国の代替フロン等 3 ガス排出量推移 ( 百万 GWPt) 114 120 133 132 135 125 133 131 143 米国 95 EU15 ヵ国 67 72 76 76 66 64 61 64 67 66 日本 51 52 50 45 39 34 29 25 23 19 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 資料 :UNFCCC 9

NEDO の代替フロン等 3 ガス 排出削減への取り組み 10

温暖化対策目標へ向けた組織的取り組み (1990 年比 6% 削減 ) 我が国の京都議定書目標 ( 6%) の内訳 エネルギー 環境技術本部による総合的貢献 エネルギー起源 CO2 非エネルギー起源 CO2 CH4 N2O 代替フロン等 3 ガス HFC PFC SF6 森林吸収 CDM 等 温室効果ガス排出量合計 基準年百万 t-co2 2010 年百万 t-co2 課題 1048 1056 +0.6% 以内 139 124 1.2% 以上 50 51 +0.1% 以内 --- --- 68 吸収源 : 3.9% CDM 等 : 1.6% 1237 1163 6% 省エネ技術開発部新エネ技術開発部環境技術開発部エネルギー対策推進部 省エネ技術開発部新エネ技術開発部 環境技術開発部 エネルギー対策推進部および京都メカニズム事業推進部 : 代替フロン等 3 ガス分野は 1995 年を基準年とした CO2 換算排出量比 11

NEDO におけるフロン対策分野の技術開発の流れ (1) ~1997 代替物質の開発 ロータリーキルン方式 CFC 分解処理技術 (1996~1998) プラズマ方式特定フロン破壊処理技術 (1993~1995) 実線は実施済み 実施中のPJ, 点線は検討中のPJ 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010~ 新規冷媒等研究開発 (1994~2001) 建築用断熱材フロン回収 処理技術調査 (2000~2001) 液中燃焼方式 HFC-23 破壊技術の開発 (1998~2001) プラズマ方式 SF6 等に代替するガスを利用した電子デバイスクリーニンク フ ロセスシステムの研究開発 (1998~2002) 回収 破壊技術の開発 電子デバイス製造プロセスで使用するエッチングガスの代替ガスシステム及び代替プロセスの研究開発 (1999~2003) シクロペンタン断熱材からのシクロペンタン回収技術開発 (1999~2000) ハロン破壊実証試験 (1999~2000) HFC 等破壊処理技術調査 (1999~2000) 省エネフロン代替物質合成技術開発 (2002~006) ノンフロン化技術の開発 SF6フリー高機能発現 Mg 合 SF6フリー高機能発現 Mg 合金組織制御技術開発金組織制御技術開発 PJ (2004~2006) 超臨界 CO2 による断熱発泡材の開発 空気サイクル冷凍システム空調技術の開発 断熱材中のフロン回収 無害化技術 現場発泡 ( 新規フロン代替物質 ) 実証研究開発を経て実用化へ SF6 代替ガスによる送変電機器技術の開発 実用化研究を経て実用化へ 新規フロン代替物質を使用したエッチング性能評価 水発泡を含むノンフロン発泡材の革新的ノンフロン系断熱材技術開発断熱性能劣化防止 (2007~2011) 建築物解体現場向け可搬型処理装置の開発 ( 実用化 ) CDM JI 事業への適用 ノンハロン消火システムの基礎技術開発 省エネ型 SF6 代替ガス利用 Mg 鋳造システムの開発 ノンフロンダストブロワーの開発 ノンフロン冷凍 / 空調システムの開発 (2005~2009) 市場化促進支援へ 自動車 家電リサイクル現場向高機能回収無害化設備の開発 送変電分野からの温室効果ガス排出抑制 半導体 MEMS 分野からの温室効果ガス排出抑制 ノンハロン消火システムの世界市場投入 SF6 フリーマク ネシウム鋳造 製造技術開発 タ ストフ ロワー分野の完全ノンフロン化 発泡分野の完全ノンフロン化達成 冷凍空調システムからの冷媒漏洩対策 断熱発泡材中のフロン回収無害化達成 リサイクル現場のフロン漏洩セ ロ化無害化達成 フロン製造 利用現場の漏洩ゼロ化 ( 含海外 ) 12

NEDO におけるフロン対策分野の技術開発の流れ (2) [ 第 1 期 : 回収 破壊技術の開発 ] CFC HFC 等破壊 回収技術開発 ( プラズマ キルン 焼却方式 ) ~ 2005 年 ~ 2010 年 2008 年 京都議定書第 1 約束期間 (2008 年 ~2012 年 ) [ 第 4 期 :NEDO 開発技術の実証 普及 ] 2012 年 ~ 2015 年 HFC-23 破壊技術の開発 設備実用化実証 [ 第 2 期 : 代替物質の開発 ] 電子テ ハ イスクリーニンク エッチンク カ ス等技術開発 ( 低 GWP 合成ガス開発 ) 地域地球温暖化防止支援事業 (H18~20 年度 ) 省エネフロン代替合成技術開発 ( 絶縁カ ス 断熱 エッチンク マク ネシウム等 ) 新規フロン代替物質を使用したエッチング性能評価 開発技術の実証 普及促進地球温暖化対策推進大綱目標達成希少資源対応フロン回収システム開発世界規模での温暖化抑止への貢献開発技術の CDM JI 化 [ 第 3 期 : ノンフロン化技術の開発 ] 超臨界 CO2 による断熱発泡材開発 /CO2 圧縮機 空調機の要素技術開発 SF6 フリー Mg 合金組成制御技術開発 革新的ノンフロン系断熱材技術開発 ノンフロン冷凍空調システム開発 ( 業務 住宅 車 ) 13

参考資料 新規代替フロン CF3I について 地球温暖化係数 GWP 1 オゾン層破壊係数 ODP 0.006 14