(2) 市原市における区域設定の考え方本市においては 更級地区における商業集積や沿岸における工業地帯の形成等 これまで特色ある土地利用展開を行ってきた経緯を踏まえ 居住誘導区域の設定に合わせ地域の特性に応じた区域を設定します 市原市における区域設定の考え方 市街化区域 1 居住誘導区域 2 一般居住

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能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

1. 目的 本町の第 3 次総合計画において 本町の将来像である ( みんなが主役 やすらぎと健康福祉のまち ) の実現に寄与すべく 本町の市街化調整区域における地区計画の運用にかかる基本的な方針を示すため 市街化調整区域における地区計画運用指針 ( 以下 運用指針 という ) を策定しました この

国の指針では 居住誘導区域に含まないとされている区域等について それぞれ下 記のとおり定めています 居住誘導区域に含まないとされている区域等 居住誘導区域に含まないとされている区域 ( 都市再生法 81 条 11 項 同法施行令 22 条 ) 原則として 居住誘導区域に含まないこととすべき区域適当で

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筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

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1. 市街化調整区域における地区計画ガイドライン策定の目的市街化調整区域は 市街化を抑制すべき区域であるとともに 豊かな自然環境を育成 保全すべき区域である そのため 都市計画法において開発行為や建築行為が厳しく制限されている 本市都市計画マスタープランにおいても 将来都市構造の基本的な考え方の一つ

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

3. 市街化調整区域における土地利用の調整に関し必要な事項 区域毎の面積 ( 単位 : m2 ) 区域名 市街化区域 市街化調整区域 合計 ( 別紙 ) 用途区分別面積は 市町村の農業振興地域整備計画で定められている用途区分別の面積を記入すること 土地利用調整区域毎に市街化区域と市街化調整区域それぞ

4. 都市機能誘導区域 4.1 都市機能誘導区域設定の基本的な考え方 (1) 都市機能誘導区域とは医療 福祉 商業等の都市機能を都市の中心拠点や生活拠点に誘導し集約することにより これらの各種サービスの効率的な提供を図る区域のことです 原則として 居住誘導区域内において設定します これらの都市機能は

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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

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2 都市計画法第 34 条第 11 号に係る区域指定の許可基準について 都市計画法の趣旨 施策の方針市街化調整区域において, 市街化区域に隣接又は近接し, 一体的な日常生活圏を構成している市街化の進行した一定の区域を条例で指定し, 予定建築物を周辺環境と調和する用途に制限することにより, 許可の対象

4. 地区計画の基本的な考え方 1. 市街化を抑制すべき区域 という市街化調整区域の基本理念は 地区計画の策定によってその性格が変わるものではないこと 2. 開発行為を伴う地区計画については いたずらに市街地を拡大しないよう その必要性 周辺の公共施設の整備状況 自然環境 景観や農林業との調和等の観

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北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

長岡市立地適正化計画概要版目次 1. 立地適正化計画制度の概要... 1 (1) 立地適正化計画策定の背景と目的... 1 (2) 立地適正化計画制度... 1 (3) 立地適正化計画の位置付け... 2 (4) 計画の対象区域... 2 (5) 計画期間 長岡市の現状と将来見通し.

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(2) 居住誘導区域の届出制度居住誘導区域を設定 公表すると, 居住誘導区域外での一定規模以上の建築行為, 開発行為に対して届出義務が生じます 具体的には, 下表に示すように,3 戸以上の住宅の新築, 開発行為が対象になります 当制度の運用により, 生活利便性の高い地域への緩やかな誘導を図り, 都市

イメージ図 ( 医療施設の場合 ) イメージ図 ( 誘導施設 : 地域医療支援病院の場合 ) 5 届出を要しない軽易な行為などについて都市再生特別措置法第 108 条並びに都市再生特別措置法施行令第 35 条 第 36 条の規定により 以下の行為は届出の対象となりません 軽易な行為その他の行為で政令

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宗像市 地適正化計画 誘導区域に係る届出の手引き 宗像市

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区域の整備 開発及び保全の方針地区整備計画 久世荒内 寺田塚本地区地区計画 名称久世荒内 寺田塚本地区地区計画 位置城陽市久世荒内 寺田塚本及び平川広田 面積約 22.1ha 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地区計画の目標 土地利用の方針 地区施設の整備方針 建築物等の整備方針 地区の区分

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中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価書【神奈川県】

目 次 1 基本方針 再開発を促進すべき地区等の整備又は開発の方針... 2 別表再開発促進地区の整備又は計画の概要... 3 都市再開発方針図 ( 総括図 )... 6 都市再開発方針附図


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目次 1. 策定の目的と位置づけ (1) 策定の目的 1 (2) 市街化調整区域における地区計画運用基準の位置づけ 1 2. 市街化調整区域における土地利用方針の基本的な考え方 (1) 市街化調整区域における土地利用方針 2 (2) 市街化調整区域における地区計画の運用にあたっての基本的な考え方 3

第 5 地区拠点地区計画の区域には 次に掲げる区域及び地域は含まないものとする (1) 農業振興地域の整備に関する法律 ( 昭和 44 年法律第 58 号 以下 農振法 という ) 第 8 条第 2 項第 1 号に規定する農用地区域 (2) 農地法 ( 昭和 27 年法律第 229 号 ) による農

生産緑地制度の概要 市街化区域内の農地で 良好な生活環境の確保に相当の効用があり 公共施設等の敷地に供する用地として適している 500 m2以上 *1 の農地を都市計画に定め 建築行為や宅地の造成を許可制により規制し 都市農地の計画的な保全を図る 市街化区域農地は宅地並み課税がされるのに対し 生産緑

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

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3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 このガイドラインに示す事項以外に 開発許可の要件を満たすことが 2. このガイドラインに示す事

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市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策

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大阪狭山市市街化調整区域における地区計画のガイドライン(案)

(2) 小学校区別人口特性 2010 年の校区別総人口は 学校区の順に多い 2010 年の校区別人口密度は の順に高くなっており 学校区の殆どの区域と 学校区の一部区域は DID 地区となっている 2040 年の推計人口は 学校区で 2010 年人口を上回る若しくは横ばいの見込みであるが その他の殆

1調査の目的

金沢都市計画地区計画の変更

市街化調整区域内における地区計画について

3. 同意方針 3-1. 共通事項 (1) 上位計画との整合性 ( ア ) 地区計画が 都市計画区域マスタープラン等における土地利用の基本的な考え方と整合していること ( イ ) 地区計画が 市町都市計画マスタープラン等と整合していること 考え方 市街化調整区域は 本来市街化を抑制する区域であること

鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

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Ⅰ 用途地域指定の基本方針 1 用途地域別 市街地像 と指定の基本方針 1 2 境界の設定 4 3 用途地域見直しの時期 5 4 その他の地域地区や地区計画の活用 6 Ⅱ 用途地域の指定基準 第一種低層住居専用地域 7 第二種低層住居専用地域 9 第一種中高層住居専用地域 11 第二種中高層住居専用

栄町市街化調整区域における地区計画ガイドラインについて 1 市街化調整区域における地区計画ガイドラインの策定の趣旨平成 18 年の都市計画法改正により 市街化調整区域における大規模な計画開発の許可基準が廃止され 改正後は 都市計画法第 34 条第 10 号の規定に基づき 地区計画の内容に適合したもの

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参考資料 ( 美祢都市計画区域 ) 目次 1. 区域区分の二次検討 25 23

目 次 市街化調整区域における地区計画運用基準 1. 運用基準策定の趣旨 都市計画制度変更への対応 2 市街化調整区域における土地利用方針 の実現に向けた運用基準策定 2. 地区計画の運用基準の基本的な考え方... 2 (1) 市街化調整区域の地区計画の基本的な考え方 1 基本的考え方

区域の整備 開発及び保全に関する方針 地区施設の整備の方針 建築物等の整備の方針 (1) 道路の整備方針区域内外との円滑な交通ネットワークの形成と歩行者等の安全で快適な歩行環境の向上を図るため 街区幹線道路及び区画道路を整備する 生活利便施設や良質な街並みを形成する住宅等の立地を誘導し 地域拠点にふ

指定標準 適用区域 建ぺい率 容積率 建築物の高さの最高限度 m 用途地域の変更に あたり導入を検討 すべき事項 ( 注 2) 1. 環境良好な一般的な低層住宅地として将来ともその環境を保護すべき区域 2. 農地等が多く 道路等の都市基盤が未整備な区域及び良好な樹林地等の保全を図る区域 3. 地区計

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泉南市市街化調整区域における地区計画に関する運用基準

予定建築物等以外の建築等の制限 法 42 条 立地基準編第 5 章 (P127~P131) 法第 42 条で規定されている 予定建築物等以外の建築等の制限 については 次のとおりとする 1 趣旨開発許可処分は 将来その開発区域に建築又は建設される建築物又は特定工作物がそれぞれの許可基準に適合する場合

目次 1 運用基準策定の目的 1 2 市街化調整区域の地区計画の類型 2 3 市街化調整区域の地区計画の基本事項 3 4 地区計画の技術的な基準 4 5 都市計画の提案制度のフロー 7 6 地区計画と開発行為の手続きフロー 8 7 市街化調整区域における地区計画の運用基準の見直し 9

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

に基づく保安林指定計画地 (8) 自然環境保全法 ( 昭和 47 年法律第 85 号 ) 第 14 条第 1 項に規定する原生自然環境保全地域及び同法第 22 条第 12 項に規定する自然環境保全地域が指定されている土地の区域 (9) 自然公園法 ( 昭和 32 年法律第 161 号 ) 第 13

目次 方針策定の背景 1-1. 用途地域指定の基本的な考え方 1-2. 住居系 [ 第一種低層住居専用地域 ] [ 第二種低層住居専用地域 ] [ 第一種中高層住居専用地域 ] [ 第二種中高層住居専用地域 ] [ 第一種住居地域 ] [ 第二種住居地域 ] [ 準住居地域 ] [ 田園住居地域 ]

立川市絶対高さを定める高度地区指定に関する検討方針 平成 26 年 5 月 立川市 0

工業地域用途地域の一つで 主として工業の業務の利便の増進を図る地域のこと 住宅や店舗は建てられるが 学校や病院 ホテルなどは建てられない 高次都市機能行政 教育 文化 情報 商業 交通 レジャーなど都市自体が持つ住民生活や企業の経済活動に対する各種のサービス機能のうち 受益圏が広域にわたる質の高い機

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稲毛海岸5丁目地区

7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環

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地区計画とは 地区計画とは 土地や建築物の所有者など地区の皆さんが合意を図りながら道路や公園などの配置 建築物の用途 容積率 高さ 色やデザイン等のルールをきめ細かく定め そのルールに基づいて建築行為等を行うことにより より良いまちづくりをすすめる手法のひとつです 地区の特性に応じて必要な項目を選択

(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

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目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

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山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

法 34 条 7 号 既存工場と密接な関連を有する事業の建築物等の用に供する建築行為 提案基準 13 既存工場の事業の質的改善 提案基準 25 工業系ゾーンに位置づけられた区域内の工場 及び提案基準 32 研究施設 における工場又は研究施設の規模及び敷地計画 法 34 条 7 号 立地基準編第 2

東京都市計画第一種市街地再開発事業前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業位置図 東京停車場線 W W 江戸橋 JCT 日本橋茅場町 都 道 一石橋 5.0 特別区道中日第 号線 江戸橋 15.

[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

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制度概要 市街化調整区域内の既存集落では 市街化区域の市街地に比べて人口減少や少子高齢化が 進行しており 地域活力の低下や地域コミュニティの衰退が懸念されています そのため 既存集落における地域活力や地域コミュニティの維持 活性化を図るため 市長が区域と予定建築物の用途を指定して 内で自己用住宅等の

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7. 居住誘導区域 (1) 居住誘導区域について 居住誘導区域は 人口が減少しても一定エリアにおいて人口密度を維持することにより 日常生活のサービスや公共交通 また地域コミュニティが持続的に確保されるよう居住を誘導すべき区域として設定するものです 都市再生特別措置法等の法令に定める要件や 都市計画運用指針に示されている 居住誘導区域を定めることが考えられる区域 を踏まえ 本市の実情に応じた区域を設定します 法令の規定により居住誘導区域を定めることができない区域 市街化調整区域 ( 都市再生特別措置法第 81 条第 11 項 ) 条例により住居の用に供する建築物の建築が禁止されている災害危険区域 ( 都市再生特別措置法第 81 条第 11 項 市原市内には該当なし ) 都市計画法施行令第 8 条第 2 項各号に掲げる区域 ( 都市再生特別措置法施行令第 24 条 市原市の市街化区域内には該当なし ) 居住誘導区域を定めることが考えられる区域 都市機能や居住が集積している都市の中心拠点及び生活拠点並びにその周辺の区域 都市の中心拠点及び生活拠点に公共交通により比較的容易にアクセスすることができ 都市の中心拠点及び生活拠点に立地する都市機能の利用圏として一体的である区域 合併前の旧町村の中心部等 都市機能や居住が一定程度集積している区域出典 : 都市計画運用指針 居住誘導区域の設定イメージ 出典 : 改正都市再生特別措置法等について ( 国土交通省資料 ) 33

(2) 市原市における区域設定の考え方本市においては 更級地区における商業集積や沿岸における工業地帯の形成等 これまで特色ある土地利用展開を行ってきた経緯を踏まえ 居住誘導区域の設定に合わせ地域の特性に応じた区域を設定します 市原市における区域設定の考え方 市街化区域 1 居住誘導区域 2 一般居住区域 都市機能 誘導区域 3 地区計画産業誘導区域 4 工業振興区域 区域 1 居住誘導区域将来的な人口集積が想定されており交通利便性が高い または社会基盤が整っている区域居住 交通利便性 住環境の質の高さを活かし 積極的な居住の誘導区 2 一般居住区域域低層住宅地を主体として 良好な住環境を維持する区域 継続して居住ができるように良好な住環境を保全 3 地区計画産業誘導区域地区計画で産業施設や近隣住民等のための商業施設などの施設の誘致に特化した区域 複合的な商業施設や産業施設が立地した 賑わい 活力ある区域の形成 4 工業振興区域産業の高度化 重層化を図る区域 操業環境の向上 災害対策の充実に向けた取組 34

(3) 居住誘導区域設定の考え方居住誘導区域は 市街化区域を対象とします 居住誘導の方針に基づき 方針を実現するための具体的方策 設定条件に基づき居住誘導区域を検討します 指定条件及び除外条件をもとに区域の概形を抽出し 用途地域の土地利用制限の境界や大規模施設の敷地界 道路 河川等の地形 地物を参考に区域界を設定します 居住誘導の方針の区域設定の条件整理 方針 具体的方策 指定条件 除外条件 指定条件 1 2035 年の目標指標 である人口密度 (52.0 人 /ha) の維持が予測 - される区域 方針 1. 日常生活に必要な機能が整った地域への居住誘導による都市機能や地域コミュニティの維持 方針 2. 交通利便性が高い地域への居住誘導による子育て世代の定住や高齢者等が安心して暮らせる地域の実現 方針 3. 災害対策等に配慮して誘導区域を検討 一定の人口密度の維持が見込まれ 居住利便性が高い地域への居住誘導 鉄道駅及びバス停周辺への居住誘導 工業系用途地域や災害危険箇所における安全性に配慮した居住誘導 指定条件 3 良好な都市基盤の整 備がされている区域 指定条件 2 a. 鉄道駅から 1km 圏内 b. バス停 (15 本 / 日以上 ) から 500m 圏内 バス路線については 地域公共交通網形成計画にて居住誘導区域に併せて検討していく - - - 地区計画産業誘導区域 ( 地区計画で産業施設や近隣住民等のための商業施設などの施設の誘致に特化した区域 ) - 除外条件 1 工業振興区域 ( 工業専用地域及び工業地域並びに準工業地域の一部 ) 除外条件 2 土砂災害特別警戒区域 急傾斜地崩壊危険区域が指定されている区域除外条件 3 浸水想定区域のうち 浸水深が2m 以上の区域 35

(4) 居住誘導区域の設定条件 指定条件 除外条件を以下のとおり整理します 将来的な人口集積が想定されており交通利便性も高い地域 または社会基盤が整っている区域 指定条件指定条件に 1 つでも当てはまれば居住誘導区域に指定します 人口集積区域( 条件 1) かつバスの利用圏域 ( 条件 2-b) 駅の利用圏域( 条件 2-a) 良好な都市基盤の整備がされている区域( 条件 3) 除外条件除外条件に 1 つでも当てはまれば居住誘導区域から除外します 工業系用途地域( 条件 1) 工業振興区域 土砂災害特別警戒区域 急傾斜地崩壊危険区域( 条件 2) 浸水深 2m 以上の浸水想定区域 ( 条件 3) 居住誘導区域 36

指定条件 1: 人口集積 基本的な考え方 将来的な人口の集積が予測されており その集積を活かし居住を推進すべき区域を居住誘 導の条件とする 考え方の根拠 2016 年現在の工業専用地域を除く市街化区域の人口密度 (52.0 人 /ha) を 居住誘導区域内 において維持する目標人口密度とする 2035 年の目標指標である人口密度 (52.0 人 /ha) の維持が予測指定条件 1 される区域 2035 年の目標指標である人口密度 (52.0 人 /ha) の維持が予測される区域 (250m メッシュ ) ( 市街化区域 ) 指定条件 1 については区域設定の際の参考とし 地形地物等により区域を設定する 37

指定条件 2: 交通利便性 基本的な考え方 都市の中心拠点及び生活拠点に公共交通により比較的容易にアクセスすることができる区 域を居住誘導の条件とする 考え方の根拠 バス停については 最低 1 本 / 時間のサービス水準を満たすものを抽出する このサービス水準は 6 時 ~21 時の運行と仮定すると 15 本 / 日となる 指定条件 2-b バス停 (15 本 / 日以上 ) から 500m 圏内 バス停 (15 本 / 日 ) から 500m 圏内 ( 市街化区域 ) 38

指定条件 2: 交通利便性 基本的な考え方 都市の中心拠点及び生活拠点に公共交通により比較的容易にアクセスすることができる区 域を居住誘導の条件とする 指定条件 2-a 鉄道駅から 1km 圏内 鉄道駅から 1km 圏内 ( 市街化区域 ) 39

指定条件 3: 生活基盤の整備 基本的な考え方 良好な住環境の形成に向け 計画的な市街地形成を行っている区域を居住誘導の条件とす る 指定条件 3 良好な都市基盤の整備がされている区域 ただし地区計画産業誘導区域 ( 地区計画で産業施設や近隣住民等の ための商業施設などの施設の誘致に特化した区域 ) については除外 指定条件 3: 良好な都市基盤の整備がされている区域 40

除外条件 1: 工業系用途地域 基本的な考え方 工業の業務利便性を図るべき区域については 居住誘導を抑制する 考え方の根拠 5) 次に掲げる区域を居住誘導区域に含めることについては慎重に判断を行うことが望ましい ア法第 8 条第 1 項第 1 号に規定する用途地域のうち工業専用地域 同項第 13 号に規定する流通業務地区等 法令により住宅の建築が制限されている区域 ( 第 8 版都市計画運用指針 より抜粋 ) 除外条件 1 工業振興区域 工業振興区域 ( 工業専用地域及び工業地域並びに準工業地域の一部 ) 工業系用途地域 特別工業地区等の分布状況 工業振興区域 準工業地域の内 一般住宅の立地が特に少ない区域 土 地利用現況調査結果を基に区域を設定 41

除外条件 2: 災害危険区域 ( 土砂災害 ) 基本的な考え方 災害危険性のある区域については 居住誘導を抑制する 考え方の根拠 3) 次に掲げる区域については 原則として 居住誘導区域に含まないこととすべきである ア土砂災害特別警戒区域イ津波災害特別警戒区域ウ災害危険区域 (2) イに掲げる区域を除く ) エ地すべり等防止法 ( 昭和 33 年 (1958 年 ) 法律第 30 号 ) 第 3 条第 1 項に規定する地すべり防止区域オ急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律 ( 昭和 44 年 (1969 年 ) 法律第 57 号 ) 第 3 条第 1 項に規定する急傾斜地崩壊危険区域 ( 第 8 版都市計画運用指針 より抜粋 ) 除外条件 2 土砂災害特別警戒区域 急傾斜地崩壊危険区域が指定されている区 域. 土砂災害特別警戒区域 急傾斜地崩壊危険区域 ( 市街化区域 ) 42

除外条件 3: 災害危険区域 ( 浸水 ) 基本的な考え方 災害危険性のある区域については 居住誘導を抑制する 考え方の根拠 1 4) 次に掲げる区域については それぞれの区域の災害リスク 警戒避難体制の整備状況 災害を防止し 又は軽減するための施設の整備状況や整備見込み等を総合的に勘案し 居住を誘導することが適当ではないと判断される場合は 原則として 居住誘導区域に含まないこととすべきである ウ水防法第 14 条第 1 項に規定する浸水想定区域 ( 第 8 版都市計画運用指針 より抜粋 ) 考え方の根拠 2 気象庁の 津波警報の発表基準等と情報文のあり方に関する提言 ( 平成 24 年 2 月 ) によれば 浸水深と被害の関係について 浸水深 2m( 木造建物の全壊等の増加 沿岸での2m 程度から人的被害の発生 ) 4m( 木造建物はほぼ全滅 沿岸での4~5m 程度から人的被害急増 ) が 被害の様相が変化する境界となっていると考えられ それを踏まえて 津波の高さの予報区分を津波警報 (1m~3m) 大津波警報(3m~5m 5m~10m 10m~) とし これらと避難指示等やハザードマップなどの津波防災対策が連携したものであるべきとされている ( 市町村における津波避難計画策定指針 より抜粋) 除外条件 3 浸水想定区域のうち 浸水深が 2m 以上の区域 ( 浸水深が 2m を超 えると被害が増大することから ) 考え方の根拠 2 については 津波に対する浸水深の考え方です 本市において想定され るのは主に洪水による浸水ですが 基準となる浸水深を検討するに当たり 安全性を考慮し 一般的に洪水よりも被害が大きくなる津波発生時の浸水深の考え方を根拠としています 43

浸水想定区域 ( 浸水深ランク 2.0m 以上 ) 44

(5) 居住誘導区域の設定 市原市における区域設定 前ページまでの条件を踏まえ 居住誘導区域をはじめとする各区域について 以下のように設定します 2010 年時点の居住誘導区域内人口密度 52.48 人 /ha に対し 2035 年時点の人口密度は 48.95 人 /ha と予測されています 2035 年に目標指標である居住誘導区域内人口密度 52.0 人 /ha を達成するためには 居住誘導区域の区域外から区域内へ 約 10,000 人の誘導を図る必要があります 区域案 区域に含まれる土砂災害特別警戒区域 急傾斜地崩壊危険区域及び浸水想定区域 ( 浸水深が 2m 以上と推定される区域に限る ) には居住を誘導しない 居住誘導区域内人口密度 ( 趨勢による推計 ) 2010 年 2035 年 52.48 人 /ha 48.95 人 /ha 区域面積 市街化区域面積 (A) 6,131ha 居住誘導区域面積 (B) 3,310ha 面積割合 (B/A) 53.99% 45

(6) 居住誘導区域に住宅等の立地を誘導するために講ずる施策 居住誘導区域は長期的な視点で緩やかに居住を誘導するものです 居住誘導の方針に基づき 3 つの視点で施策 事業を展開し 住宅等の立地誘導 居住のための基盤整備 災害対策等に よる安全な居住環境の形成を図ります 施策 1 日常生活に必要な機能が整った地域への居住誘導 居住誘導区域内においては 日常生活に必要な機能の維持と施設利用の利便性向上に向けて 市営住宅の長寿命化等により計画的に居住誘導を図ります また 汚水処理施設 上水道や道路等の既存の生活基盤を活かしながら居住誘導を図ります 主な施策 事業 都市機能誘導区域の設定 居住誘導区域外の建築等の届出制度の運用 ( 詳細は次ページ ) 用途地域 ( 建蔽率 容積率 ) の見直し 都市計画法に基づく開発行為等の基準に関する条例の見直し 市営住宅長寿命化事業 市営住宅借上事業 遊休公有財産の活用 公共下水道の計画的な整備や合併処理浄化槽の普及促進 上水道や道路 ( 橋梁 ) などのライフラインの整備 緑化重点地区における緑化の推進 都市公園の長寿命化対策事業 施策 2 子育て世代の定住や高齢者等が安心して暮らせる地域の実現 居住誘導区域内においては 空き家等を活用しながら居住誘導を図るとともに 歩行空間の 充実や住宅地の緑化等により 誰もが安心して快適に暮らせる住環境の形成を図ります また 少子高齢化が顕著化している郊外住宅団地においては 地域住民と連携しながら活性 化対策を検討します 主な施策 事業 空家等対策事業 空き家バンク事業 歩行者 自転車空間の充実 住宅の生垣化等の促進による視認性向上 低層住宅団地の活性化対策 施策 3 災害対策等に配慮した居住環境の形成 地震や風水害 ( 土砂 洪水など ) の多様な自然災害に対して 関係機関と連携しながら災害 対策を推進するとともに ハード面だけではなく 地域における防災活動の推進により自然災 害の軽減を図ります 浸水の著しい地区から優先的に雨水浸水対策に取り組み 安全で安心できる居住環境の形成 を図ります 主な施策 事業 急傾斜地対策の推進 公共建築物等の防災性の向上 ( 耐震化の推進など ) 防災拠点の強化 雨水浸水対策 ( 河川 雨水幹線 排水路 都市下水路の整備 ) 修復型のまちづくりによる防災性向上 46

居住誘導区域外の建築等の届出について居住誘導区域内に居住を誘導するとともに 居住誘導区域外におけるまとまった住宅建設の動向を把握し 良好な住環境の維持を図るため 都市再生特別措置法第 88 条第 1 項の規定に基づき 居住誘導区域外での一定規模以上の開発行為 建築等行為に係る届出制度を運用します 市長は 届出をした者に対して 開発規模の縮小や居住誘導区域への立地を促すなど 必要な勧告をすることができます ( 都市再生特別措置法第 88 条第 3 項 ) 届出の対象となる行為 ( 都市再生特別措置法第 88 条第 1 項 ) 居住誘導区域外の区域で 以下の行為を行おうとする場合には 原則として市長への届出が義務付けられる 開発行為建築等行為 出典 : 改正都市再生特別措置法等についての説明資料 ( 国土交通省 ) 届出の時期 ( 都市再生特別措置法第 88 条第 1 項 ) 開発行為等に着手する 30 日前までに届出を行う 47