(3) 彼が得たすべての財産 ( ヤコブは商人でもあった ) (4) 自分自身のものとした家畜 2. 行先は カナンの地にいる父イサクのところ 3. 状況 (1) そのとき ラバンは自分の羊の毛を刈るために出ていたので 1つまり ラバンはその近辺にはいなかった (2) ラケルは父の所有のテラフィムを

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2011 年 06 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )26 ローマ人への手紙 7:14~25 律法からの解放 (3) ロマ書 7 章クリスチャン 1. はじめに (1) 聖化 に関する 5 回目の学びである 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は

2011 年 10 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 )42 ローマ人への手紙 11:25~36 拒否の解決 (3) イスラエルの救い 1. はじめに (1)10 月 13 日 ( 木 ) の日没から仮庵の祭りが始まった 1 第 7 の月の 15 日 満月 2 満月を眺めながら イスラエル

2014 年 10 月 7 日 ( 火 ) 60 分で分かる創世記 60 分で分かる創世記 1. はじめに (1) 60 分で分かる〇〇 のシリーズを開始する 11 節 1 節の解説も重要であるが 鳥瞰図的な理解も必要である 2その場合重要なのは センス オブ プロポーション である (2) 創世記

2017 年 10 月 8 日 ( 日 ) 9 日 ( 月 ) 15 回さらにすぐれた契約 さらにすぐれた契約 ヘブル 8:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし (2) ユダヤ教の 3 つの柱

2012 年 1 月 22 日 ( 日 ) 23 日 ( 月 )54 ローマ人への手紙 15:4~13 希望から希望へ 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)14:1~15:13 は 雑多な問題を扱っている 1 超道徳

Microsoft Word - ◎中高科

2010 年 2 月 21 日 ( 日 ) 22 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京出エジプト記 13 出エジ 13 出エジプト記 9 章 13 節 ~10 章 29 節 最後の 3 つの災い 1. 文脈の確認 (1) エジプトに主からの 10 の災いが下る (2)10 の災いの記述は 考え抜

2011 年 07 月 17 日 ( 日 ) 18 日 ( 月 )29 ローマ人への手紙 8:12~17 聖化の力 ( 聖霊 )(3) 養子の霊 1. はじめに (1) 聖化 に関する 8 回目の学びである 最終回 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は ク

Heb 11:7 信仰によって ノアは まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたとき 恐れかしこんで その家族の救いのために箱舟を造り その箱舟によって 世の罪を定め 信仰による義を相続する者となりました (1) ノアは 神から警告を受けた 1 創 6:17 Gen 6:17 わたしは今 いの

創世記5 創世記2章4節b~25

2010 年 4 月 18 日 ( 日 ) 19 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京出エジプト記 19 出エジ 19 出エジプト記 14 章 15 節 ~15 章 21 節 紅海を渡る 1. 文脈の確認 (1) イスラエルの民は 430 年後にエジプトを脱出した (2) エジプト脱出の記録は

創世記アウトライン3表1

2018 年 5 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) 14 回 ペテロの第 2 のメッセージ (2) ペテロの第 2 のメッセージ (2) 使徒 3:17~26 1. はじめに (1) ペンテコステの日に教会が誕生した 1ペテロの第 1 回目のメッセージにより 3,000 人ほどの人たち

* ユダヤ人の歴史家ヨセフスもまた同じような書き方をしている 5 テオピロは ルカの執筆活動を支援するパトロンであった可能性が高い 6 もしそうなら テオピロはローマ人クリスチャンであったと思われる (2)1~2 節は ルカの福音書の要約である 1 前の書 というのは ルカの福音書 のことである 2

2011年度 牧羊者 第Ⅳ巻

2. アウトライン (1) 過去の回顧 (1~4 章 ) (2) 律法の解説 (5~26 章 ) (3) 未来の展望 (27~30 章 ) (4) 指導者の交代 (31~34 章 ) 3. 結論 (1) 律法の本質 (2) イスラエルの将来 (3) 申命記とイエスの教え 申命記を通して イエスの教え

2013 年 3 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 51 回目 Ⅵ-054 山上の垂訓 山上の垂訓 054 マタ 5:1~2 ルカ 6:17~19 1. はじめに (1) 呼び名について 1マタ 5:1~8:1 は 通常 山上の垂訓 ( 説教 ) と呼ばれる 2しかし この名称は 説教

このメッセージは ヨセフとキリストに起こったことは私たちにも起こることを学ぼうとする ものである Ⅰ. 第 1のステップ正直な性格 (2 節 ) 1. ヨセフは 17 歳 (1) ビルハの子ら ( ダン ナフタリ ) (2) ジルパの子ら ( ガド アシェル ) (3) ヤコブは レアの子ら ( ル

2017 年 8 月 13 日 ( 日 ) 14 日 ( 月 ) 7 回 第 2 の警告 (2) 第 2 の警告 (2) ヘブル 4:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と誤

このメッセージは メシアの義とパリサイ人の義について学ぼうとするものである Ⅰ. 真の信仰者の特徴 (5:13~16) 1. 地の塩 (13 節 ) あなたがたは 地の塩です もし塩が塩けをなくしたら 何によって塩けをつけるのでしょう もう何の役にも立たず 外に捨てられて 人々に踏みつけられるだけで

このメッセージは 父なる神について考えようとするものである Ⅰ. 聖書が使用する比喩的言葉 1. 神という言葉について (1) ヘブル語でエロヒム ( エル ) ギリシア語でセオス 1 普通名詞 神々を指す言葉である 2 日本語の神も 多くの神々を指す言葉である 3 聖書の神は どういう神かを示す必

夢を超えたもの_Culture A.indd

2009 年 1 月 25 日 ( 日 ) 26 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 30 創世記 30 創世記 19 章 1 節 ~38 節 ソドムとゴモラの滅び イントロ : 1. 前回までの復習 (1) 神はアブラムを選び 彼とその子孫を通して全人類を救おうとされた (2) それが

は歯が痛くなるとズキンズキンとして何をしていても繰り返し襲って来る痛みに悩まされますが そのように 絶えず痛みがある と言わずにいられないような痛みを感じ続けていた 一体それはどんな悲しみ 痛みだったのでしょうか それが同胞ユダヤ人の不信仰に関することでした パウロがどんなに同胞 同国人のことを思っ

6ユダヤ人は 人種的 宗教的理由によって サマリヤ人を軽蔑した * ユダヤの格言 私の目が サマリヤ人を見ることがないように 7サマリヤ人も ユダヤ人を軽蔑し 敵対した * ユダヤ人がエルサレムから下ることは許したが 上ることは許さなかった 8 現代もサマリヤ人の子孫たちが存在している ( 千名以下

* ダニエル書 3 捕囚期後 (3) * ハガイ書 * ゼカリヤ書 * マラキ書 (5) 預言者たちが語ったメッセージの要約 1 神の主権と聖なるご性質 2 契約の民イスラエルの不従順の罪 3 悔い改めへの招き 4 迫り来る神の裁きと捕囚 5イスラエルの民を攻撃する周辺国への裁き 6 捕囚からのレム

創世記5 創世記2章4節b~25

ヨハネの福音書講解 ヨハネの福音 ヨハネの福音書 21:15~25 1. 愛する 新改訳改訂第 3 版 ヨハネ 21:15 彼らが食事を済ませたとき イエスはシモン ペテロに言われた ヨハネの子シモン あなたは この人たち以上に わたしを愛しますか ペテロはイエスに言った はい 主よ 私があなたを愛

2017 年 2 月 5 日 ( 日 ) 6 日 ( 月 ) 22 回 イスラエルに対する戦い (2) イスラエルに対する戦い (2) 黙 12:7~17 1. はじめに (1) キリストの再臨の前に何が起こるかを見ている 110 章 ~14 章は 挿入箇所である * 物語の進展はなく 状況の説明が

2012 年 1 月 15 日 ( 日 ) 16 日 ( 月 )53 ローマ人への手紙 14:13~15:3 キリスト者の自由 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)12 章は 基本的には教会内の行動についての勧めであ

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2019 年 7 月 28 日 ( 日 ) 29 日 ( 月 ) 70 回 12 人の弟子たちの救い 12 人の弟子たちの救い 使徒 19:1~7 1. はじめに (1) 第三次伝道旅行が始まった 1 使 18:23~21:17( 紀元 53 年の春から 56 年の春 ) 2パウロは ひとりで出かけ

* ペリシテ人の古代都市ガザは 前 93 年に破壊され 前 57 年に再建された * この道路は ガザの遺跡を通過し 新ガザに至る荒野の道である 5 ピリポは その命令に従順に従った 2.27b~28 節 Act 8:27b すると そこに エチオピヤ人の女王カンダケの高官で 女王の財産全部を管理し

Rev 7:1 この後 私は見た 四人の御使いが地の四隅に立って 地の四方の風を堅く押さえ 地にも海にもどんな木にも 吹きつけないようにしていた (1) この後 私は見た 1 物事の時間的流れではなく ヨハネが見た幻の順番を示している 2この幻は 神の裁きが迫っていることを示唆している 3 地の四方

このメッセージは ヨセフとキリストに 起 こったことは 私 たちにも 起 こることを 学 ぼうとする ものである Ⅰ. 第 1のステップ 正 直 な 性 格 (2 節 ) 1.ヨセフは 17 歳 (1)ビルハの 子 ら(ダン ナフタリ) (2)ジルパの 子 ら(ガド アシェル) (3)ヤコブは レア

2 イエスの戒めを守るなら イエスの愛に留まることになる (2) その教えを話した理由は 弟子たちが喜びに満たされるためである 1イエスは 自分が経験している喜びを弟子たちに与えようとしている 2イエスの喜びは 父なる神への従順 ( 喜ばせること ) によって生まれる 3ヘブ 12:2 Heb 12

2008 年 7 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 8 創世記 8 創世記 3 章 14 節 ~24 節 アダム契約 イントロ : 1. 前回までの復習 (1) 創世記には 11 の区分 ( トルドット ) がある (2) 第 1のトルドットには 人類の

2 奇跡 3 父 4 聖書 4. メッセージのゴール (1) イエスを誰だと言うか (2) イエスを信じる者の幸いとは何か このメッセージは イエスの業と主張について考えようとするものである Ⅰ. イエスと父は一体である (19~29 節 ) 1. 行動において まことに まことに あなたがたに告げ

2012 年 2 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )59 ローマ人への手紙総まとめ 総まとめ 1. はじめに (1) 執筆の意図 1 使徒としての使命 * 所々 かなり大胆に書いた (15:15) 2 使徒としての奉仕の原則 * 他人の土台の上に建てない (15:20) * これまで ロ

牧会の祈り

2008 年 7 月 13 日 ( 日 ) 14 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 6 創世記 6 創世記 2 章 4 節 b~25 エデンの園に置かれた人 イントロ : 1. 前回の復習 : ここまでで創造の 7 日間について学んだ (1) カオスからの創造であった (2) 神は 6


イエスさまの公的な活動は 2 年から 3 年と言われます その短い時間の中で人々に与えた影響は 考えられないほど大きいものでした ここに今日 わたしたちが集まって礼拝しているのも そのせいです けれどもその 2 年ないし 3 年のイエスさまの活動はずっと順調であったわけではありません イエスを愛し慕

Ⅰ. 管理人の不正の発覚 (1~2 節 ) 1.1 節 a Luk 16:1 イエスは 弟子たちにも こういう話をされた (1) イエスは 弟子たちに話している 1これは 弟子訓練のためのたとえ話である 2 聴衆が誰かを判断することが たとえ話の解釈のために重要である (2) その周りで パリサイ人

2017 年 7 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 1 回 ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル 1:1~3 1. はじめに (1) 著者 1いくつかの名が上げられてきた * パウロ * ルカ ( パウロがヘブル語で書いたものを ルカがギリシア語に翻訳した ) * バ

生徒用プリント ( 裏 ) 入力した内容はすべて記録されている!! 印 : 授業で学んだこと 管理者のパソコンには どのパソコンから いつ どのような書き込みがされたか記録されています 占いだけではなく メールや掲示板の内容も同じように記録されています もし 悪意のある管理者から個人情報が洩れたらど

2017 年 6 月 11 日 ( 日 ) 12 日 ( 月 ) 39 回 新しいエルサレムの特徴 ( 後半 ) 新しいエルサレムの特徴 ( 後半 ) 黙 22:1~5 1. はじめに (1) 旧約聖書の預言のハイライトは メシア的王国である 1 黙示 20 章は メシア的王国が千年で終わることを啓

いでしょう (1)2 重の質問 1 弟子たちは いくつかのたとえ話とその解き明かしを聞いてきた 2ここでイエスは 弟子たちに考えるチャンスを与えている 3 弟子たちは 奥義としての王国 の性質について考え始める (2) イエスのたとえ話は 弟子たちが想像したものとは大いに異なる 1 種のたとえでは

(2) ロマ 7:1~6 の要約 1 律法の大原則 * 律法は 人に対して権限を持つ * 律法は 死んだ人には権限を持たない 2 結婚関係の例話 * 夫が生きている間は 結婚の律法によって制約されている * それを破れば 姦淫の女と呼ばれる * 夫が死ねば 結婚の律法から解放される * 再婚しても

(3) まっすぐにしなさい 1 されば衰へたる手 弱りたる膝を強くし ( 文語訳 ) 2ギリシア語の アノルソオウ である 上げる まっすぐにする 強くする 3ルカ 13:13(18 年も病の霊につかれ 腰が曲がって 伸ばすことができない ) Luk 13:13 手を置かれると 女はたちどころに腰が

マルコの福音書のヘブル的考察 黙れ 出て行け マルコの福音書 1:23~28 はじめに今日はイエス キリストの十字架の死からの復活を祝う イースター という祭りの日にあたり 世界中の教会でこれにちなんだ催しや取り組みがなされています ところで皆さんは イースター という名前の意味を御存知でしょうか

中 2 数学 1 次関数 H ダイヤグラム宿題プリント H1 A 君は 8 時に家を出発して 12 km 離れた駅へ自転車で行く途中 駅からオートバイで帰ってくる B 君に出会った 8 時 x 分における 2 人の位置を 家から ykm として A 君とB 君の進行のようすを表したものが右のグラフで

生徒用プリント ( 裏 ) 入力した内容はすべて記録されている!! 占いサイトの場合 印 : 授業で学んだこと 管理者のパソコンには どのパソコンから いつ どのような書き込みがされたか記録されています 占いだけではなく 懸賞サイトやメール 掲示板の内容も同じように記録されています もし 悪意のある

4きょう取り上げる 3~5のパターンは ユダヤ的に解釈する必要がある 5イエス時代のユダヤ教のラビたちの旧約聖書引用法 * 直接引用とその成就 * その箇所の解釈ではなく 適用である * きょうの3~5 のパターンは すべて適用である 6マタイは 5 つの引用によってイエスのメシア性を証明しようとし

(1) 千年王国の最後に サタンが底知れぬ所から再び解き放たれる 1 その理由は 再び人類を試すためである 2 神は 人類がいかに堕落しているかを証明される (2) 千年王国にも罪は存在する 1 千年王国が始まった時点では 未信者は存在しない 2 千年王国では ほぼ理想に近いような生活環境が実現する

ヘブル人への手紙1章

1イエスがバプテスマを受けたとき 天が開かれて聖霊が鳩のように下った 2ここでは 天が開かれて再臨のメシアが地に下ってこられる 3 黙 4:1 では ヨハネを招くために天が開かれた 4ここでは キリストが地に下るために天が開いた (2) 白い馬に乗った方 1ローマ軍の将軍は 白い馬に乗った 2 再臨

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(1) イゼベル 彼にとっては ネバテの子ヤロブアムの罪のうちを歩むことは軽いことであった それどころか彼は シドン人の王エテバアルの娘イゼベルを妻にめとり 行ってバアルに仕え それを拝んだ (1 列 16:31) 1オムリの子アハブは イゼベルと結婚し バアル礼拝をイスラエルに導入した 2 預言者

良いこと となります ともするとクリスチャンは こう考えやすいかもしれません 私は人がどう考えるかは気にしない 神がどう思われるかだけを心に留める と 確かにそこに真理はあるのですが そのあまり 人々がどう考えるかを顧慮しない傍若無人な態度を取るのが良いのではありません パウロはここで 人々がどう見

1 それは キリストにのみ適用される御名である (2) 旧約聖書では 御使いたちは 神の子たち と呼ばれた Job 38:7 そのとき 明けの星々が共に喜び歌い / 神の子たちはみな喜び叫んだ 1 新約聖書では 信者が 神の子たち と呼ばれる ( ヨハ 11:52) 2しかし 御子 ( ヒュイオス

束の地カナンに入ることが許されなかった 9 死を前にして ヨシュアを後継者に任命し 120 歳でモアブのネボ山で死んだ 10 モーセという人は 地上のだれにもまさって非常に謙遜であった ( 民数記 12:3) 11 自分を しもべとして神の家全体のために忠実でした ( ヘフ ル 3:5) 新約聖書に

Microsoft Word - 09_Jeremiah_2.docx

このメッセージは ヨセフが兄たちを見ている目を通して キリストが私たちをご覧になって いる目を学ぼうとするものである Ⅰ. 第一のテスト 1. ヤコブの決断 (1) 激しい飢饉がやって来たので 10 人の息子たちをエジプトに送る (2) ベニヤミンは残す 1 わざわいが彼にふりかかるといけない 2

Heb 11:23 信仰によって モーセは生まれてから 両親によって三か月の間隠されていました 彼らはその子の美しいのを見たからです 彼らは王の命令をも恐れませんでした (1) この節は モーセの信仰ではなく モーセの両親の信仰を記録している 1 彼らは その子の美しいのを見た * ギリシア語で ア


2017 年 2 月 21 日 ( 火 ) 60 分でわかる旧約聖書 (24) エレミヤ書 60 分でわかる旧約聖書 (24) エレミヤ書 1. はじめに (1) 預言者たちの中でのエレミヤの位置づけ 1 預言書を書いた預言者 (the writing prophet) * 王国が南北に分裂して以降

創世記アウトライン2表1

ヨハネの手紙講解 神のあかし ヨハネの手紙第一 5:1~21 1. 油注がれた者 新改訳改訂第 3 版 Ⅰヨハネ 5:1 イエスがキリストであると信じる者はだれでも 神によって生まれたのです 生んでくださった方を愛する者はだれでも その方によって生まれた者をも愛します イエスがキリストであると信じる

2013 年 3 月 24 日 ( 日 ) 25 日 ( 月 ) 52 回目 Ⅵ-054 八福の教え 八福の教え 054 マタ 5:3~12 ルカ 6:20~26 1. はじめに (1) 文脈の重要性 1 文脈を無視して 山上の垂訓のある言葉を取り出すことが余りにも多い 2イエスは 神の国の福音をも

牧会の祈り

に住む者に私たちの血の復讐をなさらないのですか (1) ここで場面は 地から天に移行する 1 大患難時代を通して継続している状況の描写である (2) ヨハネは キリストに対する信仰のゆえに殉教の死を遂げた人々の幻を見た 1 彼らは 祭壇の下にいた 2 旧約時代のいけにえの血が祭壇の土台に注がれたこと

ヘブル人への手紙 11 章 1-16 節 信仰とは 1A 信仰のあかし 1-7 1B 信仰の説明 1-3 1C 望んでいることがらの実体 1 2C 称賛 2 3C 神の創造 3 2B 信仰の足跡 4-7 1C アベル - 良いささげ物 4 2C エノク - 神を喜ばす歩み 5-6 3C ノア - 神

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保険金支払事例

(2) ケンクレヤにある教会に属していた 1コリントの南東 11 キロのところにある港町 2コリントの東の港としての役割を果たした アジア方面の交易のための港 * 西の港は カイオン 両港の間の距離は 8 キロ 3パウロは 第 2 回伝道旅行でここを訪れている 4 誓願が成就したのを記念して そこで

さまいイエス様は生きておられる! ふくいんしょしょうふくいんしょしょうふくいんしょマタイによる福音書 28 章とマルコによる福音書 16 章とルカによる福音書 24 章ふくいんしょしょうかはなしさいわヨハネによる福音書 20 章に書かれているお話の再話 しょうと せいしょものがたり ミニ聖書物語 フ

2

(1) 神殿の聖所と至聖所を分ける幕である 1 長さが約 18 メートル 厚さが約 10 センチ 2この幕の内側に入れたのは 大祭司だけである それも年に一度だけ 3 大祭司 アロンの家系 ケハテ氏族 レビ族 イスラエルの民 全人類 (2) この幕が 上から下まで真っ二つに裂けた 1 神の御手がこれ

た 義認 の祝福を述べたものでしょうか しかしこの 1 節は 2 節の頭に なぜなら という言葉があるように 2 節と密接に関連しています ですから 2 節を見て行くことによって 1 節の意味を確かめることができます 2 節が述べていることは何でしょうか それは罪と死の原理からの解放です 私たちが

癒しの業と宣教 ( ルカ 4:38~44) 1) ルカ福音書講義 (23) 章 38 イエス 2) は会堂から立ちあがり シモンの家 3) に入った シモンのしゅうとめが 高熱 4) で苦しめられており 彼らは 5) 彼女のことをイエス 6) に願った 39 彼は彼女の枕

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3 仲介者としての祭司たちが存在していた (2) 新約時代の状態 1すべての信者が まことの聖所に入ることができる * 天の聖所で 神の臨在の前に出ることができる 2これは 万人祭司の教えである 3 訳文の比較 こういうわけですから 兄弟たち 私たちは イエスの血によって 大胆にまことの聖所に入るこ

ます しかしこれでは義に飢え渇いているとはとても言えないのではないでしょうか また自分の生活を振り返って こう質問してみてください 自分は果たして毎日をどんな基準によって歩んでいるだろうか と 神から見て何が正しいことかを考え その義に従って義の道を歩もうとしているか それとも義のことはあまり考えず


1 説 教 聖日礼拝 北浜チャーチ 黒田 禎一郎 2017 年 6 月 4 日 ( 日 ) 主 題 : すべてを感謝しましょう! テキスト :1コロサイ人への手紙 3 章 17 節 はじめに たった一度しかない人生 私たちはどのように生きているでしょうか? 生き方を知っている人は幸いです しかし 多

最初に 女の子は皆子供のとき 恋愛に興味を持っている 私もいつも恋愛と関係あるアニメを見たり マンガや小説を読んだりしていた そしてその中の一つは日本のアニメやマンガだった 何年間もアニメやマンガを見て 日本人の恋愛について影響を与えられて 様々なイメージができた それに加え インターネットでも色々

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に知恵と英知と知識とあらゆる仕事において 神の霊を満たした (2~3 節 ) (1) ユダ部族のフル その子ウリ その子ベツァルエル 1フルとはモーセの手を両側から支えた 2 人のうちのひとり ( 出 17 章 ) 2フルの孫がベツァルエルである (2) 神の霊を満たした 1 知恵 (wisdom)

Taro-レス・パブリカ

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(1) 獣の形状 (1~2 節 ) (2) 獣の復活 (3~4 節 ) (3) 獣の支配 (5~8 節 ) (4) 励ましのことば (9~10 節 ) 3. 結論 : 反キリストはキリストの真似をする 反キリストの働きについて学ぶ Ⅰ. 獣の形状 (1~2 節 ) 1.1 節 Rev 13:1 また

1:14 ことばは人となって 私たちの間に住まわれた 私たちはこの方の栄光を見た 父のみもとから来られた ひとり子としての栄光である この方は恵みとまことに満ちておられた 今日はこの後 神が人となってくださったことについて考えたいと思いますが まずこの聖句にある 住まわ れた について ご一緒に考え

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1 パンの家 という意味 農業生産の豊かな地 ダビデの町とも呼ばれた 2ガリラヤのベツレヘムと区別するために ユダヤのベツレヘムと書かれている 年代 200 軒の家 クリスチャンとイスラム教徒が平和に住んでいる 4 今日 パレスチナ自治区 2 万 2 千人 クリスチャンは迫害に会っている

を与えられて 祈りつつ取り組んで行くように導かれる ですから私たちは自分の願い事を一方的に神に祈る祈りはやめて まず聖書を通してまず神を見上げること 御名を賛美することから始めたいのです そのような神への賛美また信仰告白から始まる祈りこそ祝福される祈りの基礎です さて第 2 の祈りは 御国が来ますよ

聖書 : ピリピ 3:1~3 説教題 : 神の御霊による礼拝 日時 :2017 年 2 月 26 日 ( 朝拝 ) ピリピ人への手紙第 3 章に入ります この手紙は全部で 4 章からなっていますので 今日から後半部に入ることになります パウロは 最後に 私の兄弟たち と始めます この手紙はまだ半分ま

2016 年 10 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 7 回 フィラデルフィアの教会 フィラデルフィアにある教会 黙 3:7~13 1. はじめに (1) 黙示録の 3 区分 1 黙 1:19 は 黙示録を 3 区分している Rev 1:19 そこで あなたの見た事 今ある事 この後に起こ

タダでマナべるさかぽん先生.tv 一般動詞の否定文 疑問文 今日の単語今日の授業で使う英単語です しっかり覚えてから授業に進みましょう 単語を 覚えた =その単語を 読める 意味が分かる 書ける 声に出して書きながら覚えていきましょう 1 行く go 2 来る come 3 へ ( 行く

一 マリヤへの恵みある教会に 何かというと 恵まれた女よ おめでとう と言う人がいました 女性のための聖書のクラスで 誰かが正しい答えを言ったら 恵まれた女よ おめでとう 感謝なことの証しをしたら 恵まれた女よ おめでとう 誰かが牧師に祈ってもらっている姿を見たら 恵まれた女よ おめでとう 彼女はい

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創世記 45 創世記 31 章 17 節 ~55 節 ヤコブ一家の逃亡 イントロ : 1. ヤコブの一家が パダン アラムから逃亡しようとしている (1)20 年間そこで働いた 2. カナン帰還は 神の時に行われている (1) ヤコブ自身の思い ( 郷愁 ) (2) ラバンとその息子たちとの関係の悪化 (3) 神からの語りかけ (4) 妻たちの同意 3. きょうの箇所 (1) ヤコブ一家の逃亡 (2) ラバンの追跡 (3) ヤコブとラバンの対決 (4) ギルアデの契約 4. きょうのメッセージは 私たちに何を教えているか (1) 個人への適用 : 私は祝福から離れていないか (2) 教会への適用 : 今のキリスト教は祝福から離れていないか このメッセージは 神の祝福から離れることの愚かさを学ぼうとするものである Ⅰ. ヤコブの一家の逃亡 (31:17~21) そこでヤコブは立って 彼の子たち 妻たちをらくだに乗せ また すべての家畜と 彼が得たすべての財産 彼がパダン アラムで自分自身のものとした家畜を追って カナンの地にいる父イサクのところへ出かけた 1. ヤコブが持って行ったもの ラバンから盗んだものではない (1) 子たち (2) 妻たち 1

(3) 彼が得たすべての財産 ( ヤコブは商人でもあった ) (4) 自分自身のものとした家畜 2. 行先は カナンの地にいる父イサクのところ 3. 状況 (1) そのとき ラバンは自分の羊の毛を刈るために出ていたので 1つまり ラバンはその近辺にはいなかった (2) ラケルは父の所有のテラフィムを盗み出した 1テラフィムとは 小さな偶像 ( 複数形 家族の守り神 ) 2ラケルが偶像礼拝者であったわけではない 3ハムラブ法典 : テラフィムを所有している者が相続権を主張できる (3) ラケルがテラフィムを盗んだのは 父ラバンの財産をヤコブに与えるため 1 盗むことができる神とは どういう神なのか 2ラケルは 神を盗むという罪を犯した (4) ヤコブは ラバンに内緒で逃れた 1ユーフラテス川を渡り ギルアデの山地に向かった 2ヨルダン川の東にある高原 カナンの地に入る前に通る最後の場所 Ⅱ. ラバンの追跡 (31:22~24) 1. 三日目に ヤコブが逃げたことがラバンに知らされた (1) これは ラバンがふたつの群れの間に三日の距離に置いていたから 2. ラバンは 身内の者たちを率いて 7 日の道のりを追って行った (1) ギルアデの山地で 先を行くヤコブの一行に追いついた (2) ヤコブが発ってから 13 日目のことである 距離は 約 600 キロ (3) ヤコブは 家族と家畜の大群を率いていたので 進む速度が遅かった (4) ラバンは パロがイスラエル人を追いかけたのと同じことをしている 1 奴隷状態に引き戻そうとした 3. しかし神は夜 夢にアラム人ラバンに現れて言われた あなたはヤコブと 事の善悪を論じないように気をつけよ (1) 創 20:3では 神はアビメレクに夢の中で現れた (2) 神は未信者の夢の中で現れ 族長を攻撃してはならないとの警告を与えた 2

(3) 事の善悪を論じないように気をつけよ : 中立でいるように 非難しないように (4) つまり ヤコブをパラン アラムに戻そうと説得しないように 4. ヤコブがギレアデの山地に天幕を張っているのを見て ラバンもそこに天幕を張った Ⅲ. ヤコブとラバンの対決 (31:26~42) 1. ラバンの不満 何ということをしたのか 私にないしょで私の娘たちを剣で捕らえたとりこのように引いて行くとは あなたは全く愚かなことをしたものだ (1) 内緒で逃げたことを非難 (2) 送別の宴会ができなかったことを非難 (3) 口づけができなかったことを非難 (4) 結論 : あなたは全く愚かなことをしたものだ 2. 神からの語りかけ 私はあなたがたに害を加える力を持っているが 昨夜 あなたがたの父の神が私に告げて あなたはヤコブと 事の善悪を論じないように気をつけよ と言われた それはそうと あなたは あなたの父の家がほんとうに恋しくなって どうしても帰って行きたくなったのであろうが なぜ 私の神々を盗んだのか (1) ラバンの願望 : 私はあなたがたに害を加える力を持っている (2) 神の介入があった 1ラバンにとっては ヤハウェなる神 アブラハム イサク ヤコブの神 は たくさんいる中のひとつの神であり 彼の神ではない 2 神が現れ ヤコブをパダン アラムに帰るように説得してはならないと告げた (3) ヤコブの気持ちを容認する 1 父の家が恋しくなって 帰りたくなったのであろう 2これは真実ではない ラバンが正直ではないので ヤコブは去ろうとしている (4) ラバンが一番言いたかったこと なぜ 私の神々を盗んだのか 1ラバンは 多神教を信じる偶像礼拝者である 2ヤコブが将来 ラバンの家の神々を持って戻って来るのを恐れた 3しかし ヤコブはテラフィムについては全く知らなかった 2. ヤコブの応答 (1) あなたの娘たちをあなたが私から奪い取りはしないかと思って 恐れた 3

1ヤコブはラバンを全く信用していなかった (2) あなたが あなたの神々をだれかのところで見つけたなら その者を生かしてはおきません 私たちの一族の前で 私のところに あなたのものがあったら 調べて それを持って行ってください 1ヤコブは ラケルがテラフィムを盗んだのを知らなかった 2この誓いによって ラケルが殺される可能性が出てきた 3. ラバンの捜し物 (1) そこでラバンはヤコブの天幕と レアの天幕と さらにふたりのはしための天幕にも入って見たが 見つからなかったので レアの天幕を出てラケルの天幕に入った 1 最後に残ったのは ラケルの天幕だけである 2ラバンが自分の娘を殺さないという保証はない (2) ところが ラケルはすでにテラフィムを取って らくだの鞍の下に入れ その上にすわっていたので ラバンが天幕を隅々まで捜し回っても見つからなかった 1 残されているのは らくだの鞍の下だけである 2ラケルが立ち上がらない限り 鞍の下を見ることはできない (3) 父上 私はあなたの前に立ち上がることができませんので どうかおこらないでください 私には女の常のことがあるのです 1 月のものによる痛みがあるので 立ち上がれないというのである 2その期間 女は立ち上がらなくてもよいというのが この地の習慣である 3もし本当なら テラフィムはその血に触れたので 汚れたものとなっている 4これは 恐らく嘘であろう (4) ラバンはかつてその地の習慣を使って ヤコブを騙した (29:26) 1 今彼は その地の習慣によって欺かれている 2 呪いには 同じ種類の呪いが返って来る (5) ラバンは テラフィムを見つけることができなかった 4. ヤコブの怒りに満ちた応答 (1) 盗んだという証拠があるなら それを見せて欲しい 1 証人がこんなにいる (2) ヤコブは自分の過去の行為を振り返っている 私はこの二十年間 あなたといっしょにいましたが あなたの雌羊も雌やぎも流産したことはなく あなたの群れの雄羊も私は食べたことはありませんでした 野獣に裂かれたものは あなたのもとへ持って行かないで 私が罪を負いました あなたは私に責任を負わせました 昼盗まれたものにも 夜盗まれたものにも 私は昼は暑さに 夜は寒さに悩まされて 眠るこ 4

ともできない有様でした 1あなたの雌羊も雌やぎも流産したことはなく 2あなたの群れの雄羊も私は食べたことはありません * 当時の羊飼いたちがよく行っていた行為 3 野獣に裂かれたものは あなたのもとへ持って行かないで私が罪を負いました * 持っていけば 責任はない 4あなたは私に責任を負わせました 昼盗まれたものにも 夜盗まれたものにも 5 私は昼は暑さに 夜は寒さに悩まされて 眠ることもできない有様でした (3) 以上から 羊飼いの生活の厳しさがよく分かる (4) ハムラビ法典の規定 1 羊飼いは 預かった頭数の受領書を出す 2 妥当な頭数の増加を達成する義務がある 3 何頭かは自分の食用にすることが許されていた 4ライオンや 落雷などで死んだものは 免責となる 5しかし 不注意で死なせた場合は 10 倍にして弁済する責任があった (5) ヤコブは 法律で保障されていた権利を行使しなかった (6) ラバンの不誠実を指摘 私はこの二十年間 あなたの家で過ごしました 十四年間はあなたのふたりの娘たちのために 六年間はあなたの群れのために あなたに仕えてきました それなのに あなたは幾度も私の報酬を変えたのです 114 年間はふたりの娘のために 最初は ラケルのために 7 年間の約束であった 26 年間はラバンの群れのために ラバンに仕えた 3 しかも あなたはわたしの報酬を十回も変えました ( 新共同訳 ) (7) 神の介入 もし 私の父の神 アブラハムの神 イサクの恐れる方が 私についておられなかったなら あなたはきっと何も持たせずに私を去らせたことでしょう 神は私の悩みとこの手の苦労とを顧みられて 昨夜さばきをなさったのです 1もし神の介入がなかったら ヤコブは来た時のままで去っていたことであろう 2 神の御名 : イサクの恐れる方 は ここと 31:53 にだけ出てくる Ⅳ. ギルアデの契約 (31:43~55) 1. ラバンの虚勢 ( はったり ) ラバンは答えてヤコブに言った 娘たちは私の娘 子どもたちは私の子ども 群れは私の群れ すべてあなたが見るものは私のもの この私の娘たちのために または娘たちが産んだ子 5

どもたちのために きょう 私は何ができよう (1) 所有権の主張 (2) 力の主張 : できるが しようとは思わない 1しかし彼は 神の命令によって それができないことを知っていた 2. ラバンの提案 さあ 今 私とあなたと契約を結び それを私とあなたとの間の証拠としよう (1) 互いに傷つけ合わないように 契約を結ぼう (2) 証しとなるものを立てる 3. ヤコブの同意 そこで ヤコブは石を取り これを立てて石の柱とした ヤコブは自分の一族に言った 石を集めなさい そこで彼らは石を取り 石塚を作った こうして彼らは石塚のそばで食事をした (1) 契約の締結 1 石の柱 ( マツェイヴァ ) 2 石塚 ( ガル ) 3 契約の食事をした (2) 場所に名前を付ける ラバンはそれをエガル サハドタと名づけたが ヤコブはこれをガルエデと名づけた 1 エガル サハ ドタ ( アラム語 ) 2 ガルエデ ( エデは 証し ) 3ともに 証しの塚 という意味である (3) ラバンが名前の意味を解説 この石塚は きょう私とあなたとの間の証拠である (4) さらに もう一つの名が与えられた またそれはミツパとも呼ばれた 彼がこう言ったからである われわれが互いに目が届かない所にいるとき 主 が私とあなたとの間の見張りをされるように 1ミツパとは 見張りの塔という意味である 2この言葉は 警告の言葉である 3 互いに信頼し合っていない者同士の契約には 警告が必要となる 4 石の柱と石塚とは 境界線となる 5 互いにその境界線を越えないという約束 6ラバンは ヤコブがテラフィム持参で帰還し 財産を要求することを恐れた 6

4. ラバンの脅し もしあなたが私の娘たちをひどいめに会わせたり もし娘たちのほかに妻をめとったりするなら われわれのところにだれもいなくても 神が私とあなたとの間の証人であることをわきまえていなさい (1) ヤコブがラバンの娘たちを虐待した場合 (2) ほかに妻をめとった場合 (3) 人間の証人がいなくても 神が証人である 5. 神の御名によって契約が結ばれる どうかアブラハムの神 ナホルの神 彼らの父祖の神 が われわれの間をさばかれますように (1) ナホルは偶像礼拝者であったが アブラハムの神 ナホルの神 となっている (2) ヤコブも父イサクの恐れる方にかけて誓った 1ヤコブがこの境界線を越えると テラフィムの法的効力はなくなる 4ヤコブは ラケルがテラフィムを盗んだことを知らない 5 従って 彼には関係のないことである 6. 契約の食事 そうしてヤコブは山でいけにえをささげ 一族を招いて食事を共にした 食事をしてから彼らは山で一夜を明かした (1) これは 子どもたちも食する契約の食事である (2) この契約の効力は 子どもたちにも及ぶ (3) ヤコブの子どもたちは パダン アラムに嫁を探しにいくことはなくなった 7. 別離 翌朝早く ラバンは子どもたちと娘たちに口づけして 彼らを祝福した それからラバンは去って 自分の家へ帰った (1) ヘブル語聖書では 32:1になっている (2) ラバンは ヤコブを無視している 29:13 とは大違いである ラバンは 妹の子ヤコブのことを聞くとすぐ 彼を迎えに走って行き 彼を抱いて 口づけした そして彼を自分の家に連れて来た (3) これ以降 パダン アラムの家族の記録は聖書から消え去る 結論 7

1. 個人への適用 : 私は祝福から離れていないか (1) 今までに ロトの例を見てきた (2) 富める青年 ( マタ 19:16~22) もし あなたが完全になりたいなら 帰って あなたの持ち物を売り払って貧しい人たちに与えなさい そうすれば あなたは天に宝を積むことになります そのうえで わたしについて来なさい ところが 青年はこのことばを聞くと 悲しんで去って行った この人は多くの財産を持っていたからである (3) 最初から救われていない人 ( マタ7:21) わたしに向かって 主よ 主よ と言う者がみな天の御国に入るのではなく 天におられるわたしの父のみこころを行う者が入るのです 2. 教会への適用 : 今のキリスト教は祝福から離れていないか (1) アブラハム契約の祝福 (2) 異邦人は その祝福に接木された (3) 根なし草のキリスト教には 困難を乗り越える力がない 8