多くの大学においては 新入生のオリエンテーション時やサークルの代表者に 未成年者の飲酒の防止と イッキ飲み 等過剰飲酒の禁止に関する指導や啓発が行われています また 平成 27 年度からは 県保健所 精神保健福祉センター等が中心となり 大学生向けのアルコール健康障害や適正飲酒の知識に関する出前講座を

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静岡県アルコール健康障害対策推進計画骨子(案)

目 次 第 1 章 計画の基本的な考え方 1 計画の策定趣旨 1 2 計画の位置付け 1 3 計画期間 2 第 2 章 アルコール健康障害に関する高知県の現状 1 飲酒者の状況 3 2 アルコール依存症患者の状況 6 3 アルコール関連問題の状況 8 4 県民のアルコール健康障害に関する意識 10

300308計画

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

資料1-1 HTLV-1母子感染対策事業における妊婦健康診査とフォローアップ等の状況について

素案 北海道アルコール健康障害対策推進計画 ( 仮称 ) 平成 29 年 9 月 北海道

第 1 部 施策編 4

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

調書のの見方 新規 新規事業の実施 現行どおり 事業をする 充実 事業の充実 強化を図る 改善 事業の見直し 改善を図る 縮小 事業規模を縮小する 廃止 事業を廃止する 2

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喫煙 飲酒の年齢制限に関する特別世論調査 の概要 平成 24 年 9 月 6 日内閣府政府広報室 調査概要 調査対象 全国 20 歳以上の日本国籍を有する者 3,000 人 有効回収数 ( 率 ) 1,913 人 (63.8%) 調査期間 平成 24 年 7 月 26 日 ~8 月 5 日 調査方法

新潟県の自殺の現状 平成 27 年の本県の自殺者数は厚生労働省の人口動態統計によると 504 人です 自殺者数の推移を見ると 平成 10 年に国と同様 中高年男性を中心とした自殺者の急増があり 当時は県内で 800 人を超える方が毎年自ら死を選択されるという状況でした 以後漸減し 平成 27 年の

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

( 別紙 1) 3(2) 委員提出資料の報告 < 佐藤委員 > 専門医療機関の立場から 専門医療機関 に関して いわくら病院がその機能を担えないかと考えている いわくら病院が持つ強み アルコール依存症の専門病棟 (40 棟 ) があり 集団療法や認知療法を中心とした治療プログラムを実施している 依存

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

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地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

アルコール 本文

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京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

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第 2 章計画の推進及び進行管理 1 計画の推進 県 市町村及び県民が 関係機関等と相互に連携を図りながら 県民の歯 口腔の健康づくりを推進します 県における推進 (1) 全県的な推進 県全域の課題を踏まえた基本的施策や方向性を示すとともに 取組の成果について継続的な評価を行い 県民の生涯を通じた歯

酒類を製造 販売する企業の責任として アルコール関連問題に積極的に取り組んでいます 酒類製品を製造 販売することの責任 お酒は古くから百薬の長といわれます また コミュニケーションを円滑にし 人々に幸福をもたらす面もあります その一方で 致酔性 依存性を有することから 不適切な飲み方によってさまざま

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Ⅰ. 調査の概要. 調査目的日本の全国民を対象に健康日本 2( 第二次 ) に関連する健康意識 認知度調査を評価することで 健康意識における重点課題を把握すること 2 経年的な健康意識の推移を把握することを目的とする これにより 今後の情報発信のあり方を検討する 本年調査は昨年調査に続いて2 回目の

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アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

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教職員の事故 1 負傷事故 前の対策 安全点検日 1 日常的に器具 器材の安全点検をする 毎月 1 0 日 事故発生 2 危険を予測して授業の安全面に配慮する 1 負傷者の応急処置をする 養護教諭等 状況把握 1 応急処置をする 命にかかわる 2 場合によっては救急車 番手配を 物は躊躇

市からのお知らせについて 市からのお知らせについて 西宮市では 市民のみなさまに市政への理解と関心を深めてもらうために 市政ニュー スやホームページなどさまざまな媒体を活用して情報発信をしています みなさまからい ただいたご意見を踏まえ より効果的で分かりやすい情報提供に努めてまいります 問 22

岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

1 運転免許証の自主返納制度について (1) 運転免許証の自主返納制度の認知度 問 1 あなたは 運転免許証の自主返納制度について知っていますか それとも知りませんか この中から 1 つだけお答えください 知っている( 小計 ) 93.2% 制度の内容も含めて知っている 73.0% 内容はよく知らな

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3 睡眠時間について 平日の就寝時刻は学年が進むほど午後 1 時以降が多くなっていた ( 図 5) 中学生で は寝る時刻が遅くなり 睡眠時間が 7 時間未満の生徒が.7 であった ( 図 7) 図 5 平日の就寝時刻 ( 平成 1 年度 ) 図 中学生の就寝時刻の推移 図 7 1 日の睡眠時間 親子

特別世論調査

1 基本健康診査基本健康診査は 青年期 壮年期から受診者自身が自分の健康に関心を持ち 健康づくりに取り組むきっかけとなることを目的に実施しています 心臓病や脳卒中等の生活習慣病を予防するために糖尿病 高血圧 高脂血症 高尿酸血症 内臓脂肪症候群などの基礎疾患の早期発見 生活習慣改善指導 受診指導を実

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23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

平成 28 年度 自殺予防週間 実施要綱 1 趣旨平成 28 年 4 月 1 日に施行された自殺対策基本法の一部を改正する法律 ( 平成 28 年法律第 11 号 以下 改正法 という ) において 自殺予防週間を9 月 10 日から9 月 16 日までとし 国及び地方公共団体は 啓発活動を広く展開

検定 2 級又は 3 級の課題を基に 熟練技能者をインストラクターとした実技指導を行います 実施時期 : 平成 31 年 6 月から平成 32 年 2 月まで 実施 ( 予定 ) 職種 : 園芸装飾 フラワー装飾など (3) 熟練技能者の派遣によるものづくり体験教室の実施ものづくりマイスターの対象に

第 3 部食生活の状況 1 食塩食塩摂取量については 成人男性では平均 11.6g 成人女性では平均 10.1gとなっており 全国と比較すると大きな差は見られない状況にあります 図 15 食塩摂取量 ( 成人 1 日当たり ) g 男性

背景及び趣旨 我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律

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24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

特定健康診査等実施計画 ( 第 3 期 ) 三菱製紙健康保険組合 平成 30 年 4 月

スライド 1

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平成 25 年度第 7 回キッズ モニターアンケート 自転車の交通ルールとマナーについて 実施報告 アンケートの実施結果は以下のとおりでした キッズ モニターのみなさん ご協力ありがとうございました アンケート概要 1 実施期間平成 25 年 12 月 13 日 ~12 月 26 日 2 回答者数

3 調査項目一覧 分類問調査項目 属性 1 男女平等意識 F 基本属性 ( 性別 年齢 雇用形態 未既婚 配偶者の雇用形態 家族構成 居住地 ) 12 年調査 比較分析 17 年調査 22 年調査 (1) 男女の平等感 (2) 男女平等になるために重要なこと (3) 男女の役割分担意

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平成 30 年 6 月 5 日奈良県消防救急課消防救急係担当 : 倉田 中村直通 : 内線 : 熱中症による救急搬送状況について 直近一週間の熱中症による救急搬送は 7 人でした 熱中症は適切な予防をすれば防ぐこともできます 一人ひとりが 熱中症予防の正しい

妊娠 出産 不妊に関する知識の普及啓発について 埼玉県参考資料 現状と課題 初婚の年齢は男女とも年々上昇している 第一子の出生時年齢も同時に上昇している 理想の子ども数を持たない理由として 欲しいけれどもできないから と回答する夫婦は年々上昇している 不妊を心配している夫婦の半数は病院へ行っていない

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

図 Ⅳ 1-1 茨城県青少年の健全育成等に関する条例 の認知度 ( 地域別, 市郡別, 性別, 性 年齢別, 職業別 ) 条例の名称, 条例の内容とも知っている n 条例の名称は知っているが, 内容は知らない 条例の名称, 条例の内容とも知らない 無回答 知っている 計 県北 (268) 12.3

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特定健康診査等実施計画 ( 第 3 期 ) ベルシステム 24 健康保険組合 平成 30 年 3 月 1 日 ( 最終更新日 : 平成 30 年 7 月 27 日 )

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11 平成 21 年度介護予防事業実施状況について 平成 22 年 7 月 大阪市健康福祉局健康づくり担当

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

せきがはら10月号.ec6

表紙(A4)

都道府県単位での肝炎対策を推進するための計画を策定するなど 地域の実情に応じた肝炎対策を推進することが明記された さらに 近年の状況等を踏まえ 平成 28 年 6 月に基本指針の改正を行い 肝炎対策の全体的な施策目標を設定すること等が追記された 都は 肝炎をめぐる都内の状況や基本指針の改正を踏まえ

附帯調査

第3節 重点的な取り組み

4 父親も育児参画しよう! 父親となる職員に, 配偶者出産休暇や男性の育児参加休暇を取得するよう働き掛けましたか 対象の職員全てに働き掛けは行われている 回答数 76 0 全人数割合 (%) 対象者なし 293 配偶者出産休暇 (3 日 ) 数値目標 31 年度までに配偶者出

別添2 乳児家庭全戸訪問事業の実施状況

104 (3) 全中学校において アクティブスクール を展開 全中学校を アクティブスクール として位置付け 自校の目標 ( 値 ) や取組内容を定めた 体力向上推進計画 を作成し 取組を強力に推進している (4) スーパーアクティブスクール や アクティブライフ研究実践校 による取組中学校 47

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併せて 妊娠 出産 更年期など女性特有の生涯にわたる健康問題を気軽に相談できるよう 対 応を充実させる必要があります はじめての子どもが生まれる前に 赤ちゃんの世話をしたことがある割合 (25 年度と 20 年度の 比較 ) 横浜市利用ニーズ把握のための調査 ( 平成 20 年 ( 市民意識調査 )

問 1 あなたは, 景観について関心をお持ちですか? 1 非常に関心を持っている 関心を持っている 関心を持っていない 全く関心を持っていない % 5 全く関心を持っていない 0.6% 1.1% 1 非常に関心を

平成 29 年度 消費者の意識に関する調査 結果報告書 食品ロス削減の周知及び実践状況に関する調査 平成 30 年 3 月 消費者庁消費者政策課

調査の概要 本調査は 788 組合を対象に平成 24 年度の特定健診の 問診回答 (22 項目 ) の状況について前年度の比較から調査したものです 対象データの概要 ( 全体 ) 年度 被保険区分 加入者 ( 人 ) 健診対象者数 ( 人 ) 健診受診者数 ( 人 ) 健診受診率 (%) 評価対象者

企業の人材確保支援 中小企業人材支援センターによる採用 定着支援や 障がい者の雇用促進 企業の成長を担うプロ人材の採用支援等により 大阪産業を支える中小企業の人材確保を支援する 大阪働き方改革支援センターの人材確保支援の機能を強化し 大阪人材確保推進会議と協働して製造 運輸 建設の 3 分野を中心に

2. 栄養管理計画のすすめ方 給食施設における栄養管理計画は, 提供する食事を中心とした計画と, 対象者を中心とした計画があります 計画を進める際は, それぞれの施設の種類や目的に応じて,PDCA サイクルに基づき行うことが重要です 1. 食事を提供する対象者の特性の把握 ( 個人のアセスメントと栄

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1 単位対象学年 組 区分 1 年 必修 奥村秀章 黒尾卓宏 晝間久美 保健体育 保健 我が国の健康水準 健康であるための成立要因や条件について理解させ 飲酒や喫煙等の生活習慣について考える 薬物乱用 感染症 エイズの予防対策の重要性について認識させる ストレス社会への対処の仕方や身

Transcription:

Ⅴ 具体的な取組 1 発生予防対策 対策の方向性 ( 正しい知識の普及及び不適切な飲酒を防止する社会づくり ) アルコール健康障害の発生を予防するため アルコール関連問題に関する県民の関心と理解を深め 飲酒に伴うリスクやアルコール依存症に対する正しい知識の普及を図るための教育や啓発を推進し 不適切な飲酒を防止する社会づくりを進めます (1) 教育の振興 普及啓発活動等 < 現状 課題 > ( 未成年者 ) 児童 生徒に対する飲酒に関する学習については 学習指導要領に基づき小学校の教科 体育 や中学校の教科 保健体育 の保健分野 高等学校の科目 保健 等において行われています 未成年者の飲酒は 脳の萎縮や第 2 次性徴の遅れ アルコール依存症のリスクの高まりなど 心身の発育への影響が指摘されており 未成年者飲酒禁止法で禁止されているにも関わらず ゼロにはなっていない状況です 飲酒開始年齢とアルコール依存症の関係については 飲酒開始年齢が低いほどアルコール依存症になる人の割合が高くなるという報告もあります ( 若い世代 ) 東京消防庁における平成 26 年中の急性アルコール中毒による年代別 性別の救急搬送人員では 男女とも 20 代の若い世代が最も多く 次いで 30 代が多くなっています 中には 未成年者も搬送されています ( 図 2) 図 2 東京消防庁における平成 26 年中の急性アルコール中毒搬送人員 ( 年代別 性別 ) ( 人 ) 7,000 6,000 5,000 2,499 4,000 3,000 女性 男性 2,000 1,000 0 3,639 937 407 169 636 348 1,874 1,493 1,135 858 308 20 歳未満 20 歳代 30 歳代 40 歳代 50 歳代 60 歳以上 資料 : 東京消防庁 -16-

多くの大学においては 新入生のオリエンテーション時やサークルの代表者に 未成年者の飲酒の防止と イッキ飲み 等過剰飲酒の禁止に関する指導や啓発が行われています また 平成 27 年度からは 県保健所 精神保健福祉センター等が中心となり 大学生向けのアルコール健康障害や適正飲酒の知識に関する出前講座を実施しています ( 妊産婦 ) 妊婦の飲酒の有無の確認と飲酒防止のための相談指導は 妊娠届出 母子健康手帳発行時や妊婦及びその家族を対象としたマタニティー教室等において実施しています 妊娠中の飲酒は妊婦自身の健康リスクを高める他 胎児にも悪影響を及ぼしますが 愛知県における妊娠中の者の飲酒割合は平成 27 年度においては 0.6% となっています アルコールは飲酒後 30~60 分後に血液中の濃度が最大になり 母乳を介して 乳児に移行します また 長期間の飲酒や飲酒量が多い場合は 母乳分泌量が減少し その結果 乳児の成長が抑制されたという報告もあり 出産後 授乳中は飲酒を控えるのが望ましいと言われています ( 県民一般 ) 平成 28 年度に内閣府において実施された アルコール依存症に対する意識に関する世論調査 では アルコール依存症について知っているもの として 東海地域 では 飲酒をコントロールできない精神疾患である (64.6%) アルコール依存症はゆっくり進行するため自分では気づかない (38.3%) 飲酒していれば誰もがなる可能性がある (37.4%) とい う結果でした ( 図 3) 東海地域 静岡県 愛知県 三重県 図 3 アルコール依存症について知っているもの (%) 資料 : 内閣府 アルコール依存症に対する意識に関する世論調査 -17- -17-

アルコール健康障害の発生を防止するためには 県民がアルコール関連問題に関する関心と 下記のような世代や性別の特性に応じたリスク等の理解を深め 自らアルコール健康障害の予防に必要な注意を払うことができるよう 正しい知識を普及することが必要です 世代や性別の特性 未成年者への影響 脳の萎縮 第 2 次性徴の遅れ アルコール依存症のリスクの高まり等 女性への影響 男性に比べ 少ない飲酒量で生活習慣病のリスクが高くなる 短期間の飲酒でアルコール依存症になりやすい等 アルコール依存症については 飲酒をしていれば誰でもなる可能性があることや飲酒量をコントロールできなくなる疾患であること等が理解されず 本人の意志や性格的な問題といった誤解や偏見があることで 本人や家族にアルコール依存症であることを否認させ 結果として本人が適切な支援や治療につながりにくくなることから アルコール依存症は精神疾患であり 治療により回復するという認識を普及する必要があります これらのことから 正しい知識の普及啓発と未成年者や妊婦の飲酒防止を推進するために 教育 地域保健 産業保健 民間団体等関係機関と連携を図る必要があります < 今後の取組 > ( 学校教育等の推進 ) 小学校 中学校 高等学校等においては アルコールが心身に及ぼす影響や未成年者の飲酒が不適切であることを正しく理解できるよう保健学習を通じて教育を推進します また 学校における飲酒に関する教育の充実を図るため 教員等を対象とした研修会等において 関係機関と連携し アルコール健康障害の知識の普及に努め 人材育成を図ります ( 教育委員会 ) 県精神保健福祉センター及び県保健所においては 大学等の学生相談担当部署と連携を取りながら 啓発パンフレット等を活用した出前講座等を実施し 大学生等に対しアルコール関連問題についての正しい知識の普及に努めます ( 健康福祉部 ) 自動車教習所においては 飲酒開始年齢に近い運転免許取得者に対し 飲酒運転防止に係る教習等を引き続き実施します ( 警察本部 ) -18-

( 家庭に対する啓発の推進 ) 家庭における未成年者の飲酒を防止するため 未成年者の飲酒に伴うリスクと家庭における飲酒の防止について保護者等に対して啓発します ( 健康福祉部 教育委員会 ) ( 女性や妊婦等に対する啓発の推進 ) 女性におけるアルコール健康障害の特性についてリーフレット等により具体的な情報を広く県民に周知を図ります ( 健康福祉部 ) 市町村が行う母子健康手帳発行や妊婦教室等 産科医療機関が実施している定期健診やマタニティー教室等において アルコールが胎児に及ぼす影響について啓発し 妊婦の飲酒の防止を図ります ( 健康福祉部 ) ( 職場教育の推進 ) 事業者等に対し 飲酒運転の抑止や飲酒運転の根絶を目指し 職場の交通安全教育等の研修の機会を活用し 飲酒運転に関する情報を発信するとともに 飲酒に伴うリスクに関する知識の普及を図ります ( 警察本部 ) 企業の従業員に対して 未成年者の飲酒防止の徹底やアルコール健康障害及び関連問題について周知を図るため 商工会等経済団体を通じた啓発に取り組みます ( 健康福祉部 ) ( 広報 啓発の推進 ) アルコール関連問題啓発週間 ( 毎年 11 月 10 日から 16 日 ) や未成年者飲酒防止 飲酒運転撲滅の全国統一キャンペーン月間 ( 毎年 4 月 ) には テレビ ラジオ 広報紙等の広報媒体の活用や自助グループと連携したセミナーの開催により 一般県民へ飲酒に伴うリスクに関する知識やアルコール依存症に関する正しい知識の普及を図ります ( 健康福祉部 ) 年 4 回の交通安全県民運動を始め 飲酒運転四 ( し ) ない運動 ( 運転するなら酒を飲まない 酒を飲んだら運転しない 運転する人に酒をすすめない 酒を飲んだ人に運転させない ) 飲酒運転根絶の日 ( 毎月第 4 金曜日 ) 飲酒運転根絶強調月間 (12 月 ) 等において飲酒運転の危険性や悪質性などを広報啓発することにより 飲酒運転根絶の気運の高揚を図ります ( 県民生活部 警察本部 ) -19-

(2) 不適切な飲酒の誘引の防止 < 現状 課題 > 平成 26 年度の国税庁名古屋国税局管内 の酒類小売事業者数は 10,096 者で 小売ができる酒類販売業免許場数は 19,265 場です また 酒類の小売販売場ごとに酒類販売管理者を選任する必要がありま す 名古屋国税局管内 愛知 岐阜 三重 静岡 平成 28 年 6 月には 酒税法及び酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律の一部を改正する法律 が公布され 1 年以内に施行予定です この法律により 酒類に関する公正な取引の基準の法制化と未成年者の飲酒防止及びアルコール健康障害の防止等の観点から酒類販売管理研修が義務化されます 本県の平成 27 年度に開催された風俗営業管理者講習は 45 回で 1,506 人が受講しています < 今後の取組 > 酒類事業者に対し 未成年者への販売禁止の周知徹底と酒類販売管理者に対する業務研修の受講促進を図ります ( 健康福祉部 ) 風俗営業管理者等に対し 管理者講習等を通じて 未成年者への酒類提供の禁止の周知を徹底し 未成年者への酒類提供があった場合は指導 取締を行います ( 警察本部 ) -20-