中部圏地震防災基本戦略の改訂 ( 第二次改訂 ) 概要 東日本大震災の発生 ( 平成 23 年 3 月 11 日 ) 中部圏地震防災基本戦略 ( 中間とりまとめ ) ( 平成 23 年 12 月 27 日東海 東南海 南海地震対策中部圏戦略会議 ) 中部圏地震防災基本戦略 ( 最終とりまとめ ) (

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第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

☆配布資料_熊本地震検証

九州における 道の駅 に関する調査 - 災害時の避難者への対応を中心としてー ( 計画概要 ) 調査の背景等 道の駅 は 平成 16 年 10 月の新潟県中越地震 23 年 3 月の東日本大震災において 被災者の避難場所 被災情報等の発信や被災地救援のための様々な支援の拠点として活用されたことなどか

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

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アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

防災業務計画 株式会社ローソン

Microsoft Word - 02.H28秋 重点提言本文【合本】1110.doc

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南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画について 1. 具体計画の位置づけ 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 ) 第 4 条に規定する 南海トラフ地震防災対策推進基本計画 に基づき 南海トラフ地震の発生時の災害応急対策活動の具

2 地震 津波対策の充実 強化 (1) 南海トラフ地震や首都直下地震の被害想定を踏まえ 地震防災上緊急に整備すべき施設整備 津波防災地域づくりに関する法律 の実効性確保 高台移転及び地籍調査の推進など事前防災や減災に資するハード ソフトの対策を地方公共団体が重点的に進めるための財政上の支援措置を講じ

資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

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国の法令改正等の反映近年行われた国の法令改正や防災基本計画の修正内容を反映しました 市町村が 指定緊急避難場所及び指定避難所の指定を進めることを追加 市町村が 被災者の被害状況 配慮事項等を一元的に集約した被災者台帳を作成し 総合的かつ効果的な支援の実施に努めることを追加 首都直下地震対策特別措置法

Taro-【資料-5】①中表紙

reference3

H28秋_24地方税財源

4 被災生活の環境整備主な修正概要 避難所毎に運営マニュアルを作成し 避難所の良好な生活環境を確保するための運営基準等を明確にしておく 避難所運営マニュアルの作成 訓練等を通じて 住民の避難所の運営管理に必要な知識の普及に努める 県 DMAT( 災害時派遣医療チーム ) の活動終了以降の医療提供体制

東日本大震災 (H ) 地震時の情報収集や提供に関する課題 国 地方公共団体などが連携した被災者や物資輸送者への交通関係情報の提供 大震災直後は 各管理者から別々に通行止め情報等が提供されたため 被災地までの輸送ルートの選定が困難な状況 国が集約して提供を始めたのは10 日以上過ぎた3/

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

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2. 大規模津波防災総合訓練実行委員会設立準備会 日 場 時 : 平成 29 年 12 月 19 日 ( 火 ) 午後 1 時 30 分 ~ 午後 3 時 所 : 四日市市役所 6F 本部員会議室 準備会参加機関 : 中部管区警察局 陸上自衛隊第 10 師団海上自衛隊横須賀地方総監部 航空自衛隊中部

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

1 首都直下地震対策の具体的な推進 ( 提案要求先内閣官房 内閣府 国土交通省 ) ( 都所管局総務局 政策企画局 ) (1) 首都直下地震等の災害から住民の生命と財産を守るとともに 首都機能への打撃を最小限にとどめるため 財政上の措置を実 施するなど 首都直下地震対策を具体的に推進すること (2)

第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画

02一般災害対策編-第3章.indd

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大規模災害対策マニュアル


10 地震 火山噴火対策等の推進について 近年 我が国は様々な災害に見舞われている 東日本大震災後も 平成 28 年の熊本地震 本年 6 月の大阪府北部地震及び9 月の北海道胆振東部地震など大規模な地震が発生し 多大な人的 物的被害が発生した 地方公共団体においては 突然発生する大規模自然災害に備え

事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

7 制御不能な二次災害を発生させない 7-1) 市街地での大規模火災の発生 7-2) 海上 臨海部の広域複合災害の発生 7-3) 沿線 沿道の建物倒壊による直接的な被害及び交通麻痺 7-4) ため池 ダム 防災施設 天然ダム等の損壊 機能不全による二次災害の発生 7-5) 有害物質の大規模拡散 流出

熊本地震検討WG方向性について(案)

人的応援 研修 訓練の実施 県受援マニュアル及び災害時緊急連絡員活動マニュアルを踏まえた研修 訓練の強化 () マニュアルに基づく研修 訓練県が策定する 応援職員における奈良県への受入及び市町村への短期派遣マニュアル 及び 災害時緊急連絡員活動マニュアル に基づき 災害時に役立つ実働的な訓練や研修を

二戸市地域防災計画 ( 震災編 ) の一部修正の新旧対照表現行改正案 目次 ( 震災編 ) 目次 ( 震災編 ) 第 1 章総則 第 1 章総則 第 1 節 計画の目的 351 第 2 節 計画の性格 352 第 2 節の2 災害時における個人情報の取り扱い 352 第 3 節 防災関係機関の責務及

新規文書1

緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

大阪市防災 減災条例 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章本市の責務 ( 第 4 条 - 第 7 条 ) 第 3 章市民の責務 ( 第 8 条 ) 第 4 章事業者の責務 ( 第 9 条 ) 第 5 章災害予防 応急対策 ( 第 10 条 - 第 25 条 ) 第 6

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1 検査の背景 我が国の防災の基本法として災害対策基本法 ( 昭和 36 年法律第 223 号 ) が制定されている 同法によれば 内閣府に中央防災会議を置くとされ 同会議は 災害予防 災害応急対策及び災害復旧の基本となる防災基本計画の作成 その実施の推進 防災に関する重要事項の審議をそれぞれ行うな

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

5 安全 減災措置 建物建物は地震対策はなされていますか? 耐震補強 耐震 制震 免震設備状況 ( リスト ) 耐震 安全性診断 ( 発災前 ) 耐震 安全性診断を受けていますか? 施行証明書 実施状況 ( リスト ) 応急危険度判定 ( 発災後 ) 転倒 転落の防止措置 6 本部への被害状況の報告

平成 28 年熊本地震における対応 平成 28 年熊本地震 ( 前震 :4/14 本震 :4/16) において 電力 ガス等の分野で供給支障等の被害が発生 関係事業者が広域的な資機材 人員の融通を実施するなど 迅速な復旧に努めた結果 当初の想定よりも 早期の復旧が実現 また 復旧見通しを早い段階で提

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

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東近江市国土強靭化計画 ( 概要版 ) 平成 28 年 3 月 滋賀県東近江市

第3回検討会_質の向上WG検討状況報告

30 第 1 部現地における災害応急活動 阿蘇大橋付近の被害状況 ( 熊本県阿蘇郡南阿蘇村 ) 熊本城の被害状況 ( 熊本県熊本市 ) 2

基本方針

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3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

2011 年 12 月 15 日発行 東日本大震災リスク レポート ( 第 5 号 ) 次の大地震 大津波への対応 : 防災計画の見直しと企業に求められる対応 発行 : 三菱商事インシュアランス株式会社リスクコンサルティング室 はじめに 1 本年 3 月 11 日 ( 金 ) の東日本大震災の発生か

一防災 減災等に資する国土強靱化基本法案目次第一章総則 第一条 第七条 第二章基本方針等 第八条 第九条 第三章国土強靱化基本計画等 第十条 第十四条 第四章国土強靱化推進本部 第十五条 第二十五条 第五章雑則 第二十六条 第二十八条 附則第一章総則 目的 第一条この法律は 国民生活及び国民経済に甚

1 首都直下地震の概要想定震度分布 (23 区を中心として震度 6 強の想定 ) 首都直下地震 想定震度分布 出典 : 中央防災会議首都直下地震対策検討ワーキンググループ 首都直下地震の被害想定と対策について ( 最終報告 ) ( 平成 25 年 12 月 ) 2

新たな津波浸水想定を踏まえた見直しの概要 資料 1-2 H23 の想定 対象断層県設置の有識者検討会設置の有識者検討会の検討の検討結果を踏まえた 4 断層 ( 日本海東縁部 能登半島東方沖 能登半島北方沖 石川県西方海東縁部 能登半島東方沖 能登半島北方沖 石川県西方沖 ) 想定の手法土木学会の手法


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資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

(3) 設備復旧対策事例 ~ 基地局及びエントランス回線通信事業者各社で取り組んだ主な基地局あるいはネットワーク設備復旧対策としては 光ファイバー 衛星回線 無線 ( マイクロ ) 回線の活用による伝送路の復旧や 山頂などへの大ゾーン方式 ( 複数の基地局によるサービスエリアを1つの大きなゾーンとし

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中部電力グループ アニュアルレポート2012

福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

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事務連絡平成 24 年 4 月 20 日 都道府県各指定都市介護保険担当主管部 ( 局 ) 御中中核市 厚生労働省老健局総務課高齢者支援課振興課老人保健課 大規模災害時における被災施設から他施設への避難 職員派遣 在宅介護者に対する安全確保対策等について 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東

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防災業務計画(第3編 東海地震防災強化計画)

目次 1. はじめに 1 2. 協議会の構成 2 3. 目的 3 4. 概ね5 年間で実施する取組 4 5. フォローアップ 8

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事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

~ 二次的な被害を防止する ~ 第 6 節 1 図 御嶽山における降灰後の土石流に関するシミュレーション計算結果 平成 26 年 9 月の御嶽山噴火後 土砂災害防止法に基づく緊急調査が国土交通省により実施され 降灰後の土石流に関するシミュレーション結果が公表された これにより関係市町村は

大阪湾広域臨海環境整備センターは、昭和57年3月に設立されて以来、30年余りにわたって、全国で唯一の府県域を超えた広域的な廃棄物の適正な最終処分を海面埋立てにより行う「フェニックス事業」を地方公共団体及び港湾管理者と一体となって推進してきたところであり

( 災害医療調整本部の所管事務 ) 第 4 条災害医療調整本部は 次の事務をつかさどる (1) 全県域を対象とした医療資源の配置調整及び患者搬送調整に関すること (2) 国や他都道府県等に対する医療支援の要請及び受入れと その派遣調整に関すること (3) 地域災害医療対策会議の支援に関すること (4

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

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1. 課題認識 (1/2) 超高齢化社会に突入 (= 災害弱者の増加 ) した現在 超広域災害である南海トラフ巨大地震に備え ICT を利活用した より具体的な災害医療 救護体制を構築し 災害医療 救護の高度化を図ることが急務ではないか 南海トラフ巨大地震の被害予測南海トラフ巨大地震は 東日本大震災

⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促

本ワーキンググループにおけるこれまでの検討事項

調査の目的 概要 1. 調査の目的 南海トラフ巨大地震の発生時にも円滑に支援物資輸送を行うため 中国 四国 九州地域における広域連携を通じ 鉄道 海運 ( 船舶 ) トラックなど多様な輸送モードの活用による支援物資物流システムの構築を目的として行ったもの 国 ( 中国 四国 九州の各運輸局 ) が主

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平成 30 年度事業報告 一般財団法人自治体衛星通信機構 当機構は 地方公共団体等において通信衛星を共同利用するための設備を設置し 運用することによって 防災情報及び行政情報の伝送を行うネットワークの整備促進を図り もって地域社会における情報通信の高度化及び地域の振興に寄与することを目的として平成

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一太郎 10/9/8 文書

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中部圏地震防災基本戦略二次改訂 ( 案 ) 資料 6

中部圏地震防災基本戦略の改訂 ( 第二次改訂 ) 概要 東日本大震災の発生 ( 平成 23 年 3 月 11 日 ) 中部圏地震防災基本戦略 ( 中間とりまとめ ) ( 平成 23 年 12 月 27 日東海 東南海 南海地震対策中部圏戦略会議 ) 中部圏地震防災基本戦略 ( 最終とりまとめ ) ( 平成 24 年 11 月 5 日東海 東南海 南海地震対策中部圏戦略会議 ) 中部圏地震防災基本戦略 ( 第一次改訂 ) ( 平成 26 年 5 月東海 東南海 南海地震対策中部圏戦略会議 ) 中部圏地震防災基本戦略 ( 第二次改訂 ) ( 平成 29 年 5 月南海トラフ地震対策中部圏戦略会議 ) < 改訂のポイント> 強靭化計画の内容を反映 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 の反映 防災基本計画 の修正内容の反映 各県被害想定 広域受援計画の反映 優先的に取り組む連携課題 再構築の反映等 < 基本戦略の趣旨 > 3 連動地震等の広域的大災害に対し 中部圏の実情に即した予防対策や応急 復旧対策などについて総合的観点から重点的 戦略的に取り組むべき事項を示す 災害に強い国土づくりへの提言 ~ 減災という発想にたった巨大災害への備え ~ ( 平成 23 年 7 月 26 日国土審議会政策部会防災国土づくり委員会 ) 東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震 津波対策に関する専門調査会報告 津波避難対策検討ワーキンググループ報告 国土強靭化基本計画 ( 平成 26 年 6 月 3 日国土強靭化推進本部 ) 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 ( 平成 27 年 3 月 30 日中央防災会議幹事会 ) 国土強靭化アクションプラン2016 ( 平成 28 年 5 月 24 日国土強靭化推進本部 ) 防災基本計画 ( 平成 28 年 5 月 31 日中央防災会議 ) 熊本地震を踏まえた応急対策 生活支援策の在り方について( 報告書 ) ( 平成 28 年 12 月中央防災会議防災対策実行会議 ) 地域強靭化計画 岐阜県強靭化計画 ( 平成 27 年 3 月岐阜県 ) 美しく 強く しなやかな ふじのくに づくり計画 ( 平成 27 年 4 月 16 日静岡県 ) 愛知県強靭化計画 ( 平成 28 年 3 月愛知県 ) 三重県国土強靭化地域計画 ( 平成 27 年 7 月三重県 ) 名古屋市地域強靭化計画 ( 名古屋市 ) 各県被害想定 第 3 次長野県地震被害想定調査 ( 平成 27 年 3 月長野県 ) 平成 23~24 年度岐阜県南海トラフの巨大地震被害想定調査 ( 岐阜県 ) 静岡県第 4 次地震被害想定 ( 平成 25 年 6 月静岡県 ) 愛知県東海地震 東南海地震 南海地震等被害予測調査報告書 ( 平成 26 年 3 月愛知県 ) 三重県地震被害想定調査報告書 ( 平成 26 年 3 月三重県 ) 広域受援計画 岐阜県災害時広域受援計画 南海トラフ地震における静岡県広域受援計画 南海トラフ地震における愛知県広域受援計画 ( 平成 23 年 9 月 28 日中央防災会議 ) ( 平成 24 年 7 月 18 日中央防災会議防災対策推進検討会議 ) 南海トラフ巨大地震対策について ( 中間報告 ) ( 平成 24 年 7 月 19 日中央防災会議防災対策推進検討会議 ) 防災対策推進検討会議最終報告 ~ ゆるぎない日本の再構築を目指して ~ ( 平成 24 年 7 月 31 日中央防災会議 ) 南海トラフ巨大地震の被害想定について ( 第一次報告 ) ( 平成 24 年 8 月 29 日中央防災会議防災対策推進検討会議 ) 南海トラフ巨大地震の被害想定について( 第二次報告 ) ( 平成 25 年 3 月 18 日中央防災会議防災対策推進検討会議 ) 南海トラフ地震防災対策推進基本計画 ( 平成 26 年 3 月 28 日中央防災会議 ) ( 平成 27 年 2 月岐阜県 ) ( 平成 28 年 3 月静岡県 ) ( 平成 28 年 3 月愛知県 )

中部圏地震防災基本戦略改訂のポイント (1) 新規策定内容 修正内容の反映 [1/2] 主な改訂内容 国土強靭化基本計画 平成 26 年 6 月 3 日国土強靭化推進本部 国土強靭化アクションプラン 2016 平成 28 年 5 月 24 日国土強靭化推進本部 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 平成 27 年 3 月 30 日 中央防災会議幹事会 2. 被害の最小化に向けた事前対策 2.1 防災意識の向上 ハード対策とソフト対策を適切に組み合わせた対策の実施 2.2 迅速かつ的確な避難体制 民間プローブ情報の活用 観測衛星による観測データを迅速かつ高頻度に関係機関へと提供 先進光学衛星の開発の推進 交通施設の耐震化を促進 交通施設等研究 技術開発を推進 2.3 施設整備を中心とした減災対策 水道施設について 耐震化計画を促進 再生水等の多様な水源利用に関する調査研究の推進 耐食性 耐震性に優れたガス管への取替えの推進 2.4 災害に強い国づくり まちづくり 民間プローブ情報を活用し 的確な交通規制等の実施 信号機電源付加装置の整備の推進 地方公共団体等を支援して地籍調査の推進 大都市 被災地等において重点的に登記所備付地図の作成 空地等の緑化に関する支援措置 ( みどりの防災 減災 ) 等による 火災予防 被害軽減のための取組の推進 国土強靭化地域計画策定の推進 支援 3.1 広域防災体制の確立 災害対応強化のための体制 装備資機材等の充実強化 海外からの応援部隊の受入れや連携活動の調整方法について事前に明確化 3.2 信頼性の高い緊急輸送ネットワークの確保 災害時に円滑な緊急物資輸送が可能となるよう 地方公共団体の防災計画等への船舶活用の反映を促進 港湾施設 航路標識等の耐震化や港湾 BCP の作成 見直しを進める 3.3 初動対応 被害状況の把握等も含めたオペレーション計画の事前準備 コンテナ 自動車 船舶 石油タンク等の漂流物防止対策の推進 重要な既存の高圧ガス設備の耐震強化を進めるとともに 南海トラフ地震に対する耐震基準の見直し 鉱山集積場の安定解析結果の周知 速やかな対策の促進 3.4 救助 救出 医療活動 浸水予想区域からの医療施設の移転促進支援措置 高齢者や障害者等を受け入れる福祉避難所の機能強化を進める 3.5 災害時における緊急物資輸送体制の構築 支援物資の協力協定の締結 民間物流施設の地域防災計画への位置付けを促進 物資調達 輸送調達等支援システムを活用した訓練や 民間物流施設に対する非常用電源設備 非常用通信設備等の導入を促進し 官民が連携した物資調達 輸送の実効性を高める 3.7 救助 救出 医療活動 ごみ焼却施設に自家発電設備等の設置を促進 タイムラインの迅速な実行のため 防災関係機関で相互に連携する 3.1 広域防災体制の確立 海上輸送拠点を活用した海上輸送体制の構築 3.2 信頼性の高い緊急輸送ネットワークの確保 緊急輸送ルートについて関係機関で情報共有を図り 発災時の情報共有のための具体的な手順を明らかにする 3.4 救助 救出 医療活動 警察 消防機関の域内部隊および広域応援部隊の初動期における派遣の方針と具体的な手順の明確化 災害時石油供給連携計画 に基づく系列を超えた相互協力を行う供給体制の構築 DMAT をはじめとする医療チームの応援を迅速に行い 救命に必要な最低限の対応が可能な医療体制を確保 被災地内の地域医療搬送を支援するとともに 被災地内で対応が困難な重症患者を被災地外に搬送し 治療する体制の構築 広域災害救急医療情報システム (EMIS) 等を用いた情報収集 共有 3.5 災害時における緊急物資輸送体制の構築 プッシュ型支援の構築 物資不足において 関係業界団体と連携し安定供給に向けた措置

中部圏地震防災基本戦略改訂のポイント (1) 新規策定内容 修正内容の反映 [2/2] 主な改訂内容 防災基本計画 平成 28 年 5 月 31 日 中央防災会議 熊本地震を踏まえた応急対策 生活支援策の在り方について ( 報告書 ) 平成 28 年 12 月 中央防災会議 地域強靭化計画 2. 被害の最小化に向けた事前対策 2.1 防災意識の向上 消防団の活性化の推進 育成 ボランティア活動環境の整備 自発的な地区内の防災活動の推進 住民の防災意識の向上 2.2 迅速かつ的確な避難体制 訪日外国人旅行者等への情報伝達体制の整備 指定緊急避難場所 指定避難所の指定 警報等の伝達手段の多重化 多様化 2.4 災害に強い国づくり まちづくり 大規模災害発生時の輸送 通信手段の確保に努める 国土保全事業を総合的 計画的に推進 長寿命化計画 実施等による 適切な維持管理に努める 3.1 広域防災体制の確立 輸送路確保のための放置車両等の撤去対策 自発的支援の受入れ 3.2 信頼性の高い緊急輸送ネットワークの確保 道路交通管理体制の整備 応急対策業務に関する協定等の締結に努める 3.3 初動対応 被害状況の把握等も含めたオペレーション計画の事前準備 各種設備 システムの利用方法の周知 3.4 救助 救出 医療活動 災害派遣精神医療チーム (DPAT) の編成 3.5 災害時における緊急物資輸送体制の構築 海外等からの支援について あらかじめ支援機関について調査を実施 必要とされる物資について あらかじめ備蓄 調達 輸送体制を整備 3.8 巨大地震を想定した訓練の実施 多様な主体と連携した訓練の実施 3.9 被災者の支援対策 避難所における家庭動物のためのスペースの確保 女性や子育て家庭のニーズに配慮した避難所の運営 4. 地域全体の復興を円滑に進めるために 臨時的な雇用創出策と安定的な雇用創出策を組み合わせて実施 各種データのバックアップ体制の整備 災害復興マニュアル整備の研究 被災中小企業等に対する援助 助成措置における対応 2. 被害の最小化に向けた事前対策 3.1 広域防災体制の確立 様々な応援制度に対する具体的な調整方法について検討するとともに 制度の見直しを推進 物資調達について情報共有できるシステムの構築 3.5 災害時における緊急物資輸送体制の構築 プル型支援を実施するために 避難所のニーズを把握できるシステムの構築 3.7 大量の災害廃棄物の発生を想定した広域連携体制の整備 プッシュ型支援を円滑時行うため 体制の見直し 2.2 迅速かつ的確な避難体制 無料公衆無線 LANの促進 避難場所としてのオープンスペースの確保の推進 帰宅困難者が情報を得られる環境の整備 強化の検討 2.4 災害に強い国づくり まちづくり 建築物の天井の脱落対策 エレベーター閉じ込め等の防止促進 情報通信技術の利用を検討し 浸水対策及び避難誘導等安全対策の強化を図る や 役割等の整理 被災市町村の迅速な調達や業務の実施を国等が調整できるような制度の拡充 3.9 被災者の支援対策 NPO 等の協力を得た避難所の状況改善 避難所となっている学校の早期再開や避難所の集約 避難所運営に関する仕組みづくりの推進 被災者のニーズを把握するため ビックデータの活用を検討 3.2 信頼性の高い緊急輸送ネットワークの確保 無電柱化の実施 3.3 初動対応 被害状況の把握等も含めたオペレーション計画の事前準備 県と市町村間で定められる 非常通信ルート を見直し 情報通信機能の耐災害性の強化 原子力防災対策の推進 3.4 救助 救出 医療活動 災害時の迅速な医療提供が困難な地域の対応 4. 地域全体の復興を円滑に進めるために 民間賃貸住宅を活用できる可能性の高い都市部等における みなし仮設住宅の利用の促進 方策の検討 要配慮者に対する広域的な支援ネットワークの構築 4. 地域全体の復興を円滑に進めるために 建設業における技能労働者等の育成及び確保 のための取組を進める

(2) 再構築された内容の反映 中部圏地震防災基本戦略改訂のポイント 優先的に取り組む連携課題 平成 28 年 3 月 7つの優先的に取り組む連携課題 1. 災害に強いものづくり中部の構築 ( 中部経済産業局 ) 2. 災害に強い物流システムの構築 ( 中部運輸局 ) 3. 災害に強い地域づくり ( 中部地方整備局 ) 4. 情報伝達の多層化 充実と情報共有の強化 ( 東海総合通信局 国土地理院中部地方測量部 ) 5. 防災意識改革と防災教育及び人材育成の推進 ( 三重県 ) 取組事例の追加 地域連携 BCP に係る施策説明 研修会の実施 国土強靭化ワークショップの実施等 関係機関との連携方策の高度化による支援物資物流の効率化等について引き続き検討 災害時に関係機関が連携して的確かつ速やかに被災者住宅支援等を行えるよう 平時から各機関の取組について情報共有を図る 地理院地図を活用した情報共有手法の検討 取組事例の追加非常通信体制 ( 無線局等の運用体制等 ) の総点検を実施 L アラートの利用促進に向け 全国合同訓練を実施等 中部圏としての取組方針 との整合性を確保 取組事例の追加 防災教育担当者会議の取組成果 人材育成 WG の取組成果 2 つの継続的に取り組む連携課題 8. 防災拠点を結ぶネットワーク形成と総合啓開のオペレーション計画の策定 ( 中部地方整備局 ) 9. 関係機関相互の連携による防災訓練の実施 ( 中部管区警察局 ) 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 を策定 総合啓開 ( 道路啓開 航路啓開 排水計画 ) の内容を記述 濃尾平野の総合啓開について記述 広域連携防災訓練状況の写真を更新 その他関係機関が連携した取り組み 初動時医療対策のあり方 ( 東海北陸厚生局 中部ブロック DMAT 連絡協議会 各県等 ) 医療体制のあり方について記述 6. 確実な避難を達成するための各種施策の推進 ( 静岡県 ) 7. 災害廃棄物処理のための広域的連携体制の整備 ( 中部地方環境事務所 ) 発災前 災害応急対応時 災害復旧 復興時 対応完了後の災害廃棄物に関する県域を越えた連携手順のモデルを 災害廃棄物中部ブロック広域連携計画第一版 で示す 大規模地震発生時の初動時のヘリ等による情報収集 情報共有体制の構築 ( 中部地方整備局 )