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2 政府は 必要があると認めるときは 予算で定める金額の範囲内において 機構に追加して出資することができる 3 機構は 前項の規定による政府の出資があったときは その出資額により資本金を増加するものとする 第二章役員及び職員 ( 役員 ) 第六条機構に 役員として その長である理事長及び監事二人を置

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大阪府 宿泊税 の新設について 1. 大阪府が宿泊税を新設する理由大阪が世界有数の国際都市として発展していくことを目指し 都市の魅力を高めるとともに観光の振興を図る施策に要する費用に充てるため ホテル又は旅館の宿泊者に一定の税負担を求める法定外目的税として 宿泊税を新設する 2. 宿泊税の概要 課税団体 大阪府 税目名宿泊税 ( 法定外目的税 ) 目的 大阪が世界有数の国際都市として発展していくことを目指し 都市の魅力を高めるとともに観光の振興を図る 課税客体 課税標準 納税義務者 大阪府域内に所在するホテル又は旅館 ( 旅館業法第三条第一項の許可を受けて行う同法第二条第二項及び第三項の営業に係る施設 ) への宿泊行為 大阪府内のホテル又は旅館における宿泊数 大阪府内のホテル又は旅館における宿泊者 税率 一人一泊について 宿泊料金が 1 万円以上 1 万 5 千円未満のもの 100 円 1 万 5 千円以上 2 万円未満のもの 200 円 2 万円以上のもの 300 円 免税点 徴収方法 1 万円未満の宿泊 特別徴収 収入見込額 ( 初年度 ) 約 1.7 億円 ( 平年度 ) 約 10.9 億円 徴税費用見込額 ( 初年度 ) 約 2.9 億円 ( 平年度 ) 約 0.7 億円 課税を行う期間 条例施行後 5 年を目途に見直し規定あり 1

3. 同意要件との関係宿泊税について 不同意要件に該当する事由があるかどうか検討する (1) 国税又は他の地方税と課税標準を同じくし かつ 住民の負担が著しく過重となること 1 課税標準宿泊行為に関連して課税される既存の税目としては 消費税及び地方消費税がある 宿泊税は宿泊者の担税力に着目して宿泊数 ( 宿泊行為 ) に課税するものであり 消費税は各取引段階で課される附加価値税の性質をもつものであって資産の譲渡等 ( 役務の提供 ) に課税するものであることから 課税標準が同じであるとは言えない 2 住民の負担宿泊行為 1 回につき 100 円 200 円又は 300 円は宿泊料金の1 % 程度であり 負担が著しく過重とは言えない (2) 地方団体間における物の流通に重大な障害を与えること 宿泊税は 大阪府域内に所在するホテル又は旅館への宿泊行為 を課税客体とするものであり 地方団体間の物の流通を阻害するような内国関税的なものとは言えない (3)(1) 及び (2) に掲げるものを除くほか 国の経済施策に照らして適当でないこと 関係する 国の経済施策 としては観光施策が考えられるが 100 円から 300 円までといった程度の負担では観光施策に影響を与えるとは考えられないため 宿泊税は 国の経済施策に照らして適当でない とは言えない 以上のことから 不同意要件には該当しない 2

東京都宿泊税との比較 主な相違点は税率 課税団体大阪府東京都 税目名宿泊税 ( 法定外目的税 ) 宿泊税 ( 法定外目的税 ) 目的 大阪が世界有数の国際都市として発展していくことを目指し 都市の魅力を高めるとともに観光の振興を図る 国際都市東京の魅力を高めるとともに 観光の振興を図る 課税客体 大阪府域内に所在するホテル又は旅館 ( 旅館業法第三条第一項の許可を受けて行う同法第二条第二項及び第三項の営業に係る施設 ) への宿泊行為 東京都の区域内に所在するホテル又は旅館 ( 旅館業法第三条第一項の許可を受けて行う同法第二条第二項又は第三項の営業に係る施設 ) への宿泊行為 課税標準 納税義務者 大阪府内のホテル又は旅館における宿泊数 大阪府内のホテル又は旅館における宿泊者 東京都の区域内のホテル又は旅館における宿泊数 東京都の区域内のホテル又は旅館の宿泊者 税率 一人一泊について 宿泊料金が 1 万円以上 1 万 5 千円未満 100 円 1 万 5 千円以上 2 万円未満 200 円 2 万円以上 300 円 一人一泊について 宿泊料金が 1 万円以上 1 万 5 千円未満 100 円 1 万 5 千円以上 200 円 免税点 1 万円未満の宿泊 1 万円未満の宿泊 収入見込額約 10.9 億円約 20.7 億円 ( 平成 27 年度決算 ) 特別徴収義務者 ホテル又は旅館に係る旅館業法第三条第一項の許可を受けた者 ホテル等の経営者 課税を行う期間条例施行後 5 年を目途に見直し規定あり条例施行後 5 年を目途に見直し規定あり 3

法定外税について 1 法定外税 地方団体は地方税法に定める税目 ( 法定税 ) 以外に 条例により税目を新設することができる これを 法定外税 という 平成 12 年 4 月の地方分権一括法による地方税法の改正により 法定外普通税の許可制が同意を要する協議制に改められるとともに 新たに法定外目的税が創設された また 平成 16 年度税制改正により 既存の法定外税について 税率の引き下げ 廃止 課税期間の短縮を行う場合には総務大臣への協議 同意の手続が不要となったほか 特定の納税義務者に係る税収割合が高い場合には 条例制定前に議会でその納税者の意見を聴取する制度が創設された 2 新設等の手続 意見の聴取 地方団体 議会 意見の提出 審査の申出 ( 不服がある場合 ) 条例可決後協議 同意 国地方係争処理委員会 総務大臣 勧告 ( 関与が不当であると認めるとき ) 意見の聴取 ( 異議 ) 通知 意見 地方財政審議会 財務大臣 特定納税義務者 次のいずれかが該当すると認める場合を除き 総務大臣はこれに同意しなければならない ( 地方税法第 261 条 第 671 条 第 733 条 ) 1 国税又は他の地方税と課税標準を同じくし かつ 住民の負担が著しく過重となること 2 地方団体間における物の流通に重大な障害を与えること 3 1 及び 2 のほか 国の経済施策に照らして適当でないこと 特定納税義務者 法定外税の納税額が 全納税者の納税額総額の10 分の1を継続的に超えると見込まれる者として 次の2つの要件をどちらも満たすと見込まれる者 1 条例施行後 5 年間の合計で 当該納税義務者に係る納税額が その法定外税の納税額総額の1/10 を超える見込みがあること 2 当該納税義務者に係る納税額が その法定外税の納税額総額の1/10を超える年が 条例施行後 5 年間のうち3 年以上あると見込まれること 4

地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)(抄)(道府県が課することができる税目)第四条(略)2~5(略)6道府県は 前二項に規定するものを除くほか 別に税目を起こして 目的税を課することができる (法定外目的税の新設変更)第七百三十一条道府県又は市町村は 条例で定める特定の費用に充てるため 法定外目的税を課することができる 2道府県又は市町村は 法定外目的税の新設又は変更(法定外目的税の税率の引下げ 廃止その他の政令で定める変更を除く 次項及び次条第二項において同じ )をしようとする場合においては あらかじめ 総務大臣に協議し その同意を得なければならない 3道府県又は市町村は 当該道府県又は市町村の法定外目的税の一の納税義務者(納税義務者となるべき者を含む 以下本項において同じ )であつて当該納税義務者に対して課すべき当該法定外目的税の課税標準の合計が当該法定外目的税の課税標準の合計の十分の一を継続的に超えると見込まれる者として総務省令で定めるもの(以下本項において 特定納税義務者 という )であるものがある場合において 当該法定外目的税の新設又は変更をする旨の条例を制定しようとするときは 当該道府県又は市町村の議会において 当該特定納税義務者の意見を聴くものとする 第七百三十二条総務大臣は 前条第二項の規定による協議の申出を受けた場合においては その旨を財務大臣に通知しなければならない 2財務大臣は 前項の通知を受けた場合において その協議の申出に係る法定外目的税の新設又は変更について異議があるときは 総務大臣に対してその旨を申し出ることができる 第七百三十二条の二総務大臣は 第七百三十一条第二項の同意については 地方財政審議会の意見を聴かなければならない (総務大臣の同意)第七百三十三条総務大臣は 第七百三十一条第二項の規定による協議の申出を受けた場合には 当該協議の申出に係る法定外目的税について次に掲げる事由のいずれかがあると認める場合を除き これに同意しなければならない 一国税又は他の地方税と課税標準を同じくし かつ 住民の負担が著しく過重となること 二地方団体間における物の流通に重大な障害を与えること 三前二号に掲げるものを除くほか 国の経済施策に照らして適当でないこと (法定外目的税の非課税の範囲)第七百三十三条の二地方団体は 次に掲げるものに対しては 法定外目的税を課することができない 一当該地方団体の区域外に所在する土地 家屋 物件及びこれらから生ずる収入二当該地方団体の区域外に所在する事務所及び事業所において行われる事業並びにこれらから生ずる収入三公務上又は業務上の事由による負傷又は疾病に基因して受ける給付で政令で定めるもの5