厚生労働省医薬 生活衛生局 医療機器審査管理課殿 医薬安全対策課殿 2018 年 2 月 15 日 ( 一社 ) 日本臨床検査薬協会 一般用黄体形成ホルモンキット市販後適正使用調査結果報告書 ( 購入者に対する調査 ) (1 年目中間報告 ) 対一般的名称象販売名品 ( 製造販売業目者 ) 調査期間

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員長及び医薬品医療機器等法登録認証機関協議会代表幹事宛て送付するこ ととしていることを申し添えます 記 1. 基本要件基準第 13 条第 5 項及び第 6 項への適合性確認の基本的な考え方について (1)2023 年 ( 平成 35 年 )2 月 28 日 ( 以下 経過措置期間終了日 という )

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薬生安発 0302 第 1 号 平成 30 年 3 月 2 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 ( 公印省略 ) 医薬品リスク管理計画の実施に基づく再審査期間終了後の評価報告について の一部改正について 再審査期間中の新医薬品以外の医薬品の医薬品リ

薬食機発 0131 第 1 号平成 25 年 1 月 31 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課医療機器審査管理室長 薬事法に基づく登録認証機関の基準改正に伴う留意事項について ( その 2) 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 以下 法 という )

薬生発 0926 第 5 号 平成 29 年 9 月 26 日 都道府県知事 各保健所設置市長殿 特別区長 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズ ( カラーコンタクトレンズを含む ) の販売に関しては これまで

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別添 黄体形成ホルモンキットに係る一般用検査薬ガイドライン 黄体形成ホルモンキットに係る一般用検査薬の製造販売にあたっては 以下の条件を満たす必要があること 1. 一般的名称一般用黄体形成ホルモンキット 2. 一般的名称の定義生体中の尿検体を用いて 使用者自らが黄体形成ホルモンの検出を目的としたキッ

ICH Q4B Annex12

( 保 99) 平成 29 年 9 月 4 日 都道府県医師会 社会保険担当理事殿 日本医師会常任理事 松本純一 被保険者証の氏名表記について 被保険者証の氏名表記につきましては 性同一性障害を有する被保険者又は被扶養者から 被保険者証において通称名の記載を希望する旨の申出があったことから 保険者が

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

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医政経発第 号 平成 20 年 3 月 28 日 社団法人日本臨床検査薬協会会長 在日米国商工会議所 (ACCJ) 医療機器 IVD 小委員会委員長 殿 欧州ビジネス協会 ( E B C) 医療機器委員会委員長 厚生労働省医政局経済課長 医療機器等へのバーコード表示の実施について 医

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別添

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る として 平成 20 年 12 月に公表された 規制改革推進のための第 3 次答申 において 医療機器開発の円滑化の観点から 薬事法の適用範囲の明確化を図るためのガイドラインを作成すべきであると提言したところである 今般 薬事法の適用に関する判断の透明性 予見可能性の向上を図るため 臨床研究におい

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写 薬生発 0131 第 1 号 平成 30 年 1 月 31 日 都道府県知事 殿 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 関係手数料令の一部を改正する政令の公布について この度 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確

ともに 申請者が承認審査のスケジュールに沿って法令上求められる製造体制を整備することや承認後円滑に医療現場に提供するための対応が十分になされることで 更なる迅速な実用化を促すものである この制度では 原則として新規原理 新規作用機序等により 生命に重大な影響がある重篤な疾患等に対して 極めて高い有効

3. 実施時期平成 29 年 4 月 3 日より本件改修後のQMS 調査申請書の作成及び機構受付が可能となります 4. その他 本改修により承認申請書とQMS 調査申請書の同時申請が可能となるのは 両申請書をDW APで作成した場合に限ります (FD 申請ソフトによる申請の場合は同時申請できません

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事務連絡 平成 30 年 1 月 17 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 御中 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課 厚生労働省医薬 生活衛生局監視指導 麻薬対策課 医薬品の製造販売業者における三役の適切な業務実施についての Q&A 医薬品の製造販売業者における三役の適切な業務実施について

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2 有効成分名 添付文書及び審査報告書に基づき記載する 3 品目名 ( 後発医薬品 ) 添付文書及び審査報告書のほか薬価基準収載品目リストにより記載する 複数の品目がある場合は 個別医薬品コード (YJ コード ) 順に番号を振り 記載する ( 複数規格があっても 全規格まとめて YJ コード順とす

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別紙 1 販売名 医療機器保険適用希望書 ( 決定区分 A1( 包括 )) 整理番号 : 空欄で提出 薬事法承認又は認証された販売名を記載 製品名 製品コード 製品名 製品コード JAN コードの場合必ず 13 桁 薬事法承認書又は認証書上 薬事法承認書又は認証書上記載 記載された類別を記載 された

から (3) までの具体的な予定については添付 2 の図のとおりですので申し添 えます

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事務連絡 平成 29 年 10 月 25 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局建設業課長 平成 28 年熊本地震の被災地域での建設工事等における 予定価格の適切な設定等について 公共工事の予定価格の設定については 市場における労務及び資材等の最新の実勢価格を適切に反映させつつ 実際の施工

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を追加する (2) 実施要領通知の報告様式別紙 1 医薬品安全性情報報告書 及び同報告様式別紙 2 医療機器安全性情報報告書 を別添のとおり変更する

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調査票を入力いただく環境について Adobe Reader のバージョンについて本調査票は Adobe Reader 11 以降のバージョンに対応しています (Adobe Reader11 より古いバージョンですと ファイルの保存の際に下記等のエラーメッセージが表示され ファイルの保存がされません

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( 別記 ) 日本化粧品工業連合会会長日本輸入化粧品協会理事長日本パーマネントウェーブ液工業組合理事長日本医薬品添加剤協会会長日本界面活性剤工業会会長日本石鹸洗剤工業会会長日本石鹸洗剤工業組合理事長日本歯磨工業会会長日本ヘアカラー工業会会長日本浴用剤工業会会長日本エアゾール協会専務理事日本エアゾール

薬食審査発 0318 第 1 号薬食監麻発 0318 第 6 号平成 22 年 3 月 18 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課長 厚生労働省医薬食品局監視指導 麻薬対策課長 改正法施行に伴う経過措置等終了にあたっての対応について 薬事法及び採血及び供血あつせ

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法律 出典 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年 8 月 10 日法律第 145 号 ) 政令 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行令 ( 昭和 36 年 1 月 26 日政令第 11 号 ) 省令 医薬品 医療機器等の品質

Transcription:

薬生総発 0531 第 1 号薬生機審発 0531 第 1 号薬生安発 0531 第 1 号平成 30 年 5 月 31 日 都道府県 各保健所設置市衛生主管部 ( 局 ) 長殿 特別区 厚生労働省医薬 生活衛生局総務課長 ( 公印省略 ) 厚生労働省医薬 生活衛生局医療機器審査管理課長 ( 公印省略 ) 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 ( 公印省略 ) 一般用黄体形成ホルモンキットに係る情報提供の徹底について 一般用黄体形成ホルモンキット ( 以下 一般用 LH 検査薬 という ) については 黄体形成ホルモンキットに係る一般用検査薬ガイドラインの策定について ( 平成 28 年 2 月 22 日付け薬生機発 0222 第 1 号厚生労働省大臣官房参事官 ( 医療機器 再生医療等製品審査管理担当 ) 通知 ) に関する議論において 避妊を目的とする不適正な使用に対する懸念等が提起されました このため 製造販売業者に対して 添付文書等で避妊目的では使用できない旨を明記するよう求めるとともに 個別の品目の承認条件として 薬局 店舗販売業者における説明状況の確認を含む適正使用調査の実施を付しています 今般 別添のとおり 一般社団法人日本臨床検査薬協会より厚生労働省医薬 生活衛生局医療機器審査管理課及び医薬安全対策課宛てに 適正使用調査の中間報告結果が提出されました この中で 購入者を対象とした調査においては 避妊を目的として購入した事例が少ないながらもあったこと 販売店を対象とした調査においては 初回購入者に対して避妊目的で使用できない旨を説明していない店舗が 20% を越えていることが報告されています 一般用 LH 検査薬の適正使用をさらに進めるためには 薬局 店舗販売業者から購入者に対する 避妊目的で使用できないこと 検査結果に応じて医師への受診を勧めること等の情報提供を徹底する必要があります つきましては 貴管下の薬局 店舗販売業者 関係団体 関係機関等に対し その旨御周知願います なお 販売店を対象とした調査において 一般用 LH 検査薬の使用目的確認用のチェックシートの内容を十分に把握していない店舗が多数見受けられたことから 別途製造販売業者に対しても情報提供の徹底を求めていることを申し添えます

厚生労働省医薬 生活衛生局 医療機器審査管理課殿 医薬安全対策課殿 2018 年 2 月 15 日 ( 一社 ) 日本臨床検査薬協会 一般用黄体形成ホルモンキット市販後適正使用調査結果報告書 ( 購入者に対する調査 ) (1 年目中間報告 ) 対一般的名称象販売名品 ( 製造販売業目者 ) 調査期間総回答数期間中の出荷数量調査の目的調査の対象調査方法の概要調査結果の概要調査結果一覧表調査結果に関する見解と今後の製造販売業者各社の対策備考 一般用黄体形成ホルモンキットチェックワン LH Ⅱ 排卵日予測検査薬 ( 株式会社アラクス ) ハイテスター H ( 株式会社ミズホメディー ) P-チェック LH クリアリー ( 株式会社ミズホメディー ) ドゥーテスト LHa ( ロート製薬株式会社 ) クリアブルー排卵日予測テスト ( アリーアメディカル株式会社 ) 2016 年 11 月 15 日 ~2017 年 11 月 14 日 ( 本期間中に製造販売業者に返送されたアンケート葉書 ) 1057 件 613,181 箱一般用黄体形成ホルモンキットの購入者が 本検査薬を適正に使用しているかの実態を把握する当該一般用検査薬を購入した使用者本検査薬の使用目的 販売時の説明 資材の分かりやすさ等を問う以下の質問内容を記載したアンケート葉書 ( 無記名 )( 参考 1) を各製品に同梱し 購入者が製造販売業者に送付する 1 購入目的の確認 2 購入時の説明等に対する確認 3 チェックシートや説明書に対する確認 4 使用後の確認 5 使用後のフォローアップ別紙 (1) のとおり別紙 (2) のとおり別紙 (3) のとおり

調査結果の概要 別紙 (1) 1 購入目的の確認 1057 例中 1053 例については 体調を知りたい 妊娠のために排卵日を知りたい等適正な使用目的での購入であった 一方 避妊目的で購入したとの回答は 4 例 /1057 例 (0.4%) であった しかしながらこのうち 3 例は 2 購入時の説明等に対する確認 において 避妊目的には使用できないことがわかった (2-2 に対する回答 ) 旨回答したことから 避妊目的には使用できない ことを理解して購入したものと推察された 残り 1 例については 購入時の説明等では 避妊目的には使用できないことがわからなかった 旨の回答であったが 説明書の内容 及び チェックシートの内容 はいずれも わかった との回答であり チェックシートでチェックした上で使用したとの回答であった 説明書 チェックシートにはいずれも 避妊目的には使用できない と記載されていること 特に説明書については その冒頭に 検査結果が陰性であっても確実に避妊できるものではないので 避妊目的には使用できない 旨赤字で記載していることから 使用時には 避妊目的には使用できない ことを理解できたものと推察された 2 購入時の説明等に対する確認薬剤師による情報提供は 84.2% の割合で行われていた 平成 28 年度医薬品販売制度実態把握調査結果にある 第一類医薬品に対する情報提供の割合 89.4% に比べると若干低い数字となったが デリケートな内容の情報提供となること また今回の回答者の約 4 割が過去に使用した経験があるため情報提供の不要を申し出ていると思われることを加味すると平成 28 年度医薬品販売制度実態把握調査結果と比べて遜色ない情報提供率であると考えた なお 平成 26 年 3 月 10 日薬食発 0310 第 1 号通知により 第一類医薬品については 薬剤師が適正に使用できると判断した場合には 説明を省略できることとなっている このことから 過去に説明を受けた上で購入したとの判断材料となる 過去の購入履歴 は現実的に 販売時の 説明の有無 の目安となっていることから これらの対象者への省略は適正なものと考えた また 薬剤師から説明を受けた場合 その説明内容についての理解度は96.7% であった 同様に 避妊目的には使用できないこと 相談すべきときについての理解度は 98.8% 92.7% となった 後述するように説明書等への理解度は高かったことから 購入時の説明に加えて説明書等を利用することにより 購入者の理解が促進されることが確認された 3 チェックシートや説明書に対する確認 チェックシートの内容がわからなかった との回答は 購入時の説明の有無にかかわらず 14 例あった チェックシートの利用度は 77.5% にとどまったが チェックシートを全く利用していないということではなく コメントの中には 確認したがチェックまではしていない 等が見受けられること チェックシートを配布された場合は 98.5% の方が チェックシートの内容は理解した 旨回答していることから チェックはしていなくても 排卵日予測検査薬を使用する前に大切な事項を確認するというチェックシートの役割は果たしているものと考えた 一方 説明書の内容は理解した と回答した割合は 98.1% と高く 説明書により購入者の理解がさらに進んだものと考えた 4 使用後の確認検査結果については 96.2% の方が自分で判定できたと回答しており 使用経験によらず 消費者がわかりやすい内容を提供できていると考えた

5 使用後のフォローアップ排卵日予測検査薬による検査の結果 医師の診療を必要とする結果であった と回答した割合は全体の 21.9%(231/1057) であり そのうち 医師の診療を受けようと考えている 人の割合が 67.1% であり 実際に 医師の診療を受けた 人の割合が55.8% であった また 医師の診療を必要とする結果 でなかった場合でも18.4%(185/1003) の人が 医師の診療を受けようと考えている という結果であった 第 15 回出生動向基本調査 (2015 年 ) によると 最も医師への受診意向の高い結婚 5-9 年の夫婦であっても42.0% の人が不妊について心配しているにも関わらず 21.6% のみが検査や治療経験があると報告されている この結婚 5-9 年目の夫婦の受診率 21.6% と比較すると 本調査で得た医師への受診意向 67.1%(155/231) 医師への受診割合 55.8%(129/231) は非常に高くなっていることから 排卵日予測検査薬の使用がきっかけとなり 医師への受診が促進されたことが確認された

別紙 (2) 調査結果一覧表 1) 対象者の背景 項目回答形式回答率 (%)( 回答数 / 回答者数 ) お仕事の状況 ( 無回答数 :6) 年齢 ( 無回答数 :3) 以前に排卵日予測検査薬を使ったことがありますか? ( 無回答数 :6) 現在 妊娠 不妊に関することで医療機関を受診していますか? ( 無回答数 :50) 専業主婦 39.1 (411/1051) パート 19.5 (205/1051) 自営業 1.8 (19/1051) 公務員 会社員 36.0 (378/1051) その他 3.6 (38/1051) ~19 歳 0.0 (0/1054) 20~24 歳 1.2 (13/1054) 25~29 歳 16.0 (169/1054) 30~34 歳 37.8 (398/1054) 35~39 歳 30.4 (320/1054) 40 歳 ~ 14.6 (154/1054) 以前に使ったことがある 37.3 (392/1051) 初めて使う 62.7 (659/1051) はい 35.9 (362/1007) いいえ 64.1 (645/1007) 2) 調査結果 1 購入目的の確認 1 購入目的の確認 1 本品をなぜ購入されましたか? ( 複数回答可 ) 初めて ( 回答者合計数 :659) 合計経験有 ( 回答者合計数 :392) 経験不明 ( 回答者合計数 :6) 合計 ( 総回答者数 : 1057) 体調を知りたい 60 22 0 82 妊娠のために排卵日を知りたい 641 385 6 1032 避妊のため 3 1 0 4 医師にすすめられた 32 37 0 69 薬局等ですすめられた 8 5 0 13 医療機関に行く時間がない 27 24 0 51 その他 17 17 0 34 避妊目的での購入割合 ( 避妊のための回答数 / 総回答者数 :%) 0.46 (3/659) 0.26 (1/392) 0 (0/6) 0.4 (4/1057)

2 購入時の説明等への理解度 ( 説明された内容 避妊目的には使用できないこと 医師 薬剤師への相談について ) 2 購入時の説明等に対する確認 合計初めて経験有経験不明 合計 1 薬剤師から説明され はい 534 314 6 854 た内容はわかりました いいえ 24 5 0 29 か? 説明がなかった 97 69 0 166 購入時の薬剤師による情報提供の割合 84.2 85.2 82.2 (( はい の回答数 + いいえ の回 (883/1049) (558/655) (319/388) 答数 )/ 回答者 :%) ( 無回答数 :8) 薬剤師の説明への理解度 ( はい の回答数 / 回答者 :%) 薬剤師の説明への理解度 ( はい の回答数 / 説明をうけた回答者 :%) 2 避妊目的には使用できないことがわかりましたか? 避妊目的には使用できないことの理解度 ( はい の回答数 / 回答者 :%) 避妊目的には使用できないことの理解度 ( はい の回答数/ 説明をうけた回答者 :%) 3 どのようなときに 医師又は薬剤師に相談すればよいかわかりましたか? 相談すべきときの理解度 ( はい の回答数 / 回答者 :%) 相談すべきときの理解度 ( はい の回答数 / 説明をうけた回答者 :%) 81.6 (534/655) 80.9 (314/388) 81.4 (854/1049) ( 無回答数 :8) 96.7 (854/883) 95.7 (534/558) 98.4 (314/319) はい 575 326 5 906 いいえ 7 4 0 11 説明がなかった 75 62 1 138 87.5 (575/657) 98.8 (575/582) 83.2 (326/392) 98.8 (326/330) 83.3 (5/6) (5/5) 85.9 (906/1055) ( 無回答数 :2) 98.8 (906/917) はい 479 263 6 748 いいえ 32 27 0 59 説明がなかった 142 103 0 245 73.4 (479/653) 93.7 (479/511) 66.9 (263/393) 90.7 (263/290) 71.1 (748/1052) ( 無回答数 :5) 92.7 (748/807)

3 チェックシート 説明書についての理解度 3 チェックシートや説明書に対する確認 1 チェックシート * の内容はわかりましたか? チェックシートの理解度 ( はい の回答数 / 回答者 :%) チェックシートの理解度 ( はい の回答数 / 配付された回答者 :%) 2 チェックシートでチェックした上で本品を使用しましたか? チェックシートの利用度 ( はい の回答数 / 回答者 :%) 3 上記 1 の質問で いいえ とお答えの方に質問します 1) チェックシートで理解できなかった内容はどうしましたか?( 複数回答あり ) 4 本品と一緒にはいっている説明書 ( 検査のタイミング 検査方法 判定の仕方等 ) の内容はわかりましたか? 説明書の内容についての理解度 ( はい の回答数 / 回答者 :%) 5 上記 4 の質問で いいえ とお答えの方に質問します 1) わからないところについて医師 薬剤師に相談しましたか? 合計 初めて 経験有 経験不明 合計 はい 572 333 6 911 いいえ 8 6 0 14 購入時の説明あり 11 購入時の説明なし 2 購入時の説明について回 答なし 1 配布されていない 73 50 0 123 87.6 (572/653) 98.6 (572/580) 85.6 (333/389) 98.2 (333/339) 86.9 (911/1048) ( 無回答数 :9) 98.5 (911/925) はい 509 279 6 794 いいえ 132 98 0 230 79.4 (509/641) 74.0 (279/377) 77.5 (794/1024) ( 無回答数 :33) 説明書を読み直した 5 2 0 7 薬剤師に相談した 2 1 0 3 その他 2 3 0 5 はい 632 387 6 1025 いいえ 17 3 0 20 97.4 (632/649) 99.2 (387/390) 98.1 (1025/1045) ( 無回答数 :12) はい 3 1 0 4 いいえ 14 2 0 16 4 使用後の確認 4 使用後の確認 1 検査結果は 自分で判定できましたか? 検査結果を自分で判定できた割合 ( はい の回答数 / 回答者 :%) 合計 合計 初めて 経験有 経験不明 はい 619 375 6 1000 いいえ 30 9 0 39 95.4 (619/649) 97.7 (375/384) 96.2 (1000/1039) ( 無回答数 :18)

5 使用後のフォローアップ 5 使用後のフォローアップ 1 医師の診療を必要とする結果でしたか? 陰性が続いた, 陽性が続いた,6 周期チャレンジしても妊娠しない時には医師の診療を受けてください ( 無回答数 :46) 2 実際に 医師の診療を受けましたか? ( 無回答数 :1) 医師への受診割合 (2 の はい の回答 /1 の はい の回答 :%) 3-1 今回の検査結果がきっかけとなって医師の診療を受けようと思いましたか?( 無回答数 :51) 3-2 今回の検査結果がきっかけとなって医師の診療を受けようと思いましたか?(1 で はい の方のみ )( 無回答数 :3) 医師への受診意向の割合 (3-2の はい の回答/1の はい の回答 :%) 4 医師の診療を受けなかった場合 その理由はなんですか ( 複数回答可 ) ( 回答者数 :577) 合計 初めて 経験有 経験不明 合計 はい 128 101 2 231 いいえ 499 277 4 780 はい 58 70 1 129 いいえ 70 30 1 101 45.3 (58/128) 69.3 (70/101) 50.0 (1/2) 55.8 (129/231) はい 212 129 2 343 いいえ 408 251 4 663 はい 86 68 1 155 いいえ 40 32 1 73 67.2 (86/128) 67.3 (68/101) 50.0 (1/2) 67.1 (155/231) 診療を受ける時間がない 86 43 1 130 どこの病院に相談して良いか分からない 65 26 1 92 恥ずかしい 25 6 0 31 その他 252 135 2 389

調査結果に関する見解と今後の製造販売業者各社の対策 別紙 (3) 1 購入目的の確認購入目的については ほとんどの回答が 妊娠希望 体調を知りたい 医師 薬剤師にすすめられたとの適正な目的であったものの 避妊目的での購入が4 例 (0.4%) あった この4 例については アンケートの他項目への回答から いずれの事例についても 使用時には 避妊目的には使用できない ことを理解したものと推察されたが 製造販売業者は 不適正な使用目的で購入された事例がでてきたことを重く受け止め以下のような対策をとり 避妊目的での使用はできない 旨の啓蒙を図っていきたい 購入時に避妊目的で使用できない旨を確認できるようにするために 各製品のパッケージに 避妊目的には使用できない 旨明確に記載する 主要な情報収集媒体と考えられるウェブサイト上で 妊娠しやすい日が排卵日の前から排卵日の直後であること 避妊目的には使用できないこと等を引き続き情報提供していく 今後とも避妊目的には使用できないこと等について 一般用黄体形成ホルモンキットを使用される方への情報提供に取り組んでいく 2 購入時の説明等に対する確認 3 チェックシートや説明書に対する確認 4 使用後の確認 一般用黄体形成ホルモンキット承認後 1 年間の適正使用調査 ( 中間報告 ) によって 一般用黄体形成ホルモンキットの購入者に 本検査薬の使用目的 販売時の説明 資材の 分かりやすさ等に関する調査を行った その結果 2 購入時の説明等に対する確認及び 3 チェックシートや説明書に対する確認については 98.5% 98.1% と良好な結果であるこ とが確認された 更に 調査の結果 チェックシートや説明書の理解は概ね良好であるこ とから 説明書等により購入者の適正使用に関する理解は進み 適正使用の推進に非常に 有用であると考えられた 特に 4 にある 検査結果は自分で判定できた の設問について は 96.2% の人が 判定できた と回答しており 一般用検査薬に求められる購入者にわ かりやすい情報提供ができているものと考えた 以上より引き続き 説明書等での情報提 供を実施していくこととする 一方 チェックシート が配布されていなかったという 回答が 123 件あった 販売時に配布されるチェックシートについては 販売店側での対応 が重要となってくることから 販売店に チェックシートの利用 配布についてさらに周 知を図ることで対応していく予定である 6 使用後のフォローアップ排卵日予測検査薬による検査の結果 医師の診療を必要とする結果であった と回答した割合は全体の21.9%(231/1057) であり そのうち 医師の診療を受けようと考えている 人の割合が 67.1% であった 不妊について心配している夫婦が検査や治療を受けたことがある割合が 28.2% であること ( 第 15 回出生動向基本調査 (2015 年 )) を勘案すると 排卵日予測検査薬により 高い受診意向を示していることが示唆された このこと

から 排卵日予測検査薬は 購入者がその健康状態を把握し 受診につなげていくことのできる検査項目であり 一般用検査薬として適切なものであると考えられた 以上より引き続き 説明書等で医師の診療を必要とするケース等について情報提供を実施していくこととする

厚生労働省医薬 生活衛生局 医療機器審査管理課殿 医薬安全対策課殿 2018 年 2 月 15 日 ( 一社 ) 日本臨床検査薬協会 一般用黄体形成ホルモンキット市販後適正説明調査報告書 ( 販売店に対する調査 ) (1 年目中間報告 ) 対一般的名称象販売名品 ( 製造販売業目者 ) 調査期間回答数調査の目的調査の対象調査方法の概要調査結果の概要調査結果一覧表調査結果に関する見解と今後の製造販売業者各社の対策備考 一般用黄体形成ホルモンキットチェックワン LH Ⅱ 排卵日予測検査薬 ( 株式会社アラクス ) ハイテスター H ( 株式会社ミズホメディー ) P-チェック LH クリアリー ( 株式会社ミズホメディー ) ドゥーテスト LHa ( ロート製薬株式会社 ) クリアブルー排卵日予測テスト ( アリーアメディカル株式会社 ) 2016 年 11 月 15 日 ~2017 年 11 月 14 日初回購入の方へのアンケート回答数 :1794 件購入履歴がある方へのアンケート回答数 :1590 件一般用黄体形成ホルモンキットの購入者に対する情報提供が適正に行われたかどうかを確認する 一般用黄体形成ホルモンキットを販売した店舗一般用黄体形成ホルモンキットの取扱い店舗に対して製造販売業者よりアンケート用紙を配布し 回収する 別紙 (1) のとおり別紙 (2) のとおり別紙 (3) のとおり

別紙 (1) 調査結果の概要 (1) 避妊目的に使用しない旨の説明について避妊目的に使用しない旨の情報提供については 初回購入の方が 77.6% 購入履歴がある方への情報提供は 57.5% となった 初回購入の方に本項目について説明をしなかった理由としては 購入者とのコミュニケーションから妊娠目的での購入であると確認できた デリケートな内容となるため他人の目のある店頭で言葉に出すことを差し控えたというものであった 購入履歴がある方に説明をしなかった理由の多くは 購入履歴があるため説明不要と判断したというものであった (2) 確認項目についての説明について確認項目についての情報提供については 初回購入の方が 78.8% 購入履歴がある方への情報提供は 59.5% となった 初回購入の方に説明をしなかった理由としては 内容が不妊治療や性交のようなデリケートな内容となるため他人の目のある店頭で説明することを差し控えた 薬剤師の判断で必要な項目のみ説明した 購入者が詳しく理解しており説明する必要がないと判断したというものであった 購入履歴がある方に説明をしなかった理由の多くは 購入履歴があるため説明不要と判断したというものであった (3) 陰性が続き LH サージを確認できない場合の対処についての説明について陰性が続き LH サージを確認できない場合の情報提供については 初回購入の方が 85.7% 購入履歴がある方への情報提供は 66.8% となった 初回購入の方に説明しなかった理由については 限られた時間の中で重要項目から説明したため 陰性が続いた場合の説明は初回購入時には不要と判断した デリケートな内容であるため他人の目のある店頭での説明を差し控えた等であった 購入履歴がある方に説明をしなかった理由の多くは 購入履歴があるため説明不要と判断したというものであった (4) 検査のタイミングについての説明について検査のタイミングについての情報提供については 初回購入の方が 96.1% 購入履歴がある方への情報提供は 72.1% となった 購入履歴がある方に説明をしなかった理由の多くは 購入履歴があるため説明不要と判断したというものであった (5) 検査及び判定のしかたについての説明について検査及び判定のしかたについての情報提供については 初回購入の方が 96.2% 購入履歴がある方への情報提供は 65.5% となった 購入履歴がある方に説明をしなかった理由の多くは 購入履歴があるため説明不要と判断したというものであった

(6) チェックシートの活用についての説明についてチェックシートの活用についての情報提供については 初回購入の方が 74.3% 購入履歴がある方への情報提供は 54.0% となった 初回購入の方に説明を行わなかった理由の多くが チェックシートを知らない わからないというものであり また通常の第 1 類医薬品の販売時に購入者に確認している項目 ( 過去の使用経験 妊娠の有無 持病の有無など ) をまとめたチェックシートと混同している店舗も多数見受けられた 購入履歴がある方に説明をしなかった理由の多くは 購入履歴があるため説明不要と判断したというものであった (7) 購入時の質問について購入履歴がある方については 質問をうけたことがほとんどないという回答が 多数であった 受ける質問については 初回購入の方 購入履歴がある方のいずれも 各社の製品の違い 使用方法等についてであった

調査結果一覧表 別紙 (2) (1) 避妊目的に使用しない旨の説明について 項目 回答形式 回答数初回購入の方購入履歴がある方 説明した 1005 624 避妊の目的では使用できない ことを説明しましたか? ほとんど説明した 385 286 あまり説明しなかった 194 320 ほとんど説明しなかった 208 352 説明した割合 ( 説明した + ほとんど説明した / 回答数 %) 77.6 (1390/1792) ( 無回答数 :2) 57.5 (910/1582) ( 無回答数 :8) (2) 確認項目についての説明について 項目 以下の場合に当てはまらないことを確認しましたか? 又は 当てはまるが医師に相談していることを確認しましたか? ( 確認項目 ) 1 不妊治療を受けている 2 適切な時期に性交をもっても 1 年以上妊娠しない 3 生理周期や月経に異常がある 回答形式 説明した割合 ( 確認した + ほとんど確認した / 回答数 %) 回答数初回購入の方購入履歴がある方 確認した 808 537 ほとんど確認した 598 399 あまり確認しなかった 230 360 ほとんど確認しなかった 148 278 78.8 (1406/1784) ( 無回答数 :10) 59.5 (936/1574) ( 無回答数 :16) (3) 陰性が続き LH サージを確認できない場合の対処についての説明について 項目 回答形式 回答数初回購入の方購入履歴がある方 検査期間中 陰性が続き LH サージが確認できない場合は 早期に医師又は薬剤師に相談することを説明しましたか? 説明した 953 628 ほとんど説明した 571 427 あまり説明しなかった 131 268 ほとんど説明しなかった 124 256 説明した割合 ( 説明した + ほとんど説明した / 回答数 %) 85.7 (1524/1779) ( 無回答数 :15) 66.8 (1055/1579) ( 無回答数 :11)

(4) 検査のタイミングについての説明について 項目 回答形式 回答数初回購入の方購入履歴がある方 検査のタイミングとして 次の生理開始予定日の 17 日前から検査を開始すること 検査の際は 毎日ほぼ同じ時間帯に検査することを説明しましたか? 説明した 1380 817 ほとんど説明した 338 326 あまり説明しなかった 39 255 ほとんど説明しなかった 31 187 説明した割合 ( 説明した + ほとんど説明した / 回答数 %) 96.1 (1718/1788) ( 無回答数 :6) 72.1 (1143/1585) ( 無回答数 :5) (5) 検査及び判定のしかたについての説明について 項目 検査及び判定のしかたについて説明しましたか? 回答形式 説明した割合 ( 説明した + ほとんど説明した / 回答数 %) 回答数初回購入の方購入履歴がある方 説明した 1390 692 ほとんど説明した 329 344 あまり説明しなかった 51 319 ほとんど説明しなかった 17 227 96.2 (1719/1787) ( 無回答数 :7) 65.5 (1036/1582) ( 無回答数 :8) (6) チェックシートの活用についての説明について 項目 回答形式 回答数初回購入の方購入履歴がある方 本製品の適正使用のために 排卵日予測検査薬チェックシートを販売時に購入者に提供し 活用することを説明しましたか? 説明した 781 477 ほとんど説明した 540 372 あまり説明しなかった 126 301 ほとんど説明しなかった 330 423 説明した割合 ( 説明した + ほとんど説明した / 回答数 %) 74.3 (1321/1777) ( 無回答数 :7) 54.0 (849/1573) ( 無回答数 :17) (7) 購入時の質問について 項目 回答形式 回答数初回購入の方購入履歴がある方 本製品の購入に際し 質問をうけたことがありますか? 質問を受けたことがほとんどない 1051 1248 たまに質問を受ける 642 297 よく質問を受ける 74 16

調査結果に関する見解と今後の製造販売業者各社の対策 別紙 (3) 調査の結果 避妊目的には使用しない 確認項目にあてはまる場合には医師に相談 陰性が続き LH サージを確認できない場合 についての情報提供については 初回購入者にあっても 検査のタイミング や 検査及び判定のしかた についての項目に比べ 説明をした割合 が少なくなった( 項目 (1)(2)(3)) その理由としては 薬剤師の判断により必要な項目に絞って説明されたケースや 説明内容が 不妊治療 性交や避妊などプライバシーにかかわる項目となることから 購入者の心情に配慮して他人の目のある店内での説明を差し控えたとのケースが見受けられた しかしながら 別に行われた適正使用調査の結果においてはいずれの項目についても購入者の理解度が高く このようなケースにおいても説明書 チェックシートの利用により 購入者の理解が得られているものと考えられた また 検査のタイミング 検査及び判定の仕方については いずれも情報提供は高い割合で行われていた 一方で チェックシートの利用については チェックシート があることが周知されておらず 他の項目よりも低い結果となった チェックシート については 基本的に購入時に販売店にて配布するものとなるため 販売店への説明会等や 情報提供資料等を通じてチェックシートの周知 利用等について依頼するなど さらなる周知徹底が図れるよう対策をとる予定である 以上より 製造販売業者としては 説明書等の利用により購入者の理解は更に促進され適正使用に有意義であることから 引き続き 説明書等の同梱に取り組んでいきたいと考えている