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チャート編 1 日経平均株価 ( 日経 225) TOPIX( 東証株価指数 ) 2,0 NY ダウ工業株 30 種平均株価 ( 米ドル ) ダウセレクト配当込み指数 3,000 28,000 26,000 24, ,000 26,000 2,0 20,000 1,0 24,000 1

1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

サマリー 1 市場の関心は米大統領選の行方に集まっています 世論調査においてドナルド トランプ氏の優勢が報じられると 市場の更なる丌確実性が懸念され リスク資産からの資金流出が記録されました 10 月の MSCI 世界株価指数はマイナス 2.01% MSCI 新興国株価指数は 0.18% と新興国が

Economic Indicators_  定例経済指標レポート

< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期

米国の利上げ見送りと日本の長期化した金融緩和

Invesco Premia Plus Fund

○ユーロ

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第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

株式市場 米国株 トランプ氏の政策への期待感後退で調整も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました 11 月 8 日 ( 現地 ) に行われた大統領選挙でトランプ氏が当選し 減税やインフラ投資の拡大などの同氏の政策に注目が集まりました 債券市場では金利が上

Focus W 投資環境ウィークリー 情報提供資料 2019 年 8 月 13 日号 経済調査室 米長期金利を巡る異変 一過性か それとも新たな局面入りへの警鐘か 米債券市場の異変 (%) 米 10 年国債リスクとタームプレミアム (%) お得感高 ( 右軸 ) 米

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1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

一部新興国市場が動揺 アルゼンチンは前四半期から経済危機に陥っていましたが トルコでは 6 月に再選された大統領が米国と対立したこと等を契機に 8 月に通貨が急落しました ブラジルや南アフリカ インドの通貨も下落が加速する局面が見られ 中国元も緩やかに値を下げました これまでのところ個別国の問題とい

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第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +0.09% 実現収益率 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用収益額 億円 実現収益額 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用資産残高 ( 第 2 四半期末 ) 357 億円 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に

投資環境ウィークリー 218 年 11 月 19 日号 金融市場の動向 主要金融市場の動き ( 直近 1 週間 ) 株式 注 ) MSCI WORLD MSCI EM は現地通貨ベース 騰落幅 騰落率ともに 218 年 11 月 9 日対比 騰落幅および騰落率は直近値の 1 週間前比 11 月 16

日経平均株価 22,27.3 NY ダウ工業株 3 種 25,9.32 米ドル 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1, 12, 1,,, 2, 22, 1, 1, 1, 21 年 月 2 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~

ファンダの鬼・柳澤 浩と小杉 篤諭の「ファンダメンタルズの学び方、活かし方セミナー!」

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日経平均株価 22,97. 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1,, 1,,, 21 年 7 月 23 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~21 年 7 月第 3 週末 ) 短期 ( 日次ベース ) (217 年 1 月初

低インフレ 乏しい利上げ観測労働市場に目を向けると 8 月の失業率は約 年ぶりの低水準となる5.3% に低下した 雇用者数も伸びており 一部では技術者不足の声も聞かれる RBAは今後数年 失業率は自然失業率とされる5.% を目指して低下が続くとの見方を示している ただ 賃金の上昇率は ~ 月期が前年

金融市場2018年12月号

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株式市場 米国株 国内外の政治動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 好調な企業決算発表を受けて上昇米国株式市場は上昇しました 月前半までは2017 年 1-3 月期の決算発表内容が総じて好調であったことが株価を支えました 月半ばには コミー前 FBI( 連邦捜査局 )

参考資料いちよし証券投資情報部 2019 年 10 月 7 日 極端な悲観相場の修正へ 業績の下方修正リスクも織り込み 日米経済指標に注目 最終ページに お客様にご確認いただきたい重要な注意事項を記載しております 必ずご確認ください

日経平均株価 21,1. NY ダウ工業株 3 種 2,.31 米ドル 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1, 12, 1,,, 22, 1, 1, 1,, 21 年 1 月 29 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~21

平成30年度第1四半期における運用状況等

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(2) 資産構成割合の推移 ( 給付確保事業 ) 1 資産配分実績の基本ポートフォリオからの乖離の推移 2 実践ポートフォリオと資産配分実績の推移 3. 運用受託機関 平成 29 年 3 月末現在 2

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為替相場展望2018年12月号

株式市場 米国株 上値が重く神経質な展開 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました FOMC( 米国連邦公開市場委員会 ) における利上げの有無 大統領選挙の動向 ドイツの大手銀行の資本不足懸念などに一喜一憂する展開となりました 月半ばにかけて 利上げ観測や原油

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米国株 投資家心理が落ち着けば 上昇基調に回帰と想定 株式市場 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 長期金利の上昇を契機に急落米国株式市場は下落しました 月初に発表された1 月の雇用統計において 時間当たり賃金が市場予想を上回る伸び率となったことを受けて 長期金利が約 4 年ぶ

株式市場 米国株 高値警戒感の高まりなどから上昇一服も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました トランプ政権で閣僚などの人事において一部で混乱が見られましたが トランプ大統領の発言などにより減税 金融規制緩和などへの期待が高まったことや 発表された米国企

株式市場 米国株 景気 企業業績は依然として堅調 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 貿易摩擦への懸念から下落米国株式市場は下落しました トランプ米大統領が鉄鋼やアルミニウムの輸入を制限する方針を表明したことから 世界的な貿易摩擦への懸念が高まり下落して始まりました その後 貿

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株式市場 米国株 国内の政策動向や海外の政治動向などに注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場はほぼ変わらずとなりました 月初には 2 月末のトランプ大統領の議会演説を好感して 株価は大幅上昇となりました しかし その後は 新政権の経済政策に対する期待が徐々に後退

今回の金融政策報告書では 米国内の投資活動が弱いために輸出が想定ほど伸びていないとしながらも 金融業などサービス関連の好調さを示す分析や 商品価格下落がカナダ企業の投資活動を抑制する動きは底打ちしたとの指摘など カナダ景気に前向きな材料も散見されます 当面は 政策金利の据え置きを続けると見通します

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平成 28 年度第 3 四半期退職等年金給付組合積立金運用状況 警察共済組合

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株式市場 米国株 年末商戦や金利動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米中首脳会談への期待から上昇米国株式市場は上昇しました 前半は中間選挙の結果が市場の事前想定通りとなったことなどから安心感が広がり株価は上昇しました 中旬では一部のハイテク企業が需要見通しを引き下げたこと

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マネーマーケットマンスリー 2018年12月

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平成 21 年 9 月 5 日 角山智 投資環境レポート (2009 年 9 月 ) 1. 主な株価指数 8 月は 中国株が大幅に値下がりしました 反面 出遅れていた英国株が好調です 市場 日本株 日本新興市場 J-REIT 米国株 英国株 中国株 ( 指数 ) (TOPIX) (JASDAQ) (

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マーケット フォーカス経済 : 中国 2019/ 5/9 投資情報部シニアエコノミスト呂福明 4 月製造業 PMI は 2 ヵ月連続 50 を超えたが やや低下 4 月 30 日 中国政府が発表した4 月製造業購買担当者指数 (PMI) は前月比 0.4ポイントの 50.1となり 伸び率がやや鈍化し

株式市場 米国株 先行き不透明感強いがファンダメンタルズは良好 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました 堅調な経済指標の発表を受けて米国の年内利上げ観測が高まったことで 金利動向の影響を受けやすいディフェンシブセクターの一部が軟調に推移しました また 米

投資環境レポートVol.247( )

グローバル株式市場を俯瞰する~2015年8月末データで見る市場動向~

マネーマーケットマンスリー 2018年3月

変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

国家公務員共済組合連合会 厚生年金保険給付積立金の令和元年度第 1 四半期運用状況 第 1 四半期末の運用資産額は 6 兆 7,376 億円となりました 第 1 四半期の収益額は 実現収益額が 512 億円 総合収益額が 128 億円となりました 第 1 四半期の収益率は 実現収益率 ( 期間率 )

【16】ゼロからわかる「世界経済の動き」_1704.indd

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今月の経済金融情勢2018年11月30日号

目次 平成 29 年度 第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) P 2 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 1 P 3 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 2 P 4 平成 29 年度 退職等年金給付組合積立金の資産構成割合 P 5 平成 29 年度 退職等年金給付組合

投資環境レポートVol.242(2018.7)

株式市場 米国株 新政権の政策期待による上昇も一服 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました ISM( 全米供給管理協会 ) 指数など月初に発表された経済統計がおおむね良好であったことを受け 月前半の株式市場は堅調に推移しました 月半ば以降は 高値警戒感な

為替相場展望2018年10月号

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目次 1. 平成 29 年度第 1 四半期 ( 平成 29 年 4 月 ~6 月 ) における運用環境について 2. 平成 29 年度第 1 四半期 ( 平成 29 年 4 月 ~6 月 ) におけるポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 用語の説明 頁 1

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今月の経済金融情勢2018年12月25日号

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Ⅰ.ファンダメンタルズ

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為替相場展望2018年9月号

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Focus W 投資環境ウィークリー 情報提供資料 2018 年 11 月 12 日 経済調査室 米中間選挙は無難に終了 今週は欧州政治や米中景気指標に注目 製造業 PMI は中国景気の鈍化を示唆 60 58 56 54 52 50 48 46 ( ホ イント ) 中国製造業購買担当者指数 (PMI) 注 ) 中国国家統計局公表値直近値は 2018 年 10 月 総合 44 2010 出所 ) 中国国家統計局 CEIC より当社経済調査室作成 米中間選挙の直後には米株高が進行 新規受注 新規輸出受注 先週の市場では 株高とドル高が進行 6 日の米中間選 挙では 事前予想通り民主党が下院過半数を奪還 共和 党が上院を死守し ねじれ議会が誕生しました 議論の 多い法案の通過は難しくなり 下院民主党によるロシア 疑惑等の追及も加わるため 政策議論は停滞 予算不成 立による政府閉鎖のリスクも高まるでしょう 選挙翌日の 7 日には NY ダウが 545 ドル上昇 予想通りの 選挙結果による不透明感の低下が歓迎されました 同日 の米 30 年債利回りは 3.442% と前日の 3.444% より低下 共 和党が上下院を制し個人所得減税 財政悪化と景気過熱 利上げが加速という事態の回避が好感されました 今週はイタリア情勢や米中景気指標が焦点 先週 7-8 日の米 FOMC は 予想通り金利を据置き 声明 も設備投資判断の下方修正以外は前回とほぼ同様 株式 市場の変動の高まりや米ドルの上昇はあったものの漸進 的な利上げ継続方針に変化はない模様であり 次回 12 月 の利上げに対する市場の確信度を高めました 米中間選挙という一大イベントを終え 今週は欧州政 治や米中の景気に関心が向かいます 13 日はイタリア政 府予算の欧州委員会への再提出期限 両者の対立が先鋭 化なら ユーロは下落 イタリア国債利回りは上昇する でしょう 米国の鉱工業生産や小売売上高は米景気の底 堅さを 中国の鉱工業生産と都市部固定資産投資は 同 国景気の軟調さを印象付けるとみられます ( 入村 ) 今週の主要経済指標と政治スケジュール は特に注目度の高いイベント 11/12 月 ( 米 ) ベテランズ デー ( 債券市場休場 ) ( 米 ) デイリー サンフランシスコ連銀総裁講演 ( 他 ) RCEP( 東アシ ア地域包括的経済連携 ) 閣僚会合 11/13 火 ( 日 ) 安倍首相がペンス米副大統領と会談 ( 米 ) ブレイナード FRB 理事講演 ( 独 ) 11 月 ZEW 景況感調査 ( 期待指数 ) 10 月 : 24.7 11 月 :( 予 ) 26.0 ( 伊 ) 2019 年予算案の欧州委員会再提出期限 11/14 水 ( 日 ) 7-9 月期実質 GDP(1 次速報 前期比年率 ) 4-6 月期 :+3.0% 7-9 月期 :( 予 ) 1.0% ( 米 ) クォールズFRB 副議長議会証言 ( 下院 ) ( 米 ) パウエルFRB 議長講演 ( 米 ) 10 月消費者物価 ( 前年比 ) 総合 9 月 :+2.3% 10 月 :( 予 )+2.5% 食品 エネルギー除く 9 月 :+2.2% 10 月 :( 予 )+2.2% ( 欧 ) 7-9 月期実質 GDP( 改定 前期比 ) 4-6 月期 :+0.4% 7-9 月期 :( 予 )+0.2%( 速報 :+0.2%) ( 独 ) 7-9 月期実質 GDP( 速報 前期比 ) 4-6 月期 :+0.5% 7-9 月期 :( 予 ) 0.1% ( 中 ) 10 月鉱工業生産 ( 前年比 ) 9 月 :+5.8% 10 月 :( 予 )+5.8% ( 中 ) 10 月都市部固定資産投資 ( 年初来 前年比 ) 9 月 :+5.4% 10 月 :( 予 )+5.5% 11/15 木 ( 米 ) クォールズFRB 副議長議会証言 ( 上院 ) ( 米 ) パウエルFRB 議長講演 ( 米 ) 10 月小売売上高 ( 前月比 ) 9 月 :+0.1% 10 月 :( 予 )+0.5% ( 米 ) 11 月ニューヨーク連銀製造業景気指数 10 月 :+21.1 11 月 :( 予 )+20.0 ( 米 ) 11 月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 10 月 :+22.2 11 月 :( 予 )+20.0 ( 他 ) インドネシア金融政策決定会合 7 日物リハ ース レホ 金利 :5.75% ( 予 )5.75% ( 他 ) メキシコ金融政策決定会合翌日物金利 :7.75% ( 予 )8.0% 11/16 金 ( 米 ) エバンス シカゴ連銀総裁講演 ( 米 ) 10 月鉱工業生産 ( 前月比 ) 9 月 :+0.3% 10 月 :( 予 )+0.2% 注 ) ( 日 ) は日本 ( 米 ) は米国 ( 欧 ) はユーロ圏 ( 英 ) は英国 ( 独 ) はドイツ ( 仏 ) はフランス ( 伊 ) はイタリア ( 豪 ) はオーストラリア ( 中 ) は中国 ( 伯 ) はブラジルを指します 日程および内容は変更される可能性があります 出所 ) 各種情報 Bloomberg より当社経済調査室作成 1

金融市場の動向 主要金融市場の動き ( 直近 1 週間 ) 株式 注 ) MSCI WORLD MSCI EM は現地通貨ベース 騰落幅 騰落率ともに 2018 年 11 月 2 日対比 騰落幅および騰落率は直近値の 1 週間前比 11 月 9 日騰落幅騰落率 % 日本日経平均株価 ( 円 ) 22,250.25 6.59 0.03 TOPIX 1,672.98 14.22 0.86 米国 NY ダウ ( 米ドル ) 25,989.30 718.47 2.84 S&P500 2,781.01 57.95 2.13 ナスタ ック総合指数 7,406.90 49.91 0.68 欧州ストックス ヨーロッハ 600 365.74 1.66 0.46 ドイツ DAX 指数 11,529.16 10.17 0.09 英国 FTSE100 指数 7,105.34 11.22 0.16 中国上海総合指数 2,598.87-77.60 2.90 先進国 MSCI WORLD 1,580.68 21.00 1.35 新興国 MSCI EM 54,219.13-962.15 1.74 10 年国債利回り 11 月 9 日騰落幅 日本 0.120-0.005 米国 3.183-0.030 ドイツ 0.407-0.021 フランス 0.787 0.002 イタリア 3.403 0.082 スペイン 1.598 0.025 英国 1.491-0.003 カナダ 2.505-0.029 オーストラリア 2.758 0.064 為替 ( 対円 ) 11 月 9 日騰落幅騰落率 % 米ドル 113.83 0.63 0.56 ユーロ 128.99 0.07 0.05 英ポンド 147.64 0.83 0.56 カナダドル 86.15-0.19 0.22 オーストラリアドル 82.24 0.82 1.00 ニュージーランドドル 76.72 1.34 1.78 中国人民元 16.359-0.037 0.23 インドルピー 1.5697 0.0070 0.45 インドネシアルピア (100 ルヒ ア ) 0.7740 0.0162 2.14 韓国ウォン 10.064-0.060 0.59 ブラジルレアル 30.500-0.084 0.27 メキシコペソ 5.653-0.003 0.05 南アフリカランド 7.924 0.011 0.13 トルコリラ 20.833 0.002 0.01 ロシアルーブル 1.6743-0.0361 2.11 商品 ( 単位 : ポイント ) ( 単位 :%) ( 単位 : 円 ) ( 単位 : 米ドル ) 11 月 9 日騰落幅騰落率 % 原油 WTI 先物 ( 期近物 ) 60.19-2.95 4.67 金 COMEX 先物 ( 期近物 ) 1,208.60-24.70 2.00 出所 ) MSCI Bloomberg より当社経済調査室作成 株式市場の動き 28,000 26,000 NYダウ 24,000 日経平均株価 22,000 20,000 18,000 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 DAX 6,000 4,000 長期金利 (10 年国債利回り ) の動き 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 ( 日経平均株価 : 円 NY ダウ : 米ドル DAX : ポイント ) 0.0 日本 -0.5 為替相場の動き ( 円 / 米ドル ユーロ ) 注 ) 上記 3 図の直近値は 2018 年 11 月 9 日時点 米国 ドイツ 150 140 ユーロ円 ( 左軸 ) 130 120 110 100 90 米ドル円 ( 左軸 ) 80 ユーロドル ( 右軸 ) 70 60 50 25,989 22,250 11,529 3.183 0.407 0.120 ( 米ドル / ユーロ ) 128.99 113.83 1.1336 2.0 1.9 1.8 1.7 1.6 1.5 1.4 1.3 1.2 1.1 1.0 出所 ) Bloomberg より当社経済調査室作成 2

日本 7-9 月期実質 GDP は 2 四半期ぶりマイナス成長予想 景気ウォッチャー調査は予想上回る 図 1 企業動向関連先行き判断 DI は低下 10 月景気ウォッチャー調査は現状判断 DIが49.5 先行き判断 DIは50.6とどちらも予想を上回る結果でした マインド改善の兆しもみられる一方で 現状判断 DIは10ヵ月連続境目の50を下回っており いまだ改善は道半ばの現状といえそうです 先行きについては 企業動向関連 DIの低下が目立ちました ( 図 1) コスト増を価格転嫁することによる受注出荷の減少や 米中貿易摩擦関連を懸念するコメントがあり 景気見通しへの不安感がみられます 今後のグローバル景気の停滞による 企業マインドの更なる下振れリスクには警戒が必要です 60 55 50 45 40 35 30 (DI) 日本景気ウォッチャー調査 - 先行き判断 DI - 企業動向関連先行き判断 DI - 家計動向関連先行き判断 DI 機械受注は増加基調も伸びは鈍化傾向に災害要因で 7-9 月期実質 GDP はマイナス予想 9 月機械受注 ( 船舶 電力除く民需 ) は前月比 18.3% と予想 9.0% を下回る結果でしたが 7-9 月期で通してみ ると前期比 +0.9% となり 5 四半期連続の増加となってい ます 前期や前々期に比べると伸びは鈍化傾向にありま すが いまだ増加基調は維持 ( 図 2) 引き続き 製造業 中心に緩やかな増加となりそうです 11 月 14 日に発表の 2018 年 7-9 月期実質 GDP は個人消費や 輸出の減少により 前期比年率 1.0% と 2 四半期ぶりの マイナス成長予想です 7-9 月は酷暑に加え 豪雨 台 風 地震など自然災害の影響が個人消費の重しになった とみています 輸出も災害による供給制約に加え 米 国 EU 中国向けの輸出減少がマイナス寄与になりそう です 7-9 月は特殊要因や 4-6 月の反動でマイナス成長予 想ですが 個人消費の持ち直しや 輸出の増加 機械受 注からも確認される増加基調の設備投資などを背景に 10-12 月期は反転 プラス成長になるとみています 決算内容は軟調も活発な自社株買いに期待 7-9 月期企業決算では TOPIX のうち約 8 割が公表され EPS( 一株利益 ) は +5.6% と一桁増益に留まる見込みで す EPS 事前予想に対しても 2.3% と予想を下回る結 果となり ( 図 3) 4-6 月期決算ほどの良好な結果は確認 できませんでした 一方 トヨタ自動車を始め自社株買 いを発表した企業が相次ぎ 11 月のみでも発表額は約 4800 億円にのぼります 10-11 月で併せてみると 2015 年 (10 月上旬から 11 月末で日経平均は約 13% 上昇 ) に迫る 勢いとなっており 来週以降の決算発表でも自社株買い の発表に期待です 株価の上値を抑えているとみられる 米中貿易摩擦でも 米国中間選挙を経て トランプ大統 領の対外政策がどう変化しているか まずは月末に予定 されている 米中首脳会談に注目です ( 中城 ) 注 ) 直近値は 2018 年 10 月 季節調整値 ( 億円 ) 11,500 10,500 9,500 8,500 7,500 6,500 25 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 出所 ) 内閣府より当社経済調査室作成 図 2 9 月の減少は 7.8 月好調の反動減も 日本機械受注 5,500 2000 2002 2004 2006 2008 2010 注 ) 直近値は 2018 年 9 月 季節調整値 機械受注額 ( 船舶 電力除く民需 ) 出所 ) 内閣府より当社経済調査室作成 図 3 EPS は一桁増益に留まる見込み 主要セクター 日本 TOPIX の 2018 年 7-9 月期決算集計 EPS ( 一株利益 ) 発表済 / 合計 ( 社 ) 一株当たり利益 予想との乖離率 注 )2018 年 11 月 09 日時点 予想との乖離率は Bloomberg による 前年同期比 全銘柄 1700/2093 2.3 5.6 石油 ガス 11/16 37.7 29.3 素材 157/185 1.3 9.3 資本財 522/625 2.4 8.5 消費財 293/343 6.4 7.5 ヘルスケア 82/94 0.0 25.9 消費者サービス 280/361 4.4 1.0 通信サービス 10/11 2.2 66.1 公益 23/25 34.9 34.6 金融 151/217 11.2 12.0 テクノロジー 171/215 0.6 11.2 出所 )Bloomberg より当社経済調査室作成 3

米国波乱なしの米中間選挙目先の注目は米中首脳会談 波乱なしの米中間選挙リスクイベント通過で米株上昇も今後上値が重い展開を予想 先週の S&P500 株価指数の週間騰落率は +2.1% 米中間選 挙は事前予想通りの結果に ( 図 1) 大勢判明直後は ね じれ議会 となったことから追加財政刺激策への期待剥落 等を背景に一時下落 その後 下院議長となった民主党の ぺロシ氏がインフラ投資について民主党も協力していくと の姿勢を示したことを受け反発 足元 米株は 10 月初旬以 降の急落を受けて上値抵抗線となっていた 200 日移動平均 を上抜けましたが リスクイベント通過を背景とした一時 的な上昇であり ねじれ議会になったことよる影響が意識 されるにつれて徐々に上値が重くなるとみています ヘッドラインリスク高まる? 目先の注目は米中首脳会談 露ゲート問題 図 1 共和党は上院確保 下院は民主党が逃げ切りねじれ議会へ 米中間選挙結果 共和党 197 民主党 223 米下院議席 435 共和党 237 議席空席 5 過半数 218 民主党 193 議席 11 月 6 日 中間選挙 ( 上下院議会改選 ) が実施され 事 前予想通り上院 : 共和党 下院 : 民主党が勝利 共和党に よる大統領及び議会の 一党支配 は終了し ねじれ議 会 へ 今後 議会承認を必要とする減税政策やオバマケ ア廃止等の立法 予算の成立は難しくなる一方 関税賦課 や外交政策については大統領権限の範囲であることから 外交通商政策はより強硬となる可能性大 目先は今月末に 開催予定の米中首脳会談 来年初に開催予定の日米通商協 議の行方に注目 また 民主党が下院を確保したことで議 会調査や召喚状交付が増加 具体的な調査対象となりそう なのは 1 露ゲート問題 2 トランプファミリービジネス 3 司 法妨害など 特に 1 に関して 選挙中はブラックアウト期 間だったモラー特別捜査官が選挙後は訴追も可能になり 捜査の手が強まると考えられることから 今後トランプ政 権に関するヘッドラインリスクが高まるとみています 11 月 FOMC( 連邦公開市場委員会 ) は漸進的な利上げ方針継続も企業の投資意欲減退示唆 8 日の FOMC 声明文では 政策金利は据置き ( 2-2.25%) 引き続き力強い労働市場 など依然好調な実 体経済を背景に 12 月の利上げに向け 漸進的な利上げ方針 を示唆 一方で設備投資の見通しは 年初の急速なペース から鈍化 と若干下方修正されました これは足元の貿易 摩擦を背景とした製造業の原材料調達コスト増と先行き不 透明感などが反映されていると考えられ 当面設備投資が 抑制される環境は続く可能性があると考えます その意味 で 15 日発表の 6 ヵ月先設備投資計画 DI(NY 連銀 : 前回値 16.0 フィラデルフィア連銀 : 同 25.2)( 図 2) や 16 日発表 の設備稼働率 ( 予想 78.2%) は注目されます ( 道井 ) 共和党 51 民主党 46 共和党 51 議席 米上院議席 100 過半数 51 民主党 49 議席 無党派 3 議席 出所 ) 各種報道より当社経済調査室作成 図 2 貿易摩擦の影響により設備投資抑制か 80 60 40 20 0-20 -40 注 ) 上記選挙結果は 11 月 8 日時点 また 各棒グラフは改選前議席数 ( 指数 ) 6 ヵ月先設備投資計画 DI とコア耐久財受注 6 ヵ月先設備投資計画 DI( 左軸 ) コア耐久財財受注 ( 除く航空機 / 前年比 / 右軸 ) -60-40 2006 2008 2010 注 ) コア耐久財受注の直近値は 2018 年 9 月 6 ヵ月先設備投資計画 DI は NY 連銀とフィラデルフィア連銀が算出した指数を単純に合算したもの 出所 )NY 連銀 フィラデルフィア連銀 米国商務省 Bloomberg より当社経済調査室作成 30 20 10 0-10 -20-30 4

欧州市場の関心は再度イタリア財政 英国の EU 離脱問題に集中 欧州金融市場は引続き政治動向が焦点 図 1 欧州委員会はイタリア財政の悪化を予想 先週の欧州金融市場では 波乱なしの米中間選挙結果を受けて対ドルで欧州通貨安が進み 安全資産需要の後退からドイツ10 年国債利回りは上昇も 域内の景気 政治動向に係る新規材料は乏しく 値動きは限定的でした 今週は 13 日にイタリア政府によるEC( 欧州委員会 ) への2019 年予算案再提出期限が控えるほか 同日に英国政府がEU( 欧州連合 ) 離脱合意文書を公表するとも報じられ 市場の関心は再度両問題の行方に集中しそうです 3.0 2.0 1.0 0.0-1.0-2.0 イタリア実質 GDP( 前年比 ) と財政収支 ( 対 GDP 比 ) 実質 GDP ( 線 ) イタリア政府予算案 ( 見通し ) 欧州委員会秋季経済予測 財政問題を巡るイタリアと EC の対立は継続 5 日開催のユーロ圏財務相会合にて イタリアを除く 18ヵ国は総じて同国に対し 2019 年予算案の修正を要請しました また ECは秋季経済予測 (8 日 ) にて イタリアの実質 GDP 成長率を2019 年 :+1.2% 2020 年 :+1.3% と予想 同国の財政赤字 ( 対 GDP 比 ) は2020 年にはEU 規則をも超過して3.1% に悪化するとの見通しを示しました ( 図 1) これに対し イタリア政府はEC 見通しは政策効果を過小評価していると反発 依然 予算案の修正を強く否定する一方 ECとの前向きな協議を継続する姿勢は維持しました イタリア10 年国債利回りは小幅に上昇も ( 図 2) 情勢を慎重に見極める展開が続いています しかし ECは姿勢を硬化 イタリア政府が予算案の修正に応じなければ 秋季経済予測結果を根拠に 11 月 21 日の会合より財政赤字是正手続に着手し 11 月中に制裁措置の発動に踏み切る可能性をも示唆しています ECはこれまで公的財政指標が判明する4 月以降に制裁発動の判断をしており 制裁金ほどの厳しい措置を課した前例はありません ECによる制裁適用は市場にて意識されているものの 想定以上に早期かつ厳しい制裁内容が提示されれば 大きな市場動揺に繋がる恐れもあり イタリア政府による修正案の行方が大いに注視されます ドイツ景気の行方にも注視 先週公表の9 月ドイツ製造業受注 ( 前月比 +0.3%) や鉱工業生産 ( 同 +0.2%) は好調に推移 前月値も上方修正され 2ヵ月連続で増加しました ( 図 3) また 9 月のユーロ圏小売売上は前月比横ばいながら 8 月値は大きく上方修正され 足元の域内景気の底堅さを示しました しかし 今週公表予定のドイツの7-9 月期実質 GDP 速報値や11 月 ZEW 景況感は 引続き軟調な推移が予想されています 外需を巡る不透明感は続き 国内の政局不安も浮上する中 ユーロ圏経済を牽引するドイツ景気に対する先行き不安の強まりには注意が必要です ( 吉永 ) EU 規則 -3.0-4.0 8 7 6 5 4 3 2 1 (2015 年 =100) 115 110 105 100 95 財政収支 ( 棒 ) 2020 注 ) 実績値の直近値は 2017 年 ( 年次 ) イタリア ドイツの 10 年国債利回りと格差 (a) イタリア 10 年国債利回り (a)-(b) 0 (b) ドイツ10 年国債利回り -1 注 ) 直近値は 2018 年 11 月 9 日 ( 日次 ) 製造業受注 鉱工業生産 90 注 ) 直近値は2018 年 9 月 ( 月次 ) 出所 ) ドイツ中央銀行 ドイツ連邦統計局より当社経済調査室作成 出所 )Eurostat EC イタリア政府より当社経済調査室作成 図 2 イタリア国債市場では見極め姿勢が継続 出所 )Thomson Reuters Datastream より当社経済調査室作成 図 3 ドイツの生産活動は回復基調を示唆 ドイツ製造業受注指数と鉱工業生産 5

オーストラリア ( 豪 ) インフレ圧力は徐々に高まる見通し 足元の消費者物価は落ち着いた動き 7-9 月期の消費者物価前年比は 依然として豪中銀のインフレ目標 (2-3%) の下限を下回っています ( 図 1) 総合は前期比 +0.4%(4-6 月期は +0.4%) 前年比は +1.9% ( 同 +2.1%) コアは前期比 +0.4% 前年比 +1.8% と共に 4-6 月期と同じ伸びでした 7-9 月期は政策変更に伴う一時的な物価押し下げ要因もあり 物価上昇の勢いは若干弱まりました しかし 賃金上昇 豪ドル安によりインフレ圧力は徐々に高まっていると考えられます 賃金上昇率は高まる見込み 雇用環境の改善から9 月の失業率は5.0% と2012 年 4 月以来の低水準となり ( 図 2) 今年 8 月時点の豪中銀見通しに比べ一段と低下しました 賃金上昇率についても豪中銀の想定以上に上昇が早まる可能性があります 高止まっていた不完全雇用率が7-9 月期に大きく低下しており 雇用の拡大は労働集約 低賃金産業から 比較的高収入の専門職や金融などに広がりつつあるとみられ 名目賃金が押し上げられると考えられます インフレ動向が利上げ観測を左右 豪中銀は6 日に政策金利を過去最低の1.5% への据え置きを決定しました ロウ中銀総裁は声明文で 2018-19 年の経済成長率見通しを上方修正し 2020 年にかけて失業率を下方修正 物価を上方修正するなど楽観的な見通しを示しました また 力強い経済成長と雇用の伸びが最終的に賃上げにつながるとの見方を維持しました 9 日公表された豪中銀の四半期報告で経済 物価見通しは実質成長率が上方修正 失業率が下方修正されました ( 図 3) 実質 GDPは2018-20 年に平均 +3% 前半の成長となり 失業率は全期間で下方修正され2020 年末は前回 5.0% から4.75% に引き下げられました また 消費者物価は総合が2018 年 コアが2019 年にそれぞれ上方修正され 2020 年末は据え置かれました 今回の修正によりコア物価見通しが2019 年後半にはインフレ目標レンジの下限 2% を上回るため 予想通りとなれば2019 年半ばにも利上げ観測が台頭する可能性は高いと考えられます 豪ドル相場は米長期金利の上昇観測が強いため金利差から米ドルが買われ易く 豪利上げ観測が高まらない限り豪ドルの上値は重いと考えられます ただし豪州景気の堅調さを考慮すると 豪ドルが大きく下落する可能性は低いとみています 豪ドルは中国の景気減速懸念で下振れてきましたが インフレ圧力の高まりで利上げ観測が台頭すれば買い戻しが進むと考えています ( 向吉 ) 図 1 物価上昇率は依然インフレ目標の下限を下回る 8 7 6 5 4 オーストラリア政策金利と消費者物価前年比 政策金利 3 2018 年 7-9 月期 2 1.9 1.8 1 1.5 インフレ目標 +2~3% 0 2008 2010 2020 注 ) 政策金利は 2018 年 11 月 9 日時点 消費者物価 ( 前年比 ) 総合コア 図 2 失業率は急低下 賃金上昇率が上向く見込み 図 3 豪中銀は成長率と雇用見通しを上方修正 オーストラリア中銀の経済 物価見通し 出所 ) 豪中銀 豪統計局より当社経済調査室作成 オーストラリア失業率と賃金上昇率 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 出所 ) 豪統計局より当社経済調査室作成 注 ) 豪中銀の四半期金融政策報告 (2018 年 11 月 ) より作成 5.0 2.1 2000 2004 2008 2012 2016 2020 実質 GDP 成長率 失業率 消費者物価上昇率 ( 総合 ) 消費者物価上昇率 ( コア ) 名目賃金 ( 前年比 左軸 ) 失業率 ( 右軸 ) 2018 年 9 月 2018 年 4-6 月期 ( 単位 :%) 2018 年 2018 年 2019 年 2019 年 2020 年 2020 年 6 月 12 月 6 月 12 月 6 月 12 月 最新 (11 月 ) 3.40 3.50 3.25 3.25 3.25 3.00 前回 (8 月 ) 3.00 3.25 3.25 3.25 3.00 3.00 最新 (11 月 ) 5.40 5.00 5.00 5.00 4.75 4.75 前回 (8 月 ) 5.50 5.50 5.25 5.25 5.25 5.00 最新 (11 月 ) 2.10 2.00 2.00 2.25 2.25 2.25 前回 (8 月 ) 2.10 1.75 2.00 2.25 2.25 2.25 最新 (11 月 ) 1.75 1.75 2.00 2.25 2.25 2.25 前回 (8 月 ) 2.00 1.75 2.00 2.00 2.25 2.25 出所 ) 豪中銀より当社経済調査室作成 8.0 7.5 7.0 6.5 6.0 5.5 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 6

主要経済指標と政治スケジュール 塗りつぶし部分は今週 11/5 月 11/11 日 ( 中 ) 10 月鉱工業生産 ( 前年比 ) ( 日 ) 金融政策決定会合議事要旨 (9 月 18 19 日分 ) ( 他 ) ASEAN( 東南アジア諸国連合 ) 首脳会議 9 月 :+5.8% 10 月 :( 予 )+5.8% ( 米 ) 10 月 ISM 非製造業景気指数 (~15 日 シンガポール ) ( 中 ) 10 月小売売上高 ( 前年比 ) 9 月 :61.6 10 月 :60.3 ( 他 ) OPEC( 石油輸出国機構 ) 関連会合 9 月 :+9.2% 10 月 :( 予 )+9.2% ( 米 ) 対イラン経済制裁 ( 第 2 弾 ) 再開 ( 中 ) 10 月都市部固定資産投資 ( 年初来 前年比 ) ( 欧 ) デギンドスECB 副総裁講演 11/12 月 9 月 :+5.4% 10 月 :( 予 )+5.5% ( 欧 ) ECB 経済報告 ( 日 ) 10 月国内企業物価 ( 前年比 ) ( 他 ) インドネシア 7-9 月期実質 GDP( 前年比 ) 9 月 :+3.0% 10 月 :+2.9% 11/15 木 4-6 月期 :+5.27% 7-9 月期 :+5.17% ( 米 ) ベテランズ デー ( 債券市場休場 ) ( 米 ) クォールズFRB 副議長議会証言 ( 上院 ) ( 他 ) 10 月トルコ消費者物価 ( 前年比 ) ( 米 ) デイリー サンフランシスコ連銀総裁講演 ( 米 ) パウエルFRB 議長講演 9 月 :+24.52% 10 月 :+25.24% ( 印 ) 9 月鉱工業生産 ( 前年比 ) ( 米 ) ボスティック アトランタ連銀総裁講演 8 月 :+4.3% 9 月 :( 予 )+4.3% ( 米 ) カシュカリ ミネアポリス連銀総裁講演 11/6 火 ( 印 ) 10 月消費者物価 ( 前年比 ) ( 米 ) 10 月小売売上高 ( 前月比 ) ( 日 ) 9 月家計調査 ( 実質消費支出 前年比 ) 9 月 :+3.77% 10 月 :( 予 )+3.60% 9 月 :+0.1% 10 月 :( 予 )+0.5% 8 月 :+2.8% 9 月 : 1.6% ( 他 ) RCEP( 東アシ ア地域包括的経済連携 ) 閣僚会合 ( 米 ) 10 月輸出入物価 ( 輸入 前年比 ) ( 米 ) 中間選挙 9 月 :+3.5% 10 月 :( 予 )+3.4% ( 欧 ) プラート ECB 理事講演 11/13 火 ( 米 ) 11 月ニューヨーク連銀製造業景気指数 ( 独 ) 9 月製造業受注 ( 前月比 ) ( 日 ) 安倍首相がペンス米副大統領と会談 10 月 :+21.1 11 月 :( 予 )+20.0 8 月 :+2.5% 9 月 :+0.3% ( 米 ) カシュカリ ミネアポリス連銀総裁講演 ( 米 ) 11 月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 ( 米 ) ブレイナード FRB 理事講演 10 月 :+22.2 11 月 :( 予 )+20.0 11/7 水 ( 米 ) ハーカー フィラデルフィア連銀総裁講演 ( 英 ) 10 月小売売上高 ( 前月比 ) ( 日 ) 9 月毎月勤労統計 ( 現金給与総額 前年比 ) ( 米 ) 10 月 NFIB 中小企業楽観指数 9 月 : 0.8% 10 月 :( 予 )+0.2% 8 月 :+0.8% 9 月 :+1.1% 9 月 :107.9 10 月 :( 予 )108.0 ( 豪 ) 10 月雇用者数 ( 前月差 ) ( 日 ) 9 月景気動向指数 ( 先行 CI) ( 米 ) 10 月月次財政収支 9 月 :+0.6 万人 10 月 :( 予 )+2.0 万人 8 月 :104.5 9 月 :103.9 9 月 :+1,191 億米ト ル ( 豪 ) 10 月失業率 ( 米 ) FOMC( 連邦公開市場委員会 ~8 日 ) 10 月 :( 予 ) 1,165 億米ト ル 9 月 :5.0% 10 月 :( 予 )5.0% FF 目標金利 :2.0-2.25% 2.0-2.25% ( 独 ) 11 月 ZEW 景況感調査 ( 期待指数 ) ( 他 ) インドネシア金融政策決定会合 ( 米 ) 9 月消費者信用残高 ( 前月差 ) 10 月 : 24.7 11 月 :( 予 ) 26.0 7 日物リハ ース レホ 金利 :5.75% ( 予 )5.75% 8 月 :+229 億米ト ル 9 月 :+109 億米ト ル ( 伊 ) 2019 年予算案の欧州委員会再提出期限 ( 他 ) メキシコ金融政策決定会合 ( 欧 ) 9 月小売売上高 ( 前月比 ) ( 英 ) 9 月週平均賃金 ( 前年比 ) 翌日物金利 :7.75% ( 予 )8.0% 8 月 : 0.3% 9 月 :+0.0% 8 月 :+2.7% 9 月 :( 予 )+3.1% ( 独 ) 9 月鉱工業生産 ( 前月比 ) ( 英 ) 9 月失業率 (ILO 基準 ) 11/16 金 8 月 :+0.1% 9 月 :+0.2% 8 月 :4.0% 9 月 :( 予 )4.0% ( 米 ) エバンス シカゴ連銀総裁講演 ( 中 ) 10 月外貨準備高 ( 豪 ) 10 月 NAB 企業景況感指数 ( 米 ) 10 月鉱工業生産 ( 前月比 ) 9 月 :3 兆 870 億米ト ル 9 月 :+15 10 月 :( 予 )NA 9 月 :+0.3% 10 月 :( 予 )+0.2% 10 月 :3 兆 531 億米ト ル ( 伯 ) 9 月小売売上高 ( 前年比 ) ( 伯 ) 10 月消費者物価 (IPCA 前年比) 8 月 :+4.1% 9 月 :( 予 )+1.6% 11/19 月 9 月 :+4.53% 10 月 :+4.56% ( 日 ) 10 月貿易統計 ( 速報 ) 11/14 水 ( 米 ) ウィリアムズ ニューヨーク連銀総裁講演 11/8 木 ( 日 ) 7-9 月期実質 GDP(1 次速報 前期比年率 ) ( 米 ) 11 月 NAHB 住宅市場指数 ( 日 ) 金融政策決定会合主な意見 (10 月 30 31 日分 ) 4-6 月期 :+3.0% 7-9 月期 :( 予 ) 1.0% ( 日 ) 9 月機械受注 ( 船舶 電力除く民需 前月比 ) ( 日 ) 9 月第 3 次産業活動指数 ( 前月比 ) 11/20 火 8 月 :+6.8% 9 月 : 18.3% 8 月 :+0.5% 9 月 :( 予 ) 0.5% ( 米 ) 10 月住宅着工 許可件数 ( 日 ) 9 月国際収支 ( 経常収支 季調値 ) ( 日 ) 9 月製造工業稼働率指数 ( 前月比 ) ( 豪 ) ロウ豪中銀総裁講演 8 月 :+1 兆 4,288 億円 8 月 :+2.2% 9 月 :( 予 )NA ( 豪 ) 金融政策決定会合議事録 (11 月 6 日分 ) 9 月 :+1 兆 3,340 億円 ( 米 ) クォールズFRB 副議長議会証言 ( 下院 ) ( 日 ) 10 月景気ウォッチャー調査 ( 景気判断 DI) ( 米 ) パウエルFRB 議長講演 11/21 水 現在 9 月 :48.6 10 月 :49.5 ( 米 ) 10 月消費者物価 ( 前年比 ) ( 米 ) 10 月耐久財受注 先行き 9 月 :51.3 10 月 :50.6 総合 9 月 :+2.3% 10 月 :( 予 )+2.5% ( 米 ) 10 月景気先行指数 ( 欧 ) ドラギECB 総裁講演 食品 エネルギー除く ( 米 ) 10 月中古住宅販売件数 ( 中 ) 10 月貿易統計 ( 米ドル 前年比 ) 9 月 :+2.2% 10 月 :( 予 )+2.2% ( 米 ) 11 月消費者信頼感指数 ( ミシガン大学 確報 ) 輸出 9 月 :+14.4% 10 月 :+15.6% ( 欧 ) 7-9 月期実質 GDP( 改定 前期比 ) 輸入 9 月 :+14.5% 10 月 :+21.4% 4-6 月期 :+0.4% 11/22 木 7-9 月期 :( 予 )+0.2%( 速報 :+0.2%) ( 日 ) 10 月消費者物価 11/9 金 ( 独 ) 7-9 月期実質 GDP( 速報 前期比 ) ( 欧 ) 11 月消費者信頼感指数 ( 速報 ) ( 日 ) 10 月マネーストック (M2 前年比) 4-6 月期 :+0.5% 7-9 月期 :( 予 ) 0.1% 9 月 :+2.8% 10 月 :+2.7% ( 欧 ) 9 月鉱工業生産 ( 前月比 ) 11/23 金 ( 米 ) クォールズFRB 副議長講演 8 月 :+1.0% 9 月 :( 予 ) 0.4% ( 日 ) 11 月製造業 PMI( 日経 速報 ) ( 米 ) 10 月生産者物価 ( 最終需要 前年比 ) ( 英 ) 10 月消費者物価 ( 前年比 ) ( 米 ) 11 月製造業 PMI( マークイット 速報 ) 9 月 :+2.6% 10 月 :+2.9% 9 月 :+2.4% 10 月 :( 予 )+2.5% ( 米 ) 11 月サービス業 PMI( マークイット 速報 ) ( 米 ) 11 月消費者信頼感指数 ( ミシガン大学 速報 ) ( 豪 ) 7-9 月期賃金指数 ( 前年比 ) ( 欧 ) 11 月製造業 PMI( マークイット 速報 ) 10 月 :98.6 11 月 :98.3 4-6 月期 :+2.1% 7-9 月期 :( 予 )+2.3% ( 独 ) 7-9 月期実質 GDP( 確報 ) ( 英 ) 7-9 月期実質 GDP( 速報 前期比 ) ( 豪 ) 11 月消費者信頼感指数 ( 独 ) 11 月製造業 PMI( マークイット 速報 ) 4-6 月期 :+0.4% 7-9 月期 :+0.6% 10 月 :101.5 11 月 :( 予 )NA ( 豪 ) 豪中銀四半期金融政策報告 ( 中 ) 10 月生産者物価 ( 前年比 ) 9 月 :+3.6% 10 月 :+3.3% ( 中 ) 10 月消費者物価 ( 前年比 ) 9 月 :+2.5% 10 月 :+2.5% 注 )( 日 ) 日本 ( 米 ) 米国 ( 欧 ) ユーロ圏 ( 独 ) ドイツ ( 仏 ) フランス ( 伊 ) イタリア ( 英 ) 英国 ( 豪 ) オーストラリア ( 加 ) カナダ ( 中 ) 中国 ( 印 ) インド ( 伯 ) ブラジル ( 露 ) ロシア ( 墨 ) メキシコ を指します NA はデータなし 日程および内容は変更される可能性があります 出所 ) 各種情報 Bloomberg より当社経済調査室作成 7

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