資料編 ( その 2) 1 2009MATEX CORPORATION all rights reserved
CONTENTS 1 ストップ! 地球温暖化 国の対策について P.3 2 家庭の省エネ P.14 3 快適な住まいとは P.27 4 断熱ガラス P.3 5 真空ガラス スペーシア 高性能の秘密 P.22 6 家の断熱性アップは 窓の断熱改修から! P.41 7 窓リフォームの方法 P.60 8 結露を抑制するには P.81 9 省エネ判断基準 P.88 10 断熱と健康問題 P.136 11 エコ窓普及促進会は P.166 2 2009MATEX CORPORATION all rights reserved
4 断熱ガラス 3
複層ガラスの種類 種類製品の説明断熱性能 A. 一般の複層ガラス ガラスとガラスの間に乾燥空気を封入した 断熱性能が高い製品 57 B. 高断熱複層ガラス 室内側のガラスの内側に金属膜をコートした 断熱性能が高い製品 30 C. 遮熱複層ガラス 室外側のガラスの内側に金属膜をコートした 断熱 遮熱性能が高い製品 42 D. 真空ガラス ガラスとガラスの間の空気層を狭めて真空にした断熱性能が高い製品 25 注 1 複層ガラスは 3m/m+( 空気層 6m/m)+3m/m の製品 注 2 断熱性能は 単板 (1 枚 ) ガラスを 100 とした場合の熱の逃げる度合を示したもの Low-E : Low-Emissivity : 低放尃 ( 放尃による熱の通過を遮断 ) Low-E ガラスは 放尃による熱の通過を抑制するガラス 4
断熱 結露防止 2 枚のガラスの間にある中空層が 熱の伝わりを防ぎます 断熱性能は 1 枚ガラスの約 2 倍 窓から逃げる熱エネルギーをおさえ 暖房負荷を軽減します 室外側 板ガラス 室内側 色々なお悩みに対応 室内側の板ガラスを 耐熱強化ガラス や 防犯ガラス 型板ガラス ( 型模様で視線をさえぎる ) などにすることで 防火 防犯 プライバシー保護など 様々なご希望に対応することが出来ます 中空層 板ガラス 乾燥材入りスペーサー 高品質デュアルシール 内窓のガラスに お悩みに応じてガラスを選択 内窓のガラスを複層ガラスに 今あるサッシに 専用の取付け部材 ( アタッチメント ) を使って 既存のガラスと交換 1 枚ガラス用サッシ アタッチメント付複層ガラス ご注意ガラスが厚くなるため 1 枚ガラスを入れた場合より重くなります ご注意アタッチメントの分だけ ガラスの面積が少なくなります
断熱 結露防止 遮熱 遮熱高断熱タイプ 特殊金属膜 (Low-E 膜 ) 室外側にコーティングされた Low-E 膜が 夏の強い日射熱をカット 夏涼しく 冬暖かく過ごせます ペアマルチレイボーグ 室外側 室内側 高断熱タイプ 室内側にコーティングされた Low-E 膜が 暖房熱を逃がしません 暖かい太陽の日射熱を十分に取り入れ 冬暖かく過ごせます 特殊金属膜 (Low-E 膜 ) ペアマルチスーパー 室外側 室内側
断熱結露防止防音 保護キャップ 室内側ガラスの右上部分に保護キャップがあります 6.2 ミリ ガラス サッシ スペーシアの厚さは わずか 6.2 ミリ いまお使いのサッシはそのままに 見た目もスッキリ交換できます 2 枚のガラスの間にある真空層が お部屋をあたたかく保ちます ガラスの表面温度が下がりにくいため 結露を防ぐ効果は絶大です 特有の構造から 音域全体にわたる遮音性能にも優れています 結露の発生する外気温度 1 枚ガラス複層ガラススペーシア STⅡ 算出条件 室内温度 20 室内相対湿度 60% 室内自然対流戸外風速 3.5m/s の場合 ご注意 スペーシア は 重量が 1 枚ガラス (3 ミリ ) の約 3 倍 開け閉めが重くなりますのでご注意ください ガラス面の結露は防げますが アルミサッシ本体の結露は防止できません
北 方位別 高断熱タイプ西東遮熱高断熱タイプ南 太陽の熱 ( 西日 ) をカットしたい 夏涼しく過ごすことを重視したい 太陽の暖かさを取り入れたい 冬暖かく過ごすことを重視したい 遮熱高断熱タイプ 太陽熱をカットするため冷房効果が高く しかも冬の暖房熱は逃さない 西向きのお部屋 夏を快適に過ごしたい方にオススメ! 商品例 ( 日本板硝子 ) ペアマルチレイボーグ 高断熱タイプ 適度に太陽熱を取り入れながら 光はほどよく通して明るさを確保 暖房効果が高く 北向きのお部屋にオススメ! 商品例 ( 日本板硝子 ) スペーシア STⅡ ペアマルチスーパー ペアマルチ EA 8
夏の太陽 冬の太陽 太陽高度が高く ひさしなどさえぎるものはあれば 部屋の中までは差し込まない 太陽高度が低く 部屋の奥まで日差しが差し込む 高断熱タイプのエコガラスがおすすめ! 夏の日差しは レースカーテンなどでさえぎり 冬の日差しを十分に取り込む 陽だまり感は断熱ガラスで! マンションの高層階など さえぎるものがなく 夏の午後 強い西日が差し込む 遮熱高断熱タイプのエコガラスで夏の強烈な日差しをカットする 9
夏の日尃熱カットと冬の陽だまり感 場の長所は 場の短所 例えば ペアマルチレイボーグ は 窓から入ってくる日射熱を 60% カット 遮熱性能は 1 枚ガラスの約 5 倍 一般的な複層ガラス ( ペアマルチ ) の約 3 倍 夏場の冷房効果を高め 冷房を切っても涼しさが長持ちする 日射カットが優れていると 冬場も日差しがシャットアウトされ ぽかぽか日差しは室内に入ってこないので 陽だまり感はなくなる 例えば スペーシア STⅡ の日射熱カットは 35% 1 枚ガラスの約 3 倍 夏も適度に日射熱を軽減し 冬の日差しを室内に取り入れる陽だまり感も十分 日尃カット率 レイボーグ スペーシア STⅡ ペアマルチスーパー ペアマルチ EA ペアマルチ 一般のガラス 10
ペアマルチ EA 内窓使用に最適 室外側ガラスにコーティングされた Low-E 膜が 室内の暖房熱を外に逃がさず 日尃熱を室外へ適度に反尃させます 冬の暖房効果 夏の冷房効果を高めて快適に過ごすことができます 高断熱 Low-E 膜 フロート板ガラス 結露を低減させたい 冬暖かく過ごしたい ( 遮熱より断熱 ) 太陽の明るさ 暖かさを取り入れたい ( クリアーな視界 ) 中空層 12 ミリ Low-E ガラス 高断熱 Low-E 複層ガラス 室外側 乾燥剤入りスペーサー 高品質デュアルシール
ガラスの 2 つの熱性能値 断熱性能 熱貫流率 U - 断熱性能を表す - 室内外の温度差によってガラス窓を通過する熱量 - 単位 :W/ m2k 日尃遮蔽性能 日尃熱取得率 η - 日尃を遮蔽する性能を表す - ガラス窓に入尃した日尃熱が室内側へ流入する割合 12
( 単位 :W/ m2 K) 熱貫流率とは ~ U 値 建物の壁や床や窓等の断熱性能を表すもので 窓の内外の温度差を 1 とした場合 1 m2の広さについて 1 時間に何キロカロリーの熱が伝わるかを示した値で U 値と呼ばれる この値は小さいほど熱を伝えにくく断熱性能が優れている 13
ガラス交換の場合 ガラス性能比較表 日本板硝子株式会社発行 ガラス建材総合カタログ 2010 年版 14より
内窓新設の場合 ガラス性能比較表 日本板硝子株式会社発行 ガラス建材総合カタログ 2010 年版より 15
エコガラスの CO2 削減効果 1 日本全国の住宅が窓ガラスを全てに換えると 1,700 万 t の CO2 を削減可能 ll 家庭からの排出量の約 10%(2003 年度 ) 京都議定書で削減が義務付けられた温室効果ガス全体量の約 23% 16
エコガラスの CO2 削減効果 2 EU 圏のビルへの Low-E 複層ガラス設置による CO2 削減効果 : 年間 1 億 4000 万 t ( 例 )Low-E 複層ガラス 1 m2あたりの CO2 相殺期間 = 製造時の CO2 排出量 =25kg 一カ月当たりの平均 CO2 削減量 =7.6kg 約 3 5 カ月 従来の複合ガラスの場合は約 10.5 カ月 17
エコガラスの経済効果 単板ガラスからエコガラス (Low-E3-A12-3) に交換した場合 東京都の戸建住宅 という条件で算出すると 板硝子協会 エコガラス webサイトの エコガラスシミュレータ より 1お住まいの地域 2 戸建 / 集合の条件からシミュレートできます http://www.ecoglass.jp/ 18 2010マテックス株式会社 all rights reserved
5 真空ガラス スペーシア 高性能の秘密 19
真空ガラス スペーシア は 日本板硝子が世界で初めて (since1997) 商品化に成功した 超薄型断熱 防音 耐風ガラス です 断熱性能は 防音効果は (T-2=JIS 30 等級 ) 単板ガラスの 4 倍 複層ガラスの 2 倍 防音合わせガラスと同等の 耐風圧強度は 複層ガラスの 1.5 倍 スリムな厚さで普通サッシに装着可能 20
スペーシアの構造 室外側 マイクロスヘ ーサー 室内側 保護キャッフ 真空層 エッシ シール よくある質問 0.2 mm厚のマイクロスペーサーが真空層を保持 ガラス周辺部は特殊な無機質シール材で密封 室内側右上の保護キャップが真空引き跡を保護 Q1: ガラス表面にある点は何ですか? A1: マイクロスペーサーと呼んでいるものです ガラスとガラスの間の真空層を保っているものです Q2: 右上の銀色のものは何ですか? A2: 保護キャップです 製作過程において ここから空気を抜いて中間層を真空にしています 取る事はできません 21
スペーシアの高性能の原理 熱の伝わり方は 伝導 対流 放射 の3 種類 僅か0.2mmの真空層が 伝導と対流 をカット さらに Low-Eガラスが 放射 を抑制真空層とLow-EガラスのW 効果が断熱に効く!! 伝導対流放射 22
スペーシアの断熱性能 単板ガラスの約 4 倍 複層ガラスの 2 倍の断熱性能 窓際の冷え冷え感 コールドドラフトの解消不快な結露の軽減省エネ効果 ( 冷暖房費の軽減 ) 品種カ ラス構成厚み熱貫流率 スヘ ーシア STⅡ LowE3+V+FL3 6 mm 1.4W/ m2k 1.2kcal/ m2h 複層カ ラス空気層 6 mm FL3+A6+FL3 12 mm 3.4W/ m2k 2.9kcal/ m2h フロートカ ラス FL5 5 mm 6.0W/ m2k 5.1kcal/ m2h 23
スペーシア の高断熱 窓際で寒く感じるのは 窓の大部分をしめるガラス面が室内の熱や身体の熱を奪ってしまうため スペーシア STⅡ は 2 枚のガラスの間にある真空層が 物体の中を熱が伝わる 伝導 も 空気中で熱が移動する 対流 もなくしてしまう さらに特殊な膜で 熱が移動する 放尃 もおさえてしまう 24
スペーシアの防音性能 2 枚のガラスが強固に圧着 共鳴透過が少ない T-2(JIS30 等級 ) をクリア 平均透過損失 31dB ( 防音能力 ) 音響透過損失 d B 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 1 2 5 2 5 0 5 0 0 1 k 2 k 4 k スヘ ーシア FL5 複層カ ラス ソノク ラス 周波数 25 Hz
スペーシア の遮音 音圧レベル差 とは 音の発生源と測定機器の間にガラスがあることで どれくらい音が軽減できるかを示す数値 この数値が大きいほど 遮音性能 ( 音を遮る効果 ) に優れている また 遮音性能は周波数によって異なる 通常の生活での周波数では スペーシアの遮音効果を確認することができる また 遮音等級には T1~T4 までのランクがあり この測定結果の T3 は最上級の次点となる ( この測定値は 2 重サッシの内窓をスペーシアとした場合の数値 ) 音は空気中を伝わる波のようなもの そのため 真空ガラス スペーシア は 複層ガラスや1 枚ガラスよりも 音が伝わるのを抑える効果がある 26
スペーシアの防露性能 真空層が外気の冷たさをシャットアウト 室内側ガラスの表面温度低下が少なく防露性能大 15 10 5 0-5 -10-15 -20-25 結露発生と外気温の関係 スヘ ーシア複層カ ラス FL5 60% 70% 80% 室内温度 20 室内湿度 60% の場合 FL5 では外気温 8 で 結露が発生 スペーシアなら -25 まで 発生しません 算出条件 スヘ ーシアSTⅡ (FL3+V+LOW-E3) 複層カ ラス(FL3+A6+FL3) 室温 20 室内自然対流戸外風速 3.5メートル /S 27
スペーシア の防露 あたたかさを逃さず お部屋を快適に保つ高断熱窓ガラス 特にそのチカラは冬に発揮 太陽のあたたかさを取り入れながら その優れた断熱性能によって すばやく暖房でき あたたかさが長持ちする ガラスの表面温度が下がりにくいため 結露を防ぐ効果に優れている 防露 結露の発生する外気温度の比較 25 スペーシア STⅡ 高断熱 たとえば室温 20 湿度 60% の場合 アタッチメント付複層ガラスに結露が出る外気温は -1 ( 一枚ガラスでは 8 ) その点スペーシアなら なんと -25 まで結露をしっかり抑える しかもスペーシアはアタッチメントを使用していないため アタッチメントが結露する心配もない 28
スペーシアの省エネ性能 ( 木造 2 階建 ) スペーシア STⅡ の冬期 通年の省エネ効果 冬 通年では 省エネ性能 東京地区 省エネ性能 東京地区 20,824MJ 57,844 円 暖房費用 5,378MJ 14,939 円 36,319MJ 88,031 円 暖冷房費用 18,832MJ 41,149 円 フロートカ ラス 3 ミリ スヘ ーシア STⅡ フロートカ ラス 3 ミリ スヘ ーシア STⅡ 算出条件 計算ソフト : 住宅用熱負荷計算フ ロク ラム SMASH for Windows ver2.0 モテ ル :2 階建木造住宅 延べ床面積 :125.9m2 開口部 27.1m2 カ ラス品種 : 全窓同一品種 冷暖房温度 : 夏期冷房時 27 度 冬期暖房時 18 度 ( 連続運転 ) 室内発熱スケシ ュール全て次世代省エネ基準の暖冷房負荷計算に準ずる 29
スペーシアの省エネ性能 ( 集合住宅 ) スペーシア STⅡ の冬期 通年の省エネ効果 冬 通年では 省エネ性能 東京地区 省エネ性能 東京地区 6,340MJ 16,436 円 暖房費用 1,262MJ 3,272 円 12,035MJ 27,531 円 暖冷房費用 8,150MJ 16,691 円 フロートカ ラス 5 ミリ スヘ ーシア STⅡ フロートカ ラス 5 ミリ スヘ ーシア STⅡ 算出条件計算ソフト : 住宅用熱負荷計算フ ロク ラム SMASH For Windows ver2.0 モテ ル住宅 : 集合住宅延べ床面積 :81.06 m2開口部 11.16 m2カ ラス品種 : 全窓同一品種冷暖房温度 : 夏期冷房時 27 度 冬期暖房時 18 度 ( 連続運転 ) 室内発熱スケシ ュール全て次世代省エネ基準の暖冷房負荷計算に準ずる 30
4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 スペーシアの耐風圧強度 2 枚のカ ラスが強固に圧着 合計厚さの単板と同剛性を実現 複層ガラスと比べ耐風圧強度は1.5 倍! 複層ガラスより薄く 軽い重量で断熱化が可能マンション等の断熱に最適です 使用可能面積 m2 6 5 4 3 2 1 0 複層カ ラス 3+3 スヘ ーシア 3+3 複層カ ラス 5+5 スヘ ーシア 5+3 スヘ ーシア 5+3 複層カ ラス 3+3 31 高さ m
スペーシアのセールスポイント 高断熱と省エネ! 32
スペーシア セールスポイント 防露と取り替え簡単! 薄さ 6 ミリ! サッシはそのまま簡単施工! 単板用サッシに装着可能 ー断熱窓の常識を超えた驚異的薄さ (6 ミリ ) が単板サッシへの装着を可能にしました 33
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スペーシア STⅡ は絶対結露しないガラスではなく 最も結露しにくいガラスである旨説明して下さい スペーシアは除湿機ではありません 結露がなくなったからといって換気を怠らないようアドバイスして下さい 特に共働きの場合 換気不足の傾向があります 暖の取り方にもプロのアドバイスを 燃焼式の暖房機は水蒸気をまき散らします スペーシアと生活習慣の改善で きっと見違えるほど住環境は改善するはずです 36
ユーザーへの事前説明 内窓にスペーシア等の断熱性能の優れたガラスを採用すると 一枚ガラスを 2 重に使用した場合に比べ 外窓の内側が結露しやすくなる メリットと同時に 外窓の結露についても 事前にお客様に説明しましょう 37
6 家の断熱性アップは 窓の断熱改修から! 38
窓やドアから 窓やドアから 39
快適な住まいには開口部の断熱が大切! 屋根から 6% 換気から 17% 屋根から 9% 換気から 5% 壁から 19% 壁から 13% 窓 ドアから 48% 窓 ドアから 71% 床から 10% 床から 2% 1992 年 (H4 年 ) の基準で建てた住宅モデルの例窓はアルミサッシ単板ガラス入 住宅の熱流入 流出の大半は開口部 冷暖房のエネルギーコストのムダをなくすには 窓の断熱性能の向上 窓は外壁の約 25~30% もの面積を占めている 40
冬 : 窓の断熱 かしこいリフォームガイド ( 財 ) 省エネルギーセンター資料より新省エネ基準レベルの家全体での計算例 41
夏 : 窓の遮熱 かしこいリフォームガイド ( 財 ) 省エネルギーセンター資料より新省エネ基準レベルの家全体での計算例 42
現在の住まいについて不満に感じていること 断熱が不十分で寒い 494 夏は直尃日光のために熱い 243 昼でも暗い 170 エアコンなどの効きが悪い 130 すきま風で寒い 42 その他 155 0 100 200 300 400 500 600 (n=1235 複数回答可 ) 資料 :ENEX2007 における ロ ハウス アンケート結果 ( 経済産業省資源エネルギー庁 ) 現在の住まいは開口部の断熱 遮熱が不十分 冬寒く 夏暑いが 昼は明るくしたい 暖冷房時における住宅の窓からの熱の損失の割合は大きく 窓の断熱性能を向上することが 省エネの大きなポイントです 43
住み慣れた家の断熱性をよくするには 天井断熱天井の上に断熱材を入れる 屋根断熱屋根の勾配に沿って断熱材を入れる 窓 内窓で 窓を二重にする 壁断熱壁の内側又は外側に断熱材を入れる 壁の上下に気流止めをする ガラスだけ交換する 床断熱床裏に断熱材を入れる サッシごと交換する 基礎断熱床換気口を塞ぐ エコリフォームコンソーシアム エコリフォームなるほど実践ブック より引用 44
断熱の有無による効果の差 床 壁 天井 ( 屋根 ) の断熱 断熱材で家全体を包む 隙間があると熱が逃げる < 冬に快適室温 (20 ) を確保するまでの所要時間 > 断熱の有無 暖房効果が出るまでの時間 a. 断熱してある部屋 25 分 b. 断熱していない部屋 100 分 ( 財 ) 建材試験センター資料より 45
しかし 断熱改修工事の困難さ 改修前 ( 旧基準 ) 改修後 ( 次世代基準 ) 断熱 気密性能向上のための追加費用 ( 無断熱 / 旧基準 次世代基準へ ) 1 新築 2 既存改修 : 約 100 万円 : 約 220 万円 46
断熱改修のすすめ方 大 工事費用 小 全体エコリフォーム部分エコリフォーム局所高断熱化 住戸の外皮全体を断熱 気密化する 住戸のあるゾーンを断熱 気密化する EX) LDK と洗面所 寝室とトイレ 窓や天井など ある部分だけを断熱化する 常時使用する居室の窓を断熱改修すると費用対効果が高い 47
窓からは壁の数倍の熱が逃げる < 窓の熱性能 ( 熱の逃げやすさ )> 断熱窓 外壁 非断熱窓 ( サッシ + 単板 ) 断熱窓 高 ( 断 P C 熱 V 窓 + L o 窓は外壁のおよそ25~30% もの面積を占めている E ) 窓の断熱性能は外壁の1/2~1/5も劣る w 非断熱外壁 断熱なし ( ) 断熱外壁 ( 16 K G 100 W mm ) 欠陥壁より劣る 単板ガラスの窓 48
こんな経験ございませんか? 窓の断熱性能が悪いと 冬場 暖房が効いていても窓辺はヒヤッとする! 結露して毎日ガラスを拭くのが大変! 夏場の冷房が効かない 冷暖房費が高くつく 49
そんなお悩み 窓で解決できるんです! 50
コールド ドラフト現象 窓の断熱性能が低いと 室内にひんやりしたゾーンができる 冬 暖房していても 窓際にひんやりした冷気を感じるのは 冷ふく射 という現象 室内にひんやりしたゾーンを作る さらに 空気には あたたまると上昇し 冷やされると下降する性質があるので 冬の窓面の冷気は下降気流 ( コールド ドラフト ) を引き起こし 部屋全体に拡散する 1 枚ガラスの場合 ( ガラス 3mm) 断熱複層ガラスの場合 ( ガラス3mm+ 空気層 6mm+ガラス3mm) 出典:( 社 ) 日本建材産業協会 51
窓を断熱すると 窓の断熱は 省エネだけではなく 窓のそばで感じる不快感を大幅に軽減し 部屋の暖かさが実感できる 52
窓の断熱のポイント 1 3 断熱性を高めるには 同一室内にある 1 2 3 の 3 つの窓全てを 断熱ガラスに交換するか 樹脂製内窓を設置する必要がある 2 エコ窓減税 ( 所得税の減税 ) や NEDO の補助金は 全ての居室の窓の断熱改修が条件 53
戸建住宅の場合 54
マンションの場合 55
例えば 床暖房を新設したら 電気 HP 温水床暖房 ~ ヒートポンプで高効率!~ しかし 窓が冷たいほど早く室内の暖気が逃げてしまいます! 窓からのコールドドラフト ( 冷やされた空気の流れ ) による寒さを抑制し室内の温度ムラを解消します 56
NEDO の補助事業公募要領では LD のみを改修する場合 内窓に Low E カ ラスで みなし削減率 20% 57
7 窓リフォームの方法 窓のリフォームは効果的で最優先部位です 58
一般的な窓の省エネ改修方法 ガラス ガラス多層化 ( 専用部材使用 ) 内窓新設 サッシ新設 ( 既存枠撤去 ) サッシ新設 ( 既存枠利用 ) サッシ 方法 1 既存サッシを利用して ガラスを多層化する方法 方法 2 既存サッシ内側に 内窓を新設する方法 方法 3 既存サッシを取り除き 新たなサッシを更新する方法 59
大きく 3 つに分類できます 1 2 3 ガラスを交換 してエコ窓に 既存窓を利用してガラスを複層ガラスに交換 樹脂製の内窓を新設してエコ窓に 既存窓の内側に新たに窓を新設 窓を丸ごと交換してエコ窓に 既存窓を取り除き新たな窓に交換 お手簡軽単 工事要 大がか 60りな
1 サッシはそのままでガラスを交換する アタッチメントのいらない 真空ガラス スペーシア がおすすめ! 従来の単板ガラス入のアルミサッシに複層ガラスを入れる場合はアタッチメントが必要になります ( 真空ガラスや空気層が 2 ミリのタイプなら不要 ) 61
アタッチメント付複層ガラスの弱点 既存サッシのアルミの框 ( フレーム ) に 更に アルミのアタッチが付くため 見苦しい 網戸や雤戸がガラス面に当たって 開閉ができ にくい場所もある アルミのアタッチ部分に結露が発生する 耐風圧強度の制約上 3 階以上の窓に使用できない場合がある 等々 ユーザーに対しての事前説明事項も多く クレームが起きやすい 62
ガラスの交換の問題点 既存のアルミサッシの性能に大きく影響される ( 特に戸建住宅の経年劣化した住宅用サッシの場合 ) マンションの場合は ビル用サッシが使用されているので 比較的サッシ の性能が維持されている 但し 古いマンションはサッシの性能の見極めが必要 マンションの窓部分は共有部分なので 管理組合 及び理事会の承認が必要 平成 16 年 1 月に国土交通省住宅局住宅総合整備課より 中高層共同住宅標準管理規格 の改正についての通達が出て 共有部分のマンションの窓の改修が 組合でも個人でも施工しやすくなった 63
2 樹脂製内窓を取り付け 二重窓にする 戸建 マンションとも既存のアルミサッシに影響されない 廃材が出ない マンションでも 共有部分ではないので リフォーム届出だけで OK 64
いまの窓はそのままに 樹脂製内窓 を付ける 65
熱の伝わりやすさ熱伝導率の違い W/ m2 K 66
樹脂製内窓の実力は 67
窓がこんなに変わる! 単板ガラス シングル +Low-e ペアガラス 68
窓ガラスの温度 2009/12/17 11:00 外気温度 :-4.7 室温 19.9 単板ガラス 平均表面温度 4.9 シングル +Low-e ペアガラス 平均表面温度 20.5 69
内窓のすぐれた遮音性能 db 騒音のレベル 室内の許容騒音レベル 130 ジェット機の離陸 120 リベット打ち 杭打ち 110 自動車の警笛 100 電車のガード下 90 地下鉄の社内 どなり声 騒音レベル 20~29 30~39 40~49 50~59 60~ 感じ方無音感非常に静か 特に気にならない 騒音を感じる 騒音を無視できない 資料 : 日本建学会 建築設計資料集成 1 環境 80 交通量の多い道路 騒がしい事務所 70 大声での会話 60 テレビ ラジオの音 普通の会話 50 静かな事務所 40 畳のすり足 30 夜の郊外住宅地 20 木の葉のそよぎ ささやき声 一般サッシ防音サッシ一般サッシ + 内窓 JLS 等級無し T1 T2 T3 T4 500Hz 以上の遮音性 15dB 程度 25dB 以上 30dB 以上 35dB 以上 40dB 以上 サッシ 住宅用の一般的なサッシ 一般的断熱サッシまたはビル用サッシ ビル用エアタイトサッシ (T3 は防音合わせガラス使用 ) 二重サッシが必要 性能表示 ( 音環境 ) JIS の規定等級は T4 まで 等級 1 等級 2 等級 3 70
ガラスとサッシの種類による断熱性能 窓の断熱性能は ガラスとサッシの組み合わせで決まる U=2.33 U=3.49 U=4.65 U=6.31 U 熱貫流率 アルミサッシ + 単板ガラスを 100 とした場合の比較 71
断熱ドアの採用 ウレタン材の断熱パネルを使用したアルミフラッシュ構造の高断熱性能の玄関ドアで厚みは 60m/m ( 一般の玄関ドアの厚みは 40m/m 程度 ) ガラス部分に高断熱複層ガラスを取り付けた製品もある 断熱性能を上げるために 上半分には複層ガラス 下半分にはウレタン材の腰板 ( 断熱 ) パネルを使用したアルミ製のドア 複層ガラス部分のサッシは 熱を遮断するための樹脂をはさみ込んだ 構造になっている 72
窓断熱リフォーム比較 特徴 メリット弱点 デメリット断熱性能 方法 1 ガラス交換 もっとも手軽にできる 既存窓とデザインが変わらない フレーム面の結露は防げない 既存サッシのすきま風は変わらない 開閉が重くなる場合がある 方法 2 内窓取付 防音効果も高まる 断熱性能がアップする マンションでも OK 開閉を2 回しなければならなくなる 現場の状況によっては額縁を付け足さなければならない 窓の拭き掃除の手間が倍になる ~ 施工期間が 4~5 日かかる場合がある 方法 3 サッシ交換 断熱性がアップする すっきりとした納まり トータルコストが高くなる場合がある ( 足場の設置等 ) マンションでは許可が必要なうえ 対応製 ~ 品が尐ない 73
窓断熱リフォーム費用比較 ( 参考価格 ) 幅 180cm 高さ 90cm 幅 180cm 高さ 180cm 概要 ガラス交換 スペーシアSTⅡ 内窓取付 (5m/m 単板 ) 内窓取付 (Low-E 複層ガラス ) 窓の取替えアルミ樹脂複合サッシ +エコガラス 51,000 100,000 ガラスの廃材費 押さえパッキン施工費含みます 省エネレベルガラス 入れ替えの場合窓の性能としては窓 35,000 65,000 標準おさまり 施工費含みます 省エネレベル窓 に相当 52,000 100,000 標準おさまり 施工費含みます 省エネレベル窓 に相当 150,000 250,000 窓ガラスはエコガラス 標準おさまり 施工費含みます 省エネレベル窓 74
エコ窓はお金のかからないエアコン! 空調機器や 給湯設備等は高額なわりに耐用年数が短い (10~15 年 ) 太陽光発電装置も非常に高額 断熱も充分でないぺらぺらの家に太陽光 発電?? 窓の断熱が先でしょう! 1 2 わずかなメンテナンス費用で半永久的に使用できる まとまった資金が必要になるが 一度設置すると長期に渡ってメリットが得られる!! 75
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窓のエコリフォームによる効果 ~ トステムの例 内窓に入れるガラスによって効果が違います 安いから単板 という考え方では 何の為のエコ? ではないですか? 住まいの状況にあったガラスを選んで提供する必要があります 77
窓のエコリフォームによる効果 ~YKKAP の例 78
8 結露を抑制するには 79
真空ガラス スペーシア に取り替えると ガラス面の結露は軽減されます しかしながら 80
フレーム面の結露 81
結露が発生する外気温度 名称外気温度商品名用途 単板ガラス 8 一般複層ガラス (A6) -1 ペアマルチホーム ( アタッチ付き ) ガラス交換 内窓 一般複層ガラス (A12) -4 Low-E 複層ガラス (A6) -6 ペアマルチホーム EA( アタッチ付き ) ガラス交換 Low-E 複層ガラス (A12 ) -17 ペアマルチ EA 内窓 真空ガラス -25 スペーシア STⅡ ガラス交換 ( 参考 ) ペアマルチレイボーグ (A6):-7 (A12):-22 ペアマルチスーパー (A6):-6 (A12):-19 算出条件 : 室内温度 20 室内相対湿度 60% 室内自然対流 戸外風速 3,5m/sa の場合 82
ユーザーさんには判らない 重要な事前説明 スペーシア に交換の時は 重量が普通ガラス (FL3) の 3 倍になるので 開閉が重くなることも事前に説明しておく 他の複層ガラスも同じ 83
結露の原因と対策 結露の原因 : 暖かい水蒸気を多く含んだ空気が急に冷やさ れた場合 空気中に含めなくなった水分は 近くにある温度 が低い物の表面に水滴として付着する これが結露である 結露の種類 : 種類発生場所影響 結露の対策 : 断熱施工を隙間無くきちんと実施すれば 結露 防止に効果がある 表面結露 壁や窓ガラスの表面 カビ ダニの発生 内部結露 壁体内 構造材を腐らせる 84
家全体として 北側の非暖房室内で 暖房室からの暖かい空気が冷やされて 押し入れの壁等に結露が多く発生することがある 非暖房室結露の例 湿気は隣室へも速やかに拡散 暖房室も非暖房室も絶対温度は同じ 暖房室が室温 22 相対湿度 50% 非暖房室の温度を15 にすると 相対湿度は80% に上がる 非暖房室空気の露点温度は約 11 湿気 マンションの北側室の結露は この現象によることが多い 非暖房室空気の露点温度 11 外気温 3 ガラス室内面 6 以下 結露 85
結露を抑える住まい方 水蒸気を外に出す チェックポイント 炊事や食事中に出す水蒸気 就寝中にからだから発散される大量の水蒸気 鉢植えが出す水蒸気も無視できません 浴室や洗面所から出る水蒸気 水蒸気の発生を抑える チェックポイント 洗濯物を室内になるべく干さない お風呂のフタは開けっ放しにしない 加湿器の使用は控えめに 密閉型の暖房機 (FF ストーブ ) や水蒸気が発生しない暖房機 ( エアコン 電気ストーブ ) を使う 86
9 省エネ判断基準 87
平成 11 年基準とは ( 次世代省エネ基準 )= 省エネ判断基準 増え続ける CO2 排出の抑制と 暖房や冷房のために必要なエネルギーの 消費量を従来より約 20% 削減することを目標としたもので 1999 年 3 月に 経済産業省と国土交通省の告示により定められた基準 これは1997 年に採択され2005 年に発効した 京都議定書 の中心となる CO2などの温室効果ガスの削減目標を具体化していくための基準でもある また 住宅性能表示制度 における 温熱環境性能 の評価のベースにもなっている 平成 11 年基準 又は 省エネ判断基準 とも呼ばれている 88
地域区分 ( 地域ごとの推奨断熱性能 ) 平成 11 年 (1999 年 ) に全面的に改正された 次世代省エネルギー基準 では 日本全国の気候条件に応じて Ⅰ~Ⅵ の地域に分け その地域区分ごとに断熱や日尃遮熱の基準値が示されている この基準値は それぞれの地域の気候に合った性能の住宅を建てる目安になる ( 昭和 55 年基準 ) 旧省エネルギー基準 ( 平成 4 年基準 ) 新省エネルギー基準 ( 平成 11 年基準 ) 次世代省エネルギー基準 東京 23 区 Ⅳ 地域 JCCCA ウェブサイト 省エネルギー住宅ファクトシート より 89
各年代の省エネ基準による暖房用灯油使用量の比較 90
平成 11 年基準 ( 次世代省エネ基準 ) 省エネ住宅の断熱 気密性能とは 断熱効果等を数値で見ると 1. 家全体で見ると 1. 建物全体の断熱性能は 熱損失係数 (Q 値 ) 2. 壁 窓など部位の断熱性能は 熱貫流率 (U 値 ) 断熱性能 遮熱性能の基準が地域ごとに定められている 省エネ住宅 地域区分 Ⅰ 地域 Ⅱ 地域 Ⅲ 地域 Ⅳ 地域 Ⅴ 地域 対象地域北海道北東北 東北 北信越 その他 南九州 熱損失係数 Q 値 W/( m2 K) 1.6 以下 1.9 以下 2.4 以下 2.7 以下 2.7 以下 省エネ基準は 建築基準法 とは異なり 義務ではない 91
開口部の熱貫流率および夏期日尃取得率の基準値 Ⅰ 地域 Ⅱ 地域 Ⅲ 地域 Ⅳ 地域 Ⅴ 地域 Ⅵ 地域 2.33 以下 3.49 以下 4.65 以下 6.51 以下 方位 地域 Ⅰ 地域 Ⅱ 地域 Ⅲ 地域 Ⅳ 地域 Ⅵ 地域 真北 ±30 の方位 0.52 以下 0.55 以下 0.60 以下 上記以外の方位 0.52 以下 0.45 以下 0.40 以下 92
省エネ基準ごとの断熱仕様などの比較 項目 S55 年以前 S55 年基準 H4 年基準 H11 年基準 ( 現行基準 ) 性能基準 熱損失係数 5.2W/( m2 K) 以下 4.2W/( m2 K) 以下 2.7W/( m2 K) 以下 相当隙間面積 5.0W/( m2 K) 以下 断熱 ( 外壁 ) なしグラスウール 30 mmグラスウール 55 mmグラスウール 100 mm 仕様基準 断熱 ( 天井 ) なしグラスウール 40 mmグラスウール 85 mmグラスウール 180 mm 開口部 ( 窓 ) アルミサッシ + 単板アルミサッシ + 単板アルミサッシ + 単板 アルミサッシ二重サッシ又はアルミサッシ + 複層ガラス 年間暖冷房費約 13 万 3 千円 / 年約 9 万 2 千円 / 年約 7 万 5 千円 / 年約 5 万 2 千円 / 年 年間暖冷房エネルギー消費量 約 56GJ 約 39GJ 約 32GJ 約 22GJ 等級 1 相当等級 2 相当等級 3 相当等級 4 相当 東京都の戸建て木造住宅について一定の条件のもとで国土交通省が試算した結果 93
現行基準 通称 H11 基準 次世代省エネ基準 住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主の判断の基準 ( 平成 11 年 3 月 30 日 通産省 建設省 平成 18 年経産省 国交省告示第 3 号 ) 住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する設計及び施工の指針 ( 平成 11 年 3 月 30 日 建設省 平成 13 年改正 平成 18 年国交省告示 378 号 ) 地 域 Ⅳ Ⅴ 形態区分 窓または引戸 窓 引戸または框ドア ドア 建具の仕様 併用することができるガラスの熱貫流率または使用 ガラス中央部の熱貫流率 W/( m2 K) イ二重 ( 材質は問わない ) 4.00 以下単板 + 単板 イ一重 ( 材質は問わない ) イ 扉がフラッシュ構造 ロ扉が木製 ハ扉が金属製熱遮断構造パネル 4.00 以下 代表的な使用例 複層 ( 空気層 6mm) 単板 2 枚使用 ( 中間空気層 12mm 以上 ) 印の建具には ガラスを併用するものとしないものがある ガラスの熱貫流率または仕様例は ガラスを併用するものに適用する 94
Ⅳ Ⅴ 地区 95
断熱化された住宅だからこそ 夏の太陽の日尃熱を室内に入れてはいけません 室内側 : ブラインド 障子 カーテン 室外側 : 植栽 オーニング ひさし 遮熱ペアガラス等 96
南窓の日射対策 ブラインドやオーニング 遮熱複層ガラス等で日尃を制御し 冷房エネルギーを節約 100 100 100 5 18 50 オーニングテント ( 日よけ ) サンシェード 外付けブラインドシャッター すだれ 内付けロールブラインド 内付けブラインド カーテン 97
98
平成 11 年基準 ( 次世代省エネルギー基準 ) に適合するもの 又は これと同等以上の性能を有するもの ガラス中央部の熱貫流率が4.00 以下のもの ( 省エネ等級 ) 以上 内窓 組み込まれる製品スヘ ーシア Low-E 複層 (A12ミリ) Low-E 複層カ ラス (A6ミリ) 一般複層カ ラス (A12ミリ 6ミリ) 単板ガラス 想定される省エネ等級区分 ガラスの入れ替え ガラス スヘ ーシア Low-E 複層 (A12ミリ) Low-E 複層カ ラス (A6ミリ) 一般複層ガラス自体の省エネ等級は だが 既存サッシの性能に大きく左右され 窓の性能としては 以下になる場合も想定される 99
複層 エコガラスの省エネ等級表示 1.Low-E 複層ガラスの空気層 5mm 以下は 第 3 位 (2 つ星 ) になることがある 100
省エネ等級とエコガラスの違い 概要 省エネ法の改正に伴う行政 指導により表示を開始した 断熱性能の表示制度 Low-E 複層ガラスの共通ブランド 目的 生活者の意識向上 省エネルギーの推進 Low-E 複層ガラスの普及促進 省エネルギーの推進 実施団体 全ての複層ガラス製造業者 板硝子協会会員 101
窓の高性能化の推進 家庭部門の省エネルギーを進めるにあたり 住宅の省エネルギー性能を決する大きな要因である開口部について より断熱性能の高い窓等が一般消費者に選択されるように促すことが有用 消費者に対し窓等の断熱性能に係る情報提供を行い 断熱性能の高い窓等の普及を図るため 窓等の断熱性能に係る情報提供に関するガイドライン を策定 2008 年 4 月 1 日から表示制度の運用開始 102
断熱性能表示 1 窓又はガラスはその熱貫流率 (U 値 ) H20 年 4 月 1 日施行 2 サッシはその材質及び構造 1 窓 (U 値 ) ( 表示なし ) 窓 2.33W/ m2 K 以下 2.33W/ m2 K を超え 3.49W/ m2 K 以下 3.49W/ m2 K を超え 4.65W/ m2 K 以下 4.65W/ m2 K を超え 2 ガラス (U 値 ) ( 表示なし ) ガラス 2.33W/ m2 K 以下 2.33W/ m2 K を超え 2.70W/ m2 K 以下 2.70W/ m2 K を超え 4.00W/ m2 K 以下 4.00W/ m2 K を超え 3 サッシ ( 材質及び構造 ) ( 表示なし ) サッシ 木製 プラスティック製 複合材料製 金属製熱遮断構造 のもの 金属製で複層ガラス用 ( 複層入り ) 金属製単板ガラス用 ( 単板入り ) 103
窓の断熱性能表示制度 を改正へ 窓の断熱性能に係る情報を一般消費者によりわかりやすく提供するため 1 ガラス及びサッシの表示制度を廃止し 窓表示へ一本化する 2 性能表示を行った者の名称又はブランドを併記し 窓としての性能を担保する者を明確にする 3 窓の熱貫流率の測定方法について JIS A 4710 の 2004 年版に定める方法に加え これと同等の方法 (ISO 12567 1 に定める測定方法等を測定 ) を追加する 一等の改正を行う 今回の改正は平成 23 年 4 月 1 日施工予定 経済産業省 104