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山地部 6,000 第 4 級 平地部 8,000 山地部 6,000 第 1 級 12,000 第 4 種 第 2 級 10,000 第 3 級 9,000 交差点の多い第 4 種の道路については, この表の設計基準交通量に 0.8を乗じた値を設計基準交通量とする 3 前項に規定する道路以外の道路

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る区間に対する別表第 2 号ネに定める額から同区間に対する別表第 2 号ツに定める額を差し引いた額とを合計した額とする この場合 のぞみ号等の指定席を使用する区間が複数となるときであって 最初にのぞみ号等の指定席を使用する区間から最後にのぞみ号等の指定席を使用する区間までの間を通じた区間をのぞみ号等

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路面電車の安全確保及び利便向上に関する行政評価 監視 調査結果に基づく所見表示 参考資料 ( 熊本分 ) 平成 25 年 3 月 26 日九州管区行政評価局

3 軌道経営者別の概要 事業者名長崎電気軌道株式会社熊本市交通局鹿児島市交通局 特許年月明治 45 年 4 月大正 10 年 11 月明治 44 年 8 月 輸送人員の推移 ( 千人 ) 20 年度 21 年度 22 年度 20 年度 21 年度 22 年度 20 年度 21 年度 22 年度 19,045 18,590 17,866 9,568 9,241 9,537 10,868 10,397 10,537 営業キロ ( 電停数 ) 車両数 ( うち低床車両 ) 11.5km(39 電停 ) 12.1km(35 電停 ) 13.1km(37 電停 ) 79 編成 (5 編成 ) 44 編成 (7 編成 ) 55 編成 (13 編成 ) 22 年度 23 年度 24 年度 22 年度 23 年度 24 年度 22 年度 23 年度 24 年度 運転事故等 ( 件 ) 78 13 73 10 37 5 39 5 42 2 41 3 38 6 50 2 22 2 1 九州運輸局の 九州運輸要覧 ( 平成 23 年度版 ) 等に基づき 当局が作成 2 運転事故等は 軌道経営者が軌道事故等報告規則 ( 昭和 62 年運輸省 建設省告示第 1 号 ) の規定に基づき 九州運輸局に届け出た運転事故 輸送障害等及び同運輸局に報告を要しない接触事故等の合計であり 届出 は 上記の九州運輸局に報告を行ったものである また 平成 24 年度については 11 月 30 日までの実績である 1

路面電車の運転事故等の原因 ( 単位 : 件 %) 区分 23 年度 24 年度 (11 月 30 日まで ) 計 有責無責未確定小計有責無責未確定小計有責無責未確定小計 長崎電気軌道 4 66 0 70 3 32 0 35 7 98 0 105 熊本市交通局 7 33 2 42 5 27 9 41 12 60 11 83 鹿児島市交通局 4 44 2 50 3 18 1 22 7 62 3 72 計 ( 割合 ) 15 143 4 162 11 77 10 98 26 (10.0) 220 (84.6) 14 (5.4) 260 (100) ( 注 )1 当局の調査結果による 2 有責 は軌道経営者に起因するもの 無責 は自動車等側に起因するもの 未確定 は 有責 か 無責 かの区分が確定していないものである 3 長崎電気軌道の月次事故報告書には 有責 無責等の区分が明示されていないため 同報告書における原因欄の 自動車の直前進入 運転士の注意不足 等の記載内容から 当局が判断を行い 区分を行ったものである また 運転事故等のうち 輸送障害 車内転倒等及びインシデントは含まない 4 熊本市交通局では ドライブレコーダーの映像を同交通局の職員と自動車等の運転手の双方で確認し 運転士と自動車等のどちらに原因があるかの区分を行っている なお インシデントは含まない 5 鹿児島市交通局では 同交通局の運転士に対する事故状況の聴取並びに同交通局の職員 自動車等の運転手及び警察官の 3 者による現場検証により 事故の原因の判断を行っている 2

道路交通法における路面電車の軌道敷に係る規定 道路交通法 ( 昭和 35 年法律第 105 号 )( 抜粋 ) ( 軌道敷内の通行 ) 第二十一条車両 ( トロリーバスを除く 以下この条及び次条第一項において同じ ) は 左折し 右折し 横断し 若しくは転回するため軌道敷を横切る場合又は危険防止のためやむを得ない場合を除き 軌道敷内を通行してはならない 2 車両は 次の各号に掲げる場合においては 前項の規定にかかわらず 軌道敷内を通行することができる この場合において 車両は 路面電車の通行を妨げてはならない 一当該道路の左側部分から軌道敷を除いた部分の幅員が当該車両の通行のため十分なものでないとき 二当該車両が 道路の損壊 道路工事その他の障害のため当該道路の左側部分から軌道敷を除いた部分を通行することができないとき 三道路標識等により軌道敷内を通行することができることとされている自動車が通行するとき 3 軌道敷内を通行する車両は 後方から路面電車が接近してきたときは 当該路面電車の正常な運行に支障を及ぼさないように すみやかに軌道敷外に出るか 又は当該路面電車から必要な距離を保つようにしなければならない 3

参考資料 道路障害 踏切障害及び接触事故等が 6 回以上発生している区間等 ( 熊本市交通局 ) 区間等 22 年度 23 年度 24 年度合計 花畑町 ~ 熊本城 市役所前 2 6 7 15 水道町 ~ 九品寺交差点 5 4 4 13 熊本駅前 ~ 祇園橋 5 3 1 9 杉塘 ~ 段山町 2 5 1 8 電車注意の路面標示が行われていない 市立体育館前 ~ 商業高校前 1 3 3 7 ( 注 ) 平成 24 年度は 11 月 30 日までの実績である 4

横断歩道の軌道敷及びホームの亀裂 隆起等による凹凸のため歩行者等が転倒するおそれがあるもの 横断歩道の軌道敷の凹凸 指摘事例 1 ホームの凹凸 指摘事例 2 熊本市交通局商業高校前停留場 熊本市交通局河原町停留場 ( 上りホーム ) 深さ 3 cmの亀裂 ホーム幅にわたって深さ 1 cmの亀裂 熊本市交通局健軍校前停留場 幅 10 cm 長さ 20 cmのくぼみ 熊本市交通局味噌天神前停留場 ( 下りホーム ) ホーム幅にわたって高さ 1 cmの隆起 5

ホーム幅員が基準 ( 片側を使用する場合 ホーム幅 1.5 メートル以上 ) を充足していないもの 熊本市交通局動植物園入口停留場 ( 上りホーム ) 熊本市交通局呉服町停留場 ( 上りホーム ) 幅員 84 cm 幅員 76 cm 6

点状ブロックの敷設方法が視覚障害者にとって通行の障害となっているもの 熊本市交通局水前寺公園停留場 ( 上りホーム ) 熊本市交通局水前寺公園停留場 ( 下りホーム ) スロープの下端に点状ブロックが設置されておらず 視覚障害者が横断歩道手前で立ち止まらないまま 横断歩道に進入するおそれがある スロープの下端に点状ブロックが設置されておらず 視覚障害者が障害物 ( サインポール ) に衝突するおそれがある 7

ホーム終端端部若しくは道路側の転落防止柵の一部が欠けているもの ホーム終端部に転落防止柵がないもの 転落防止柵の一部に未設置区間があるもの 熊本市交通局熊本城 市役所前停留場 ( 下りホーム ) 熊本市交通局交通局前停留場 ( 上りホーム ) 未設置区間 222 cm 熊本市交通局水前寺公園停留場 ( 下りホーム ) 熊本市交通局県立体育館前停留場 ( 上りホーム) 未設置区間 222 cm 8

スロープが旅客施設円滑化基準を充足していないもの 旅客施設の円滑化基準 スロープ幅 :120 cm以上 スロープ勾配 :1/12 以下 スロープの両側に手すりを設置 スロープ幅が基準を充足しておらず 手すりも設置されていないもの スロープ勾配が基準を充足しておらず 手すりも設置されていないもの スロープの長さ 244 cm スロープ幅 68 cm スロープ幅 122 cm ホームの高さ 31.5 cm スロープ勾配 :1/7.7 熊本市交通局呉服町停留場 ( 下りホーム ) 熊本市交通局新町停留場 ( 下りホーム ) 9

停留場に掲示されている運転時刻表の文字が小さく 判読しにくいもの 熊本市交通局洗馬橋停留場 ( 上りホーム ) 熊本市交通局洗馬橋停留場 ( 下りホーム ) 運転時刻表が A4 サイズで 文字が小さく (10 ポイント程度 ) 判読しにくい 運転時刻表が A4 サイズで 文字が小さく (10.5 ポイント程度 ) 判読しにくい 10

停留場に運転系統図が掲示されていないもの 熊本市交通局洗馬橋停留場 ( 上りホーム ) ( 参考 ) 停留場に運転系統図が掲示されている例 熊本市交通局熊本駅前停留場 ( 下りホーム ) 運転時刻表 掲示板 掲示板のほか 停留場のその他の場所にも運転系統図が掲示されていない 11

停留場に乗換 乗継手続の案内が掲示されていないもの 熊本市交通局洗馬橋停留場 ( 下りホーム ) ( 参考 ) 停留場に乗換手続の案内が掲示されている例 熊本市交通局熊本駅前停留場 ( 下りホーム ) 運転時刻表 掲示板 洗馬橋停留場は B 系統の停留場 ( 上熊本駅前停留場 ~ 健軍町停留場間 ) で 下りホームから乗車して A 系統 ( 田崎橋停留場 ~ 健軍町停留場間 ) の田崎橋停留場方面に行く場合 辛島町停留場 (A 系統と B 系統の乗換停留場 ) で乗り換える必要があるが この乗換手続の案内が掲示されていない 熊本市交通局の他の停留場には 乗換手続の案内を記載した運転系統図が掲示されている 12

停留場に行き先の掲示がなく 路面電車の行き先を判別することが困難なもの 熊本市交通局洗馬橋停留場 ( 上りホーム ) 熊本市交通局洗馬橋停留場 ( 下りホーム ) 上りホーム 下りホーム 上りホームに上熊本駅前行きの行き先の掲示がなく 電車の行き先が分からない 下りホームに健軍町行きの行き先の掲示がなく 電車の行き先が分からない 上りホームと下りホームの停留場名掲示板の掲示内容が全く同じ 13

ホームへの車いす使用者用乗降口の停止位置の表示が不明確で 停止位置を識別できないもの 熊本市交通局新水前寺駅前停留場 ( 上りホーム ) 低床車両の中央の乗降口の停止位置 ( 参考 ) ホームに車いす使用者用乗降口の停止位置が明確に表示されている例 鹿児島市交通局鹿児島中央駅前停留場 ( 上りホーム ) 熊本市交通局が車いす使用者用乗降口の停止位置の表示 ( 点状ブロック 3 個 2 箇所 ) があるとしている箇所 低床車両の前方の乗降口 ( 車いすスペースに通ずる乗降口 ) の停止位置 車いす使用者用乗降口 車いす使用者用乗降口の停止位置を表示すべき所 ( 赤丸印 ) に車いすマーク等ではなく 視覚障害者用の点状ブロックを設置しており 別の乗降口の停止位置 ( 黄丸印 ) にも同じ点状ブロックを設置しているため 車いす使用者用乗降口の停止位置が識別できない 車いす使用者用乗降口の停止位置を車いすマークで表示 14