<4D F736F F F696E74202D E518D6C8E9197BF A E8F5A91EE975C8E5A814590C E88AEE8F80>

Similar documents
建設の施工企画 特集 5 長寿命化 維持管理 リニューアル 住宅の長寿命化への取組 国土交通省住宅局住宅生産課 今後の住宅政策においては これまでの つくっては壊す フロー消費型社会から いいものをつくっ て きちんと手入れして 長く大切に使う という ストック重視型への転換を図ってい

<4D F736F F F696E74202D F81698E518D6C8E9197BF A F824F944E8F5A91EE8AD69841>

Microsoft PowerPoint - 8改 伊藤

<4D F736F F D2092B78AFA974497C78F5A91EE E646F63>

o セメントに対する水の比率を低減するか 鉄筋に対す るコンクリートのかぶりを厚くすること 耐震性 極めて稀に発生する地震に対し 継続利用のための改修の容易化を図るため 損傷のレベルの低減を図ること 大規模地震力に対する変形を一定以下に抑制する措置を講じる [ 層間変形角による場合 ] o 大規模地

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

スライド 1

<4D F736F F F696E74202D F955D89BF8AEE8F AEE8F CC8A F E B835794D48D8693FC82E8816A2E >

< F2D819B89DF8B8E82CC8F5A91EE90C590A789FC90B38A >

PowerPoint Presentation

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

耐震等級 ( 構造躯体の倒壊等防止 ) について 改正の方向性を検討する 現在の評価方法基準では 1 仕様規定 2 構造計算 3 耐震診断のいずれの基準にも適合することを要件としていること また現況や図書による仕様確認が難しいことから 評価が難しい場合が多い なお 評価方法基準には上記のほか 耐震等

60 年超土地長期優良住宅の認定制度 長期優良住宅の認定制度 長期優良住宅の普及の促進に関する法律 (H21.6 施行 ) に基づく長期優良住宅に係る認定制度の創設 長期優良住宅の建築 維持保全に関する計画を所管行政庁が認定 認定住宅は 税制 融資の優遇措置や補助制度の適用が可能 認定基準 <1>

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

1. 国土交通省土地 建設産業局関係の施策 不動産流通に関する予算要求が拡大 ここ数年 国の住宅 不動産政策において 不動産流通に関する施策が大幅に拡大している 8 月に公表された国土交通省の 2019 年度予算概算要求概要によると 土地 建設産業局における施策は大きく 4 項目あるが 全体の予算額

Microsoft PowerPoint - ‡g‡o„´“e†iH18’Å’§›ü’³†j0403

BL住宅金融公庫適合証明手数料案

第 7 章鹿児島県と連携した耐震改修促進法による指導及び助言等 国の基本方針では 所管行政庁はすべての特定建築物の所有者に対して法に基づく指導 助言を実施するよう努めるとともに 指導に従わない者に対しては必要な指示を行い その指示に従わなかったときは 公表すべきであるとしている なお 指示 公表や建

長寿命住宅(200年住宅)税制の創設 (登録免許税・不動産取得税・固定資産税)

215 参考資料

約 6 倍になると予測されており これら高経年マンションが増えていく中 経年による建物 設備の劣化等に対応するための大規模修繕や改修等の資金不足の問題が深刻化している 今後 良質なマンションを維持していくためにも 特にマンション共用部のリフォームについての支援が急務である (4) 賃貸住宅のリフォー

Ⅲ 適合証明 一戸建て等 ( 消費税込み ) (1) フラット 35 財形住宅の適合証明料金 中間検査 12, , 4 確認審査および完了検査あり 1 8,200 円 6,800 円 18,000 円 4 8,200 円 ,200 円 8,200 円 3,300

平成 28 年 12 月 国土交通省住宅局

別表 1 ( 本社 ) 新築一戸建て F35( 通常型 ) の業務手数料 確認申請併用 ( 単位 : 円消費税抜き ) 住宅性能評現場検査価申請併用設計検査設計建設中間検査竣工検査 10,000 13,000 12,000 5,000 8,000 5,000 5,000 8,000 10,000 5

Microsoft Word 印刷ver 本編最終no1(黒字化) .doc

4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

表 1: フラット35 S( 金利 Bプラン ) の基準省エネルギー性 1 断熱等性能等級 4の住宅 2 一次エネルギー消費量等級 4 以上の住宅 すまい給付金の申請については 従前の省エネルギー対策等級 4により H までに申請した証明書で申請可能です 耐久性 可変性 3 劣化対策等

スライド 1

平成 31 年 4 月 10 日住宅局住宅生産課住宅局市街地建築課 平成 31 年度 長期優良住宅化リフォーム推進事業 の募集を開始します! ~ 既存住宅ストックの質の向上 良好なマンション管理に向けて ~ 既存住宅の性能向上や良好なマンション管理に資する優良なリフォームを支援する 長期優良住宅化リ

所得税確定申告セミナー

財団法人 神奈川県建築安全協会

<4D F736F F D D CF092CA91E D81698C668DDA A2E646F6378>

公的な住宅改修制度について

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

目次 ( )

<4D F736F F D20819A95BD90AC E937890C590A789FC90B392F18CBE8F918C8B89CA95F18D EE8C9A8BA689EF976C A2E646F6378>

税幅を 1% ずつ小刻みに引き上げるべきであるといった意見も浮上しており 予定通り引上げが実施されるかは 不透明な状況です Q 消費税増税で住宅取得時の税負担は どのくらい増加しますか A そもそも住宅購入にかかる消費税は 土地にはかからず新築物件なら建物部分のみです 仮に図表 1の モデル のよう

住宅性能等の新規追加項について ( 解説資料 ) 種 別 耐震基準適合証明書耐震基準適合証明書が存在する 建物が現行の耐震基準を満たしていることを証明する書類であり 建築士事務所登録を行っている事務所に所属する建築士 又は指定性能評価機関が発行する 耐震基準適合証明書 が存在する場合はチェックを入れ

スライド 1

Taro-町耐震改修助成要綱 j

住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

住宅リフォームの減税制度の概要 リフォームの減税制度 一定の要件を満たすリフォームを行った場合に受けられる減税制度は 5 種類あります 各制度の概要と主な要件は以下の通りです 詳細は本編をご覧ください 減税制度の種類 1. 所得税の控除 1 投資型減税 2 ローン型減税 3 住宅ローン減税 2. 固

<4D F736F F F696E74202D F8AF991B B8A EA8EAE816A816990E096BE89EF8E5189C18ED C5816A>

平成18年度地方税制改正(案)について


< F2D95BD90AC E937889FC90B32E6A7464>

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

SBIAQ確認検査業務手数料規定

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

<4D F736F F F696E74202D208DC48DB782B591D682A F8C668DDA97708E9197BF816995CA A205B8CDD8AB B83685D>

神戸市 2018/4/1 認定長期優良住宅に対する固定資産税の減額措置 通常の住宅と比べて特に長期にわたり良好な状態で使用できる構造や設備を備えている として市の認定を受けた住宅 ( 認定長期優良住宅 ) について 必要書類を添付して住宅所 在地の各区の市税事務所へ申告すれば 固定資産税が減額されま

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

地域住宅計画 計画の名称地域住宅計画都道府県名三重県作成主体名計画期間平成 17 年度 ~ 22 年度 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 当該地域は 三重県の南部に位置し 人口約 25,000 人 世帯数約 8,400 世帯の地域である は伊勢志摩国立公園の玄関口として 観光及び水産業を中心に発展

設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

長期優良住宅の施行状況

スライド 1

所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

PowerPoint プレゼンテーション

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

給水管 給湯管又は排水管の維持管理又は更新の容易性を高める工事 木造 鉄骨 RC イ 給水管又は給湯管を維持管理上有効な位置に取り替える工事 ロ 排水管を維持管理上又は更新上有効なもの及び位置に取り替える工事 ハ 給水管 給湯管又は排水管の主要接合部等を点検し又は排水管を清掃するための開 口を床 壁

間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 53ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期間 5 年間


Microsoft PowerPoint - 【WOODONEロゴ削除】長期優良住宅_施主向け説明資料_ ppt [互換モード]

やさしい税金教室

PowerPoint プレゼンテーション

はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

- 1 - 参照条文建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令案建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令(平成七年政令第四百二十九号)(抄) (通行障害建築物の要件)第四条法第五条第三項第二号の政令で定める建築物は そのいずれかの部分の高さが 当該部分から前面道路の境界線までの水平


消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 1 住宅取得については取引価格が高額であること等から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和するとともに 良質な住宅ストックの形成を促し響国民の豊かな住生活を確保する

貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

日本における不動産取引に関連する法律 日本の民法では 契約関係にある当事者同士が対等 公平であることが原則とされている 一方 土地や建物などの不動産を売買するときや賃貸借するときは 事業者と消費者との間に交渉力や情報量などに差が生じる こうしたことがトラブルにつながることを防ぐために 不動産取引の様

札幌市総合設計制度許可取扱要綱

資料1 :住宅(家庭部門)の中期の対策・施策検討

1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む ) で昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工した地上 2 階建てまでのものであること (2) 所有者自らが居住していること (3)

マンション建替え時における コンテキスト効果について

まんがでわかる!安心R住宅

<8DB291718E738F5A82DC82A282CC88C C A B83808E E968BC695E28F958BE08CF D6A2E786477>

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

要望理由 (1) 政策目的 既存住宅の流通の円滑化を通じ 既存住宅流通 リフォーム市場の拡大 活性化を図る また 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備するとともに 既存住宅の耐震化を促進し 住宅ストックの品質 性能を高め 国民の住生活の向上を目指す (2) 施策の必要性 国民がライフステ

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

H28秋_24地方税財源

(Microsoft Word - \216\221\227\2773)

財団法人新潟県建築住宅センター

NO 年 1 月 23 日発行 編集 発行公益財団法人住宅リフォーム 紛争処理支援センター 東京都千代田区九段北 九段センタービル3F TEL FAX 消費者が安全で安心して暮らせる豊かな住生活の実現に

A 3004_物件検査のご案内(一戸建て等)(網なし)

<8F5A91EE838A B83808F9590AC E786C73>


N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

<4D F736F F D E C982A882AF82E98E E968D8082D682CC91CE899E82C982C282A282C4>

マイホームを欠陥から守る

<8E7B8D E838A8358C495CA8E86352E786C73>

Transcription:

住宅の寿命を延ばす 200 年住宅 への取組 H20 年度予算案 参考資料 2 住宅の寿命を延ばす 200 年住宅 への取組を推進するため 住宅の建設 維持管理 流通 資金調達等の各段階において総合的な施策を実施 超長期住宅先導的モデル事業の創設 ( 国費 130 億円 ) 超長期住宅の普及 推進のため 先導的な材料 技術 システム等が導入されるなどの超長期住宅にふさわしい提案を有し 超長期住宅の普及啓発に寄与するモデル事業 超長期住宅に関する評価 広報 超長期住宅実現のための技術基盤強化に対して助成を行う 超長期住宅が備えるべき基本性能 耐久性 耐震性の確保 可変性の確保 維持保全の容易性の確保等 超長期住宅を維持管理 流通するための提案の例 ICタグによる履歴情報の記録 管理システムの導入 スケルトン( 躯体 ) とインフィル ( 内装 設備 ) の分離インフィル ( 内装 設備 ) スケルトン ( 躯体 ) リーダー ICタグ ( 部材等に添付 ) 定期検査等が容易に行える 整備した超長期住宅及び提案の効果を広く一般に公開事業者 住まい手等への普及 啓発 住宅履歴情報の整備( 国費 4 億円 ) 円滑な住宅流通や計画的な維持管理等を可能とするため 新築 改修 修繕 点検時等において 設計図書や施工内容等の情報が確実に蓄積され いつでも活用できる仕組みの整備とその普及を推進 新築 住宅性能表示制度や特定住宅瑕疵担保責任保険等により 設計図書や施工内容などの情報を確実に保存蓄積 住宅履歴書 < 情報内容 > 設計図書等 材料 設備 施工者名 等 点検 設備更新活用 点検 点検 蓄積蓄積蓄積蓄積蓄積 売買 改修活用 売買 活用 ( 承継 ) 活用 ( 承継 ) メリット 効果 適切なリフォームや点検 交換が可能 安心して既存住宅の取引が可能 災害や事故の際に迅速かつ適切な補修が可能となることも期待 その他 超長期住宅に対応した住宅ローンの開発 等 -1-

住宅の寿命を延ばす 200 年住宅 への取組 H20 年度税制改正関係 住宅の長寿命化 (200 年住宅 ) 促進税制の創設 基本的考え方 200 年住宅 ( 新法の認定を受けた長期優良住宅 ) は 一般の住宅と比して建設コストが 2 割程度高くなる 今回の税制改正では 建設費が高くなることにより税負担が増加する以下の 3 税について 200 年住宅の税負担額を 一般住宅の負担額以下に抑制する 促進税制概要 登録免許税 不動産取得税 固定資産税 一般住宅 1 保存登記 1.5/1000 2 移転登記 3.0/1000 3 抵当権設定登記 1.0/1000 200 年住宅 納税額 1+2+3 一般住宅 5.8 万 200 年住宅 3.4 万 1200 万円控除 1300 万円控除 戸建 1~3 年目 1/2 軽減 マンション 1~5 年目 1/2 軽減 1 1.0 / 1000 2 1.0 / 1000 3 1.0 / 1000 納税額 一般住宅課税なし 200 年住宅課税なし 戸建 1~5 年目 1/2 軽減 マンション 1~7 年目 1/2 軽減 納税額 ( 当初 10 年間 ) 戸建 一般住宅 82.1 万 200 年住宅 79.4 万 マンション 一般住宅 74.8 万 200 年住宅 71.5 万 納税額計 一般住宅最大 88 万円 200 年住宅最大 83 万円 促進税制のない場合 ( 最大 97 万円 ) と比して 14 万円 -2-

長期優良住宅の普及の促進に関する法律案長期にわたり良好な状態で使用するための措置がその構造及び設備について講じられた優良な住宅の普及を促進するため 国土交通大臣が策定する基本方針について定めるとともに 所管行政庁による長期優良住宅建築等計画 ( 仮称 ) の認定制度及び当該認定に係る住宅の性能の表示によりその流通を促進する制度の創設等の措置を講ずる 長期優良住宅の普及の促進に関する基本的な方針 長期優良住宅の普及の促進の意義 施策の基本的事項 その他重要事項等 国 地方公共団体 事業者の努力義務 ( 財政上及び金融上の措置 知識の普及及び情報の提供 技術研究開発等 ) 長期優良住宅の認定 長期優良住宅の建築 維持保全をしようとする者 認定基準 一定以上の住宅の性能 ( 耐久性 耐震性 可変性 維持保全の容易性等 ) 維持保全に関する計画の作成等 記録 ( 住宅履歴 書 ) の作成及び 保存 住宅の所有者等による認定時の書類 定期点検結果等の保存 住宅履歴情報の整備 ( 平成 20 年度予算 :4 億円 ) 建築 維持保全に関する計画の認定 供給の促進 建築確認の特例 建築及び維持保全に関する助言 指導 定期点検と必要な補修 交換等 点検 補修 交換等の促進 維持保全に関する計画に基づく点検 補修 交換等の実施 通常民間が実施する点検 補修等の維持保全業務について必要となる場合は地方住宅供給公社も行えるよう措置 維持保全に関する工事に必要な資金の貸付けに係る高齢者居住支援センターによる債務の保証 所管行政庁 ( 市町村長又は都道府県知事 ) 税負担額を一般住宅の負担額以下に抑制 ( 登録免許税 不動産取得税 固定資産税 ) 超長期住宅先導的モデル事業 ( 平成 20 年度予算 :130 億円 ) 超長期住宅ローン ( 償還期間 35 年 50 年 ) の供給支援 認定住宅に係る 10 年超の瑕疵担保保険 既存住宅の流通促進 流通の促進 住宅履歴書の活用 既存住宅の構造躯体等の性能評価の特例( 契約みなし )( 従来は新築のみ ) 既存の認定住宅の売買に関する瑕疵担保保険( 築後年数要件を緩和 ) 長期間にわたって使用可能な良質な住宅ストックの形成 施行日 : 公布の日から 6 ヶ月以内

構造躯体の耐久性 長期優良住宅の認定要件について ( 検討中 ) 数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できること 計画的な維持管理が実施される条件のもとで 構造躯体 ( 柱 はり 壁などで構造耐力上主要な部分 ) について必要な耐久性を確保する 鉄筋コンクリート造の場合; コンクリートの水セメント比を低く かぶり厚さを確保 外壁仕上げの工夫等 木造の場合; 柱 壁 土台等に耐久性のある材や防腐 防蟻処理等を施した材を利用 外壁の通気 床下換気等 構造躯体の耐震性 大規模な地震の後 構造躯体の必要な補修をすることによって使用を継続できること 長期間において遭遇する地震に対し 致命的な損傷 ( 倒壊等 ) をしないだけでなく より高い損傷防止性能を確保する 内装 設備の維持管理の容易性 構造躯体に比べて耐用年数が短い内装 設備について 維持管理( 清掃 点検 補修 更新 ) を容易に行うために必要な措置が講じられていること 共用配管の維持管理について 構造躯体や仕上げ材に影響を及ぼすことなく かつ 専用部に立ち入ることなく 点検 清掃 補修ができるよう 共用配管の配置を工夫し 点検口等を設ける 共用排水管の更新時に いわゆる道連れ工事を減らし 常時利用を確保したままの更新が可能となる措置を講じる 変化に対応できる空間の確保 居住者のライフスタイルの変化等に応じて間取りの変更が可能な措置が講じられていること 一定程度の間取り変更が可能となるよう 専用の設備配管や配線用のスペース 居室の天井高を確保できるよう 躯体天井高 ( 構造躯体等に挟まれた高さ方向の内法寸法 ) を一定以上確保する 長期に利用される構造躯体において対応しておくべき性能 1 必要な断熱性能等の省エネルギー性能が確保されていること 2 将来のバリアフリー改修に対応できるよう共用廊下等に必要なスペースが確保されていること ( 省エネルギー措置のイメージ ) 政策的に誘導すべき省エネルギー性能水準 ( 省エネルギー法において求める措置 ) に適合する ( バリアフリー化措置のイメージ ) 移動等に伴う転倒 転落等の防止や車いす使用による住戸への出入りを可能とする基本的な措置を講じる 住環境への配慮 住環境に関する地方公共団体が行う各種の規制 誘導措置に沿って 良好な住環境が確保されていること 計画的な維持管理 建築時から将来を見据えて 定期的な点検 補修等に関する計画の策定され 点検等の履歴が蓄積されること等 適切な維持管理計画を策定する 建築段階 維持管理段階における設計図書や点検 補修記録等の住宅履歴情報を保存する -4-

住宅の長寿命化の取組のイメージ ( 木造戸建住宅 ) 構造躯体の耐久性 数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できること 木材が腐らない又はシロアリに食べられないように措置を講じること 構造躯体の耐震性大規模な地震の後 構造躯体の必要な補修をすることにより使用を継続できること 変化に対応できる空間の確保 居住者のライフスタイルの変化等に応じて間取りの変更が可能な措置が講じられていること ( 間取り変更のイメージ ) トイレ 物入 DN 廊下 洋室 主寝室 長期に利用される構造躯体において対応しておくべき性能 1 必要な断熱性能等の省エネルギー性能が確保されていること 2 将来のバリアフリー改修に対応できるよう必要なスペースを確保 トイレ DN 廊下子供部屋 1 子供部屋 2 物入 主寝室 内装 設備の維持管理の容易性 躯体に比べて耐用年数が短い内装 設備について 維持管理 ( 清掃 点検 補修 更新 ) を容易に行うために必要な措置が講じられていること 設備配管等の維持管理が容易な さや管工法の導入 配管点検口の設置など 計画的な維持管理 定期的な点検 補修等に関する計画が策定され 点検等の履歴が蓄積されること等 < 記録される情報内容 > 設計図書等 材料 設備 施工者名 点検 補修 リフォームの実施時期 内容等 住環境への配慮 住環境に関する地方公共団体が行う各種の規制 誘導措置に沿って 良好な住環境が確保されていること

住宅の長寿命化の取組のイメージ (RC 造共同住宅 ) 構造躯体の耐久性 数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できること 鉄筋が錆びないように措置を講じること 居住者のライフスタイルの変化等に応じて間取りの変更が可能な措置が講じられていること ( 間取りの変更のイメージ ) 変化に対応できる空間の確保 構造躯体の耐震性 長期に利用される構造躯体において対応しておくべき性能 大規模な地震の後 構造躯体の必要な補修をすることによって使用を継続できること 地震力に対して強い構造とするか 地震力を弱める工夫をすること 1 必要な断熱性能等の省エネルギー性能が確保されていること 2 将来のバリアフリー改修に対応できるよう共用廊下等に必要なスペースを確保 計画的な維持管理 内装 設備の維持管理の容易性 構造躯体に比べて耐用年数が短い内装 設備について 維持管理( 清掃 点検 補修 更新 ) を容易に行うために必要な措置が講じられていること 専用 共用の配管の点検 交換等が容易に行えること ( 点検等が構造躯体の仕上げに影響を及ぼすことなく実施できること等 ) 定期的な点検 補修等に関する計画が策定され 点検等の履歴が蓄積されること等 < 記録される情報内容 > 設計図書等 材料 設備 施工者名 点検 補修 リフォームの実施時期 内容等 住環境への配慮 住環境に関する地方公共団体が行う各種の規制 誘導措置に沿って 良好な住環境が確保されていること