1. 土地利用マスタープラン策定の趣旨 鶴岡市土地利用マスタープランは 平成 17 年 10 月 1 日の市町村合併による市域の拡大に対応し 市土の総合的かつ計画的な土地利用を進める上での指針として策定した鶴岡市国土利用計画を基本としながら 長期的かつ総合的な観点から 将来の土地利用の方針を図示する

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市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

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中井町緑の基本計画(概要版)

7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環

市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策

目次 1. 策定の目的と位置づけ (1) 策定の目的 1 (2) 市街化調整区域における地区計画運用基準の位置づけ 1 2. 市街化調整区域における土地利用方針の基本的な考え方 (1) 市街化調整区域における土地利用方針 2 (2) 市街化調整区域における地区計画の運用にあたっての基本的な考え方 3


目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

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第 1 章基本計画の策定 1 策定の趣旨 総合計画基本構想では 豊かな自然と歴史 文化につつまれ人と人がつながる市民創造都市高岡 をまちの将来像に掲げ 17 のめざすまちの姿を目標として設定しています 第 3 次基本計画は 基本構想で示した市の基本的な取り組みの方向性に基づき 中期的な視点に立って

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北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

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一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

2. 住民アンケート調査 以下の既往のアンケート調査から 都市計画及びまちづくりに関する住民ニーズや方向性等を以下の とおり把握 解析する (1) 第 2 次長久手町土地利用計画策定にあたってのアンケート調査 1 調査の概要 調査対象は 町内在住住民及び市街化調整区域の土地所有者とし それぞれ 2,

1. 目的 本町の第 3 次総合計画において 本町の将来像である ( みんなが主役 やすらぎと健康福祉のまち ) の実現に寄与すべく 本町の市街化調整区域における地区計画の運用にかかる基本的な方針を示すため 市街化調整区域における地区計画運用指針 ( 以下 運用指針 という ) を策定しました この

Taro 土地利用基本計画(

阿賀野市の発展と市民福祉の向上を図ることを目的とした 行政運営の指針となる 阿賀野市総合計画 に定める本市の将来像 人 まち 自然が輝く幸福祉都市阿賀野 の実現に向けて また こよなく愛するふる里創造のため 全力を上げ取り組んでいるところでございます 国から地方への事務 権限移譲や三位一体改革が加速

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1. 市街化調整区域における地区計画ガイドライン策定の目的市街化調整区域は 市街化を抑制すべき区域であるとともに 豊かな自然環境を育成 保全すべき区域である そのため 都市計画法において開発行為や建築行為が厳しく制限されている 本市都市計画マスタープランにおいても 将来都市構造の基本的な考え方の一つ

参考資料 ( 美祢都市計画区域 ) 目次 1. 区域区分の二次検討 25 23


計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

7-7 丸子地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水辺 里山 人きらめき 産業活力が満ちた依田川流域のまち ( 基本目標 ) 製造業の集積が高い地域であることから 職住近接のゆとりある生活空間の創出をめざすとともに 地域内外の交流促進や日常生活のための道路交通環境整備を進めます 依田川 内村川周辺に

4. 地区計画の基本的な考え方 1. 市街化を抑制すべき区域 という市街化調整区域の基本理念は 地区計画の策定によってその性格が変わるものではないこと 2. 開発行為を伴う地区計画については いたずらに市街地を拡大しないよう その必要性 周辺の公共施設の整備状況 自然環境 景観や農林業との調和等の観

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第3 復興整備計画 参考様式集

参考資料 鳥取市都市計画マスタープラン 環境 文化 交流 拠点都市 とっとり ~ 個性ある新 生活交流都市 (( ハーモニーシティ )) をめざして ~ 概要版 平成 18 年 5 月 鳥取市

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(2) 富士北麓都市計画都市計画区域の整備 開発及び保全の方針 ( 平成 23 年 3 月 ) 山梨県では 既に人口減少 超高齢社会が到来しており 都市経営コストの最適化 自動車を自由に使えない高齢者等の移動手段の確保 公共公益施設や大規模集客施設の適正立地 地球環境問題への対応など様々な課題が都市

第 3 次 山形県総合発展計画 短期アクションプラン ( 平成 25 年度 ~28 年度 ) 平成 2 5 年 3 月 山形県

( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

1 県土の利用に関する基本構想 (1) 県土利用の現況 分散型の都市構造 豊かで恵まれた自然環境を有する一方 山陽沿岸部では臨界工業地帯を形成 森林面積の割合が大きく 平地が乏しい 都市と農山漁村が近接 中山間地域が県土面積の約 7 割を占める (2) 県土利用をめぐる基本的条件の変化 本格的な人口

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目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

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[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

数値目標 平成 29 年 オープンカフェ新規参加店舗数 58 店 6 店 6 店 オリオン市民広場集客数 1,500 人 3,000 人 3,000 人 センターコア歩行者 自転車通行量 ( 平日 ) 1,700 人 1,700 人 1,700 人 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概

第 4 章居住誘導区域 第 4 章居住誘導区域 1. 居住誘導区域 (1) 居住誘導区域の定義等居住誘導区域とは 都市再生特別措置法 * に定める 都市の居住者の居住を誘導すべき区域 のことで 都市計画運用指針 * において 人口減少の中にあっても一定のエリアにおいて人口密度を維持することにより 生

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総合計画及び国土利用計画アンケート調査結果 平成 20 年度 地域別構想 土地利用の方向性について 上位3つ ①無秩序な開発を抑制し 農地等は極力保全する ②主要な沿道等への店舗の立地を進め 利便性を高める ③身近な公園 生活道路 下水道などの生活環境基盤を整備する 住みよい 25.6% 22.9%

3. 同意方針 3-1. 共通事項 (1) 上位計画との整合性 ( ア ) 地区計画が 都市計画区域マスタープラン等における土地利用の基本的な考え方と整合していること ( イ ) 地区計画が 市町都市計画マスタープラン等と整合していること 考え方 市街化調整区域は 本来市街化を抑制する区域であること

宮城の将来ビジョン 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 認知度集計表 ( 回答者属性別 ) 内容について知っている 言葉は聞いたことがある 効知らない ( はじめて聞く言葉である ) 県全体 度数 ,172


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3. 市街化調整区域における土地利用の調整に関し必要な事項 区域毎の面積 ( 単位 : m2 ) 区域名 市街化区域 市街化調整区域 合計 ( 別紙 ) 用途区分別面積は 市町村の農業振興地域整備計画で定められている用途区分別の面積を記入すること 土地利用調整区域毎に市街化区域と市街化調整区域それぞ


筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

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Ⅰ 全体構想 1 都市づく りの将来 目標 都市づくりの目標 悠久の歴史が育む にぎわい 快適 まごころ創造都市 大和郡山 自然 歴史等の地域資源の保全と活用 自然 歴史等に触れ 親しみ 学べるような環境づくりをめざします また 県内各地の観光地とのネッ トワーク化を図り その拠点となることをめざし

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山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

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四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

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目 次 市街化調整区域における地区計画運用基準 1. 運用基準策定の趣旨 都市計画制度変更への対応 2 市街化調整区域における土地利用方針 の実現に向けた運用基準策定 2. 地区計画の運用基準の基本的な考え方... 2 (1) 市街化調整区域の地区計画の基本的な考え方 1 基本的考え方

3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 このガイドラインに示す事項以外に 開発許可の要件を満たすことが 2. このガイドラインに示す事


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市街化区域及び市街化調整区域の区域区分の見直し方針案 小野市 1 区域区分見直しの基本的な考え方区域区分見直しの考え方は 都市計画運用指針 を踏まえ 次のとおりとする (1) 目標年次におけるフレームの設定区域区分の見直しについては 都市計画区域マスタープラン 市町マスタープラン等に示された都市の将

土師地区地区計画

目 次 1 背景 目的 1 2 計画の位置付け 2 (1) 計画の位置付け 2 3 現状の問題と課題 3 (1) 現状の問題 3 (2) 課題 3 4 市街化調整区域における土地利用方針 5 (1) ゾーンにおける土地利用方針 6 (2) 各ゾーンのイメージ 10 5 土地利用現況図 11 6 土地

栄町市街化調整区域における地区計画ガイドラインについて 1 市街化調整区域における地区計画ガイドラインの策定の趣旨平成 18 年の都市計画法改正により 市街化調整区域における大規模な計画開発の許可基準が廃止され 改正後は 都市計画法第 34 条第 10 号の規定に基づき 地区計画の内容に適合したもの


大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

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目次 第 1 章背景 目的 1 第 2 章対象外区域 3 第 3 章運用の考え方 4 第 4 章運用の基準 6 第 5 章提案の審査 9

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4. 都市機能誘導区域 4.1 都市機能誘導区域設定の基本的な考え方 (1) 都市機能誘導区域とは医療 福祉 商業等の都市機能を都市の中心拠点や生活拠点に誘導し集約することにより これらの各種サービスの効率的な提供を図る区域のことです 原則として 居住誘導区域内において設定します これらの都市機能は

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生産緑地制度の概要 市街化区域内の農地で 良好な生活環境の確保に相当の効用があり 公共施設等の敷地に供する用地として適している 500 m2以上 *1 の農地を都市計画に定め 建築行為や宅地の造成を許可制により規制し 都市農地の計画的な保全を図る 市街化区域農地は宅地並み課税がされるのに対し 生産緑

加賀市農業委員会農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 30 年 1 月 26 日制定 加賀市農業委員会 第 1 指針の目的 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) の一部改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地等

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第6次延岡市長期総合計画校了.indd

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区域の整備 開発及び保全の方針地区整備計画 久世荒内 寺田塚本地区地区計画 名称久世荒内 寺田塚本地区地区計画 位置城陽市久世荒内 寺田塚本及び平川広田 面積約 22.1ha 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地区計画の目標 土地利用の方針 地区施設の整備方針 建築物等の整備方針 地区の区分

2-1-5 屋外広告物の制限

圏央道スマートインターチェンジ周辺地域の土地利用方針 目次 1 策定の背景 目的 位置づけ 1 (1) 背景 1 (2) 目的 1 (3) 位置づけ 1 2 対象地域 2 (1) 対象地域の範囲 2 (2) 対象地域の特性 3 (3) 対象地域の特性と課題の整理 7 3 スマートインターチェンジ周辺

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都市再生整備計画の目標及び計画期間 都道府県名 茨城県 市町村名 坂東市 ( 旧猿島町 ) 地区名 猿島地区 面積 800 ha 計画期間 平成 16 年度 ~ 平成 20 年度 交付期間 平成 16 年度 ~ 平成 20 年度 目標 地域資源を活用した交流人口の拡大と良好な居住環境を形成するまちづ

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姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下


市街化調整区域内における地区計画について

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鶴岡市土地利用マスタープラン 平成 24 年 3 月 山形県鶴岡市 - 0 -

1. 土地利用マスタープラン策定の趣旨 鶴岡市土地利用マスタープランは 平成 17 年 10 月 1 日の市町村合併による市域の拡大に対応し 市土の総合的かつ計画的な土地利用を進める上での指針として策定した鶴岡市国土利用計画を基本としながら 長期的かつ総合的な観点から 将来の土地利用の方針を図示することにより 以下に掲げる役割を担うことを目的として検討を行ったものである 地域の総合的な目標像を示しながら 土地利用の誘導を図ることにより 当該計画の実現に資する 具体的事業計画が生じた場合の指針として利用し 土地利用の総合性 実効性の確保に資する 2. 土地利用の基本的な方針 本市土地利用の一層の質的向上を図り 市土を良好な状態で次世代に継承していくため 主に次の五つの方針を基本とし 市民 住民組織 NPO 企業 高等教育機関 行政等が協調 協力し 総合的に市土の保全 管理に取り組む (1) 安全で安心な市土の整備市民の生活 生産活動の基盤となる市土を保全し 生命と財産を守り安心して住み続けられる市土を形成するため 地形等地域の特性を十分考慮し 自然条件と土地利用配置との適合性及び土砂災害 洪水 地震 津波 豪雪 雪崩等への対応に配慮し 災害に強いまちづくりを進めるとともに 全ての年代の市民が住みやすい生活環境の整備に努める (2) 生き生きとした市土の創造地域の活力を高めていくため 高速 広域交通網等社会基盤の整備を図りつつ 地域の歴史 文化 景観等すべての地域資源を活用し 市民 地域 行政 高等教育機関 企業などの多様な連携 協働で 地域の 総合力 を発揮して新たな価値を創造し 次代を担う若者にも魅力ある生き生きとした活力ある市土づくりを進める (3) 美しい市土の形成地域全体の利便性を考慮した都市機能の集約 城下町の都市構造の維持 広大な田園や豊かな山林風景の保全 史跡 文化財の保護などを通じ 鶴岡の魅力あるかけがえのない景観を創出し 次代に引き継ぐ - 1 -

(4) 自然と共生する市土の形成農用地や森林 沿岸域の持続的な利用や 水資源 緑地 水辺空間等の積極的な保全 創出を図り 人と自然とのふれあいを深めるとともに 公益的機能の高度な発揮 環境負荷の軽減や自然エネルギーの創出等に努め 自然と共生する市土利用を進める (5) 既存ストックを活かした市土の利用これまで蓄積された既存の公共公用の土地 建物等の社会資本ストックについて 計画的な維持改修等により より長く効果的に活用できるように努めるとともに 施設の運営についても 地域の実情に応じた効率的 発展的な手法を幅広く検討し 快適な生活環境の維持向上と地域産業の振興に資するよう努める - 2 -

田園ゾーン3. 各ゾーン等の考え方と基本的配置 市国土利用計画では 市土利用の現状 自然的 社会的 歴史的諸条件を勘案して市土を6つの地域区分に区分している これを踏まえて 以下のとおり市域を大きく6つのゾーンと個別のゾーン エリアに区分する このことにより 前述の 2. 土地利用の基本的な方針 に沿った即地的な土地利用の誘導を図る 名称ゾーン エリアの特性土地利用の考え方 誘導方針主な箇所 市街地ゾーン 市街地として計画的な土地利用の配置がなされている商業 歴史文化 住宅 社会基盤が集積している 市街地の拡大は抑制し人口規模に応じたコンパクトな市街地の維持に努める 用途地域指定のある地区は 都市計画で定めた整備の推進に努める 各地域の中心地区は歴史文化 地域特性を踏まえ 必要な都市基盤の整備や良好な街並みの形成に努める 鶴岡 藤島 温海地域の用途地域指定のある地区 中心市街地エリア北部地区エリア 鶴ヶ岡城を中心とする江戸期の都市構造を残し 数多くの歴史的建造物とともに城下町の趣きが残る 自然景観に恵まれ交通利便性が高く 中心市街地や工業団地などの既存集積を活用できる立地である 学術研究や教育文化の拠点として 緑豊かな落ち着いた歴史的雰囲気の中心市街地を維持する 中心商店街の活性化や 低未利用地の有効利用を進め 人が集まり 回遊し 住み続けられる 落ち着きと賑わいのあるまちなかをめざす 城下町の由緒ある史跡や景観等の多彩な資源を活用した観光を推進する 慶大先端研を中核とし 研究開発型企業 試験研究機関 業務機能等の集積を図る - - 農地保全活用ゾーン 平野部は農業生産基盤が整備された生産性の高い農業地帯となっている中山間部では耕作放棄地が増加傾向にある 農業振興はもとより 優良農地は原則として他用途に転用せず 耕作放棄地の農地再生を図るとともに 環境への負荷軽減に配慮した農業の推進を図る 自然災害の防止や有害鳥獣対策に対応した土地の利活用を図る 全域 ( 現在の農業振興地域と農用地 ) 環境共生集落ゾーン 農家を中心とした集落地で本市全域に点在する人の住まいと自然との共生の場であり 宅地と豊かな緑地や親水空間が混在する 生産の場に隣接する住民の生活の場であることを踏まえ 宅地化は抑制しながら集落基盤の整備と環境保全に努める 農村の景観や貴重な伝統文化を守り 自然との体験交流の場としての活用などを進め地域活力の維持向上に努める 市街地以外の宅地全域 - 3 -

森林ゾーン名称ゾーンの特性土地利用の考え方 誘導方針主な箇所 森林保全活用ゾーン 市域の 7 割を占める恵み豊かな森林地帯であり 水資源の涵養 防災機能 景観要素など多面的な機能を有する 森林のもつ多様な機能を踏まえ 健全な森林の維持増進を図るとともに 持続可能な森林経営の確立をめざす がけ崩れや地すべりなどの土砂災害の危険性がある区域における防災対策を着実に実施する 貴重な自然環境の維持保全に努める 森林全域 ( 自然維持地域除く ) 環境活用交流ゾーン 森林保全ゾーンの内外に自然公園や自然休養林などの親自然空間があり 自然との交流の場として親しまれる多種多様の植生 鳥虫類の生息がみられ 上池 下池はラムサール条約湿地に登録されている 周辺の自然環境に配慮しながら諸機能の整備を進め 市民が良好な自然環境に親しめる場や 学習 体験交流の場として一層の活用を図る 特に庄内自然博物園構想に基づく自然学習や保全活動を行う 金峰山高館山大山上池下池熊野長峰月山高原大鳥地区等 自然維持地域原生的な自然地域や野生動植物の重要な生息 生育地 優れた自然景観地である 水辺保全活用ゾーン赤川等の河川 月山あさひ湖や大鳥池などの水辺空間は 農作物等の豊かな恩恵をもたらし 市民の憩い レクリエーション 学習の場でもある 海浜保全活用ゾーン沿岸部の砂浜 砂丘地 集落であり 良好な自然景観や海と山の幸 漁業を生業とした生活文化が息づいている 自然環境の適正な保全を旨とし 自然体験 学習等ふれあいの場としての利用を図る 水面 河川及び水路の整備は 自然環境の保全に配慮し うるおいのある水辺空間の形成と親水性の向上を図る 水害等に対する安全性を確保する 集落基盤の整備や港湾整備 防潮施設等の整備を推進する 沿岸部独特の文化の継承と生活環境の向上を図るとともに 海洋レクリエーション 教育研究機能を高める整備を推進する 美しい海岸の保全と津波等災害対策の充実に努める 磐梯朝日国立公園区域 赤川流域月山あさひ湖大鳥池等 庄内海浜県立自然公園区域 ( 一部除く ) 観光交流ゾーン 地域固有の自然資源や生産物 歴史文化を活かして観光誘客を図っている 地域の恵まれた山海の自然 景観 歴史的建造物等の多様な資源を活用した観光を推進する 各地の歴史的風致の維持向上と史跡 文化財の保護に努める 体験農園や観光農園の振興に配慮した土地利用を推進する 羽黒山 手向地区松ヶ岡地区六十里越街道各温泉地等 - 4 -

鶴岡市土地利用マスタープラン 凡 例 市街地ゾーン 中心市街地エリア 北部地区エリア 田園 農地保全活用ゾーン ゾーン 環境共生集落ゾーン 森林 ゾーン 森林保全活用ゾーン 環境活用交流ゾーン 自然維持地域 [ 国立公園 ] 水辺保全活用ゾーン 海浜保全活用ゾーン [ 県立自然公園 ] 観光交流ゾーン 自動車道 工業用地